JPH0775553A - 生体外で組織培養物を成長させる装置 - Google Patents

生体外で組織培養物を成長させる装置

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JPH0775553A
JPH0775553A JP1746694A JP1746694A JPH0775553A JP H0775553 A JPH0775553 A JP H0775553A JP 1746694 A JP1746694 A JP 1746694A JP 1746694 A JP1746694 A JP 1746694A JP H0775553 A JPH0775553 A JP H0775553A
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culture insert
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L3/00Containers or dishes for laboratory use, e.g. laboratory glassware; Droppers
    • B01L3/50Containers for the purpose of retaining a material to be analysed, e.g. test tubes
    • B01L3/508Containers for the purpose of retaining a material to be analysed, e.g. test tubes rigid containers not provided for above
    • B01L3/5085Containers for the purpose of retaining a material to be analysed, e.g. test tubes rigid containers not provided for above for multiple samples, e.g. microtitration plates
    • B01L3/50853Containers for the purpose of retaining a material to be analysed, e.g. test tubes rigid containers not provided for above for multiple samples, e.g. microtitration plates with covers or lids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M25/00Means for supporting, enclosing or fixing the microorganisms, e.g. immunocoatings
    • C12M25/02Membranes; Filters
    • C12M25/04Membranes; Filters in combination with well or multiwell plates, i.e. culture inserts

Abstract

(57)【要約】 【目的】 生体外での組織の成長を妨害することなく、
細胞培養インサートを支持し、位置決めし且つ/又は中
心決めするために共に使用することのと出来る培養容器
又は細胞培養インサートの提供。 【構成】 生体外で細胞、又は組織を成長させる装置1
0であって、かかる方法に使用される細胞培養インサー
ト40を支持し、位置決めし且つ/又は中心決めする装
置である。該装置10は、複数のウェル14を有する本
体を備えており、該装置において、生体外で組織を成長
させるのを妨害することなく、細胞培養インサート40
を支持し且つ中心決めすることが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生体外で細胞、又は組
織培養物を成長させる方法に有用な装置、特に、かかる
方法で使用される細胞培養インサート(挿入体)を支持
し、位置決めし且つ/又は中心決めするのに有用な装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】培養容器は、米国特許第4,495,289号、
同第5,026,649号、及び欧州特許出願第0483,620A2号の
各明細書に記載されている。これらの培養容器は、その
上で細胞の付着、成長及び分化が行われる薄膜を有する
細胞培養インサートをその内部に導入することを許容す
る、概して円形形状及び寸法を有するウェルを備えてい
