JP4829666B2 - 防水装置 - Google Patents

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Description

本発明は、建物,地下鉄,地下街等の建造物の出入口に設置して、洪水時における建造物内への浸水を防止する防水装置に関する。
集中豪雨や高潮による洪水の発生時に、建造物の出入口からの浸水を防止する防水装置としては、建造物の出入口の左右側壁に凹溝を対向状に設け、該凹溝に両端部が上方から嵌合される防水板によって出入口を遮蔽するように構成したもの(例えば、特許文献1参照)や、建造物の出入口の床面に形成した収納溝内に防水板を起倒可能に配設し、使用時に該防水板を起立させて出入口を遮蔽する一方、不使用時には防水板を倒伏させることによって、上面が床面と同一高さとなる状態で収納溝内に収納し得るように構成したもの(例えば、特許文献2参照)が知られている。
特開2003−278458号公報(図13) 特開2003−129693号公報
ところで、上述の従来構成において、建造物の出入口の左右側壁に設けた凹溝に防水板の両端部を嵌合させて出入口を遮蔽するようにした構成にあっては、防水板が洪水発生の虞がある非常時にしか使用されないものであるため、平常時における防水板の保管場所を別途確保する必要がある上、非常時には保管場所から運搬して使用し、さらに使用後には再度保管場所へ運搬しなければならないため、運搬に手間と時間が掛かり、その取扱い性が悪いという問題点があった。
一方、建造物の出入口の床面に形成した収納溝内に防水板を起倒可能に配設した構成にあっては、上記のような防水板の保管場所の確保や運搬に手間と時間が掛かるといった問題は生じない反面、使用時に防水板を起立させると、床面に形成された比較的広幅の収納溝が開口したままの状態となるため、周囲の床面と収納溝の内底面との間に段差ができ、しかも周囲の床面と収納溝とが水没した状態では、洪水時の濁った水で収納溝が視認できなくなることによって、人が収納溝に落ち込んだり、前記段差に足を取られて転倒する虞があるという問題点があった。
本発明は、かかる従来の問題点を解消するためになされたものであって、防水板の保管場所の確保や運搬にかかる手間と時間を不要とし得るとともに、使用時において従来のように人が落ち込んだり、足を取られたりする段差が生じることのない安全な防水装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、建造物の出入口の左右側壁間に設置され、洪水時に該出入口からの建造物内への浸水を防止する防水装置において、上端に開口部を備え、該開口部が前記出入口の床面と略面一となるようにして前記出入口の地中に形成される略矩形状の収納溝と、上下方向に延在する取付板部と、該取付板部の前後端縁から内側方に所定幅で突出する支持縁部とを備え、前記収納溝の左右両側部の上方位置で、前記出入口の左右両側壁に取付板部が夫々固定される左右一対の案内部材と、前記収納溝内に昇降可能に配設され、上方向への引き出し操作により前記開口部から上部側が引き出されて前記出入口を遮蔽する展開位置と、該展開位置から下動して前記収納溝内に収納される収納位置とに変換可能な防水板と、該防水板の上部に配設された被吊持部と、出入口の左右両側壁に設けられ、前記展開位置で被吊持部を支持して、防水板を下動不能に支承する吊持部とからなる支承手段と、前記防水板を前記展開位置で前後移動不能に保持する保持手段とを備えたことを特徴とする防水装置である。
ここで、前記収納溝は、所定形状に組み付けた型枠にコンクリートを打設して形成したり、或いは所定形状の金属製の筐体を地中に埋設して形成され得る。
上記防水装置にあって、防水板の支承手段としては、防水板の上部に配設された被吊持部を、防水板の上面の左右両端部に起伏可能に配設された把手杆で構成し、出入口の左右両側壁に設けられた吊持部を、左右両側壁に進退可能に配設され、その進出位置で起立状態の把手杆に下方から係合する係合部材で構成したものとする構成が提案される。
また、防水板の保持手段としては、案内部材の後部側に位置する支持縁部の内壁面に配設された被係合片部と、一端に把持部を、かつ他端に係合部を備え、防水板に軸支されて該防水板に対して略平行に回動し、その係合部が前記被係合片部に密接する密接位置に回動可能な回動レバーとを備え、さらに前記被係合片部と、回動レバーの係合部の何れかに、回動レバーの回動に伴って前記密接位置に係合部を案内する案内傾斜面を備えているものとする構成が提案される。
