JP4829769B2 - 車両用携帯機 - Google Patents

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Description

この発明は、車両用携帯機に関する。
近年、車両用携帯機は、車両の防犯性及び乗降時における操作性を向上させるために、携帯機を所持した者が車両に近接した際に車両との無線信号を通じてドア錠を自動的に解錠し、携帯機を所持した者が車両から離れた際に同じく無線信号に基づきドア錠を自動的に施錠することにより、機械的な鍵を用いることなくドア錠の施解錠を行う電子キー機能を有している(例えば、特許文献1参照。)。さらに、車両用携帯機は、携帯機を所持した者が車室内に乗り込むと車両との無線通信を通じて機械的な鍵を用いることなくスイッチを操作することによりエンジンを始動させる機能を有している。
また、上記電子キー機能を有する車両用携帯機(以下、「電子キー携帯機」という。)とは別に、車両との無線通信を通じて車両のエンジンを離れた場所から始動させたり、停止させたりすることができる遠隔エンジン始動機能を有する携帯機(以下、「遠隔エンジン始動携帯機」という。)が開発されている。
特開2002−121944号公報
ところで、上記電子キー携帯機と遠隔エンジン始動携帯機とは、図4に示されるように、電子キー携帯機70の筐体70aと遠隔エンジン始動携帯機80の筐体80aとが別々であるため携帯に不便である。すなわち、一つずつでは別々のポケットに入るものの、リング90によって二つの筐体70a,80aが連結されて携帯されることが多く、連結したままで同じポケットに入れると嵩張ってしまう。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、携帯性に優れた車両用携帯機を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
請求項1に記載の発明は、応答信号の送信を要求するリクエスト信号を搭載される車両周辺の所定領域に出力する車両遠隔制御装置に対して、同リクエスト信号に応答する応答信号を送信し、前記車両遠隔制御装置が同応答信号を受信したことを条件として車両のドア錠を解錠させる電子キー機能部と、前記車両遠隔制御装置に対してエンジンの始動又は停止を要求する要求信号を送信し、前記車両遠隔制御装置が同要求信号を受信したことを条件として前記車両のエンジンを始動又は停止させる遠隔エンジン始動機能部とを一つの筐体に備え、両機能部へ駆動電力を供給する電池部を前記電子キー機能部と前記遠隔エンジン始動機能部とで共用し、前記電子キー機能部と前記遠隔エンジン始動機能部と前記電池部とは、対向して配置され、相互に接続される二枚の基板上に配設され、前記電子キー機能部と前記電池部とは、前記二枚の基板のうち同じ基板上に配設される車両用携帯機であることをその要旨としている。
同構成によれば、電子キー機能部と遠隔エンジン始動機能部とが一つの筐体に備えられるため、電子キー機能と遠隔エンジン始動機能とを一つの携帯機で動作させることができ、携帯性に優れる。さらに、電池部を両機能部で共用するため、別々で設けたものと比較してスペースを減らすことができ、携帯機を小型化することができる。
また、基板が対向して二枚配置されるため、電子キー機能部と遠隔エンジン始動機能部と電池部とが一枚の基板上に配置されるものと比較して、基板面積を大きくすることができるため、車両用携帯機を小型化することができる。
遠隔エンジン始動機能が使用できなくなった際には、遠隔での操作ができないのみで、車両でのエンジン始動は可能である。一方、電子キー機能が使用できなくなった際には、車両に乗り込むことができなくなり、別の手段、例えば機械的な鍵を用いなければ車両を使うことさえできなくなる。こうした理由から、電子キー機能の方が遠隔エンジン始動機能よりも信頼性が必要である。また、電池部が設けられていない基板は、電池部が設けられている基板との接続不良が発生した場合には、電池部から駆動電力が供給されなくなる
。そこで、上記構成によれば、電子キー機能部と電池部とが同じ基板上に配設されるため、少なくとも電子キー機能部には電池部から駆動電力が供給される。その結果、基板同士の接続不良があっても、電子キー機能は維持することができ、電子キー機能の信頼性を向上させることができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の車両用携帯機において、前記遠隔エンジン始動機能部のエンジン始動を制御する遠隔エンジン始動制御部は、前記電子キー機能部と前記電池部とが設けられる基板と同じ基板上に配設され、前記遠隔エンジン始動機能部の通信を行う通信部は、前記遠隔エンジン始動制御部とは異なる基板上に配設されることをその要旨としている。
