JP6484459B2 - 収容袋の取出し方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば製薬工場において医薬品を製造するためのクリーンルームに設けられ、クリーンルーム内の空気を清浄化して外部へ排出する装置に関する。
近年製薬業界では、高活性医薬製造技術、すなわち抗がん剤や免疫抑制剤等のように少量で高い薬効を示す医薬品製造技術が発展してきている。このような医薬品は薬理活性が非常に強いので、クリーンルーム内で医薬品の製造等に携わる作業者への影響、およびクリーンルーム内の空気に混入した薬品や菌がクリーンルームから外部に排出して拡散することを防止する対策が必要である。つまり高活性医薬の製造施設では、通常の医薬品研究製造施設よりも厳重な管理が必要であり、特許文献1に開示された空気清浄化装置が提案されている。
特開2009−050831号公報
従来の空気清浄化装置は、空気を清浄化するためにHEPAフィルタを備えている。HEPAフィルタは、例えば1年に1回交換することが定められているが、HEPAフィルタのフィルタ面には濾過した埃、菌、薬剤等が付着しており、HEPAフィルタの交換作業において作業者がこのような付着物に触れると、上述したように薬理活性のために健康被害を蒙るおそれがある。
本発明は、空気清浄化装置においてHEPAフィルタの交換作業を安全に実施できるようにすることを目的としている。
本発明に係る空気清浄化装置における収容袋の取出し方法は、HEPAフィルタをケーシングから取出すためのポートの周縁部に形成された口金に第1の収容袋の開口部を装着した状態で、HEPAフィルタをケーシングから取出して第1の収容袋内に収容し、第1の収容袋の開口部側を2つの結束バンドで縛ってHEPAフィルタを第1の収容袋内に封入した後、2つの結束バンドの間を切断することにより口金に装着されたまま取り残された第1の収容袋の開口部側切れ端を口金から取外す方法であって、開口部側切れ端を覆うようにして第2の収容袋の開口部を口金に装着し、開口部側切れ端を口金から取外して第2の収容袋に入れることにより開口部側切れ端を回収することを特徴としている。
好ましくは第2の収容袋にグローブが取付けられ、グローブを第2の収容袋の中に突出させた状態で、開口部側切れ端を口金から取外す。また、好ましくは開口部側切れ端は、第1の収容袋の開口部に沿って設けられた第1の縁部Oリングを口金の外周面に嵌着することによって口金に装着され、第2の収容袋は、開口部に沿って設けられた第2の縁部Oリングが第1の縁部Oリングよりもケーシング側に位置するようにして口金に装着される。第2の収容袋は透明または半透明のビニールであってもよい。
また本発明に係る回収袋は、HEPAフィルタをケーシングから取出すためのポートの周縁部に形成された口金に収容袋の開口部を装着した状態で、HEPAフィルタをケーシングから取出して収容袋内に収容し、収容袋の開口部側を2つの結束バンドで縛ってHEPAフィルタを収容袋内に封入した後、2つの結束バンドの間を切断することにより口金に装着されたまま取り残された収容袋の開口部側切れ端を口金から取外すための回収袋であって、開口部側切れ端を覆うようにして口金に嵌着される開口部と、開口部側切れ端を口金から取外すために設けられたグローブとを備えることを特徴としている。
本発明によれば、空気清浄化装置においてHEPAフィルタの交換作業を安全に実施することができる。
本発明の一実施形態を適用した空気清浄化装置の正面図である。 空気清浄化装置の内部の概略的な構成を示す側面図である。 空気清浄化装置を側方から見た断面図である。 スリット枠を示す正面図である。 洗浄装置を吸気口に取付けた状態を示す側面図である。 ポートパネルを示す斜視図である。 収容袋を示す斜視図である。 収容袋がポートパネルの口金に取付けられた状態を示す図である。 収容袋の中にHEPAフィルタが収容された状態を示す図である。 ポートパネルの口金に残された収容袋(開口部切れ端)を第2の収容袋により覆った状態を示す図である。 図10の状態における口金の部分を拡大して示す図である。
以下、本発明の一実施形態を適用した空気清浄化装置を、図面を参照して説明する。
