JP4825596B2 - ガス警報器およびガス警報方法 - Google Patents

ガス警報器およびガス警報方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4825596B2
JP4825596B2 JP2006172390A JP2006172390A JP4825596B2 JP 4825596 B2 JP4825596 B2 JP 4825596B2 JP 2006172390 A JP2006172390 A JP 2006172390A JP 2006172390 A JP2006172390 A JP 2006172390A JP 4825596 B2 JP4825596 B2 JP 4825596B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alarm
concentration
gas
set point
concentration ratio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006172390A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008003831A (ja
Inventor
一茂 笹崎
計 望月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2006172390A priority Critical patent/JP4825596B2/ja
Publication of JP2008003831A publication Critical patent/JP2008003831A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4825596B2 publication Critical patent/JP4825596B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Emergency Alarm Devices (AREA)

Description

本発明は、ガス警報器およびガス警報方法に関し、特に、一酸化炭素を検出して警報を発生するガス警報器およびガス警報方法に関するものである。
従来、不完全燃焼時に発生する一酸化炭素(以下、COという)や都市ガス漏れ時のメタン等のガスをガスセンサで検出し、ガス濃度が異常である旨の警報を発するガス警報器がある。このようなガス警報器では、色々な構造、タイプのガスセンサが使用され、ガス濃度が警報設定点以上となった時に警報を発し、警報解除設定点以下になったときに警報を停止している。
また、COは、燃焼器具を正常な状態で使用しても発生することが知られており、特に、鍋、やかん等の調理器具を用いて、お湯を沸かす場合に、冷たい調理器具が暖まるまでの間にCOが発生するので、従来のガス警報器では、CO濃度が警報設定点を超えてもすぐには警報の発生を行わず、予め定めた遅延時間経過後も警報設定点を越えている状態が継続した場合に、警報を発生するようにしているものもある(たとえば、特許文献1参照)。
特開2001−014573号公報
ところで、COを検出するガスセンサとしては、一般的には、半導体式ガスセンサが用いられているが、これは、ガスを精度良く検出するためにガス検出時に常温以上の高温になるように加熱する必要がある。一方、最近では、電池で駆動できると共に加熱することなく常温でガス検出ができる電気化学式ガスセンサを採用したガス警報器も開発されている。
図10は、上述の電気化学式センサの構造例を示す図である。電気化学式センサ1は、水タンク2、ワッシャ3、センサ素子4、ガスケット8および活性炭フィルタ9からなる。
水タンク2には、蒸留水11が貯留されている。ワッシャ3は、水タンク2の上方に形成された凹部2aに支持され、水蒸気供給口3aが形成されている。センサ素子4は、バッキング レイヤ(対極)5、固体電解質膜である高分子プロトン導電体6およびバッキングレイヤ(検知極)7の積層構造からなり、ワッシャ3の上に配置されている。活性炭フィルタ9は、内部に活性炭10が充填されると共に、上部にガス入口9a、底部にガス拡散口9bが形成されており、水タンク2の凹部2aの上方をパッキングするガスケット8にはめ込まれている。
上述の構成を有する電気化学式センサ1において、雰囲気中にCOが存在すると、センサ素子4の検知極7および対極5において、それぞれ下記の反応が起こる。
検知極 CO+H2 O→CO2 +2H+ +2e- ・・・(1)
対極 2H+ +O2 /2+2e- →H2 O・・・(2)
拡散制御用のピンホール(ガス拡散口9b)および透過性のバッキング レイヤ7,5を設けているため、電気化学式センサ1の出力(検知極7から対極5へ流れる電流)Iは、式(3)で表される。
I=F×(A/σ)×D×C×N・・・(3)
ここで、Fはファラデー定数、Aは拡散膜(高分子プロトン導電体)の表面積、Dはガス拡散係数、Cはガス濃度、σは拡散膜(高分子プロトン導電体)の厚み、Nは反応電子数である。
これらのガスセンサを用いたガス警報器では、ガスセンサの構造、内蔵されているガスセンサにガスを導くケース構造等に起因する機械的な検出遅れ要因や、検出回路構成に起因する電気的な検出遅れ要因などにより、警報設定点以上の濃度のガスが周囲に発生していても、ガス警報器の測定濃度は、警報設定点以上にならず直ぐに警報開始できなかったり、周囲のガス濃度が警報解除設定点以下に下がっても、警報器の測定濃度は、依然として警報解除設定点以上のままでなかなか下がらず、その間警報を続けてしまい警報解除ができなかったりするという問題があった。
特に、上述の電気化学式センサにおいては、ガス入口9aおよびガス拡散口9bが小さく形成されているために、他のタイプのガスセンサに比べて検出遅れ時間が非常に大きいという問題があった。そこで、このような検出遅れ時間に関する問題を早急に解決することが要求されている。
