JP4817553B2 - エレベータ用巻上装置の据付け方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、機械室内に設置されるエレベータ用巻上装置の据付け方法に係り、特に乗りかごとつり合いおもりを吊り下げるロープの一方の吊り下げ位置を巻上機の駆動シーブから逸らせるためにソラセシーブを設けたエレベータ用巻上装置の据付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
つるべ式のエレベータは、一般的に昇降路の最上部に設けられた機械室内に巻上機を設置し、乗りかごとつり合いおもりを両端に連結したロープを巻上機の駆動シーブに掛けて、ロープと駆動シーブとの摩擦力を利用してロープを駆動することにより、乗りかご及びつり合いおもりを互いに逆方向に昇降させるようになっている。
【0003】
このようなエレベータにおいては、互いに逆方向に昇降する乗りかごとつり合いおもりが相互に接触しないようにするために所定の間隔を保持して配置されている。このため、巻上機の駆動シーブに掛けられたロープは、乗りかご及びつり合いおもりの位置に合わせて、両端がそれぞれ乗りかご及びつり合いおもりの重心を吊るように、一方の端側をソラセシーブにより駆動シーブから逸らせて位置させている。
【0004】
図15(a)及び(b)に従来のソラセシーブを備えた巻上装置を示す。機械室の床1に設けられ、複数本平行に配置されている建屋ビーム2の上に、この建屋ビーム2と略直交する向きに、一対のマシンビーム3が間隔をおいて載置されている。マシンビーム3の上面には、防振ゴム4が取り付けられており、この防振ゴム4上に、マシンビーム3より若干長さが短く矩形に構成された巻上機台5が載置されている。この巻上機台5上に、駆動シーブ6aを有する巻上機6が取付けられている。
【0005】
ソラセシーブ7は一対の建屋ビーム2とマシンビーム3によって囲まれた空間内に配置され、保持部材7a及び取付部材7bを介して巻上機台5の下面に取付けられ、吊り下げられた状態に保持されている。ロープ8は巻上機6の駆動シーブ6a及びソラセシーブ7に掛けられ、一方の端側に乗りかごが、他方の端側につり合いおもりがそれぞれ吊り下げられる。
【0006】
この巻上装置の据付けにあたってソラセシーブ7は、図16(a)及び(b)に示すようにして取付けられる。巻上機6を取付けた巻上機台5を図示しないクレーンなどで吊り下げた状態に維持し、矢印9aで示すようにソラセシーブ7に取付けた取付部材7bを巻上機台5の下面にボルト,ナットなどの締結手段により取付け固定する。次いで矢印9bに示すようにマシンビーム3上の防振ゴム4上に巻上機台5を載置し、ボルト,ナットなどの締結手段により固定する。
【0007】
また別の方法として、ソラセシーブ7を、建屋ビーム2とマシンビーム3によって囲まれた空間内に予め配置しておき、巻上機台5を載置した後、その空間内でソラセシーブ7を持ち上げ、取付部材7bを巻上機台5の下面に取付けるようにすることも行われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来の巻上装置の据付けにあたっては、ソラセシーブ7を巻上機台5の下面に取付ける場合に、クレーンなどで巻上機台5を吊り上げた状態に長時間維持したり、あるいは、建屋ビーム2とマシンビーム3によって囲まれた狭い空間内でソラセシーブ7を持ち上げたりする作業を行っている。これらの作業はいずれも不安定で作業性が悪いという問題があり、改善が望まれていた。
【0009】
本発明は上述の問題点を考慮してなされたもので、重量物を長時間持ち上げる等の状態での作業を行うことなくソラセシーブの取付けができ、作業性の良いエレベータ用巻上装置の据付け方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のエレベータ用巻上装置の据付け方法は、機械室の床に設置された一対の建屋ビーム上に、この建屋ビームと略直交する向きに、一対のマシンビームを載置し、このマシンビーム上に、巻上機を有する巻上機台を載置するとともに、取付部材を有するソラセシーブを、前記巻上機台の下面に前記ソラセシーブの取付部材を連結することにより取付けるエレベータ用巻上装置の据付け方法において、前記ソラセシーブを、支持部材を介して前記機械室の床に、このソラセシーブの取付部材の上面部と前記マシンビームの上面部が略揃う高さ位置に設定して設置し、次いで、前記マシンビーム上に前記巻上機台を載置し、この巻上機台の下面に前記ソラセシーブの取付部材を連結した後、前記支持部材を取り除いてなることを特徴とする。