図1、2は空気清浄化装置のケーシング10を示す。このケーシング10は、全溶接の気密機構(レーザー溶接により歪み等が少ない)を有し、例えば製薬工場のクリーンルーム(図示せず)に設けられ、前面11がクリーンルーム内に臨むようにしてクリーンルームの建屋の壁に固定される。すなわちケーシング10の背面はクリーンルームの外側に位置する。ケーシング10の内部の高さ位置の中央付近にはHEPAフィルタ20が設けられる。ケーシング10の前面11の下部には吸気口12が形成され、ケーシング10の上面には排気口13が設けられる。すなわち吸気口12から流入した空気は、上方へ流動してHEPAフィルタ20により清浄化され、排気口13から外部に排出される。また、ケーシング10内においてHEPAフィルタ20よりも上側すなわち空気流の下流側には、HEPAフィルタ20の濾過性能を検査するための検査装置30が設けられる。
ケーシング10の前面11において、HEPAフィルタ20が収納される部位に対応した位置には、HEPAフィルタ20を収納あるいは交換するときに開放される交換口14が形成される。交換口14は通常、交換口パネル15によって閉塞されている。また、ケーシング10の前面11において交換口14の上側には、検査装置30を用いるとき、すなわち後述する検査グローブを使用するときに開放される検査口16が形成される。検査口16も交換口14と同様、通常は検査口パネル17によって閉塞されている。ケーシング10の吸気口12にはスリット枠40が設けられる。スリット枠40は後述するように、クリーンルーム内の空気がケーシング10内に取り込まれるときにそのまま通過するもので、フィルタ機能を有しない。
交換口パネル15と検査口パネル17とスリット枠40の各表面は、ケーシング10の前面11と実質的に同一平面を形成する。すなわち図2に示されるように、ケーシング10の前面11に対して、交換口パネル15と検査口パネル17とスリット枠40の各表面は突出しておらず、また凹陥していない。
図3および図4を参照してケーシング10の下部の構造を説明する。ケーシング10の底部41は前面11側が低くなるように傾斜しており、底部41の前端には、HEPAフィルタ20の洗浄時に洗浄液を排出するためのドレン42が設けられる。底部41の下面は架台43に固定され、架台43には、ケーシング10の姿勢を微調整するためのアジャスタスクリュー44が取付けられる。
スリット枠40は水平方向に延びる一対の支持部材45と、これらの支持部材45の間において上下方向に架け渡され、相互に平行に延びる複数の板状部材46とを有する。支持部材45は、吸気口12の内周縁の上側と下側の壁面に固定される。板状部材46は細長い矩形の平板であり、その幅方向がケーシング10の前後方向を向いている。板状部材46の前端部はケーシング10の前面11と略同じ平面上にあり、実際には、ケーシング10の板厚分だけ前面11から凹んでいる。板状部材46は上下端において支持部材45の面にレーザにより全溶接されて固着される。したがって支持部材45と板状部材46の間の角部Cには、ティグ溶接等により生じるようなビードと歪などは形成されない。
吸気口12を囲む枠部材47には、図3ではスリット枠40が取付けられているが、後述する洗浄装置の洗浄用パネル91(図5参照)も取付け可能である。すなわちスリット枠40と洗浄用パネル91は吸気口12に対して着脱可能であり、これらの一方が選択的に吸気口12に取付けられる。
ケーシング10の中央部の構造を説明する。ケーシング10の内壁面には、矩形の開口21を有するフィルタ当り面22が水平状態に取付けられる。フィルタ当り面22は、後述する検査装置30のグローブ支持機構33の上流側すなわち下側に設けられ、グローブ支持機構33に臨むように配置される。フィルタ当り面22の下面には4本の支持シャフト23が取付けられ、これらの支持シャフト23は相互に平行であり鉛直下方すなわちグローブ支持機構33とは反対方向に延びる。支持シャフト23には、井桁状に組まれた載置部材24が取付けられる。載置部材24は、4枚の細長い板状部材を有し、支持シャフト23は、互いに平行に延びる一対の板状部材に固定されたパイプ26に挿通される。これにより、載置部材24は支持シャフト23に昇降自在に支持され、支持シャフト23の板状部材からの突出部分にはナット25が螺合される。
