JP4818051B2 - 鍵盤楽器のペダル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子ピアノなどにおいて、ペダル効果を付与するのに用いられる鍵盤楽器のペダル装置に関し、特に楽器本体と分離した状態で用いられる分離タイプのペダル装置に関する。
従来のこの種のペダル装置として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。このペダル装置は、ペダルホルダと、ペダルホルダに取り付けられたペダルを備えている。ペダルホルダは、床に接地されるベース部と、ベース部の後部を上方から覆う中空のカバー部を、一体に有している。カバー部の前壁には窓部が形成されている。ペダルは、カバー部の窓部を通って前後方向に延びており、その後半部がカバー部内に収容され、後端部において回動自在に支持されるとともに、前半部がカバー部の窓部の前方に延びている。また、カバー部内には、ペダルを上方に付勢するばねや、ペダルの操作状態を検出するためのスイッチが設けられている
このペダル装置では、ペダルが踏み込まれると、ペダルは後端部を中心として下方に回動し、このペダルの回動状態がスイッチで検出されることによって、ペダル効果が付与される。また、ペダルの踏込み操作が終了すると、ペダルは、ばねのばね力によって上方に復帰回動し、カバー部の窓部の上縁に当接することによって、上限位置に保持される。
しかし、この従来のペダル装置では、ペダルホルダのベース部とカバー部が一体に構成されているので、カバー部内に配置されるペダル部や、ばね、スイッチなどの組立を容易に行うことができないという問題がある。同じ理由から、カバー部内に配置されるこれらの部品を対象とする調整やメンテナンスも行いにくい。また、ペダルが窓部を介して前方から挿入されるため、ペダルが湾曲している場合や、ペダルの前部よりも後部の幅が大きい場合などには、ペダルの挿入が困難または不可能になる。このため、ペダルをほぼ直線状に延びるように形成することが必要になるなど、ペダル装置の設計の自由度が制約される。あるいは上記のような形状のペダルに対し、窓部の幅を広げることによって対応することも考えられるが、その場合には、ペダルと窓部の間に大きな隙間が生じ、外観が損ねなわれてしまう。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、組立、調整やメンテナンスが容易であるとともに、設計の自由度を高めることができる鍵盤楽器のペダル装置を提供することを目的としている。
実用新案登録第2513558号
この目的を達成するため、本発明の請求項1による鍵盤楽器のペダル装置は、中空状に形成されるとともに上方に開放するペダル取付部を一体に有し、ペダル取付部の後部に左右方向に延びる支点部が設けられ、前部に窓部が形成されるとともに、床に接地されるシャーシと、後部がシャーシのペダル取付部内に収容され、支点部に回動自在に支持されるとともに、前部が窓部を介して前方に突出し、下方に踏込み操作されるペダルと、下面が開放した中空状に形成され、ペダル取付部を覆うようにシャーシに上方から着脱自在に取り付けられるとともに、下方に開放し且つペダルが通る窓部が前壁に形成されたカバーと、シャーシのペダル取付部の上面に、ペダル取付部の中空状に形成された内部を覆うように、水平な状態で取り付けられたプリント基板と、プリント基板の下面に互いに隣接するように取り付けられた発光素子および受光素子を有し、発光素子で発光された光をペダルの後部の上面で且つ支点部よりも前方に位置する反射面部に上方から放射するとともに、反射面部で上方へ反射した光を受光素子で受光することにより、ペダルの踏込み量を検出する光センサと、を備えることを特徴とする。
この鍵盤楽器のペダル装置では、ペダルの後部が、シャーシのペダル取付部に収容されるとともに、支点部に回動自在に支持され、ペダルの前部は、ペダル取付部の前部の窓部から前方に突出している。また、シャーシには、そのペダル取付部を覆うように、カバーが上方から着脱自在に取り付けられ、ペダルは、下方に開放するカバーの窓部に通される。このように、本発明のペダル装置は、シャーシとカバーが互いに別体で構成されているので、カバーのない状態で、シャーシにペダルなどを取り付けることができ、したがって、組立を容易に行うことができる。また、カバーを取り外すことにより、ペダル装置の調整やメンテナンスも容易に行える。
