JP2001168770A - Afc機能の有るcdma受信機 - Google Patents

Afc機能の有るcdma受信機

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JP2001168770A
JP2001168770A JP35461699A JP35461699A JP2001168770A JP 2001168770 A JP2001168770 A JP 2001168770A JP 35461699 A JP35461699 A JP 35461699A JP 35461699 A JP35461699 A JP 35461699A JP 2001168770 A JP2001168770 A JP 2001168770A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CDMA受信機において簡便で安定な動作を
行うAFC機能のある受信機を提供するものである。 【解決手段】 遅延プロファイルおよびパスタイミング
測定部から成るパスサーチ部57は周期的にパスサーチ
を行い、パス偏移測定・制御部60はサーチされたパス
のタイミング69の偏移に基いて制御信号68を生成す
る。この制御信号68をDA変換器49でアナログ変換
したAFC信号70をVCO61に入力し、該VCO6
1の出力信号62から基準クロック生成部63で基準ク
ロック信号64を生成し、パスサーチ部57に入力す
る。これにより、パスサーチパスタイミング情報に基づ
きAFCを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペクトル拡散通
信方式の受信機および符号分割多元接続(CDMA:Co
de Division Multiple Access)方式の受信機における
自動周波数制御(AFC:Automatic Frequency Contro
l)を設けた移動通信システムに関した、AFC機能の
有るCDMA受信機に係るものである。
【0002】
【従来の技術】スペクトル拡散通信およびスペクトル拡
散通信技術を利用したCDMAシステムは、マルチパス
フェージングに強い、データの高速化が可能、通信品質
が良好、周波数利用効率が高い等の特徴を保有している
ため、次世代の移動通信およびマルチメディア移動通信
に有望な通信方式である。スペクトル拡散通信およびC
DMAシステムにおける送信信号は、送信側において伝
送すべき信号の帯域幅よりも、はるかに広い帯域に拡散
して送信される。一方、受信側ではスペクトル拡散され
た信号を元の信号帯域幅に復元することにより上記特徴
が発揮される。
【0003】図6はCDMAシステムの受信部のブロッ
ク図を示している。図6において、アンテナ1で受信さ
れたCDMA信号はRF増幅部2により増幅された後、
周波数変換部3により無線周波数から中間周波数または
ベースバンド周波数に変換され、逆拡散/同期部4と同
期検波およびRake合成機能から成る情報復調部5とを介
して復調データ8が得られる。CDMA受信機では従来
の狭帯域通信に対して、逆拡散/同期部4が付加された
構成となっている。移動体通信はマルチパス環境下で動
作するため、その状況を把握するためのパスサーチ部6
があり、これにより、逆拡散/同期およびRake合成すべ
き受信信号のパスを規定する。また、逆拡散信号または
Rake合成後の信号9を利用したAFC部7が構成され、
周波数変換部3にフイードバックされる。
【0004】図7は、従来のAFC方式(AFC回路)
の構成例を示す。また、このAFC方式は図8に示すW
−CDMA(Wideband−CDMA)の信号構成を基にし
て実現されている。すなわち、AFC部7は逆拡散され
た信号またはRake合成後の信号9から図8に示すパイロ
ットシンボル20〜23、30〜33および40〜43
を抽出するパイロット抽出部11、そのパイロットシン
ボル間の位相差を算出する位相差検出部12およびAF
C制御信号10を生成するためのデジタルーアナログ変
換器(DA変換器)13から構成されている。図8にお
いてW−CDMA復調信号19はシンボル長T1のパイ
ロットシンボル20〜23、30〜33および40〜4
3がスロット長T2毎に配置されており、シンボル間位
相差φ1またはスロット間位相差φ2を検出し、その位
相差から周波数誤差△fを算出する。 △f=φ1/T1 …(1) または △f=φ2/T2 …(2) このAFC手法についての詳細は次の文献に示されてい
