JPS6326870Y2 - - Google Patents

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JPS6326870Y2
JPS6326870Y2 JP1980079223U JP7922380U JPS6326870Y2 JP S6326870 Y2 JPS6326870 Y2 JP S6326870Y2 JP 1980079223 U JP1980079223 U JP 1980079223U JP 7922380 U JP7922380 U JP 7922380U JP S6326870 Y2 JPS6326870 Y2 JP S6326870Y2
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JP1980079223U
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、構造簡易にして組立、分解さらに
は持ち運びが容易な電子楽器のペダル装置に関す
る。
従来から鍵の操作によつてキースイツチの開閉
を行ない所定の音高の楽音を発生させて演奏を行
なうようにした電子オルガン等の電子楽器におい
ては、ペダル装置によつて音量の制御、トレモロ
速度の切替え、自動リズムのオン・オフ制御ある
いはプリセツトの切替などの操作を行ない、演奏
性豊かな演奏音を発生させるようにしている。こ
の種のペダル装置は一般にケース本体上に上下左
右方向に回動自在に踏板を配設してなり、この踏
板の上下方向の回動によつて例えば回転式可変抵
抗器の抵抗値を変えたりあるいはシヤツタを開閉
制御して光源から受光素子に達する光量を変化さ
せて楽音出力をペダル操作に応じた振幅(音量)
制御を行ない、左右方向の回動によつて各種制御
用スイツチの切替、オン・オフ操作を行なつてい
る。
しかるに、従来のペダル装置にあつてはケース
本体の狭いスペース内に各種スイツチ、可変抵抗
器、シヤツタ、プリント基板、発光および受光素
子等の効果音制御用の部品が渾然一体となつて全
て収容配置されているので、その組立、配線、保
守点検あるいは部品交換等の作業が著しく面倒で
あつた。加えて、ケース本体自体の形状も複雑で
金型の製作コストが高くつくほかデザイン面から
見ても見ばえが悪いなど多くの欠点があつた。
この考案は上述したような点に鑑みてなされた
もので、ほぼ左右対称に形成されて対向する分割
端面がそれぞれ開口し、該端面に設けた嵌合手段
の嵌合により一体的に結合される2つの分割ケー
スからなるケース本体と、このケース本体の上面
に設けた軸受部に配設される枢軸と、前記両分割
ケースの少なくとも一方に収納配置される効果音
制御用の部品と、裏面略中央に左右一対のブラケ
ツトを有し、その各々のブラケツトに前記枢軸を
挿通可能な軸孔を設け前記ケース本体の上面に前
記枢軸を介して回動自在に配設され前記部品を動
作させる踏板とを備え、前記枢軸を前記踏板の軸
孔に挿通し、かつ前記2つのケース本体の両軸受
部にて締結することで前記2つのケース本体と前
記踏板とを同時に組付けることにより、ケース本
体を単純な形状にすると共に製造性、外観美の向
上さらには組立配線性および搬送性の向上を計る
ようにした電子楽器のペダル装置を提供するもの
である。
以下、この考案を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。
第1図はこの考案に係るペダル装置の一実施例
を示す一部破断側面図、第2図は同装置の背面図
である。これらの図において、ペダル装置1は、
ABS等の合成樹脂によつて形成されたケース本
体2と、このケース本体2内に収納配置される音
量調整ボリユーム3、各種スイツチ(図示せず)
等の電気部品およびシヤツタ、プリント基板等の
付属部品(図示せず)と、前記ケース本体2の上
面略中央に枢軸4を介して上下方向に回動自在に
配設される踏板5とから構成されている。
前記ケース本体2は、ほぼ左右対称に形成され
てその互いに対向する側面すなわち分割端面a,
bがそれぞれ開口する2つの分割ケース2A,2
Bを嵌合によつて互いに結合することにより密閉
された前後方向に長い箱形に形成されるもので、
その前端部上面は踏板5の第1図実線で示す傾斜
角度位置を確保すべく斜面6に形成されている。
前記ペダル装置1の前方から見て左側の分割ケー
ス2Aは、第3図a,bに示すように、その上面
の斜面6が続く中央前端寄りを上方に突出形成す
ることにより軸受部7を一体に有しており、この
軸受部7を構成する側面7aに前記枢軸4の一端
を軸支する軸孔8が形成されている。また、前記
軸受部7の上面7bの分割端面aには前後方向に
長い切欠窓9が形成されており、この切欠窓9よ
り踏板5の裏面略中央部に垂設された作動杆10
が第1図に示すように分割ケース2A内に常時挿
入されている。前記分割ケース2Aの内部は補強
リブを兼ねた2枚の垂直な仕切壁11a,11b
および3枚の略60度に傾斜した仕切壁11c〜1