同構成によれば、遠隔エンジン始動制御部が電子キー機能部と同じ基板上に設けられるため信頼性が向上するとともに、遠隔エンジン始動制御部と通信部とが異なる基板上に配設されるため、高周波を発生する通信部による遠隔エンジン始動制御部への影響を抑制することができる。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車両用携帯機において、前記電子キー機能部に設けられるとともに、前記リクエスト信号を受信する受信アンテナは、前記基板の面のうち二枚の基板が向き合う内側ではなく、外側の面上に配設されることをその要旨としている。
リクエスト信号を受信する受信アンテナの近傍、すなわち同受信アンテナが設けられた面の裏側の位置、また内側に配置した際には対向する基板の面に電子回路を配設すると、受信感度の低下が発生してしまうため、同受信アンテナの近傍の基板上には、電子回路を配設することができなくなる。そこで、上記構成によれば、受信アンテナを基板上の外側の面に配設することにより、電子回路を配設できない部位を減らすことができ、スペース効率を良くすることができる。その結果、車両用携帯機を小型化することができる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載の車両用携帯機において、前記車両遠隔制御装置から車両情報を受信する受信部と、受信した車両情報を表示する表示部とを備えることをその要旨としている。
同構成によれば、車両遠隔制御装置から車両情報を受信することができるため、例えば車両情報としてエンジンの状態を受信すると、エンジンを始動又は停止が行われたか確認することができる。あるいは、車両情報として車室内の温度を受信すると、暖気運転が必要か否か知ることができ、乗車前に車両を暖めておく必要があるときにのみ暖気を行うことができる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載の車両用携帯機において、前記筐体に前記車両のドア錠を機械的に施解錠するメカニカルキーが挿入される挿入孔を有し、同挿入孔には同メカニカルキーが着脱可能装着されてなることをその要旨としている。
同構成によれば、車両用携帯機の筐体にメカニカルキーを備えるため、電池切れ等によって、電子キー機能が使用できない場合には、メカニカルキーを車両の鍵穴に挿入することによって、車両のドア錠を施解錠することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両用携帯機において、前記電子キー機能部は、前記車両遠隔制御装置が車室内に送信するリクエスト信号に応答する応答信号を送信し、前記車両遠隔制御装置が同応答信号を受信したことを条件として前記車両のエンジンスイッチを操作することによりエンジンを始動させる機能を有していることをその要旨としている。
同構成によれば、更に電子キー機能部によってエンジンの始動も機械的な鍵を用いずに行うことができる。
本発明によれば、携帯性に優れた車両用携帯機を提供することができる。
以下、本発明にかかる車両用携帯機を車両遠隔操作装置に具体化した一実施形態について図1〜図3を参照して説明する。
図1に示されるように、車両遠隔操作装置3は、車両20の所有者(運転者)に所持される車両用の携帯機1と、車両20に搭載される車両遠隔制御装置2とを備えている。
携帯機1は、車両20との無線通信を通じてドア錠の施解錠を行う電子キー機能部としての電子キー回路4と、同じく無線通信を通じて車両20のエンジンを遠隔始動及び停止する遠隔エンジン始動機能部としての遠隔エンジン始動回路5と、両回路4,5に電力を供給する電源としての電池部19と、操作スイッチ31,32,33とを備えている。
電子キー回路4は、電子キー制御回路10と、受信アンテナ11と、受信回路12と、送信回路13と、送信アンテナ14とを備えている。受信アンテナ11は、車両遠隔制御装置2から送信されるリクエスト信号を受信する。受信回路12は、受信アンテナ11により受信されたリクエスト信号を復調し、電子キー制御回路10に出力する。電子キー制御回路10には、IDコードが記憶されたメモリ10aが備えられている。電子キー制御回路10は、復調されたリクエスト信号を受信すると、メモリ10aからIDコードを読み出し、同IDコードを含むIDコード信号(応答信号)を生成し、同IDコード信号を送信回路13に出力する。送信回路13は、IDコード信号を所定周波数(本実施形態では300MHz)に変調する。送信アンテナ14は、送信回路13で変調されたIDコード信号を送信する。なお、受信アンテナ11は、X軸アンテナ11xと、Y軸アンテナ11yと、Z軸アンテナ11zとを備えている。