る。 文献1:渡辺等“W−CDMA移動機用AFC回路”1
998年電子情報通信学会通信ソサイエティ大会B−5
−146 文献2:坂石等“W−CDMA移動機AFC方式の検
討”1999年電子情報通信学会総合大会B−5−11
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図7および図8に示し
たようにパイロットシンボル間の位相差を利用したAF
C方式では、W−CDMAの信号構成に大きく依存して
おり、スロット毎に配置/時間多重されたパイロットシ
ンボルを逆拡散、復調および抽出しなければならない。
そのため、例えば1スロットに配置されているパイロッ
トシンボル数の変更やスロット周期の変更およびパイロ
ットシンボルレートの変更等、W−CDMAの信号構成
の変更により、方式の変更が要求され、またAFC特性
が変動する解決するべき課題がある。さらに、移動体通
信環境では位相変動が大きいため位相測定の精度が悪く
なる課題がある。そのためパイロットシンボルの位相測
定に基いた手法では、図7のように平均化処理部14が
必要になり、その平均化時間は伝搬路特性に依存するた
め、最適化が困難となる課題がある。さらに通信環境の
変動によりパイロットシンボルを復調および抽出する段
階で誤った処理が発生する可能性があるため、AFC動
作の安定性に課題がある。
【0006】本発明は、前記の問題点を解消するために
なされたものあって、基地局と移動機間で伝送するCD
MA受信機におけるAFC動作の安定性を確保でき、か
つCDMA受信機の構成および制御系が簡易になり、小
型・軽量化が可能になるAFC機能の有るCDMA受信
機を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、次の構成を有する。本発明は、基地局と移
動機局等の受信機間で情報をスペクトル拡散通信技術を
利用したCDMA方式で伝送する場合のCDMA受信機
において、前記基地局と前記受信機間の伝搬路特性を周
期的に測定するパスサーチ機能部を設け、このパスサー
チ機能部は、遅延プロファイル測定機能とパスタイミン
グ測定機能とを有しており、前記周期的に測定したパス
サーチ毎のパスタイミング情報を基に、基地局と移動機
間の周波数差を減少させるAFC機能部とを有すること
を特徴とするAFC機能の有るCDMA受信機である。
また、本発明において、パスサーチ機能部における周期
的に行うパスサーチはデジタル処理にて実行し、パスサ
ーチ毎の複数の各パスタイミングの偏移から求められる
正負の符号によりAFC用DA変換器の制御ビットを規
定し、該AFC用DA変換器を介してAFCを行うもの
である。また、本発明において、パスサーチ毎の複数の
各パスタイミングの差分から求まる正負の符号および各
パスタイミングの偏移の絶対値によりAFC制御用DA
変換器の制御ビットを規定し、該AFC用DA変換器を
介してAFCを行うものである。また、本発明におい
て、遅延プロファイルによる各パスの振幅値による重み
付けによりAFC制御用DA変換器の制御ビットを規定
し、該AFC用DA変換器を介してAFCを行うもので
ある。また、本発明において、パスサーチ機能部は、基
地局と受信機間で情報を伝送するセルまたはセクタを識
別する機能を有し、セルまたはセクタ毎のパスタイミン
グ情報を利用してAFCを行うものである。また、本発
明において、パスサーチ機能部は、マッチトフィルタま
たはスライディング相関のいずれか一方または両者によ
り構成された遅延プロファイル測定機能と高速カウンタ
ーによるパスタイミング測定機能とから構成されたもの
である。また、本発明において、パスサーチ部は、パス
サーチにおいて複数のパスの振幅とタイミングから平均
パスタイミングである重心を算出し、周期的なパスサー
チにおける該平均パスタイミングである重心の偏移によ
りAFC制御用DA変換器の制御ビットを規定し、該A
FC用DA変換器を介してAFCを行うものである。ま
た、本発明において、パスタイミング情報を基にしたA
FC方式を同期追従時に用いたものである。
【0008】ここで、本発明のCDMA受信機における
AFC方式は受信機側で測定したパスタイミングの変化
に注目し、パスタイミングの変化は送信機側との周波数
偏差に基くものとしている。すなわち、伝搬路の遅延プ
ロファイルから決定される信号のパスタイミングを周期
的に検出し、そのタイミングの偏移を補正するようにA
FC制御用DA変換器の制御信号を生成する。本発明に
よれば、測定が容易な遅延プロファイルの振幅情報およ