る。これらのウェルを有する培養容器は、典型的に、矩
形の形状であり、標準的な分析装置を受け入れ得るよう
に、標準的な寸法をしている。
【0003】培養容器内で使用される従来の細胞培養イ
ンサートは、米国特許第4,871,674号及び同第5,026,649
号の明細書に記載されている。米国特許第4,871,674号
の明細書には、培養容器の上方周縁部分に細胞培養イン
サートを引っ掛ける不連続な突起部分を備える組織培養
インサートが開示されている。米国特許第5,026,649号
の明細書には、培養容器の上方周縁部分に細胞培養イン
サートを引っ掛ける突起部分を備え、又、気体を交換し
且つ試料をピペット採取すべく側壁に形成された開口部
を更に備えている。
【0004】多数の組織培養容器及び組織培養インサー
トが市販されており、又、特許公報に記載されている
が、生体外での組織の成長を妨害することなく、細胞培
養インサートを支持し、位置決めし且つ/又は中心決め
するために使用することの出来る培養容器、又は細胞培
養インサートは皆無であると考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、生
体外での組織培養の成長に影響を及ぼすことなく、細胞
培養インサートを支援し、位置決めし且つ/又は中心決
めするために使用することが出来る培養容器又は細胞培
養挿入体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、細胞、又は組
織培養物を生体外で成長させる装置に関する。この装置
は、細胞培養インサートのようなインサートを受け入れ
得るような形状としたウェルを有する本体を備えてい
る。
【0007】該細胞培養装置は、上面と、下面と、複数
のウェルと、を有する試験プレートを備えることが望ま
しい。該ウェルの各々は、この試験プレートの上面と下
面との間に配置されている。各ウェルは、側壁と、底面
と、段状に持ち上がった口状の入口面と、を備えてい
る。各ウェルのこの段状に持ち上がった入口面は、細胞
培養インサートを支持する手段を備えることが最も望ま
しい。この支持手段は、上面から上方の位置にあるよう
にすることが望ましい。
【0008】この段状に持ち上がった入口面は、細胞培
養インサートを位置決めし且つ/又は中心決めする手段
を備えることが望ましい。その好適な手段は、その段状
に持ち上がった入口面から伸長する少なくとも一つの一
体のリップ(唇状)部分である。この一体のリップ部分
は、細胞培養インサートの移動を制限することなく、細
胞培養インサートの位置決め及び/又は中心決めを行う
のを容易にし得るように配置することが出来る。
【0009】この培養装置と共に使用することの出来る
細胞培養インサートは、上方部分と、下方部分と、該上
方部分から該下方部分まで伸長する側壁と、を備えるこ
とが望ましい。この下方部分は、平坦な透過性薄膜を取
り付けることが出来る底面を備えている。この上方部分
は、少なくとも一つの外方伸長フランジを支持する上面
を備えている。このフランジは、薄膜の底部とウェルの
底面との間に隙間が形成されるように、培養装置のウェ
ルの上面に細胞培養インサートを支持することを許容す
る。この隙間は、細胞が適正に培養されるように、装置
内の流体に対する制御された静水頭圧及び拡散作用を提
供する。
【0010】該細胞培養インサートは、その底面に少な
くとも一つの支持脚部を更に備えることが出来る。この
支持脚部は、薄膜とウェルの底面との間にある程度の隙
間を提供する。
【0011】細胞培養インサートの側壁の外面は、細胞
培養インサートのフランジが培養装置のウェル内に落下
するのを規制し且つ/又は防止する手段を更に備えるこ
とが望ましい。
【0012】本発明の培養装置は、一つのウェルを有す
る円形の形状で形成することが出来るが、この培養装置
の好適な形態は、規則的な平行な横列に配置されたウェ
ルを有する多角形の構造体である。更に、各ウェルの段
状に持ち上がった入口面の一体のリップ部分は、一つの
ウェルの一体のリップ部分が隣接するウェルの一体のリ
ップ部分の方を向かないように位置決めすることが出来
る。このように一体のリップ部分を位置決めすることに
よって、該ウェル内に配置された隣接する細胞培養イン
サートのフランジが操作可能であり、互いに接触せず、
又、細胞培養インサートを培養装置のウェル内に滅菌状
態に配置し且つこのウェルに出し入れすることが確実に
出来る。
【0013】この培養装置は、上面を覆って配置するこ
との出来る着脱可能な蓋を更に備えている。この蓋は、
頂部壁と、該頂部壁から伸長する周縁スカート部と、を
備えている。この蓋は、ウェルの内部から試料が漏洩す
