JP4828983B2 - 圧粉体の比誘電率測定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、特にコンデンサ等の材料として使用される強誘電体材料のように、高い比誘電率を有する材料の誘電体粉末を圧縮成形してなる圧粉体の比誘電率測定方法に関するものである。
コンデンサ等に使用される強誘電体材料の誘電体粉末の比誘電率を測定することは、高い比誘電率を有する強誘電体材料の開発において重要である。強誘電体材料の誘電体粉末の比誘電率測定方法としては、比誘電率が既知の有機溶媒に強誘電体材料の誘電体粉末を分散させスラリーを作製し、このスラリーのキャパシタンスからスラリーの比誘電率を測定し、さらに誘電体粉末の比誘電率をFEM解析により求める方法が報告されている(非特許文献1参照)。
しかしながら、この方法においては有機溶媒中の強誘電体材料の誘電体粉末が凝集せずに分散していることが前提である。このことを完全に実現するために、測定に先立ってスラリーに解砕用ジルコニアボール等を加えて誘電体粉末を解砕してその凝集を解き、且つ誘電体粉末が粉砕されないスラリー解砕条件を試料ごとに最適化する必要がある。従って、この測定方法は高能率な方法とは言えない。
一方、誘電体粉末を加圧成形してなる板状または柱状の圧粉体を用いてコンデンサを形成し、キャパシタンスを測定した後、圧粉体の比誘電率、さらに原料粒子である誘電体粉末の比誘電率を求める方法も原理的には可能である。具体的には、板状または柱状の圧粉体の対向する平坦面のそれぞれに平板電極を押し当てて圧粉体を挟持させた平行平板コンデンサのキャパシタンスを測定し、このキャパシタンスの測定値から圧粉体の比誘電率、さらに誘電体粉末の比誘電率を求める方法である。
ここで、固体試料の誘電率をキャパシタンス測定から求める場合、一般的に板状の固体試料に導体ペーストの焼付けや、スパッタ、あるいはInGa等の液体金属の塗布により平行平板電極を形成してキャパシタンス測定する方法が用いられるが、平板電極を形成するプロセスを省くために、金属板の電極で固体試料を直接挟持するという簡易的な方法、いわゆる電極接触法が知られている(非特許文献2参照)。
圧粉体のキャパシタンス測定において、圧粉体に導体ペーストの焼付けや、スパッタ、あるいはInGa等の液体金属の塗布による電極形成は困難であるから、この電極接触法を適用して圧粉体のキャパシタンスを測定し、このキャパシタンスの測定値から比誘電率を求めることができるのが望ましい。
しかしながら、圧粉体の表面には凹凸があって圧粉体と平板電極との間に接触部分と非接触部分(僅かな空隙)が存在するから、圧粉体と平板電極との完全な密着を実現することは固体試料の場合に比べて極めて難しく、また不完全な接触により一対の平板電極で挟持する際の平板電極に加える荷重の増加とともにキャパシタンスが増加する(加圧荷重によりキャパシタンス測定値が変動する)ことから、キャパシタンス測定値から圧粉体の真の比誘電率を測定することが困難である。
そこで、平板電極を僅かに試料から離して、より明確な空隙を設けてキャパシタンスを測定する方法、いわゆる非接触電極法も知られており(非特許文献2参照)、この方法を圧粉体に適用することも考えられる。この場合、空隙のキャパシタンスは試料を取り除いた後の空気コンデンサのキャパシタンス測定値から計算により補正される。
しかしながら、圧粉体表面の凹凸が正確な圧粉体の厚みおよび空隙の厚みを割り出すことの妨げとなり、計算上の誤差となる。また、完全な非接触電極構造を圧粉体に適用する場合には、例えば上下一対の平板電極間に圧粉体を高精度に浮遊保持する必要があり、圧粉体が極めて壊れやすいことを考慮するとこの構造を容易に実現することはできない。