HEPAフィルタ20は載置部材24の上に載置され、HEPAフィルタ20とフィルタ当り面22の間には開口21の周囲を取り囲む形状を有するガスケット(図示せず)が設けられる。ナット25を回転させることにより載置部材24は支持シャフト23に沿って昇降する。HEPAフィルタ20の取付け動作では、ナット25を回転させることによりHEPAフィルタ20が上昇し、HEPAフィルタ20の上面がフィルタ当り面22の下面に当接した状態において固定される。
交換口パネル15は、交換口14を覆う矩形の平板部51と、平板部51の外周縁に形成された枠状縁部52とを有する。枠状縁部52は、交換口パネル15をケーシング10に取付けた状態において、平板部51よりもケーシング10の内側に後退しており、ケーシング10に形成された第1溝部53内に嵌め込まれる。第1溝部53は、交換口パネル15の外周縁に沿って、交換口パネル15の表面よりも凹陥している。第1溝部53内には、バックアップ材55と防カビ用のシリコン樹脂のシール材56とが埋め込まれる。シール材56はケーシング10の前面に露出し、シール材56の表面はケーシング10の前面11と略同じ平面を形成する。このため交換口パネル15と平板部51の間に隙間は形成されず、菌、薬剤等が隙間に入り込む虞がなくなる。
なお図3においてポート(図6参照)を囲繞する口金80が二点鎖線により示されているが、空気清浄化装置の通常の運転時には存在しない。すなわち、後述するように、口金80はHEPAフィルタ20を交換するときに使用されるものであり、ポートパネル81(図6参照)に設けられ、交換口パネル15には設けられない。
ケーシング10の上部の構造を説明する。ケーシング10内においてHEPAフィルタ20の上側すなわち下流側には、検査装置30が設けられる。検査装置30は、HEPAフィルタ20の下流面(上面)を検査するためのプローブ31と、プローブ31を操作する検査員(オペレータ)が手を入れるための検査グローブ32とを有する。検査グローブ32は、ケーシング10内において検査口16の裏側に設けられたグローブ支持機構33に取付けられる。グローブ支持機構33は、検査口16の外周縁を囲繞するようにしてケーシング10の内壁面に固定された支持枠34と、支持枠34に固定される支持板35とを有する。支持枠34と支持板35は、後述する検査口パネル17が取り外された状態であってもケーシング10の内外を気密的に遮断するように、シール材を介してケーシング10に固定されている。支持板35は透明の板であり、その中央部分には検査グローブ32の基部が取付けられる開口36が形成される。
検査口16は交換口14と同様な構成により閉塞される。すなわち検査口パネル17は、検査口16を覆う矩形の平板部61と、平板部61の外周縁に形成された枠状縁部62とを有する。枠状縁部62は、検査口パネル17をケーシング10に取付けた状態において、平板部61よりもケーシング10の内側に後退しており、ケーシング10に形成された第2溝部63内に嵌め込まれる。第2溝部63は、検査口パネル17の外周縁に沿って、検査口パネル17の表面よりも凹陥している。第2溝部63内には、バックアップ材65と防カビ用のシリコン樹脂のシール材66とが埋め込まれる。シール材66はケーシング10の前面に露出し、シール材66の表面はケーシング10の前面11と略同じ平面を形成する。
プローブ31は、HEPAフィルタ20の下流面(上面)に近接させてHEPAフィルタ20を通過する粉塵の数を計数し、HEPAフィルタ20に穴が生じているか否かを検査するものである。プローブ31は可撓性チューブ71の先端に接続され、可撓性チューブ71の基端は、ケーシング10に取付けられたコネクタ74に連結される。コネクタ74には、ケーシング10の外部に設けられた図示しない計測器が接続される。HEPAフィルタ20の検査では、検査口パネル17が外され、オペレータが手を検査グローブ32に入れてプローブ31を把持し、HEPAフィルタ20の上面に接近させてスキャンし、HEPAフィルタ20を通過する粉塵の個数が計測器によって測定される。
