JP4819767B2 - イグサ青汁 - Google Patents

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Description

本発明は、食物原料を用いたそのまま喫食できる機能性健康食品に関し、特に食物繊維の含有量が豊富で薬草効能を有し種々の飲料品に混入して飲用できるイグサ青汁に関するものである。
畳の原材料として用いられているイグサ(藺草)はジュンカス属(juncus)に分類される多年草の植物であり、毒性がなく、利尿薬、消炎薬などの薬草としての効果があることが一部には知られている。
最近では、食生活や生活環境の著しい変化・高級化により、高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病と呼ばれる慢性疾患の患者が増加しつつある。この生活習慣病は、食生活の欧米化や加工食品の多様化など食事スタイル、不規則的な生活、運動不足等により、身体に脂肪が蓄積して肥満体となることがその主な原因の一つといわれている。また、現代の生活を通して体内に蓄積され易くなっている活性酸素の悪影響も大きな原因だと指摘されている。
活性酸素には、過酸化水素、ヒドロキシラジカル、スーパーオキシドアニオンラジカル、一重項酸素などがあるが、この中でも、酸素呼吸の度に発生するスーパーオキシドラジカルが問題視されている。
また、食品添加物(特に化学的合成品)が多く含まれる食品を摂取したり、アルコールを摂取したり、煙草を吸ったりすると、体内に活性酸素が溜まり易いと指摘されている。さらに、日焼けをすると、紫外線によって体内に活性酸素が発生するほか、ストレスによっても体内で活性酸素が生成されるといわれている。
そのために、現代生活においては、活性酸素の蓄積は避けて通れない問題であり、体内に蓄積されていく活性酸素を除去させる食習慣をはじめとする生活習慣が求められる。
活性酸素を除去させるための生活習慣として、なるべく食品添加物を含んでいない食品を摂取すること、食べ過ぎや過度な飲酒や喫煙をしないこと、極端な日焼けをしないこと、ストレスをうまく発散することなどが肝要である。また、体内に蓄積される活性酸素を効率よく消去する食品を日常的に摂取できるようになれば、さらに有効となる。
そこで、最近は種々の薬効を有する機能性食品やサプリメントが開発され提供されており、それらに対する需要も増大している。特にガンや生活習慣病の発病・発症との関係で、不消化物である食物繊維の重要性が認識されており、さらに、活性酸素消去作用や抗変異原性を有する植物由来の、多種多様の機能性健康食品が市販されている。
また、種々の薬効や機能を有する医薬を摂取することでも同様の効果があるが、これらの医薬の服用を濫用すると、副作用や薬害が生じるおそれがあり、深刻な問題となっている。そのために、そのような医薬に依存せず、副作用もなく、自然治癒力や免疫力を高め、予防効果が大きい天然の食品を摂取することが好ましい。
活性酸素除去機能や酸化防止機能を有する天然の食品に関する先行技術として、若稲を用いた稲茶が特許出願され、公開されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−101731号公報
ところで、機能性健康食品として摂取する際には、一つの機能だけでなく複数の薬効機能のある食品であることが望ましい。また、日常的に摂取するためには、薬効だけでなく味覚や飲みやすさを備えていることが望ましい。さらに、より高い活性酸素除去機能を有する天然の食品を見つけ出すことが望まれている。
