JP4818779B2 - アスベスト解体工事用排気フィルタ装置及び該装置のフィルタ交換方法 - Google Patents

アスベスト解体工事用排気フィルタ装置及び該装置のフィルタ交換方法 Download PDF

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Description

本発明は、アスベスト解体工事現場の空調に用いる排気フィルタ装置及び排気フィルタ装置のフィルタ交換方法に関する。
2005年2月24日に施行された石綿障害予防規則では、建築物の解体工事等(すなわち、アスベスト除去作業)の条件として、「石綿等の除去、封じ込め、囲い込み等の措置を講じなければならない」と規定されている(第10条)。また、作業に係る設備等として、「当該粉塵の発散源を密閉する設備、局所排気装置またはプッシュフル型換気装置を設けなければならない」と規定されている(第12条)。
また、石綿障害予防規則では使用すべきフィルタについては規定されていないが、労働災害防止団体法に基づき設立された労働大臣許可団体である建設業労働災害防止協会の発行する「建築物の解体等工事における石綿粉じんへのばく露防止マニュアル」では、負圧除じん装置を次の通り定義し、HEPAフィルタの装着を標準としている。すなわち、このマニュアルでは、負圧除じん装置を「負圧除じん装置は、密閉された作業場所の内部を外部に対し負圧に保ち、外部の新鮮空気を内部に給気し、かつ内部の汚染空気を外部に漏出させないと同時に、HEPAフィルタによって石綿粉じんを除去した空気を外部に放出する装置である。」と定義する。
また、フィルタの交換については、「負圧除じん装置の交換基準は、フィルタの種類により異なり、使用している製品カタログを参照する」と規定しているに留まっているが、以下のような2つの例ではHEPAフィルタ等の交換時期について明示している。
(装置例1)
(1)HEPAフィルタ交換時期:1500時間以内に交換。但し清掃点検は2週間以内に実施。
(2)プレフィルタの交換時期:2、3回/1日。
(装置例2)
(1)HEPAフィルタ交換時期:負圧除じん装置に取り付けられた差圧計が40mmAqになった時。
(2)中性能フィルタ、プレフィルタの交換時期:目視で確認して交換する(2、3回/1日)。
ところで、石綿障害予防規則が施行する前から、アスベスト解体工事現場で作業時に飛散したアスベスト粉塵を除去するために、例えば、特許文献1に記載されている方法がとられていた。
特許文献1に記載の除去方法では、作業現場をカーテンで仕切って隔離し、該作業現場内に高性能フィルタを内蔵した換気装置を設置して、該高性能フィルタでアスベスト粉塵を除去した後、清浄空気を現場の外へ排気していた。このような換気装置(除去方法)では、現場は外よりも負圧になっており、現場の外へアスベスト粉塵が飛散するという問題はなかった。
しかしながら、特許文献1に記載されているアスベストの除去方法では、現場内に換気装置があるため(特許文献1の図1参照)、フィルタ交換も現場で行う必要があった。この場合、現場から使用済フィルタを封入した袋を搬出する際に、該袋の外側がアスベスト粉塵で汚染されてしまうという問題があった。
このため、作業現場(セキュリティゾーン)の前室または洗浄室で、該袋の外側を真空掃除機で吸引し、その袋を清浄な新しい袋(廃棄用袋)に収納して、接着テープで密封していた。そして、二重に密封した廃棄用袋は、洗浄室で更に表面に付着したアスベスト粉塵を払い落とし、作業現場(セキュリティゾーン)の外部へ持ち出し、保管場所へ運搬集積されていた。このように、特許文献1に記載されているアスベストの除去方法では、フィルタの交換作業が煩わしく面倒であるという問題があった。
