JP4820635B2 - 自動周波数制御方法、自動周波数制御プログラムおよび自動周波数制御装置 - Google Patents

自動周波数制御方法、自動周波数制御プログラムおよび自動周波数制御装置 Download PDF

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Description

この発明は、スペクトラム直接拡散通信方式の復調器においてキャリア周波数を再生するための自動周波数制御を行う復調器の自動周波数制御方法、自動周波数制御プログラムおよび自動周波数制御装置に関する。
近時、携帯電話やコンピュータの有線または無線による通信分野などにおいて、耐ノイズ性や秘匿性が高いという利点を有するスペクトラム直接拡散通信方式が注目されている。スペクトラム直接拡散通信方式では、送信データを周波数変調や位相変調などにより狭帯域信号とし、この狭帯域信号を拡散符号により広帯域に直接拡散して送信する。受信側では、送信側で用いた拡散符号に同期した拡散符号を発生させ、この拡散符号を用いて受信スペクトラム拡散信号の逆拡散を行うことにより、狭帯域信号を得、この狭帯域信号に対して、受信信号からキャリア周波数を再生して同期検波を行うか、または1シンボル遅延させた受信信号の周波数をキャリア周波数として用いて遅延検波を行うことにより、復調データを得る。
図12は、一例の相関器の出力−周波数特性図である。図13は、従来例のスペクトラム直接拡散通信方式における復調器の自動周波数制御(AFC)回路の構成を示すブロック図である。図13において、ミキサ1は、高周波信号から中間周波信号に変換された受信スペクトラム拡散信号(SS受信信号)と、電圧制御発振器(VCO)2の出力との乗算を行って、ベースバンドスペクトラム拡散信号を出力する。このベースバンドスペクトラム拡散信号をローパス・フィルタ(LPF)3に通すことにより、ミキサ1で発生する高調波成分とエリアシング雑音(折り返し雑音)をカットする。
ローパス・フィルタ3の出力は、A/D変換器(ADC)4で所定のクロック周波数でサンプリングすることによりA/D変換されて、ディジタル化した受信スペクトラム拡散信号となる。ディジタル化した受信スペクトラム拡散信号は、相関器5に入力される。相関器5は、その入力信号と、内蔵する拡散符号パターンとの相関を求めることによりスペクトラム逆拡散を行い、相関値を出力する。
例えば、カウンタで構成される掃引器(掃引カウンタ)8の出力をD/A変換器(DAC)9を介してアナログ電圧に変換して電圧制御発振器2の制御信号とし、この掃引器8の出力電圧を掃引制御器7により一定範囲内で徐々に増加させて周波数を掃引することにより、相関器5からは、図12に示すような相関値−周波数の特性が得られる。最大値検出器6でこの相関値の最大値を求め、相関値の最大値が得られたときの電圧制御発振器2の出力周波数(fc)で自動周波数制御の初期引き込みが完了したとして掃引を停止し、相関器5から復調データを出力する。このような構成の自動周波数制御回路は、例えば特許文献1に開示されている。
特開平7−86983号公報
しかしながら、上述した従来構成の自動周波数制御回路では、電圧制御発振器の制御電圧を徐々に増加させて周波数の掃引を行うため、自動周波数制御の初期引き込みが完了して所望の中心周波数を得るまでに長時間を要するという問題点がある。また、一般に、相関器にはマッチド・フィルタやスライディング相関器等が用いられるが、マッチド・フィルタを用いた場合には、回路規模および消費電力が大きいため、自動周波数制御の初期引き込みが完了するまでの動作時間が長いと、消費電力が多くなるという問題点がある。従って、携帯電話等の受信機の電源を投入したときや、圏外から圏内へ復帰したときには、速やかに通信可能な状態になるのが好ましく、そのためには、自動周波数制御の初期引き込み時間を短縮する必要がある。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、自動周波数制御の初期引き込みに要する時間を短縮し、受信機の電源投入時や圏外から圏内への復帰時に速やかに通信可能な状態にすることができるスペクトラム直接拡散通信方式における復調器の自動周波数制御方法、自動周波数制御プログラムおよび自動周波数制御装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、スペクトラム直接拡散通信方式の復調器においてキャリア周波数を再生するための自動周波数制御を行うにあたって、まず、キャリア周波数偏差の分布範囲内に対して、周波数間隔が均等またはおよそ均等となる複数の周波数を設定する。そして、その複数の周波数について逆拡散相関値を求め、逆拡散相関値が最大となる周波数を求める。このときの逆拡散相関値が最大となる周波数を第1の周波数とし、この第1の周波数を求めるために設定した複数の周波数の均等またはおよそ均等な周波数間隔を第1の周波数間隔とする。
次に、第1の周波数よりも第2の周波数間隔だけ低い第2の周波数と、第1の周波数よりも第2の周波数間隔だけ高い第3の周波数を設定する。そして、第2の周波数と第3の周波数について逆拡散相関値を求め、逆拡散相関値が大きい方の周波数を求める。ここで、第2の周波数間隔は、第1の周波数間隔よりも狭く、特に限定しないが、例えば第1の周波数間隔の半分またはおよそ半分である。第2の周波数および第3の周波数のうち、逆拡散相関値が大きい方の周波数を第4の周波数とする。
