JPH08278780A - 鍵盤楽器の押鍵検出装置 - Google Patents

鍵盤楽器の押鍵検出装置

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Publication number
JPH08278780A
JPH08278780A JP7082525A JP8252595A JPH08278780A JP H08278780 A JPH08278780 A JP H08278780A JP 7082525 A JP7082525 A JP 7082525A JP 8252595 A JP8252595 A JP 8252595A JP H08278780 A JPH08278780 A JP H08278780A
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JP
Japan
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height adjusting
keyboard
adjusting screw
height
sensor
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JP7082525A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Inaba
達也 稲場
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鍵盤と筬等の板材との間隔の狭い鍵盤楽器で
あってもそのまま装着可能で、しかも鍵盤に対する相対
位置が経時的にずれることのない鍵盤楽器の押鍵検出装
置を提供すること。 【構成】 押鍵検出装置1は、支持部材2と、センサス
テイ3と、高さ調整用ネジ4と、プリント基板6に取着
されたセンサ5とから構成されている。支持部材2は、
固定用木ネジ13により筬8に固定され、センサ5が半
田付けされたプリント基板6と一体化されたセンサステ
イ3を高さ調整用ネジ4及び圧縮コイルスプリング41
により支持している。高さ調整用ネジ4は、センサステ
イ3に設けた高さ調整用ネジ穴に螺合されているため、
この高さ調整用ネジ4を回すと、プリント基板6と一体
化されたセンサステイ3が上下動する。このとき、高さ
調整用ネジ4自身は上下動せず、軸回転するのみであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、揺動可能に支持された
鍵盤が押鍵されたことを検出する鍵盤楽器の押鍵検出装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の押鍵検出装置は、自動演奏ピアノ
等に備えられるものであり、例えば図7に縦断面図を示
すように、センサ(フォトインタラプタ)105が上面
に固定されたプリント基板106と、このプリント基板
106がネジ固定された支持部材102と、この支持部
材102の通孔に下向きに差し込まれ、ピアノの筬10
8にねじ込まれた木ネジ113と、中央に木ネジ113
が挿通され、支持部材102を上向きに付勢するスプリ
ング141とから構成され、鍵盤111の下面に固定さ
れた段付シャッタ117がセンサ105の光路を遮断し
たときに押鍵を検出するものである。
【0003】かかる押鍵検出装置をピアノに取り付ける
には、次の手順により行っていた。即ち、鍵盤配列方向
(ピアノを正面からみた場合の左右方向)に延びる支持
部材102に、センサ105が上面に固定されたプリン
ト基板106をネジで固定する。そして、センサ10
5、プリント基板106、支持部材102が一体となっ
たものにつき、ピアノの筬108のX−Y方向(水平方
向)の位置決めを行う。この位置決めは、例えば低音の
1鍵、中音の1鍵、高音の1鍵の計3鍵を配置し、これ
ら3鍵の下面に固定された段付シャッタ117とセンサ
105との位置を合わせるのである。X−Y方向の位置
決めを行った後、支持部材102の通孔に木ネジ113
を差込み、この木ネジ113をスプリング141に挿通