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、巻上機を有する巻上機台の下面にソラセシーブの取付部材を連結する際に、クレーンなどで巻上機台を長時間吊り上げたり、建屋ビームとマシンビームによって囲まれた狭い空間内でソラセシーブを持ち上げたりする作業を行う必要がない。
【0012】
請求項2に記載のエレベータ用巻上装置の据付け方法は、請求項1に記載の発明において、前記支持部材を前記ソラセシーブの軸方向に直交する側面側に配置して前記ソラセシーブの取付部材を支持したことを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の発明の作用に加えて、マシンビーム間の開放された側面側から、ソラセシーブの取付部材に対する支持部材の着脱作業を行うことができる。
【0014】
請求項3に記載のエレベータ用巻上装置の据付け方法は、請求項2に記載の発明において、前記支持部材に前記ソラセシーブの取付部材の高さ位置が調整できる手段を設け、この高さ位置調整手段を介して前記ソラセシーブの取付部材を支持したことを特徴とする。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、請求項2の発明の作用に加えて、ソラセシーブの取付部材の高さ位置を容易に調整して設定することができる。
【0016】
請求項4に記載のエレベータ用巻上装置の据付け方法は、機械室の床に設置された一対の建屋ビーム上に、この建屋ビームと略直交する向きに、一対のマシンビームを載置し、このマシンビーム上に、巻上機を有する巻上機台を載置するとともに、取付部材を有するソラセシーブを、前記巻上機台の下面に前記ソラセシーブの取付部材を連結することにより取付けるエレベータ用巻上装置の据付け方法において、前記ソラセシーブを、支持部材を介して前記マシンビームに、このソラセシーブの取付部材の上面部と前記マシンビームの上面が略揃う高さ位置に設定して取付け、次いで、前記マシンビーム上に前記巻上機台を載置し、この巻上機台の下面に前記ソラセシーブの取付部材を連結した後、前記支持部材を取り除いてなることを特徴とする。
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、巻上機を有する巻上機台の下面にソラセシーブの取付部材を固定する際に、クレーンなどで巻上機台を長時間吊り上げたり、建屋ビームとマシンビームによって囲まれた狭い空間内でソラセシーブを持ち上げたりする作業を行う必要がない。
【0018】
請求項5に記載のエレベータ用巻上装置の据付け方法は、請求項4に記載の発明において、前記ソラセシーブを、その取付部材の長手方向の一方端側に寄せて取付け、前記支持部材を、前記取付部材の長手方向の他方端側に寄せて取付けたことを特徴とする。
【0019】
請求項5に記載の発明によれば、請求項4の発明の作用に加えて、ソラセシーブが取付部材の長手方向に片寄って設けられる場合に、取付部材が片寄った重心配置にあるにもかかわらず、巻上機台に対する取付部材の連結作業を容易に行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1(a)及び(b)は本発明の第1の実施の形態によって据付けられた巻上装置の正面図及び側面断面図、図2(a)及び(b)は第1の実施の形態によって据付けられる巻上装置を分解して示す正面図及び側面断面図、図3は第1の実施の形態で使用するソラセシーブの支持部材を示す斜視図である。
【0021】
