JP4821090B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は半導体装置および半導体装置の製造方法に関し、特に、マルチリサーフMOSFET(Metal Oxide Field Effective Transistor)に適用して好適なものである。
移動体通信端末装置の送受信回路などに使われるトランジスタでは、オン抵抗を増加させることなく、大電流化および高耐圧化を図ることが要求されている。このようなトレンジスタを実現するために、例えば、特許文献1には、マルチリサーフ構造を持つオフセットドレインをSOI(Silicon On Insulator)基板上に設ける方法が開示されている。
このマルチリサーフ構造を持つオフセットドレインは、n型領域とp型領域とが電流の進行方向に沿ってストライプ状に配置されている。このため、ゲート電圧が0ボルト以下のオフ状態では、n型領域とp型領域とがストライプ状に交互に配置されたオフセットドレインのpn接合界面、オフセットドレインのp型領域とドレイン電極のn+型領域との接合界面、オフセットドレインのn型領域とp型ボディとの接合界面、オフセットドレインのn型領域とBOX層の界面で空乏層を広げることができる。このため、オフセットドレインのn型領域およびp型領域の濃度と深さを最適化することにより、オフセットドレインの表面電界を緩和することができる。この結果、耐圧を劣化させることなく、オフセットドレインのn型領域の不純物濃度を高くすることができ、オン抵抗を増加させることなく、大電流化および高耐圧化を図ることができる。
特開2000−286417号公報
しかしながら、特許文献1に開示された方法では、SOI構造の上部シリコン層が薄くなると、オフセットドレインの厚さが薄くなり、オン抵抗が増加する。一方、オン抵抗を低減させるため、オフセットドレインのn型領域の不純物濃度をさらに高くすると、ソース/ドレイン領域のパンチスルー現象、しきい値電圧の変動、スタンバイ電流の増加として知られる短チャネル効果などが発生するという問題があった。
また、SOI構造の上部シリコン層と上部シリコン層に接する絶縁膜との界面にホットキャリアがトラップされることによってオフセットドレインが空乏化し、オン抵抗が増加するという問題もあった。
そこで、本発明の目的は、オフセットドレインが形成される半導体層が絶縁体上に形成された場合においても、オン抵抗の増加を抑制しつつ、大電流化および高耐圧化を図ることが可能な半導体装置および半導体装置の製造方法を提供することである。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様に係る半導体装置によれば、絶縁体上の半導体層に電界効果型トランジスタが形成された半導体装置において、前記電界効果型トランジスタにはマルチリサーフ構造を持つオフセットドレインが設けられ、前記オフセットドレインが設けられた半導体層の膜厚がソース側の半導体層の膜厚に比べて厚いことを特徴とする。
これにより、ソース側の半導体層の薄膜化を可能としつつ、マルチリサーフ構造を持つオフセットドレインが形成された半導体層を厚膜化することができる。このため、オフセットドレインの不純物濃度の増大を抑制しつつ、オン抵抗を低減させることが可能となるとともに、オフセットドレインの表面電界を緩和することを可能としつつ、電界効果型トランジスタを完全空乏モードで動作させることが可能となる。この結果、電界効果型トランジスタの低消費電力化および高速化を実現することが可能となるとともに、大電流化および高耐圧化を図ることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置によれば、前記ソース側には、ソースタイ構造が設けられていることを特徴とする。
これにより、ボディ領域に蓄積したホットキャリアを逃がすことが可能となり、電界効果型トランジスタを完全空乏モードで動作させることを可能としつつ、ドレイン耐圧の劣化を抑制することができる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置によれば、前記オフセットドレインの不純物濃度はドレインからゲートに向かって徐々に薄くなっていることを特徴とする。
