JP2019527809A - 地下通気孔のための洪水防御 - Google Patents

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Abstract

換気シャフトを通じて換気シャフトの大気開口に流体連通する地下換気ダクトへの換気シャフトを通じた換気を可能にし、洪水の恐れのときには、地下換気ダクト内への地表水の下向きの流れを阻止するように動作可能である、装置が、換気シャフト内に適合する支持体の頂部と底部との間の換気通路を閉じて洪水を防止する1つ又はそれよりも多くのヒンジ付きパネルを含む。パネルは、それらの頂面にあるハンドルと、それらの下面にある枢動可能なアームとを有し、直立ホーム位置に持上げ可能であることで、ツールを使用して換気シャフトにある開口を覆う格子を通じて到達してパネルハンドルを持ち上げ、パネルが部分的に持ち上げられた後に、リーチツールを使用してアームと係合し且つアームを持ち上げ、それらを支持体側壁に押し付けて、パネルの下面に横方向の力を加えて、ホーム位置への上向きの回転を完了させて、換気を可能にする。

Description

(関連出願の参照)
この出願は、この出願と同様に2013年10月6日に出願された米国仮出願第61/887,416号の利益を主張する、2014年10月6日に出願された米国特許出願第14/506,778号の一部継続出願であり且つその利益を主張し、更に、2016年7月15日に出願された米国仮特許出願第62/363,024号の利益を更に主張し、それらの全ての開示を参照として本明細書に援用する。
(連邦政府による資金提供を受けた研究開発に関する陳述)
該当しない。
この発明は、洪水(flooding water)が地下換気通路(underground ventilation passages)に入るのを阻止することに関する。
地下室又は地下トンネルを地表で空気に接続する換気ダクトを通じて地下トンネル及び地下室内に進入して氾濫させる表面暴風雨(surface storm)は、非限定的に、道路車両、列車及び地下鉄用の地下輸送トンネル、並びに、例えば、地下水力発電所のようなものに使用されるような、接続トンネル及びシャフトの複合体と関連付けられるような、或いは地下変圧器室のような換気を必要とする地下ユーティリティと関連付けられるような、地下室に影響を及ぼす。
典型的な地下鉄換気構成において、換気ダクト又はシャフトは、駅の近くの地下鉄システムに組み込まれて、電車が駅に近づくにつれて淀んだ押された空気を排出し、電車が駅を出るにつれて新鮮な外気を引き込み、その上、移動する列車によって高速でトンネルを通過させられる空気の「ピストン効果(piston effect)」を減少させる。典型的には、換気ダクトは、地下トンネルから連絡して、地下鉄格子によって開口が覆われる歩道のようなグレードレベル(地盤面高さ)(grade level)で大気に開放するグレードレベルより下の換気シャフト構造内で終端する。
地下鉄は、水に対処するためのシステムを有する。雨が降ると、水は階段を流れ落ち、プラットホームに流れ、そこから軌道(tracks)に流れ、一部は表面格子を通じて換気システムに入る。軌道より下のドレイン(排水路)(drains)は、地下鉄軌道に隣接するポンプ室内の地下水だめに水を送る。ポンプは、街路高さで大気に開放される圧力解放マンホールまで水を引き上げ、そこから、排水は重力の下で都市の雨水管渠に流れ込む。問題は、豪雨時に雨水管渠が圧倒されて、水を街路に勢いよく戻し、街路を氾濫させて、水が歩道を浸水し、地下鉄格子を通じて換気システムに流れ込み、そこから、トンネルに流れ、そして、軌道に流れる。ポンピングシステムは、水を浸水した街路に戻すことだけであり得る。水は、そこから、換気システムに注いでいる洪水プールに再び入り、地下鉄の洪水を制御する手段としてのポンピングシステムを打ち負かす。その問題は、低地にあり、高潮の影響を受けやすく、グレードレベルの格子、階段、地下鉄内への水の他の侵入点が点在する、New York及びLower Manhattanのような都市で、特に深刻である。
2007年の激しい暴風雨による洪水後のBrooklyn、Queens、及びManhattan内のNew York City内の幾つかの場所で行われたように、歩道格子開口から換気ダクトを通じて地下システムへの流出水の浸入を減らす1つの解決策は、地下鉄換気格子を側道高さより上に上昇させることであった。これは実施するのに費用がかかるだけでなく、歩行者が利用可能な歩道領域の多くも犠牲にした。2013年のサンディ大暴風雨(super storm Sandy)に先立って、地下鉄の洪水の前兆となる豪雨に加えて高潮と干潮が予測されるとき、土嚢及び合板締結(fastening plywood)に頼る労働者は、地下鉄換気格子を覆って、洪水を防ぐことを試みた。サンディは、地下鉄及び通気孔付き地下構造の洪水ハザードの証しであった。サンディによる地下鉄洪水で明らかにされたように、合板締結は、不完全な労働力及び材料集約的プロセスにおける解決策として、短い時間期間内に多数の通気孔格子の覆い、少なすぎ遅すぎることがあり得る。より簡単で、より素早く、比較的安価で、より効果的な、歩道通気孔格子を通じる洪水を防止する方法が、必要とされている。
図5の実施形態を受け入れる四辺形(4辺付き)支持体構造の等角図である。 図1の四辺形実施形態の頂面図である。 図2の線2A−2Aに沿って取られた図1の四辺形実施形態の断面図である。 下降させられた位置にあるパネルを備えるパネルアセンブリの等角頂面図である。 四辺形支持体内に受け入れられた図1のパネルアセンブリの等角図である。 ステーが係合された状態のリフトアームを示す実施形態の底の図を表す図4の実施形態の等角図である。 図3の底部分の拡大図である。 ステーが係合された状態のリフトアームを示す図4及び図5の実施形態の斜視底面図である。 図5の実施形態のステー及びリフトアームの背面図である。 図7のリフトアーム及びステーの構成の陰影図である。 ステーが解放された状態のリフトアームを示す図4及び図5の実施形態の斜視底面図である。 図4の実施形態の頂面図である ステーが係合された状態のリフトアームを示す図10の線10A−10Aに沿って取られた図9の実施形態の断面図である。 部分的に上昇させられたパネル及びステーが解放された状態のリフトアームを示す図10の実施形態の頂面図である。 ステーが解放された状態のリフトアームを示す図11の線11A−11Aに沿って取られた図10の実施形態の断面図である。 ホーム位置へのパネルの回転を完了させる展開後に緩められたリフトアーム及び完全に上昇させられたパネルを示す図10の実施形態の頂面図である。 ホーム位置へのパネルの回転を完了させる展開後に緩められたリフトアーム及び完全に上昇させられたパネルを示す図12の線12A−12Aに沿って取られた図10の実施形態の断面図である。 本発明の実施形態のパネルハンドル259,259’及びリフトアーム260,260’を手動で上昇させるツールの側面図である。 本発明の実施形態のパネルハンドル259,259’及びリフトアーム260,260’を手動で上昇させるツールの正面図である。 本発明の実施形態のパネルハンドル259,259’及びリフトアーム260,260’を手動で上昇させるツールの斜視図である。 通路閉鎖位置に展開されたパネルを示す四辺形支持体内に受け入れられた単一のパネルアセンブリの頂面図である。 図14の線14A−14Aに沿って取られた図14の実施形態の断面図である。 ホーム位置まで完全に上昇させられたパネルを示す四辺形支持体内に受け入れられた単一のパネルアセンブリの頂面図である。 図15の線15A−15Aに沿って取られた図15の実施形態の断面図である。