図において、巻上装置は、図示しない昇降路最上部の機械室内に設けられ、巻上機6の駆動シーブ6aに掛けられたロープ8を介して昇降路内の乗りかご及びつり合いおもりを昇降させる。
【0022】
巻上装置の据付けにあたっては、まずソラセシーブ7を機械室の床1の所定の位置に設置する。ソラセシーブ7は回転軸を回動自在に支持する保持部材7aと、この保持部材7aから上方に延びて設けられ、取付部である上面部がソラセシーブ7の最上部よりも上方の位置に設けられた取付部材7bを有している。このソラセシーブ7を、支持部材10を介して機械室の床1に設置する。支持部材10は、ソラセシーブ7の回転軸に沿って平行にソラセシーブ7の両側に設けられ、それぞれH型鋼10a,10bを上下2段に積み重ねて連結して構成されている。この支持部材10上に、ソラセシーブ7の取付部材7bを載置し、取付部材7bの下面部と支持部材10の上面部をボルト、ナット等の締結手段を用いて固定する。図3に、ソラセシーブ7を除いて取付部材7bに対する支持部材10の取付け状態を示している。
【0023】
次いで、機械室の床1におけるソラセシーブ7の周囲に、複数本平行に建屋ビーム2を配置する。この建屋ビーム2の上に、この建屋ビーム2と略直交する向きに、一対のマシンビーム3を、間隔をおいて載置し固定する。これにより、ソラセシーブ7は一対の建屋ビーム2とマシンビーム3によって囲まれた空間内に配置される。
【0024】
なお、マシンビーム3の上面に防振ゴム4を取り付けるが、この防振ゴム4の圧縮量を考慮した寸法を含むマシンビーム3の上面部の位置と、先に設置したソラセシーブ7の取付部材7bの上面部の位置が略揃うように、支持部材10によるソラセシーブ7の取付部材7bの高さ位置を設定しておく。
【0025】
そして図2の矢印9bに示すように、マシンビーム3上の防振ゴム4上に、巻上機台5を載置し、ボルト,ナットなどの締結手段により固定する。この巻上機台5上には、予め駆動シーブ6aを有する巻上機6が取付けられている。
【0026】
巻上機台5を防振ゴム4上に載置すると、防振ゴム4は圧縮され、巻上機台5の下面がソラセシーブ7に取付けた取付部材7bの上面部に接近ないしは当接する状態に位置するようになる。この状態で、巻上機台5と取付部材7bを直接ボルト,ナットなどの締結手段により連結する。
【0027】
その後、ソラセシーブ7を支持していた支持部材10を取り除いてソラセシーブ7が巻上機台5に吊り下げられた状態に維持することにより、巻上装置の据付けが完了する。
【0028】
このようにして、ソラセシーブ7を予め支持部材10を用いて機械室の床1に設置しておき、また防振ゴム4を含むマシンビーム3の上面部の位置と、ソラセシーブ7の取付部材7bの上面部の位置が略揃うように高さ位置に設定しておくことにより、その後にソラセシーブ7を巻上機台5へ取付ける場合に、直接ソラセシーブ7を巻上機台5に取付けることができ、従来のように巻上機台を吊り上げた状態に長時間維持してソラセシーブを取付けたり、あるいは、建屋ビームとマシンビームによって囲まれた狭い空間内でソラセシーブを持ち上げて取付けたりする作業を行う必要がない。即ち、ソラセシーブ7の取付けに際して作業性が向上し、重量物を持ち上げるクレーンなどの器材の使用時間が短縮できる。
【0029】
次に本発明の第2の実施の形態を説明する。図4(a)及び(b)は本発明の第2の実施の形態によって据付けられた巻上装置の正面図及び側面断面図、図5(a)及び(b)は第2の実施の形態によって据付けられる巻上装置を分解して示す正面図及び側面断面図、図6は第2の実施の形態で使用するソラセシーブの支持部材を示す斜視図である。
【0030】
本実施の形態において、上述の第1の実施の形態と異なる点は、ソラセシーブ7を支持する支持部材10をソラセシーブ7の軸方向に直交する側面側で連結したところにある。
【0031】
支持部材10は図6に示すように、段積みした2個のH型鋼10a,10bに加えて、その上部に連結部材10cが設けてあり、一方、ソラセシーブ7の取付部材7bの長手方向端部にはH型の空間を埋める端板7b1が溶接により固着されており、この端板10b1に連結部材10cをボルト,ナット等の締結手段により連結することによってソラセシーブ7を支持するようにしたものである。