これにより、ドレイン抵抗の増大を抑制しつつ、ボディ領域のドレイン端における不純物濃度を低下させることが可能となり、ボディ領域のドレイン端における電界集中を緩和させることを可能として、ドレイン耐圧を向上させることができる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置によれば、前記電界効果型トランジスタはSOI基板上に形成されていることを特徴とする。
これにより、電界効果型トランジスタの素子分離を容易に行うことが可能となるとともに、ラッチアップを防止することができ、さらに、ソース/ドレイン接合容量を低減させることを可能として、電界効果型トランジスタの高速化を図ることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置によれば、絶縁体上に積層された半導体層と、前記半導体層上に形成されたゲート電極と、前記半導体層に設けられ、前記ゲート電極下に配置された第1導電型ボディ領域と、前記半導体層に設けられ、前記ゲート電極の一方の側に配置された第2導電型ソース領域と、前記ゲート電極の他方の側に配置され、前記半導体層上に積層されたエレベーテッド半導体層と、前記エレベーテッド半導体層およびその下の半導体層に形成され、第1導電型領域と第2導電型領域とが電流の進行方向に沿ってストライプ状に配置されたオフセットドレイン層と、前記ゲート電極から所定間隔だけ隔てて前記オフセットドレイン層に配置された第2導電型ドレイン領域とを備えることを特徴とする。
これにより、ボディ領域の薄膜化を可能としつつ、オフセットドレインが設けられた半導体層を厚膜化することが可能となるとともに、マルチリサーフ構造をオフセットドレインに持たせることができる。このため、電界効果型トランジスタを完全空乏モードで動作させる場合においても、オフセットドレインの不純物濃度の増大を抑制しつつ、オン抵抗を低減させることが可能となるとともに、オフセットドレインの表面電界を緩和することができる。この結果、電界効果型トランジスタの低消費電力化および高速化を実現することを可能としつつ、ソース/ドレイン領域のパンチスルー現象、しきい値電圧の変動および短チャネル効果の発生を抑制することが可能となるとともに、大電流化および高耐圧化を図ることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置によれば、前記第2導電型ソース領域に設けられ、前記第1導電型ボディ領域に接するように配置された第1導電型ソースボディ接続領域と、前記第2導電型ソース領域と前記第1導電型ソースボディ接続領域とに跨るように配置されたコンタクトとを備えることを特徴とする。
これにより、ボディ領域がソース領域およびドレイン領域で分断された場合においても、ボディ領域に蓄積したホットキャリアを逃がすことが可能となり、電界効果型トランジスタを完全空乏モードで動作させることを可能としつつ、ドレイン耐圧の劣化を抑制することができる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法によれば、絶縁体上に形成された第1導電型半導体層上にゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極をマスクとしてドレイン側の前記第1導電型半導体層にイオン注入を行うことにより、第1導電型領域と第2導電型領域とが電流の進行方向に沿ってストライプ状に配置されたオフセットドレイン層を形成する工程と、前記ゲート電極の側壁にサイドウォールを形成する工程と、前記オフセットドレイン層上に積層されたエレベーテッド半導体層を形成する工程と、前記エレベーテッド半導体層にイオン注入を行うことにより、第1導電型領域と第2導電型領域とが電流の進行方向に沿ってストライプ状に配置されたエレベーテッドオフセットドレイン層を形成する工程と、前記ゲート電極および前記サイドウォールをマスクとしてソース側の前記第1導電型半導体層にイオン注入を行うことにより、第2導電型ソース領域を形成する工程と、前記ゲート電極から所定間隔だけ隔てて前記エレベーテッドオフセットドレイン層に配置された第2導電型ドレイン領域を形成する工程とを備えることを特徴とする。