本発明は、上述した課題に鑑み、検出遅れ時間の影響を軽減した警報解除を行うことができるガス警報器およびガス警報方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、図1(A)の基本構成図に示すように、ガスセンサ1により所定の測定タイミング毎にガスの濃度を検出し、検出したガスの測定濃度が、警報設定点以上になったときに警報を発生し、警報発生中に警報解除設定点未満になったときに警報解除を行うガス警報器であって、前記警報発生中に、前記測定濃度が前記警報解除設定点より高く予め設定された警報解除判定開始設定点未満になったか否かを判定する第1の判定手段12a−1と、前記第1の判定手段12a−1により前記測定濃度が前記警報解除判定開始設定点未満になったと判定された場合、この判定時の測定タイミング以降の測定タイミングと隣り合う次の測定タイミングとにおける測定濃度の濃度比を算出する算出手段12a−2と、前記算出手段12a−2で算出された前記濃度比が予め設定された第1の濃度比しきい値未満か否かを判定する第2の判定手段12a−3と、前記第2の判定手段12a−3で前記濃度比が前記第1の濃度比しきい値未満と判定された場合、前記警報解除を行う警報解除手段12a−4とを備えていることを特徴とする。
請求項1記載の発明においては、ガス警報器は、ガスセンサ1により所定の測定タイミング毎に一酸化炭素の濃度を検出し、検出した一酸化炭素の濃度が警報設定点以上になったときに警報を発生し、警報発生中に警報解除設定点未満になったときに警報解除を行う。また、ガス警報器は、第1の判定手段12a−1、算出手段12a−2、第2の判定手段12a−3および警報解除手段12a−4を備えている。第1の判定手段12a−1は、警報発生中に、測定濃度が警報解除設定点より高く予め設定された警報解除判定開始設定点未満になったか否かを判定する。算出手段12a−2は、第1の判定手段12a−1により測定濃度が警報解除判定開始設定点未満になったと判定された場合、この判定時の測定タイミング以降の測定タイミングと隣り合う次の測定タイミングとにおける測定濃度の濃度比を算出する。第2の判定手段12a−3は、算出手段12a−2で算出された濃度比が予め設定された第1の濃度比しきい値未満か否かを判定する。警報解除手段12a−4は、第2の判定手段12a−3で濃度比が第1の濃度比しきい値未満と判定された場合、警報解除を行う。それにより、ガス警報器の検出遅れ時間の影響を軽減した警報解除を行うことができる。
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の発明は、請求項1記載のガス警報器において、警報解除手段12a−4による警報解除後の測定タイミングにおいて、第2の判定手段12a−3で濃度比が第1の濃度比しきい値未満ではないと判定された場合、警報の発生を再開させる警報再開手段12a−5をさらに備えていることを特徴とする。
請求項2記載の発明においては、ガス警報器は、さらに警報再開手段12a−5を備え、警報解除手段12a−4による警報解除後の測定タイミングにおいて、第2の判定手段12a−3で濃度比が第1の濃度比しきい値未満ではないと判定された場合、警報の発生を再開させるそれにより、警報解除後でも、測定濃度の減少具合により警報発生を再開させることができる。
上記課題を解決するためになされた請求項3記載の発明は、図1(B)の基本構成図に示すように、請求項1記載のガス警報器において、前記警報解除手段12a−4による警報解除時の測定タイミング以降の隣り合う2つの測定タイミングにおける前記測定濃度の濃度比が前記第1の濃度比しきい値より大きく予め設定された第2の濃度比しきい値未満か否かを判定する第3の判定手段12a−6と、前記第3の判定手段12a−6で前記濃度比が前記第2の濃度比しきい値未満ではないと判定された場合、前記警報の発生を再開させる警報再開手段12a−5とをさらに備えていることを特徴とする。
請求項3記載の発明においては、ガス警報器は、さらに、第3の判定手段12a−6と、警報再開手段12a−5とを備えている。第3の判定手段12a−6は、警報解除手段12a−4による警報解除時の測定タイミング以降の隣り合う2つの測定タイミングにおける測定濃度の濃度比が第1の濃度比しきい値より大きく予め設定された第2の濃度比しきい値未満か否かを判定する。警報再開手段12a−5は、第3の判定手段12a−6で濃度比が第2の濃度比しきい値未満ではないと判定された場合、警報の発生を再開させる。それにより、警報解除後の再警報が警報解除よりも緩い条件で行われるので、風等の外乱により誤って再警報されにくくなる。
上記課題を解決するためになされた請求項4記載の発明は、請求項2または3記載のガス警報器において、前記警報解除手段12a−4による警報解除の実施時点からの経過時間が、予め設定された制限時間しきい値を超えたか否かを判定する第4の判定手段12a−7と、前記第4の判定手段12a−7により前記経過時間が前記制限時間しきい値を超えたと判定された場合、前記測定濃度が前記警報解除設定点未満になったか否かを判定する第5の判定手段12a−8とをさらに備え、前記警報再開手段12a−5は、前記第5の判定手段12a−8で前記測定濃度が前記警報解除設定点未満になっていないと判定された場合、前記警報の発生を再開させることを特徴とする。
請求項4記載の発明においては、ガス警報器は、さらに、第4の判定手段12a−7および第5の判定手段12a−8を備えている。第4の判定手段12a−7は、警報解除手段12a−4による警報解除の実施時点からの経過時間が、予め設定された制限時間しきい値を超えたか否かを判定する。第5の判定手段12a−8は、第4の判定手段12a−7により経過時間が前記制限時間しきい値を超えたと判定された場合、測定濃度が警報解除設定点未満になったか否かを判定する。警報再開手段12a−5は、第5の判定手段12a−8で測定濃度が警報解除設定点未満になっていないと判定された場合、警報の発生を再開させる。それにより、換気に問題があるなどして測定濃度が警報解除設定点までなかなか下がらない場合に、再警報することができ、警報解除状態を維持してしまった結果として警報解除設定点以上の高濃度COの中に人体が長い間暴露され、人体の血液中の一酸化炭素ヘモグロビン濃度(COHb)が高くなり危険な状態になってしまうことを防ぐことができる。
上記課題を解決するためになされた請求項5記載の発明は、ガスセンサにより所定の測定タイミング毎にガスの濃度を検出し、検出したガスの測定濃度が、警報設定点以上になったときに警報を発生し、警報発生中に警報解除設定点未満になったときに警報解除を行うガス警報方法であって、前記警報発生中に、前記測定濃度が前記警報解除設定点より高く予め設定された警報解除判定開始設定点未満になったか否かを判定し、前記測定濃度が前記警報解除判定開始設定点未満になったと判定された場合、この判定時の測定タイミング以降の測定タイミングと隣り合う次の測定タイミングとにおける測定濃度の濃度比を算出し、算出された前記濃度比が予め設定された第1の濃度比しきい値未満か否かを判定し、前記濃度比が前記第1の濃度比しきい値未満と判定された場合、警報解除を行うことを特徴とする。