本発明は上記の課題を解消するためになされたもので、食物繊維含有量が高く、抗菌機能や消炎機能を有するイグサを主原料とし、イグサ本来の機能に加えて、抹茶粉末との相互作用により極めて高い活性酸素消去機能を発揮させられ、しかも飲みやすいイグサ青汁を提供しようとするものである。
上記の目的を達成するために請求項1に係るイグサ青汁は、イグサを熱湯に浸漬してブランチング処理した後に熱風乾燥して粉末状に粉砕したイグサ粉末に対し、抹茶粉末と環状オリゴ糖(シクロデキストリン)と乳糖(ラクトーズ)とをそれぞれ所定の割合で混合したことを特徴とする。
上記の構成を有する請求項1に係る発明によれば、毒性がなく、食物繊維を大量に含有するイグサを粉砕して粉末にし、抹茶粉末を混合したので、多量に摂取しても副作用や薬害が生じることがなく、主に水や湯に溶かして飲料として飲食することができる。また、ブランチング処理し熱風乾燥した後で粉末状にしているので、変色や変性が生じにくく、長期間に亘って品質を維持することができる。そして、イグサ粉末と抹茶粉末との相互作用により発揮される極めて高い活性酸素除去機能を有し、優れた薬効機能を発揮する機能性健康食品であり、さらに、灰汁が多くて食用に不向きなイグサを湯通ししたことにより、抹茶に近い爽やかな風味に変化し、嗜好性が向上し、例えば水やお湯に溶かし青汁として飲むときに、無理なくおいしく飲むことができる。
また、請求項1に係る発明によれば、毒性がなく、食物繊維を大量に含有するイグサを粉砕して粉末にし、抹茶粉末を混合したので、多量に摂取しても副作用や薬害が生じることがなく、主に水や湯に溶かして飲料として飲食することができる。また、ブランチング処理し熱風乾燥した後で粉末状にしているので、変色や変性が生じにくく、長期間に亘って品質を維持することができる。そして、イグサ粉末と抹茶粉末との相互作用により発揮される極めて高い活性酸素除去機能を有し、優れた薬効機能を発揮する機能性健康食品であり、さらに、灰汁が多くて食用に不向きなイグサを湯通ししたことにより、抹茶に近い爽やかな風味に変化し、嗜好性が向上し、例えば水やお湯に溶かし青汁として飲むときに、無理なくおいしく飲むことができる。
さらに、環状オリゴ糖を混合したことで、整腸作用の他に、苦みや渋みなどの飲みにくい味覚成分を閉じ込めて、飲みやすくする作用を備え、また、環状オリゴ糖自身が食物繊維の一種であり、食物繊維の含有量を増加させるとともに、腸内の悪玉菌や血液中のコレステロールや中性脂肪酸などを包み込んで排せつする作用を有している。そして、イグサ粉末と抹茶粉末との相互作用により発揮される極めて高い活性酸素除去機能を有し、優れた薬効機能を発揮する機能性健康食品であり、さらに、灰汁が多くて食用に不向きなイグサを湯通ししたことにより、抹茶に近い爽やかな風味に変化し、嗜好性が向上し、例えば水やお湯に溶かし青汁として飲むときに、無理なくおいしく飲むことができる。
さらにまた、乳糖(ラクトーズ)を混合することにより、乳糖が腸内の乳酸菌の栄養素となり、乳酸に変化し、また腸内で酵素(ラクターゼ)により分解され、吸収される。そして、腸内の乳酸菌を増やすことで、整腸作用があり、便秘等に効果があるほか、カルシュウムの吸収を促進する。しかも、乳糖による甘味が加えられて飲みやすくなり、腸内の有用な善玉菌の餌となる環状オリゴ糖と、腸内の乳酸菌を増やす効果がある乳糖との相互作用により、整腸作用を発揮し、腸内環境を整えることができる。
請求項3に記載のように、前記イグサ粉末の配合割合を前記イグサ青汁全体の32〜45質量%(より好ましくは35〜45質量%)とし、前記抹茶粉末の配合割合を前記イグサ青汁全体の20〜32質量%(より好ましくは22〜32質量%)とすることが好ましい。