また、シャーシとカバーが別体で構成されているので、ペダルなどのペダル装置の設計の自由度を高めることができる。例えば、シャーシの窓部は、ペダルを前後方向に通すのに十分なサイズが必要であるのに対し、カバーの窓部は、シャーシから突出するペダルの部分に、上方からある程度の隙間をもって嵌められるサイズであればよい。したがって、シャーシの窓部を大きく設定することによって、ペダルが湾曲している場合や、ペダルの前部よりも後部の幅が大きい場合でも、ペダルをシャーシの窓部に支障なく挿入し、シャーシに取り付けることができる。一方、カバーの窓部をより小さくすることにより、ペダルとカバーの窓部との間の隙間を最小限に抑制でき、それにより、良好な外観を確保することができる。
また、ペダル取付部の上面には、ペダル取付部の中空状に形成された内部を覆うように、プリント基板が水平な状態で取り付けられている。このプリント基板の下面には、発光素子および受光素子を有する光センサが取り付けられており、発光素子で発光された光を、ペダルの後部上面で且つ支点部よりも前方の反射面部に上方から放射するとともに、その反射面部で上方へ反射した光を受光素子で受光することにより、ペダルの踏込み量が検出される。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の鍵盤楽器のペダル装置において、プリント基板には、発光素子の発光量を調整するための可変抵抗が設けられており、可変抵抗の操作子が、プリント基板の上方から操作可能に配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、発光素子の発光量を調整するための可変抵抗の操作子がプリント基板の上方から操作可能に配置されているので、カバーを取り外した状態で、ペダルを取り付けたまま、可変抵抗の操作子を上方から操作することによって、ペダルの踏込み量を検出する光センサの光量を容易に調整することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の鍵盤楽器のペダル装置において、ペダルの後部に一体に設けられ、反射面部と、外部からペダル取付部の内部に侵入する光を遮断する遮光部とを有するペダルカバーをさらに備えていることを特徴とする。
この構成によれば、外部からペダル取付部の内部に侵入する光を、ペダルカバーの遮光部によって遮断するので、ペダル取付部がカバーで覆われることと相まって、光センサの安定した動作を確保することができる。また、反射面部および遮光部がペダルカバーと一体に形成されているので、これらを別個に設ける必要がなくなり、それにより、製造コストを削減することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の鍵盤楽器のペダル装置において、プリント基板と鍵盤楽器の本体とを接続するペダルケーブルをさらに備え、シャーシの背壁は下方に向かって広がるように傾斜しており、シャーシの背壁およびカバーの背壁の互いの接合部の少なくとも一方に、ペダルケーブルが通される切欠が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、プリント基板と鍵盤楽器の本体とを接続するペダルケーブルが、シャーシの背壁およびカバーの背壁の互いの接合部の少なくとも一方に形成された切欠に通され、外部に延びるとともに、シャーシの背壁は下方に広がるように傾斜している。したがって、ペダル装置を例えば部屋の壁に密着した状態で使用する場合でも、ペダルケーブルを、ペダル装置の背壁と部屋の壁との間に挟み付けずに、支障なく引き出すことができる。また、この切欠がシャーシの背壁とカバーの背壁との接合部に形成されるので、シャーシに対するカバーの着脱を、ペダルケーブルに邪魔されることなく、容易に行うことができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。図1〜図3は、本発明を適用したペダル装置1を示している。このペダル装置1は、電子ピアノやキーボードなど(いずれも図示せず)の本体と分離した状態で用いられる分離タイプのものであり、ペダルケーブル9によって電子ピアノなどの本体(以下「ピアノ本体」という)に接続されていて、ペダル2の踏込みに伴って所定のペダル効果が付与される。