ケーシング10内であってコネクタ74の近傍には差圧計75が設けられる。これは空気清浄化装置を駆動している間におけるHEPAフィルタ20の上流側と下流側の差圧を計測するためである。この差圧の大きさに応じてHEPAフィルタ20に目詰まりが生じているか否かが判定される。
ケーシング10の天井18には開口76が形成され、開口76には、天井18の上側に設けられた排気口13が接続される。排気口13の中にはダンパ77が設けられる。ダンパ77の支持軸はフレキシブルワイヤ78を介して、ケーシング10に取付けられたダンパ駆動軸79に連結される。ダンパ駆動軸79は工具を用いて回動され、これによりフレキシブルワイヤ78を介してダンパ77の角度位置が変化し、HEPAフィルタ20を通過する空気の流量が調整可能である。
空気清浄化装置の通常の動作、すなわちクリーンルーム内の空気を清浄化して排出する作用を説明する。空気清浄化装置の通常の動作時、検査口16は検査口パネル17により閉塞され、また交換口14は交換口パネル15により閉塞されており、吸気口12にはスリット枠40が嵌め込まれている。排気口13内のダンパ77は全開状態に定められている。この状態で図示しない送風機が起動されて排気口13に負圧が生じると、クリーンルーム内の空気は吸気口12からケーシング10内に流入し、HEPAフィルタ20を通過することによって清浄化され、排気口13から外部に排出される。
ケーシング10の表面、特にクリーンルーム内に臨む前面11には、実質的に凹凸が形成されておらず、検査口パネル17、交換口パネル15、およびスリット枠40の表面は前面11と同一平面を形成する。また交換口パネル15の外周縁の第1溝部53と検査口パネル17の外周縁の第2溝部63には、シール材56、66等が充填され、シール材56、66の表面も前面11と同一平面を形成するように処理される。また吸気口12にプレフィルタは設けられておらず、スリット枠40が嵌め込まれている。スリット枠40は、一対の支持部材45の間に複数の板状部材46をレーザによる全溶接で構成され、支持部材45と板状部材46の間には、ティグ溶接等により生じるような大きなビードは形成されていない。
このようにケーシング10の表面は実質的に平面であり、クリーンルーム内で発生する埃、菌、薬剤等が堆積しやすい部位(凹凸)は形成されていない。また、板状部材46と支持部材45はレーザにより全溶接されているので、板状部材46と支持部材45が当接する面の間は完全に密着しており隙間は存在せず、これらの間に菌などが付着することはない。したがって従来の空気清浄化装置と比較すると、埃等がケーシング10の表面から分離してクリーンルーム内に再び浮遊する可能性は相当低い。このため、クリーンルーム内の作業者が菌や薬剤を含む空気に曝露することがなく、菌等の影響を受けることが防止される。またケーシング10の表面の凹凸が実質的にないので、ケーシング10を清浄な状態に拭き上げる作業が容易になる。
HEPAフィルタ20の検査は検査口パネル17が取り外された状態で行われるが、この状態において、ケーシング10内は支持枠34と支持板35により気密的に遮断されている。したがってオペレータはHEPAフィルタ20の下流側(上面側)の空気に接触することなく安全に検査グローブ32に手を入れることができ、プローブ31をHEPAフィルタ20に接近させてHEPAフィルタ20をスキャンすることができる。
さらに、HEPAフィルタ20はフィルタ当り面22から鉛直下方に延びる支持シャフト23に支持された載置部材24の上に載置され、ガスケットはHEPAフィルタ20の上面とフィルタ当り面22の間に設けられている。したがってプローブ31によるスキャンは、HEPAフィルタ20の上面とガスケットの周縁部だけでよく、HEPAフィルタ20の下面側をスキャンする必要はない。このようにHEPAフィルタ20をフィルタ当り面22の上に乗せるのではなく、フィルタ当り面22の下側に取付けたことにより、プローブ31をHEPAフィルタ20の下面側まで延ばす必要がなくなる。