この発明によれば、大気開口(atmospheric opening)と地下換気ダクト(underground ventilation duct)との間で既に流体連通している換気シャフト(ventilation shaft)内への据付けのための装置が、洪水の恐れがないときに換気を可能にし、洪水の恐れがあるときに大気開口からの換気を閉じるよう手動で作動可能であり、大気開口に進入する地表水(surface water)の地下換気ダクト内への下向きの流れを防止する。
本明細書に記載するそのような装置の例示的な実施形態において具現される着想は、豪雨によるものであろうと、ハリケーン又は熱帯性暴風雨又はその他のものによって推進される高潮によるものであろうと、大気開口が、地下室又はトンネル又は換気を必要とする他の地下構造のための換気ダクトと連通し、その開口を通して実質的な量の水が入ることができる、任意のシステムに用途を有する。
以下の本発明の例示的な実施形態の記述では、本明細書の一部分を形成し、本発明が実施されることがある特定の実施形態を例示として示す、添付の図面を参照する。本明細書に開示する特定の詳細は、あらゆる場合において、本発明の着想が実施されることがある具体的な方法を表す非限定的な実施形態である。これはそれらの着想と一致する事実上あらゆる適切に詳細なシステム、構造又は方法において本発明を利用することを当業者に教えるのに役立つ。特定の記載する実施形態及びそれらの実施形態の詳細に対する様々な変更及び代替が本発明の範囲内で行われてよいことが分かるであろう。多くの様々な異なる実施形態が本明細書に記載する発明的な着想の範囲内で並びに本明細書に詳述する特定の実施形態内で行われてよいので、本明細書中の詳細は例示として解釈されるべきであり、限定として解釈されるべきでないことが理解されるべきである。
実施形態の詳細な記述において使用される「上方(upper)」、「下方(lower)」、「底(bottom)」、「頂(top)」、「横(transverse)」、「垂直(perpendicular)」、「鉛直(vertical)」、「水平(horizontal)」などのような様々な方向は、図面と共により簡単な説明に関して行われるに過ぎない。構成要素(コンポーネント)は、本発明の着想を具現する本明細書中に詳述される実施形態と同じ機能を実行して同じ結果を達成しながら異なって方向付けられてよく、そのような用語は、実施形態が例示する着想を限定するものとして理解されてならない。
「垂直」という用語は、絶対的ではないにしても、直角が垂直として記載される要素の配置及び機能に著しく悪影響を及ぼさない程度まで、ある基準に対して実質的に直角であることを意味する。「鉛直」又は「鉛直に」という用語は、文字通りの垂直を含むが、それに限定されず、一般的には、絶対的ではないにしても、鉛直が鉛直として記載される要素の機能に著しく悪影響を及ぼさない程度まで、地平線に対して上下に向けられることを意味する。同様に、「水平」又は「水平に」という用語は、文字通りの水平を含むが、それに限定されず、一般的には、水平として記載される要素の機能に著しく悪影響を及ぼす程度まで地平線に対して水平から外れないことを意味する。
本明細書で使用するとき、請求項及び/又は明細書中の「含む」(又は同義の「有する」又は「含む」)という用語と共に使用されるときの単数形の使用は、「1つ」を意味することがあるが、それは「1以上(1つ又はそれよりも多く)」、「少なくとも1つ」、「1つ又は1よりも多く」とも一致する。加えて、本明細書で使用するとき、「〜に接続される」という語句は、直接的であろうが中間の構成要素を通じてであろうが、接合されるか或いは連通して配置されることを意味する。
記載する同じ実施形態の構成要素について、幾つかの場合、最初に述べる構成要素は、所与の参照番号によって特定され、第2のそのような構成要素は、アポストロフィで印された同じ参照番号であり、例えば、「パネルハンドル259」は、第1の既述の構成要素を特定し、第2のそのような同様の構成要素は、「パネルハンドル259’」として特定される。例えば、「パネルハンドル259,259’」のように、分離された2つの参照番号をコンマによって結合することは、両方が共に記載されていることを文脈が意味しない限り、「パネルハンドル259」又は「パネルハンドル259’」のいずれかの構成要素が記載されていることを意味する。
換気ダクト内への水の進入を阻止するための本明細書に開示する着想の適用の例示的な目的のために、特定の換気環境を参照して具現された着想を記載する。例示的な適用は、地下鉄システム用である。例として本明細書に記載する特定の実施形態では、氾濫した水が入る大気開口は、少なくともNew York Cityでは典型的には長方形である地下鉄換気システム用の格子被覆グレードレベルの歩道開口に関して、直線形状を有すると仮定する。特定の実施形態の詳細な記述は、特定の環境についての直線形状に関するものであるが、本発明は、開口が直線状であること又は本発明の実施形態が直線形状に適合すること又は大気開口がグレードレベルにあることを必要としない。本発明の要素を、直線形状であろうが、円形又は楕円形であろうが、或いは何らかの他の形状であろうが、あらゆる地下トンネル、室、部屋又は他の地下構造に役立つ、あらゆる換気シャフト表面開口の下向きに垂直に突出する寸法内に適合するように構成することができる。
以下の例示的な実施形態の記述において、通路閉鎖位置は、実施形態のパネル又は複数のパネルが水平である位置である。本発明の着想は、この配置に限定されない。パネルが下降するのを止める制約又は停止は、水平面より上方への下向きの移動を止めながらも、通気通路を閉じるように、位置付けられてよい。記載する実施形態は、本発明の着想が実施されることがある例の非限定的な例示である。
本発明の例示的実施形態は、換気シャフト手動閉鎖アセンブリ(ventilation shaft manual closure assembly)を含む。例示的なアセンブリの実施形態のための支持体は、垂直換気シャフト内で換気シャフトを通じてシャフトの大気開口に流体連通する地下換気ダクトに配置するための対向する横方向側壁を含む。大気開口は円筒形であってよく、支持体は円筒形であってよい。大気開口は直線的であってよく、支持体は、四辺形であってよい。上述のように、例示的な実施形態において、大気開口は直線的である。
横方向側壁を含む支持体は、換気ダクトと大気開口との間で垂直シャフト内に内部嵌合するような大きさにされる。ある実施形態において、支持体は、シャフト内で支持体を吊り下げるためにシャフトの頂部を横断する突起のために側壁に対して横方向の水平フランジを有する。支持体は、支持体を通じて大気開口に至る換気ダクトを流体連通のために、支持体の上部開口と底部開口との間に通路を定める。