るのを防止して、装置の充填物を環境から保護し、その
充填物が有害物質又は有害となる可能性のある物質を含
む場合に、ユーザをその装置の充填物から保護する働き
をする。
【0014】この培養装置は、ウェル内に一つの細胞培
養インサートを受け入れることが望ましい。この細胞培
養インサートは、該細胞培養インサートのフランジがウ
ェルの段状に持ち上がった入口面の上に支持され且つ一
体のリップ部分の間に位置決めされるようにウェル内に
位置決めされる。該一体のリップ部分は、細胞培養イン
サートをウェル内で実質的に位置決めし且つ/又は中心
決めするのを容易にし、又、ウェルの上方の入口面は、
細胞培養インサートがウェル内に落下するのを実質的に
規制する。ウェル内での細胞培養インサートの移動は、
細胞培養インサートの壁及びウェルの側壁が一又は複数
の箇所で互いに接触し得るような動作となるようにす
る。
【0015】別の方法として、ウェルの段状に持ち上が
った入口面は、少なくとも一つの一体の立ち上がりリブ
部分を備えることが出来、又、細胞培養インサートのフ
ランジは、その立ち上がりリブ部分に係合するスロット
を備えることが出来る。この実施例において、細胞培養
インサートは、フランジのスロットがウェルの一体の立
ち上がったリブ部分に係合するように、ウェル内に位置
決めされる。このリブ部分は、細胞培養インサートをウ
ェル内で実質的に位置決めし且つ中心決めするのを容易
にする一方、ウェル内での細胞培養インサートの移動
は、細胞培養インサートの壁とウェルの側壁とが一又は
複数の箇所で接触し得るような動作となるようにする。
【0016】培養装置のウェル内における細胞培養イン
サートの部分の外寸法は、ウェルの直径よりも十分に小
さくし、ピペット、又は同様の装置を培養装置のウェル
と細胞培養インサートとの間のスペース内に位置決め
し、細胞培養インサートを妨害したり、又は、培養装置
のウェルから取り出すことなく、流体を充填し又は吸引
することを許容し得るような寸法にする。このスペース
は、ピペットが薄膜の底部に達するのを許容し、及び該
薄膜の上面を汚すことなく、培地を導入し且つ薄膜の下
方から及び細胞培養インサートの側壁の外面の周囲から
培地を取り出すことを許容する。
【0017】該培養装置及び着脱可能な蓋は、異なる寸
法及び幾何学的形状の細胞培養インサートと共に使用し
得るように異なる寸法及び幾何学的形状で形成すること
が可能である。この着脱可能な蓋は、一方向に向けて培
養装置の支持面の上に位置決めすることを許容し、該蓋
を培養装置の上面に配置したとき、ウェルの間を縦断し
て汚れるのを軽減し得るように形成することが出来る。
この培養装置及び着脱可能な蓋は、ウェル及び培養イン
サートの観察が容易であるように光学的に透明なプラス
チックで形成することが望ましい。
【0018】本発明の重要な一つの特徴は、多数ウェル
の形態にて、汚れを軽減し得るようにするため、細胞培
養インサートの間でフランジ同士が接触するのを阻止し
得る点である。これは、一つのウェルの一体のリップ部
分が隣接するウェルの一体のリップ部分の方向を向かず
に、又はそのリップ部分を妨害しないように各ウェル上
の一体のリップ部分の方向を設定することにより実現さ
れる。
【0019】本発明の更に別の特徴は、ピンセット又は
鉗子を使用して、細胞培養インサートを培養装置のウェ
ル内に滅菌状態で挿入し且つそのウェルから取り出すこ
とを容易にすると共に、培養装置のウェル内に配置され
たとき、細胞培養インサートへの支持手段を提供するよ
うな培養装置のウェルの上面の形態とする点である。
【0020】
【実施例】図1に図示した組織細胞を成長させる装置1
0は、培養容器15と、細胞培養インサート40と、を
備えている。6つのウェルを有する培養容器15が図示
されているが、これらの培養容器は、1、8、12、2
4、又はこの培養装置が使用される特別な目的に応じて
選択された数のウェルを備えることが出来ることが理解
される。
【0021】図1及び図2に図示するように、組織培養
容器15は、上面12及び下面13を有する基部11を
備えている。この組織培養容器は、その各々が上面から
下面まで伸長する側壁20を有する多数のウェル14を
更に備えている。ウェルの頂部分19は、開放端部22
と、上面から伸長する頂部面24と、該頂部面から伸長
する二つの一体のリップ部分26と、を備えている。ウ
ェルの底部分18は、閉塞端21を備えている。
【0022】図1に図示するように、基部11は、典型
的に透明であり、例えば、ポリ塩化ビニル又はポリスチ
レンで成形することが出来る。該培養容器は、上面12
から下面13まで伸長する側壁27、28、29、3
0、31、32を更に備えている。これらの側壁27、