また、換気装置から使用済フィルタを交換する際には、アスベスト層を解体した廃材の袋詰め作業と同様に、防護服を着た作業者が防護手袋で廃棄用袋に触って密封する作業を行っていた。また、新しいフィルタを換気装置に装着する際にも、防護服を着た作業者が防護手袋で触って取り付けていた。このため、フィルタ交換作業を行う作業者が劣悪な環境下に長時間とどまらなければならないという問題があった。しかも、防護服、防護手袋の消耗によって被爆の危険性が高くなるという問題もあった。
従来、原子力発電所やRI研究所等で放射性同位元素を含む排気ガスを清浄化するために、出願人は特許文献2のような排気清浄装置を提案している。出願人は、アスベスト解体工事の作業現場(セキュリティゾーン)の外部にこの排気清浄装置を設置して利用すれば、上述のような問題を改善することが可能であることに着目した。
この場合、例えば、出願人が提案している特許文献3に開示されるようなフィルタ交換方法を利用することが可能である。
特開平3−51481号公報 特開平7−136436号公報 特公昭63−66574号公報
しかしながら、特許文献2に記載されるような排気清浄装置をアスベスト解体工事用排気フィルタ装置として利用する場合には、それに用いるフィルタの交換頻度がほぼ毎日必要となってしまう。また、特許文献3に記載されているフィルタ交換方法では、袋を融着シール(ヒートシール)するための専用設備が必要となり、専用設備及びそのランニングコストの増大を招くとともに、その融着シールに時間を要してしまうという問題が生じた。
そこで、本発明は、アスベスト解体工事現場の作業環境を改善し、排気フィルタ装置のフィルタ交換作業も安全、簡単に行うことができるアスベスト解体工事用排気フィルタ装置及びアスベスト解体工事用排気フィルタ装置のフィルタ交換方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するべく、本発明のアスベスト解体工事用排気フィルタ装置は、請求項1に記載の通り、天井及び側壁により隔離されたアスベスト解体工事現場に、その外側にダクトを介して接続されるアスベスト解体工事用排気フィルタ装置であって、ケーシング内にフィルタを備え、該ケーシングには、上流側の前記アスベスト解体工事現場から前記ダクトを介してアスベスト粉塵を含んだ空気を吸引するダクト用接続口と、下流側のブロワに接続されるブロワ用接続口とが設けられるとともに、前記ケーシングの外側に袋を畳んで収納する収納室と、該収納室の外面にフィルタ交換用の口とを設け、該フィルタ交換口の口縁に前記袋を気密に着脱自在に取り付けるとともに、前記袋を収納室に折り畳んで収納してなる排気フィルタ装置において、前記フィルタは、プレフィルタと高性能フィルタとからなり、該プレフィルタと該高性能フィルタを重ねて設けたものであることを特徴とする。
また、本発明のアスベスト解体工事用排気フィルタ装置のフィルタ交換方法は、請求項2に記載の通り、請求項1のアスベスト解体工事用排気フィルタ装置のフィルタを交換する方法であって、
前記フィルタ装置の前記フィルタ交換口に設けられた開閉蓋を開けて、
前記収納室に収納されている袋を引き出して拡げ、使用済フィルタを該袋内に直接触れることなく収納し、
前記口縁と袋内に収納されたフィルタとの間の部分にある密封手段で該袋を密封し、
前記密封手段の部分で前記袋を切断し、
前記密封手段により密封された前記使用済フィルタの入った前記袋を分離除去し、
新しいフィルタの入った新しい袋の口部を前記フィルタ交換口の口縁に気密に着脱自在に取り付け、
先に前記密封手段で密封し切断して口縁に残った古い袋の残部を該口縁から取り外し、新しい袋の空間余地部に入れて、
前記新しいフィルタの入った前記新しい袋と前記空間余地部との間で密封手段で前記新しい袋を密封し、
前記密封手段の部分で前記新しい袋を切断し、該空間余地部を分離除去し、
前記新しい袋内の前記新しいフィルタを前記ケーシング内の所定位置に設置し、
前記新しい袋を小容積に畳んで前記収納室内に収納し、
前記開閉蓋を閉じるアスベスト解体工事用排気フィルタ装置のフィルタ交換方法において、