この第4の周波数がキャリア周波数偏差の中心周波数に対して所望の周波数範囲内におさまるまで、第4の周波数を新たに第1の周波数とし、この第1の周波数に対して、上述したように、第2の周波数と第3の周波数を設定し、逆拡散相関値が大きい方の周波数を選択するという処理を繰り返し行う。その際、第1の周波数と第2の周波数および第3の周波数との周波数間隔を、その繰り返しにおける前回の周波数間隔よりも狭くし、特に限定しないが、例えば前回の周波数間隔の半分またはおよそ半分にする。
このようにすることによって、電圧制御発振器の制御電圧を徐々に増加させてキャリア周波数偏差の分布範囲の全体にわたって周波数を掃引する従来構成に比べて、自動周波数制御の初期引き込み時間を短縮することができる。
ここで、最初にキャリア周波数偏差の分布範囲内に対して設定する周波数の数を3つにしてもよい。この場合には、最初に設定する周波数の数を4つ以上にする場合に比べて、より短い時間で自動周波数制御の初期引き込みが完了する。また、最初にキャリア周波数偏差の分布範囲内に対して設定する周波数の数を2つにしてもよい。そうすれば、自動周波数制御の初期引き込み時間がさらに短くなる。ただし、この場合には、その2つの周波数について求めた逆拡散相関値が同じになることがある。その場合には、その2つの周波数の間を均等またはおよそ均等に分割する2つの周波数を新たに設定し、その設定した2つの周波数に対して逆拡散相関値の比較を行う。
また、最初にキャリア周波数偏差の分布範囲内に対して設定した複数の周波数を、隣り合う2つの周波数ずつを組にして複数の候補群としてもよい。そして、各候補群について、その中に含まれる2つの周波数の逆拡散相関値の合計を求め、その合計が最大となる候補群を選択する。この選択した候補群に対応する2つの逆拡散相関値を比較して、逆拡散相関値が大きい方の周波数を第1の周波数としてもよい。
このようにすれば、自動周波数制御により吸収すべき周波数偏差量が2π[rad]以上であるため、キャリア周波数偏差の分布範囲内に逆拡散相関値のピークが複数存在する場合に、その複数のピークのうち逆拡散相関値の低い方に合わせて自動周波数制御の初期引き込みを行ってしまうのを防ぐことができる。
さらに、以上のようにして、再生するキャリア周波数の粗調整を行った後、逆拡散処理によって受信信号からシンボルを再生し、その再生シンボルと前回再生したシンボルとの間の位相回転量を求め、その位相回転量に基づいて、再生するキャリア周波数の微調整を行うようにしてもよい。このようにすれば、従来よりも高精度な追従動作が可能となる。
さらにまた、再生したシンボル間の位相回転量に基づいて、再生するキャリア周波数の微調整を行っている間も、上述した逆拡散相関値の比較によるキャリア周波数の監視を行うようにしてもよい。このようにすれば、逆拡散後の再生シンボル間の位相回転量を検出してキャリア周波数偏差に追従させているときに、瞬断や受信信号の雑音等の影響で誤った位相回転量を検出し、擬似ロック状態となってしまっても、自己復旧することができる。
なお、周波数間隔が均等であるとは、ある周波数範囲を完全に均等な間隔に分けることができる場合、すなわち周波数範囲の値を、設定する周波数の数で割りきることができる場合のことを意味する。一方、周波数間隔がおよそ均等であるとは、ある周波数範囲を完全に均等な間隔に分けることができない場合、すなわち周波数範囲の値を、設定する周波数の数で割りきることができず、その商に対して四捨五入などを行う必要がある場合のことを意味する。また、第2の周波数間隔が、第1の周波数間隔の半分またはおよそ半分である、としているのも同様の理由による。
本発明によれば、スペクトラム直接拡散通信方式の復調器において、自動周波数制御の初期引き込みに要する時間を短縮することができるので、受信機の電源投入時や圏外から圏内への復帰時に速やかに通信可能な状態にすることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるスペクトラム直接拡散通信方式における復調器の自動周波数制御方法、自動周波数制御プログラムおよび自動周波数制御装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の実施の形態の説明および添付図面において、同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1の自動周波数制御装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、自動周波数制御装置100は、Iチャネル用のミキサ11a、ローパス・フィルタ13a、A/D変換器14aおよび相関器15aと、Qチャネル用のミキサ11b、ローパス・フィルタ13b、A/D変換器14bおよび相関器15bを備えている。また、自動周波数制御装置100は、電圧制御発振器12、最大値検出部16、D/A変換器19、AFC制御部21、相関値比較部22、相関値ピーク差検出部23および周波数制御部24を備えている。
ミキサ11a,11bは、高周波信号から中間周波信号に変換された受信スペクトラム拡散信号(SS受信信号)と、電圧制御発振器12の出力信号との乗算を行って、ベースバンドスペクトラム拡散信号を出力する。ローパス・フィルタ13a,13bは、ミキサ11a,11bから出力されたベースバンドスペクトラム拡散信号から、ミキサ11a,11bで発生する高調波成分とエリアシング雑音(折り返し雑音)をカットする。A/D変換器14a,14bは、ローパス・フィルタ13a,13bの出力信号(アナログ信号)を、所定のクロック周波数でサンプリングして、ディジタル化した受信スペクトラム拡散信号に変換する。