例示的な実施形態では、洪水の恐れがないときに通常通り換気を可能にするよう、地下換気ダクトを換気シャフトの大気開口と流体連通させる換気通路を塞がない直立ホーム位置(直立定位置)に取り付けられた、1以上の下向きに回転可能なパネルが使用されてよい。1つの例示的な実施形態では、単一のパネルが、ホーム位置において、そのような通路の側面に取り付けられて、ホーム位置から通路全体に亘る通路閉鎖位置まで単独で重力により降下して、地下換気ダクトを洪水から保護する。他の例示的な実施形態では、一対のパネルが、通路の両側に取り付けられて、ホーム位置から下方に互いに向かって通路閉鎖位置まで重力により落下して、一緒に通路を閉じる。更に他の例示的な実施形態では、一対のパネルが、ホーム位置から下方通路閉鎖位置への互いに反対方向におけるパネルの回転のために、通路内で中央に取り付けられる。対にされるパネルの利点は、それらが、単一のより高いパネルを閉じるのに実現可能であるよりも広い通路を閉じるために使用される場合があることである。
手動閉鎖アセンブリは、近位端及び遠位端、頂面及び底面を有する、1以上のパネルを含む。近位端は、通路を塞がない直立ホーム位置への上向きのパネルの手動回転及び下方通路閉鎖位置に達するような専らその自重の重力の推進力(impetus)によるホーム位置からの下向きの回転のために、対向する横方向側壁に対して垂直な軸を有する水平ヒンジと接続する。1以上のパネルは、各パネルが重力により通路閉鎖位置まで回転するときに通路を閉鎖する、プロファイルを有する。
少なくとも1つの抑制体(restraint)が、下方通路閉鎖位置への各パネルの下向きの回転を制限する。抑制体は、一端で(次に述べる)懸架部材(suspension member)の上方部分に固定され、他端でパネルの頂面に締結される、1以上の折畳み可能な又はフレキシブルな(可撓な)部材であってよく、或いは、抑制体は、通路(passage)を塞がず、底部開口に近接して支持体内に配置され且つ支持体に接続される、1以上のストッパ(stops)を含んでよい。
例示的な実施形態において、隣接する側壁は、第1の曲率半径を有する丸みのある隅部を有するベースを含み、パネルの遠位部分は、パネルの遠位部分が通路閉鎖位置まで回転するときに掃引する(sweep)側壁の隅部の曲率半径と実質的に同じ曲率半径を備える丸みのある隅部を有する。ある例示的な実施形態において、パネルは、通路閉鎖位置において通路を封止するシールを含む。
懸架部材は、支持体頂部開口に近接して通路を塞がないよう水平に延び、通路内で1以上のヒンジ接続パネルを保持する。懸架部材は、支持体頂部開口及び支持体底部開口に近接して対向する横方向側壁で支持される。懸架部材は、懸架部材を対向する横方向側壁にある支持体に垂直方向に出し入れするよう懸架部材を保持するために懸架部材に接続される少なくとも1つのハンドルを有する。懸架部材は、水平ヒンジとヒンジに接続されるパネルとを保持する単一の一体的な垂直に延びる部材を含んでよく、或いは水平ヒンジとヒンジに接続されるパネルとを保持する垂直に吊り下げられたストラップ(vertically hung straps)を有するビームを含んでよい。例示的な実施形態において、水平ヒンジは、懸架部材によって保持されるヒンジ取付け部材と、ヒンジ取付け部材に取り付けられる複数のヒンジ部材とを含む。ある例示的な実施形態において、各ヒンジ部材は、静止部材と、可動部材と、静止部材と可動部材とを相互接続するヒンジピンとを含み、静止部材は、ヒンジ取付け部材に接続し、可動ヒンジ部材は、パネルの近位端に接続する。水平ヒンジは、ピアノヒンジと呼ばれることがある連続ヒンジ、又はパネル用の任意の他のヒンジを含んでもよい。
例示的な実施形態において、懸架部材は、対向する横方向側壁の間で中心的に支持され、直立ホーム位置から又は直立ホーム位置に互いに反対方向におけるパネルの回転のために通気通路内に一対のパネルを吊り下げる。大気開口が直線的であり且つ支持体が四辺形である例示的な実施形態において、そのような中心的に支持される懸架部材は、水平ヒンジと水平ヒンジと接続されるパネルとを保持する垂直に吊り下げられたストラップを有するビームを含む。そのような実施形態において、対向する側壁は、それぞれ、シャフトの頂部開口に隣接する換気通路内で中心的に、垂直バー内に並びに水平バー上でビームを受けて支持するために水平バーに接続する並びに直立する一対の離間した平行な垂直バーを有するクレードルを取り付ける。
例示的な実施形態において、各パネルを直立ホーム位置に保持するパネルホルダは、懸架部材より下で懸架部材によって支持されるラッチと、パネルによって支持されるラッチキャッチとを含み、パネルがホーム位置まで上向きに回転させられるときに、ラッチは、ラッチキャッチを捕捉して保持する。実施形態は、懸架部材によって支持されるパネルホルダに接続されるリンケージ(リンク装置)を含むパネルホルダのためのパネル解放装置(panel releaser)を更に含み、リンケージは、懸架部材に対して垂直に移動可能であることで、ラッチを並進させて、ラッチにキャッチの捕捉を喪失させ、そして、パネルを直立ホーム位置から解放し、パネルが重力により下方通路閉鎖位置まで回転的に落ちることを可能にする。
例示的な実施形態では、1以上のパネルを通路閉鎖位置からホーム位置に向かって手動で回転的に上昇させるために1以上のパネルの頂面にあるパネルハンドルと、各パネルのためのリフトアームとを含む、パネルを手動でホーム位置まで回転させる手段が提供され、各リフトアームは、ピボットピンによってヒンジ軸と平行なピボット軸上でパネルの底面に枢動的に接続される近位端と、末端の丸み、適切にはホイールを任意的に含む、遠位端とを有する。各リフトアームは、ホーム位置へのパネルの回転を完了させるよう、パネルハンドルで上昇させられている接続されたパネルに横方向の力を加えるために、遠位端が側壁の内側で上向きに枢動させられるときに、各リフトアームが末端の丸みを対向する横方向側壁のうちのいつと接触することを可能にする寸法を有する。
例示的な実施形態において、リフトアームは、遠位端を回転的に外向きに及び上向きに押し付けるようバネ付勢される。ある例示的な実施形態では、バネが、リフトアームピボットピンの周りに中心的に巻き付けられる。バネは、対向する第1及び第2の端で終端し、近位シャンクを含む直線部分と、シャンクに対して直角に曲げられた遠位部分とを含む。第1の端の遠位部分は、ピボットピンに近接してリフトアームの下面を横断して係合的に延び、第2の端の遠位部分は、第1の端の遠位部分よりもピボットピンから遠いリフトアームの頂面を横断して係合的に延びる。
例示的な実施形態では、解放可能なステー(stay)が、各ピボットアームのために設けられる。リフトアームピボットピンに隣接するステーピボットピンが、各ステーの上方端に枢動的に接続する。ステーの下方端は、隣接するリフトアームに向かって外向きに曲がって(angling)、リフトアームの頂面の近位部分を横断して延び且つそのような近位部分と解放可能に接触する。バネ付勢は、リフトアームをステーに対して押し付けて、リフトアームが外向き及び上向きに回転するのを抑制する。
ステーは、大気開口から垂直に下降されるリーチツールによって解放可能であることで、リフトアームのバネ付勢された遠位端が、大気開口から垂直に下降されるリーチツールによる捕捉のために横方向に外向きに回転することを可能にする。
例示的な実施形態において、各リフトアームは、アームの遠位端が側壁上で上向きに移動するように、ステー解放されたリフトアームと係合して枢動的に上向きに引くよう大気開口から垂直に下降されたリーチツールによる係合のための、アームの底部分にある構成を有する。ある例示的な実施形態において、遠位端は丸く、任意的に、ホイールである。