請求項5記載の発明においては、ガスセンサにより所定の測定タイミング毎にガスの濃度を検出し、検出したガスの測定濃度が、警報設定点以上になったときに警報を発生し、警報発生中に警報解除設定点未満になったときに警報解除を行う。また、警報発生中に、測定濃度が警報解除設定点より高く予め設定された警報解除判定開始設定点未満になったか否かを判定する。そして、測定濃度が警報解除判定開始設定点未満になったと判定された場合、この判定時の測定タイミング以降の測定タイミングと隣り合う次の測定タイミングとにおける測定濃度の濃度比を算出し、算出された濃度比が予め設定された第1の濃度比しきい値未満か否かを判定し、濃度比が第1の濃度比しきい値未満と判定された場合、警報解除を行う。それにより、ガス警報器の検出遅れ時間の影響を軽減した警報解除を行うことができる。
請求項1記載の発明のガス警報器によれば、ガスの測定濃度の降下具合を推測して警報解除設定点に至る前に警報解除するので、測定濃度ガス警報器で使用されるガスセンサの種類、構造、ガス警報器のケース構造などに起因する検出遅れ時間の影響を軽減した警報解除を行うことができる。
請求項2記載の発明のガス警報器によれば、ガスの測定濃度の降下具合を推測して警報解除設定点に至る前に警報解除した場合でも、その後の測定濃度の降下具合によっては警報を再開することができるので、安全なガス警報器を実現することができる。
請求項3記載の発明のガス警報器によれば、再警報判定のための第2の濃度比しきい値を警報解除のための第1の濃度比しきい値よりも高い値とすることにより、警報解除後の再警報が警報解除よりも緩い条件で行われるので、風等の外乱により誤って再警報されにくくなり、誤動作の少ないガス警報器を実現することができる。
請求項4記載の発明のガス警報器によれば、ガスの測定濃度の降下具合を推測して警報解除設定点に至る前に警報解除した場合、その後あまり長い間測定濃度が警報解除設定点まで下がらない場合は、再警報するので、警報解除設定点以上の高濃度COの中に人体が長い間暴露され、人体の血液中の一酸化炭素ヘモグロビン濃度(COHb)が高くなり危険な状態になってしまうことを防ぐことができる。
請求項5記載の発明のガス警報方法によれば、ガスの測定濃度の降下具合を推測して警報解除設定点に至る前に警報解除するので、測定濃度ガス警報器で使用されるガスセンサの種類、構造、ガス警報器のケース構造などに起因する検出遅れ時間の影響を軽減した警報解除を行うことができる。
以下、本発明のガス警報器の実施の形態について説明する。
(第1の実施形態)図2は、本発明のガス警報方法を実施するガス警報器の第1の実施形態を示す回路図である。図に示すように、ガス警報器は、ガスセンサ1、マイクロコンピュータ(以下、マイコンという)12、スピーカ13および音声警報出力回路14から構成される。
ガスセンサ1は、たとえば、上述の図10に示す電気化学式センサであり、CO濃度に応じて発生する電流を電圧に変換して、マイコン12に出力する。
マイコン12は、処理プログラムに従って各種の処理を行うCPU12aと、CPU12aが行う処理のプログラムなどを格納した読出専用のメモリであるROM12bと、CPU12aでの各種の処理過程で利用するワークエリア、各種データを格納するデータ記憶エリアなどを有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM12cとを有し、これらがバスラインによって接続されている。ROM12bは、予め設定された、警報設定点、警報解除判定開始設定点L1(ppm)、警報解除設定点L2(ppm)、第1の濃度比しきい値Dth1および第2の濃度比しきい値Dth2が格納された記憶手段として働く。
CPU12aは、第1の判定手段12a−1、算出手段12a−2、第2の判定手段12a−3、警報解除手段12a−4、警報再開手段12a−5、第3の判定手段12a−6、第4の判定手段12a−7および第5の判定手段12a−8に相当する。
上述の構成において、CPU12aは、ガスセンサ1の出力を取り込んでCO濃度を検出する。CPU12aは、検出したCO濃度が警報設定点以上になると、音声警報出力回路14を制御して警報手段としてのスピーカ13から警報を発する。また、CPU12aは、検出したCO濃度が、警報解除設定点より高く予め設定された警報解除判定開始設定点以下になると、警報解除設定点に達する前に所定の条件が満たされた時に警報解除するか、または警報解除設定点以下になった時に、音声警報出力回路14を制御してスピーカ13からの警報発生を解除する。
以下、本発明におけるガス警報器の警報解除について、図3および図4を参照して説明する。図3は、従来のガス警報器における警報解除を説明するための経過時間と警報器測定濃度の関係を示すグラフであり、図4は、本発明の第1の実施形態における警報解除を説明するための経過時間と警報器測定濃度の関係を示すグラフである。
従来のガス警報器では、ガスセンサの検出信号を所定の測定タイミング毎に測定し、ガス濃度が警報設定点以上になった場合に警報を発し、警報解除設定点未満になった場合に警報解除を行っている。
すなわち、図3において、警報解除判定開始設定点L1(ppm)以上の測定濃度においては、測定タイミングは時間T1毎とし、警報解除判定開始設定点L1(ppm)未満の測定濃度においては、測定タイミングは時間T2(>T1)毎としている。
このような測定タイミングでガス濃度を測定しているとき、測定濃度が、時刻t1では警報解除判定開始設定点L1(ppm)以上、時刻t2〜t4では警報解除判定開始設定点L1(ppm))と警報解除設定点L2(ppm)の間、時刻t5では警報解除設定点L2(ppm)未満となった場合、従来のガス警報器は、時刻T1以前から発生している警報を時刻t4に至るまで継続し、時刻t5で警報を解除する。しかし実際には、ガス警報器の周囲のガス濃度は、ガス警報の発生時点からたとえば換気扇の使用等により、時刻t5よりも早く警報解除設定点L2(ppm)未満になっており、ガス警報器において検出遅れ時間が発生している。
これに対して、本発明では、ガスセンサ1の検出信号を所定の測定タイミング毎に測定し、検出したガス濃度が警報設定点以上になった場合に警報を発生し、警報解除判定開始設定点L1(ppm)未満になった場合、所定の条件が満たされると警報解除設定点L2(ppm)に達する前に警報解除を行う。