これにより、ボディ領域の薄膜化を可能としつつ、オフセットドレインが設けられた半導体層を厚膜化することが可能となるとともに、製造プロセスの煩雑化を抑制しつつ、厚膜化されたオフセットドレインにマルチリサーフ構造を形成することができる。このため、電界効果型トランジスタをSOI基板上に形成した場合においても、オン抵抗の増加を抑制しつつ、大電流化および高耐圧化を図ることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法によれば、絶縁体上に形成された第1導電型半導体層上にゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極をマスクとして前記第1導電型半導体層にイオン注入を行うことにより、第1導電型領域と第2導電型領域とが電流の進行方向に沿ってストライプ状に配置されたオフセットドレイン層およびオフセットソース層をそれぞれ形成する工程と、前記ゲート電極の側壁にサイドウォールを形成する工程と、前記オフセットドレイン層上に積層されたエレベーテッド半導体層を形成する工程と、前記エレベーテッド半導体層にイオン注入を行うことにより、第1導電型領域と第2導電型領域とが電流の進行方向に沿ってストライプ状に配置されたエレベーテッドオフセットドレイン層を形成する工程と、前記エレベーテッドオフセットドレイン層のゲート寄りの領域および前記オフセットソース層の第1導電型領域を覆う第1レジストパターンを形成する工程と、第1レジストパターン、前記ゲート電極および前記サイドウォールをマスクとしてイオン注入を行うことにより、第2導電型ソース領域および第2導電型ドレイン領域を形成する工程と、前記エレベーテッドオフセットドレイン層および前記オフセットソース層の第2導電型領域を覆う第2レジストパターンを形成する工程と、前記第2レジストパターン、前記ゲート電極および前記サイドウォールをマスクとしてイオン注入を行うことにより、前記オフセットソース層の第1導電型領域に第1導電型ソースボディ接続領域を形成する工程と、前記第2導電型ソース領域と前記第1導電型ソースボディ接続領域とに跨るように配置されたコンタクトを形成する工程とを備えることを特徴とする。
これにより、ボディ領域の薄膜化を可能としつつ、厚膜化されたオフセットドレインにマルチリサーフ構造を形成することが可能となるとともに、製造プロセスの煩雑化を抑制しつつ、ソースタイ構造を設けることができる。このため、電界効果型トランジスタをSOI基板上に形成した場合においても、オン抵抗の増加を抑制しつつ、大電流化および高耐圧化を図ることが可能となるとともに、ボディ領域に蓄積したホットキャリアを逃がすことを可能として、ドレイン耐圧の劣化を抑制することができる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法によれば、前記エレベーテッド半導体層を形成する工程は、前記オフセットドレイン層の表面が露出するようにパターニングされた酸化膜を形成する工程と、前記オフセットドレイン層上に前記エレベーテッド半導体層をエピタキシャル成長させる工程とを備えることを特徴とする。
これにより、オフセットドレイン層上にエレベーテッド半導体層を選択的に形成することが可能となり、ソースの半導体層の薄膜化を可能としつつ、マルチリサーフ構造を持つオフセットドレインの半導体層を厚膜化することができる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法によれば、前記半導体層はSi、前記エレベーテッド半導体層はSiGeまたはSiとSiGeとの積層構造であることを特徴とする。
これにより、半導体層上に積層されるエレベーテッド半導体層の格子整合をとることを可能としつつ、電子の移動度を向上させることができる。このため、エレベーテッド半導体層を半導体層上に安定して形成することを可能としつつ、オフセットドレインの抵抗を低減することができる。
以下、本発明の実施形態に係る半導体装置およびその製造方法について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す平面図、図2(a)は、図1のA1−A2線で切断した断面図、図2(b)は、図1のB1−B2線で切断した断面図、図2(c)は、図1のC1−C2線で切断した断面図である。