遠隔エンジン始動回路5は、遠隔エンジン始動制御部としての遠隔エンジン始動制御回路15と、エンジン始動送信回路16と、エンジン始動送信アンテナ17とを備えている。遠隔エンジン始動制御回路15には、エンジン始動用IDコードが記憶されたメモリ15aが備えられている。遠隔エンジン始動制御回路15は、操作スイッチ31,32,33が操作されると、メモリ15aからエンジン始動用IDコードを読み出し、同エンジン始動用IDコードを含む要求信号(エンジン始動信号又はエンジン停止信号)を生成し、同要求信号をエンジン始動送信回路16に出力する。エンジン始動送信回路16は、要求信号を所定周波数(本実施形態では400MHz)に変調する。エンジン始動送信アンテナ17は、エンジン始動送信回路16で変調された要求信号を送信する。
車両遠隔制御装置2は、車両制御部21を備えるとともに、送信回路22と、送信アンテナ23と、受信アンテナ24と、受信回路25とを備える。これらは、電子キー回路4に対応して作動する。さらに、車両遠隔制御装置2は、エンジン始動受信アンテナ26と、エンジン始動受信回路27とを備える。これらは、遠隔エンジン始動回路5に対応して作動する。
送信回路22は、車両制御部21から間欠的に入力されるリクエスト信号を所定周波数(本実施形態では134kHz)に変調する。送信アンテナ23は、送信回路22で変調されたリクエスト信号を送信する。受信アンテナ24は、携帯機1から送信されるIDコード信号を受信する。受信回路25は、受信アンテナ24により受信されたIDコード信号を復調して、車両制御部21に出力する。車両制御部21には、予め携帯機1のIDコードと一致するIDコードが記憶されたメモリ21aが備えられている。車両制御部21は、IDコード信号に含まれるIDコードとメモリ21aに記憶されたIDコードとを照合し、一致した場合には、ドアECU60にドア錠を解錠する旨の解錠信号を出力する。一方、ドア錠が解錠された状態において、IDコードの照合が行われない場合には、車両制御部21はドアECU60にドア錠を施錠する旨の施錠信号を出力する。また、車室内において、IDコードが一致した場合には、車両制御部21は、ブレーキが踏まれている旨の信号がブレーキスイッチ51から出力されている状態で、エンジンの始動を許可する。そして、エンジンスイッチ52を操作するとエンジンECU50は、エンジン始動を行う。
エンジン始動受信アンテナ26は、携帯機1から送信される要求信号(エンジン始動信号又はエンジン停止信号)を受信する。エンジン始動受信回路27は、エンジン始動受信アンテナ26により受信された要求信号を復調して、車両制御部21に出力する。車両制御部21のメモリ21aには、携帯機1のエンジン始動用IDコードと一致するエンジン始動用IDコードが記憶されている。車両制御部21は、要求信号に含まれるエンジン始動用IDコードとメモリ21aに記憶されたエンジン始動用IDコードとを照合し、一致した場合には、要求信号がエンジン始動信号であれば、ドアECU60を通じてドア錠が施錠されていることを確認し、エンジンECU50に対してエンジンを始動する旨の信号を出力する。一方、車両制御部21は、要求信号がエンジン停止信号であれば、エンジンECU50に対してエンジンを停止する旨の信号を出力する。
次に、車両用携帯機1の構造について説明する。
図2(a)及び(b)に示されるように、車両用携帯機1は、一つの筐体1aよりなる。該筐体1aの外面には、操作スイッチとしての遠隔エンジン始動機能を使用する際に押圧する「E」の文字が付されたEスイッチ31と、エンジンを始動させる際及びドア錠を施錠させる際に押圧するSTARTロックスイッチ32と、エンジンを停止させる際及びドア錠を解錠させる際に押圧するSTOPアンロックスイッチ33とを備えている。また、筐体1aには、遠隔エンジン始動機能を使用する際に距離があっても制御信号を車両まで送信可能にするエンジン始動送信アンテナ17が備えられている。さらに、電子キー機能が電池切れ等により使えなくなった際に使用するメカニカルキー30が筐体1aに形成された挿入孔40に備えられている。