1eによつて6つの小室に仕切られており、これ
らの小室に前記の音量調整ボリユーム3をはじめ
とする各種スイツチ等の電気部品が全て収納配置
されている。さらに、分割ケース2Aの内部でか
つ前端部および後端部には基部が該ケース2Aの
内側面よりそれぞれ延設されて水平に延び、先端
面が該ケース2Aの開口面12とほぼ面一をなす
円筒状の嵌合突起13,14がそれぞれ突設され
ている。
一方、右側の分割ケース2Bは第4図a,bに
示すように分割ケース2Aとほぼ同一形状に形成
されるもので、その上面の中央前端寄りには前記
の軸受部7に対応する軸受部15が一体に突設さ
れて枢軸4の他端を軸支する軸孔16を有してい
る。この場合、軸受部15の開口端面、すなわち
軸受部7と対接する端面17には薄肉形成された
円筒状の嵌合突起18が一体に突設されており、
この嵌合突起18が両分割ケース2A,2Bの分
割端面a,bを互いに対接させた際、分割ケース
2Aの軸受部7内に嵌合するようになつている。
また、分割ケース2Bの内部は合計5つの補強兼
仕切壁19a〜19eによつて6つの小室に仕切
られ、これらの小室のそれぞれに図示しないシヤ
ツタ、プリント基板等の付属部品が収納配置され
ている。また、分割ケース2B内の前端部および
後端部には前記嵌合突起13,14に対応して嵌
合突起20,21が突設されている。これらの嵌
合突起20,21はその先端部が分割ケース2B
の開口面22から外部に突出することにより、両
分割ケース2A,2Bの分割端面a,bを互いに
対接させた際、対応する嵌合突起13,14の内
孔に嵌合して両分割ケース2A,2Bを一体的に
結合する。
そして、両分割ケース2A,2Bの後面の分割
端面下部には第2図に示すようにコード23の引
出し用孔24を構成する半截孔24a,24bが
それぞれ形成されている。また、両分割ケース2
A,2Bの底面で外側寄りの前端部および後端部
には第1図および第2図に示すようにペダル装置
1の滑りを防止するゴム脚25がそれぞれ接着固
定されている。
前記枢軸4は第5図に示すように前記軸受部
7,15の軸孔8,16にそれぞれ嵌合する軸受
26,27を介してその両端部が軸支されること
により、両分割ケース2A,2Bを一体的に結合
しており、その回転は図示しないキーによつて阻
止されている。このため、軸孔8,16の一部に
は第3図および第4図に示すようにキー溝28,
29がそれぞれ形成されている。
一方、ケース本体2上に配設される踏板5は、
その裏面略中央に設けられた左右1対のブラケツ
ト30,31を有し、これらのブラケツト30,
31の軸孔32,33に前記枢軸4が挿通される
ことにより上下方向に回動自在に軸支されてい
る。そして、この踏板5は、枢軸4の先端部に数
枚の座金34を介して螺合されたダブルナツト3
5a,35bの締結力に応じてブラケツト30と
軸受26およびブラケツト31と軸受27間に生
じる摩擦力により、踏込後踏板5から足を離して
もその踏込角度位置に保持されるようになつてい
る。この場合、枢軸4とダブルナツト35a,3
5bは分割ケース2A,2Bを一体的に締結する
締結手段を構成する。なお、踏板5の裏面の前端
部および後端部には該踏板5の回動角度を規制す
るストツパ36a,36bがそれぞれ配設されて
いる。
前記分割ケース2A内に収納されている前記音
量調整ボリユーム3は、第1図に示すようにスプ
リング38によつて常時時計方向の復帰習性が付
与されている回動自在なレバー37を有し、この
レバー37が踏板5の踏込操作に伴い作動杆10
を介して前記スプリング38に抗して押圧回動さ
れ、この回動によつてその抵抗値が変化されるよ
うになつている。
なお、踏込操作に伴う各種スイツチ類の切替、
オン・オフ操作については従来周知であるため、
その図示および説明を省略する。
このように構成されるペダル装置1は、分割ケ
ース2A,2Bの各小室に所定の電気部品および
付属部品をそれぞれ収納配置して配線を行なつた
後、嵌合によつてこれらを一体的に結合してケー
ス本体2を組立て、しかる後踏板5を枢軸4を介
してケース本体2上に配設すると同時に前記枢軸
4で両分割ケース2A,2Bを分割不能に結合す
ることにより組立てられる。
この考案によるペダル装置1は以上述べたよう
な構成であるから、効果音制御用の電気部品とそ
れに付属する部品をケース本体2内に整然と収納
することができ、従来装置による渾然一体となつ
た収納方式を排除することができる。そのため、
これら部品の組込み、配線作業が容易となり、作
業性を大幅に向上させることができ、しかも部品
の交換、保守点検も容易である。また、分割ケー
ス2A,2Bの締結と、踏板5の組付けが同時に
行なえて、組立作業を容易にし、しかもダブルナ
ツト35a,35bを緩めて枢軸4をケース本体
2の軸受部から抜き取れば、ペダル装置1が2つ
の分割ケース2A,2Bと踏板5の3部品に簡単
に分解されるので、持ち運びに便利である。さら
に、ケース本体2は外観形状が比較的単純なの
で、金型の製作が容易となり安価に製造し得るほ