【0032】
支持部材10によりソラセシーブ7を支持して機械室の床1に設置した後、建屋ベース2、マシンビーム3を順に設置し、防振ゴム4上に巻上機台5を載置して巻上機台5と取付部材7bを連結した後、支持部材10を取り除く工程は、第1の実施の形態と同様である。
【0033】
このようにすれば、ソラセシーブ7の取付けに際して、作業が向上し、重量物を持ち上げるクレーンなどの器材の使用時間が短縮できる作用に加えて、支持部材10をソラセシーブ7の軸方向に直交する側面側で連結することにより、支持部材10の着脱作業が一対のマシンビーム3間の開放された側面側で行うことができ、取付部材7b上方に位置する巻上機台5の影響も受けないことから、支持部材10の着脱作業性が向上する。
【0034】
次に本発明の第3の実施の形態を説明する。図7(a)及び(b)は本発明の第3の実施の形態によって据付けられた巻上装置の正面図及び側面断面図、図8(a)及び(b)は第3の実施の形態によって据付けられる巻上装置を分解して示す正面図及び側面断面図である。本実施の形態において、上述の第2の実施の形態と異なる点は、支持部材10のH型鋼10bの上面部における連結部材10cとの連結位置と反対側の位置に、幅方向に間隔をおいて配置された一対のジャッキアップボルトからなる高さ位置調整手段11を設け、この高さ位置調整手段11によりソラセシーブ7の取付部材7bの上面部の高さ位置を調整できるようにしたものである。なお、端板7b1と連結部材10cのボルト貫通孔は高さ方向に長い長孔で構成してある。
【0035】
このようにすれば、機械室の床1の水平精度等を考慮せずにソラセシーブ7を支持部材10により支持して設置し、巻上機台5をマシンビーム3上に載置した後に、連結部材10cと端板7b1のボルト、ナットによる締結を緩め、高さ位置調整手段11を用いてソラセシーブ7の取付部材7bの上面部を持ち上げることにより、巻上機台5の下面に容易に当接させて連結することができる。従って本実施の形態によれば、第2の実施の形態の作用に加え、防振ゴム4を含むマシンビーム3の上面部の位置と、ソラセシーブ7の取付部材7bの上面部の位置が略揃うような高さ位置に設定する作業を容易に行うことができる。
【0036】
なお、本実施の形態において、高さ位置調整手段11は、巻上機台5をマシンビーム3上に載置した後に使用する場合に限らず、巻上機台5を載置する前に、防振ゴム4を含むマシンビーム3の上面部の位置に、ソラセシーブ7の取付部材7bの上面部の位置が略揃うように高さ位置を調整するようにして使用することもできる。
【0037】
また上記の各実施の形態において、ソラセシーブ7を予め設置し、その後、建屋ベース2及びマシンビーム3を設置する工程順で説明したが、建屋ベース2及びマシンベース3を設置した後、ソラセシーブ7を設置する工程順であってもよい。
【0038】
次に本発明の第4の実施の形態を説明する。図9(a)及び(b)は本発明の第4の実施の形態によって据付けられた巻上装置の正面図及び側面断面図、図10(a)及び(b)は第4の実施の形態によって据付けられる巻上装置を分解して示す正面図及び側面断面図、図11は第4の実施の形態で使用するソラセシーブの支持部材を示す斜視図である。本実施の形態において、上述の第1の実施の形態と異なる点は、ソラセシーブ7の支持部材20をマシンビーム3に連結してマシンビーム3にソラセシーブ7を支持させたところにある。
【0039】
機械室の床1に複数本平行に建屋ビーム2を配置し、この建屋ビーム2の上に、この建屋ビーム2と略直交する向きに、一対のマシンビーム3を、間隔をおいて載置し固定する。ソラセシーブ7は支持部材20を介してマシンビーム3に上方から吊り下げて組込み、連結する。即ち、支持部材20は、ソラセシーブ7の回転軸に沿って平行にソラセシーブ7の両側に設けられ、それぞれ長さの長いH型鋼20aと長さの短いH型鋼20bを上下2段に積み重ねて連結して構成されている。図11にソラセシーブ7を除いて取付部材7bに対する支持部材20の取付け状態を示している。この支持部材20のうち、長さの長い下側のH型鋼20aがマシンビーム3の下面に連結され、長さの短いH型鋼20bの上面にソラセシーブ7の取付部材7bが連結される。これにより、ソラセシーブ7は、建屋ビーム2とマシンビーム3によって囲まれた空間内に配置され、支持部材20を介してマシンビーム3に支持される。