ここで図面を参照すると、これらの図面は、換気シャフト(ventilation shaft)を通じて換気シャフトの直線的な大気開口に流体連通する地下換気ダクト内への地表水(surface water)の下向きの流れを阻止する装置の例示的な実施形態を示している。図1〜図12Aは、一対のパネルを有する例示的な実施形態を示している。図14〜図15Aは、単一のパネルを有する例示的な実施形態を示している。先ず、図1、図2及び図2Aを参照すると、例示的な実施形態は、側壁224(224a,224b,224c,224d)を含む四辺形の(quadrilateral)又は四辺付きの(four-sided)のボックス210(箱)(box)で具現された支持体(support)を含み、側壁224は、側壁の上方限界(upper extent)に、ボックス210を通じて上方への頂部開口226より上方の大気開口への換気ダクトの流体連通のために、ボックス210の頂部開口226と底部開口228との間に通路225を定めるよう、シャフト内で垂直にボックス210を懸架するための換気シャフトの壁の頂部の上への広がりのために側壁224に対して横方向のフランジ220(220a,220b,220c,220d)を有する。クレードル211a,211cが、それぞれ、対向する側壁224a及び224cの上方側に形成される。図示の装置は、装置を換気シャフト内に下降させてシャフトの壁に位置付けることによって、暴風雨水(storm water)から通気通路を封止する溶液(solution)中の降下物(drop)として適する。適所で、格子(図示せず)が頂部開口226を覆う。通常の操作において、ボックス210の内部への操作者アクセスは、格子を通じてである。
本明細書に記載するような例示的な実施形態は、四辺形のボックス支持体210を利用するが、幾つかの場所は、支持体の底部開口に近接してストッパ230(stops)も有する中空シリンダの形状の支持体の使用を可能にすることがあり、この形態は本発明の範囲内で想定されている。
ボックス210内の隅部ブレース(corner braces)(隅部補強材)の形態のストッパ230a,230b,230c,230dは、底部開口部228に近接して側壁224内にあり且つ側壁224に接続されており、通路225を塞がない。隣接する側壁は、それぞれのストッパ230a,230dの上に丸みのある隅部227a,227dを有するベース228と、それぞれのストッパ230b,230cの上に丸みのある隅部229b、229cを有するベース229とを含む。丸みのある隅部227a,227d及び229b,229cは、丸い隅部曲率半径を有する。
ここで図3及び図4を参照すると、押し出された管組織(tubing)を含むビーム242が、通路225を塞がないよう横断して水平に架かり(spans)、頂部開口226に近接してボックス210の対向する側壁224a,224cに接続する。ビーム242は、クレードル211a,211c内に収容され(lodged)、操作者がビーム折畳み可能なハンドル212a,212cを保持することによって、溝211a,211c(channels)内に便利に下降させられる。以下に記載するビーム242及びストラップ244は、以下に記載する機器のための懸架部材(suspension member)を含む。ボックス210がフランジ220上に位置する換気シャフト内に設置された後、ビーム242及びその取付け機器を、完全に組み立てられたユニット201として所定の場所に下降させることができる。ハンドル212a,212cを用いて溝211a,211cからビーム242を引き抜くことによって、この組み立てられたユニット201を保守(servicing)のためにボックス210から取り外すことができる。
記載したような例示的な実施形態は、以下に記載する機器を支持するためのビーム242とストラップ244とを含む懸架部材を利用するが、本発明の範囲は、そのような実施形態に限定されない。ビーム242及びストラップ244以外の懸架部材が使用されてよく、例えば、懸架部材は、ビーム242及びストラップ244と同様にヒンジ付きパネルを吊り下げる単一の一体的に垂直に延びる中実の(solid)又は有窓の板(fenestrated plate)であることができる。記載するビーム242及びストラップ244の利点は、中実の板よりもフランジ220により少ない荷重を課すより軽い重量であるが、有窓の板も、高価な要素であると思われるが、同様により軽い荷重の利点に資するであろう。
特に図3を参照すると、ヒンジ取付け部材245が、複数のストラップ244a,244b,244c,244dによってビーム242に接続されるビーム242と同様に、通路225を塞がないよう横断して水平に架かっている。クレードル211a,211c内に収容され、側壁224a,224cの間に亘るヒンジ取付け部材245は、ビーム242がヒンジ取付け部材245の直ぐ上にある状態で、ボックス210の通路225で中心付けられる。ヒンジ取付け部材245は、複数のヒンジ部材243を取り付けて支持する。ヒンジ部材243は、それぞれ、静止部材243bと、可動部材243aと、静止部材243bと可動部材243aとを相互接続するヒンジピン243cとを含む。静止部材243bは、ヒンジ取付け部材245に接続する。
各々が近位部分及び遠位部分234a,234b及び236a,236bをそれぞれ有する、一対の対向するパネル234,236が、近位部分234a,236bで、可動ヒンジ部材243aによって、静止ヒンジ部材243bに接続され、それにより、ヒンジ取付け部材245に接続され、ヒンジ取付け部材245からストラップ244a,244bを介してビーム242に接続される。ヒンジピン243c上でのパネル234,236の近位部分234a,236aへの可動ヒンジ部材243aの接続は、パネル24,236の垂直回転のためのパネル234,236のそれぞれのピボット軸を形成する。パネル234、236は、ビーム242の下に押し込まれた(tucked)直立ホーム位置から又はホーム位置に互いに反対方向に回転する。ホーム位置へのパネルの上向きの(一方は時計回り、他方は反時計回り)の回転は、以下に更に記載するように、手動でもたらされる。ビーム242の下に押し込まれたパネルのホーム位置は、通路225を閉塞しない。回転しているパネル234,236は、直立ホーム位置から、更なる回転がストッパ230a,230b,230c,230d,230eによって防止される(参照番号215によって概ね示す)下方通路閉鎖位置まで、専らそれらの自重の重力の推進力の下で落ちる。各パネルは、パネルが重力によって通路閉鎖位置まで回転するときに通路を閉鎖するプロファイルを有する。
ここで図4を参照すると、押し出された管組織を含むビーム242は、通路225に塞がないよう横断して水平に架かり、頂部開口部226に近接してボックス210の対向する側壁224a,224cに接続する。ビーム242は、クレードル211a,211c内に収容され、操作者がビーム折畳み可能なハンドル212a,212cを保持することによってクレードル211a,211c内に便利に下降させられる。以下に記載するビーム242及びストラップ244は、以下に記載する機器のための懸架部材を含む。ボックス210がフランジ220上に位置する換気シャフトに装着された後に、ビーム242及びその付属する機器を完全に組み立てられたユニットとして所定の場所に下降させることができる。ハンドル212a,212cを用いてビーム242をクレードル211a,211cから引き抜くことによって、この組み立てられたユニットを保守のためにボックス210から取り外すことができる。