図1および図2において、BOX層1上にはp型半導体層2が形成されている。なお、p型半導体層2の材質としては、例えば、Si、Ge、SiGe、SiC、SiSn、PbS、GaAs、InP、GaP、GaN、ZnSeなどを用いることができ、BOX層1としては、例えば、SiO2、SIONまたはSi34などの絶縁層または埋め込み絶縁膜を用いることができる。また、p型半導体層2がBOX層1上に形成された半導体基板としては、例えば、SOI基板を用いることができ、SOI基板としては、SIMOX(Separation by Implanted Oxgen)基板、貼り合わせ基板またはレーザアニール基板などを用いることができる。また、BOX層1として、サファイア、ガラスまたはセラミックなどの絶縁性基板を用いるようにしてもよい。また、p型半導体層2としては、単結晶半導体層、多結晶半導体層あるいはアモルファス半導体層を用いるようにしてもよい。
そして、p型半導体層2上には、ゲート絶縁膜3を介してゲート電極4が形成され、ゲート電極4の側壁には、サイドウォール10a、10bがそれぞれ形成されている。そして、ソース側のp型半導体層2には、n型オフセットソース層5aおよびp型ソースボディ接続層5bが交互に配置されている。なお、n型オフセットソース層5aおよびp型ソースボディ接続層5bは、ゲート電極4に対して自己整合的に配置することができ、n型オフセットソース層5aおよびp型ソースボディ接続層5bの底面はBOX層1に接触させることができる。そして、n型オフセットソース層5aには、ソース側のサイドウォール10aに自己整合的にn+型ソース層8aが形成され、p型ソースボディ接続層5bには、ソース側のサイドウォール10aに自己整合的にp+型ソースボディ接続層8bが形成されている。そして、n+型ソース層8aおよびp+型ソースボディ接続層8bには、n+型ソース層8aとp+型ソースボディ接続層8bとに跨るように配置されたコンタクトK1が形成されている。
また、ドレイン側のp型半導体層2には、電流の進行方向に沿ってストライプ状にそれぞれ配置されたn型オフセットドレイン層6aおよびp型オフセットドレイン層6bが交互に形成されている。なお、n型オフセットドレイン層6aおよびp型オフセットドレイン層6bは、ゲート電極4に対して自己整合的に配置することができ、n型オフセットドレイン層6aおよびp型オフセットドレイン層6bの底面はBOX層1に接触させることができる。
そして、n型オフセットドレイン層6aおよびp型オフセットドレイン層6b上には、ゲート電極4からサイドウォール10bを隔てるようにして、n型エレベーテッドオフセットドレイン層7aおよびp型エレベーテッドオフセットドレイン層7bがそれぞれ積層されている。そして、n型エレベーテッドオフセットドレイン層7aおよびp型エレベーテッドオフセットドレイン層7bには、ゲート電極4から所定間隔だけ隔たるようにしてn+型ドレイン層9が形成されている。なお、n+型ドレイン層9は、n型エレベーテッドオフセットドレイン層7aおよびp型エレベーテッドオフセットドレイン層7bだけでなく、n型オフセットドレイン層6aおよびp型オフセットドレイン層6bに形成するようにしてもよい。そして、n+型ドレイン層9には、n+型ドレイン層9から電極を引き出すためのコンタクトK2が形成されている。
ここで、ゲート電圧が0ボルト以下のオフ状態では、図1および図2の斜線で示すように、n型オフセットドレイン層6aとp型オフセットドレイン層6bとのpn接合界面、n型エレベーテッドオフセットドレイン層7aとp型エレベーテッドオフセットドレイン層7bとのpn接合界面、p型オフセットドレイン層6bとn+型ドレイン層9との接合界面、p型エレベーテッドオフセットドレイン層7bとn+型ドレイン層9との接合界面、n型オフセットドレイン層6aとp型半導体層2との接合界面、n型オフセットドレイン層6aとBOX層1の界面で空乏層を広げることができる。このため、n型オフセットドレイン層6aおよびp型オフセットドレイン層6bの濃度と深さ、並びにn型エレベーテッドオフセットドレイン層7aおよびp型エレベーテッドオフセットドレイン層7bの濃度と膜厚をそれぞれ最適化することにより、オフセットドレインの表面電界を緩和することができる。