プレパレーション オブ ナノメーター−サイズド バリウム チタネート ファイン パーティクルズ アンド ゼア パウダー ダイエレクトリック プロパティーズ (Preparation of nm-sized barium titanate fine particles and their powder dielectric properties) サトシ・ワダ他(Satoshi Wada et al.)著 ジャパニーズ・ジャーナル・オブ・アプライド・フィジクス(Jpn. J. Appl. Phys.) 42巻 2003年 pp. 6188-6195 「HP16451B(型番)、誘電体測定用電極取扱説明書」アジレントテクノロジー社
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、圧粉体を一対の平板電極で挟持する際の加圧荷重によるキャパシタンス測定値の変動が少なく、圧粉体の真の比誘電率を測定することのできる測定方法を提供することを目的とする。
本発明は、誘電体粉末を同じ圧力で加圧成形して板状または柱状の厚みの異なる2種類の圧粉体を用意し、厚みt1の第1の圧粉体を一対の平板電極で挟持してなる平行平板コンデンサのキャパシタンスCt1を測定するとともに、前記厚みt1より厚い厚みt2の第2の圧粉体を一対の平板電極で挟持してなる平行平板コンデンサのキャパシタンスCt2を測定し、下記式
Figure 0004828983
により、前記第2の圧粉体の厚みt2から前記第1の圧粉体の厚みt1を減じた厚みの圧粉体の比誘電率εp(t2−t1)を求めることを特徴とする圧粉体の比誘電率測定方法である。
また本発明は、絶縁性筒状体と、該絶縁性筒状体の両端開口部から離脱自在に挿入される一対の平板電極とを用い、前記絶縁性筒状体の内部に誘電体粉末を装填し、前記両端開口部から前記一対の平板電極を挿入して前記一対の平板電極間で前記誘電体粉末を加圧して板状または柱状の厚みt1の第1の圧粉体を形成した後、該第1の圧粉体を前記一対の平板電極で挟持してなる平行平板コンデンサのキャパシタンスCt1を測定し、次いで、前記一対の平板電極のうちのいずれか一方の平板電極を前記絶縁性筒状体の開口部から離脱させて前記絶縁性筒状体の内部に前記誘電体粉末をさらに加え、離脱させた前記平板電極を再び挿入して前記一対の平板電極間で前記誘電体粉末を前記第1の圧粉体の形成時と同じ圧力で加圧して前記第1の圧粉体より厚い厚みt2の第2の圧粉体を形成した後、該第2の圧粉体を前記一対の平板電極で挟持してなる平行平板コンデンサのキャパシタンスCt2を測定し、下記式
Figure 0004828983
により、前記第2の圧粉体の厚みt2から前記第1の圧粉体の厚みt1を減じた厚みの圧粉体の比誘電率εp(t2−t1)を求めることを特徴とする圧粉体の比誘電率測定方法である。
ここで、前記一対の平板電極の表面は有機材料層で覆われているのが好ましい。
本発明の圧粉体の比誘電率測定方法によれば、厚みの異なる二つの圧粉体を一対の平板電極でそれぞれ挟持して測定された二つのキャパシタンス測定値から、二つの圧粉体の厚みの差分の厚みの圧粉体の比誘電率を求めることから、圧粉体を一対の平板電極で挟持する際の加圧荷重によるキャパシタンス測定値の変動が少なく、圧粉体の真の比誘電率を測定することができる。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明の圧粉体の比誘電率測定方法は、誘電体粉末を同じ圧力で加圧成形して板状または柱状の厚みの異なる2種類の圧粉体4を用意し、厚みt1の第1の圧粉体を一対の平板電極(上側平板電極2、下側平板電極3)で挟持してなる平行平板コンデンサのキャパシタンスCt1を測定するとともに、前記厚みt1より大なる厚みt2の第2の圧粉体を一対の平板電極で挟持してなる平行平板コンデンサのキャパシタンスCt2を測定し、(式1)
により、第2の圧粉体の厚みt2から第1の圧粉体の厚みt1を減じた厚みの圧粉体の比誘電率εp(t2−t1)を求めることを特徴とするものである。なお、測定される誘電体粉末としては、好ましくはBaTiO粉体等の強誘電体材料が挙げられる。
図1は、本発明の測定方法に使用される治具、すなわち圧粉体の作製および平行平板コンデンサのキャパシタンスを求めるための治具である。この治具は、上下に開口部を有する絶縁性筒状体1と、絶縁性筒状体1の上側開口部から離脱自在に挿入可能な形状に形成された上側平板電極2と、絶縁性筒状体1の下側開口部から離脱自在に挿入可能な形状に形成された下側平板電極3とから構成される。