前記密封手段は、前記袋の内周面の深さ方向に対し垂直に設けた凹凸が嵌合することで密封するジッパーであり、前記密封手段の部分には少なくとも二列の凹凸が設けられていることを特徴とする。
また、請求項3に記載のアスベスト解体工事用排気フィルタ装置のフィルタ交換方法は、請求項2に記載のアスベスト解体工事用排気フィルタ装置のフィルタ交換方法において、前記袋が非ポリ塩化ビニール製であることを特徴とする。
また、請求項4に記載のアスベスト解体工事用排気フィルタ装置のフィルタ交換方法は、請求項2又は3に記載のアスベスト解体工事用排気フィルタ装置のフィルタ交換方法において、前記分離除去した使用済フィルタの入った袋と前記古い袋の残部の入った前記空間余地部を廃棄用袋で覆って二重にし、その口を密封手段で密封して廃棄することを特徴とする。
本発明のアスベスト解体工事用排気フィルタ装置では、請求項1の通り、アスベスト解体工事現場、すなわち、作業現場(セキュリティゾーン)の外側に排気フィルタ装置を設置しているので、フィルタ交換時に使用済フィルタを封入した袋を搬出する際に、該袋の外側がアスベスト粉塵で汚染されることがない。したがって、使用済フィルタを封入した袋をそのまま廃棄用袋に入れて簡単に廃棄することができる。しかも、アスベスト粉塵から完全に隔離された状態で、フィルタ交換作業を行うことができるため、フィルタ交換作業の作業者は、安全を確保することができ、防護服、防護手袋等の着用も不要である。
また、このようなアスベスト解体工事現場では、フィルタ交換を頻繁に行う必要があるが、本発明では、プレフィルタと高性能フィルタとを一度に交換可能であるため、作業性に優れている。
また、プレフィルタ専用の取付交換装置が不要となるため、排気フィルタ装置の軽量化(約70kg)を図ることができ、例えば、この排気フィルタ装置の下部にキャスターを付けることにより、一人又は数人の作業者でこの排気フィルタ装置を運搬することができる。
また、本発明のアスベスト解体工事用排気フィルタ装置のフィルタ交換方法では、請求項2に記載の通り、従来原子力用・RI用として実績のある安全な方法であるとともに、フィルタ交換時に密封手段として凹凸が嵌合することにより使用済フィルタを封入した袋を密封することができるジッパーを用いているので、簡単かつ短時間に、また気密性も保持しながらフィルタを交換することができる。そのため、毎日のフィルタ交換であってもそれほどの負担にならない。
また、本発明のアスベスト解体工事用排気フィルタ装置のフィルタ交換方法では、請求項3に記載の通り、従来原子力用・RI用等ではヒートシールで融着して密封していたため、熱に溶ける材質でかつ融着により劣化しないポリ塩化ビニール製に使用制限されていたが、密封手段の凹凸により密封可能となったので、融着処理が不要となり、劣化等によりアスベストが漏れない材質であれば、袋の材質は特に制限されない。また、廃棄物を減容焼却する場合には、例えば、塩素を含まない材質の袋を使用することにより、ダイオキシン等が発生するという問題も起きない。
また、本発明のアスベスト解体工事用排気フィルタ装置のフィルタ交換方法では、請求項4の通り、密封した使用済フィルタ等を簡単に廃棄用袋で二重に袋詰めし、廃棄することができる。
以下、本発明のアスベスト解体工事用排気フィルタ装置及び該装置のフィルタ交換方法の好適な実施の形態を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
まず、本発明のアスベスト解体工事用排気フィルタ装置の構成を説明する。
図1は、アスベスト解体工事現場における本発明のアスベスト解体工事用排気フィルタ装置の使用状態を示す概要図であり、図2は、本発明のアスベスト解体工事用排気フィルタ装置の一実施例の正面図あり、図3は、本発明のアスベスト解体工事用排気フィルタ装置の一実施例の正面断面図、図4は、図2のA−A線断面図であり、図5は、図4の要部拡大図である。
