JP4605619B2 - 遠隔式ガス濃度測定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術の分野】
本発明は、生産設備などからのガス漏れを検出し、伝送回線に測定信号を出力する測定ヘッドと、測定ヘッドからの信号を受け、指示や警報を発する指示計とからなるガス濃度測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
測定ヘッドは経時的に感度が変化するガスセンサーを内蔵しているため、システムの信頼性を維持する目的で一定期間毎に標準ガスを測定ヘッドに第1回目のガス注入により指示計での指示値を、また第2回目のガス注入により指示計の指示値が所定の値に達するまでの応答遅れ時間を調査するメンテナンス作業が行われている。
【0003】
このような作業は、標準ガスを注入する地点と、標準ガスによる測定信号を確認する地点との間の距離が隔てられているため、それぞれの場所に作業員が必要となるため、最低でも二人の作業員が必要となり、特に大規模なプラントでは測定ヘッドが数十にも及び、かつ各測定ヘッド毎に2回のガス注入を必要とするため、検査に時間や手間を要するという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであってその目的とするところは、一人の作業員で、しかも各測定箇所で1回のガス注入によりメンテナンスを行うことができる遠隔式ガス濃度測定装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような問題を解消するために本発明においては、要監視領域の被検ガスと標準ガスとが流入するガス検出手段と、ゼロ点調整スイッチ、スパン調整スイッチ、調整モード解除スイッチ、及びインクリメントスイッチ、デクリメントスイッチの操作に対応して前記ガス検出手段の出力を標準ガスにより校正する校正手段と、前記各スイッチによる指令、及び前記検出手段からの測定信号を伝送回線に出力する送受信手段とを備えた測定ヘッドと、前記伝送回線からの信号を測定信号、及び指令信号に復調する送受信手段と、前記測定ヘッドでスパン調整が選択された場合に標準ガスの測定信号を一定周期でサンプリングして記憶する記憶手段と、該記憶手段に格納されているデータに基づいて前記ガス検出手段の応答特性を求めるための時定数を算出する時定数演算手段と、前記送受信手段からの信号、及び前記記憶手段のデータを表示させる表示、警報手段とからなる指示計と、を備え一回の標準ガスの導入により校正とガス検出手段の時定数の算出が可能に構成されている。
【0006】
【作用】
ゼロ調整モードに入ってゼロ点の補正が終了した段階で、スパン調整スイッチによりスパン調整を指令し、標準ガスを注入すると、ガス検出手段からその応答速度でレベルが変化する検出信号が出力されて記憶手段に格納される。したがって記憶手段の最高値を読取ってインクリメントスイッチ及びデクリメントスイッチを操作することにより測定ヘッドでのスパン調整が可能となる。また記憶手段に格納されている信号の経時変化により応答特性の調査が可能となる。
【0007】
【発明の実施の態様】
そこで以下に本発明の詳細を図示した実施例に基づいて説明する。
図2は本発明の一実施例を示すものであって、図中符号1は、監視領域近傍に配置される測定ヘッドで、検出すべきガスに感度を有するガスセンサー2をチャンバー3に収容し、サンプリングポンプ4により要監視領域に延設された配管5を介して被検ガスを吸引するように構成されている。チャンバー3には管路6により標準ガス注入口7が接続され、標準ガスボンベ8による標準ガスの注入が可能になっている。標準ガス注入口7には標準ガスの注入時点で信号を出力するガス注入検出器9が配置されている。
【0008】
10は信号処理回路で、伝送回線20により遠隔点に配置された監視装置本体をなす指示計30に接続され、ガスセンサー2からの出力信号をディジタル信号に変換して伝送回線20により指示計30に検出信号として伝送し、また制御パネル11の設定スイッチによるゼロ調整モード及びスパン調整モードの指令や、モード選択スイッチからの指令をディジタル信号化された制御信号として伝送するようになっている。
【0009】
図2は、本発明の一実施例を示すものであって、信号処理回路10は、信号解析手段12と、校正手段13と、送受信手段14とを備え、制御パネル11のゼロ点調整スイッチ、スパン調整スイッチ、調整モード解除スイッチ、及びインクリメントスイッチ、デクリメントスイッチの操作や、ガス注入検出器9からの信号を解析して対応するディジタル信号を送受信手段14に出力し、また送受信手段14により受信された指示計30から信号を解析して校正手段13によりゼロ点調整、スパン調整の指令を行うように構成されている。
【0010】
指示計30は、マルチプレクサ21を介して入力した信号処理回路10からのデジタル信号から測定信号や指令信号を分離する送受信手段31と、測定信号再生手段32と、各測定ヘッド1に標準ガスの注入が行われた場合に指令信号を解析して測定信号を一定周期でサンプリングして読出書込手段33により各サンプリング時点での測定信号を記憶手段34に格納させる指令解析手段35と、記憶手段34の格納されている複数のデータに基づいてセンサー2の時定数や応答特性を算出する時定数演算手段36と、測定信号再生手段32からの信号に基づいてガス濃度や記憶手段34のデータを表示させたり、また警報信号を出力する表示・警報手段37とにより構成されている。