びパスタイミングである時間情報を用いてパス偏移を補
正する方向にAFC制御を行う。パスが安定に存在する
ような制御を行うため、AFCは安定な動作を行う。ま
たパスサーチ機能は本来、逆拡散およびRake合成すべき
パスを選択するために用意してある機能であり、その機
能をAFCにも利用できるように有効利用を図った。し
たがって、CDMA受信機の構成および制御系が容易に
なり、小型・軽量化が可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。図1は本発明のAFC機能の
有る、CDMA方式の受信機(移動機)の構成図であ
る。
【0010】図1に示すように、基地局から送信された
無線周波数のCDMA信号は、移動機であるCDMA受
信機のアンテナ50で受信され、RF増幅部51により
増幅された後、周波数変換部52により無線周波数から
中間周波数またはベースバンド周波数に変換されてCD
MA信号65が得られる。この変換されたCDMA信号
は、逆拡散/同期部53に入力されて逆拡散しかつ同期
を取られ、その後、同期検波部55およびRake合成
部56から成る情報復調部54を介して復調されたデー
タ67が得られる。
【0011】ここで、前記中間周波数またはベースバン
ド等に変換されたCDMA信号65は本発明に係るAF
C機能を実現するために利用される。実施形態における
このAFC機能を実現する構成は、遅延プロファイルの
測定部58とパスタイミングの測定部59とを有して、
これら各測定を後述する基準クロック64の周波数に応
じて周期的に実行するパスサーチ部57と、このように
周期的に行うパスサーチにより得られたパスタイミング
信号69を利用してパスタイミングの時間的偏移を測定
し、パス偏移を補正するためのディジタルの制御信号6
8を出力するパス偏移測定・制御部60と、ディジタル
の制御信号をアナログ信号のAFC信号70に変換する
DA変換器49と、上記のようにパス偏移に基づいて生
成されたAFC信号70により周波数を制御するVCO
(電圧制御発振器)61およびVCO61の出力信号6
2に基いて基準クロック信号64を生成する基準クロッ
ク生成部63とを有している。また、前記VCO61の
出力信号66は、周波数変換部52にフイードバックさ
れる。
【0012】なお、ディジタルの制御信号68とアナロ
グのAFC信号は本質的に同一のものであり、ディジタ
ルの制御信号68をDA変換したものがAFC信号であ
る。DA変換器49を用いるのは、VCO61の入力が
アナログ信号と仮定しているためであり、VCO61が
ディジタル入力のものであれば、DA変換器49は不要
である。また、VCO出力の信号62および66は双方
とも、制御信号68(AFC信号70)により制御され
ている。つまり、基準クロック生成部63はPLL(Ph
ase Locked Loop)構成され、PLLの基準周波数は、
VCO61の出力62であり、この出力に基づき、基準
クロック生成部63で基準クロック信号64が生成され
る。この基準クロック信号64は、周波数変換後の信号
65が入力されるベースバンド周波数の処理部で使用す
る。例えば、CDMA信号のチップレートの数倍(例え
ば4倍)程度の周波数である。他方、周波数変換部52
に入力される信号66は、局部発信周波数を生成するた
め使用する。
【0013】前記パスサーチ部57から得られた遅延プ
ロファイルおよびパスタイミング信号69は、無線伝搬
路で生じたマルチパス等の遅延波成分に対応しており、
CDMA信号65から逆拡散すべきパスの選択および同
期検波/Rake合成すべきパスを選択するために、前記の
遅延プロファイルおよびパスタイミング信号69は逆拡
散/同期部53、情報復調部54にそれぞれ入力され
る。
【0014】図2は周期的に実行したパスサーチ部57
の出力のパスタイミング信号69の一例を示している。
図2において、信号71,72,73,74はそれぞれ
パスタイミングt11,t12,t13,t14において信号振
幅A11,A12,A13,A14の遅延プロファイルを持って
いる。次の周期でのパスサーチ結果について、信号8
1,82,83,84はそれぞれパスタイミングt21
22,t23,t24において信号振幅A21,A22,A23
24の遅延プロファイルを持っている。以下同様に周期
的なパスサーチにより、信号91,92,93,94は
それぞれパスタイミングt31,t32,t33,t34におい
て信号振幅A31,A32,A33,A34の遅延プロファイル
を持っている。
【0015】送信機側であるCDMA基地局の周波数と