記載するような例示的な実施形態は、以下に記載する機器を支持するためにビーム242とストラップ244とを含む懸架部材を利用するが、本発明の範囲はそのような例示的な実施形態に限定されない。ビーム242及びストラップ244以外の懸架部材が利用されてよく、例えば、懸架部材は、ビーム242及びストラップ244と同様にヒンジ付きパネルを懸架する単一の一体的に垂直に延びる中実の又は有窓の板であることができる。記載するビーム242及びストラップ244の利点は、中実の板よりもフランジ220に対してより少ない荷重を課すより軽い重量であるが、有窓の板も、より高価な要素であると思われるが、より軽い荷重の利点に資するであろう。
図3、図5〜図5ABを参照すると、パネル234、236は、頂面板238と、底面232とを有する。底面232は、剛性のために内部横ブレース237,239(内部横補強材)(internal cross braces)と交差させられている。パネルの遠位部分は、パネルの遠位部分が通路閉鎖位置まで回転するときに掃引する側壁隅部229a,229b,229c,229dの曲率半径と実質的に同じ曲率半径を備える丸みのある隅部219を有する。パネルは、通路閉鎖位置において通路を封止するための周辺遠位及び横方向シール221,222、パネル234用のシール221a,222a及びパネル236用のシール221b,222bを含む。ガスケットシール(パネル234用の223a,パネル236用の223b)が、ピン243cより下でパネル234,236のベースの近位端に亘り、パネルが通路閉鎖位置にあるときに、パネル234,236の近位端で底部開口228を封止する。パネル236のようなパネルの少なくとも1つは、図2A及び図2Bに示すように、パネルの近位端及び遠位端の中間にドレイン270(排水路)(drain)を備えてよい。
図3に示す例示的な実施形態において、各パネル234,236の頂面238は、凹部233又は233’を含む。凹部は、パネル234用のパネルホルダラッチキャッチ235及びパネル236用のパネルホルダラッチキャッチ235’を含む(ラッチキャッチ235’は、図1では見えないよう遮蔽されているが、ラッチキャッチ235と同じであり、同様に動作すると理解されよう)。パネル234用のパネルホルダ240ラッチ247及びパネル236用のパネルホルダ240ラッチ249(ラッチ249は、図1では見えないように遮蔽されているが、ラッチ247と同じであり、同様に動作すると理解されよう)。ラッチ247,249を含むパネルホルダ240は、懸架部材242によって支持されている。ラッチ247,249は、ラッチの近位端で、水平軸254上で垂直に枢動する。ラッチ軸254は、ヒンジ取付け部材245の両側に平行なピン243cのパネル軸と平行である。各パネルホルダラッチ247,249は、差込みノッチ251,251’で終了する傾斜面を有する下方戻り部(inferior return)まで遠位にラッチ軸254から外部に枢動的に延びる。パネル234,236が垂直に上向きに回転させられるときに、差込みノッチ251,251’がラッチキャッチエッジ235,235’を通り過ぎてラッチ247,249’を捕捉するまで、ラッチ247,249の下方戻り部がパネルによって支持されるランプ241,241及びランプ241,241’上のラッチスライドの傾斜面と摺動接触させられるよう、凹部233,233’及びラッチ247,249は、互いに水平に及び垂直に整列させられる。この捕捉は、パネル234,236をホーム位置213に保持する。
パネルホルダ240は、パネルホルダ240に接続されるロッド246によって懸架部材242から移動可能に懸架される。ロッド246は、ストラップ244b,244cの間に締め付けられるブレース255を通じて摺動可能に並進可能にビーム242を通じて取り付けられ、カバー253の下のT字ハンドル252でビーム242より上で終端して、四辺形の支持体210を覆う格子を通じる歩行者の視界からT字ハンドル252を保護する。カバー253は、回避しないとしても、装置への不当な改竄及び悪意のある製造業者によるパネルの望ましくない配置を減少させる。
ロッド246及びT字ハンドル252は、パネル解放装置(panel releaser)を含む。T字ハンドルは、カバー253の下に達するよう格子を覆う支持体210の小さな開口を通じて垂直に挿入されることができ且つパネルホルダ240を持ち上げるためにT字ハンドル252を引っ掛ける(hook)ことができるリーチツール(reach tool)の突起(projection)又はフック(hook)によるような、便利な保持を提供する。T字ハンドル252によってロッド246を持ち上げることは、パネルホルダ240を上向きに移動させて、可動部材247,249がキャッチ241,241’に対するそれらの保持を失うようにさせ、そして、パネル234,36を解放すようにさせ、パネル234,236が、専らそれらの自重の推進力によって直立ホーム位置213から下方通路閉鎖位置215まで回転的に重力により落下することを可能にする。
パネル234,236は、パネルを手動でホーム位置213に持ち上げる構造を備える。各パネル234,236は、パネル234,236の近位端234a、236aが接続されるヒンジ部材243のピン243cのピボット軸から離れたその頂面238,238’に、ハンドル259,259’を有する。操作者は、引っ掛けツール290(hooking tool)のようなツールを使用し、それをボックス210を覆う格子を通じて挿入して、ハンドル259,259’を掴んで、パネル234,236を持ち上げることができる。図11及び図11Aは、図10及び図10Aに示す休止位置から部分的に持ち上げられたパネル234、236を描写している。しかしながら、持ち上げ動作は、支持体210を覆う格子内の小さな開口を通じて行われなければならない。開口は小さいだけでなく、深くもあり、動作を垂直方向の操作のみに制限する。よって、ツール290を用いてパネル234,236を持ち上げて、パネルをホーム位置213まで完全に上向きに回転させることは、極めて僅かな横方向の力を加えることができるので、ホーム位置に近づくにつれて困難になる。各パネル234,236は、パネル234,236を横方向に押してホーム位置213への完全な閉鎖を容易にするよう、格子内の小さな開口を通じる直線的な垂直移動操作を可能にする補助機構を備える。
この機械的な補助機構は、パネル234のためのリフトアーム260と、パネル236のためのリフトアーム260’とを含む。図5及び図5Aを参照すると、各リフトアーム260,260’は、パネル234,236の底面232にあるブレース横部材239(brace cross member)に締め付けられたブラケット262,262’にピボットピン267によって枢動的に接続された近位端261,261’を有し、各々は、任意的に丸みを含む、垂下遠位端263,263’を有し、丸みは、この実施形態では、終端ホイール264,264’であるが、端263、263’の丸みのある末端であってよい。各リフトアーム260,260’は、その遠位端263,263’、この実施形態では、ホイール264,264’と接触する寸法を有し、対向する横方向側壁224a,224bは、遠位端263,263が支持体ボックス210の内側で外向き及び上向きに枢動するとき、ビーム242と平行である。