【0040】
なお、マシンビーム3の上面に防振ゴム4を取り付けるが、この防振ゴム4の圧縮量を考慮した寸法を含むマシンビーム3の上面部の位置と、ソラセシーブ7の取付部材7bの上面部の位置が略揃うように、支持部材10によるソラセシーブ7の取付部材7bの高さ位置を設定しておく。
【0041】
そして図10の矢印9bに示すように、マシンビーム3上の防振ゴム4上に、巻上機台5を載置し、ボルト,ナットなどの締結手段により連結する。巻上機台5の下面にソラセシーブ7の取付部材7bを連結した後、支持部材20は取り除かれる。
【0042】
このようにすれば、第1の実施の形態と同様に、ソラセシーブ7の取付けに際して、作業性が向上し、また重量物を持ち上げるクレーンなどの器材の使用時間が短縮できる他、ソラセシーブ7を上方からマシンビーム3間に吊り下げて組込むことができ、上方空間が空いている状態でソラセシーブ7の組込みができる。
【0043】
次に本発明の第5の実施の形態を説明する。図12(a)及び(b)は本発明の第5の実施の形態によって据付けられた巻上装置の正面図及び側面断面図、図13(a)及び(b)は第5の実施の形態によって据付けられる巻上装置を分解して示す正面図及び側面断面図、図14は第5の実施の形態で使用するソラセシーブの支持部材を示す斜視図である。
【0044】
本実施の形態において、上述の第4の実施の形態と異なる点は、ソラセシーブ7を、その取付部材7bの長手方向の一方端側に寄せて取付け、支持部材20を、取付部材7bの長手方向の他方端側に寄せて取付けたところにある。
【0045】
機械室の床1に建屋ビーム2、マシンビーム3、防振ゴム4の順に据付けた後、マシンビーム3の下面に長さの長いH型鋼20aを取付け、その上に長さの短いH型鋼20bを取付ける。取付部材7bの長手方向の一方端側に寄せてソラセシーブ7を配置した取付部材7bを、支持部材20上に上方から吊り下げて載せる。この場合、取付部材7bの長手方向の他方端側を支持部材20のH型鋼20b上に位置させ、かつ取付部材7bの上面部とマシンビーム3の上面部の位置が略揃うように組高さ位置を設定しておく。そしてマシンビーム3の上面の防振ゴム4上に巻上機台5を載置して連結し固定する。ソラセシーブ7の取付部材20の上面部を巻上機台5の下面に連結した後、支持部材20を取り外す。
【0046】
このようにすれば、第4の実施の形態の作用に加え、ソラセシーブ7が取付部材7bの長手方向端部に片寄って配置される構成であっても、ソラセシーブ7が取付部材7b及び支持部材20を介してマシンビーム3と一体に連結されているために、ソラセシーブ7を巻上機台5に取付けるに際して、ソラセシーブ7が自身の重みで傾くことがなく、容易にソラセシーブ7を巻上機台5に連結して取付けることができ、組立作業性を向上することができる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ソラセシーブを、支持部材を介して機械室の床またはマシンビームに、このソラセシーブの取付部材の上面部とマシンビームの上面部を略揃えて設置し、次いで、マシンビーム上に巻上機台を載置し、この巻上機台の下面にソラセシーブの取付部材を連結した後、支持部材を取り除くようにしたので、状態での重量物を長時間持ち上げるクレーンなどの使用時間が短縮でき、しかも作業性の良いエレベータ用巻上装置の据付け方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施の形態によって据付けられた巻上装置の正面図、(b)は(a)の1−1線に沿う側面断面図である。
【図2】(a)及び(b)は図1(a)及び(b)をそれぞれ分解して示す正面図及び側面断面図である。
【図3】第1の実施の形態で使用するソラセシーブの支持部材を示す斜視図である。
【図4】(a)は本発明の第2の実施の形態によって据付けられた巻上装置の正面図、(b)は(a)の2−2線に沿う側面断面図である。