また、n型エレベーテッドオフセットドレイン層7aおよびp型エレベーテッドオフセットドレイン層7bをn型オフセットドレイン層6aおよびp型オフセットドレイン層6b上にそれぞれ積層し、マルチリサーフ構造を持つオフセットドレインをせり上げ構造とすることにより、ボディ領域の薄膜化を可能としつつ、オフセットドレインの半導体層を厚膜化することが可能となる。このため、電界効果型トランジスタを完全空乏モードで動作させる場合においても、オフセットドレインの不純物濃度の増大を抑制しつつ、オン抵抗を低減させることが可能となるとともに、オフセットドレインの表面電界を緩和することができる。この結果、電界効果型トランジスタの低消費電力化および高速化を実現することを可能としつつ、ソース/ドレイン領域のパンチスルー現象、しきい値電圧の変動および短チャネル効果の発生を抑制することが可能となるとともに、大電流化および高耐圧化を図ることが可能となる。
また、マルチリサーフ構造を持つオフセットドレインをせり上げ構造とすることにより、オフセットドレインでホットキャリアが発生した場合においても、半導体層と絶縁膜との界面にホットキャリアがトラップされることを抑制することができ、オン抵抗の増加を抑制することができる。
また、p型ソースボディ接続層5bおよびp+型ソースボディ接続層8bをソース側に設けることにより、ソースタイ構造を形成することが可能となる。このため、ボディ領域に蓄積したホットキャリアを逃がすことが可能となり、電界効果型トランジスタを完全空乏モードで動作させることを可能としつつ、ドレイン耐圧の劣化を抑制することができる。
なお、n型オフセットドレイン層6aおよびn型エレベーテッドオフセットドレイン層7aの不純物濃度はn+型ドレイン層9からゲート電極4に向かって徐々に薄くなるようにしてもよく、p型オフセットドレイン層6bおよびp型エレベーテッドオフセットドレイン層7bの不純物濃度はゲート電極4からn+型ドレイン層9に向かって徐々に薄くなるようにしてもよい。
これにより、オフセットドレインの抵抗の増大を抑制しつつ、ボディ端またはドレイン端における不純物濃度を低下させることが可能となる。このため、マルチリサーフ構造をオフセットドレインに設けた場合においても、ボディ端またはドレイン端における電界集中を緩和させることが可能となり、ドレイン耐圧を向上させることができる。
図3は、本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
図3(a1)〜図3(c1)において、BOX層1上にはp型半導体層2が形成されている。そして、p型半導体層2の熱酸化を行うことにより、p型半導体層2上にゲート絶縁膜3を形成する。そして、CVDなどの方法により、ゲート絶縁膜3が形成されたp型半導体層2上に多結晶シリコン層を積層し、フォトリソグラフィー技術およびドライエッチング技術を用いて多結晶シリコン層をパターニングすることにより、ゲート電極4をゲート絶縁膜3上に形成する。
そして、フォトリソグラフィー技術を用いることにより、p型ソースボディ接続層5bおよびp型オフセットドレイン層6bが形成される領域を第1レジストパターンで覆う。そして、その第1レジストパターンおよびゲート電極4をマスクとして、As、Pなどの不純物をp型半導体層2内にイオン注入することにより、n型オフセットソース層5aをソース側に形成するとともに、n型オフセットドレイン層6aをドレイン側に形成する。
次に、第1レジストパターンを除去した後、フォトリソグラフィー技術を用いることにより、n型オフセットソース層5aおよびn型オフセットドレイン層6aが形成された領域を第2レジストパターンで覆う。そして、その第2レジストパターンおよびゲート電極4をマスクとして、Bなどの不純物をp型半導体層2内にイオン注入することにより、p型ソースボディ接続層5bをソース側に形成するとともに、p型オフセットドレイン層6bをドレイン側に形成する。
次に、第2レジストパターンを除去した後、CVDなどの方法により、p型半導体層2上の全面に絶縁膜を形成する。そして、RIEなどの異方性エッチングを用いて絶縁膜をエッチバックすることにより、ゲート電極4の側壁にサイドウォール10a、10bをそれぞれ形成する。そして、熱酸化などの方法により、酸化膜11を全面に形成し、フォトリソグラフィー技術およびドライエッチング技術を用いて酸化膜11をパターニングすることにより、n型オフセットドレイン層6aおよびp型オフセットドレイン層6bの表面を露出させる。
