JP2004337057A - シャーレ - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造で片手でも皿と蓋を同時且つ容易につかみ易く、蓋だけでも容易に取り外し易いシャーレを提供する。
【解決手段】シャーレは、円形平底の皿10と、皿10に被せる円形の蓋20とからなる。皿10は外周壁11と内周壁12を有し、蓋20は外周壁21を有する。皿10の内周壁12は、皿10に蓋20を被せたときに蓋20の外周壁21の内側に位置するとともに、蓋20の内面に当接する長さを有する。皿10に蓋20をした状態では、両外周壁11,21の先端が対面するとともに、両外周壁11,21の外周面がほぼ面一となる。これにより、片手でも皿10と蓋20を同時且つ容易につかみ易くなり、移動の際に特に皿10を落としてしまう不具合は殆ど起こらない。また、蓋20だけを取り外すときにも、皿10を同時に片手でつかむ恐れも少なく、蓋20だけを容易に取り外せる。
【選択図】 図5
【解決手段】シャーレは、円形平底の皿10と、皿10に被せる円形の蓋20とからなる。皿10は外周壁11と内周壁12を有し、蓋20は外周壁21を有する。皿10の内周壁12は、皿10に蓋20を被せたときに蓋20の外周壁21の内側に位置するとともに、蓋20の内面に当接する長さを有する。皿10に蓋20をした状態では、両外周壁11,21の先端が対面するとともに、両外周壁11,21の外周面がほぼ面一となる。これにより、片手でも皿10と蓋20を同時且つ容易につかみ易くなり、移動の際に特に皿10を落としてしまう不具合は殆ど起こらない。また、蓋20だけを取り外すときにも、皿10を同時に片手でつかむ恐れも少なく、蓋20だけを容易に取り外せる。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、細菌や種々の細胞(動物、植物、微生物)等の培養や他の種々の検査等に使用されるシャーレに関する。
【0002】
【従来の技術】
その種のシャーレは、ヒトを含む動物・植物・微生物(カビ、酵母等の真菌類、細菌等)等の細胞を培養する液体培地や固形培地を入れて培養するのに用いられたり、培養地や他の種々の検査用として使用されたり、アルコールを浸した脱脂綿を敷いた滅菌器などとして使用される。そのようなシャーレは、図6に示すように、一般的に、プラスチック製(又はガラス製)の円形平底の皿50と、この皿50に被せるプラスチック製(又はガラス製)の円形の蓋60とからなる。
【0003】
このようなシャーレは、通常は蓋60の外径が皿50の外径よりも大きいので、皿50に蓋60を被せた状態では、皿50の外周壁51の外側に蓋60の外周壁61が位置する(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、シャーレ本体の外周壁に環状の突起を設けたシャーレもある(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
更に、容器本体の側壁部外周面に保持用突出部を設け、蓋の側壁部外周面に保持用突出部より大なる切除部を設けた検査用容器もある(例えば、特許文献3参照)。
【0006】
【特許文献1】
実開昭50−124993号公報
【0007】
【特許文献2】
実公平6−16554号公報
【0008】
【特許文献3】
実公昭60−10397号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
図6のようなシャーレの場合、皿50の外周壁51と蓋60の外周壁61との外径の違いによる段差のため、シャーレを片手で持とうとすると、皿50をつかみ難く、移動の際に皿50を落とす可能性がある。落とした場合は、皿50内の細胞培養用の液体培地や固形培地が外部に漏洩、或いは飛散して、細菌やカビが生え、汚染の原因になる。これを防ぐには、シャーレを両手で持つなど、かなり慎重に移動運搬しなければならない。
【0010】
また、上記特許文献2記載のシャーレでは、シャーレ本体(皿)の環状の突起を持つことで、シャーレ本体と蓋を同時に且つ容易につかむことができる。しかし、蓋だけをシャーレ本体から外して取る場合には、環状の突起をつかまずに蓋だけをスムーズにつかみ難い。
【0011】
更に、上記特許文献3記載の検査用容器では、容器本体の突出部を持つことにより持ち運び易さは改善されるが、それを期待するには容器本体の側壁部外周面のどこを持ってもいいというわけではなく、突出部を持たなければならず、使い勝手が悪い。
【0012】
この発明は、そのような問題点に着目してなされたもので、簡単な構造で片手でも皿と蓋を同時且つ容易につかみ易く、蓋だけでも容易に取り外し易いシャーレを提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明のシャーレは、外周壁を有する皿と、外周壁を有する蓋とからなり、皿の外周壁と蓋の外周壁は、皿に蓋を被せたときに両外周壁の先端が対面するとともに、両外周壁の外周面がほぼ面一となるように形成されていることを特徴とする。