図7及び図8を参照すると、リフトアーム260,260’は、リフトアームピボットピン267,267'の周りに中心的に巻かれたバネ257,257’によって示される(expressed)力によって、遠位端263、263’を回転的に外向き及び上向きに延ばすようバネ付勢され、近位の短い端257aは、リフトアーム260,260’の上方側(superior side)に亘って直角に延び、遠位の長い端257bは、リフトアーム260,260’の下方側(inferior side)に亘って直角に延びる。
図5A、図6〜図8、図10Aを参照すると、リフトアーム260,260’は、リフトアーム260、260’の近位端の枢動的な取付部に隣接してブレース横部材239に締め付けられたブラケット256,256’にピボットピン268,268’によって上方端で枢動的に接続されたステー266,266’(支柱)(stays)によってバネ付勢伸長から拘束されている。ステー266,266’の下方端269,269’は、リフトアーム260,260’の近位上方側に亘って延び且つそれと解放可能に接触するよう、リフトアーム260,260’に向かって外向きに傾斜している。リフトアーム260,260’のバネ付勢は、リフトアーム260,260’をステー266,266’に押し付けて、拘束接触を維持する。ステー266,266’によって課される拘束は、ビーム及びビームで支持される機器の装着時の降下(drop)中にビーム242と平行な横方向側壁224b,224dに干渉的に接触しないよう、ビーム242及びストラップ244a〜244dによってビーム242から懸架される機器が、内向きに押し込まれた付勢されたリフトアーム260,260を備えるボックス210のクレードル211a,211cによる支持のためにボックス210内に下降させられることを可能にする。
格子の小さな開口を通じて垂直に下降させられる引っ掛けツール290のようなリーチツールを使用して、ステー266,266’の下方端269,269’をリフトアーム260,260’から滑り出させて、バネ付勢リフトアーム260,260’がバネ257によって表される力の下で外向き及び上向きに延びるのを可能にすることができる。図9を参照。
各リフトアーム260,260’は、格子の小さな開口を通じてボックス支持体210内に下降させられる第2の引っ掛けリーチツール290のフック291による係合のために、リリーフスロット265,265’(relief slot)のような、アームの下方部分にある構成を有する。パネル234,236がツール290のような第1の引っ掛けツールによって部分的に上昇させられ、リフトアーム260,260’がステー266,266’から解放された、図11〜11Aを参照すると、外向きに延出させられたリフトアーム260,260は、第2の引っ掛けツール290を使用して、スロット266,266’をさっと取ること(snagging)によって係合されることができる。リフトアーム260,260’がそのように係合されると、パネル234,236が第1の引っ掛けリーチツール290を使用して不完全に持ち上げられる間に、操作者は持ち上げられているパネル234又は236を引き上げた第1の引っ掛けツールを次に引き抜き、第2のツール290のシャンク292とのパネルの遠位エッジの干渉によって部分的に持ち上げられたそのパネルを保持することができる。これは、第1の引っ掛けツールを、持上げアーム260,260’の操作によって、第1の引っ掛けツールがパネル234の閉鎖と干渉する位置から、完全直立ホーム位置に移す。次に、操作者は、格子にある小さな開口を通じて第2のツール290のシャンク292を垂直に引き上げる。これは、アームの遠位端263,263’、ここではホイール264,264’が、側壁224a,224c上を上向きに移動するよう、係合させられたリフトアーム260又は260’を上向きに上方に枢動させる。図12及び図12Aを参照すると、ツール290の垂直方向の引っ張りは、リフトアーム260、260’の近位端261,261’がその接続されたパネル234又は236に対して十分な横方向の力を加えて、パネル234,236を押してホーム位置213への回転を完了させるまで続く。図12及び図12Aを参照すると、ホーム位置への完了に近づくと、含められた凹部233,233’及びランプ241を備えるパネル234,236は、ラッチ247,249の遠位戻り部248の傾斜と係合し、差込みノッチ251は、ランプラッチキャッチエッジ235を越えてスライドして、パネル234,236が本質的に垂直に配置された状態でパネルホルダ240に対してパネル234,236を捕捉する。引っ掛けツール290は、格子内の小さな開口を通じて完全に垂直に引き抜かれる。
ここで図14〜図15Aを参照すると、他の例示的な実施形態は、単一のパネルを利用する。例示的な対のパネルの実施形態におけるものと同じである単一のパネルの例示的な実施形態における構成要素は、例示的な対のパネルの実施形態におけると同じ参照番号を有する。単一のパネルの例示的な実施形態は、他の例示的な実施形態と同様に、垂直換気シャフトの直線的な大気開口を想定し、換気シャフトを通じてシャフトの上の格子にある大気開口に流体連通する地下換気ダクトへのシャフトを通じた換気を通常通り可能にし、洪水の危険性があるときには、地下換気ダクト内への地表水の下向きの流れを防止するように動作可能である。単一のパネルの例示的な実施形態は、一対のパネルの例示的な実施形態と同様に、底部及び頂部で開放する四角の垂直ボックスとして具現される支持体を含み、ボックス支持体の頂部開口と底部開口の間に通路225を定める。幾つかの詳細は構成の単純性のために省略されているが、一対のパネルの例示的な実施形態の記述から理解されるであろう。例示的なフランジ、例えば、220b,220cは、水平に延び、換気シャフトの垂直壁の上に位置する(フランジ220a,220dは、図14〜図15Aにおいて参照番号によって示されていないが、先の実施形態から理解されるであろう)。支持ボックス側壁224b,224c,224dは、図14A及び図15Aの断面図に見える(側壁224aは、一対のパネルの実施形態の記述から理解されるであろう。)ボックス218の4つの側壁224a,224b,224c,224dは、一対のパネルの例示的な実施形態におけるように、4つの垂直換気シャフト壁の内側に垂直に適合する。一対のパネルの例示的な実施形態におけるストッパ230a,230dのようなストッパが、図1〜図2Aの例示的な実施形態における229のような底部開口に近接して、側壁224a,224b及び224a,224d内にあり、且つそれらにそれぞれ接続され、それらは通路225を塞がない。隣接する側壁は、それぞれのストッパ230a,230dより上に丸みのある隅部227a,127dを有するベース227を含む。
クレードル211a,211cは、側壁224dに隣接して、対向する側壁224a及び224cの上方側に形成されている。示されている装置は、それを換気シャフト内に下降させてシャフトの壁の上に位置付けることによって暴風雨水から通気通路を封止するための溶液中の降下物として適している。適所で、格子(図示せず)が頂部開口226を覆う。通常の操作において、支持体ボックスの内部への操作者のアクセスは、格子を通じてである。
