JP3161792B2 - ガス漏れ警報器 - Google Patents

ガス漏れ警報器

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JP3161792B2
JP3161792B2 JP01698992A JP1698992A JP3161792B2 JP 3161792 B2 JP3161792 B2 JP 3161792B2 JP 01698992 A JP01698992 A JP 01698992A JP 1698992 A JP1698992 A JP 1698992A JP 3161792 B2 JP3161792 B2 JP 3161792B2
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喜之 芳賀
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家庭内等で使われる燃
焼用LPガスの漏洩を検出するためのガス漏れ警報器に
関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、燃焼用LPガスの漏洩を
検出するガス漏れ警報器が広く使われている。このガス
漏れ警報器は、通常、接触燃焼式または半導体式のガス
センサを用い、このガスセンサの出力信号を増幅器で増
幅した後に比較器に導入し、この比較器において警報レ
ベルと比較し、入力信号が警報レベルを越えているとき
に表示回路やブザ−回路からなる警報系を動作させるよ
うに構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
構成された従来のガス漏れ警報器にあっては、次のよう
な問題があった。すなわち、最近では家庭内等におい
て、スプレ−タイプの殺虫剤が多用されている。これら
の殺虫剤は、LPガスを主成分としたものが多い。この
ため、ガスセンサ設置場所の近くでスプレ−タイプの殺
虫剤を使用すると、このスプレーガスに感応してガス漏
れ警報器が誤警報を発することが往々にしてある。この
ような誤警報はガス漏れ警報器の信頼性を低下させるば
かりか、ガス漏れ警報器の出力でガス遮断弁を遮断する
ようにシステムを構成した場合には、誤警報の度にガス
遮断弁に対する復帰操作を行なう必要があるなどの不便
を生じる。本発明は、このような問題を解決できるガス
漏れ警報器を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るガス漏れ警報器は、ガスセンサと、こ
のガスセンサの出力信号レベルが警報レベルを越えたと
きに出力信号を発生する第1の判定手段と、この第1の
判定手段の出力信号に従って動作する警報手段と、第1
の判定手段と警報手段との間に設けられたスイッチング
手段と、ガスセンサの出力信号の時間変化率パターンを
解析し、該時間変化率パターンが、該出力信号が立ち上
がった時点から前記警報レベルに至る前に一定時間以上
の正の時間変化率を示す区間が到来し、その後に零の時
間変化率を示す時点が到来し、続いて負の時間変化率を
示す区間が到来するパターンであるとき、該出力信号の
レベルとは無関係に前記スイッチング手段を一定期間に
亘ってオフにする第2の判定手段とを具備してなること
を特徴とする。
【0005】
【作用】本発明は、燃焼用LPガスの漏洩時とスプレ−
タイプの殺虫剤使用時とでは、ガスセンサ設置場所での
ガス濃度の時間変化率パターンに著しい特徴的な差があ
るという知見に基いている。
【0006】まず、この知見から説明する。ガスセンサ
は、通常、床上30cm程度の高さに設けられる。実際に燃
焼用LPガスが漏れた場合、ガスセンサ設置場所でのガ
ス濃度は、通常、図1中にEで示すように、ほぼ一定の
変化率で緩やかに直線的に増加する。これに対して、L
Pガスを主成分とするスプレータイプの殺虫剤をガスセ
ンサ設置場所の近くで使用した場合、ガスセンサ設置場
所でのガス濃度は使用条件によって図1中にF1
2 ,F3 ,…で示すように変化する。
【0007】この図から判るように、スプレータイプの
殺虫剤を使用したときには、いずれの場合も燃焼用LP
ガスが漏れた場合に較べてはるかに大きい時間変化率で
ガス濃度が急激に増加し、最大濃度に達した後に徐々に
濃度が減少する傾向を示す。このように、両者は経過時
間に対するガス濃度変化が大きく異なっている。この両
者の異なりは再現性が高い。図1から判るように、警報
濃度レベルがK0 に設定されているとき、殺虫剤のスプ
レ−に起因してF1 ,F2 ,F3 で示すように、ガスセ
ンサ設置場所での濃度レベルがK0 を越えたときには警
報系が動作することになる。このいわゆる誤動作を防止