【0014】
このシャーレでは、皿に蓋をすると、それら両外周壁の先端が対面し、しかも両外周壁の外周面がほぼ面一となる。つまり、シャーレ全体でみた場合、その外周壁(皿の外周壁と蓋の外周壁)の外周面がほぼ平面になり、従来のシャーレのような段差は生じない。この結果、片手でも皿と蓋を同時且つ容易につかみ易くなり、移動の際に特に皿を落とすような不具合は殆ど起こらない。
【0015】
このシャーレにおいて、皿と蓋の形状は特定されず、四角形、多角形などでもよいが、取扱い易さなどから通常のシャーレと同様に、皿と蓋は平面視円形とするのが好ましく、この場合は同じ外径を有するものとする。
【0016】
また、皿に蓋を被せた状態のシャーレの全高のうち、蓋の外周壁の高さは皿の外周壁の高さよりも大きいこととすれば、蓋だけをスムーズに取り外したい場合でも、間違って皿も一緒につかんでしまうことが起こり難くなる。
【0017】
更に、皿に蓋を被せたときに蓋の外周壁の内側に位置するとともに、蓋の内面に当接する内周壁を皿に設けることで、皿に対する蓋の位置が固定される。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態により、この発明を更に詳細に説明する。
【0019】
一実施形態に係るシャーレの皿を図1〔断面図(a)、底面図(b)〕に、図1の(a)の円形部分Aの拡大図を図2に、蓋を図3〔断面図(a)、内側から見た平面図(b)〕に、図3の(a)の円形部分Bの拡大図を図4に、皿に蓋を被せた状態での要部拡大断面図を図5に示す。
【0020】
このシャーレは、プラスチック製(又はガラス製)の円形平底の皿10と、プラスチック製(又はガラス製)の円形の蓋20とからなる。
【0021】
皿10は外周壁11と内周壁12を有する。外周壁11と内周壁12は同心円上に位置する。内周壁12は、皿10に蓋20を被せたときに蓋20の外周壁21の内側に位置するとともに、蓋20の内面に当接する長さを有する(図5参照)。また、皿10の底面の外円周部には突部15が設けられており、この突部15に空気流路用として3つの切欠き16が形成されている。
【0022】
蓋20は外周壁21を有する。蓋20の内面の外周壁21付近には、等角度間隔で4つの突部25が設けられている。この突部25により、蓋20を皿10に被せても、空気流路の確保などのために皿10は完全密閉状態にはならず、皿10の内周壁12と蓋20の内面との接触部分には部分的に隙間が生じる。また、蓋20の上面には皿10を載せるための円形の凹部23が形成されている。
【0023】
図5に示すように、皿10に蓋20を被せた状態では、両外周壁11,21の先端が対面するとともに、両外周壁11,21の外周面がほぼ面一となる。つまり、皿10と蓋20は同じ外径を有し、シャーレ全体でみた場合、その外周壁(両外周壁11,21)の外周面がほぼ平面になり、従来のシャーレのような段差は生じない。これにより、片手でも皿10と蓋20を同時且つ容易につかみ易くなり、運搬移動の際に特に皿10を落としてしまう不具合は殆ど起こらない。
【0024】
また、シャーレの全高hのうち、蓋20の外周壁21の高さh2は皿10の外周壁11の高さh1よりも大きいので、蓋20だけをつかみ易くなり、蓋20だけをスムーズに取り外したい場合でも、間違って皿10も一緒につかんでしまう恐れが少なくなる。
【0025】
更に、皿10の内周壁12が蓋20の内面に当接するので、皿10に対する蓋20の位置が固定される。これに関して、図面には示さないが、蓋20の内面(外周壁21の基部付近)にテーパ状のリブを例えば等角度間隔で4つ程度設ければ、リブにより皿10の内周壁12の位置がより固定され易くなる。
【0026】
この他、内周壁12は、蓋20の内面の突部25に当たるので、前記したように、皿10の内周壁12と蓋20の内面との接触部分には部分的に隙間が生じ、皿10は完全密閉状態にはならない。
【0027】
その上、皿10の外周壁11と内周壁12との間に空隙ができ、その空隙に皿10の内周壁12と蓋20の内面との隙間から漏れた液体培地が蓋20の外周壁21の内面を伝って溜まるので、皿10内の液体培地がシャーレの外部に漏れ難く、培地による汚染を防ぐことができる。
【0028】
なお、図5では、皿10の外周壁11の上端と蓋20の外周壁21の下端とは水平面で対面しているが、端面の形状は水平面である必要はなく、傾斜面などでもよい。
【0029】