した上で、筬108にねじ込む。そして、この木ネジ1
13のねじ込み具合いにより、Z方向(高さ方向)を調
節する。尚、支持部材102はスプリング141の付勢
のみによって支持されている。
【0004】しかし、木ネジ113は、必ずしも筬10
8に対して垂直にねじ込まれるとは限らないため、Z方
向を調節しようとして木ネジ113のねじ込み具合いを
変化させると、X−Y方向の位置がずれることがあり、
正確に位置決めを行うことは困難であった。
【0005】一方、特開平2−59799号には、位置
決めを正確に行うことのできる押鍵検出装置200が開
示されている(図8参照)。この押鍵検出装置200を
ピアノに取り付けるには以下の手順により行う。即ち、
鍵盤配列方向(ピアノを正面からみた場合の左右方向)
に延びるマウント部材203に、センサ205が上面に
固定されたプリント基板206を固定し、このマウント
部材203の折曲げ部203aと鍵盤配列方向に延びる
ベース部材202の座部202aとを高さ調整用ネジ2
04で連結する。このとき、高さ調整用ネジ204は、
折曲げ部203aに設けた通孔に遊嵌され、座部202
aに設けたネジ穴に螺合されている。また、高さ調整用
ネジ204はスプリング241の中央を挿通しており、
スプリング241は座部202aに対して折曲げ部20
3aを上向きに付勢している。このように、センサ20
5、プリント基板206、マウント部材203、ベース
部材202が一体となったものにつき、ピアノの筬20
8のX−Y方向の位置決めを行う。X−Y方向の位置決
めを行った後、ベース部材202に木ネジ213を差込
み、これを筬208にねじ込む。そして、木ネジ213
とは別の高さ調整用ネジ204のねじ込み具合いによ
り、Z方向(高さ方向)を調節する。尚、ベース部材2
02は、スプリング241の付勢のみによって支持され
ている。
【0006】この押鍵検出装置200によれば、X−Y
方向の位置決めは木ネジ213で行い、Z方向の位置決
めは高さ調整用ネジ204で行うため、Z方向の位置決
めの際にX−Y方向の位置がずれるおそれがない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記押鍵検
出装置200では、ベース部材202にネジ穴が設けら
れ、Z方向の位置決めの際、高さ調整用ネジ204をこ
のネジ穴ねじ込んでいくと、ベース部材202の座部2
02aに対して高さ調整用ネジ204自身が上下し、そ
のネジ足がネジ穴を貫通していくため、この座部202
aはある程度の高さを確保する必要があった。従って、
上記押鍵検出装置200は、装置全体として、高さ調整
用ネジ204の高さに加え、座部202aの高さをプラ
スした高さが必要となった。
【0008】しかしながら、通常、筬208と鍵盤21
1との間には十分な間隔がないため、上記押鍵検出装置
200では、筬208を取り外したり削ったりする必要
があり、アコスティックピアノの部品がそのまま使用で
きず不便であった。また、アコスティックピアノと比較
してピアノタッチや音響面で影響を与えるおそれもあっ
た。
【0009】更に、マウント部材203はスプリング2
41のみによって支持されているため、Z方向の位置が
スプリング241の老朽化等により経時的に変化するお
それがあった。本発明は上記課題に鑑みなされたもので
あり、鍵盤と筬等の板材との間隔の狭い鍵盤楽器であっ
てもそのまま装着可能で、しかも鍵盤に対する相対位置
が経時的にずれることのない鍵盤楽器の押鍵検出装置を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、揺動可能に支持された鍵盤
が押鍵されたことを検出する鍵盤楽器の押鍵検出装置に
おいて、前記鍵盤の下方にて該鍵盤の下面と所定の間隔
をもって位置する板材に取り付けられ、前記板材から所
定高さにて通孔を有する支持部材と、前記支持部材の前
記通孔に下向きに遊挿された高さ調整用ネジと、ネジ穴
を有し、該ネジ穴に前記高さ調整用ネジが螺合され、前
記高さ調整用ネジを介して前記支持部材に支持される高
低可変部材と、前記高低可変部材に取り付けられ、前記
鍵盤の押鍵を検出する検出手段とを備えたことを特徴と