相関器15a,15bは、A/D変換器14a,14bでディジタル化された受信スペクトラム拡散信号と、内蔵する拡散符号パターンとの相関を求めることにより、受信スペクトラム拡散信号のスペクトラム逆拡散を行い、逆拡散相関値(電力値)を出力する。相関器15a,15bは、例えばマッチド・フィルタにより構成されている。最大値検出部16は、相関器15a,15bから出力された逆拡散相関値の最大値を検出する。AFC制御部21は、周波数制御部24に対して、キャリア周波数偏差の分布範囲内の周波数を設定する。
周波数制御部24は、AFC制御部21により設定された周波数で電圧制御発振器12を発振させるための発振データを生成する。D/A変換器19は、周波数制御部24から出力されたディジタルデータをアナログ電圧に変換する。電圧制御発振器12は、D/A変換器19から供給されたアナログ電圧に対応する周波数の信号を出力する。従って、AFC制御部21による周波数設定に応じて、電圧制御発振器12からは種々の周波数の信号が出力される。
相関値比較部22は、電圧制御発振器12から出力された種々の周波数の信号に対して最大値検出部16により検出された逆拡散相関値の最大値を、内蔵するメモリに保持し、逆拡散相関値の最大値の比較を行う。そして、相関値比較部22は、逆拡散相関値の最大値が最大となる周波数を検出してその周波数の値(Aとする)を周波数制御部24に通知する。相関値ピーク差検出部23は、相関値比較部22で逆拡散相関値の最大値を比較した結果、今回の周波数設定時に得られた逆拡散相関値の最大値(Bとする)が前回の周波数設定時に得られた逆拡散相関値の最大値(Cとする)よりも小さい場合に、それらBとCの差分を検出する。
そして、相関値ピーク差検出部23は、その検出した差分の値(Dとする)を周波数制御部24に通知する。周波数制御部24は、AFC制御部21に、BとCの差分の値D、および逆拡散相関値の最大値が最大となる周波数の値Aを通知する。AFC制御部21は、それらAまたはDの値に基づいて、周波数制御部24に対して、キャリア周波数偏差の分布範囲内の周波数を新たに設定する。
次に、自動周波数制御装置100の動作について、図2(図2−1〜図2−4)を参照しながら説明する。受信機の電源が投入されたとき、または受信機が圏外から圏内へ復帰したときなどにおいて、自動周波数制御の初期引き込みを開始する場合、まず、図2−1に示すように、AFC制御部21は、周波数制御部24に対して、キャリア周波数偏差の分布範囲内の周波数f1を設定する。それによって、電圧制御発振器12が周波数f1で発振し、相関器15a,15bから、キャリア周波数をf1としたときの逆拡散相関値が得られる。
得られた逆拡散相関値に対して、最大値検出部16において、その最大値を検出する。相関値比較部22は、最大値検出部16により検出された逆拡散相関値の最大値と、そのときの周波数f1の値を保持する。次いで、AFC制御部21は、周波数制御部24に対して、キャリア周波数偏差の分布範囲内の周波数f2、f3、f4およびf5を順次設定し、それぞれの周波数について、周波数f1のときと同様にして、相関値比較部22に周波数の値と逆拡散相関値の最大値を保持する。
f1、f2、f3、f4およびf5の相前後する周波数同士の周波数間隔(第1の周波数間隔とする)は、均等またはおよそ均等である。キャリア周波数偏差の分布範囲に対して設定する周波数の数は、複数であれば特に限定しないが、図2−1に示す例では5つである。相関値比較部22は、保持している例えば5つの逆拡散相関値の最大値の中から、逆拡散相関値の最大値が最大となる周波数(以下、第1の周波数とする)を検出する。ここでは、例えば周波数がf3のときに逆拡散相関値の最大値が最大となっているとする。相関値比較部22は、周波数f3の値をAFC制御部21に通知する。
AFC制御部21は、その通知を受け取ると、図2−2に示すように、新たに第2の周波数f6と第3の周波数f7を設定する。第2の周波数f6は、第1の周波数f3よりも第2の周波数間隔だけ低い周波数である。第3の周波数f7は、第1の周波数f3よりも第2の周波数間隔だけ高い周波数である。第2の周波数間隔は、第1の周波数間隔よりも狭く、特に限定しないが、例えば第1の周波数間隔の半分またはおよそ半分であるのが好ましい。
AFC制御部21により第2の周波数f6と第3の周波数f7が設定されると、f1〜f5の5つの周波数から第1の周波数f3を求めたときと同様にして、第2の周波数f6と第3の周波数f7についても逆拡散相関値の最大値が最大となる周波数を検出する。ここでは、例えば周波数がf6のときに逆拡散相関値の最大値が最大となっているとする。相関値比較部22は、周波数f6の値をAFC制御部21に通知する。
次いで、図2−3に示すように、この周波数f6を新たに第1の周波数とし、第2の周波数としてf8と第3の周波数としてf9を設定する。このときのf6とf8およびf9との周波数間隔は、前回の周波数設定時の周波数間隔、すなわちf3とf6およびf7との周波数間隔よりも狭く、特に限定しないが、例えば半分またはおよそ半分であるのが好ましい。f8とf9についても、f6とf7の場合と同様にして、逆拡散相関値の最大値が最大となる周波数を検出する。ここでは、例えば周波数がf9のときに逆拡散相関値の最大値が最大となっているとする。相関値比較部22は、周波数f6の値をAFC制御部21に通知する。
このように、キャリア周波数偏差の分布範囲内に複数の周波数を、前回の周波数設定時の周波数間隔よりも周波数間隔が狭くなるように設定して、逆拡散相関値の最大値が最大となる周波数を求める動作を、その求めた周波数がキャリア周波数偏差の中心周波数に対して所望の周波数範囲内におさまるまで繰り返す。それによって、図2−4に示すように、最終的な偏差に最も近いキャリア周波数fxを得ることができる。その際、周波数を離散的に設定しているので、従来よりも短い時間で自動周波数制御の初期引き込みが完了する。従って、受信機の電源投入時や圏外から圏内への復帰時に速やかに通信可能な状態にすることができる。