一方、このシャーレは、皿10を蓋20の凹部23上に載せることで、複数個のシャーレを積み重ねることができる。それにより、複数個のシャーレを運ぶのが楽になる。勿論、皿10が蓋20の凹部23に嵌まっているので、多少傾けてもシャーレはずり落ちない。また、前記したように、皿10の底面の突部15には空気流路用の切欠き16が形成されているので、上のシャーレの皿10と下のシャーレの蓋20とが密着して離れ難くなるようなことはない。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1(及び2)記載の発明によれば、皿に蓋をすると、それら両外周壁の先端が対面し、しかも両外周壁の外周面がほぼ面一となるので、簡単な構造で片手でも皿と蓋を同時且つ容易につかみ易くなる上に、蓋だけでも容易に取り外し易くなり、運搬移動の際に特に皿を落とすような不具合は殆ど起こらない。
【0031】
請求項3記載の発明によれば、蓋だけをスムーズに取り外したい場合でも、間違って皿も一緒につかんでしまうことが起こり難くなる。
【0032】
請求項4記載の発明によれば、皿に対する蓋の位置が固定され易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態に係るシャーレの皿の断面図(a)、及び底面図(b)である。
【図2】図1の(a)の円形部分Aの拡大図である。
【図3】同シャーレの蓋の断面図(a)、及びその内側から見た平面図(b)である。
【図4】図3の(a)の円形部分Bの拡大図である。
【図5】同シャーレの蓋を皿に被せたときの要部拡大断面図である。
【図6】従来例に係るシャーレの蓋を皿に被せたときの断面図である。
【符号の説明】
10 皿
11 皿の外周壁
12 皿の内周壁
15 皿の突部
16 皿の切欠き
20 蓋
21 蓋の外周壁
23 蓋の凹部
25 蓋の突部
【発明の属する技術分野】
この発明は、細菌や種々の細胞(動物、植物、微生物)等の培養や他の種々の検査等に使用されるシャーレに関する。
【0002】
【従来の技術】
その種のシャーレは、ヒトを含む動物・植物・微生物(カビ、酵母等の真菌類、細菌等)等の細胞を培養する液体培地や固形培地を入れて培養するのに用いられたり、培養地や他の種々の検査用として使用されたり、アルコールを浸した脱脂綿を敷いた滅菌器などとして使用される。そのようなシャーレは、図6に示すように、一般的に、プラスチック製(又はガラス製)の円形平底の皿50と、この皿50に被せるプラスチック製(又はガラス製)の円形の蓋60とからなる。
【0003】
このようなシャーレは、通常は蓋60の外径が皿50の外径よりも大きいので、皿50に蓋60を被せた状態では、皿50の外周壁51の外側に蓋60の外周壁61が位置する(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、シャーレ本体の外周壁に環状の突起を設けたシャーレもある(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
更に、容器本体の側壁部外周面に保持用突出部を設け、蓋の側壁部外周面に保持用突出部より大なる切除部を設けた検査用容器もある(例えば、特許文献3参照)。
【0006】
【特許文献1】
実開昭50−124993号公報
【0007】
【特許文献2】
実公平6−16554号公報
【0008】
【特許文献3】
実公昭60−10397号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
図6のようなシャーレの場合、皿50の外周壁51と蓋60の外周壁61との外径の違いによる段差のため、シャーレを片手で持とうとすると、皿50をつかみ難く、移動の際に皿50を落とす可能性がある。落とした場合は、皿50内の細胞培養用の液体培地や固形培地が外部に漏洩、或いは飛散して、細菌やカビが生え、汚染の原因になる。これを防ぐには、シャーレを両手で持つなど、かなり慎重に移動運搬しなければならない。
【0010】
また、上記特許文献2記載のシャーレでは、シャーレ本体(皿)の環状の突起を持つことで、シャーレ本体と蓋を同時に且つ容易につかむことができる。しかし、蓋だけをシャーレ本体から外して取る場合には、環状の突起をつかまずに蓋だけをスムーズにつかみ難い。
【0011】
更に、上記特許文献3記載の検査用容器では、容器本体の突出部を持つことにより持ち運び易さは改善されるが、それを期待するには容器本体の側壁部外周面のどこを持ってもいいというわけではなく、突出部を持たなければならず、使い勝手が悪い。
【0012】
この発明は、そのような問題点に着目してなされたもので、簡単な構造で片手でも皿と蓋を同時且つ容易につかみ易く、蓋だけでも容易に取り外し易いシャーレを提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明のシャーレは、外周壁を有する皿と、外周壁を有する蓋とからなり、皿の外周壁と蓋の外周壁は、皿に蓋を被せたときに両外周壁の先端が対面するとともに、両外周壁の外周面がほぼ面一となるように形成されていることを特徴とする。