29、28、31は、それぞれ、互いに略平行である。
側壁30は、側壁29、31の間に配置される一方、側
壁32は、側壁31、27の間に配置される。
【0023】図1に図示するように、細胞培養インサー
トは、外壁面44と、内壁面46と、を有する本体壁4
2を備えている。本体壁42は、上方部分48から下方
部分50まで伸長する。この本体壁42は、上方部分か
ら下方部分にテーパーが付けられている。細胞インサー
トの抜き勾配Aは、約5°乃至約8°とすることが本発
明の範囲内であるが、この抜き勾配は、6°とすること
が最も望ましい。上方部分48は、外方向に伸長する二
つのフランジ54を支持する頂部面52を備えている。
これらのフランジは、互いに約180°離して対向して配
置されており、不連続である。フランジ54は、ウェル
14の頂部面24の上に着座するように水平方向を向い
ている。
【0024】下方部分50は、微孔性の薄膜58が接着
される底面56を備えている。この薄膜58は、多孔性
の不活性フィルム、水和性のゲル、又は層状の組み合わ
せ体を含む適当な材料で形成することが出来るが、これ
らに限定されない。
【0025】図示した実施例において、二つの突出し、
又は伸長するタブ60が細胞培養インサートの外壁面4
4の上に配置されている。これらのタブ60は、互いに
対向するように、即ち、約180°離して配置され、上方
部分と下方部分との略中間に位置する。突出するタブ
は、ウェル内にあり且つピペットを挿入するために移動
させたとき、細胞培養インサートに安定性を付与する。
細胞培養インサートが変位され且つフランジの一つがウ
ェル内に落下したとき、この突出するタブは、反対側の
フランジがウェル内に落下するのを実質的に防止する。
【0026】この細胞培養インサートは、その底面に配
置された脚部、即ち、支持体61を備えている。これら
の支持体61は、互いに対向するように、即ち、180°
離して配置されている。特定のウェルの形状において、
伸長するフランジが細胞培養インサートに十分な支持作
用を提供しないとき、これらの支持体61が使用され
る。細胞培養インサートの底面上の薄膜と培養容器のウ
ェルとの間にあるスペースを維持し、その薄膜の両側で
細胞が培養されるようにすることが最も望ましい。支持
体61は、平坦面に配置されたとき、細胞培養インサー
トに対する支持作用を提供する。
【0027】図3に図示するように、該培養装置は、着
脱可能な蓋70を更に備えている。該着脱可能な蓋70
は、頂部壁72と、該頂部壁72から伸長する周壁7
5、76、77、78、79、80と、を更に備えてい
る。該着脱可能な蓋70は、周側部が培養容器の底部と
緊密に当接する状態で培養容器の上面を着脱可能に覆
う。特に、該着脱可能な蓋の周側部77、79は、培養
容器の側壁30、32と当接する。この着脱可能な蓋7
0は、周側部77、79が培養容器の側壁27、28、
29、31と当接し得ないような形状とされる。故に、
この蓋70は、培養容器と一方向にのみ係合し、このた
め、培養容器のウェル間の相互汚染は最小限とされる。
【0028】図4に図示するように、ウェル14は、互
いに十分に離間されており、一体のリップ部分は、隣接
するウェルの一体のリップ部分に対面せず、又は該リッ
プ部分と干渉しないように方向決めされている。各ウェ
ルの一体のリップ部分は、互いに対向するように、即
ち、約180°離して配置されている。一体のリップ部分
のこの特定の方向は、細胞培養インサートの間のフラン
ジ同士の接触を実質的に防止し、細胞培養インサートの
間の相互汚染を実質的に低減する。
【0029】図5には、フランジ54が頂部面24の上
に位置決めされ且つ一体のリップ部分26の間に位置決
めされた状態で培養容器15内に支持されたときの細胞
培養インサート方向が示してある。該頂部面24は、細
胞培養インサートを支持し、また、一体のリップ部分2
6は、細胞培養インサートの移動を制限することなく、
細胞培養インサートの位置決め及び/又は中心決めを容
易にする。また、図5には、細胞培養インサートの外壁
面44と培養容器の側壁20との間のスペース62にピ
ペットの先端64が入る状態が仮想線で示してある。
【0030】この一体のリップ部分26により付与され
る中心決めの機能は、図5から理解することが出来る。
細胞培養インサート40は、ウェル14内に配置され、
頂部面24及び一体のリップ部分26により促進される
ように、ウェルの側壁20から十分に離間して配置され
ている。従って、スペース62内の溶液、又は培地が外
面44に沿って上昇し、細胞培養インサートの内側に入
るか、又は、ウェル14から流出させる毛管作用が生じ
ない。しかし、細胞培養インサートが動くと、一、又は
複数の箇所で細胞培養外壁面とウェルの側壁とが接触す