このように、質量で32〜45%(より好ましくは35〜45%)のイグサ粉末と20〜32%(より好ましくは22〜32%)の抹茶粉末とを配合したことにより、活性酸素消去活性値で40000単位/g〜68000単位/gの極めて高い活性酸素消去作用が生じる。特に、イグサ粉末を40質量%前後とし、抹茶粉末を26〜27質量%とした場合には、活性酸素消去活性値が68000単位/gと最大限に達している(実施例3参照)。なお、イグサ粉末と抹茶粉末との相乗作用に環状オリゴ糖の作用が加わって、そのような極めて高い活性酸素消去活性機能が働くとも考えられる。
請求項に記載の発明は、前記ブランチング処理が90〜100℃の熱湯に7〜9分間浸漬する加熱処理であり、前記粉砕が回転ディスクに固定されたハンマーがケーシング内を高速回転して粉砕する衝撃式粉砕であることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、機能性健康食品でイグサ青汁からなることを特徴とする。
上記の構成を有する請求項に記載のイグサ青汁によれば、植物に含まれる不要成分である灰汁を好適に除去するとともに、植物に含まれる酵素を不活性化することができ、安定した製品粒度で、イグサを平均粒子径20μm以下の微粒子状にまで粉砕することができる。そのために、粉末状食品としてそのまま喫食することも、お茶や牛乳等の種々の飲料品に混入して飲用することも容易であり、毎食後に定期的に飲用することが望ましい。また、請求項5に記載の健康食品は、上記のイグサ青汁の特徴を備え、食物繊維含有量が高く、抗菌機能や消炎機能を有する。
上記したように本発明によれば、イグサを主原料として用いているので、食物繊維含有量が高く、抗菌機能や消炎機能を有する加工食品を得ることができる。さらに、抹茶粉末との相互作用により高い活性酸素消去機能を発揮し、また環状オリゴ糖とを混合しているので、食物繊維がさらに増大し、整腸作用を発揮し、飲みやすさを備えた、イグサ青汁が得られる。
以下、本発明に係るイグサ青汁とその製造方法とを実施の形態について詳細に説明する。
本実施形態のイグサ青汁を得るために用いたイグサは、熊本県八代市で栽培されたものである。また、試験(分析結果)に影響が及ばないように、一貫して無農薬で栽培し、150cmまで伸長したものを刈り取っている。
収穫したイグサは、ブランチング処理の目的で、高温(100℃以上)の熱湯に7〜9分間(本例では8分間)湯通しした後、55℃の熱風を当てて5時間乾燥し、こうして乾燥したイグサを粉砕機(本例では、型式MKアトマイザーMKA−5J:増幸産業株式会社製)により平均粒子径が20μm以下(本例では18.6μm)になるまで粉砕し、微粉末状に粉末化している。
なお、上記のブランチング処理とは高温の湯通しによるイグサの持つ酵素の不活性化処理のことであり、このブランチング処理をしたうえで、熱風乾燥することにより粉末状としているので、イグサ粉末の変色や変性を抑制することができ、長期間に亘って一定の品質を安定して維持することができる。また、灰汁が多くて食用に不向きなイグサを水(熱湯)で煮たことにより、抹茶のような爽やかな風味に変化し、嗜好性が向上して飲みやすくなっている。
粉砕方法として、本実施の形態では、回転ディスクに固定されたハンマーがケーシング内を高速回転して衝撃式粉砕を行う粉砕機を用いているので、平均粉末径が20μm以下の微粉末になるまで、イグサを微粒子状に粉砕することができる。そのために、粉末状の加工食品としてそのまま食することができ、また水や湯に溶いたり、種々の飲料品に混ぜ合わせたりして飲用することもできる。
また、湯通しした後で熱風乾燥し、粉末化しているので、植物に含まれる不要成分である灰汁が上記したように最適な状態に除去されており、主に薬効成分だけを凝縮した粉末状のイグサ青汁を得ることができる。