図3(a)に示されるように、車両用携帯機1は、筐体1a内部において、対向して配設される二枚の上側基板35(図中右側)及び下側基板36(図中左側)を備え、これらの基板35,36は上側基板35の上側コネクタ37aと下側基板36の下側コネクタ37bとからなるコネクタ37により接続されている。そして、これらの上側基板35及び下側基板36上に回路等が配設されている。詳しくは、上側基板35には、+端子19a及び−端子19bに電池38が設置され、駆動電力を上側基板35及び下側基板36の回路に供給する電池部19が設けられるとともに、電子キー回路4を制御する電子キー制御回路10と、受信アンテナ11と、図1に示す受信回路12と、送信回路13と、送信アンテナ14等が配設されている。さらに、上側基板35には、遠隔エンジン始動回路5の制御を行う遠隔エンジン始動制御回路15が設けられている。下側基板36には、遠隔エンジン始動回路5の通信部として図1に示すエンジン始動送信回路16と、エンジン始動送信アンテナ17とが設けられている。なお、下側基板36への駆動電力の供給は、電池38からコネクタ37を介して行われる。
受信アンテナ11は、図3に示されるように、X軸アンテナ11xと、Y軸アンテナ11yと、Z軸アンテナ11zとを備えている。X軸アンテナ11xは、互いに直交する3軸方向(X軸方向、Y軸方向、Z軸方)のX軸方向に対して特に感度が良い。Y軸アンテナ11yは、Y軸方向に対して特に感度が良い。Z軸アンテナ11zは、Z軸方向に対して特に感度が良い。従って、これら三つのアンテナ(X軸アンテナ11x、Y軸アンテナ11y、Z軸アンテナ11z)の協働により、携帯機1は、車両遠隔制御装置2から送信されるリクエスト信号を受信可能である。しかしながら、受信アンテナ11は、図2に示されるように、上側基板35に垂直な方向(Z軸方向)において、受信アンテナ11の近傍、すなわち上側基板35の裏側(図中破線で示した部位)に電池38及び回路配線等の導体(金属)が配設されると、受信感度が低下してしまうおそれがある。また、上側基板35の面のうち下側基板36と向き合う側の面に受信アンテナ11が配設されると、上側基板35の裏側だけでなく下側基板36の面のうち基板36と向き合う側の面に配設される回路配線等によって受信感度が低下してしまうおそれがある。そこで、本実施形態では、受信アンテナ11を上側基板35の面のうち両基板36と向き合う側ではなく外側の面に配設するとともに、上側基板35において、受信アンテナ11が配設された位置の裏側の位置に電子回路及び電池部19を配設していない。
次に、前述のように構成された車両用携帯機の操作態様について説明する。
車両20のエンジンを遠隔始動させる際には、Eスイッチ31を押圧後、所定時間(本実施形態では2秒)以内にSTARTロックスイッチ32を押圧すると、この操作に基づいて遠隔エンジン始動制御回路15が要求信号(エンジン始動信号)を送信する。一方、車両20のエンジンを遠隔停止させる際には、Eスイッチ31を押圧後、所定時間(本実施形態では2秒)以内にSTOPアンロックスイッチ33を押圧すると、この操作に基づいて遠隔エンジン始動制御回路15が要求信号(エンジン停止信号)を送信する。車両20の車両遠隔制御装置2は、要求信号を受信すると、要求信号に含まれるエンジン始動用IDコードを照合し、一致した場合には、要求信号(エンジン始動信号又はエンジン停止信号)に基づいてエンジンの始動又は停止を行う。
車両20に乗り込む際には、車両20の送信アンテナ23からリクエスト信号が送信される所定領域に携帯機1を所持して進入すると、携帯機1からIDコード信号が送信される。車両20の車両遠隔制御装置2は、IDコード信号を受信すると、IDコード信号に含まれるIDコードを照合し、一致した場合には、車両20のドア錠を解錠する。そして、車室内に携帯機1を所持して進入することによって車室内においてIDコードが一致した場合には、車両遠隔制御装置2は、ブレーキが踏まれている状態でエンジンの始動を許可し、エンジンスイッチ52が操作されるとエンジンを始動させる。
車両20から離れる際には、車両20の送信アンテナ23からリクエスト信号が送信される所定領域から携帯機1が離れることによって、IDコードの照合が行われない場合には、車両遠隔制御装置2は、車両20のドア錠を施錠する。
以上、説明した実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)電子キー回路4と遠隔エンジン始動回路5とが一つの筐体1aに備えられるため、電子キー機能と遠隔エンジン始動機能とを一つの携帯機1で動作させることができ、携帯性に優れる。さらに、電池部19を両回路4,5で共用するため、別々で設けたものと比較してスペースを減らすことができ、携帯機1を小型化することができる。
