JP4823862B2 - 顕微鏡観察標本用容器 - Google Patents
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汚染物質を完全に除去しないまま該容器が再利用されると、残存する汚染物質が検査の精度に悪影響を及ぼし、これにより検査の信頼性が損なわれるという深刻な事態を惹き起こす虞れがある。
また、支持凸部の下部の清掃用間隙には清掃の邪魔になる凹凸がないため、布片など通常の掃除具を指先で擦り付けながら横方向に往復移動させることにより容易に清掃することができ、これにより汚染物質を容易且つ確実に除去する事ができる。その結果、検査は汚染物質の影響を受ける虞れがなく、高精度で信頼性の高い検査を行うことができる。
さらに、開口部外側下方に把持突部が蓋体の外側に突出するように周設されているため、該突縁部に指を掛けることができ、持ち運んだり、蓋体を開閉したりする際の取り扱い性が高められるという利点がある。
さらに、転倒防止部材が設けられているため、不用意に転倒することがなく、安全に標本の収容又は取り出し作業ができ、さらにまた、樹脂製であるから軽量であり持ち運びがしやすいという利点がある。
なお、図1は実施例1の一部切除正面図、図2はその一部切除平面図、図3はその一部切除側面図、図4はその底面図である。
図5は実施例2の一部切除正面図、図6はその一部切除平面図、図7はその一部切除側面図、図8はその底面図である。
図9は実施例3の一部切除正面図、図10はその一部切除平面図、図11はその一部切除側面図、図12はその底面図である。
図13は実施例4の一部切除平面図、図14は実施例4の底面図である。
また、図中、1は本発明の顕微鏡観察標本用容器を、2は収納部を、2aは短辺側を、2bは長辺側を、2cは内側面を、2dは底面を、3は支持凸部を、4は転倒防止部材を、5は開口部を、5aは把持突縁部を、6は蓋体を、6aはシール材を、7は凹部を、8は清掃用間隙を、Sは標本をそれぞれ表す。
清掃用間隙8の大きさ、即ち支持凸部3の下端と収容部底面2dとの間の距離は特に限定されないが、清掃の際には収容部2の内部を指でこする事もある点を考慮し、指が楽に入る程度の大きさ、具体的には8〜15mm程度が好ましい。8mm未満だと指が入り難くなる場合があり、また、15mmを超えても清掃効率は上昇しない上に標本Sを支える部分が減少するため標本Sが若干不安定になる。
ここで支持凸部3の上端が2/3を超えた位置に配置された場合は、収納部2の上端付近に配置した場合と比較し大差がない。また、1/2未満の位置に配置されるとその上端は標本Sの重心よりも低くなってしまうため、標本Sを充分支えきれず不安定となるおそれがあるため好ましくない。
第2には支持凸部3や掃除用間隙8を掃除する際に、手指を傷つけることが防止される。
支持凸部3の間隔は特に限定されないが、標本Sが1枚、又は2枚入る程度が望ましい。標本Sの表面にある検体が隣の標本Sと衝突しないようにできるからである。なお、ひとつの間隙に2枚の標本Sを入れる場合はお互いを裏面(検体が存在しない面)で合わせるようにすればよい。また、3枚以上(図10参照)入る程度の間隔としてもよい。
さらに、長辺側2bの下辺中央部から突出される棒状部材、外面に直交する方向に突設された三角形の板状部材、棒状部材の先端から横設された円弧状部材とすることもできる。
その材質も特に限定されず、軟質塩化ビニル、軟質ポリエチレン等の軟質プラスチック、シリコーンゴム、天然ゴム等のエラストマーなどが例示できる。
また、透明な樹脂を使用するとより好ましい。標本Sの有無や検体の種類を外観から判断することができ、作業性が向上するからである。透明材料としては、特に限定されないがポリプロピレン、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアセタール樹脂等が例示できる。
図1乃至図4に本発明の顕微鏡観察標本用容器1の実施例1を示す。実施例1は矩形状の収納部2と円形状の開口部5を有しており、開口部5に蓋体6が螺着している。開口部5の下方には平板リング状の把持突縁部5aが設けられているため、この把持突縁部5aに指を掛けて持ち運びでき、また、これを押さえながら蓋体6を回すことにより、強く締め付けることができ密封しやすく、また、蓋体6を取り外しやすい。