か意匠的効果を向上させることができる。
第6図はこの考案の他の実施例を示すケース本
体の要部平面図である。この実施例は2つの分割
ケース2A,2Bの互いに対接する後面を薄肉形
成されたヒンジ40によつて回動自在に連結した
ものである。
このような構成においても前記した実施例と同
様、電気部品、付属部品の組込配線作業が容易に
行なえることは明らかであろう。また、両分割ケ
ース2A,2Bは分離不能であるため部品管理が
容易で、紛失の虞れも少ない。
なお、上記実施例は別体からなる枢軸4を用い
て踏板5を軸支すると共に分割ケース2A,2B
を一体的に結合した場合について説明したが、こ
の考案はこれに限定されることなく、例えば分割
ケース2A,2Bの上部にそれぞれ枢軸を形成す
る軸ボスを一体に突設し、これらの軸ボスを踏板
5の各ブラケツト30,31に形成された軸孔3
2,33に嵌合させて踏板5を回動自在に支持し
てもよい。
以上説明したようにこの考案による電子楽器の
ペダル装置によれば、ケース本体をほぼ左右対称
な2つの分割ケースで形成し、その少なくとも一
方の内部に効果音制御用の部品を収容配置したの
で、部品の組込、配線作業等が容易となり、生産
性の向上を計ることができる。また、ケース本体
の形状が単純であり、製造が容易であるほか外側
への露出物がないので、外観上デザイン的にも良
好である。加えて、踏板を軸支する枢軸は分割ケ
ースの締結手段を兼用するため、別に締結手段を
用いる必要がなく、また該枢軸を取り外せば、2
つの分割ケースを簡単に分離することができるの
で、持ち運びに便利であるなどその実用的効果は
非常に大である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る電子楽器のペダル装置
の一実施例を示す一部破断側面図、第2図は同装
置の背面図、第3図a,bおよび第4図a,bは
ケース本体を形成する分割ケースの側面図および
一部破断背面図、第5図は軸受構造を示す断面
図、第6図はこの考案の他の実施例を示すケース
本体の要部平面図である。 1……ペダル装置、2……ケース本体、2A,
2B……分割ケース、3……音量調整ボリユー
ム、4……枢軸、5……踏板、7,15……軸受
部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ほぼ左右対称に形成されて対向する分割端面が
    それぞれ開口し、該端面に設けた嵌合手段の嵌合
    により一体的に結合される2つの分割ケースから
    なるケース本体と、このケース本体の上面に設け
    た軸受部に配設される枢軸と、前記両分割ケース
    の少なくとも一方に収納配置される効果音制御用
    の部品と、裏面略中央に左右一対のブラケツトを
    有し、その各々のブラケツトに前記枢軸を挿通可
    能な軸孔を設け前記ケース本体の上面に前記枢軸
    を介して回動自在に配設され前記部品を動作させ
    る踏板とを備え、前記枢軸を前記踏板の軸孔に挿
    通し、かつ前記2つのケース本体の両軸受部にて
    締結することで前記2つのケース本体と前記踏板
    とを同時に組付けることを特徴とする電子楽器の
    ペダル装置。
JP1980079223U 1980-06-09 1980-06-09 Expired JPS6326870Y2 (ja)

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JP1980079223U JPS6326870Y2 (ja) 1980-06-09 1980-06-09

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JP1980079223U JPS6326870Y2 (ja) 1980-06-09 1980-06-09

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Publication Number Publication Date
JPS573292U JPS573292U (ja) 1982-01-08
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JP4818051B2 (ja) * 2006-10-04 2011-11-16 株式会社河合楽器製作所 鍵盤楽器のペダル装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5853598Y2 (ja) * 1978-02-23 1983-12-06 ヤマハ株式会社 電子楽器のエクスプレッション装置

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JPS573292U (ja) 1982-01-08

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