下記の表1には、イグサの一般的な化学組成を示している。この表1から分かるように、イグサは食物繊維を63%含有しており、農作物や食用野菜の中でも、最高部類の食物繊維含有量であることが分かる。また、不溶性の食物繊維が59.3%も含まれていることが分かる。表1は、イグサの一般的な化学組成を示す。
Figure 0004819767
食物繊維の効能として、肥満防止作用、コレステロール上昇抑制作用、血糖値上昇抑制作用、大腸ガン発生抑制作用、有害物質の除去作用等が認められており、食用野菜の中でも、最高部類の食物繊維含有量を有するイグサは健康食品として非常に注目される食材である。
続いて、上記のようにして製造したイグサ粉末に、抹茶粉末( 抹茶用のお茶)を混合する。抹茶は、周知のように碾茶(玉露に比べてやや長い期間、日光をさえぎって育生した茶葉を、蒸気で蒸した後に、揉まずに、茶葉(荒茶)を一枚ずつ乾燥させて、葉脈や茎を取り除いたお茶)を石臼で挽いて粉末にしたお茶である。
本実施形態のイグサ青汁では、さらに環状オリゴ糖と乳糖を混合している。
ところで、本発明の実施形態に係るイグサ青汁は、高い活性酸素消去機能を得るために、イグサ粉末の配合割合をイグサ青汁全体の32〜45質量%の範囲にするとともに、抹茶粉末の配合割合を前記イグサ青汁全体の20〜32質量%の範囲にしている。これらの範囲内であれば、両者の配合割合を特に限定するものではない。下記の実施例1〜3は各イグサ青汁の原材料の混合比率をそれぞれ示すものである。すなわち、
・実施例1:イグサ粉末を37.5質量%とし、抹茶粉末を29.5質量%とし、さらに環状オリゴ糖については25.5質量%とし、乳糖については7.5質量%とした。
・実施例2:イグサ粉末を43質量%とし、抹茶粉末を25.67質量%とし、さらに環状オリゴ糖については27.67質量%とし、乳糖については6.66質量%とした。
・実施例3:イグサ粉末を40質量%とし、抹茶粉末を26.67質量%とし、さらに環状オリゴ糖については26.67質量%とし、乳糖については6.66質量%とした。
なお、環状オリゴ糖と乳糖については、環状オリゴ糖の混合割合を乳糖よりも多くする必要があるが、特に限定するものでなく、また乳糖は混合しない場合もある。
上記の混合割合(混合比率)にて、イグサ粉末、抹茶粉末、環状オリゴ糖および乳糖を混合することによって本実施形態に係る粉末状のイグサ青汁が製造される。こうして製造されたイグサ青汁は、通常、下記のようにして飲用する。粉末状のイグサ青汁を3g程度スプーンですくい取り、これを水やお湯に溶かして青汁とし、飲用する。水やお湯の量は、好みにもよるが、100ml〜200ml程度である、1日に1回〜2回程度飲用すれば、活性酸素除去機能は十分に得られる。水やお湯の他、牛乳やジュースなどに溶かして飲用しても良い。
次に、表2には、イグサ粉末と抹茶粉末と環状オリゴ糖と乳糖とを混合して生成した実施例3のイグサ青汁(イグサ加工食品(青汁用)と記載)の成分とスーパーオキシド消去活性の分析結果を示している。また、このイグサ青汁の効能を確認するために、イグサ粉末単体の成分とスーパーオキシド消去活性の分析結果を比較のために示している。
Figure 0004819767
上記のスーパーオキシド消去活性値の測定は、ESR法(電子スピン共鳴法)によりSOD様活性を測定したものである。SODとは、活性酸素スーパーオキサイドを除去(消去)する酵素(Superoxide Dismutase;スーパーオキシドディスムターゼ)、つまり活性酸素除去(消去)酵素のことであり、1μmol/Lの活性酸素を1分間に除去(消去)する能力を1単位として、何単位の除去能力があるかを分析試験するもので、表2はその分析結果を示したものである。