するには、ガスセンサで検知されたガスが燃焼用LPガ
スであるか、LPガスを主成分とする殺虫剤であるかを
何等かの手段で識別する必要がある。
【0008】この識別に当たって、本発明では、燃焼用
LPガスが漏れたときにおけるガス濃度の時間変化率パ
ターンとLPガスを主成分とする殺虫剤を使用したとき
におけるガス濃度の時間変化率パターンとが全く異なっ
ていることに着目し、この時間変化率パターンを利用し
ている。
【0009】すなわち、図2(a) にはLPガスを主成分
とする殺虫剤が使用されたときのガスセンサ出力Vの経
過時間に対するレベル変化の一例が示されている。この
ガスセンサ出力Vを周期ΔTでサンプリングし、得られ
たサンプリングデータ間の差ΔVをΔTで除して時間変
化率を求めると、図2(b) 中にGで示す分布が得られ
る。
【0010】この時間変化率パターンGから明らかなよ
うに、LPガスを主成分とする殺虫剤が使用されたとき
には、ガスセンサ出力Vが立上がった時点からある期間
経過した時点t1 において時間変化率が正の最大値とな
り、この時点t1 からある期間経過した時点t2 におい
て時間変化率が零となり、以後は時間変化率が負とな
る。一方、燃焼用LPガスが漏れた場合には、図1中に
Eで示したようにガス濃度がほぼ一定の変化率で緩やか
に増加するので、ガスセンサ出力Vの時間変化率は、図
2(b) 中にHで示すように、正のほぼ一定値となる。す
なわち、この場合には時間変化率が零になったり、負に
なったりすることはない。
【0011】そこで、本発明では、ガスセンサ出力Vの
時間変化率パターンを解析することによって、燃焼用L
PガスかLPガスを主成分とする殺虫剤かの識別を行う
ようにしている。識別に当たっては、たとえば図2(b)
に示すように、ガスセンサ出力Vの時間変化率が予め定
められた正の値を越えた時点でフラグAをセットし、時
間変化率がほぼ零になった時点でフラグBをセットし、
時間変化率が負になったある時点でフラグCをセットす
る手法を用いている。
【0012】LPガスを主成分とする殺虫剤が使用され
たときには、図2(b) から判るように、必ずフラグがA
→B→Cの順序でセットされることになる。しかし、燃
焼用LPガスが漏れたときには、フラグAはセットされ
ることがあっても、フラグB,Cはセットされない。た
だし、ガス漏れ警報器の動作を確認するための点検ガス
が連続して吹付けられた場合には、濃度が飽和してフラ
グBがセットされることがある。したがって、フラグの
セットのされ方によって燃焼用LPガスか、LPガスを
主成分とする殺虫剤かを識別することができる。
【0013】本発明では、上述した手法を応用し、第2
の判定手段でガスセンサ出力Vの時間変化率パターンを
解析し、時間変化率パターンが予め登録されている時間
変化率パターン、つまりフラグをA→B→Cの順序でセ
ットさせるパターンのときだけガスセンサの出力レベル
とは無関係にスイッチング手段を一定期間に亘ってオフ
制御するようにしている。したがって、スプレ−タイプ
のガス製品が使用されたときに起こり易い誤警報の発生
を防止することが可能となる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例を説明す
る。図3には本発明の一実施例に係るガス漏れ警報器の
ブロック構成図が示されている。
【0015】図中1はガス濃度に比例したレベルの信号
を出力する接触燃焼式または半導体式のガスセンサを示
している。このガスセンサ1の出力信号は増幅器2で増
幅され、この増幅器2の出力信号Vは第1の判定手段を
構成する比較器3に導入される。この比較器3は、予め
設定されている警報レベルV0 と入力信号のレベルとを
比較し、入力信号のレベルがV0 を越えているとき出力
信号を送出する。この出力信号は、スイッチング手段と
してのスイッチ回路4を介して警報系5に与えられる。
【0016】スイッチ回路4は、常時はオン状態に保持
されており、後述する第2の判定手段としてのパターン
解析器11からオフ制御信号Jが与えられると、この信
号Jが与えられている期間だけオフ状態に切替わるよう
に構成されている。
【0017】警報系5は、ランプ6と、ブザー7と、こ
れらを駆動する駆動回路8と、外部出力回路9とで構成
されている。したがって、スイッチ回路4がオン状態に
保持されているときに比較器3から出力信号が送出され
ると、駆動回路8が動作してランプ6が点滅するととも
にブザー7が鳴動し、同時に外部出力回路9から信号が
出力される。この信号は、たとえばガス遮断弁の遮断指
令信号として与えられる。増幅器2の出力信号は、他方
においてはサンプリング周期ΔTで動作するA/D変換