するものである。
【0011】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の鍵盤楽器の押鍵検出装置であって、前記高さ調整用
ネジは、スプリングに挿通され、該スプリングは前記支
持部材に設けた前記通孔と前記高低可変部材との間隔を
拡張する方向に付勢することを特徴とするものである。
【0012】更に、請求項3記載の発明は、請求項1又
は請求項2記載の鍵盤楽器の押鍵検出装置であって、前
記支持部材は、前記高さ調整用ネジ及び前記高低可変部
材を取り囲む形状に形成されていることを特徴とするも
のである。
【0013】
【作用及び発明の効果】上記構成を備えた請求項1記載
の鍵盤楽器の押鍵検出装置は、例えば、以下のようにし
て、鍵盤の下方にて鍵盤の下面と所定の間隔をもって位
置する鍵盤楽器の板材に取り付ける。即ち、まず、鍵盤
の押鍵を検出する検出手段を高低可変部材に取り付け
る。一方、高さ調整用ネジを支持部材の通孔に下向きに
遊挿し、その高さ調整用ネジを高低可変部材のネジ穴に
螺合させる。この状態で、鍵盤楽器の板材(例えば、ピ
アノの筬)のX−Y方向(水平方向)の位置決めを行
い、X−Y方向の位置決めを行った後、支持部材を鍵盤
楽器の板材に固定する。続いて、高低可変部材のネジ穴
に螺合されている高さ調整用ネジのねじ込み具合いを調
整することにより、Z方向(高さ方向)を調節する。
【0014】この鍵盤楽器の押鍵検出装置では、X−Y
方向の位置決めとZ方向の位置決めとはそれぞれ独立し
て行うため、一方の位置決めを行う際に他方の位置がず
れるおそれがない。しかも、高低可変部材は高さ調整用
ネジによって支持部材に支持されているため、従来のよ
うにスプリングを用いなくても支持しうる。従って、鍵
盤に対する相対位置が経時的にずれることがなく、検出
精度が向上するという効果が得られる。
【0015】また、Z方向を調節するとき、高さ調整用
ネジのねじ込み具合いを調整するが、この高さ調整用ネ
ジ自体は上下動せず軸回転するだけなので、装置全体の
高さは支持部材に設けた通孔の所定高さとなる。この所
定高さは、高さ調整用ネジの高さ分で足りる。従って、
図8に示した従来の押鍵検出装置200に比べて、装置
全体の高さを低く抑えることができ、鍵盤と筬等の板材
との間隔の狭い鍵盤楽器であってもそのまま装着可能で
あるという効果が得られる。
【0016】請求項2記載の鍵盤楽器の押鍵検出装置
は、上記作用に加え、高さ調整用ネジがスプリングに挿
通され、そのスプリングは支持部材の通孔と高低可変部
材との間隔を拡張する方向に付勢するため、高低可変部
材は高さ調整用ネジのみならずスプリングによっても支
持部材に支持される。従って、鍵盤に対する相対位置が
経時的にずれることがなく、検出精度が向上するという
効果を一層顕著に得ることができる。
【0017】請求項3記載の鍵盤楽器の押鍵検出装置
は、上記作用に加え、支持部材が高さ調整用ネジや高低
可変部材を取り囲んでいるため、検出手段を取り付けた
高低可変部材を高さ調整用ネジにより支持部材に支持し
た状態で、これを鍵盤楽器の板材に取り付ける際、持ち
やすく手や指を傷つけるおそれがないという効果が得ら
れる。
【0018】
【実施例】本発明の好適な実施例について図面に基づい
て以下に説明する。図1は本実施例の押鍵検出装置の左
側面図であり、図2は同じく平面図である。図3は支持
部材の説明図であり、図3(a)は左側面図、図3
(b)は平面図、図3(c)は正面図である。図4はセ
ンサステイの説明図であり、図4(a)は左側面図、図
4(b)は平面図、図4(c)は正面図である。図5は
フォトインタラプタとシャッタとの関係を表す説明図で
ある。図6はピアノの縦断面図である。
【0019】本実施例の押鍵検出装置1は、図6に示す
ように、ピアノの鍵盤11の下面と筬8との間に設置さ
れるものであり、図1及び図2に示すように、支持部材
2と、センサステイ3と、高さ調整用ネジ4と、プリン
ト基板6に取着されたセンサ5とから構成されている。
【0020】支持部材2は、図1〜図3及び図6に示す
ように、板厚1.2mmであって、鍵盤配列方向(図2参