【0011】
この実施例において、測定ヘッド1の経年変化を調査するために制御パネル11のゼロ調整モードスイッチを押圧すると、ゼロ点の修正が可能な状態となるから(図3(I))、インクリメントスイッチ、デクリメントスイッチを操作してゼロ点を補正する(図3(II))。
【0012】
ゼロ点調整が終了した段階でスパン調整スイッチを押圧すると(図3(III))、信号解析手段12がこれを解析して送受信手段14によりデジタル信号を指示計30に出力する。
【0013】
指令解析手段35は読出書込手段33により測定信号再生手段32から出力される信号を記憶手段34に格納させる。この状態で標準ガス注入口7に標準ガスボンベ8を挿入すると(図3(IV))、標準ガスがチャンバー3に一気に流れ込んでガスセンサー2の周囲が標準ガスの濃度となる。
【0014】
一方、ガスセンサー2は、自身の応答速度でもって検出信号のレベルを変化させ(図3(V))、送受信手段14よりガス濃度信号に変換されて指示計30に出力され、この変化の過程におけるガス濃度がサンプリング周期毎に記憶手段34に記憶されていく。
【0015】
標準ガス注入開始から所定時間、つまり少なくともガスセンサー2の検出信号が定常状態に到達するのに必要な時間、例えば60秒が経過した時点で(図3(V))、読出書込手段33は、測定信号の格納を中止する一方、表示・警報手段37には測定信号の格納が終了したことが報知されるので、標準ガスの注入作業を終了する。
【0016】
この状態で作業者は指示計30に赴いて記憶手段34に格納されている測定結果の最高値を読取り、再び測定ヘッド1に戻って指示値と標準ガスの濃度との差分Δmに相当する回数をインクリメントスイッチ及びデクリメントスイッチを操作してスパン調整を実行する(図3(VI))。
【0017】
なお、時定数表示スイッチを操作すると、時定数演算手段36は、記憶手段34に格納されているサンプリング周期毎に採取した複数のデータに基づいて当該測定ヘッド1のガスセンサー2の検出時定数Tを算出して表示手段に表示する。これにより、標準ガスの再度の注入を必要とすることなく、ガスセンサー2や伝送経路の応答遅れをチェックすることができる。
【0018】
校正作業が終了した段階で、調整モード解除スイッチを操作すると(図3(VII))、校正手段13は校正モードを脱出して測定モードに入り、また信号解析手段12が校正モード終了の信号を指示計30に出力して、指示計30での校正モードを終了させて測定モードに切換わる。
【0019】
なお、上述の実施例においては、ガス注入検出器9からの信号によりガス注入時点を検出するようにしているが、ガスセンサー2からの信号が、応答速度やスパン調整に影響を与えない程度で、かつ確実にガスが注入されたことが検出できるレベル、例えばスパン値の1.5%に到達した時点をガス注入時点として判断するようにしてもよい。
【0020】
また、上述の実施例においては測定信号や指令信号をデジタル信号により伝送しているが、アナログ信号を電流値信号に変換して伝送するものに適用しても同様の作用を奏する。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ゼロ調整モードに入ってゼロ点の補正が終了した段階で、スパン調整スイッチによりスパン調整を指令して標準ガスを注入すると、ガス検出手段からの検出信号を記憶手段に格納できるから、記憶手段の最高値を読取って測定ヘッドのインクリメントスイッチ及びデクリメントスイッチを操作することによりスパン調整を行うことができ、また記憶手段に格納されている検出信号の経時変化から標準ガスの注入を必要とすることなく、応答特性を調べることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガス濃度測定装置の一実施例を示す図である。
【図2】本発明のガス濃度測定装置の一実施例を示すブロック図である。
【図3】同上装置の動作をアナログ信号として示す線図である。
【符号の説明】
1 測定ヘッド
2 ガスセンサー
3 チャンバ
4 ポンプ
7 標準ガス注入口
8 標準ガスボンベ
10 信号処理回路
20 伝送回線
30 指示計
Claims (1)
- 要監視領域の被検ガスと標準ガスとが流入するガス検出手段と、ゼロ点調整スイッチ、スパン調整スイッチ、調整モード解除スイッチ、及びインクリメントスイッチ、デクリメントスイッチの操作に対応して前記ガス検出手段の出力を標準ガスにより校正する校正手段と、前記各スイッチによる指令、及び前記検出手段からの測定信号を伝送回線に出力する送受信手段とを備えた測定ヘッドと、前記伝送回線からの信号を測定信号、及び指令信号に復調する送受信手段と、前記測定ヘッドでスパン調整が選択された場合に標準ガスの測定信号を一定周期でサンプリングして記憶する記憶手段と、該記憶手段に格納されているデータに基づいて前記ガス検出手段の応答特性を求めるための時定数を算出する時定数演算手段と、前記送受信手段からの信号、及び前記記憶手段のデータを表示させる表示、警報手段とからなる指示計と、を備え一回の標準ガスの導入により校正とガス検出手段の時定数の算出が可能な遠隔式ガス濃度測定装置。
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