ペダル装置1は、1本のペダル2と、ペダル2を回動自在に支持するシャーシ3と、シャーシ3を上方から覆うカバー4と、シャーシ3の上面に設けられ、ペダル2の踏込み量を検出するための光センサ5およびプリント基板6と、ペダル2を踏込み操作後に復帰させるためのコイルばね7と、シャーシ3の下端部に取り付けられたベースプレート8と、前記ペダルケーブル9などで構成されている。
図4に示すように、ペダル2は、ペダル本体14とペダルカバー15を、ねじ16で一体に組み立てたものである。ペダル本体14は、クロムめっきを施した鋼などの金属で構成され、前後方向に延びており、後部の幅は一定で、前部は、緩やかに拡幅するとともに丸みをもった形状になっている。また、ペダル本体14は、後端部以外の周縁部が短く垂下し、下方に開放した浅い中空状に形成されている。ペダル本体14の後部には、ペダルカバー15の後述する位置決め用突起24が通される孔17が形成され、後端部には、ペダルカバー15の被支持凹部20に対応する凹部18が、左右方向に延びるように形成されている。また、ペダル本体14の裏面の前端部には、フェルトや硬質ゴムなどから成るクッション14aが貼り付けられている。
ペダルカバー15は、合成樹脂、例えば白色のポリアセタールの成形品で構成されており、図5に示すように、天壁15a、左右の側壁15b、15bおよび背壁15cを有し、前面および底面が開放した中空状に形成されている。天壁15aの前部15dには、ねじ止め用の孔19が形成されている。この天壁15aの前部15dの上面は平坦になっており、この上面の光センサ5に対向する部分が、光センサ5の発光素子5aからの光を反射する反射面部になっている。また、天壁15aの後部15eは、前部15dよりも若干高くなっており、この後部15eに、断面半円形の被支持凹部20が左右方向の全体にわたって形成されている。
また、ペダルカバー15の前端部には、ガイド部21が立設されている。このガイド部21は、天壁15aよりも幅および高さが大きなつば状のものであり、左右の鉛直部21a、21aと、それらの上端部間をつなぐ水平部21b(遮光部)とから、逆U字形に形成されていて、それらの内側が開口22になっている。また、ペダルカバー15の左右の側壁15b、15bの下端部にはそれぞれ、ヒレ部23、23(遮光部)が、外方に突出し、前後方向に延びるように形成されており、その前端部はガイド部21の鉛直部21aの下端部に連なっている。さらに、ペダルカバー15の天壁15aの下面前部には、コイルばね7を位置決めするための円筒状の位置決め用突起24が設けられている。
図4に示すように、以上の構成のペダルカバー15にペダル本体14の後部が下側から嵌め込まれ、ペダルカバー15の孔19に通したねじ16によって、ペダル本体14とペダルカバー15が互いに固定されている。この状態では、ペダル本体14の後部はペダルカバー15で覆われ、ペダル本体14の前部は、ペダルカバー15の開口22から前方に突出している。また、前者14の凹部18は、後者15の被支持凹部20に嵌合し、後者15の位置決め用突起24は、前者14の孔17を通って下方に突出している。この位置決め用突起24にコイルばね7が嵌められ、それにより、コイルばね7がペダル2に対して所定位置に位置決めされる。
シャーシ3は、ABSなどの合成樹脂の成形品で構成されており、図6および図7に示すように、前後方向に長い長方形状のベース部25と、ベース部25の後部に立設されたペダル取付部26を一体に有している。
ベース部25の周壁は、背壁25aを含めて、下方に向かって広がるように若干斜めに垂下しており、それにより、ベース部25は、下方に開放した浅い中空状に形成されている。ベース部25には、ペダル取付部26を取り囲む四隅の位置に、カバー4のねじ止め用のリブ付きの孔27が上下方向に貫通するように形成されている。