(2)上側基板35と下側基板36とが対向して配設されるため、電子キー回路4と遠隔エンジン始動回路5と電池部19とが一枚の基板上に配置されるものと比較して、基板面積を大きくすることができるため、携帯機1を小型化することができる。
(3)電子キー回路4と電池部19とが同じ基板35上に配設されるため、少なくとも電子キー回路4には電池部19から駆動電力が供給される。その結果、基板35,36同士のコネクタ37間の接続不良が発生した場合であれ、電子キー機能は維持することができ、電子キー機能の信頼性を向上させることができる。
(4)遠隔エンジン始動制御回路15が電子キー回路4と同じ基板35上に設けられるため信頼性が向上するとともに、遠隔エンジン始動制御回路15と通信部(エンジン始動送信回路16及びエンジン始動送信アンテナ17)とが異なる基板上に配設されるため、高周波を発生する通信部による遠隔エンジン始動制御回路15への影響を抑制することができる。
(5)受信アンテナ11を上側基板35上の外側の面に配設することにより、電子回路を配設できない部位を減らすことができ、スペース効率を良くすることができる。その結果、携帯機1を小型化することができる。
(6)携帯機1の筐体1aにメカニカルキー30を備えるため、電池切れ等によって、電子キー機能が使用できない場合には、メカニカルキー30を車両20の鍵穴に挿入することによって、車両20のドア錠を施解錠することができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
・上記実施形態では、メカニカルキー30を携帯機1に備えるようにしたが、別途メカニカルキーのみ携帯するならば、メカニカルキー30を省略した構成を採用することができる。
・上記実施形態では、受信アンテナ11を上側基板35上の外側の面に配設するようにしたが、スペースを確保できるのであれば、内側の面に配設するようにしてもよい。
・上記実施形態では、遠隔エンジン始動制御回路15と通信部(エンジン始動送信回路16及びエンジン始動送信アンテナ17)とを異なる基板上に配設するようにしたが、通信に支障がなければ、同じ基板上に配設するようにしてもよい。
・上記実施形態では、電子キー回路4と電池部19とを同じ基板35上に配設するようにしたが、電子キー回路4に駆動電力を確実に供給することができるのであれば、異なる基板上に配設するようにしてもよい。
・上記実施形態では、電子キー回路4と遠隔エンジン始動制御回路15と電池部19とを二枚の基板35,36上に配設するようにしたが、小型化することが可能であれば、一枚の基板上に配設してもよい。
・上記構成において、車両遠隔制御装置2から車両情報を受信し、遠隔エンジン始動制御回路15に接続される受信部41と、受信した車両情報を表示し、遠隔エンジン始動制御回路15に接続される表示部42とを備えるようにしてもよい。同構成によれば、車両遠隔制御装置2から車両情報を受信することができるため、例えば車両情報としてエンジンの状態を受信すると、エンジンを始動又は停止が行われたか確認することができる。あるいは、車両情報として車室内の温度を受信すると、暖気運転が必要か否か知ることができ、乗車前に車両を暖めておく必要があるときにのみ暖気を行うことができる。
・上記構成において、携帯機1の電池切れの際に、エンジン始動を行うことができるトランスポンダを備えるようにしてもよい。詳しくは、携帯機1の受信アンテナ11の3軸のアンテナ11x,11y,11zのいずれかを送受信アンテナとして共用し、車両遠隔制御装置2に給電回路と送受信回路と送受信アンテナとを備える。携帯機1を車両20の送受信アンテナに近づけると、給電回路からの給電により送受信回路で生成された起動電波を受信アンテナ11が受信することによって携帯機1からIDコード信号を送信することができるようになる。この結果、IDコードの照合が行われ、エンジンの始動ができるようになる。
・上記実施形態では、携帯機1を所持して車室内に乗り込むと、エンジンスイッチを操作することによってエンジンの始動を行うことができるようにしたが、エンジンの始動は携帯機1によって行わないようにしてもよい。
・上記実施形態では、車両20から離れる際に、車両20の送信アンテナ23からリクエスト信号が送信される所定領域から携帯機1が離れることによって、IDコードの照合が行われないこと条件に車両20のドア錠の施錠を行うようにしたが、車両20の送信アンテナ23からリクエスト信号が送信される所定領域においてIDコードの照合が行われる場合に、車両20のドアに設けられる操作ボタンが押されたことを条件に車両20のドア錠の施錠を行うようにしてもよい。