さらに、防水板の前面に、引き出し位置に引き出された防水板の前面と収納溝の前壁面との間に生じる隙間を塞ぐ主止水パッキンが配設されている構成が提案される。
また、防水板の左右両端部の前面に、展開位置に変換された防水板の左右両端部の前面と案内部材の前部側に位置する支持縁部の内壁面との間に生じる隙間を塞ぐ側部止水パッキンが配設されている構成が提案される。
また、収納溝が、防水板を昇降可能に収納する収納筐体の側周壁によって形成されている構成が提案される。
また、防水板の上端部に、該防水板の収納位置で収納溝の開口部を床面と略面一状に塞ぐ蓋板が配設されている構成が提案される。
本発明は、上述したように、上端に開口部を備え、該開口部が前記出入口の床面と略面一となるようにして前記出入口の地中に形成される略矩形状の収納溝と、上下方向に延在する取付板部と、該取付板部の前後端縁から内側方に所定幅で突出する支持縁部とを備え、前記収納溝の左右両側部の上方位置で、前記出入口の左右両側壁に取付板部が夫々固定される左右一対の案内部材と、前記収納溝内に昇降可能に配設され、上方向への引き出し操作により前記開口部から上部側が引き出されて前記出入口を遮蔽する展開位置と、該展開位置から下動して前記収納溝内に収納される収納位置とに変換可能な防水板と、該防水板の上部に配設された被吊持部と、出入口の左右両側壁に設けられ、前記展開位置で被吊持部を支持して、防水板を下動不能に支承する吊持部とからなる支承手段と、前記防水板を前記展開位置で前後移動不能に保持する保持手段とを備えた防水装置であるから、防水板を収納溝から上方向に引き出して、展開位置で支承手段を介して下動不能に支承するとともに、保持手段を介して前後移動不能に保持することにより、防水板によって建造物の出入口が遮蔽されて、洪水時における建造物内への浸水を防止することができる。一方、この状態から防水板を収納位置に戻すには、保持手段による保持と、支承手段による支承を解除することにより、防水板が自重によって下動して収納溝内に収納される収納位置に戻ることとなる。そして、このように防水板を昇降式としたことにより、不使用時における防水板の保管場所を別途確保する必要がなく、防水板の運搬にかかる手間と時間も不要とすることができる。また、収納溝の上端に設けられる開口部は、防水板を上方に引き出した状態において防水板の直下に位置しており、しかも防水板が昇降できる程度の狭幅状の開口部とし得るので、従来のように収納溝に人が落ち込んだり、足を取られたりする段差が生じることがない。これにより、高い安全性を得ることができる。
ここで、上記防水板の支承手段が、防水板の上部に配設された被吊持部を、防水板の上面の左右両端部に起伏可能に配設された把手杆で構成し、出入口の左右両側壁に設けられた吊持部を、左右両側壁に進退可能に配設され、その進出位置で起立状態の把手杆に下方から係合する係合部材で構成したものにあっては、倒伏状態から起立させた把手杆を把持して収納位置にある防水板を上方に引き出した後、後退位置にある係合部材を出入口の左右両側壁から進出させて、起立状態の把手杆に下方から係合させることにより、該係合部材によって、防水板の左右両端部が上部で支持されて、該防水板を展開位置に下動不能に支承することができる。また、この展開位置にある防水板を上方に若干引き上げ、この状態で係合部材を後退させて把手杆との係合を外すことにより、防水板が自重によって下動して収納位置に戻る。これにより、防水板を展開位置と収納位置とに、容易に変換することできる。
また、防水板の保持手段が、案内部材の後部側に位置する支持縁部の内壁面に配設された被係合片部と、一端に把持部を、かつ他端に係合部を備え、防水板に軸支されて該防水板に対して略平行に回動し、その係合部が前記被係合片部に密接する密接位置に回動可能な回動レバーとを備え、さらに前記被係合片部と、回動レバーの係合部の何れかに、回動レバーの回動に伴って前記密接位置に係合部を案内する案内傾斜面を備えている構成にあっては、回動レバーの回動操作に伴って回動する係合部が、案内傾斜面の案内によって被係合片部に密接すると、その反作用として防水板が前方に押圧されて、収納溝及び案内部材の対向面に圧接される。これにより、防水板を展開位置で前後移動不能に、容易に保持することができる。
さらに、防水板の前面に、展開位置に変換された防水板の前面と、収納溝の前壁面との間に生じる隙間を塞ぐ主止水パッキンが配設されている構成にあっては、防水板の前面と、収納溝の前壁面との間に生じる隙間からの水の浸入を防止することができる。