また、ベース部25の裏面には、これら4つの孔27の前後方向の中間の2個所と、前部の2個所に、ベースプレート8のねじ止め用の計4つのリブ付きのねじ穴28が形成されている。また、ベース部25の上面には、上記4つの孔27を取り囲むように、カバー4の下端部が嵌め込まれるカバー溝29が形成されるとともに、前部の所定位置には、踏み込まれたペダル2が当接する突起状のストッパ30が一体に設けられている。
また、シャーシ3のペダル取付部26は、中空状に形成され、その内部空間がペダル収容部31になっているとともに、上方および下方に開放しており、前壁には矩形状の窓部32が形成されている。この窓部32の上縁には、フェルトや硬質ゴムなどから成る上限ストッパ32aが貼り付けられている(図3参照)。図3に示すように、ペダル収容部31にはペダル2のペダルカバー15の部分が収容され、ペダル本体14は、窓部32を通って前方に突出している。
また、図3および図6に示すように、ペダル取付部26の後部には、支点部33が設けられている。この支点部33は、左右方向に延びるとともに、U字形の断面を有し、その下端部は半円形に形成されている。この支点部33にペダルカバー15の被支持凹部20が、コイルばね7で付勢された状態で、下側から係合しており、それにより、ペダル2は支点部33に回動自在に支持されている。
また、ペダル収容部31の前端部は、左右両側に拡幅された所定の幅のガイド孔34になっており、このガイド孔34に、ペダル2のペダルカバー15のガイド部21が配置されている。さらに、ペダル収容部3の左右の内側面の上部には、ガイドブロック部35、35(図7に1つのみ図示)が前後方向に延びるように設けられている。これらのガイドブロック部35、35間にペダルカバー15のガイド部21以外の部分が配置されるとともに、ガイドブロック部35、35をペダルカバー15のヒレ部23、23が下側から覆うようになっている。また、ペダル取付部26の上面には、ペダル収容部3の左右両側に、プリント基板6のねじ止め用のリブ付きのねじ穴26a、26aが形成されている。
カバー4は、シャーシ3と同様、ABSなどの合成樹脂の成形品で構成されており、図8に示すように、天壁4a、前壁4b、左右の側壁4c、4cおよび背壁4dを有し、底面が開放した中空状に形成されている。天壁4a以外の壁4b〜4dは、下方に向かって広がるように若干、傾斜している。また、前壁4bには、シャーシ3の窓部32に対応する位置に、下方に開放した矩形状の窓部36が形成されている。この窓部36の幅は、シャーシ3の窓部32よりも小さく、ペダル本体14の対応部分の幅よりも若干大きい。また、背壁4dの下端部には、ペダルケーブル9が通される切欠37が形成されている。また、カバー4の内部の四隅には、カバー4のねじ止め用のリブ付きのねじ穴38が形成されている。
以上の構成のカバー4は、シャーシ3のペダル取付部26およびこれに取り付けたプリント基板6を上方から覆い、下端部がシャーシ3のカバー溝29に嵌め込まれた状態で、図11に示すベースプレート8の4つの孔44およびシャーシ3の4つの孔27に下方から通したねじ39を、カバー4のねじ穴38にねじ込むことによって、シャーシ3に固定されている(図3参照)。
図9および図10に示すように、プリント基板6は、左右方向に延びる長方形状のものであり、その左右2つの孔40、40の各々に上方から通したねじ41を、シャーシ3のねじ穴26aにねじ込むことによって、シャーシ3のペダル取付部26の上面に、ペダル収容部31を覆うように水平に取り付けられている。プリント基板6の裏面には、ペダル2のペダルカバー15に対応する位置に前記光センサ5が設けられ、左右方向の一端部には可変抵抗42が設けられている。
図3に示すように、光センサ5は、フォトインタラプタなどから成る発光素子5aおよび受光素子5bを有する反射型のものである。具体的には、発光素子5aで発光された光を、反射面部、すなわちペダルカバー15の天壁15aの前部15dに向かって放射するとともに、反射面部で反射された光を受光素子5bで受光するように構成されている。