以下、警報解除の動作について詳述する。たとえば図3と同様に、図4において、測定濃度が、時刻t1では警報解除判定開始設定点L1以上、時刻t2〜t4では警報解除判定開始設定点L1と警報解除設定点L2の間、時刻t5では警報解除設定点L2未満となった場合において、CPU12aは、測定濃度が警報解除判定開始設定点L1(ppm)以上の場合、測定タイミングを時間T1毎とし、ガス濃度を監視している。また、CPU12aは、測定タイミング毎に、測定濃度が警報解除判定開始設定点L1(ppm)を下回ったか否かという測定濃度降下判定を行っている。そして、CPU12aは、測定濃度が警報解除判定開始設定点L1(ppm)を下回った(すなわち、L1未満)と判定した場合、測定タイミングを時間T2(時間T1より大きい値、たとえば2T1)に切り替える。たとえば、時間T1およびT2は共に数十秒オーダーに設定される。
CPU12aは、測定濃度が警報設定点以上になって警報を発生している状態において、測定濃度降下判定時に測定濃度が警報解除判定開始設定点L1(ppm)を下回ったと判定した測定タイミング(図3では時刻t2)以降の次の測定タイミングにおいて、警報解除判定を行う。
すなわち、CPU12aは、測定濃度が警報解除判定開始設定点L1(ppm)を下回ったと判定した測定タイミング(図4では時刻t2)以降の次の測定タイミング(時刻t3)において、警報解除判定開始設定点L1(ppm)を下回った時刻t2の測定濃度B(ppm)と、時刻t3の測定濃度C(ppm)の比を算出する。算出した濃度比(=C/B)が予め設定された第1の濃度比しきい値Dth1を下回っていたら(C/B<Dth1)、CPU12aは、音声警報出力回路14を制御してスピーカ13からの警報発生を解除する。算出した濃度比(=C/B)が予め設定された第1の濃度比しきい値Dth1(<1)を下回っていなければ(C/B≧Dth1)、CPU12aは、スピーカ13からの警報発生を継続させる。
なお、第1の濃度比しきい値Dth1は、ガス警報器が設置されている部屋における警報発生後の換気状況に応じて設定される。換気により減少する測定濃度は、A・ε-Bt の指数関数で表すことができることが実験的に確かめられている。ここで、Aは初期値を表す係数、Bは換気率により決まる係数、tは換気開始からの経過時間である。係数Bは、一般的には、ガス警報器が設置されている部屋の大きさとそこに取り付けられている換気装置(たとえば、換気扇)の換気率によって決定される。そこで、濃度しきい値Dth1は、たとえば、A=1とし、換気扇のあるモデルキッチンにガス警報器を設置した場合の部屋の大きさと換気率で決まる係数Bとに基づき、時間T2毎の測定タイミングにおける濃度下降率が、ε-BT2で求められるので、この値とほぼ一致するように設定する。
以下、測定タイミングt3以降も同様の濃度比を算出し、算出した濃度比が第1の濃度比しきい値Dth1を下回っていなければ、警報解除せず、警報解除設定点L2(ppm)を下回るまで警報状態を維持し、警報解除設定点L2(ppm)を下回った測定タイミングt5で警報解除する。
一方、測定濃度が警報解除判定開始設定点L1(ppm)と警報解除設定点L2の間にあるうちに警報解除された場合は、警報解除を行った測定タイミングの次の測定タイミングから再警報を行うか否かの再警報判定を行う。たとえば、時刻t3で警報解除と判定された場合、測定タイミングT3における測定濃度C(ppm)とその次の測定タイミングt4における測定濃度D(ppm)の濃度比を算出し、算出した濃度比(=D/C)が第1の濃度比しきい値Dth1を下回っていたら(D/C<Dth1)、警報解除を維持する。算出した濃度比(=D/C)が第1の濃度比しきい値Dth1以上になっていれば(D/C≧Dth1)、CPU12aは、音声警報出力回路14を制御して、再びスピーカ13からの警報を発生させる再警報を行う。以降、警報解除設定点L2(ppm)を下回るまで警報状態を維持する。
次に、上述の警報解除処理動作を図5のフローチャートを参照して説明する。測定濃度が警報設定点以上になって警報を発生している状態において、まず、警報解除判定を開始するかの判定(測定濃度降下判定)を行う。すなわち、測定濃度が警報解除判定開始設定点L1(ppm)を下回ったか否かを判定し(ステップS1)。下回っていなければ、次に警報状態を維持し(ステップS3)、次いでステップS1に戻る。
下回っていれば、次に、次回の測定タイミングにおいて、警報を解除するかの判定(警報解除判定)を行う。すなわち、前回の警報解除判定開始時の測定タイミングにおける測定濃度B(ppm)と当該測定タイミングにおける測定濃度C(ppm)の濃度比を算出し、算出した濃度比(C/B)が第1の濃度比しきい値Dth1(<1)を下回ったか否かを判定する(ステップS5)。
下回っていれば、警報解除を実施する(ステップS7)。すなわち、CPU12aは、音声警報出力回路14を制御してスピーカ13からの警報発生を解除する。次に、それ以降の測定タイミングにおいて、再警報を行うかの判定(再警報判定)を行う。すなわち、当該測定タイミングにおける測定濃度と前回の測定タイミングにおける濃度の濃度比が第1の濃度比しきい値Dth1を下回ったか否かを判定する(ステップS9)。
下回っていれば、次に、警報解除を維持し(ステップS11)、次いでステップS9に戻る。下回っていなければ、再警報を実施し、すなわち、音声警報出力回路14を制御して再びスピーカ13からの警報を発生させ(ステップS13)、次いで、ステップS15に進む。
一方、ステップS5において濃度比が第1の濃度比しきい値Dth1を下回っていなければ、次に、当該測定タイミングにおける測定濃度が警報解除設定点L2(ppm)を下回ったか否かを判定する(ステップS15)。下回っていなければ、次に、警報状態もしくは再警報状態を維持し(ステップS17)、次いでステップS15に戻る。下回っていれば、次に、警報解除を実施する(ステップS19)。すなわち、CPU12aは、音声警報出力回路14を制御してスピーカ13からの警報発生を解除する。
このように、本発明の第1の実施形態によれば、測定濃度の下がり具合をみて、換気が正常に行われているかどうかを判断し、換気が正常に行われていると判断したら、その時点で警報解除設定点L2(ppm)以上のガス濃度があっても、時間がたてば(数分後に)警報解除設定点L2(ppm)まで減少することを予想して、警報解除設定点L2(ppm)に達する前に警報解除するので、検出遅れ時間の影響が軽減された警報解除を行うことができる。
(第2の実施形態)次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