また、防水板の左右両端部の前面に、展開位置に変換された防水板の左右両端部の前面と、案内部材の前部側に位置する支持縁部の内壁面との間に生じる隙間を塞ぐ側部止水パッキンが配設されている構成にあっては、防水板の左右両端部の前面と、案内部材の前部側に位置する支持縁部の内壁面との間に生じる隙間からの水の浸入を防止することができる。
また、収納溝が、防水板を昇降可能に収納する収納筐体の側周壁によって形成されている構成にあっては、該収納筐体に所要構成部材を予め組み付けることによって完結的な製品とすることができるとともに、収納筐体を建造物の出入口の床面に埋設することにより、収納溝を容易に形成することができるので防水装置の施工を簡単に行うことができる。
また、防水板の上端部に、該防水板の収納位置で収納溝の開口部を床面と略面一状に塞ぐ蓋板が配設されている構成にあっては、防水板が収納位置に変換された状態において、収納溝の開口部を蓋板によって床面と略面一状に塞ぐことができ、これによって収納溝の開口部が通行の障害となることを防止できる。
以下に、本発明にかかる防水装置の一実施例を、図1〜図8に基づいて説明する。
防水装置1は、図1,図2に示すように、建造物の屋外に面する出入口2に設置されるものであって、該出入口2を構成する左右両側壁3,3間の地中に、該左右両側壁3,3に直交する方向に沿う狭幅状の開口部4(図7参照)を上端に備えた略矩形状の収納溝5が形成されており、該収納溝5内に後述する防水板6が昇降可能に配設されている。ここで、前記左右両側壁3,3間の床面7には、図3に示すように、比較的狭幅の開口部4を上端に備えた金属製の収納筐体8が、その開口部4を床面7と略面一となるようにして上下方向に埋設されており、この実施例では、該収納筐体8の側周壁9によって前記収納溝5が形成されている。
収納筐体8の側周壁9は、図1,図3に示すように、左右側壁10a,10aと前後側壁10b,10cとによって構成されており、該側周壁9の底部は底壁10dによって遮蔽されている。また、前後側壁10b,10cの上端部は段部を介して前後方向に若干拡開した受縁部11,11となっており、該受縁部11,11によって後述する蓋板15を支承し得るようになっている。また、収納筐体8の左右両側部8’,8’は、図4に示すように、後述する案内部材12,12の横断面形状に一致させて前後方向に若干拡開した広幅状に形成されており、その内部が案内部材12,12と同一断面形状で上下方向に連続するように設けられている。
収納溝5の左右両側部の上方には、断面コ字形の案内部材12,12が左右一対で配設されている。該案内部材12,12は、夫々上下方向に延在する取付板部13と、該取付板部13の前後端縁から内側方に所定幅で突出する支持縁部14a,14bとを備えており、図1等に示すように、その各取付板部13,13を出入口2の左右両側壁3,3の壁面に固定することにより、収納溝5の左右両側部の上方位置で相互に対向する状態で左右両側壁3,3の壁面に沿って立設されている。
前記防水板6は、横長矩形状の金属板からなり、その縦幅及び横幅を収納筐体8の内部の高さ寸法及び横幅寸法に夫々略一致するように形成して収納筐体8内に昇降可能に収納されている。該防水板6は、上方向への引き出し操作により、前記開口部4から上部側が案内部材12,12の案内作用を介して引き出されて前記出入口2を遮蔽する展開位置(図2,図7参照)と、該展開位置から自重により下動して前記収納溝5内に収納される収納位置(図1,図3参照)とに変換可能に設けられている。該防水板6の上端部には、図3に示すように、前記開口部4に内嵌可能な金属製の蓋板15が配設されており、防水板6の収納位置で、該蓋板15が収納筐体8の受縁部11,11に支承された状態で開口部4を周囲の床面7と略面一の状態で塞ぐように設けられている。これによって、防水板6を収納した状態において、収納溝5の開口部4が通行の障害にならないようにしている。
前記蓋板15の左右両端部には、略コ字形の把手杆16,16が起伏可能に配設されており、該把手杆16,16によって防水板6の被吊持部が構成されている。各把手杆16,16は、図7等に示すように、蓋板15の下部に横架された支軸17,17にその基部が回動可能に枢支されており、防水板6の収納状態においては、図3に示すように、倒伏させることによって蓋板15の下部に収納することができる一方、この倒伏状態から起立させると把持可能となり、該把手杆16,16を把持して収納位置にある防水板6を上方に引き出し得るようになっている。また、前記出入口2の左右両側壁3,3には、案内部材12,12に形成された挿通孔18,18から先端部が出没する偏平矩形ブロック状の係合部材19,19が進退可能に配設されており、該係合部材19,19によって防水板6を下動不能に支承する吊持部が構成されている。ここで、進退可能な係合部材19,19からなる吊持部は、展開位置に変換された防水板6の上部に対応する高さ位置に配設されており、その進出位置で、起立状態の把手杆16,16に下方から係合し得るように設けられている。そして、この防水板6の上部に配設された把手杆16,16からなる被吊持部と、出入口2の左右両側壁3,3に設けられて、防水板6の展開位置で被吊持部を支持する係合部材19,19からなる吊持部とにより、防水板6の支承手段が構成されている。