器10を介してパターン解析器11に導入される。
【0018】パターン解析器11は、実際にはマイクロ
プロセッサで構成されており、機能ブロックとして表示
すると、図4に示すように構成されている。すなわち、
パターン解析器11は、A/D変換器10の出力を共通
に入力するフラグAセット系12と、フラグBセット系
13と、フラグCセット系14とを備えている。
【0019】フラグAセット系12は、A/D変換器1
0から出力されたサンプリングデータ間の差ΔVをサン
プリング周期ΔTで除して時間変化率ΔV/ΔTを求
め、この時間変化率ΔV/ΔTがガス濃度換算で0.1 以
上で、かつ符号が正のときにフラグAをセットし、同時
に信号S1 および信号R1 を出力する。フラグBセット
系13は、信号R1 が出力された条件下で時間変化率Δ
V/ΔTを求め、この時間変化率ΔV/ΔTがガス濃度
換算で0.005 以下、つまりほぼ零のときにフラグBをセ
ットし、同時に信号S2 および信号R2 を出力する。一
方、フラグCセット系14は、信号R2 が出力された条
件下で時間変化率ΔV/ΔTを求め、この時間変化率Δ
V/ΔTがガス濃度換算で0.05以下で、かつ符号が負の
ときにフラグCをセットし、同時に信号S3 を出力す
る。
【0020】フラグAセット系12の出力信号S1 は、
タイマ15およびタイマ16の駆動指令として与えられ
る。この例の場合、タイマ15は信号S1 が与えられる
と、時限T1 (=20秒間)に亘って出力信号を送出し、
タイマ16は時限T2 (=5秒間)に亘って出力信号を
送出する。そして、タイマ15の出力はインバータ17
を介してアンドゲート18の一方の入力端に導入され
る。また、タイマ16の出力はアンドゲート19の一方
の入力端に導入される。アンドゲート19の他方の入力
端にはフラグBセット系13の出力信号S2 が導入さ
れ、このアンドゲート19の出力はタイマ20の駆動指
令として与えられる。タイマ20は駆動指令が与えられ
ると、時限T3 (=15秒間)に亘って出力信号を送出
し、この出力信号はアンドゲート21の一方の入力端に
導入される。アンドゲート21の他方の入力端にはフラ
グCセット系14の出力信号S3 が導入され、このアン
ドゲート21の出力はタイマ22の駆動指令として与え
られる。タイマ22は駆動指令が与えられると、時限T
4 (=30秒間)に亘って出力信号を送出し、この出力信
号はインバータ23を介してアンドゲート18の他方の
入力端に導入される。そして、アンドゲート18の出力
がインバータ24を介して前述したスイッチ回路4への
オフ制御信号Jとして与えられる。
【0021】ここで、警報レベルV0 とフラグAのセッ
ト条件との関係およびタイマ15,16,20,22に
設定される時限T1 ,T2 ,T3 ,T4 について説明す
る。
【0022】図2(a) に示すように、LPガスを含む殺
虫剤のスプレーでガスセンサ出力Vが警報レベルV0
越えるような場合、ΔV/ΔTが正の最大値を示す時点
1は、一般にガスセンサ出力Vが警報レベルV0 に至
る前後に到来する。この関係を考慮に入れて、警報レベ
ルV0 を越える前にフラグAがセットされるように、フ
ラグAのセット基準となるΔV/ΔT値が設定される。
【0023】一方、LPガスを含む殺虫剤の使用でガス
センサ出力Vが変化した場合、時間変化率ΔV/ΔTが
最大になる時点t1 から出力Vが最大レベル、つまりΔ
V/ΔTがほぼ零になる時点t2 までの時間は経験的に
5 秒以内程度である。そこで、時限T2 については、た
とえば5 秒程度に設定される。時限T3 は、ガスセンサ
出力Vが最大レベルになった時点からあるレベルまで低
下するまでの時間に対応するもので、経験的に15秒程度
に設定される。時限T1 については時限T2 ,T3 を加
算して得られる20秒程度に、時限T4 については時限T
2 ,T3 を加算した値の2倍程度、たとえば30〜40秒程
度に設定される。すなわち、燃焼用LPガスが漏れたと
きに、ガスセンサ出力Vが立上ってから警報レベルV0
に達するまでに要する時間をT5 としたとき、T2 +T
3 +T4 の値がT5 より短くなるように設定される。次
に、上記のように構成されたガス漏れ警報器の動作を図
5乃至図7を適宜参照しながら説明する。
【0024】図5に示すように、スタート指令を与える
と、フラグA,B,Cをリセットするとともにタイマ1
6,20,22をリセットする(f1 )。次に、A/D
変換器10の出力Vn をフラグAセット系12のメモリ
1 に取込む(f2 )。続いて、メモリM1 に格納され
た値Vn からメモリM2 に格納されている1つ前の値V
n-1 を減算してΔVを求める(f3 )。次に、メモリM