照)に長く延びる形状であって、底板部21、屈曲部2
3、突片部25を有するものである。底板部21は、図
6に示すように、バランスピン7よりも手前側即ち筬前
8aと筬中8bの中間にて筬8の上面に取り付けられる
部分である。この底板部21は、鍵盤配列方向の2辺に
沿って筬8に取り付ける固定用木ネジ13を遊嵌する固
定用穴21aが設けられている(図3参照)。尚、固定
用穴21aは、鍵盤配列方向に沿って片側に6つずつ設
けられている。屈曲部23は、鍵盤配列方向に延びる底
板部21の両辺から略直角に立ち上がった形状を有して
いる。突片部25は、底板部21と対向するように屈曲
部23の上辺の一部から内向きに延出された形状を有し
ている。この突片部25の略中央には、高さ調整用ネジ
4を遊嵌する通孔25aが設けられている。この通孔2
5aは、筬8から高さ10〜15mm(本実施例では12.4mm)
のところに位置している。この突片部25は、鍵盤配列
方向に沿って片側に6つずつ設けられている。
【0021】センサステイ3は、図1、図2、図4、図
6に示すように、互いに左右対称の一組によって構成さ
れ、板厚1.0mmであって、鍵盤配列方向に長く延びる帯
状の長尺部31と、この長尺部31の一部から内向きに
延出された内向き突片部33と、長尺部31の一部から
外向きに延出された外向き突片部35とから構成され
る。内向き突片部33の略中央には、図4に示すよう
に、基板取付用ネジ15のネジ足と螺合可能な基板取付
用ネジ穴33aが設けられ、外向き突片部35の略中央
には、高さ調整用ネジ4のネジ足と螺合可能な高さ調整
用ネジ穴35aが設けられている。内向き突片部33
は、鍵盤配列方向に沿って片側12個ずつ設けられ、外
向き突片部35は、片側6つずつ設けられている。
【0022】高さ調整用ネジ4は、図1、図2及び図6
に示すように、支持部材2の通孔25aに下向きに挿通
され、かつ、圧縮コイルスプリング41の中央を挿通し
た状態で、そのネジ足がセンサステイ3の外向き突片部
35に設けた高さ調整用ネジ穴35aに螺合されてい
る。従って、高さ調整用ネジ4は、センサステイ3を支
持部材2に支持する役割を果たす。また、圧縮コイルス
プリング41は、支持部材2の通孔25aとセンサステ
イ3の外向き突片部35との間隔を拡張するように付勢
しているため、高さ調整用ネジ4と同様、センサステイ
3を支持部材2に支持する役割を果たす。
【0023】センサ5は、図5に示すように、側面から
みた形状が略「凹」上に形成され、この対向面51、5
1の一方に発光素子(例えば赤外発光ダイオード)、他
方に受光素子(例えばフォトトランジスタ)を設けるこ
とにより、この間に2本の光路5a、5bを形成させ、
この光路5a、5bの遮断・導通を検出するフォトイン
タラプタである。そして、鍵盤11の下面11aに固定
された段付シャッタ17がこの対向面51、51の間に
上下動できるように位置決めされている。また、センサ
5は所定の配線により回路が構成され、各光路5a、5
bが遮断されると電圧が上がり、導通されると電圧が下
がるような出力端子が別途、設けられている。そして、
この出力端子が制御装置(図示せず)に接続される。
尚、制御装置としては、例えば、センサ5からの押鍵・
離鍵情報に基づいて電子音源(図示せず)を制御して演
奏音を外部に出力するものを用いることができる。
【0024】このセンサ5は、厚さ1.6mmのプリント基
板6の表面に半田付けされている。プリント基板6は、
鍵盤配列方向に沿って基板取付用ネジ15を遊嵌する孔
6aを備えている。尚、プリント基板6は、全鍵分の長
さを3分割した長さを有しており、従って、各プリント
基板6には鍵の数に対応した数のセンサ5が配設されて
いる。各プリント基板6は、孔6aに遊嵌された基板取
付用ネジ15がセンサステイ3の内向き突片部33に設
けた基板取付用ネジ穴33aに螺合されることにより、
センサステイ3と一体化される。このようにセンサステ
イ3とプリント基板6とを一体化したものが、本発明の
高低可変部材に相当する。
【0025】次に、本実施例の押鍵検出装置1の動作に
ついて、図6に基づいて説明する。鍵盤11が押鍵され