図3(図3−1〜図3−4)は、相関値比較部22で逆拡散相関値の最大値を比較したところ、前回の周波数設定時よりも今回の周波数設定時の方が、逆拡散相関値の最大値が小さい場合の自動周波数制御装置100の動作について説明する図である。例えば図3−1に示すように、最初にf1〜f5の5つの周波数を設定したところ、f3の周波数で逆拡散相関値の最大値が最大となったので、図3−2に示すように、f3よりも低いf6と、f3よりも高いf7を新たに設定する。
そして、f6とf7とで逆拡散相関値の最大値を比較する。ここで、f6での逆拡散相関値の最大値の方が大きいが、f3での逆拡散相関値の最大値よりは小さいとする。この場合には、相関値ピーク差検出部23で、前回の周波数設定時の逆拡散相関値の最大値と今回の周波数設定時の逆拡散相関値の最大値、すなわちf3での逆拡散相関値の最大値とf6での逆拡散相関値の最大値との差分を検出する。その差分が、システムで許容される範囲内であれば、AFC制御部21は、十分に偏差が小さいと判断して初期引き込みを終了する。
そうでない場合には、図3−3に示すように、f3に対して、f6とf7を設定したときの周波数間隔の例えば半分またはおよそ半分の周波数間隔で新たに2つの周波数f8とf9を設定し、それぞれの周波数での逆拡散相関値の最大値の比較を行う。そして、図3−4に示すように、逆拡散相関値の最大値が最大となるときの周波数がキャリア周波数偏差の中心周波数に対して所望の周波数範囲内におさまるまで、同様の動作を繰り返すことによって、最終的な偏差に最も近いキャリア周波数fxを得ることができる。
ここで、図4(図4−1〜図4−4)に示すように、自動周波数制御の初期引き込みの開始時に、キャリア周波数偏差の分布範囲内に設定する周波数の数を3つにしてもよい。図4−1に示す例では、自動周波数制御の初期引き込みの開始時に、キャリア周波数偏差の分布範囲内にf1、f2およびf3の周波数を設定している。これ以降は、図2または図3を参照しながら説明した通りである。このようにすれば、最初の周波数の設定数が少ないので、より短い時間で自動周波数制御の初期引き込みが完了する。
また、図5(図5−1〜図5−4)に示すように、自動周波数制御の初期引き込みの開始時に、キャリア周波数偏差の分布範囲内に設定する周波数の数を2つにしてもよい。図5−1に示す例では、自動周波数制御の初期引き込みの開始時に、キャリア周波数偏差の分布範囲内にf1およびf2の周波数を設定している。これ以降は、図2または図3を参照しながら説明した通りである。ただし、2つの周波数での逆拡散相関値の最大値が同じになることがある。
その場合には、その2つの周波数の間を均等またはおよそ均等に分割する2つの周波数を新たに設定し、その設定した2つの周波数に対して逆拡散相関値の最大値の比較を行う。2つの周波数での逆拡散相関値の最大値に差が生じるまで同様の動作を繰り返し、2つの周波数での逆拡散相関値の最大値に差が生じたら、図2または図3を参照しながら説明した通りの動作を行う。このようにすれば、最初の周波数の設定数がさらに少ないので、より一層、短い時間で自動周波数制御の初期引き込みが完了する。
(実施の形態2)
一般に、自動周波数制御で吸収すべき周波数偏差量は、発振器の安定度などによって変わり、適用されるシステムによって異なるが、2π[rad]以上の偏差を吸収しなければならない場合がある。その場合、図6に示すように、キャリア周波数偏差の分布範囲内に逆拡散相関値のピークが複数存在することになるが、最初の周波数の設定数が2つまたは3つであると、その設定する周波数によっては次のような不具合が生じる。
例えば、図7−1に示すように、最初に、大きいピークを含む山の裾部分にあたる周波数f1と、小さいピークを含む山の中腹部分にあたる周波数f2を設定したところ、f1での逆拡散相関値の最大値よりもf2での逆拡散相関値の最大値の方が大きくなることがある。この場合には、図7−2および図7−3に示すように、f2を含む山の側で実施の形態1で説明した動作が進み、最終的な偏差に最も近いキャリア周波数fxとして、小さいピークの周波数が得られてしまう。実施の形態2は、このような事態が発生するのを防ぐようにしたものである。
図8は実施の形態2の自動周波数制御装置の構成を示すブロック図である。図8に示すように、実施の形態2の自動周波数制御装置200は、実施の形態1の相関値比較部22に代えて、相関値比較・候補群検出部25を設けたものである。そして、AFC制御部21は、最初の周波数の設定数を、周波数の元の設定数のピーク数倍とする。実施の形態2は、周波数の元の設定数が2または3である場合に、特に有効である。例えば、図7−1〜図7−3に示す例のように、周波数の元の設定数が2であり、逆拡散相関値のピーク数が2である場合には、AFC制御部21は、最初にキャリア周波数偏差の分布範囲内に4つの周波数を均等またはおよそ均等な周波数間隔で設定する。
相関値比較・候補群検出部25は、AFC制御部21が最初に設定した4つ以上の周波数を、隣り合う2つの周波数ずつを組にして複数の候補群とし、各候補群について、その中に含まれる2つの周波数の逆拡散相関値の最大値の合計を求める。そして、相関値比較・候補群検出部25は、その合計が最大となる候補群を選択し、その候補群に対応する2つの逆拡散相関値の最大値を比較して大きい方の周波数を選択する。