本実施の形態のイグサ青汁は、イグサ粉末単体と比較して糖質が増加し、食物繊維が減少しているが、この理由は、環状オリゴ糖や乳糖を質量で30%以上混合しているからであると推測される。また、イグサ粉末自体が有するスーパーオキシド消去活性値は4200単位/gであり、抹茶粉末が有するスーパーオキシド消去活性値は特に測定していないが、イグサ粉末に比べてかなり低いことは分かっている。本実施形態に係るイグサ青汁のスーパーオキシド消去活性値は最大で68000単位/gまで急激に高くなっている。最大で68000単位/gという意味は、イグサ粉末と抹茶粉末の配合割合を、上記したイグサ粉末をイグサ青汁全体の32〜45質量%の範囲、抹茶粉末をイグサ青汁全体の20〜32質量%の範囲内で調整して測定した結果、40000〜68000単位/gとなったからである。
この分析結果から、本発明に係るイグサ青汁(イグサ加工食品)は、食用野菜の中でも高いスーパーオキシド消去活性を有しているイグサ粉末と抹茶粉末とのそれぞれのスーパーオキシド消去活性値からは説明できない程に高く(10倍以上)なっていることから、優れたスーパーオキシド消去活性機能を備えた新規なイグサ加工食品であることは明らかである。なお、表1・表2・表3の各分析データは、財団法人日本食品分析センターでの試験結果である。
また、この粉末状のイグサ青汁としてのイグサ加工食品は、植物由来の機能性健康食品であるので、副作用や薬害が生じることもない。
そのために、本発明に係るイグサを用いた青汁用加工食品は、副作用もなく、自然治癒力や免疫力を高め、予防効果が大きい天然物からなる健康に良好な加工食品である。
上記したように、本発明によれば、毒性がなく食物繊維を大量に含有するイグサを粉砕して、抹茶粉末を混合したイグサ加工食品としたので、副作用や薬害が生じることがなく、そのまま他の食品に混ぜてお茶として食することができる。また、ブランチング処理し、熱風乾燥した後に粉末状としているので、長期間経っても変色や変性を起こすことがなく、長期間に亘って高品質が維持される。さらに、環状オリゴ糖と混合したり、乳糖を混合したりすることにより、イグサ粉末と抹茶粉末との相互作用に加えて、環状オリゴ糖または乳糖による整調作用が発揮され、爽やかな風味と甘みを備えた飲みやすい機能性健康食品となる。
また、イグサ粉末の配合割合を抹茶粉末や環状オリゴ糖や乳糖に比べてより多くしたので、イグサ粉末の有する抗菌機能や消炎機能を十分に発揮させられるとともに、イグサ粉末と抹茶粉末の相乗作用により、それぞれを単独で用いる場合に比べて極めて高い活性酸素消去機能を奏するイグサの加工食品である。
特に本発明によれば、非常に大きなスーパーオキシド消去活性機能を有する植物由来の機能性健康食品を得ることができるので、本発明に係るイグサ加工食品を日常的に摂取することで、体内に蓄積される活性酸素を効率よく消去可能となり、ストレスなどにより体内に発生する活性酸素を削減する上で非常に有効な加工食品である。
また、下記の表3に示すように、イグサ粉末およびその他の食物素材のクロロフィル分析結果を示している。表3は、イグサ粉末およびその他の食材のクロロフィル分析結果を示す。
Figure 0004819767
このクロロフィル分析では、各食物素材が有する総クロロフィル量と、クロロフィルa量およびクロロフィルb量とをそれぞれ測定している。
植物は一般的にクロロフィルaとクロロフィルbという二つの光合成色素を有しており、それぞれ異なる波長の光を吸収することで、様々な光条件下で効率よく光合成を行うことができる。そのために、吸光される光の周波数を測定する吸光光度法によりクロロフィルa量とクロロフィルb量とを測定することが可能である。