HEPAフィルタ20のスキャンは、HEPAフィルタ20を交換する必要がないときであっても、HEPAフィルタ20に穴があいてリークが生じ、濾過性能が低下していないかをチェックするために、例えば1年に1,2回程度行われる。本実施形態は、HEPAフィルタ20の濾過性能の検査を簡単に行えるようにするため、上述のようにHEPAフィルタ20をフィルタ当り面22の下側に取付けて、HEPAフィルタ20の上面付近だけをスキャンするだけで済むようにしたものである。
次にHEPAフィルタ20を交換するための構成と作用を説明する。HEPAフィルタ20の交換作業では、まず吸気口12からスリット枠40を取外し、吸気口12に洗浄装置90(図5参照)を取付け、HEPAフィルタ20の上流面(下面)を水により洗浄する。その後、交換口14から交換口パネル15を取外してポートパネル81(図6参照)を取付け、HEPAフィルタ20を取り外して新しいHEPAフィルタに交換する。
図5は洗浄装置90を吸気口12に取付けた状態を示している。洗浄装置90は吸気口12に取付けられる洗浄用パネル91を有し、洗浄用パネル91は、吸気口12の枠部材47に固定される。洗浄用パネル91の中央部には、透明の板状部材から成る覗き窓92が設けられる。また洗浄用パネル91の覗き窓92の下側には、配管93が貫通して固定される。配管93には、HEPAフィルタ20の上流面(下面)を洗浄するためのノズル配管94が取付けられる。
ノズル配管94は、洗浄の対象であるHEPAフィルタ20の上流面に均一に洗浄水が噴射され、またHEPAフィルタ20の4側面及びケージング10のHEPAフィルタ20の上流側の内部、フィルタ当り面22にも洗浄水が噴射され内部の洗浄を可能とするように配置された複数の洗浄ノズル95を有する。ノズル配管94は配管93に対して着脱自在であり、HEPAフィルタ20の大きさ等に応じて、所定数の洗浄ノズルを有するノズル配管を装着することができる。配管93の基部は図示しない洗浄水供給源に接続される。また配管93の途中には、ケーシング10内に供給される洗浄水の流量を調整するためのバルブ98と、洗浄水の圧力を測定するための圧力計99が設けられる。
HEPAフィルタ20を洗浄した水は底部41の斜面を流下し、ドレン42から排出される。HEPAフィルタ20の洗浄が終了すると、洗浄装置90が吸気口12から取外されてスリット枠40に交換される。また、交換口14から交換口パネル15が取外され、図6に示されるようにポートパネル81が取付けられる。ポートパネル81にはHEPAフィルタ20を通過させるために十分な大きさを有するポート82が形成される。ポートパネル81には、ポート82の周縁部に沿って口金80が突出して形成される。
口金80には、図7に示すような、HEPAフィルタ20を収容するための第1の収容袋100が取付けられる。収容袋100は、透明または半透明のビニールによって形成され、有底筒状の本体101と、本体101の側部に取付けられた一対のグローブ102とを有する。グローブ102は、作業者の腕の肘の部分まで挿入することができる大きさを有する。収容袋100の開口部103に沿って第1の縁部Oリング104が設けられており、図8に示すように、開口部103は縁部Oリング104を口金80の外周面に嵌着することによって口金80に装着される。縁部Oリング104よりも口金80の先端部(図8において左側)の外周面には外部Oリング106が取付けられ、これにより収容袋100の内部は外部から気密的に遮断される。
この状態で、作業者はグローブ102を反転させて本体101の中に入れるとともに、そのグローブ102に腕を差し込んでケーシング10内に伸ばし、ナット25を緩める。これにより、載置部材24とともにHEPAフィルタ20が下降してフィルタ当り面22から離間し、HEPAフィルタ20は載置部材24から取外し可能な状態になる。次いで作業者はHEPAフィルタ20を把持してケーシング10内から交換口14側へ引出し、収容袋100の中に取り込む。HEPAフィルタ20が完全に収容袋100の中に入ったら、図9に示すように、収容袋100の口金80側の部分を2つの結束バンド105で縛る。そして2つの結束バンド105の間をカッタ等で切断して、HEPAフィルタ20が収容された収容袋100をケーシング10から分離し、所定の保管場所へ移送する。