発光素子5aおよび受光素子5bは、ペダルケーブル9によって、ピアノ本体の発音制御装置(図示せず)に接続されており、この発音制御装置において、発光および受光のタイミングの時間差に基づき、ペダル2の踏込み量が算出される。ペダルケーブル9は、シャーシ3に一体に形成されたケーブル止め(図示せず)に係止され、カバー4の切欠37から外部に延びるとともに、端子9aによってピアノ本体に接続されている。
可変抵抗42は、光センサ5の発光素子5aの発光量を調整するためのものであり、抵抗値が可変の抵抗本体42aと、抵抗値を調整するための回転操作子42bを有している。この回転操作子42bは、抵抗本体42aの下側に配置された厚い円板状の本体部と、本体部から抵抗本体42aを貫通して上方に延びる軸部(図示せず)とを一体に有しており、軸部の先端にはドライバー操作用の溝(図示せず)が形成されている。また、プリント基板6には、回転操作子42bの軸部に対応する位置にドライバー挿入孔43が形成されている。したがって、カバー4を取り外した状態で、ドライバー挿入孔43にドライバーを挿入し、溝を介して回転操作子42bを回すことにより、光センサ5の発光量を調整することができる。
図11に示すように、ベースプレート8は、長方形状のものであり、前述したカバー4のねじ止め用の4つの孔44に加えて、自身のねじ止め用の4つの孔45を有している。ベースプレート8は、シャーシ3のベース部25の開放した下面をふさぐように設けられ、4つの孔45に下方から通したねじ46を、シャーシ3のねじ穴28にねじ込むことによって、シャーシ3に固定されている。ベースプレート8の上面には、コイルばね7に対応する位置に、これを位置するための位置決め用突起47が設けられている。ベースプレート8の裏面には、フェルトや硬質ゴムなどから成る前後2つのクッション48が貼り付けられており、ペダル装置1は、これらのクッション48を介して床Fに接地されている(図3参照)。
また、コイルばね7は、上端部がペダル2の位置決め用突起24に嵌め込まれ、位置決めされた状態で、ペダル2とベースプレート8の間に配置されており、ペダル2を常時、上方に付勢している。
以上の構成のペダル装置1は、例えば、次の手順で組み立てられる。
A.ペダル本体14にペダルカバー15をねじ16で固定し、ペダル2を組み立てる。
B.これと並行して、プリント基板6に光センサ5、ペダルケーブル9および可変抵抗42などを取り付けた基板組立体を準備する。
C.シャーシ3を逆さにし、そのペダル取付部26内にペダル2をペダル本体14側から挿入し、ペダル本体14をシャーシ3の窓部32に後方から通すことによって、ペダルカバー15をペダル取付部26内に収容するとともに、支点部33にペダルカバー15の被支持凹部20を係合させる。
D.ペダル2の位置決め用突起24にコイルばね7の一端部を嵌めるとともに、シャーシ3の開放した下面にベースプレート8を嵌め込み、その位置決め用突起47をコイルばね7の他端部に嵌める。これにより、ペダル2、シャーシ3、コイルばね7およびペダルプレート8が相互に位置決めされ、その状態で、ベースプレート8をシャーシ3にねじ46で固定する。
E.次いで、Dで組み立てたシャーシ3などを上下反転した後、そのペダル取付部26に基板組立体のプリント基板6をねじ41で固定する。
F.次いで、カバー4をペダル取付部26および基板組立体に上方からかぶせ、ペダルケーブル9をカバー4の切欠37に通した状態で、シャーシ3にカバー4をねじ39で固定することによって、ペダル装置1の組立が完了する。
次に、上述した構成のペダル装置1の動作を説明する。図3に示すペダル2の非踏込み状態では、ペダル2は、コイルばね7のばね力によって上側に位置し、ほぼ水平になっており、ペダル本体14が上限ストッパ32aに当接している。
この非踏込み状態から、ペダル本体14が踏まれると、ペダル2は、コイルばね7のばね力に抗して、支点部33を中心として下方に回動する。その下限位置は、ペダル本体14がクッション14aを介してシャーシ3のストッパ30に当接することにより、規制される。このペダル2の回動の際、ペダルカバー15のガイド部21以外の部分がガイドブロック部32、32間を通るとともに、ガイド部21の左右の鉛直部21a、21aがガイド孔31で案内されることによって、ペダル2の横ぶれが規制される。