絶縁性筒状体1は、アルミナセラミックス等の誘電体材料あるいはポリテトラフルオロエチレン等の有機材料からなり、断面形状は円形であっても多角形であってもよい。
上側平板電極2は、例えば真鍮、銅等の導体からなり、筒状体1の上側開口部から挿入される挿入部21と、フランジ部22とから構成されている。下側平板電極3は、上側平板電極2と同様に、絶縁性筒状体1の下側開口部から挿入される挿入部31と、フランジ部32とから構成されている。また、上側平板電極2および下側平板電極3は、挿入部21,31が挿脱自在になっている。なお、本発明における絶縁性筒状体のそれぞれの開口部から離脱自在に挿入される一対の平板電極とは、平板電極の一部である挿入部21,31が挿脱自在になっている構成も含むものである。
このものは、圧粉体の作製のための治具として機能するのみならず、平行平板コンデンサとしても機能する。この平行平板コンデンサのキャパシタンスは、上側平板電極2および下側平板電極3にインピーダンスアナライザーやLCRメータの測定端子を接続する等の方法により測定される。
本発明の圧粉体の比誘電率測定方法におけるキャパシタンス測定は、2段階の工程をふむものである。
まず、下側平板電極3の挿入部31を絶縁性筒状体1の下側開口部から挿入し上側平板電極2を絶縁性筒状体1から離脱させた状態で、誘電体粉末を絶縁性筒状体1に装填した後、上側平板電極2の挿入部21を絶縁性筒状体1に挿入し、装填された誘電体粉末を上下から加圧して、板状または柱状の圧粉体4(厚さt1の第1の圧粉体)を作製する。そして、第1の圧粉体を上側平板電極2と下側平板電極3とでそのまま挟持し、この第1の圧粉体を挟持した構造による平行平板コンデンサのキャパシタンスCt1を測定する。
次に、上側平板電極2を絶縁性筒状体1から一旦離脱させて、第1の圧粉体の作製に用いたのと同じ誘電体粉末を絶縁性筒状体1の内部にさらに加え、上側平板電極2の挿入部21を絶縁性筒状体1に挿入し、装填された誘電体粉末を上下から加圧して、板状または柱状の圧粉体4(厚さt2の第2の圧粉体)を作製する。そして、第2の圧粉体を上側平板電極2と下側平板電極3とでそのまま挟持し、この第2の圧粉体を挟持した構造による平行平板コンデンサのキャパシタンスCt2を測定する。
ここで、厚さt1の第1の圧粉体を上側平板電極2と下側平板電極3とで挟持してなる平行平板コンデンサのキャパシタンスCt1は、第1の圧粉体の真のキャパシタンスCpt1と、圧粉体表面の凹凸により接触部分と非接触部分(僅かな空隙)が存在して、これにより測定誤差が生じると思われる圧粉体表面領域のキャパシタンス(空隙キャパシタンスCgap)とが直列につながって形成されたものとすることができ、下記の関係式
Figure 0004828983
で表される。なお、空隙キャパシタンスCgapは第1の圧粉体の上側平板電極2と接する表面領域の空隙キャパシタンスおよび第1の圧粉体の下側平板電極3と接する表面領域の2空隙キャパシタンスの直列接続キャパシタンスである。
また、厚さt2の第1の圧粉体を上側平板電極2と下側平板電極3とで挟持してなる平行平板コンデンサのキャパシタンスCt2は、第2の圧粉体の真のキャパシタンスCpt2と、空隙によるキャパシタンスCgapとが直列につながって形成されたものであり、下記の関係式
Figure 0004828983
で表される。なお、空隙キャパシタンスCgapは第2の圧粉体の上側平板電極2と接する表面領域の空隙キャパシタンスおよび第2の圧粉体の下側平板電極3と接する表面領域の空隙キャパシタンスの直列接続キャパシタンスである。ここで、同じ荷重で加圧された圧粉体を一対の平板電極で挟持してなる平行平板コンデンサであれば、圧粉体の厚みが異なっていても圧粉体の表面領域の誘電体粉末の詰まりかたはほぼ同じであるとすることができ、キャパシタンスCt1の関係式(式2)に含まれる空隙キャパシタンスCgapとキャパシタンスCt2の関係式(式3)に含まれる空隙キャパシタンスCgapとは等しいと仮定してもよい。