ここで図14〜図15Aを参照すると、押し出された管組織を含むビーム242は、通路225を塞がないよう横断して水平に架かり、側壁224dに隣接して並びに頂部開口226に近接してボックス210の対向する側壁224a,224cに接続する。ビーム242は、クレードル211a,211c内に収容され、操作者がビーム折畳み可能なハンドル212a,212cを保持することによって、溝211a,211c内に便利に下降させられる。ビーム242及びストラップ244は、懸架部材を含む。支持体ボックスをフランジ220上に位置する換気シャフト内に装着した後に、ビーム242及びその取り付けられた機器を完全に組み立てられたユニットとして所定の場所に下降させることができる。ハンドル212a,212cを用いてビーム242を溝211a,211cから引き抜くことによって、保守のために、この組み立てられたユニットを支持体ボックスから取り外すことができる。
図15Aを特に参照すると、ヒンジ取付け部材245は、複数のストラップ244によってビーム242に接続されたビーム242と同じように、通路225を塞がないよう横断して水平に架かる(図14A及び15Aの断面図では244dだけが見える)。クレードル211a及び211c内に収容されて、ビーム242及びヒンジ取付け部材245は、ビーム242はヒンジ取付け部材245の真上にある状態で、側壁224dに隣接して側壁224a,224cの間に架かる。ヒンジ取付け部材245は、複数のヒンジ部材243を取り付け且つ支持する。ヒンジ部材243は、一対のパネルの例示的な実施形態と同様に、それぞれ、静止部材243bと、可動部材243aと、静止部材243bと可動部材243aとを相互接続するヒンジピン243cとを含み、静止部材243bは、ヒンジ取付け部材245に接続する。図15Aでは、要素の不明瞭化を避けるために、可動部材243aのみが参照されている。
(一対のパネルの例における236a,236bと同じと理解される)近位部分及び遠位部分をそれぞれ有する単一のパネル236は、近位部分236aで、可動ヒンジ部材243aによって、静止ヒンジ部材243bに接続され、それにより、ヒンジ取付け部材245に接続され、一対のパネルの例におけるように、ヒンジ取付け部材245からストラップ244a,244b,244c,244dを介してビーム242に至る。ヒンジピン243c上でのパネル236の近位部分236aへの可動ヒンジ部材243aの接続は、パネル236の垂直回転のためのパネル236のピボット軸を形成する。パネル236は、ビーム242の下に押し込まれた直立ホーム位置から或いは直立ホーム位置に回転する。以下に更に記載するように、上向きの(例示的な実施形態において反時計回りの)ホーム位置へのパネル236の回転は手動でもたらされる。ビーム242の下に押し込まれたパネル236のホーム位置は、通路225を閉塞しない。回転中のパネル236は、専らその自重の重力による推進力の下で、直立ホーム位置から、更なる回転がストッパ230a,230dによって阻止される下方通路閉鎖位置に落ちる。各パネルは、パネルが重力によって通路閉鎖位置まで回転するときに通路を閉鎖するプロファイルを有する。
図14〜図15Aに例示する実施形態において、一対のパネルの例におけるパネル236と同じパネル236は、パネルホルダラッチキャッチ235’を含む凹部233’を含む。パネル236用のパネルホルダ240ラッチ249。ラッチ249を含むパネルホルダ240は、懸架部材242によって支持されている。ラッチ249は、ラッチの近位端で、水平軸254上で垂直に枢動する。ラッチ軸254は、ピン243cのパネル軸と平行である。パネルホルダラッチ249は、図6のラッチ247と同様に、ラッチ軸から遠位に、ラッチノッチ251’で終端する傾斜面を有する下方戻り部まで外側に旋回的に延びる。パネル236が垂直に上向きに回転させられるときに、ラッチ249の下方戻り部がパネルによって支持されるランプ241’と滑り接触させられ、差込みノッチ251’がラッチキャッチエッジ235’を通り過ぎてラッチ249を捕捉するまで、ラッチの傾斜面がランプ241’上で滑動するよう、凹部233’及びラッチ249は、水平に及び垂直に互いに整列させられる。この捕捉は、パネル236をホーム位置に保持する。一対のパネルの例の場合におけるように、ラッチ及びラッチキャッチの配置を逆にすることができる。
一対のパネルの例の場合におけるように、パネルホルダ240は、パネルホルダ240に接続されたロッド246によって懸架部材242から移動可能に吊り下げられている。ロッド246は、ストラップ244b,244cの間に締め付けられたブレース255を通じてスライド可能に並進可能にビーム242を通じて取り付けられ、カバー253の下のT字ハンドル252でビーム242より上で終端し、四辺形の支持体210を覆う格子を通じた歩行者の視界からT字ハンドルを隠す。ロッド246及びT字ハンドル252は、パネル解放装置を含む。T字ハンドルは、カバー253の下に達してパネルホルダ240を持ち上げるためにT字ハンドルを引っ掛けるよう支持体を覆う格子にある小さな開口を通じて垂直に挿入されることができるリーチツールの突起又はフックによるような、便利な保持を提供する。T字ハンドル252によってロッド246を持ち上げることは、パネルホルダ240を上向きに移動させて、可動部材247,249がキャッチ241,241’に対するそれらの保持を失うようにさせ、パネル234,236を解放させ、パネル234、236が、専らそれらの自重の推進力によって、直立ホーム位置213から下方通路閉鎖位置215まで重力により降下することを可能にする。
図14〜図15Aに示すように、一対のパネルの例の場合におけるように、単一のパネルの例示的な実施形態は、ピボットピン267によってヒンジ軸243cと平行なピボット軸上でパネル236の底面に枢動的に接続される近位端261’と、遠位端263’とを有する、リフトアーム260’を含み、リフトアーム260’は、ホーム位置へのパネル236の回転を完了させるよう、パネルハンドル259’を用いて上昇させられている接続されたパネル236に横方向の力を加えるために、遠位端263’が側壁224bの内側で上向きに枢動されるときに、遠位端263’を対向する側壁224bと接触させるような寸法とされる。
図14〜図15Aに示すように、一対のパネルの例の場合と同様に、単一のパネルの例示的な実施形態は、パネル236の近位端と遠位端との中間にパネル236内にドレイン270を含み、ドレイン270は、パネル236を貫通する導管271を含む。導管271は、パネル236の頂面にある開口272と、ドレインの導管271とパネル236の遠位端236bとの間に位置付けられる排水管プラグ軸275上で枢動的に回転可能なプラグ274を含む自己作動ドレイン閉鎖体273(self actuating drain closure)とを有し、ドレインプラグ軸275は、水平ヒンジ軸243cと平行である。動作的には、プラグ274は、パネル236が通路閉鎖位置にあるときにパネル236によって換気シャフトに入るのを防止される支持体ボックス内に収容される水を排出するためにドレイン開口272からプラグを取り除くために、ドレインプラグ軸275上で手動で上向きに枢動可能である。支持体ボックスの排水後、パネル236が、ホーム位置まで上向きに枢動的に少々させられて、大気開口と保護された換気ダクトとの間の換気の再開を可能にすると、プラグ274は、その自重の重力による推進力によって自動的に下向きに枢動して、プラグを導管開口272内に配置する。結果的に、パネル236が重力により通路閉鎖位置まで下向きに回転するときに、ドレイン導管開口272は既に閉じられている。