次に、図3(a2)〜図3(c2)に示すように、エピタキシャル成長により、n型オフセットドレイン層6aおよびp型オフセットドレイン層6b上にエレベーテッド半導体層12を形成する。ここで、n型オフセットソース層5aおよびp型ソースボディ接続層5bに酸化膜11を形成するとともに、n型オフセットドレイン層6aおよびp型オフセットドレイン層6bの表面が露出された状態でエピタキシャル成長を行うことにより、n型オフセットドレイン層6aおよびp型オフセットドレイン層6b上にエレベーテッド半導体層12を選択的に形成することができる。
なお、エレベーテッド半導体層12の材質としては、例えば、Si、Ge、SiGe、SiC、SiSn、PbSなどのIV族元素、GaAs、GaN、InP、GaPなどのIII−V族元素、ZnSeなどのII−VI族元素、あるいはIV−VI族元素から選択することができる。特に、p型半導体層2がSiの場合、エレベーテッド半導体層12として、SiGeまたはSiとSiGeとの積層構造を用いることにより、p型半導体層2上にエレベーテッド半導体層12を安定して形成することを可能としつつ、電子の移動度を向上させることを可能として、オフセットドレインの抵抗を低減することができる。
次に、図3(a3)〜図3(c3)に示すように、フォトリソグラフィー技術を用いることにより、P型エレベーテッドオフセットドレイン層7bが形成される領域を第3レジストパターンで覆う。そして、その第3レジストパターンおよびゲート電極4をマスクとして、As、Pなどの不純物をエレベーテッド半導体層12内にイオン注入することにより、n型エレベーテッドオフセットドレイン層7aをドレイン側に形成する。
次に、第3レジストパターンを除去した後、フォトリソグラフィー技術を用いることにより、n型エレベーテッドオフセットドレイン層7aが形成された領域を第4レジストパターンで覆う。そして、その第4レジストパターン、ゲート電極4およびサイドウォール10bをマスクとして、Bなどの不純物をエレベーテッド半導体層12内にイオン注入することにより、p型エレベーテッドオフセットドレイン層7bをドレイン側に形成する。
次に、図3(a4)〜図3(c4)に示すように、n型オフセットソース層5aおよびp型ソースボディ接続層5b上の酸化膜11および第4レジストパターンを除去する。そして、フォトリソグラフィー技術を用いることにより、p型ソースボディ接続層5b、n型エレベーテッドオフセットドレイン層7aおよびp型エレベーテッドオフセットドレイン層7bを覆う第5レジストパターンを形成する。そして、その第5レジストパターン、ゲート電極4およびサイドウォール10a、10bをマスクとして、As、Pなどの不純物をn型オフセットソース層5a内にイオン注入することにより、n+型ソース層8aをソース側に形成する。
次に、第5レジストパターンを除去した後、フォトリソグラフィー技術を用いることにより、n型オフセットソース層5a、n型エレベーテッドオフセットドレイン層7aおよびp型エレベーテッドオフセットドレイン層7bを覆う第6レジストパターンを形成する。そして、その第6レジストパターン、ゲート電極4およびサイドウォール10a、10bをマスクとして、Bなどの不純物をp型ソースボディ接続層5b内にイオン注入することにより、p+型ソースボディ接続層8bをソース側に形成する。
次に、第6レジストパターンを除去した後、フォトリソグラフィー技術を用いることにより、ゲート電極4から所定間隔だけ隔ててn型エレベーテッドオフセットドレイン層7aおよびp型エレベーテッドオフセットドレイン層7bを露出させる第7レジストパターンを形成する。そして、その第7レジストパターンをマスクとして、As、Pなどの不純物をn型エレベーテッドオフセットドレイン層7aおよびp型エレベーテッドオフセットドレイン層7b内にイオン注入することにより、ゲート電極4から所定間隔だけ隔てて配置されたn+型ドレイン層9を形成する。
これにより、ボディ領域の薄膜化を可能としつつ、厚膜化されたオフセットドレインにマルチリサーフ構造を形成することが可能となるとともに、製造プロセスの煩雑化を抑制しつつ、ソースタイ構造をソース側に設けることができる。このため、電界効果型トランジスタをSOI基板上に形成した場合においても、オン抵抗の増加を抑制しつつ、大電流化および高耐圧化を図ることが可能となるとともに、ボディ領域に蓄積したホットキャリアを逃がすことを可能として、ドレイン耐圧の劣化を抑制することができる。