CDMA移動機である受信機側での周波数は−般的には
異なっているため、周期的にパスタイミングを測定すれ
ば、送受信周波数差に依存して各パスタイミングは偏移
する。本発明は送受信周波数差を補正する機能、すなわ
ちAFC機能を実現するために、周期的に測定したパス
タイミングの偏移を利用する。
【0016】図3は図2における最大の遅延プロファイ
ルを示す第1のパス71,81,91についてのパスタ
イミング偏移を示している。すなわち規定された周期的
な本来のパスタイミングt210,t310に信号810,9
10が観測されるべきであるが、送受信周波数差に原因
して遅延した時間t210,t310にパス81,91が存在
するように測定される。
【0017】図3の例では受信機側の周波数が送信機側
よりも高い、すなわち基準クロック生成部63で生成さ
れた基準クロック信号64の周波数が高いため、この高
い周波数の基準クロック信号64でパスタイミングを測
定した場合、カウント値が大きくなり、等価的にパスは
遅れた位置にある信号81として測定される。このよう
に周期的にパスタイミングを測定すれば、図3に示すよ
うに送受信機間で周波数が一致した理想的なAFC動作
状態での本来のパスタイミシグ810,910から遅延
した測定信号81,91が得られる。このようにパスタ
イミングが遅れてきた場合には、基準クロック周波数を
低くする方向にパス偏移測定・制御部60から制御信号
68を生成し、DA変換器49によりAFC信号70を
生成しVCO61を介して周波数制御を行うように機能
すれば送受信機問での周波数差を小さくする事が可能と
なる。すなわちAFCとして機能する。
【0018】逆に、パスタイミングが進んできた場合に
は、基準クロック周波数を高くする方向にパス偏移測定
・制御部60から制御信号68を生成し、DA変換器4
9によりAFC信号70を生成しVCO61を介して周
波数制御を行うように機能すれば送受信機間での周波数
差を小さくする事が可能となる。
【0019】図4はAFC信号70すなわちVCO61
の制御電圧の生成方法を示している。横軸は基準クロッ
ク生成部63で生成された基準クロック信号64の周波
数f(移動機での周波数)と希望周波数f0(基地局で
の送信周波数)との差周波数を示し、縦軸はVCO61
の制御信号であるAFC信号(電圧)70を示す。図3
で示したように基準クロック64の周波数f1が希望周
波数f0より高い場合はその差周波数△f=f1−f0
は正のためAFC信号を減少させる方向、すなわちAF
C信号(電圧)70を減少させる方向に制御する。これ
は基準クロック64の周波数を低くすることに対応し、
逆に基準クロック64の周波数が希望周波数fOより低
い場合、AFC信号(電圧)70を増加させる方向に、
すなわち基準クロック64の周波数を高くするように制
御する(請求項1に対応)。
【0020】次に、AFC信号(電圧)70の生成法に
ついて説明する。第1の手法として、差周波数△fの符
号のみから決定し、例えば図3の例では差周波数△fは
正のため1ビットだけ周波数を減少させる方向に制御
し、一方、差周波数△fが負の場合には1ビットだけ周
波数を増大させる方向に制御する(請求項2に相当)。
AFC信号70はその制御1ビットをDA変換したアナ
ログ値であり、制御する最少単位である1ビットは、D
A変換器49のビット数とVCO61の特性(例えば図
4の傾き)から決まり、DA変換器49のビット数を増
大することにより高精度な周波数制御が可能となる。
【0021】AFC信号70の第2の生成法として、差
周波数△fの符号のみでなく、差周波数△fの絶対値に
より制御ビットに重み付けを行うことにより迅速なAF
C制御が可能となる(請求項3または4に対応)。この
重み付け法は、CDMA受信機が同期追従状態では細か
なステップ幅で制御ができるだけでなく、電源ONされ
た初期状態では、送受信機間の周波数誤差は大きいた
め、大きなステップ幅にて迅速なAFC動作が要求され
る初期引き込み動作時にも有効である。すなわち、電源
のONされた直後の初期状態では、周波数誤差が大きい
ため、制御信号68を大きくすることによる迅速な周波
数引き込みが(AFC)が必要になる。AFC信号の第
2の生成法で説明したように、差周波数Δfの絶対値の
大きさに依存した制御量(制御信号68の振幅)を生成
することにより迅速な制御を可能としている。逆に、逆
拡散/同期部53によりCDMA信号の同期捕捉が完了
し同期追従状態となり、安定な同期検波、Rake合成によ
りデータ復調を実行できるようになり、差周波数Δfの