【図5】(a)及び(b)は図4(a)及び(b)をそれぞれ分解して示す正面図及び側面断面図である。
【図6】第2の実施の形態で使用するソラセシーブの支持部材を示す斜視図である。
【図7】(a)は本発明の第3の実施の形態によって据付けられた巻上装置の正面図、(b)は(a)の3−3線に沿う側面断面図である。
【図8】(a)及び(b)は図7(a)及び(b)をそれぞれ分解して示す正面図及び側面断面図である。
【図9】(a)は本発明の第4の実施の形態によって据付けられた巻上装置の正面図、(b)は(a)の4−4線に沿う側面断面図である。
【図10】(a)及び(b)は図9(a)及び(b)をそれぞれ分解して示す正面図及び側面断面図である。
【図11】第4の実施の形態で使用するソラセシーブの支持部材を示す斜視図である。
【図12】(a)は本発明の第5の実施の形態によって据付けられた巻上装置の正面図、(b)は(a)の5−5線に沿う側面断面図である。
【図13】(a)及び(b)は図12(a)及び(b)をそれぞれ分解して示す正面図及び側面断面図である。
【図14】第5の実施の形態で使用するソラセシーブの支持部材を示す斜視図である。
【図15】(a)及び(b)は一般的な巻上装置の正面図及び側面図である。
【図16】(a)及び(b)は図15に示す巻上装置を据付け状態に基づいて分解して示す正面図及び側面図である。
【符号の説明】
1…機械室の床、2…建屋ベース、3…マシンベース、4…防振ゴム、5…巻上機台、6…巻上機、6a…駆動シーブ、7…ソラセシーブ、7a…保持部材、7b…取付部材、8…ロープ、10,20…支持部材、10a,10b,20a,20b…H型鋼、10c…連結部材。
Claims (5)
- 機械室の床に設置された一対の建屋ビーム上に、この建屋ビームと略直交する向きに、一対のマシンビームを載置し、このマシンビーム上に、巻上機を有する巻上機台を載置するとともに、取付部材を有するソラセシーブを、前記巻上機台の下面に前記ソラセシーブの取付部材を連結することにより取付けるエレベータ用巻上装置の据付け方法において、前記ソラセシーブを、支持部材を介して前記機械室の床に、このソラセシーブの取付部材の上面部と前記マシンビームの上面部が略揃う高さ位置に設定して設置し、次いで、前記マシンビーム上に前記巻上機台を載置し、この巻上機台の下面に前記ソラセシーブの取付部材を連結した後、前記支持部材を取り除いてなることを特徴とするエレベータ用巻上装置の据付け方法。
- 前記支持部材を前記ソラセシーブの軸方向に直交する側面側に配置して前記ソラセシーブの取付部材を支持したことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ用巻上装置の据付け方法。
- 前記支持部材に前記ソラセシーブの取付部材の高さ位置が調整できる手段を設け、この高さ位置調整手段を介して前記ソラセシーブの取付部材を支持したことを特徴とする請求項2に記載のエレベータ用巻上装置の据付け方法。
- 機械室の床に設置された一対の建屋ビーム上に、この建屋ビームと略直交する向きに、一対のマシンビームを載置し、このマシンビーム上に、巻上機を有する巻上機台を載置するとともに、取付部材を有するソラセシーブを、前記巻上機台の下面に前記ソラセシーブの取付部材を連結することにより取付けるエレベータ用巻上装置の据付け方法において、前記ソラセシーブを、支持部材を介して前記マシンビームに、このソラセシーブの取付部材の上面部と前記マシンビームの上面部が略揃う高さ位置に設定して取付け、次いで、前記マシンビーム上に前記巻上機台を載置し、この巻上機台の下面に前記ソラセシーブの取付部材を連結した後、前記支持部材を取り除いてなることを特徴とするエレベータ用巻上装置の据付け方法。
- 前記ソラセシーブを、その取付部材の長手方向の一方端側に寄せて取付け、前記支持部材を、前記取付部材の長手方向の他方端側に寄せて取付けたことを特徴とする請求項4に記載のエレベータ用巻上装置の据付け方法。
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