上述の第1の実施形態では、第1の濃度比しきい値Dth1を、A・ε-Bt の指数関数で表される測定濃度の下降曲線に基づいて決定している。しかしながら、測定濃度の下降は、必ずしも上記の指数関数で表される理想的な特性にはならず、風やその他の外乱により乱されることがある。そのため、全体的には、上記の指数関数で測定濃度が下降するものの、局所的にはそうならない場合がある。このような場合、理想的には測定濃度の下降は指数関数であるので同じ比で減少していくはずであるが、測定濃度が低くなるにつれて比は同じでも下降量は小さくなるので、風等の外乱要因により測定結果が乱れてしまう。そのため、第1の実施形態のように警報解除判定を行うための濃度比しきい値と再警報判定のための濃度比しきい値とを同じDth1としている場合、一度警報解除を行っても、外乱によりその後の再警報判定時において測定した濃度比が第1の濃度比しきい値Dth1を超えてしまい、本来再警報の必要がないほどの一時的な乱れであるにもかかわらず、再警報が行われてしまうことがある。
そこで、第2の実施形態では、再警報判定のための濃度比しきい値を、警報解除判定のための第1の濃度比しきい値Dth1と異なる値であって、外乱があっても誤って再警報を行いにくい値に設定することを特徴とする。すなわち、再警報判定のための第2の濃度比しきい値Dth2を、Dth1<Dth2≦1の関係になるように設定する。
このように再警報判定のための第2の濃度比しきい値Dth2を設定した場合、図4における再警報判定時、算出した濃度比(=D/C)が第2の濃度比しきい値Dth2を下回っていたら(D/C<Dth2)、警報解除を維持する。算出した濃度比(=D/C)が第2の濃度比しきい値Dth2以上になっていれば(D/C≧Dth2)、CPU12aは、音声警報出力回路14を制御して、再びスピーカ13からの警報を発生させる再警報を行う。以降、警報解除設定点L2(ppm)を下回るまで警報状態を維持する。
次に、上述の第2の実施形態における警報解除処理動作を図6のフローチャートを参照して説明する。図6のフローチャートでは、図5のフローチャートにおけるステップS9以外のステップは同一の作業を行い、ステップS9に代わるステップS9′で再警報判定の作業を行う。すなわち、ステップS9′において、当該測定タイミングにおける測定濃度と前回の測定タイミングにおける濃度の濃度比が、Dth1<Dth2≦1の関係となるように予め設定された第2の濃度比しきい値Dth2を下回ったか否かを判定する。下回っていれば、次に、警報解除を維持し(ステップS11)、下回っていなければ、再警報を実施する(ステップS13)。
以上説明したように第2の実施形態によれば、再警報判定のための第2の濃度比しきい値Dth2を警報解除判定のための第1の濃度比しきい値Dth1よりも1に近い値に設定することにより、外乱の影響により誤って再警報が行われるのを軽減することができる。
(第3の実施形態)次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
上述の第2の実施形態では、外乱の影響を軽減するため、再警報判定のための第2の濃度比しきい値Dth2を、警報解除判定のための第1の濃度比しきい値Dth1よりも1に近い緩い値に設定した。しかし、このように設定した場合、万が一換気状況に問題があって、外乱のせいではなく実際に周囲のCO濃度の下降が遅れている場合でも、再警報が行われず警報解除状態を維持してしまい、結果として警報解除設定点以上の高濃度COの中に人体が長い間暴露され、人体の血液中の一酸化炭素ヘモグロビン濃度(COHb)が高くなり危険な状態になってしまうことがあり得る。
そこで、第3の実施形態では、第1の濃度比しきい値Dth1に基づく警報解除判定による警報解除後、第2の濃度比しきい値Dth2に基づく再警報判定を行うが、警報解除後、予め設定された制限時間経過後も、測定濃度が警報解除設定点L2(ppm)を下回らない場合は、換気状況に問題有りと推測して再警報を行うために、再警報判定時に制限時間判定も合わせて行うように設定する。
すなわち、図7に示すように、第3の実施形態では、制限時間判定のための制限時間しきい値Tthを、警報解除判定の結果警報解除となった時刻からの経過時間として設定する。この制限時間しきい値Tthは、たとえば、上述の警報解除のための第1の濃度比しきい値Dth1を設定する根拠とした指数関数ε-BT2において、警報解除判定開始設定点L1(ppm)から警報解除設定点L2(ppm)の半分(L2/2)の濃度に到達するまでの経過時間にほぼ一致する時間(数分オーダーの値)に設定される。
このように制限時間しきい値Tthを設定した場合、以下のように動作する。すなわち、CPU12aは、警報解除判定開始設定点L1(ppm)を下回った時刻t2の測定濃度B(ppm)と、その次の測定タイミング(時刻t3)の測定濃度C(ppm)の比を算出する。算出した濃度比(=C/B)が予め設定された第1の濃度比しきい値Dth1を下回っていたら(C/B<Dth1)、CPU12aは、音声警報出力回路14を制御してスピーカ13からの警報発生を解除する。次の測定タイミング(時刻t4)において、算出した濃度比(=D/C)が再警報判定のための第2の濃度比しきい値Dth2以上なら再警報を行い、以降、測定濃度が警報解除設定点L2(ppm)を下回るまで警報状態を維持する。
一方、上述の時刻t3における警報解除判定による警報解除後、測定濃度が警報解除判定開始設定点L1(ppm)と警報解除設定点L2(ppm)の間にあるうちは、上述のように再警報判定が繰り返し行われるが、CPU12aは、時刻t3における警報解除後、制限時間しきい値Tthに相当する時間が経過した時点の測定タイミングt6になっても、測定濃度が警報解除設定点L2(ppm)以上になっている場合は、異常と判断し、音声警報出力回路14を制御して、再びスピーカ13からの警報を発生させる再警報を行う。以降、警報解除設定点L2(ppm)を下回るまで警報状態を維持する。
次に、上述の第3の実施形態における警報解除処理動作を図8のフローチャートを参照して説明する。図8のフローチャートでは、図6のフローチャートにおけるステップS9′とステップS11の間に制限時間判定を行うステップS10およびS12を追加し、それ以外のステップは同一の作業を行う。すなわち、ステップS10において、警報解除の実施後制限時間しきい値Tthに相当する時間が経過したか否かを判定する。経過していなければ、次に、警報解除を維持し(ステップS11)、経過していれば、次に、経過した時点の測定タイミングにおける測定濃度が警報解除設定点L2(ppm)を下回ったか否かを判定する(ステップS12)。下回っていなければ、次に、ステップS13に進み、再警報を実施し、下回っていれば、次にステップS19に進み、警報解除を実施する。