【0014】
このシャーレでは、皿に蓋をすると、それら両外周壁の先端が対面し、しかも両外周壁の外周面がほぼ面一となる。つまり、シャーレ全体でみた場合、その外周壁(皿の外周壁と蓋の外周壁)の外周面がほぼ平面になり、従来のシャーレのような段差は生じない。この結果、片手でも皿と蓋を同時且つ容易につかみ易くなり、移動の際に特に皿を落とすような不具合は殆ど起こらない。
【0015】
このシャーレにおいて、皿と蓋の形状は特定されず、四角形、多角形などでもよいが、取扱い易さなどから通常のシャーレと同様に、皿と蓋は平面視円形とするのが好ましく、この場合は同じ外径を有するものとする。
【0016】
また、皿に蓋を被せた状態のシャーレの全高のうち、蓋の外周壁の高さは皿の外周壁の高さよりも大きいこととすれば、蓋だけをスムーズに取り外したい場合でも、間違って皿も一緒につかんでしまうことが起こり難くなる。
【0017】
更に、皿に蓋を被せたときに蓋の外周壁の内側に位置するとともに、蓋の内面に当接する内周壁を皿に設けることで、皿に対する蓋の位置が固定される。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態により、この発明を更に詳細に説明する。
【0019】
一実施形態に係るシャーレの皿を図1〔断面図(a)、底面図(b)〕に、図1の(a)の円形部分Aの拡大図を図2に、蓋を図3〔断面図(a)、内側から見た平面図(b)〕に、図3の(a)の円形部分Bの拡大図を図4に、皿に蓋を被せた状態での要部拡大断面図を図5に示す。
【0020】
このシャーレは、プラスチック製(又はガラス製)の円形平底の皿10と、プラスチック製(又はガラス製)の円形の蓋20とからなる。
【0021】
皿10は外周壁11と内周壁12を有する。外周壁11と内周壁12は同心円上に位置する。内周壁12は、皿10に蓋20を被せたときに蓋20の外周壁21の内側に位置するとともに、蓋20の内面に当接する長さを有する(図5参照)。また、皿10の底面の外円周部には突部15が設けられており、この突部15に空気流路用として3つの切欠き16が形成されている。
【0022】
蓋20は外周壁21を有する。蓋20の内面の外周壁21付近には、等角度間隔で4つの突部25が設けられている。この突部25により、蓋20を皿10に被せても、空気流路の確保などのために皿10は完全密閉状態にはならず、皿10の内周壁12と蓋20の内面との接触部分には部分的に隙間が生じる。また、蓋20の上面には皿10を載せるための円形の凹部23が形成されている。
【0023】
図5に示すように、皿10に蓋20を被せた状態では、両外周壁11,21の先端が対面するとともに、両外周壁11,21の外周面がほぼ面一となる。つまり、皿10と蓋20は同じ外径を有し、シャーレ全体でみた場合、その外周壁(両外周壁11,21)の外周面がほぼ平面になり、従来のシャーレのような段差は生じない。これにより、片手でも皿10と蓋20を同時且つ容易につかみ易くなり、運搬移動の際に特に皿10を落としてしまう不具合は殆ど起こらない。
【0024】
また、シャーレの全高hのうち、蓋20の外周壁21の高さh2は皿10の外周壁11の高さh1よりも大きいので、蓋20だけをつかみ易くなり、蓋20だけをスムーズに取り外したい場合でも、間違って皿10も一緒につかんでしまう恐れが少なくなる。
【0025】
更に、皿10の内周壁12が蓋20の内面に当接するので、皿10に対する蓋20の位置が固定される。これに関して、図面には示さないが、蓋20の内面(外周壁21の基部付近)にテーパ状のリブを例えば等角度間隔で4つ程度設ければ、リブにより皿10の内周壁12の位置がより固定され易くなる。
【0026】
この他、内周壁12は、蓋20の内面の突部25に当たるので、前記したように、皿10の内周壁12と蓋20の内面との接触部分には部分的に隙間が生じ、皿10は完全密閉状態にはならない。
【0027】
その上、皿10の外周壁11と内周壁12との間に空隙ができ、その空隙に皿10の内周壁12と蓋20の内面との隙間から漏れた液体培地が蓋20の外周壁21の内面を伝って溜まるので、皿10内の液体培地がシャーレの外部に漏れ難く、培地による汚染を防ぐことができる。
【0028】
なお、図5では、皿10の外周壁11の上端と蓋20の外周壁21の下端とは水平面で対面しているが、端面の形状は水平面である必要はなく、傾斜面などでもよい。
【0029】
一方、このシャーレは、皿10を蓋20の凹部23上に載せることで、複数個のシャーレを積み重ねることができる。それにより、複数個のシャーレを運ぶのが楽になる。勿論、皿10が蓋20の凹部23に嵌まっているので、多少傾けてもシャーレはずり落ちない。また、前記したように、皿10の底面の突部15には空気流路用の切欠き16が形成されているので、上のシャーレの皿10と下のシャーレの蓋20とが密着して離れ難くなるようなことはない。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1(及び2)記載の発明によれば、皿に蓋をすると、それら両外周壁の先端が対面し、しかも両外周壁の外周面がほぼ面一となるので、簡単な構造で片手でも皿と蓋を同時且つ容易につかみ易くなる上に、蓋だけでも容易に取り外し易くなり、運搬移動の際に特に皿を落とすような不具合は殆ど起こらない。