絶対値は小さいため制御量(制御信号68の振幅)も小
さくなる。このように、本AFC方式では、初期状態お
よび同期追従状態の両状態において適用が可能である。
【0022】前記の図3では図2における最大振幅を持
った第1のパス(メインパス)71,81,91に関す
るパスタイミング偏移について説明した。しかしなが
ら、第2、第3および第4のパス72,82,92、7
3,83,93、74,84,94についても同様にパ
スタイミング偏移を測定し、AFC信号70を生成する
ことができる。たとえば、上記複数の各パスタイミング
偏移を測定し、差周波数△fが正のパスと差周波数△f
が負のパスの数に依存して、いずれかの方向に1ビット
だけ周波数を偏移するようにAFC信号70を生成す
る。これは上記第1のAFC信号70の生成法に対応す
る。一方、複数パスの各差周波数△fの絶対値をも考慮
して、各パスの重み付け加算した値を基に周波数を偏移
するようにAFC信号70を生成する。これは上記第2
のAFC信号70の生成法に対応する。
【0023】以上のように本発明のAFC機能によれ
ば、複数のパスを利用し、その複数パスタイミングの偏
移を利用することにより安定性のある制御が実現でき
る。なお、基地局と移動機間におけるマルチパス環境条
件の変動により、時々刻々遅延プロファイルが変動する
場合がある。すなわち、パスが消失またはパスの振幅が
減少する場合がある。この消失または振幅が減少したパ
スに関しては、パス偏移を測定する対象パスから除くこ
とにより、安定性のある制御が実現できる。また遅延プ
ロファイルが変動する場合には、平均化処理をパスサー
チ部57に付加する事により遅延プロファイルの変動を
抑圧でき安定な動作が期待できる。
【0024】AFC信号70を生成する別の方法につい
て以下に示す。前記の図2に示すようにパスサーチ出力
での各パス振幅Aは、AFC信号を生成するためのパス
情報として利用すべきか否かの信頼性を示している。上
記した複数パスを利用してAFC信号70を生成するた
めには、各パスの振幅に依存した重み付けをも考慮して
行うことにより安定性があり、また信頼性のある制御が
実現できる。振幅が小さいパスについてはスレッショル
ドを設けて、測定対象から削除することも可能である。
【0025】図5はAFC信号70を生成する別の方法
について示している。周期的に複数パスの各パス偏移を
測定することは煩雑なため、図5に示すように複数のパ
スの振幅とタイミングから平均パスタイミングである重
心t0を算出し、その重心t0にある1パスでマルチパス
成分を代表し表現する。AFC信号70は周期的に重心
0にある1パスのパスタイミング偏移から算出する。
図5の示したパス101,102,103,104は時
間t1,t2,t3,t4に振幅A1,A2,A3,A4を持っ
たパスと仮定する。この場合の重心t0は下記の(3)
式で表現できる。
【0026】 t0=(A1*t1+A2*t2+A3*t3+A4*t4) /(A1+A2+A3+A4) …(3)
【0027】図1におけるパスサーチ部57の実現法と
してマッチトフィルタ(MF)法とスライディング相関
・DLL(Delay Lock Loop)法がある。まず、マッチ
トフィルタを利用した手法では、相関出力が遅延プロフ
ァイルに対応するため構成が容易である。CDMAセル
ラーシステム(移動電話システム)で、例えばセルまた
はセクタで同一のコード(共通のコード)が使用されて
いる場合、その共通コードに対するMFではセルおよび
セクタの識別ができないため、MF出力は全てのセル・
セクタ情報を含む。したがってMFを利用したパス偏移
に基くAFC方式は全てのセル・セクタのパスを使用し
た方式となる。
【0028】一方、スライディング相関・DLLを利用
した手法では、パス成分に依存して相関を取るべきコー
ド種を変更することが容易である。すなわちセル・セク
タ毎に異なるコードを利用してスライディング相関・D
LLを利用する場合には、それぞれに対応したコードに
対する相関出力を得ることができるため、パス成分毎に
セルおよびセクタの識別ができる。したがって、スライ
ディング相関・DLLを利用したパス偏移に基くAFC
方式はセル・セクタ毎のパスを分離して使用できる方式
である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
CDMAシステムにおいて必須であるパスサーチ機能を
利用してAFC動作を実現するため、新たに複雑なAF
C回路の付加が不要であり、CDMA受信機の回路規模