1 の内容をメモリM2に書込む(f4 ) 。
【0025】次に、フラグAがセットされているか否か
を確認する(f5 )。そして、フラグAがセットされて
いないときには、ΔVをサンプリング周期ΔTで除し、
その値がフラグAのセット条件を満たしているか否かを
確認する(f6 )。
【0026】フラグAのセット条件を満たしていないと
きには、サンプリング周期ΔTを決定するタイマがサン
プリングパルスを送出したことを確認(f7 )してステ
ップf2 へと進む。もし、フラグAのセット条件を満た
しているときには、フラグAをセット(f8 ) し、続い
てタイマ15,16をスタートさせる。これから判るよ
うに、フラグAのセット条件を満たしていないときに
は、ステップf2 からステップf7 までの一連の処理を
繰り返す。
【0027】ステップf5 において、フラグAがセット
されていることを確認すると、図6に示すように、タイ
マ16の経過時間を確認(f10)する。そして、タイマ
16の時限T2 =5 秒を越えているときには前述したス
テップf1 に進み、5 秒以内のときにはフラグBがセッ
トされているか否かを確認する(f11)。フラグBがセ
ットされていないときには、フラグBのセット条件が満
たされているか否かを確認(f12) する。もし、フラグ
Bのセット条件が満たされていないときには図5に示し
たステップf7 へと進む。また、フラグBのセット条件
が満たされているときには、フラグBをセット(f13
し、図4のアンドゲート19を開いてタイマ20をスタ
ート(f14)させた後にステップf7 へと進む。
【0028】ステップf10の条件が存在しているので、
ステップf12での確認期間はタイマ16の時限T2 =5
秒の範囲内に限られる。したがって、タイマ16の時限
内にフラグBのセット条件が満たされないときにはタイ
マ20はスタートせず、時限以内にフラグBのセット条
件が満たされたときだけタイマ20がスタートすること
になる。
【0029】ステップf11において、フラグBがセット
されていることが確認されると、図7に示すように、タ
イマ20の経過時間を確認(f15)する。そして、タイ
マ20の時限T3 =15秒を越えているときには前述した
ステップf1 へと進み、15秒以内のときにはフラグCの
セット条件が満たされているか否かを確認(f16) す
る。もし、フラグCのセット条件が満たされていないと
きには図5に示したステップf7 へと進む。また、フラ
グCのセット条件が満たされているときには、フラグC
をセット(f17)し、図4のアンドゲート21を開いて
タイマ22をスタート(f18)させる。
【0030】ステップf15の条件が存在しているので、
ステップf16での確認期間はタイマ20の時限T3 =15
秒の範囲内に限られる。したがって、タイマ20の時限
内にフラグCのセット条件が満たされないときにはタイ
マ22はスタートせず、時限以内にフラグCのセット条
件が満たされたときだけタイマ22がスタートすること
になる。
【0031】ステップf18においてタイマ22がスター
トとした時点からの経過時間を確認し、タイマ22の時
限T4 =30秒が経過したことを確認(f19)した後にス
テップf1 へと進む。
【0032】上記動作から判るように、パターン解析器
11から出力されるオフ制御信号Jは、フラグAがセッ
トされない限り、論理値で“0”に保たれる。このた
め、スイッチ回路4はオン状態に保たれる。したがっ
て、図8(a) 中にV1 で示すように、ガスセンサ出力V
がほぼ直線状に緩やかに上昇するような場合、つまり燃
焼用LPガスが漏れた場合には、フラグAのセットされ
る機会が全くないので、スイッチ回路4はオン状態に保
たれる。そして、図8(b) に示すように、ガスセンサ出
力Vが警報レベルV0 を越えた時点t6 で比較器3の出
力がスイッチ回路4を介して警報系5へ与えられ、この
時点t6 から警報系5が動作する。
【0033】一方、図8(a) 中にV2 で示すように、ガ
スセンサ出力Vが警報レベルV0 を越えるレベルまで急
激に増大し、最大値に達した後に減少するような場合、
つまりスプレータイプの殺虫剤に感応したときには、時
点t11でフラグAがセットされ、時点t2 でフラグBが
セットされ、時点t3 でフラグCがセットされる。この
ため、図8(c) に示すように、時点t11からタイマ22
の設定時限T4 が経過する時点t5 までの間だけオフ制
御信号Jが論理値で“0”に保たれる。したがって、時
点t11から時点t5 までの間は、スイッチ回路4がオフ
状態に保持され、ガスセンサ出力Vが警報レベルV0
越えても警報系5が動作するようなことはない。時点t