以上説明したように第3の実施形態によれば、検出遅れ時間を考慮した警報解除を行った場合でも、人体が危険に至る前に再警報を行い、歯止めをかけることができるより安全なガス警報器が実現できる。
(第4の実施形態)次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
上述の第1〜3の実施形態では、測定濃度降下判定時に測定濃度が警報解除判定開始設定点L1(ppm)を下回ったと判定した測定タイミング(図4では時刻t2)以降の次の測定タイミング(図4では時刻t3)において、警報解除判定を1回だけ行っている。このため、警報解除判定の測定タイミング(図4では時刻t3)の時点で、測定濃度の局所的な変化が生じ、算出した濃度比(図4ではC/B)が予め設定された第1の濃度比しきい値Dth1(<1)を下回っていなければ(C/B≧Dth1)、たとえ換気を正常に行っていても警報解除は行われず、測定濃度が警報解除設定点L2(ppm)を下回るまで警報発生を続けてしまう。
そこで、第4の実施形態では、測定濃度が警報解除判定開始設定点L1(ppm)と警報解除設定点L2(ppm)の間にあるうちは、測定タイミング毎に警報解除判定を行う。
また、警報発生後、測定濃度が、一度警報解除判定開始設定点L1(ppm)以上から警報解除判定開始設定点L1(ppm)未満に下がったと判定された後、再び警報解除判定開始設定点L1(ppm)以上になり、そこから警報解除判定開始設定点L1(ppm)未満に下がったと判定された場合も、警報解除判定に移行する。
次に、上述の警報解除処理動作を図9のフローチャートを参照して説明する。測定濃度が警報設定点以上になって警報を発生している状態において、まず、警報解除判定を開始するかの判定(測定濃度降下判定)を行う。すなわち、測定濃度が警報解除判定開始設定点L1(ppm)を下回ったか否かを判定し(ステップS1)、下回っていなければ、次に警報状態を維持し(ステップS3)、次いでステップS1に戻り、下回っていれば、次いで、ステップS5とS15に進む。
ステップS5で、次回の測定タイミングにおいて、警報を解除するかの判定(警報解除判定)を行う。すなわち、前回の警報解除判定開始時の測定タイミングにおける測定濃度B(ppm)と当該測定タイミングにおける測定濃度C(ppm)の濃度比を算出し、算出した濃度比(C/B)が第1の濃度比しきい値Dth1(<1)を下回ったか否かを判定する。
ステップS5において、下回っていなければ、次にステップS5に戻り、下回っていれば、次に、警報解除を実施する(ステップS7)。すなわち、CPU12aは、音声警報出力回路14を制御してスピーカ13からの警報発生を解除する。次に、それ以降の測定タイミングにおいて、再警報を行うかの判定(再警報判定)を行う。すなわち、当該測定タイミングにおける測定濃度と前回の測定タイミングにおける濃度の濃度比が第2の濃度比しきい値Dth2を下回ったか否かを判定する(ステップS9′)。
下回っていれば、次に、警報解除を維持し(ステップS11)、次いでステップS9に戻る。下回っていなければ、再警報を実施し、すなわち、音声警報出力回路14を制御して再びスピーカ13からの警報を発生させ(ステップS13)、次いで、ステップS1に戻る。
一方、ステップS15において、当該測定タイミングにおける測定濃度が警報解除設定点L2(ppm)を下回ったか否かを判定する。下回っていなければ、次に、警報状態を維持し(ステップS17)、次いでステップS15に戻る。下回っていれば、次に、警報解除を実施する(ステップS19)。すなわち、CPU12aは、音声警報出力回路14を制御してスピーカ13からの警報発生を解除する。
以上説明したように第4の実施形態によれば、測定濃度が警報解除判定開始設定点L1(ppm)と警報解除設定点L2(ppm)の間にあるうちは、測定タイミング毎に警報解除判定を行うので、検出遅れ時間の影響が軽減した警報解除を確実に行うことができる。
以上の通り、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限らず、種々の変形、応用が可能である。
たとえば、上述の各実施形態において、警報発生時に、測定濃度が警報解除判定開始設定点L1(ppm)を超えていなければ、警報解除判定へは移行せず、警報解除設定点L2(ppm)未満となるまで、警報解除せずに警報し続け、ただし、警報発生時点で、測定濃度が警報解除判定開始設定点L1(ppm)未満であっても、その後、警報解除判定開始設定点L1(ppm)を超えてから再び警報解除判定開始設定点L1(ppm)未満に下がった場合は、警報解除判定へ移行するように構成しても良い。
また、上述の実施形態では、ガスセンサ1として電気化学式センサを用いているが、これに限らず他のタイプのガスセンサを用いることができる。
また、上述の実施形態では、CO用のガス警報器に適用した場合について説明したが、これに限らず、他の種類のガス用のガス警報器に適用することができる。
(A)および(B)は、それぞれ、本発明のガス警報器の構成を示す基本構成図である。 本発明のガス警報器の第1の実施形態を示す回路図である。(第1の実施形態) 従来のガス警報器における警報解除を説明するための経過時間と警報器測定濃度の関係を示すグラフである。(第1の実施形態) 本発明の第1の実施形態における警報解除を説明するための経過時間と警報器測定濃度の関係を示すグラフである。(第1の実施形態) 本発明の第1の実施形態における警報解除処理動作を説明するフローチャートである。(第1の実施形態) 本発明の第2の実施形態における警報解除処理動作を説明するフローチャートである。(第2の実施形態) 本発明の第3の実施形態における警報解除を説明するための経過時間と警報器測定濃度の関係を示すグラフである。(第3の実施形態) 本発明の第3の実施形態における警報解除処理動作を説明するフローチャートである。(第3の実施形態) 本発明の第4の実施形態における警報解除処理動作を説明するフローチャートである。(第4の実施形態) ガス警報器に使用されるガスセンサとしての電気化学式ガスセンサの構造例を示す図である。
符号の説明
1 ガスセンサ
12 マイクロコンピュータ
12a CPU
12a−1 第1の判定手段
12a−2 算出手段
12a−3 第2の判定手段
12a−4 警報解除手段
12a−5 警報再開手段
12a−6 第3の判定手段
12a−7 第4の判定手段
12a−8 第5の判定手段
12b ROM
12c RAM
13 スピーカ
14 音声警報出力回路