本発明の着想を組み込んだ実施形態の例示的な例を説明したので、当業者はこれらの実施形態によって導かれるようにこれらの着想を使用することができ、それにも拘わらず本明細書に開示された着想を包含し且つ依然として後続の請求項において請求されるような本発明の範囲内にある代替的な変形を形成することがある。

Claims (15)

  1. 換気シャフトを通じて該換気シャフトの大気開口に流体連通する地下換気ダクトへの前記換気シャフトを通じる換気を可能にする、並びに、洪水の恐れがあるときに、前記地下換気ダクト内への地表水の下向きの流れを阻止するように動作可能である、装置であって、
    前記換気シャフト内の配置のために対向する横方向側壁を含む支持体であって、支持体を通じて上方の前記大気開口に至る前記地下換気ダクトの流体連通のために支持体の頂部開口と底部開口との間に通路を定める、支持体と、
    近位端及び遠位端と頂面及び底面とを有する1つ又はそれよりも多くのパネルであって、前記近位端は、前記通路を妨げない直立ホーム位置への上向きの各パネルの回転及び下方通路閉鎖位置に達するような専らその自重の重力の推進力による直立ホーム位置から下向きの回転のために前記対向する横方向側壁に対して垂直なヒンジ軸を有する水平ヒンジと接続し、前記1つ又はそれよりも多くのパネルは、各パネルが重力により前記通路まで回転するときに前記通路を閉鎖するプロファイルを有する、1つ又はそれよりも多くのパネルと、
    前記頂部開口に近接して前記対向する横方向側壁上で支持される前記通路を塞がないよう水平に架かり、前記底部開口に近接して前記通路内で前記1つ又はそれよりも多くのヒンジ接続されるパネルを保持する、懸架部材と、
    前記1つ又はそれよりも多くのパネルを前記通路閉鎖位置から前記ホーム位置に向かって手動で回転的に上昇させるために前記1つ又はそれよりも多くのパネルの前記頂面にあるパネルハンドルと、
    各パネルのためのリフトアームとを含み、各リフトアームは、前記ヒンジ軸と平行なピボット軸上でピボットピンによって前記パネルの前記底面に枢動的に接続される近位端と、遠位端とを有し、各リフトアームは、前記ホーム位置への前記パネルの回転を完了させるよう前記パネルハンドルを用いて上昇させられている前記接続されたパネルに対して横方向の力を加えるために、前記遠位端が前記側壁の内側で上向きに枢動させられるときに、前記遠位端を前記対向する横方向側壁のうちの1つと接触させるような寸法を有する、
    装置。
  2. 前記リフトアームは、前記遠位端を回転的に外向きに且つ上向きに押すようバネ付勢される、請求項1に記載の装置。
  3. バネが、前記リフトアームのピボットピンの周りに中心的に巻き付けられ、前記バネは、対向する第1の端及び第2の端で終端し、該対向する第1の端及び第2の端は、近位シャンクを含む直線部分と、前記近位シャンクに対して直角に曲げられた遠位部分とを有し、前記第1の端の前記遠位部分は、前記ピボットピンに近接して前記リフトアームの下面に亘って係合的に延び、前記第2の端の前記遠位部分は、前記第1の端の前記遠位部分よりも前記ピボットピンから遠い前記リフトアームの頂面に亘って係合的に延びる、請求項2に記載の装置。
  4. 各ピボットアームのためのステーと、各ステーの上方端を枢動的に接続する前記リフトアームのピボットピンに隣接するステーピボットピンとを含み、前記ステーの下方端は、隣接するリフトアームに向かって外向きに曲がって、前記リフトアームの前記頂面の近位部分に亘って延び、且つ前記リフトアームの前記頂面の近位部分と解放可能に接触し、前記バネ付勢は、前記リフトアームを前記ステーに押し付けて、前記リフトアームが外向き及び上向きに回転するのを抑制する、請求項3に記載の装置。
  5. 各リフトアームは、前記アームの前記遠位端が前記側壁上で上向きに進行するよう、前記リフトアームと係合し且つ前記リフトアームを枢動的に上向きに引くために、前記大気開口から垂直に下降させられるリーチツールによる係合のための、前記アームの底部分にある構成を有する、請求項4に記載の装置。
  6. 前記ステーは、前記大気開口から垂直に下降させられるリーチツールによって解放可能であることで、前記リフトアームの前記バネ付勢される遠位端が、前記大気開口から垂直に下降させられる前記リーチツールによる捕捉のために、横方向に外向きに枢動して、前記アームの前記遠位端が前記側壁上で上向きに進行するよう、前記リフトアームと係合し且つ前記リフトアームを駆動的に上向きに引くことを可能にする、請求項5に記載の装置。
  7. 前記横方向側壁を含む前記支持体は、前記換気ダクトと前記大気開口との間で前記垂直シャフト内に内部的に適合するような大きさとされ、前記支持体は、前記シャフト内で前記支持体を吊すために、前記シャフトの頂部を横断して突出する、前記側壁に対して横方向の水平フランジを更に含む、請求項1に記載の装置。
  8. 前記大気開口は、円筒形であり、前記支持体は、中空シリンダを含む、請求項1に記載の装置。
  9. 前記大気開口は、直線的であり、前記支持体は、四辺形である、請求項1に記載の装置。
  10. 前記懸架部材は、単一の一体的に垂直に延びる部材を含む、請求項1に記載の装置。
  11. 前記懸架部材は、前記水平ヒンジと前記水平ヒンジに接続される前記パネルとを保持する垂直に吊られるストラップを有するビームを含む、請求項1に記載の装置。
  12. 前記水平ヒンジは、前記懸架部材によって保持されるヒンジ取付け部材と、該ヒンジ取付け部材に取り付けられる複数のヒンジ部材とを含む、請求項1に記載の装置。
  13. 各ヒンジ部材は、静止部材と、可動部材と、前記静止部材と前記可動部材とを相互接続するヒンジピンとを含み、前記静止部材は、前記ヒンジ取付け部材に接続し、前記可動部材は、前記パネルの前記近位端に接続する、請求項12に記載の装置。
  14. 前記シャフトは、垂直であり、側壁を含む前記支持体は、前記換気ダクトと前記大気開口との間で前記シャフト内に内部的に適合するような大きさとされ、前記支持体は、前記シャフトの頂部の上に位置して前記シャフト内で前記支持体を吊すよう、前記側壁に対して横方向のフランジを更に含み、前記側壁は、前記懸架部材を支持する、請求項1に記載の装置。
  15. 一対の前記パネルを含み、前記大気開口は、直線的であり、前記支持体は、四辺形であり、前記懸架部材は、前記通路を塞がない前記直立ホーム位置からの又はそのような直立ホーム位置への互いに反対の方向における前記パネルの回転のための前記通路内の前記パネルの取付けのために前記対向する横方向側壁の間に中心的に支持されるビームを含み、該ビームは、前記水平ヒンジと前記水平ヒンジと接続される前記パネルとを保持する垂直に吊られるストラップを有する、請求項14に記載の装置。
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