るようにしてもよい。
【0031】図6乃至図11に図示するように、本発明
は、図1乃至図5の構成要素と実質的に同一である多数
の構成要素を備えている。従って、同様の機能を発揮す
る同様の構成要素は、図6乃至図11のこれらの同様の
構成要素を識別するために接尾辞「a」を付する点を除
いて、図1乃至図5に図示する構成要素を識別するのに
使用した符号と同一の符号で表示する。
【0032】図6に図示するように、本発明の更に別の
実施例は、培養容器100と、細胞培養インサート40
aと、着脱可能な蓋70aと、を有する一つのウェルの
培養容器90を含む。該培養容器90は、上面104及
び下面105を有する基部102を備えている。側壁1
07を備えるウェル106は、上面から下面まで伸長す
る。ウェルの頂部分108は、開放端110と、上面か
ら伸長する頂部面112と、該頂部面から伸長する二つ
の一体のリップ部分114と、を備えている。ウェルの
下方部分106は、閉塞端118を備えている。
【0033】基部102は、典型的に透明であり、例え
ば、ポリエチレンテレフタレートで成形することが出来
る。培養容器は、上面104から下面105まで伸長す
る側壁120、121、122、123、124、12
5を更に備えている。
【0034】図7乃至図9に図示するように、本発明の
更に別の実施例は、ウェルの頂部分19aが頂部面24
aから伸長する二つの一体の立ち上がりリブ部分152
を備える培養容器15aと、各フランジが立ち上がりリ
ブ部分152に係合するスロット156を有する改造に
係る細胞培養インサート40aと、を備えている。これ
らのフランジは、互いに180°離して配置され、ウェル
の頂部面24aに着座し得るように水平方向に方向決め
されている。細胞培養インサート40aの本体壁42a
が上方部分48aから下方部分50aまで伸長すること
が本発明の範囲に属するが、該本体壁42aが上方部分
48aから下方部分50aまでテーパーが付けられるこ
とが最も望ましい。細胞培養インサートの抜き勾配A
は、約5°乃至約8°の範囲とすることが本発明の範囲
であるが、6°とすることが最も望ましい。
【0035】図10には、フランジのスロット156が
一体の立ち上がりリブ152に係合した状態にある、培
養容器15a内で支持された細胞培養インサートの方向
が図示されている。頂部面24aは、細胞培養インサー
トを支持し、一体の立ち上がりリブは、細胞培養インサ
ートの位置決め及び/又は中心決めを支援する。
【0036】図11には、本発明の更に別の実施例であ
る、一つのウェルを有する培養装置が図示されている。
【0037】当業者が理解するように、本発明の培養容
器及び細胞培養インサートは、例えば、ポリエチレン、
ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、及びポリ
プロピレンのような各種の材料で大量生産することの出
来る簡単で成形可能な部品で構成することが出来る。当
業者に理解されるように、材料の選択は、細胞培養イン
サートを培養容器内に挿入し易くし、又、その後に、成
長した培養細胞を検査するのを容易にし得るようにする
ため、多少の弾性を備えるものを選択すべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】多数ウェル培養容器及び細胞培養インサートの
分解斜視図である。
【図2】培養容器のウェル内に細胞培養インサートを支
持し、位置決めし且つ/又は中心決めするのに利用可能
な手段を示す、図1の線2−2に沿った断面図である。
【図3】選択随意の着脱可能な取り付けられていない状
態の蓋と、多数ウェル培養容器との分解斜視図である。
【図4】培養容器のウェル内に支持された細胞培養イン
サートを示す、図1の平面図である。
【図5】ピペット先端を細胞培養インサートと培養容器
のウェルとの間のスペース内に入れることが出来る状態
を仮想線で示した、図4の線5−5に沿った断面図であ
る。
【図6】本発明の別の実施例である、単一ウェル培養容
器の分解斜視図である。
【図7】本発明の別の実施例を示す図1と同様の多数ウ
ェル培養容器及び細胞培養インサートの分解斜視図であ
る。
【図8】選択随意の着脱可能な取り付けられていない状
態の蓋と、図7の多数ウェル培養容器との分解斜視図で
ある。
【図9】培養容器のウェル内に支持された細胞培養イン
サートを示す、図7の平面図である。
【図10】ピペット先端を細胞培養インサートと培養容
器のウェルとの間のスペース内に入れることが出来る状
態を仮想線で示した、図9の線10−10に沿った断面
図である。
【図11】本発明の別の実施例を示す図7と同様の単一
ウェル培養容器の分解斜視図である。