Claims (5)

  1. ガスセンサ1により所定の測定タイミング毎にガスの濃度を検出し、検出したガスの測定濃度が、警報設定点以上になったときに警報を発生し、警報発生中に警報解除設定点未満になったときに警報解除を行うガス警報器であって、
    前記警報発生中に、前記測定濃度が前記警報解除設定点より高く予め設定された警報解除判定開始設定点未満になったか否かを判定する第1の判定手段と、
    前記第1の判定手段により前記測定濃度が前記警報解除判定開始設定点未満になったと判定された場合、この判定時の測定タイミング以降の測定タイミングと隣り合う次の測定タイミングとにおける測定濃度の濃度比を算出する算出手段と、
    前記算出手段で算出された前記濃度比が予め設定された第1の濃度比しきい値未満か否かを判定する第2の判定手段と、
    前記第2の判定手段で前記濃度比が前記第1の濃度比しきい値未満と判定された場合、前記警報解除を行う警報解除手段とを備えていることを特徴とするガス警報器。
  2. 請求項1記載のガス警報器において、
    前記警報解除手段による警報解除後の測定タイミングにおいて、前記第2の判定手段で前記濃度比が前記第1の濃度比しきい値未満ではないと判定された場合、前記警報の発生を再開させる警報再開手段をさらに備えていることを特徴とするガス警報器。
  3. 請求項1記載のガス警報器において、
    前記警報解除手段による警報解除時の測定タイミング以降の隣り合う2つの測定タイミングにおける前記測定濃度の濃度比が前記第1の濃度比しきい値より大きく予め設定された第2の濃度比しきい値未満か否かを判定する第3の判定手段と、
    前記第3の判定手段で前記濃度比が前記第2の濃度比しきい値未満ではないと判定された場合、前記警報の発生を再開させる警報再開手段とをさらに備えていることを特徴とするガス警報器。
  4. 請求項2または3記載のガス警報器において、
    前記警報解除手段による警報解除の実施時点からの経過時間が、予め設定された制限時間しきい値を超えたか否かを判定する第4の判定手段と、
    前記第4の判定手段により前記経過時間が前記制限時間しきい値を超えたと判定された場合、前記測定濃度が前記警報解除設定点未満になったか否かを判定する第5の判定手段とをさらに備え、
    前記警報再開手段は、前記第5の判定手段で前記測定濃度が前記警報解除設定点未満になっていないと判定された場合、前記警報の発生を再開させることを特徴とするガス警報器。
  5. ガスセンサにより所定の測定タイミング毎にガスの濃度を検出し、検出したガスの測定濃度が、警報設定点以上になったときに警報を発生し、警報発生中に警報解除設定点未満になったときに警報解除を行うガス警報方法であって、
    前記警報発生中に、前記測定濃度が前記警報解除設定点より高く予め設定された警報解除判定開始設定点未満になったか否かを判定し、
    前記測定濃度が前記警報解除判定開始設定点未満になったと判定された場合、この判定時の測定タイミング以降の測定タイミングと隣り合う次の測定タイミングとにおける測定濃度の濃度比を算出し、
    算出された前記濃度比が予め設定された第1の濃度比しきい値未満か否かを判定し、
    前記濃度比が前記第1の濃度比しきい値未満と判定された場合、警報解除を行うことを特徴とするガス警報方法。
JP2006172390A 2006-06-22 2006-06-22 ガス警報器およびガス警報方法 Active JP4825596B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006172390A JP4825596B2 (ja) 2006-06-22 2006-06-22 ガス警報器およびガス警報方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006172390A JP4825596B2 (ja) 2006-06-22 2006-06-22 ガス警報器およびガス警報方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008003831A JP2008003831A (ja) 2008-01-10
JP4825596B2 true JP4825596B2 (ja) 2011-11-30