5 においてスイッチ回路4がオン状態に切替わるが、こ
の時点ではガスセンサ出力Vが警報レベルV0 より低い
レベルに低下しているので、警報系が動作するようなこ
とはない。このように、スプレータイプの殺虫剤に感応
したときには警報系5を動作させることはない。
【0034】さらに、図8(a) 中にV3 で示すように、
ガスセンサ出力Vが警報レベルV0を越えるレベルまで
急激に増大し、継続して警報レベルV0 を越えているよ
うな場合、つまりガス漏れ警報器を点検するために点検
ガスを強制的に長い時間に亘って吹き付けたような場合
には、時点t12においてフラグAがセットされるが、そ
の後にフラグBがセットされる機会がない。この場合に
は、フラグAがセットされた時点t12からタイマ15の
設定時限T1 が経過した時点t4 まで間だけオフ制御信
号Jが論理値で“1”に保たれる。したがって、時点t
12から時点t4までの間は、スイッチ回路4がオフ状態
に保持される。しかし、この場合にはフラグBがセット
されないので、時点t4 においてオフ制御信号Jが論理
値で“0”に切替わる。この結果、スイッチ回路4がオ
ン状態に切替わり、比較器3の出力がスイッチ回路4を
介して警報系5に与えられる。つまり、この場合には、
図8(d) に示すように、時点t4 から警報系5が警報動
作を行うことになる。なお、点検ガスを吹付けた場合、
フラグAがセットされた後に、ガス濃度が飽和してフラ
グBがセットされることがあるが、タイマ20の時限内
にフラグCがセットされないので、タイマ15の時限が
経過した時点でスイッチ回路4がオン状態に切替わり、
この時点から警報系が動作することになる。したがっ
て、点検ガスを使って点検する場合に、必要以上の時間
を要することはない。
【0035】以上の動作から判るように、予め登録され
ている時間変化率パターン、つまりスプレータイプの殺
虫剤に感応したときは警報系5の動作を禁止することが
でき、いわゆる誤動作を防止することができる。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ガスセ
ンサの出力信号の時間変化率パターンを解析し、この時
間変化率パターンが予め登録されている時間変化率パタ
ーンに近似しているときには一定の期間に亘ってガスセ
ンサの出力信号のレベルとは無関係に警報系を動作させ
ないようにしているので、予めLPガスを含んだ殺虫剤
等の場合の時間変化率パターンを登録しておくことによ
って誤警報や遮断弁の誤閉を回避でき、ガス漏れ警報器
の信頼性向上に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガス漏れ警報器の原理を説明する
ための図、
【図2】同じく本発明に係るガス漏れ警報器の原理を説
明するための図、
【図3】本発明の一実施例に係るガス漏れ警報器のブロ
ック構成図、
【図4】同ガス漏れ警報器におけるパターン解析器の機
能ブロック図、
【図5】同ガス漏れ警報器の動作を説明するための流れ
線図、
【図6】同じく同ガス漏れ警報器の動作を説明するため
の流れ線図、
【図7】同じく同ガス漏れ警報器の動作を説明するため
の流れ線図、
【図8】各種ガス漏れ形態と警報動作との関係を説明す
るための図。
【符号の説明】
1…ガスセンサ、 2…増幅器、3…
比較器、 4…スイッチ回路、5
…警報系、 10…A/D変換器、
11…パターン解析器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 19/00 - 21/24 F23N 5/24 102

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガスセンサと、 前記ガスセンサの出力信号レベルが警報レベルを越えた
    ときに出力信号を発生する第1の判定手段と、 前記第1の判定手段の出力信号に従って動作する警報手
    段と、 前記第1の判定手段と前記警報手段との間に設けられた
    スイッチング手段と、 前記ガスセンサの出力信号の時間変化率パターンを解析
    し、該時間変化率パターンが、該出力信号が立ち上がっ
    た時点から前記警報レベルに至る前に一定時間以上の正
    の時間変化率を示す区間が到来し、その後に零の時間変
    化率を示す時点が到来し、続いて負の時間変化率を示す
    区間が到来するパターンであるとき、該出力信号のレベ
    ルとは無関係に前記スイッチング手段を一定期間に亘っ
    てオフにする第2の判定手段とを具備してなることを特
    徴とするガス漏れ警報器。
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