また、前記案内部材12,12の各支持縁部14a,14bの内、後部側に位置する両支持縁部14b,14bの内壁面には、その下端寄り位置に、略ブロック状の被係合片部20,20が左右一対で配設されており、該被係合片部20,20の前側面には、下部後方から上部前方に向けて傾斜する案内傾斜面21,21と該案内傾斜面21,21に連続する垂直な密接面22,22(図3参照)とが夫々形成されている。一方、防水板6の後側面には、図7に示すように、該防水板6が前記支承手段によって展開位置に支承された状態で前記被係合片部20,20に対応する位置に、回動レバー23,23が夫々配設されている。該回動レバー23,23は、図6に示すように、夫々一端に把持部24を備え、かつ他端に係合部25を備えており、防水板6に固着された基台26から突出する支軸27に回動可能に軸支されて、前記把持部24を把持しての回動操作によって防水板6に対して略平行に回動するように設けられている。そして、その回動により、係合部25が前記被係合片部20の密接面22に密接する密接位置に案内傾斜面21の案内作用を介して到達すると、防水板6が前方に押圧されて、収納溝5及び案内部材12,12の対向面に圧接させることができるようになっており、この被係合片部20,20と回動レバー23,23とにより防水板6を展開位置で前後移動不能に保持する保持手段が構成されている。
前記防水板6の下端部の前部側には、図5等に示すように、該下端部を断面コ字形に折り返すことによって立ち上がり縁28が形成されており、該立ち上がり縁28の前面には、その左右両端部を除く横幅部分に亘って主止水パッキン29が配設されている。該主止水パッキン29は、防水板6が前記支承手段を介して展開位置に支承された状態で、図7に示すように、収納筐体8の前側壁10bの上部に対応する位置に設けられており、前記保持手段によって防水板6が前方に押圧されると、図8に示すように、主止水パッキン29が収納筐体8の前側壁10bに圧接され、これによって防水板6の前面と収納溝5の前壁面との間に生じている隙間S1(図7参照)を塞ぐことができるようになっている。
また、防水板6の左右両端部の前面には、側部止水パッキン30,30が配設されている。該側部止水パッキン30,30は、図5等に示すように、前記立ち上がり縁28と蓋板15の下向き屈曲縁31に上下両端が接合された上下方向の帯板状支持縁32,32の前面に固着されており、防水板6が前記支承手段を介して展開位置に支承された状態で、前記保持手段によって防水板6が前方に押圧されると、図8に示すように、側部止水パッキン30,30が案内部材12,12の前部側に位置する支持縁部14a,14aに圧接され、これによって防水板6の左右両端部の前面と、案内部材12,12の前部側に位置する支持縁部14a,14aの内壁面との間に生じている隙間S2(図7参照)を塞ぐことができるようになっている。
かかる構成にあって、洪水の虞のない平常時には、図1,図3に示すように、防水板6は収納溝5内に収納されている。この状態にあっては、収納溝5の開口部4が防水板6の上端部に設けられた蓋板15によって周囲の床面7と略面一の状態で塞がれていることにより、該収納溝5の開口部4が通行の障害になることはない。
一方、集中豪雨や高潮によって洪水が発生する虞がある場合には、倒伏状態から起立させた把手杆16,16を把持して、防水板6の上部側を収納溝5から上方向に引き出して展開位置に変換した後、出入口2の左右両側壁3,3に設けられた進退可能な係合部材19,19を進出させて起立状態の把手杆16,16に下方から係合させることにより、図7に示すように、防水板6を展開位置で支承することができる。次いで、防水板6に設けられた左右の回動レバー23,23の回動操作を介して、該回動レバー23,23の係合部25,25を、案内部材12,12に設けられた被係合片部20,20の密接面22,22に密接する位置まで夫々回動させると、この回動に伴ってその密接位置に係合部25,25を案内する案内傾斜面21,21によって防水板6が前方に押圧され、収納溝5及び案内部材12,12の対向面に圧接されて、防水板6が前後移動不能に保持されることとなり、図2に示すように、該防水板6によって建造物の出入口2が遮蔽されて、洪水時における建造物内への浸水を防止することができる。この時、図8に示すように、防水板6の前面と収納溝5の前壁面との隙間S1(図7参照)が主止水パッキン29で塞がれ、また、防水板6の左右両端部の前面と、案内部材12,12の前部側に位置する支持縁部14a,14aの内壁面との隙間S2(図7参照)が側部止水パッキン30,30で塞がれることにより、これらの隙間からの漏水を防止することができる。