ると、鍵盤11はバランスピン7を支点として揺動し、
これに伴って段付シャッタ17が押鍵検出装置1のセン
サ5の対向面51、51の間に進入し、段付シャッタ1
7の下段部17a(図5参照)により一方の光路5aが
遮断され、続いて上段部17bにより他方の光路5bが
遮断される。この二つの光路5a、5bが遮断される時
期は、センサ5からの電圧変化により捉えることがで
き、これにより種々の押鍵情報、例えば押鍵速度や打鍵
強度、押鍵時間等を得ることができる。
【0026】次に、本実施例の押鍵検出装置1をピアノ
の筬8の上面に取り付ける手順の一例を説明する。ま
ず、センサ5が半田付されたプリント基板6の長辺方向
に沿って設けた孔6aと、センサステイ3の内向き突片
部33に設けた基板取付用ネジ穴33aとを一致させた
状態で、基板取付用ネジ15を孔6aを挿通させ基板取
付用ネジ穴33aにねじ込むことにより両者を一体化さ
せる。
【0027】次に、高さ調整用ネジ4を支持部材2の突
片部25に設けた通孔25aに下向きに遊挿し、更にそ
のネジ足を圧縮コイルスプリング41に挿通した上で、
センサステイ3の外向き突片部35に設けた高さ調整用
ネジ穴35aに螺合させる。このようにセンサ5、プリ
ント基板6、センサステイ3及び支持部材2が一体とな
ったものにつき、ピアノの筬8のX−Y方向(水平方
向)の位置決めを行う。この位置決めは、例えば低音の
1鍵、中音の1鍵、高音の1鍵の計3鍵を配置し、これ
ら3鍵の下面に固定された段付シャッタ17がセンサ5
の対向面51、51との間に配置されるように位置決め
を行う。X−Y方向の位置決めを行った後、支持部材2
の固定用穴21aを介して固定用木ネジ13を筬8にね
じ込み、固定する。
【0028】続いて、センサステイ3の高さ調整用ネジ
穴35aに螺合されている高さ調整用ネジ4のねじ込み
具合いを調整することにより、Z方向(高さ方向)を調
節する。即ち、上からみて高さ調整用ネジ4を時計方向
に回せばセンサステイ3を介してセンサ5が上昇し、反
時計方向に回せばセンサ5が下降する。このとき、高さ
調整用ネジ4自身は上下動せず軸回転のみ行う。
【0029】以上のように、本実施例の押鍵検出装置1
によれば、X−Y方向の位置決めは固定用木ネジ13で
行い、Z方向の位置決めは高さ調整用ネジ4で行うた
め、一方の位置決めを行う際に他方の位置がずれるおそ
れがない。また、センサステイ3の長尺部31の存在に
より剛性が高められているため、プリント基板6がたわ
むことがない。従って、XYZ方向の位置決めを正確か
つ迅速に行うことができ、検出精度が上がるという効果
が得られる。
【0030】また、プリント基板6と一体化したセンサ
ステイ3は高さ調整用ネジ4によって支持部材2に支持
されているため、スプリングのみにより支持する場合と
比較して、段付シャッタ17に対するセンサ5の相対位
置が経時的にずれることがないという効果が得られる。
特に、上記実施例では圧縮コイルスプリング41の付勢
力によってもZ方向に支持されているため、この効果が
一層顕著に得られ、そのうえビビリ音の発生も防止でき
る。
【0031】更に、Z方向を調節するとき、高さ調整用
ネジ4のねじ込み具合いを調整するが、この高さ調整用
ネジ4自体は上下動せず軸回転するだけなので、センサ
5を除いた装置の高さは、支持部材2に設けた通孔25
aの所定高さと略一致する。この所定高さは、高さ調整
用ネジ4の高さ分あれば足りる。従って、従来の押鍵検
出装置(図7及び図8参照)と比較して、装置全体の高
さを低く抑えることができ、鍵盤11と筬8との間隔が
狭いピアノであっても、筬8を取り外したり削ったりす
ることなくそのまま装着可能である。これにより、アコ
スティックピアノの部品をそのまま使用でき、しかもピ
アノタッチや音響面でアコスティックピアノとほぼ同等
であるという効果が得られる。
【0032】更にまた、センサ5、プリント基板6、セ
ンサステイ3及び支持部材2が一体となったものは、支
持部材2の底板部21、屈曲部23が他の部品を取り囲
んでいるため、ピアノに取り付ける際に持ちやすく手や
指を傷つけるおそれがないので、取付作業が容易になる
という効果が得られる。