そして、(式3)の両辺から(式2)の両辺を減じると、
Figure 0004828983
の関係式が得られる。
(式4)によれば、平行平板コンデンサのキャパシタンスCt1とキャパシタンスCt2の測定値から、第1の圧粉体の一対の平板電極と接する表面領域のキャパシタンス(空隙キャパシタンスCgap)および第2の圧粉体の一対の平板電極と接する表面領域のキャパシタンス(空隙キャパシタンスCgap)を相殺できることから、厚さ(t2−t1)の圧粉体を一対の平行平板電極で挟持したと仮定した厚さ(t2−t1)の圧粉体の真のキャパシタンスCp(t2―t1)を得ることができる。
なお、図1に示す上側平板電極2および下側平板電極3の表面は有機材料層5で覆われている。有機材料層を挿入しない場合には、圧粉体4の一対の平板電極と接触する表面領域において、空気の比誘電率が1で、例えば圧粉体4の比誘電率が100だとすると、表面凹凸のうち接触部分と接触しない部分の比率によって測定誤差が生じる可能性がある。これに対し、一対の平板電極(上側平板電極2,下側平板電極3)と圧粉体4との間に柔軟な有機材料からなる有機材料層を挿入した構造とすれば、空気の比誘電率が1で、例えば有機材料層5の比誘電率が2だとすると、表面凹凸のうち接触部分と接触しない部分の比率の影響が少なくなり、また空隙も少なくなることから、有機材料層を挿入しない場合よりも安定でさらに高精度に厚さ(t2−t1)の圧粉体の真のキャパシタンスCp(t2−t1)を得ることができる。
有機材料層5としては、ポリテトラフルオロエチレンなどからなる柔軟性を有するものであって、市販のフッ素樹脂粘着テープ等でもよく、また市販のフッ素樹脂スプレーを電極2、電極3に吹き付けて形成してもよい。あるいは、その他の有機シートを熱圧着しても良い。この有機材料層5の厚みは、柔軟性を失わない範囲で薄いことが望ましく、特に0.2mm以下であるのが好ましい。
この有機材料層5を用いた場合、有機材料層を一対の平行平板電極で挟持したと仮定した有機材料層キャパシタンスCが直列に加わったことになるから、上記(式2)は下記式
Figure 0004828983
となる。なお、空隙キャパシタンスCgapは第2の圧粉体の上側平板電極2と接する表面領域の空隙キャパシタンスおよび第2の圧粉体の下側平板電極3と接する表面領域の空隙キャパシタンスの直列接続キャパシタンスである。また、有機材料層キャパシタンスCは2個の有機材料層の直列接続キャパシタンスであり、空隙キャパシタンスCgapは有機材料層と上側平板電極との間の空隙キャパシタンスおよび有機材料層と下側平板電極との間の空隙キャパシタンスの直列接続キャパシタンスと、圧粉体と上側有機材料層との間の空隙キャパシタンスおよび圧粉体と下側有機材料層との間の空隙キャパシタンスの直列接続キャパシタンス、合計4個の空隙キャパシタンスの直列接続キャパシタンスである。
同様に、上記(式3)は下記式
Figure 0004828983
となる。
(式6)の両辺から(式5)の両辺を減じると、(式4)の関係式が得られ、(式4)によれば、平行平板コンデンサのキャパシタCt1とキャパシタCt2の測定値から、有機材料層キャパシタンスCと空隙キャパシタンスCgapとを相殺し、厚さ(t2−t1)の圧粉体の真のキャパシタンスCp(t2―t1)を得ることができる。
そして、このCp(t2―t1)より、下記(式1)を用いて厚さ(t2−t1)の圧粉体の比誘電率εp(t2―t1)を求めることができる。
Figure 0004828983
さらに、厚さ(t2−t1)の圧粉体の比誘電率εp(t2―t1)と充填率から対数混合則やFEM解析を使って誘電体粉末(粉体粒子)の比誘電率εpowderをも求めることができる。
本発明におけるキャパシタンス測定の有効性について検証してみた。
まず、図1の構成による平行平板コンデンサのキャパシタンスCt1、Ct2の加圧荷重依存性を測定した。その結果を図2に示す。
また、式4より求めた厚さ(t2―t1)の圧粉体の真のキャパシタンスCp(t1―t2)の加圧荷重依存性を求めた。その結果を図3に示す。