この測定方法は、まず、乾燥した試料粉末をアセトン溶液(アセトン、水、塩基性炭酸マグネシウムを含む)に入れてホモジナイズ抽出を行い遠心分離して上澄み液を得る。それからこの上澄み液に、ジエチルエーテルと水を加えて水層とジエチルエーテル層に分離し、水層部分を除去する工程を3回繰り返し、無水硫酸ナトリウムで脱水した後、残ったジエチルエーテル層部分をジエチルエーテルで受容して吸光度を測定するものである。
吸光度は波長660nm、642.5nmで、光路長10mmで測定したものである。また、それぞれの波長での吸光度に所定の係数を乗じたものを足し合わせて総クロロフィル量を算出し、660nmの波長での吸光度に所定の係数を乗じたものから、642.5nmの波長の吸光度に所定の係数を乗じたものを引いてクロロフィルa量を算出し、総クロロフィル量からクロロフィルa量を引いてクロロフィルb量を算出した。
表3に示すように、イグサ粉末と抹茶粉末とよもぎ粉末、それに大麦若葉等は、比較的多量の総クロロフィル量を有していることが分かる。また、一般の陸生植物ではクロロフィルa量が多いのが通常である。
クロロフィルは、抗酸化作用や抗がん作用やコレステロール値の低下作用や貧血の改善作用や消臭効果を有するとされているので、これらの、比較的多くの総クロロフィル量を有している食用野菜は、クロロフィルの摂取用の食品素材として好適である。
また、イグサが有する活性酸素消去機能を有効に活用するために、摂取しやすく、かつ飲みやすくするよう、粉末状に粉砕したイグサ粉末に対して、抹茶粉末と環状オリゴ糖とをそれぞれ所定割合混合して、粉末状青汁としたイグサ加工食品を製造している。
抹茶粉末は、食事時や休息時などに専ら飲用されているお茶の原料であって、大きな薬効を有するイグサ粉末と混合することで、お茶の感覚で機能性健康食品としてのイグサ粉末を摂取することができる。
環状オリゴ糖は、無味無臭であるが、腸内の善玉菌の餌となって善玉菌を増やす効能を有している。さらに、糖の分子が環状につながっており分子内に空洞を有する構造となっている。そのために、各種の分子を空洞内に取り込んで包み込む機能、本例では特にイグサ青汁中の渋みや苦みの元になる分子を取り込むことにより、飲みやすくする効果を奏している。
そのために、これらのイグサ粉末と抹茶粉末と環状オリゴ糖とを所定割合混合して、飲料に適した青汁用粉末としたイグサ加工食品は、新たな薬効機能を有する健康食品として有望である。
また、腸内の乳酸菌を増やす効果がある乳糖を混合すると、さらに口当たりが良くなって飲みやすくなる。しかも、この構成によれば、環状オリゴ糖と乳糖との相互作用により、優れた整腸効果を発揮し腸内環境を整えることが可能となる。

Claims (5)

  1. イグサを熱湯に浸漬してブランチング処理した後に熱風乾燥して粉末状に粉砕したイグサ粉末に対し、抹茶粉末と環状オリゴ糖と乳糖とをそれぞれ所定の割合で混合したことを特徴とするイグサ青汁。
  2. 前記イグサ粉末の混合割合を抹茶粉末よりも多くして含むことを特徴とする請求項1記載のイグサ青汁。
  3. 前記イグサ粉末の配合割合を前記イグサ青汁全体の32〜45質量%とし、前記抹茶粉末の配合割合を前記イグサ青汁全体の20〜32質量%としたことを特徴とする請求項1または2記載のイグサ青汁。
  4. 前記ブランチング処理が90〜100℃の熱湯に7〜9分間浸漬する加熱処理であり、前記粉砕が回転ディスクに固定されたハンマーがケーシング内を高速回転して粉砕する衝撃式粉砕であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載のイグサ青汁。
  5. 請求項1〜4のいずれか1に記載のイグサ青汁からなることを特徴とする機能性健康食品。
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