図1に示すように、本発明のアスベスト解体工事用排気フィルタ装置(以下、「排気フィルタ装置」と略す場合もある)10は、その上流側となる天井3及び側壁4により隔離された解体工事現場1に、その一側壁4に取り付けられたダクト5を介して接続(連結)されるとともに、その下流側となるブロワ6に接続(連結)され、アスベスト解体工事中に解体工事現場1を負圧に保つとともに、排気される空気を清浄化するために用いられるものである。
解体工事現場1内では、作業者Aがアスベスト層Xを解体・除去し、除去されたアスベストを含む廃材は吸引装置2aを介して吸引装置2内に吸引される。その際に飛散したアスベストを含む空気(雰囲気)をブロワ6により、排気フィルタ装置10に誘導し、この排気フィルタ装置10のフィルタ20でアスベストを除去するものである。
排気フィルタ装置10は、図2及び図3に示すように、ケーシング11内にフィルタ20を備えている。このフィルタ20は、プレフィルタ21と高性能フィルタ22とからなり、該プレフィルタ21と該高性能フィルタ22を重ねて設けたものである。アスベスト解体工事現場1では、フィルタ交換を頻繁に行う必要があるが、本発明では、プレフィルタ21と高性能フィルタ22とを一度に交換可能であるため、作業性に優れている。また、プレフィルタ21専用の取付交換装置が不要となるため、排気フィルタ装置10を軽量化することができ(例えば、プレフィルタ21と高性能フィルタ22とが別体で構成されている場合、排気フィルタ装置の重量は約120kgであるのに対し、本発明の排気フィルタ装置10の重量は約70kgである)、図2に示すように、排気フィルタ装置10の下部に複数の車輪17やキャスターを取り付けることにより、1人又は数人の作業者で排気フィルタ装置10を運搬することができる。
なお、高性能フィルタ22としては、一般の超ULPA、ULPA、HEPA等の粒子除去用フィルタを用いることができる。また、プレフィルタ21及び高性能フィルタ22のフィルタ枠は、木製あるいは樹脂製のものを用いることができ、それらのろ材は、ガラス繊維製あるいは合繊製のものを用いることができる。各フィルタ21、22がこのような材質で構成されるので、フィルタ20を後述する袋18とともに焼却処分することができる。
ケーシング11には、上流側のアスベスト解体工事現場1からダクト5を介してアスベスト粉塵を含んだ空気を吸引するダクト用接続口12と、下流側のブロワ6に接続されるブロワ用接続口13とが設けられている。また、ケーシング11の上流側及び下流側の側面とは異なる一側面には、フィルタ交換用のフィルタ交換口14が設けられ、このフィルタ交換口14に対応するケーシング11の部分は外方に向けて折曲部(口縁)11aが設けられている。また、この折曲部11aと嵌合するように、開閉蓋15が設置されており、この開閉蓋15は、扉締付ハンドル15aによりケーシング11に締付固定され、強固な気密状態となっている。
開閉蓋15、折曲部11a及びフィルタ交換口14により画定される収納室16には、フィルタ20交換の際に用いる袋18が畳んで収納されている。この袋18は、例えば、ゴム製等の弾性環状緊帯(ゴム環)19(本実施形態では、2本のゴム環を用いている)により、フィルタ交換口14の折曲部11aにその口部18aを気密に着脱自在に取り付けられている。なお、袋18の材質は、特に制限されないが、廃棄物を減容焼却する場合には、例えば、塩素を含まない材質の袋18を使用することにより、ダイオキシン等の発生を防止することができる。
袋18には、1又は2個の密封手段40が設けられている。この密封手段40は、袋18の内周面の深さ方向に対し垂直に設けられ、凹凸が嵌合することで密封するジッパー(ジッパー雌部41、ジッパー雄部42)から構成される。密封手段40は、所定の間隔を空けて設けられた少なくとも二列のジッパー雌部41及びジッパー雄部42を含み、一列のジッパー雌部41及びジッパー雄部42が袋18の内周面を概ね二分するようになっている。