次に、周波数の元の設定数が2であり、逆拡散相関値のピーク数が2であるとした場合の自動周波数制御装置200の動作について、図9(図9−1〜図9−3)を参照しながら説明する。自動周波数制御の初期引き込みを開始する場合、まず、図9−1に示すように、キャリア周波数偏差の分布範囲内にf1、f2、f3およびf4の4つの周波数を均等またはおよそ均等な周波数範囲となるように設定し、それらの周波数での逆拡散相関値の最大値を求める。
そして、隣り合う2つの周波数f1とf2、f2とf3、およびf3とf4をそれぞれ組にして候補群とし、各候補群の逆拡散相関値の最大値の合計を求め、それらを比較して最大となる候補群を選択する。図9−2に示す例においては、f1とf2を含む候補群が選択されている。そして、選択された候補群のf1とf2について実施の形態1と同様の動作を行うことによって、図9−3に示すように、大きいピークを含む山の側で、最終的な偏差に最も近いキャリア周波数fxを得ることができる。なお、周波数の元の設定数が3である場合も同様である。また、周波数の元の設定数が4以上である場合にも適用できる。
(実施の形態3)
図10は、実施の形態3の自動周波数制御装置の構成を示すブロック図である。図10に示すように、自動周波数制御装置300は、実施の形態1の構成に逆拡散タイミング部31と逆拡散符号生成部32と逆拡散部33と位相誤差検出部34と周波数微調整部35を追加したものである。逆拡散タイミング部31は、相関値比較部22により検出された逆拡散相関値の最大値が最大となる周波数に基づいて逆拡散タイミングを生成する。逆拡散符号生成部32は、逆拡散タイミング部31により生成された逆拡散タイミングに基づいて逆拡散符号を生成する。
逆拡散部33は、逆拡散符号生成部32により生成された逆拡散符号に基づいて、ミキサ11a,11bから出力されたベースバンドスペクトラム拡散信号の逆拡散処理を行ってシンボルを再生する。位相誤差検出部34は、逆拡散部33により再生されたシンボルと、逆拡散部33により前回再生されたシンボルとの間の位相回転量を検出する。周波数微調整部35は、位相誤差検出部34により検出された位相回転量に基づいて、周波数制御部24から出力された、電圧制御発振器12を発振させるための発振データの微調整を行う。
実施の形態3では、最初に実施の形態1または2で説明した自動周波数制御の初期引き込み動作を行う。初期引き込み動作によって周波数偏差が十分に狭まって位相回転量が検出し得る範囲になると、AFC制御部21から周波数微調整部35に供給される制御信号によって追従動作に移行する。追従動作状態では、周波数微調整部35は、再生シンボル間の位相回転量に基づいて電圧制御発振器12の制御電圧に対して微調整を行う。
このようにすることによって、より精度の高い周波数自動制御を実現することができ、高精度な追従動作が可能となる。なお、図10では、図が繁雑になるのを避けるため、ローパス・フィルタ13a,13b、A/D変換器14a,14bおよび相関器15a,15bをそれぞれ一つのブロックで示している(図11においても同じ)。
(実施の形態4)
実施の形態3では、逆拡散後の再生したシンボル間の位相回転量を検出してキャリア周波数の偏差に追従させているため、瞬断や受信信号の雑音等の影響で誤った位相回転量を検出してしまった場合に擬似ロックを起こし、自己復旧できなくなる可能性がある。実施の形態4は、擬似ロックを起こした場合に自己復旧を行えるようにしたものである。自動周波数制御の初期引き込み動作および追従動作は、実施の形態3と同じである。
図11は、実施の形態4の自動周波数制御装置の構成を示すブロック図である。図11に示すように、自動周波数制御装置400は、実施の形態3の構成に発振器制御部41と第2の電圧制御発振器42と位相回転器43とセレクタ44を追加したものである。発振器制御部41は、AFC制御部21により設定された周波数の信号を発振させるためのディジタルの発振データを出力する。第2の電圧制御発振器42は、発振器制御部41から出力された発振データに対応する周波数の信号を出力する。
位相回転器43は、追従動作状態のときに、第2の電圧制御発振器42の出力信号に基づいて、ベースバンドスペクトラム拡散信号の位相をキャリア周波数偏差の分布範囲内の偏差に相当する角速度で回転させる。セレクタ44は、実施の形態1または2で説明した自動周波数制御の初期引き込み動作時には、ミキサ11a,11bから出力され、ローパス・フィルタ13a,13bおよびA/D変換器14a,14bを経由したベースバンドスペクトラム拡散信号を選択し、実施の形態3で説明した追従動作時には、位相回転器43の出力信号を選択して、相関器15a,15bへ出力する。セレクタ44は、AFC制御部21から供給される制御信号によって制御される。
実施の形態4では、最初に実施の形態1または2で説明した自動周波数制御の初期引き込み動作を行い、その後、実施の形態3で説明した追従動作を行う。追従動作状態において、位相回転器43によりベースバンドスペクトラム拡散信号の位相を回転させる。追従動作状態にあるので、このときのベースバンドスペクトラム拡散信号は、周波数偏差に最も近いキャリア周波数に基づいて復調されていると思われる。そして、実施の形態1または2で説明した自動周波数制御の初期引き込み動作と同様の手順で、位相回転器43の出力信号に基づいて相関器15a,15bより得られる逆拡散相関値の比較を行い、キャリア周波数を得る。
得られたキャリア周波数がほぼゼロである場合、すなわち位相回転量が検出可能な偏差範囲内である場合には、正しいキャリア周波数で追従動作が行われているとする。一方、得られたキャリア周波数がゼロから大きく離れている場合、すなわち位相回転量が検出可能な偏差範囲外である場合には、擬似ロックを起こしているとして、AFC制御部21は、再び実施の形態1または2で説明した自動周波数制御の初期引き込み動作を開始する。このようにすることによって、実施の形態3と同様に、高精度な追従動作が可能になるとともに、擬似ロックからの自己復旧が可能になる。