また、このときのペダル2の踏込み量は、光センサ5により、前述したようにして検出される。この踏込み量を表す検出信号は、ペダルケーブル9を介して発音制御装置に送られ、発音制御装置によって、ペダル2の踏込み量に応じたペダル効果が付与される。また、前述したように、ペダルカバー15のヒレ部23、23は、シャーシ3のガイドブロック部3、3を下側から覆っており、それにより、シャーシ3のペダル収容部31内に下方から侵入する外光が遮断される。さらに、図3に示すように、ガイド部21の水平部21bは、プリント基板6の前端部を覆っており、それにより、ペダル収容部31内に上方から侵入する外光が遮断される。
ペダル2の踏込み操作が終了すると、ペダル2は、コイルばね7のばね力によって上方に回動し、上限ストッパ32aに当接することによって、図3の非踏込み状態に復帰する。
以上のように、本実施形態のペダル装置1によれば、カバー4のない状態で、シャーシ3にペダル2やコイルばね7などを取り付け、その後、カバー4をシャーシ3に取り付けるので、その組立を容易に行うことができる。また、カバー4を取り外すことによって、ペダル装置1の調整やメンテナンスも容易に行うことができる。
また、シャーシ3とカバー4が別体で構成されているので、ペダル2などのペダル装置1の設計の自由度を高めることができる。例えば、実施形態のように、ペダル本体14の後部により大きな幅のペダルカバー15が取り付けられる場合でも、シャーシ3の窓部32にペダル本体14を後方から通すことによって、ペダル2をシャーシ3に支障なく取り付けることができる。一方、前述したように、カバー4の窓部36の幅は、シャーシ3の窓部32よりも小さく、ペダル本体14の対応部分の幅よりも若干大きいので、ペダル2とカバー4の窓部36との間の隙間を最小限に抑制でき、それにより、良好な外観を確保することができる。
また、光センサ5の光量を調整する可変抵抗42がプリント基板6に設けられるとともに、その回転操作子42bのドライバー操作用の溝が、プリント基板6のドライバー挿入孔43に臨むように配置されている。したがって、カバー4を取り外した状態で、ペダル2を取り付けたまま、ドライバー挿入孔43にドライバーを挿入し、溝を介して回転操作子42bを回すことによって、光センサ5の発光量を容易に調整することができる。
さらに、ペダルカバー15のヒレ部23およびガイド部21の水平部21bによって、シャーシ3内に下方および上方から侵入する外光が遮断される。したがって、ペダル取付部26がカバー4で覆われることと相まって、光センサ5の受光素子5bに受光される外光の量を十分に抑制でき、それにより、光センサ5の安定した動作を確保し、ペダル2の踏込み量を精度良く検出することができる。また、ペダルカバー15に、上記の遮光用のヒレ部23および水平部21b、さらには発光素子5aからの光を反射する反射面部(天壁15aの前部15d)が、一体に形成されているので、これらを別個に設ける必要がなくなり、それにより、製造コストを削減することができる。
また、シャーシ3のベース部25の背壁25aが下方に広がるように傾斜しているとともに、カバー4の背壁4dの下端部に開口する切欠37にペダルケーブル9が通されているので、ペダル装置1を部屋の壁に密着した状態で使用する場合でも、ペダルケーブル9を、部屋の壁との間に挟み付けずに、支障なく引き出すことができる。また、シャーシ3に対するカバー4の着脱を、ペダルケーブル9に邪魔されることなく、容易に行うことができる。
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、実施形態では、ペダルケーブル9を外部に引き出すための切欠37を、カバー4の背壁4dの下端部に形成しているが、これに代えて、シャーシ3の背壁25aの上端部に切欠を形成してもよく、あるいは両背壁4d、25aにそれぞれ、切欠を互いに合わさるように形成してもよい。