ケーシング11の上部には、フィルタ20の寿命を検知するための計器30が設けられている。この計器30は、プレフィルタ21と高性能フィルタ22の差圧を合わせて、すなわち、フィルタ20の入口と出口の差圧を検出する圧力センサ(差圧計)である。本発明では、アスベスト解体工事の環境下において、プレフィルタ21と高性能フィルタ22とを同時に交換するように、プレフィルタ21及び高性能フィルタ22の材質、形状等を設定している。なお、計器30は、検出されたフィルタ20の差圧が所定の差圧以上になった場合に、外部の作業員に異常を知らせるための警報器の機能を有していてもよい。
次に、本発明のアスベスト解体工事用排気フィルタ装置のフィルタ交換方法を説明する。図6〜図13は、本発明のアスベスト解体工事用排気フィルタ装置のフィルタ交換方法の一実施例の平面断面図である。また、図14は、本発明のアスベスト解体工事用排気フィルタ装置のフィルタ交換方法において廃棄される使用済フィルタの概念図である。
まず、フィルタ装置10が搬送後まだ使用されていない状態において、フィルタ装置10に上述の袋18を初めて取り付ける場合について説明する。
図6に示すように、フィルタ装置10のフィルタ交換口14に取り付けられた開閉蓋15を開けて、収納室16内に収納されている袋18を引き出して拡げる。ここで、今回は排気フィルタ装置10への袋18の最初の設置であるので、新しく用意した袋18を拡げ、その口部18aをゴム環19でケーシング11の折曲部11aに気密に圧着する。ここで、袋18に設けられた密封手段40は、図示のように、袋の深部までフィルタ20が封入された際に、フィルタ20を密封することができるとともに、後述する古い袋18の残部18cが新しい袋18内を移動可能な程度の空間を作り出せる位置に設けられる。
次いで、所定の折り畳み方法でこの袋18を折り畳み、それを収納室16内に格納する。その後、開閉蓋15を閉めることにより、図4に示すように、新設の袋18の装着は完了する。
次に、排気フィルタ装置10のフィルタ20の交換方法を説明する。
まず、図7に示すように、開閉蓋15を開けて、収納室16内に収納されている袋18を引き出して拡げ、使用済のフィルタ20をこの袋18内に直接触れることなく収納する。
次いで、図8に示すように、袋18の口部18a(すなわち、ケーシング11の折曲部11a)と袋18内に収納されたフィルタ20との間にある密封手段40、すなわち、ジッパー雌部41及びジッパー雄部42により袋18を密封する。そして、密封手段40の二列のジッパー41、42の間で袋18を切断する。ここで、切断後において、使用済のフィルタ20が収納された袋18は、フィルタ交換後に廃棄用袋にまとめて入れられるまでフィルタ交換の邪魔にならない位置に置いておく。なお、この状態では、口縁11aに残った袋18の残部18cは、ジッパー41、42により密閉されているので、残部18cによりケーシング11内の気密状態が保たれている。
次いで、ゴム環19、19を外した後、図9に示すように、新しいフィルタ20の入った新しい袋18の口部18aをフィルタ交換口14の外周(口縁11a)に気密に着脱自在に取り付ける。ここで、図10に示すように、新しい袋18は、古い袋18の口部18aを袋18a内に完全に包含するように、折曲部(口縁)11aのケーシング11側にその口部18aを装着している。なお、新しい袋18には、その深さ方向最深部付近に空間余地部18bが設けられている。
次いで、図11に示すように、上述のように、密封手段40で密封した後古い袋18を切断することにより、ケーシング11の折曲部11aに残った古い袋18の残部18cを折曲部(口縁)11aから取り外し、新しい袋18の空間余地部18bに移動して、新しいフィルタ20の入った新しい袋18とその空間余地部18bとの間で密封手段40により新しい袋18を密封する。そして、図12に示すように、密封手段40の部分、すなわち、二列のジッパー41、42の間で新しい袋18を切断し、古い袋18の残部18cが封入されている空間余地部18bを分離除去する。