このようにHEPAフィルタ20を収容袋100に入れてケーシング10から取り出すのは、HEPAフィルタ20を洗浄水により洗浄しても菌が残留していることも考えられるからである。またHEPAフィルタ20を取り出した後、ケーシング10に装着されている収容袋100の開口部側切れ端120(図10)の結束バンド105により縛られた切り口121から消毒薬液や汚染物が滴り落ちることが考えられる。そこで、この切り口121から消毒薬液や汚染物がクリーンルーム内へ拡散することを防止するため、図10に示すように第2の収容袋(回収袋)110を用いて開口部側切れ端120を除去する。すなわち作業者は、図11に示すように、口金80に取付けられた開口部側切れ端120と外部Oリング106を覆うようにして、第2の収容袋110を口金80に取付ける。具体的には、第2の収容袋110の開口部に設けられた縁部Oリング114が口金80の基部に位置するようにして第2の収容袋110が口金80に装着される。そしてHEPAフィルタ20の取外し動作と同様に、グローブ112が反転して本体111の中に入れられ、開口部側切れ端120と外部Oリング106が口金80から取り除され、収容袋110とともにクリーンルームの外に排出される。
その後、新しいHEPAフィルタがポート82を通ってケーシング10内に入れられ、載置部材24の上に載置される。次いで、ナット25が締め付けられ、HEPAフィルタ20がフィルタ当り面22に当接する高さ位置へ上昇すると、ポートパネル81が交換口14から取外されて交換口パネル15に付け替えられる。
以上のように本実施形態では、HEPAフィルタ20の交換作業において、まず洗浄装置90を吸気口12に取付けてHEPAフィルタ20の上流面(下面)を洗浄水により洗浄し、ポートパネル81に取付けた収容袋100にHEPAフィルタ20を収容している。このように、菌等が付着している可能性のあるHEPAフィルタ20の上流面を洗浄した後、HEPAフィルタ20を収容袋100に収容して運び出すので、クリーンルーム内の作業者が有害物質を含む空気に曝露することはなく、HEPAフィルタの交換作業を安全に実行することができる。
10 ケーシング
20 HEPAフィルタ
80 口金
81 ポートパネル
82 ポート
100 第1の収容袋
103 開口部
105 結束バンド
110 第2の収容袋
120 開口部側切れ端

Claims (4)

  1. HEPAフィルタをケーシングから取出すためのポートの周縁部に形成された口金に第1の収容袋の開口部を装着した状態で、前記HEPAフィルタを前記ケーシングから取出して前記第1の収容袋内に収容し、前記第1の収容袋の開口部側を2つの結束バンドで縛って前記HEPAフィルタを前記第1の収容袋内に封入した後、前記2つの結束バンドの間を切断することにより前記口金に装着されたまま取り残された前記第1の収容袋の開口部側切れ端を前記口金から取外す方法であって、
    前記開口部側切れ端を覆うようにして、内部が空である第2の収容袋の開口部を前記口金に装着し、
    前記開口部側切れ端を前記口金から取外して前記第2の収容袋に入れることにより前記開口部側切れ端を回収するとともに、前記第2の収容袋を前記口金から取外す
    ことを特徴とする空気清浄化装置における収容袋の取出し方法。
  2. 前記第2の収容袋にグローブが取付けられ、前記グローブを前記第2の収容袋の中に突出させた状態で、前記開口部側切れ端を前記口金から取外すことを特徴とする請求項1に記載の取外し方法。
  3. 前記開口部側切れ端は、前記第1の収容袋の開口部に沿って設けられた第1の縁部Oリングを前記口金の外周面に嵌着することによって前記口金に装着され、
    前記第2の収容袋は、開口部に沿って設けられた第2の縁部Oリングが前記第1の縁部Oリングよりも前記ケーシング側に位置するようにして前記口金に装着されることを特徴とする請求項1に記載の取出し方法。
  4. 前記第2の収容袋が透明または半透明のビニールであることを特徴とする請求項1に記載の取出し方法。
JP2015032021A 2014-06-04 2015-02-20 収容袋の取出し方法 Active JP6484459B2 (ja)

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