一方、防水板6を展開位置から収納位置に戻すには、回動レバー23,23の逆方向への回動操作を介して、係合部25,25と被係合片部20,20との密接状態を解除するとともに、防水板6を上方に若干引き上げた状態で、係合部材19,19を後退させて把手杆16,16との係合を解除することにより、防水板6が自重によって下動して、収納溝5内に収納させることができる。
このように、本発明にあっては、防水板6を昇降式としたことにより、従来構成のように不使用時における防水板の保管場所を別途確保する必要がなく、防水板の運搬にかかる手間と時間も不要とすることができる。また、収納溝5の上端に設けられる開口部4は、防水板6を上方に引き出した状態において防水板6の直下に位置しており、しかも防水板6が昇降できる程度の狭幅状の開口部とし得るので、従来構成のように収納溝5に人が落ち込んだり、足を取られたりする段差が生じることがない。これにより、高い安全性を得ることができる。
尚、上述した実施例では、収納溝5を収納筐体8の側周壁9によって形成するようにしているが、該収納溝5は、所定形状に組み付けた型枠にコンクリートを打設して形成することも可能である。また、実施例では、案内傾斜面21を被係合片部20の前側面に形成するようにしているが、これに代えて、該案内傾斜面21を回動レバー23の係合部25の後側面に形成することも可能である。
本発明にかかる防水装置1の施工状態における防水板6を収納した状態を示す背面図である。 同上の施工状態において、防水板6によって出入口2を遮蔽した状態を示す作用説明図である。 防水板6を収納した状態を示す側断面図である。 収納筐体8と案内部材12の構成を示す一部切欠斜視図である。 防水板6の前面側の構成を示す一部切欠斜視図である。 防水板6の後面側の構成を示す一部切欠斜視図である。 防水板6を展開位置に変換した状態を示す側断面図である。 展開位置に変換した防水板6を保持手段によって前後移動不能に保持した状態を示す側断面図である。
符号の説明
1 防水装置
2 出入口
3 側壁
4 開口部
5 収納溝
6 防水板
7 床面
8 収納筐体
9 側周壁
12 案内部材
13 取付板部
14a,14b 支持縁部
15 蓋板
16 把手杆(被吊持部)
19 係合部材(吊持部)
20 被係合片部(保持手段)
21 案内傾斜面
23 回動レバー(保持手段)
24 把持部
25 係合部
29 主止水パッキン
30 側部止水パッキン
1 隙間
2 隙間

Claims (1)

  1. 建造物の出入口の左右側壁間に設置され、洪水時に該出入口からの建造物内への浸水を防止する防水装置において、
    上端に開口部を備え、該開口部が前記出入口の床面と略面一となるようにして前記出入口の地中に形成される略矩形状の収納溝と、
    上下方向に延在する取付板部と、該取付板部の前後端縁から内側方に所定幅で突出する支持縁部とを備え、前記収納溝の左右両側部の上方位置で、前記出入口の左右両側壁に取付板部が夫々固定される左右一対の案内部材と、
    前記収納溝内に昇降可能に配設され、上方向への引き出し操作により前記開口部から上部側が引き出されて前記出入口を遮蔽する展開位置と、該展開位置から下動して前記収納溝内に収納される収納位置とに変換可能な防水板と、
    該防水板の上部に配設された被吊持部と、出入口の左右両側壁に設けられ、前記展開位置で被吊持部を支持して、防水板を下動不能に支承する吊持部とからなる支承手段と、
    前記防水板を前記展開位置で前後移動不能に保持する保持手段と
    を備え
    防水板の支承手段が、
    防水板の上部に配設された被吊持部を、防水板の上面の左右両端部に起伏可能に配設された把手杆で構成し、出入口の左右両側壁に設けられた吊持部を、左右両側壁に進退可能に配設され、その進出位置で起立状態の把手杆に下方から係合する係合部材で構成したものであることを特徴とする防水装置。
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