次いで、図13に示すように、新しい袋18内の新しいフィルタ20をケーシング11内の所定位置に設置し、新しい袋18を小容積に畳んで収納室16内に収納し、開閉蓋15を閉じることにより、本発明のアスベスト解体工事用排気フィルタ装置10のフィルタ交換を終了する。
なお、図14に示すように、図8において上述したような分離除去した使用済フィルタ20の入った袋18と古い袋18の残部18cの入った空間余地部18bとを廃棄用袋50で覆って二重に封止し、その口を密封手段40又は同様の手段で密封した後、その廃棄用袋50を廃棄する。
このように、本発明のアスベスト解体工事用排気フィルタ装置のフィルタ交換方法では、密封手段40として、二列の凹凸、すなわち、二列のジッパー雌部41及びジッパー雄部42を用いて、排気フィルタ装置10のフィルタ交換を行っているので、従来のヒート(融着)シールを用いる場合に比べ、簡単かつ短時間に、また気密性も保持しながらフィルタ20を交換することができる。そのため、毎日のフィルタ交換であってもそれほどの負担にならない。
以上、本発明のアスベスト解体工事現場用排気フィルタ装置10及びその排気フィルタ装置10のフィルタ交換方法について添付図面を参照して説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明の排気フィルタ装置10のフィルタ交換方法は、プレフィルタと高性能フィルタが別々に取り付けられた構成(例えば、各フィルタ21、22に対して別々のフィルタ交換口14からフィルタを交換することができるような構成)を有する排気フィルタ装置10にも適用することができる。本発明の排気フィルタ装置10を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、本発明の排気フィルタ装置10に任意の構成物が付加されていてもよい。
例えば、本実施形態では、密封手段40として、二列のジッパー雌部41及びジッパー雄部42を用いたが、これらのジッパー41、42の列は3列以上であってもよい。また、本実施形態では、フィルタ20がプレフィルタ21と高性能フィルタ22から構成される場合について説明したが、フィルタ20は、使用目的に応じて、プレフィルタ21と中性能フィルタ等から構成されてものであってもよい。
また、上述の実施形態では、本発明の排気フィルタ装置10におけるフィルタ20(すなわち、プレフィルタ21及び高性能フィルタ22)の取付方法について具体的に説明していないが、例えば、特開平7−136436号公報に開示の取付方法を利用することができる。ただし、本発明は、この方法に限定されず、それ以外の方法でフィルタ20を取り付けてもよい。
本発明は、アスベスト解体工事用排気フィルタ装置及びアスベスト解体工事用排気フィルタ装置のフィルタ交換方法に主として適用されるが、原子力用・RI用等の漏洩の管理に厳格な設備には気密性の問題で適用することができない。しかしながら、有害物質を対象として交換時の漏洩がすぐさま人体に影響する恐れがない分野では十分に貢献することが可能である点で、産業上の利用可能性を有する。