【0031】
請求項3記載の発明によれば、蓋だけをスムーズに取り外したい場合でも、間違って皿も一緒につかんでしまうことが起こり難くなる。
【0032】
請求項4記載の発明によれば、皿に対する蓋の位置が固定され易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態に係るシャーレの皿の断面図(a)、及び底面図(b)である。
【図2】図1の(a)の円形部分Aの拡大図である。
【図3】同シャーレの蓋の断面図(a)、及びその内側から見た平面図(b)である。
【図4】図3の(a)の円形部分Bの拡大図である。
【図5】同シャーレの蓋を皿に被せたときの要部拡大断面図である。
【図6】従来例に係るシャーレの蓋を皿に被せたときの断面図である。
【符号の説明】
10 皿
11 皿の外周壁
12 皿の内周壁
15 皿の突部
16 皿の切欠き
20 蓋
21 蓋の外周壁
23 蓋の凹部
25 蓋の突部
Claims (4)
- 外周壁を有する皿と、外周壁を有する蓋とからなり、皿の外周壁と蓋の外周壁は、皿に蓋を被せたときに両外周壁の先端が対面するとともに、両外周壁の外周面がほぼ面一となるように形成されていることを特徴とするシャーレ。
- 皿と蓋は、平面視円形であり、同じ外径を有することを特徴とする請求項1記載のシャーレ。
- 皿に蓋を被せた状態のシャーレの全高のうち、蓋の外周壁の高さは皿の外周壁の高さよりも大きいことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のシャーレ。
- 皿に蓋を被せたときに蓋の外周壁の内側に位置するとともに、蓋の内面に当接する内周壁を皿に設けたことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載のシャーレ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003136736A JP2004337057A (ja) | 2003-05-15 | 2003-05-15 | シャーレ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003136736A JP2004337057A (ja) | 2003-05-15 | 2003-05-15 | シャーレ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004337057A true JP2004337057A (ja) | 2004-12-02 |
Family
ID=33526582
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003136736A Pending JP2004337057A (ja) | 2003-05-15 | 2003-05-15 | シャーレ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004337057A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010128569A1 (ja) * | 2009-05-08 | 2010-11-11 | 株式会社サンプラテック | シャーレ |
WO2011055560A1 (ja) * | 2009-11-06 | 2011-05-12 | 株式会社サンプラテック | シャーレ |
US10774296B2 (en) | 2016-04-05 | 2020-09-15 | Corning Incorporated | Lidded cell culture devices with improved handling performance and methods for using same |
US11680236B2 (en) | 2017-11-30 | 2023-06-20 | Corning Incorporated | Thin, uniform, stackable petri dish |
-
2003
- 2003-05-15 JP JP2003136736A patent/JP2004337057A/ja active Pending
Cited By (4)
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