以上において本発明は、上述した実施の形態に限らず、種々変更可能である。例えば、自動周波数制御装置100,200,300,400をハードウェハで構成することもできるが、各実施の形態で説明した初期引き込み動作時のシーケンスや追従動作時のシーケンスを実現するためのプログラムを用意し、このプログラムを、受信機に内蔵されたマイクロコンピュータで実行することにより、自動周波数制御装置100,200,300,400を実現してもよい。
その場合、プログラムは、受信機に内蔵されたEEPROMなどの不揮発性メモリに記録され、コンピュータによってそのメモリから読み出されることによって実行されてもよいし、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MDまたはDVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによってそれらの記録媒体から読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、インターネット等のネットワークを介してマイクロコンピュータに配布されてもよい。
(付記1)キャリア周波数偏差の分布範囲内の、周波数間隔が均等またはおよそ均等となる複数の周波数について逆拡散相関値を求め、得られた複数の逆拡散相関値を比較して逆拡散相関値が最大となる第1の周波数を求める第1のステップと、
前記第1の周波数を求める際に設定した複数の周波数の周波数間隔よりも狭い周波数間隔だけ前記第1の周波数よりも低い第2の周波数、および前記第1の周波数を求める際に設定した複数の周波数の周波数間隔よりも狭い周波数間隔だけ前記第1の周波数よりも高い第3の周波数を求め、第2の周波数および第3の周波数のそれぞれについて逆拡散相関値を求め、新たに得られた2つの逆拡散相関値を比較して逆拡散相関値が大きくなる第4の周波数を求める第2のステップと、
を含み、
前記第4の周波数がキャリア周波数偏差の中心周波数に対して所望の周波数範囲内におさまるまで、前記第4の周波数を新たに前記第1の周波数とし、該第1の周波数に対して前記第2の周波数と前記第3の周波数を設定する際の周波数間隔を漸次狭くして第2のステップを繰り返すことを特徴とする自動周波数制御方法。
(付記2)前記第2のステップで、前記第1の周波数と前記第2の周波数との周波数間隔、および前記第1の周波数と前記第3の周波数との周波数間隔は、前回設定した周波数間隔の半分またはおよそ半分であることを特徴とする付記1に記載の自動周波数制御方法。
(付記3)前記第1のステップで、キャリア周波数偏差の分布範囲内に対して3つの周波数を設定して第1の周波数を求めることを特徴とする付記1または2に記載の自動周波数制御方法。
(付記4)前記第1のステップで、キャリア周波数偏差の分布範囲内に対して2つの周波数を設定し、その2つの周波数に対して逆拡散相関値を求めることを特徴とする付記1または2に記載の自動周波数制御方法。
(付記5)前記第1のステップで、キャリア周波数偏差の分布範囲内の、周波数間隔が均等またはおよそ均等となる2つの周波数について求めた逆拡散相関値が同じである場合、前記2つの周波数の間を均等またはおよそ均等に分割する2つの周波数を新たに設定し、その設定した2つの周波数に対して前記第1ステップをやり直すことを特徴とする付記4に記載の自動周波数制御方法。
(付記6)前記第1のステップで、キャリア周波数偏差の分布範囲内の、周波数間隔が均等またはおよそ均等となる複数の周波数に対して隣り合う2つの周波数ずつを組にし、各組の逆拡散相関値の合計を求め、その合計が最大となる周波数の組に含まれる2つの周波数に対応する逆拡散相関値を比較して第1の周波数を求めることを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の自動周波数制御方法。
(付記7)上記付記1〜6の自動周波数制御方法により、再生するキャリア周波数の粗調整を行った後、逆拡散処理によって受信信号からシンボルを再生し、その再生シンボルと前回の再生シンボルとの間の位相回転量に基づいて、再生するキャリア周波数の微調整を行う第3のステップをさらに含むことを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の自動周波数制御方法。
(付記8)前記第3のステップで、再生するキャリア周波数の微調整を行っている間、上記付記1〜6の自動周波数制御方法により、再生するキャリア周波数の調整を行うことを特徴とする付記7に記載の自動周波数制御方法。
(付記9)上記付記1〜8の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする自動周波数制御プログラム。
(付記10)キャリア周波数偏差の分布範囲内の周波数を設定するAFC制御部と、
前記AFC制御部により設定された周波数の信号を発振させるための発振データを出力する周波数制御部と、
前記周波数制御部から出力された発振データに対応する周波数の信号を出力する発振器と、
前記発振器の出力信号に基づいて受信スペクトラム拡散信号と拡散符号パターンとの逆拡散相関値を出力する相関器と、
前記相関器から出力された逆拡散相関値の最大値を検出する最大値検出部と、
前記発振器から出力された複数の周波数の信号のそれぞれに対して前記最大値検出部により検出された逆拡散相関値の最大値を比較し、逆拡散相関値の最大値が最大となる周波数を検出して前記周波数制御部に通知する相関値比較部と、