【0033】尚、本発明は上記実施例に何ら限定される
ことなく、本発明の技術的範囲を逸脱しない限り、種々
の態様で実施できることはいうまでもない。例えば、セ
ンサステイ3を設けず、プリント基板6に直接高さ調整
用ネジ穴を設けて、このネジ穴に高さ調整用ネジ4を螺
合させるように構成してもよい。この場合、プリント基
板6が本発明の高低可変部材となる。但し、プリント基
板6はたわみやすいため位置決めを正確に行うことが難
しく、この点でセンサステイ3を用いた上記実施例の方
が有利である。
【0034】また、上記実施例ではピアノを例に挙げて
説明したが、ピアノに限らず他の鍵盤楽器であっても本
発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 押鍵検出装置の左側面図である。
【図2】 押鍵検出装置の平面図である。
【図3】 押鍵検出装置の支持部材の説明図であり、図
3(a)は左側面図、図3(b)は平面図、図3(c)
は正面図である。
【図4】 センサステイの説明図であり、図4(a)は
左側面図、図4(b)は平面図、図4(c)は正面図で
ある。
【図5】 フォトインタラプタとシャッタとの関係を表
す説明図である。
【図6】 ピアノの縦断面図である。
【図7】 従来の押鍵検出装置の縦断面図である。
【図8】 従来の押鍵検出装置の縦断面図である。
【符号の説明】
1・・・押鍵検出装置、 2・・・支持部材、
3・・・センサステイ、 4・・・高さ調整用
ネジ、5・・・センサ、 6・・・プリ
ント基板、8・・・筬、 11・・
・鍵盤、13・・・固定用木ネジ、 15・・・
基板取付用ネジ、17・・・段付シャッタ、 2
1a・・・固定用穴、25a・・・通孔、
33a・・・基板取付用ネジ穴、35a・・・高さ調
整用ネジ穴、 41・・・圧縮コイルスプリング、

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揺動可能に支持された鍵盤が押鍵された
    ことを検出する鍵盤楽器の押鍵検出装置において、 前記鍵盤の下方にて該鍵盤の下面と所定の間隔をもって
    位置する板材に取り付けられ、前記板材から所定高さに
    て通孔を有する支持部材と、 前記支持部材の前記通孔に下向きに遊挿された高さ調整
    用ネジと、 ネジ穴を有し、該ネジ穴に前記高さ調整用ネジが螺合さ
    れ、前記高さ調整用ネジを介して前記支持部材に支持さ
    れる高低可変部材と、 前記高低可変部材に取り付けられ、前記鍵盤の押鍵を検
    出する検出手段とを備えたことを特徴とする鍵盤楽器の
    押鍵検出装置。
  2. 【請求項2】 前記高さ調整用ネジは、スプリングに挿
    通され、該スプリングは前記支持部材に設けた前記通孔
    と前記高低可変部材との間隔を拡張する方向に付勢する
    ことを特徴とする請求項1記載の鍵盤楽器の押鍵検出装
    置。
  3. 【請求項3】 前記支持部材は、前記高さ調整用ネジ及
    び前記高低可変部材を取り囲む形状に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載の鍵盤楽器の
    押鍵検出装置。
JP7082525A 1995-04-07 1995-04-07 鍵盤楽器の押鍵検出装置 Pending JPH08278780A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6846982B2 (en) 2002-03-01 2005-01-25 Yamaha Corporation Key depression detection apparatus for keyboard instrument
WO2007023058A1 (de) * 2005-08-25 2007-03-01 Robert Bosch Gmbh Höhenvariabel an einer trägerplatte montierbarer drehzahlsensor

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