車両用携帯機の構成を示すブロック図。 (a)車両用携帯機の正面図、(b)車両用携帯機の斜視図。 (a)車両用携帯機のA−A断面図、(b)アンテナの配置図。 従来の車両用携帯機を示す斜視図。
符号の説明
1…携帯機、1a…筐体、2…車両遠隔制御装置、3…車両遠隔操作装置、4…電子キー回路、5…遠隔エンジン始動回路、10…電子キー制御回路、10a…メモリ、11…受信アンテナ、11x…X軸アンテナ、11y…Y軸アンテナ、11z…Z軸アンテナ、12…受信回路、13…送信回路、14…送信アンテナ、15…遠隔エンジン始動制御回路、15a…メモリ、16…エンジン始動送信回路、17…エンジン始動送信アンテナ、19…電池部、19a…+端子、19b…−端子、20…車両、21…車両制御部、22…送信回路、23…送信アンテナ、24…受信アンテナ、25…受信回路、26…エンジン始動受信アンテナ、27…エンジン始動受信回路、30…メカニカルキー、31…Eスイッチ、32…STARTロックスイッチ、33…STOPアンロックスイッチ、35…上側基板、36…下側基板、37…コネクタ、37a…上側コネクタ、37b…下側コネクタ、38…電池、40…挿入孔、41…受信部、42…表示部、50…エンジンECU、51…ブレーキスイッチ、52…エンジンスイッチ、60…ドアECU、70…電子キー携帯機、70a…筐体、80…遠隔エンジン始動携帯機、80a…筐体、90…リング。

Claims (6)

  1. 応答信号の送信を要求するリクエスト信号を搭載される車両周辺の所定領域に出力する車両遠隔制御装置に対して、同リクエスト信号に応答する応答信号を送信し、前記車両遠隔制御装置が同応答信号を受信したことを条件として車両のドア錠を解錠させる電子キー機能部と、
    前記車両遠隔制御装置に対してエンジンの始動又は停止を要求する要求信号を送信し、前記車両遠隔制御装置が同要求信号を受信したことを条件として前記車両のエンジンを始動又は停止させる遠隔エンジン始動機能部とを一つの筐体に備え、
    両機能部へ駆動電力を供給する電池部を前記電子キー機能部と前記遠隔エンジン始動機能部とで共用し、
    前記電子キー機能部と前記遠隔エンジン始動機能部と前記電池部とは、対向して配置され、相互に接続される二枚の基板上に配設され、
    前記電子キー機能部と前記電池部とは、前記二枚の基板のうち同じ基板上に配設される
    ことを特徴とする車両用携帯機。
  2. 請求項に記載の車両用携帯機において、
    前記遠隔エンジン始動機能部のエンジン始動を制御する遠隔エンジン始動制御部は、前記電子キー機能部と前記電池部とが設けられる基板と同じ基板上に配設され、
    前記遠隔エンジン始動機能部の通信を行う通信部は、前記遠隔エンジン始動制御部とは異なる基板上に配設される
    ことを特徴とする車両用携帯機。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用携帯機において、
    前記電子キー機能部に設けられるとともに、前記リクエスト信号を受信する受信アンテナは、前記基板の面のうち二枚の基板が向き合う内側ではなく、外側の面上に配設される
    ことを特徴とする車両用携帯機。
  4. 請求項1〜のいずれか一項に記載の車両用携帯機において、
    前記車両遠隔制御装置から車両情報を受信する受信部と、受信した車両情報を表示する表示部とを備える
    ことを特徴とする車両用携帯機。
  5. 請求項1〜のいずれか一項に記載の車両用携帯機において、
    前記筐体に前記車両のドア錠を機械的に施解錠するメカニカルキーが挿入される挿入孔を有し、同挿入孔には同メカニカルキーが着脱可能装着されてなる
    ことを特徴とする車両用携帯機。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両用携帯機において、
    前記電子キー機能部は、前記車両遠隔制御装置が車室内に送信するリクエスト信号に応答する応答信号を送信し、前記車両遠隔制御装置が同応答信号を受信したことを条件として前記車両のエンジンスイッチを操作することによりエンジンを始動させる機能を有している
    ことを特徴とする車両用携帯機。
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