なお、上述した実施形態では、nチャンネルMOSトランジスタを例にとって説明したが、pチャンネルMOSトランジスタに適用するようにしてもよい。また、上述した実施形態では、SOI基板上に形成された電界効果型トランジスタを例にとって説明したが、SOI基板上に形成された電界効果型トランジスタ以外にも、例えば、TFT(Thin Film Transistor)などに適用してもよい。また、上述した実施形態では、ソースタイ構造をソース側に設ける方法について説明したが、ソースタイ構造は省略してもよい。
本発明の一実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す平面図。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す断面図。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図。
符号の説明
1 BOX層、2 p型半導体層、3 ゲート絶縁膜、4 ゲート電極、5a n型オフセットソース層、5b p型ソースボディ接続層、6a n型オフセットドレイン層、6b p型オフセットドレイン層、7a n型エレベーテッドオフセットドレイン層、7b p型エレベーテッドオフセットドレイン層、8a n+型ソース層、8b p+型ソースボディ接続層、9 n+型ドレイン層、10a、10b サイドウォール、K1、K2 コンタクト、11 酸化膜、12 エレベーテッド半導体層

Claims (2)

  1. 絶縁体上に第1導電型の半導体層を形成する工程と、
    前記半導体層上の一部にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、
    前記半導体層であって、前記ゲート電極の一端側に、前記第1導電型のソースボディ接続層と第2導電型のオフセットソース層とを平面視で電流の進行方向に沿ってストライプ状に配置されるように形成し、前記一端側と対向する他端側に、前記第1導電型の第1オフセットドレイン層と前記第2導電型の第2オフセットドレイン層とを平面視で電流の進行方向に沿ってストライプ状に配置されるように形成する工程と、
    前記第1オフセットドレイン層と前記第2オフセットドレイン層とを形成した後に、前記ゲート絶縁膜と前記ゲート電極との側壁にサイドウォールを形成する工程と、
    前記サイドウォールを形成した後に、前記第1オフセットドレイン層上に前記第1導電型の半導体層で形成された第1エレベーテッドオフセットドレイン層を形成し、前記第2オフセットドレイン層上に前記第2導電型の半導体層で形成された第2エレベーテッドオフセットドレイン層を形成する工程と、
    前記ゲート電極から所定間隔だけ隔てて、前記第1エレベーテッドオフセットドレイン層と前記第2エレベーテッドオフセットドレイン層とに前記第2導電型のドレイン層を形成する工程と、
    前記第1エレベーテッドオフセットドレイン層と前記第2エレベーテッドオフセットドレイン層とを形成した後に、前記ソースボディ接続層に前記ソースボディ接続層よりも前記第1導電型の不純物濃度が高い高濃度ソースボディ接続層を形成し、前記オフセットソース層に前記オフセットソース層よりも前記第2導電型の不純物濃度が高いソース層を形成する工程と、
    前記高濃度ソースボディ接続層と前記ソース層とに跨るようにコンタクトを形成する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記第1オフセットドレイン層と前記第2オフセットドレイン層とを形成する工程は、
    前記第1オフセットドレイン層において、前記ゲート電極側から前記ドレイン層が形成される領域側に向かって、前記第1導電型の不純物の濃度が徐々に薄くなるように前記第1導電型の不純物を注入する工程と、
    前記第2オフセットドレイン層において、前記ドレイン層が形成される領域側から前記ゲート電極側に向かって、前記第2導電型の不純物の濃度が徐々に薄くなるように前記第2導電型の不純物を注入する工程とをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
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