アスベスト解体工事現場における本発明のアスベスト解体工事用排気フィルタ装置の使用状態を示す概要図 本発明のアスベスト解体工事用排気フィルタ装置の一実施例の正面図 本発明のアスベスト解体工事用排気フィルタ装置の一実施例の正面断面図 図2のA−A線断面図 図4の要部拡大図 本発明のアスベスト解体工事用排気フィルタ装置のフィルタ交換方法の一実施例の平面断面図 本発明のアスベスト解体工事用排気フィルタ装置のフィルタ交換方法の一実施例の平面断面図 本発明のアスベスト解体工事用排気フィルタ装置のフィルタ交換方法の一実施例の平面断面図 本発明のアスベスト解体工事用排気フィルタ装置のフィルタ交換方法の一実施例の平面断面図 本発明のアスベスト解体工事用排気フィルタ装置のフィルタ交換方法の一実施例の平面断面図 本発明のアスベスト解体工事用排気フィルタ装置のフィルタ交換方法の一実施例の平面断面図 本発明のアスベスト解体工事用排気フィルタ装置のフィルタ交換方法の一実施例の平面断面図 本発明のアスベスト解体工事用排気フィルタ装置のフィルタ交換方法の一実施例の平面断面図 本発明のアスベスト解体工事用排気フィルタ装置のフィルタ交換方法において廃棄される使用済フィルタの概念図
符号の説明
1 解体工事現場
5 ダクト
6 ブロワ
10 アスベスト解体工事用排気フィルタ装置
11 ケーシング
14 フィルタ交換口
15 開閉蓋
16 収納室
18 袋
20 フィルタ
21 プレフィルタ
22 高性能フィルタ
30 計器
40 密封手段
41 ジッパー雌部
42 ジッパー雄部

Claims (4)

  1. 天井及び側壁により隔離されたアスベスト解体工事現場に、その外側にダクトを介して接続されるアスベスト解体工事用排気フィルタ装置であって、ケーシング内にフィルタを備え、該ケーシングには、上流側の前記アスベスト解体工事現場から前記ダクトを介してアスベスト粉塵を含んだ空気を吸引するダクト用接続口と、下流側のブロワに接続されるブロワ用接続口とが設けられるとともに、前記ケーシングの外側に袋を畳んで収納する収納室と、該収納室の外面にフィルタ交換用の口とを設け、該フィルタ交換口の口縁に前記袋を気密に着脱自在に取り付けるとともに、前記袋を収納室に折り畳んで収納してなる排気フィルタ装置において、前記フィルタは、プレフィルタと高性能フィルタとからなり、該プレフィルタと該高性能フィルタを重ねて設けたものであることを特徴とするアスベスト解体工事用排気フィルタ装置。
  2. 請求項1のアスベスト解体工事用排気フィルタ装置のフィルタを交換する方法であって、前記フィルタ装置の前記フィルタ交換口に設けられた開閉蓋を開けて、前記収納室に収納されている袋を引き出して拡げ、使用済フィルタを該袋内に直接触れることなく収納し、前記口縁と袋内に収納されたフィルタとの間の部分にある密封手段で該袋を密封し、前記密封手段の部分で前記袋を切断し、前記密封手段により密封された前記使用済フィルタの入った前記袋を分離除去し、新しいフィルタの入った新しい袋の口部を前記フィルタ交換口の口縁に気密に着脱自在に取り付け、先に前記密封手段で密封し切断して口縁に残った古い袋の残部を該口縁から取り外し、新しい袋の空間余地部に入れて、前記新しいフィルタの入った前記新しい袋と前記空間余地部との間で密封手段で前記新しい袋を密封し、前記密封手段の部分で前記新しい袋を切断し、該空間余地部を分離除去し、前記新しい袋内の前記新しいフィルタを前記ケーシング内の所定位置に設置し、前記新しい袋を小容積に畳んで前記収納室内に収納し、前記開閉蓋を閉じるアスベスト解体工事用排気フィルタ装置のフィルタ交換方法において、前記密封手段は、前記袋の内周面の深さ方向に対し垂直に設けた凹凸が嵌合することで密封するジッパーであり、前記密封手段の部分には少なくとも二列の凹凸が設けられていることを特徴とするアスベスト解体工事用排気フィルタ装置のフィルタ交換方法。
  3. 前記袋が非ポリ塩化ビニール製であることを特徴とする請求項2に記載のアスベスト解体工事用排気フィルタ装置のフィルタ交換方法。
  4. 前記分離除去した使用済フィルタの入った袋と前記古い袋の残部の入った前記空間余地部を廃棄用袋で覆って二重にし、その口を密封手段で密封して廃棄することを特徴とする請求項2又は3に記載のアスベスト解体工事用排気フィルタ装置のフィルタ交換方法。
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