を備え、
前記AFC制御部は、キャリア周波数偏差の分布範囲内の、周波数間隔が均等またはおよそ均等となる複数の周波数を設定するとともに、前記相関値比較部により求められた逆拡散相関値の最大値が最大となる第1の周波数を求める際に設定した複数の周波数の周波数間隔よりも狭い周波数間隔だけ前記第1の周波数よりも低い第2の周波数と、前記第1の周波数を求める際に設定した複数の周波数の周波数間隔よりも狭い周波数間隔だけ前記第1の周波数よりも高い第3の周波数を設定することを特徴とする自動周波数制御装置。
(付記11)前記AFC制御部は、前記第1の周波数と前記第2の周波数との周波数間隔、および前記第1の周波数と前記第3の周波数との周波数間隔を、前回設定した周波数間隔の半分またはおよそ半分に設定することを特徴とする付記10に記載の自動周波数制御装置。
(付記12)前記AFC制御部は、キャリア周波数偏差の分布範囲内の、周波数間隔が均等またはおよそ均等となる複数の周波数を設定する際に、3つの周波数を設定することを特徴とする付記10または11に記載の自動周波数制御装置。
(付記13)前記AFC制御部は、キャリア周波数偏差の分布範囲内の、周波数間隔が均等またはおよそ均等となる複数の周波数を設定する際に、2つの周波数を設定することを特徴とする付記10または11に記載の自動周波数制御装置。
(付記14)前記AFC制御部は、キャリア周波数偏差の分布範囲内の、周波数間隔が均等またはおよそ均等となる2つの周波数を設定し、それら2つの周波数について求められた逆拡散相関値が同じである場合、前記2つの周波数の間を均等またはおよそ均等に分割する2つの周波数を新たに設定することを特徴とする付記13に記載の自動周波数制御装置。
(付記15)前記相関値比較部は、前記AFC制御部により設定された、キャリア周波数偏差の分布範囲内の、周波数間隔が均等またはおよそ均等となる複数の周波数に対して、隣り合う2つの周波数ずつを組にし、各組の逆拡散相関値の合計を求め、その合計が最大となる周波数の組を抽出する候補群検出機能をさらに有し、該候補群検出機能により検出された組に含まれる周波数の中から逆拡散相関値の最大値が最大となる周波数を検出することを特徴とする付記10〜12のいずれか一つに記載の自動周波数制御装置。
(付記16)前記相関値比較部により検出された逆拡散相関値の最大値が最大となる周波数に基づいて逆拡散タイミングを生成する逆拡散タイミング部と、
前記逆拡散タイミング部により生成された逆拡散タイミングに基づいて逆拡散符号を生成する逆拡散符号生成部と、
前記逆拡散符号生成部により生成された逆拡散符号に基づいて受信信号の逆拡散処理を行ってシンボルを再生する逆拡散部と、
前記逆拡散部により再生されたシンボルと、同逆拡散部により前回再生されたシンボルとの間の位相回転量を検出する位相誤差検出部と、
前記位相誤差検出部により検出された位相回転量に基づいて、前記周波数制御部から前記発振器に供給される発振データの微調整を行う周波数微調整部と、
を備えることを特徴とする付記10〜15のいずれか一つに記載の自動周波数制御装置。
(付記17)前記AFC制御部により設定された周波数の信号を発振させるための発振データを出力する発振器制御部と、
前記発振器制御部から出力された発振データに対応する周波数の信号を出力する第2の発振器と、
前記周波数微調整部により微調整されたキャリア周波数に基づいて受信信号を復調して得られた信号の位相を、前記第2の発振器の出力信号に基づいて、キャリア周波数偏差の分布範囲内の偏差に相当する角速度で回転させる位相回転器と、
を備え、
前記相関器は、前記位相回転器の出力信号と拡散符号パターンとの逆拡散相関値を出力することを特徴とする付記16に記載の自動周波数制御装置。
以上のように、本発明は、スペクトラム直接拡散通信方式における復調器の自動周波数制御に有用であり、特に、周波数制御の初期引き込み動作によりキャリア周波数を再生するのに適している。
実施の形態1の自動周波数制御装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1の自動周波数制御方法について説明する説明図である。 実施の形態1の自動周波数制御方法について説明する説明図である。 実施の形態1の自動周波数制御方法について説明する説明図である。 実施の形態1の自動周波数制御方法について説明する説明図である。 実施の形態1の自動周波数制御方法について説明する説明図である。 実施の形態1の自動周波数制御方法について説明する説明図である。 実施の形態1の自動周波数制御方法について説明する説明図である。 実施の形態1の自動周波数制御方法について説明する説明図である。 実施の形態1の自動周波数制御方法について説明する説明図である。 実施の形態1の自動周波数制御方法について説明する説明図である。 実施の形態1の自動周波数制御方法について説明する説明図である。 実施の形態1の自動周波数制御方法について説明する説明図である。 実施の形態1の自動周波数制御方法について説明する説明図である。 実施の形態1の自動周波数制御方法について説明する説明図である。 実施の形態1の自動周波数制御方法について説明する説明図である。 実施の形態1の自動周波数制御方法について説明する説明図である。 相関器の出力にピークが複数ある場合の相関器の出力−周波数特性図である。 相関器の出力にピークが複数ある場合の課題について説明する説明図である。 相関器の出力にピークが複数ある場合の課題について説明する説明図である。 相関器の出力にピークが複数ある場合の課題について説明する説明図である。 実施の形態2の自動周波数制御装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態2の自動周波数制御方法について説明する説明図である。 実施の形態2の自動周波数制御方法について説明する説明図である。 実施の形態2の自動周波数制御方法について説明する説明図である。 実施の形態3の自動周波数制御装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態4の自動周波数制御装置の構成を示すブロック図である。 一例の相関器の出力−周波数特性図である。 従来の自動周波数制御回路の構成を示すブロック図である。