およびゲート規模が削減でき、低消費電力化を図ること
ができる。またパスサーチ機能を利用しているため安定
なAFC動作が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るAFC機能の有る移動
通信システムの受信機の構成ブロック図である。
【図2】パスサーチ出力信号の例を示す説明図である。
【図3】パスタイミング偏移の例を示す説明図である。
【図4】AFC信号生成法の一例の説明図である。
【図5】AFC信号生成法の他の例の説明図である。
【図6】従来のCDMA受信機の構成説明ブロック図で
ある
【図7】従来のAFC構成法の説明図である。
【図8】W−CDMA信号構成説明図である。
【符号の説明】
49 DA変換器 50 アンテナ 51 RF増幅部 52 周波数変換部 53 逆拡散・同期部 54 情報復調部 55 同期検波部 56 Rake合成部 57 パスサーチ部 58 遅延プロファイル測定部 59 パスタイミング測定部 60 パス偏移測定/制御部 61 VCO 63 基準クロック生成部 64 基準クロック 67 復調データ 68 制御信号 69 パスタイミング 70 AFC信号

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局と移動機局等の受信機間で情報を
    スペクトル拡散通信技術を利用したCDMA方式で伝送
    する場合のCDMA受信機において、 前記基地局と前記受信機間の伝搬路特性を周期的に測定
    するパスサーチ機能部を設け、 このパスサーチ機能部は、遅延プロファイル測定機能と
    パスタイミング測定機能とを有しており、前記周期的に
    測定したパスサーチ毎のパスタイミング情報を基に、基
    地局と移動機間の周波数差を減少させるAFC機能部と
    を有することを特徴とするAFC機能の有るCDMA受
    信機。
  2. 【請求項2】 パスサーチ機能部における周期的に行う
    パスサーチはデジタル処理にて実行し、パスサーチ毎の
    複数の各パスタイミングの偏移から求められる正負の符
    号によりAFC用DA変換器の制御ビットを規定し、該
    AFC用DA変換器を介してAFCを行うことを特徴と
    した請求項1に記載のAFC機能の有るCDMA受信
    機。
  3. 【請求項3】 パスサーチ毎の複数の各パスタイミング
    の差分から求まる正負の符号および各パスタイミングの
    偏移の絶対値によりAFC制御用DA変換器の制御ビッ
    トを規定し、該AFC用DA変換器を介してAFCを行
    うことを特徴とした請求項2記載のAFC機能の有るC
    DMA受信機。
  4. 【請求項4】 遅延プロファイルによる各パスの振幅値
    による重み付けによりAFC制御用DA変換器の制御ビ
    ットを規定し、該AFC用DA変換器を介してAFCを
    行うことを特徴とした請求項2または3に記載のAFC
    機能の有るCDMA受信機。
  5. 【請求項5】 パスサーチ機能部は、基地局と受信機間
    で情報を伝送するセルまたはセクタを識別する機能を有
    し、セルまたはセクタ毎のパスタイミング情報を利用し
    てAFCを行うことを特徴とした請求項2ないしは4の
    うちのいずれか1項に記載のAFC機能の有るCDMA
    受信機。
  6. 【請求項6】 パスサーチ機能部は、マッチトフィルタ
    またはスライディング相関のいずれか一方または両者に
    より構成された遅延プロファイル測定機能と高速カウン
    ターによるパスタイミング測定機能とから構成されたこ
    とを特徴とした請求項1に記載のAFC機能の有るCD
    MA受信機。
  7. 【請求項7】 パスサーチ部は、パスサーチにおいて複
    数のパスの振幅とタイミングから平均パスタイミングで
    ある重心を算出し、周期的なパスサーチにおける該平均
    パスタイミングである重心の偏移によりAFC制御用D
    A変換器の制御ビットを規定し、該AFC用DA変換器
    を介してAFCを行うことを特徴とした請求項1または
    2に記載のAFC機能の有るCDMA受信機。
  8. 【請求項8】 パスタイミング情報を基にしたAFC方
    式を同期追従時に用いたことを特徴とした請求項1のA
    FC機能の有るCDMA受信機。
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