ここで、誘電体粉末は平均粒径が約0.5μmのBaTiO粉体である。t1は0.47mm、t2は0.79mm、平板電極の直径は10.0mm、有機材料層は市販のフッ素樹脂粘着テープであり、厚さは0.14mmである。そして、一旦圧粉体を成形した後、圧粉体を挟持する際の加圧荷重を変更して測定したのが図2および図3に示す結果である。
なお、図3には厚さ0.93mmの圧粉体を上記平板電極と同じ平板電極で挟持してなるキャパシタを測定した後、有機材料層キャパシタンスと空隙キャパシタンスを別途求め、これらの値を(式2)に代入して求めたC(比較例)も示している。
図3に示す結果によれば、C(比較例)は顕著な加圧荷重依存性を有するが、Cp(t1―t2)(本発明)では加圧荷重依存性がほぼなくなっている。
この結果は、本発明が加圧荷重によらず、より真値に近い圧粉体のキャパシタンスを測定でき、したがって圧粉体の真の比誘電率を測定できることを示しており、本発明の有効性を実証するものである。
なお、異なる2種類の厚みの圧粉体を別途用意してそれぞれの圧粉体についてキャパシタンスを測定してもよく、図1に示す治具を用いて第1の圧粉体を成形した後に誘電体粉末を補充して第2の圧粉体を成形して、それぞれの圧粉体についてキャパシタンスを測定してもよい。
本発明の圧粉体の比誘電率測定方法に用いられる治具(平行平板コンデンサ)の実施形態の一例を示す縦断面図である。 異なる厚さの圧粉体をそれぞれ挟持してなる平行平板コンデンサの測定結果を示すグラフである。 本発明によるキャパシタンスの測定結果と比較例の測定結果を示すグラフである。
符号の説明
1・・・筒状体
2・・・上側平板電極
3・・・下側平板電極
21、22・・・挿入部
31、32・・・フランジ部
4・・・圧粉体
5・・・有機材料層

Claims (3)

  1. 誘電体粉末を同じ圧力で加圧成形して板状または柱状の厚みの異なる2種類の圧粉体を用意し、
    厚みt1の第1の圧粉体を一対の平板電極で挟持してなる平行平板コンデンサのキャパシタンスCt1を測定するとともに、前記厚みt1より厚い厚みt2の第2の圧粉体を一対の平板電極で挟持してなる平行平板コンデンサのキャパシタンスCt2を測定し、
    下記式
    Figure 0004828983
    により、前記第2の圧粉体の厚みt2から前記第1の圧粉体の厚みt1を減じた厚みの圧粉体の比誘電率εp(t2−t1)を求めることを特徴とする圧粉体の比誘電率測定方法。
  2. 絶縁性筒状体と、該絶縁性筒状体の両端開口部から離脱自在に挿入される一対の平板電極とを用い、
    前記絶縁性筒状体の内部に誘電体粉末を装填し、前記両端開口部から前記一対の平板電極を挿入して前記一対の平板電極間で前記誘電体粉末を加圧して板状または柱状の厚みt1の第1の圧粉体を形成した後、該第1の圧粉体を前記一対の平板電極で挟持してなる平行平板コンデンサのキャパシタンスCt1を測定し、
    次いで、前記一対の平板電極のうちのいずれか一方の平板電極を前記絶縁性筒状体の開口部から離脱させて前記絶縁性筒状体の内部に前記誘電体粉末をさらに加え、離脱させた前記平板電極を再び挿入して前記一対の平板電極間で前記誘電体粉末を前記第1の圧粉体の形成時と同じ圧力で加圧して前記第1の圧粉体より厚い厚みt2の第2の圧粉体を形成した後、該第2の圧粉体を前記一対の平板電極で挟持してなる平行平板コンデンサのキャパシタンスCt2を測定し、
    下記式
    Figure 0004828983
    により、前記第2の圧粉体の厚みt2から前記第1の圧粉体の厚みt1を減じた厚みの圧粉体の比誘電率εp(t2−t1)を求めることを特徴とする圧粉体の比誘電率測定方法。
  3. 前記一対の平板電極の表面は有機材料層で覆われていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の圧粉体の比誘電率測定方法。
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