【符号の説明】
10 培養装置 11 容器の基
部 12 容器の上面 13 容器の下
面 14 ウェル 15 培養容器 18 ウェルの底部分 19 ウェルの
頂部分 20 ウェルの側壁 21 閉塞端 22 開放端 24 ウェルの
頂部面 26 リップ部分 27、28、29、30、31、32 容器の側壁 40 細胞培養インサート 42 本体壁 44 外壁面 46 内壁面 48 本体壁の上方部分 50 本体壁の
下方部分 52 上方部分の頂部面 54 フランジ 56 下方部分の底面 58 薄膜 60 タブ 61 支持体
フロントページの続き (72)発明者 エドワード・エフ・マッシ アメリカ合衆国ニュージャージー州07421, ヒューイット,ヒューイット・ロード 18 (72)発明者 ダグラス・ピー・ヘンダーソン アメリカ合衆国ニュージャージー州07960, モリスタウン,バレーヴュー・ドライブ 53 (72)発明者 タデューツ・エイ・ティンドーフ アメリカ合衆国ニュージャージー州07726, マナラパン・タウンシップ,サンドパイパ ー・ドライブ 8

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体外で組織培養物を成長させる装置に
    して、 上面と、下面と、該上面から該下面まで伸長する複数の
    ウェルと、前記上面から伸長する段状に持ち上がった入
    口面と、該段状に持ち上がった入口面から伸長する少な
    くとも一つの突起部分と、を有する培養容器と、 上方部分と、下方部分と、内面及び外面を有し、前記上
    面から前記下面まで伸長する側壁と、前記下方部分に取
    り付けられた透過性薄膜と、前記上方部分から伸長し、
    前記培養容器の前記突起部分に係合するスロットを含む
    フランジと、を有する細胞培養インサートと、を備える
    ことを特徴とする装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装置にして、細胞培養
    インサートを位置決めし且つ中心決めする前記手段が、
    前記段状に持ち上がった入口面から伸長し且つ互いに対
    向するように配置された二つの突出部分を備えることを
    特徴とする装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の装置にして、前記細胞
    培養インサートが、前記側壁の前記外面から伸長する前
    記培養容器の前記ウェル内で前記細胞培養インサートが
    移動するのを規制する手段を更に備えることを特徴とす
    る装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の装置にして、前記イン
    サートの移動を規制する前記手段が、前記側壁の外面の
    上で且つ前記上方部分と前記下方部分との間で互いに対
    向するように配置された二つの突出タブを備えることを
    特徴とする装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の装置にして、前記培養
    容器が、略矩形の形状であり、前記ウェルが規則的に略
    平行な横列に配置されることを特徴とする装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の装置にして、複数の細
    胞培養インサートを更に備えることを特徴とする装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の装置にして、前記ウェ
    ルの突起部分が、一つの細胞培養インサートのフランジ
    が別の細胞培養インサートのフランジに接触するのを実
    質的に阻止し得るように規則的な列状に配置されること
    を特徴とする装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の装置にして、頂部壁
    と、該頂部壁から伸長する外周スカート部と、を有する
    着脱可能な蓋を備えることを特徴とする装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の装置にして、前記細胞
    培養インサートが、約5°乃至約8°の抜き勾配を更に
    備えることを特徴とする装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の装置にして、前記抜
    き勾配が約6°であることを特徴とする装置。
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