収納部2の長辺側2bの両端部から転倒防止部材4が突設されているため(図4参照)、顕微鏡観察標本用容器1はより倒れにくくなっている。なお転倒防止部材4は開口部5の下面にまで延設されているため、顕微鏡観察標本用容器1の強度増強にも役立っている。
なお、実施例1では支持凸部3の上端は収納部の上端付近(収納部2の上端より7〜8mm下方)に設けられており、標本Sの挿入又は取り出しが容易である。
図5乃至図8に本発明の顕微鏡観察標本用容器1の実施例2を示す。実施例2は収納部2の長辺側2bのやや内側から転倒防止部材4が突設されている(図8参照)。本実施例では転倒防止部材4の高さは収納部2の半分ほどとなっており、必要に応じ、その上に標本Sを仮置きできるようになっているため作業性が向上する。なお、この実施例にも平板リング状の把持突縁部5aが設けられ、取り扱い性、蓋体6の螺着又は螺離が容易となっている。
図9乃至図12に本発明の顕微鏡観察標本用容器1の実施例3を示す。実施例3は収納部2の長辺側2bの下部中央から棒状の転倒防止部材4が突設されているため(図12参照)、実施例1、実施例2と比較するとやや安定性に欠けるが、通常の使用をする分には十分な安定性を有する。また、転倒防止部材4自体の体積は最も小さいため、安価かつ軽量の顕微鏡観察標本用容器1を得ることができる。
図13、図14に本発明の顕微鏡観察標本用容器1の実施例4を示す。実施例4は収容部2の短辺側が円形状の開口部5の一部を利用した弧状からなり、また、転倒防止部材4は、収納部2の長辺側2bから突設された棒状部材の先端から環状部材を横設したもので、それ以外は実施例3と同様である。この環状部材により、安定性が一層高められる。
図15に支持凸部3の他の例を示す。即ち、本実施例の支持凸部3はその断面が正弦波状に設けられ、隣接する支持凸部3の間に形成される間隙である正弦波状凹部の略中央に標本Sが位置するように形成されている。かくして、標本Sは狭広の差異なく略等間隔で整列するため、標本Sを指で摘んで取り出し易いばかりでなく、見た目にも綺麗である。
2 収納部
2a 短辺側
2b 長辺側
2c 内側面
2d 底面
3 支持凸部
4 転倒防止部材
5 開口部
5a 把持突縁部
6 蓋体
6a シール材
7 凹部
8 清掃用間隙
S 標本
A 従来の顕微鏡観察標本用容器
Claims (8)
- 円形状の開口部と矩形状の収納部を有する容器本体と、該開口部に螺着する蓋体からなる顕微鏡観察標本を収納する樹脂製の容器であって、長辺内側面に支持凸部が列設され、該支持凸部の下端と収納部底面の間に該支持凸部が設けられていない清掃用間隙が設けられ、開口部外側下方に把持突縁部が蓋体の外側に突出するように周設され、収納部の長辺外面に転倒防止部材が設けられていることを特徴とする顕微鏡観察標本用容器。
- 隣接する支持凸部の間隔に、下部が狭く上部が広いテーパが付けられていることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡観察標本用容器。
- 支持凸部の上端が収納部の上端付近に配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の顕微鏡観察標本用容器。
- 支持凸部の上端が収納部の底面から1 /2〜2/3の高さに配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の顕微鏡観察標本用容器。
- 支持凸部の上端及び下端、及び収納部の上端が面取り又はアール処理されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の顕微鏡観察標本用容器。
- 収納部の内側面と底面の境界がアール処理されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の顕微鏡観察標本用容器。
- 転倒防止部材が長辺側外面の両端部付近に突設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の顕微鏡観察標本用容器。
- 樹脂が透明材料であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の顕微鏡観察標本用容器。
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