また、実施形態は、電子ピアノ用の分離タイプのペダル装置の例であるが、本発明は、これに限らず、他の鍵盤楽器、キーボード用の分離タイプのペダル装置はもとより、電子ピアノの一体型ペダルや、オルガンなどのイクスプレッションペダルなど、任意の鍵盤楽器の一体タイプのペダル装置にも適用することが可能である。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、細部の構成を適宜、変更することができる。
本発明の実施形態によるペダル装置を示す斜視図である。 図1のペダル装置のカバーを取り外した状態を示す斜視図である。 図1のペダル装置の縦断面図である。 ペダルの(a)上方からの斜視図、および(b)下方からの斜視図である。 ペダルカバーの(a)上方からの斜視図、および(b)下方からの斜視図である。 シャーシの上方の斜視図である。 シャーシの下方からの斜視図である。 カバーの(a)上方からの斜視図、および(b)下方からの斜視図である。 プリント基板などの上方からの斜視図である。 プリント基板などの下方からの斜視図である。 ベースプレートの上方からの斜視図である。
符号の説明
1 ペダル装置
2 ペダル
3 シャーシ
4 カバー
4a 前壁
4d 背壁
5 光センサ
6 プリント基板
8 ベースプレート
9 ペダルケーブル
14 ペダル本体
15 ペダルカバー
15d 天壁の前部(反射面部)
21 ガイド部
21b 水平部(遮光部)
23 ヒレ部(遮光部)
25a シャーシの背壁
26 ペダル取付部
32 シャーシの窓部
33 支点部
36 カバーの窓部
37 切欠
42 可変抵抗
42b 回転操作子
43 ドライバー挿入孔
F 床

Claims (4)

  1. 中空状に形成されるとともに上方に開放するペダル取付部を一体に有し、当該ペダル取付部の後部に左右方向に延びる支点部が設けられ、前部に窓部が形成されるとともに、床に接地されるシャーシと、
    後部が当該シャーシの前記ペダル取付部内に収容され、前記支点部に回動自在に支持されるとともに、前部が前記窓部を介して前方に突出し、下方に踏込み操作されるペダルと、
    下面が開放した中空状に形成され、前記ペダル取付部を覆うように前記シャーシに上方から着脱自在に取り付けられるとともに、下方に開放し且つ前記ペダルが通る窓部が前壁に形成されたカバーと、
    前記シャーシの前記ペダル取付部の上面に、当該ペダル取付部の中空状に形成された内部を覆うように、水平な状態で取り付けられたプリント基板と、
    当該プリント基板の下面に互いに隣接するように取り付けられた発光素子および受光素子を有し、当該発光素子で発光された光を前記ペダルの後部の上面で且つ前記支点部よりも前方に位置する反射面部に上方から放射するとともに、当該反射面部で上方へ反射した光を当該受光素子で受光することにより、前記ペダルの踏込み量を検出する光センサと、
    を備えることを特徴とする鍵盤楽器のペダル装置。
  2. 前記プリント基板には、前記発光素子の発光量を調整するための可変抵抗が設けられており、
    当該可変抵抗の操作子が、前記プリント基板の上方から操作可能に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の鍵盤楽器のペダル装置。
  3. 前記ペダルの後部に一体に設けられ、前記反射面部と、外部から前記ペダル取付部の内部に侵入する光を遮断する遮光部とを有するペダルカバーをさらに備えていることを特徴とする、請求項1または2に記載の鍵盤楽器のペダル装置。
  4. 前記プリント基板と当該鍵盤楽器の本体とを接続するペダルケーブルをさらに備え、前記シャーシの背壁は下方に向かって広がるように傾斜しており、当該シャーシの前記背壁および前記カバーの背壁の互いの接合部の少なくとも一方に、前記ペダルケーブルが通される切欠が形成されていることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の鍵盤楽器のペダル装置。
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