符号の説明
12 (電圧制御)発振器
15a,15b 相関器
16 最大値検出部
21 AFC制御部
22 相関値比較部
24 周波数制御部
100,200,300,400 自動周波数制御装置

Claims (7)

  1. スペクトラム直接拡散通信方式の復調器においてキャリア周波数を再生するための自動周波数制御を行う復調器の自動制御方法であって、
    キャリア周波数偏差の分布範囲内の周波数間隔が、均等またはおよそ均等となる複数の周波数について逆拡散相関値を求め、さらに隣り合う2つの周波数ごとを組にして、各組の逆拡散相関値を合計した値を求め、該合計が最大となる周波数の組に含まれる2つの周波数の逆拡散相関値を比較することにより、逆拡散相関値が大きいほうの周波数を第1の周波数として求める第1のステップと、
    前記第1の周波数を求める際に設定した複数の周波数の周波数間隔よりも狭い周波数間隔だけ前記第1の周波数よりも低い第2の周波数、および前記第1の周波数を求める際に設定した複数の周波数の周波数間隔よりも狭い周波数間隔だけ前記第1の周波数よりも高い第3の周波数を求め、第2の周波数および第3の周波数のそれぞれについて逆拡散相関値を求め、新たに得られた2つの逆拡散相関値を比較して逆拡散相関値が大きくなる第4の周波数を求める第2のステップと、
    を含み、
    前記第4の周波数がキャリア周波数偏差の中心周波数に対して所望の周波数範囲内におさまるまで、前記第4の周波数を新たに前記第1の周波数とし、該第1の周波数に対して前記第2の周波数と前記第3の周波数を設定する際の周波数間隔を漸次狭くして第2のステップを繰り返すことを特徴とする自動周波数制御方法。
  2. 前記キャリア周波数偏差の分布範囲内に逆拡散相関値のピークが複数存在し、前記複数の周波数の数が2つまたは3つである場合、前記複数の周波数の数を前記ピーク数倍とすることを特徴とする請求項1に記載の自動周波数制御方法。
  3. 前記第2のステップで、前記第1の周波数と前記第2の周波数との周波数間隔、および前記第1の周波数と前記第3の周波数との周波数間隔は、前回設定した周波数間隔の半分またはおよそ半分であることを特徴とする請求項1または2に記載の自動周波数制御方法。
  4. 上記請求項1〜3のいずれか一つの各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする自動周波数制御プログラム。
  5. キャリア周波数偏差の分布範囲内の周波数を設定するAFC制御部と、
    前記AFC制御部により設定された周波数の信号を発振させるための発振データを出力する周波数制御部と、
    前記周波数制御部から出力された発振データに対応する周波数の信号を出力する発振器と、
    前記発振器の出力信号に基づいて受信スペクトラム拡散信号と拡散符号パターンとの逆拡散相関値を出力する相関器と、
    前記相関器から出力された逆拡散相関値の最大値を検出する最大値検出部と、
    前記発振器から出力された複数の周波数の信号のそれぞれに対して前記最大値検出部により検出された逆拡散相関値の最大値を比較し、逆拡散相関値の最大値が最大となる周波数を検出して前記周波数制御部に通知する相関値比較部と、
    を備え、
    前記相関値比較部は、前記AFC制御部により設定された、キャリア周波数偏差の分布範囲内の、周波数間隔が均等またはおよそ均等となる複数の周波数に対して、隣り合う2つの周波数ずつを組にし、各組の逆拡散相関値の合計を求め、その合計が最大となる周波数の組を抽出する候補群検出機能をさらに有し、該候補群検出機能により検出された組に含まれる周波数の中から逆拡散相関値の最大値が最大となる周波数を検出し、
    前記AFC制御部は、キャリア周波数偏差の分布範囲内の、周波数間隔が均等またはおよそ均等となる複数の周波数を設定するとともに、前記相関値比較部により求められた逆拡散相関値の最大値が最大となる第1の周波数を求める際に設定した複数の周波数の周波数間隔よりも狭い周波数間隔だけ前記第1の周波数よりも低い第2の周波数と、前記第1の周波数を求める際に設定した複数の周波数の周波数間隔よりも狭い周波数間隔だけ前記第1の周波数よりも高い第3の周波数を設定することを特徴とする自動周波数制御装置。
  6. 前記キャリア周波数偏差の分布範囲内に逆拡散相関値のピークが複数存在し、前記AFC制御部の周波数の設定数が2つまたは3つである場合、該周波数の設定数を前記ピーク数倍とすることを特徴とする請求項5に記載の自動周波数制御装置。
  7. 前記AFC制御部は、前記第1の周波数と前記第2の周波数との周波数間隔、および前記第1の周波数と前記第3の周波数との周波数間隔を、前回設定した周波数間隔の半分またはおよそ半分に設定することを特徴とする請求項5に記載の自動周波数制御装置。
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