Family

ID=39008160

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006172390A Active JP4825596B2 (ja) 2006-06-22 2006-06-22 ガス警報器およびガス警報方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4825596B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5705428B2 (ja) * 2009-04-15 2015-04-22 矢崎エナジーシステム株式会社 ガス警報器
JP7235625B2 (ja) * 2019-09-06 2023-03-08 エスペック株式会社 低酸素環境用警報システム及び低酸素環境形成装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3161792B2 (ja) * 1992-01-31 2001-04-25 株式会社金門製作所 ガス漏れ警報器
JP2666178B2 (ja) * 1994-06-23 1997-10-22 トミタ電機株式会社 ガス漏れ警報方法
JP3329624B2 (ja) * 1995-07-03 2002-09-30 理研計器株式会社 ガス警報装置
JPH11306463A (ja) * 1998-04-20 1999-11-05 Fuji Electric Co Ltd ガス漏れ警報器
JP3828811B2 (ja) * 2002-01-18 2006-10-04 矢崎総業株式会社 ガス漏れ警報装置
JP2005084787A (ja) * 2003-09-05 2005-03-31 Yazaki Corp ガス漏れ警報器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008003831A (ja) 2008-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5105218B2 (ja) 異常判定装置
KR20210124466A (ko) 배터리 셀 모니터링용 배터리 모듈 가스 센서
JP5125412B2 (ja) タンク内に貯蔵された圧縮ガスの残量の算出
JP2009103245A (ja) ガス残量表示制御装置、ガス残量表示装置、および、ガス残量表示制御方法
JP5373550B2 (ja) 温度制御装置および異常判定方法
CN110542520B (zh) 一种发动机漏液监测方法及系统
JP4825596B2 (ja) ガス警報器およびガス警報方法
JP2004139842A (ja) 燃料電池車の水素漏洩検知システム
JP4904190B2 (ja) ガス警報器及びガス警報方法
JP2007046916A (ja) 燃料ガス検出装置
JP2007240483A (ja) 電気化学センサの寿命判定方法および電気化学センサの寿命判定装置並びにco警報器
JP5059394B2 (ja) ガス警報器
JP5619385B2 (ja) 警報器
JP2011043370A (ja) 警報器
JP2008164309A (ja) 燃焼器用co検出装置及びco警報装置
JP5566420B2 (ja) ガス警報器
JP2009024577A (ja) 真空度異常判定方法およびその装置
JP2007240484A (ja) Co警報器および電気化学式センサ
JP4791238B2 (ja) ガス警報器及び当該警報方法
JP2006147161A (ja) 燃料電池システム
JP5627375B2 (ja) 給湯器システム
JP6446894B2 (ja) ガス警報器、その制御装置
CN109540404B (zh) 液体泄漏检测设备、方法及电池系统
JP5242286B2 (ja) 室内異常監視警報システム
JP5873232B2 (ja) ガス警報器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090526

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110825

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110906

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110912

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4825596

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140916

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140916

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140916

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250