JP4817203B2 - 乗客コンベアの補助ブレーキ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、乗客コンベアの補助ブレーキ装置に関し、特に、踏段が連結されて循環移動する無端状のコンベアチェーンの循環移動状態に異常が発生した場合において、利用者の安全性を確保する乗客コンベアの補助ブレーキ装置に関する。
エスカレータなどの乗客コンベアでは、トラスと呼ばれる主枠が建物の上下階に跨って傾斜して設置され、主枠の上階側及び下階側に駆動スプロケット及び従動スプロケットが2つずつ同一軸心上に配置されている。これらのスプロケット間には、互いに平行に位置する2本のコンベアチェーンが掛け渡されており、2本のコンベアチェーンに複数の踏段の両端部が連結されている。
上階側と下階側とのいずれか一方の主枠内にモータや減速機などを有する駆動部が配置され、駆動部からの駆動力が駆動力伝達チェーンを介して駆動スプロケットに伝達されることで、駆動スプロケットが回転駆動される。そして、駆動スプロケットが回転駆動されることにより従動スプロケットとの間に掛け渡されているコンベアチェーンが循環移動し、踏段上に乗っている利用者は下階から上階へ、又は、上階から下階へと運ばれる。
乗客コンベアでは、手摺ベルトが進入するインレット部に異物が巻き込まれるなどの異常発生時に、乗客コンベアの駆動部の駆動軸の回転を停止させ乗客コンベアを緊急停止させる補助ブレーキ装置を備えている。
このような補助ブレーキ装置では、駆動スプロケットの回転軸に作用する荷重量にかかわらず一定の制動力を発生させると、負荷が小さい状態では急ブレーキを掛けられた状態となり、コンベアチェーンと踏段とは急停止されることになる。
そこで、駆動スプロケットの駆動軸に固定された制動ディスクを制動レバーが挟むことによって、制動レバーに取付けられた制動シューを介して制動ディスクを制動させる装置において、制動レバーがバネ力によって押付け力を発生させており、乗客の増減に対して前記バネ力を調整する機構を設けることによって変動する乗客荷重状況下でも適切な制動力を発生させる補助ブレーキ装置が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
特開平7−233822号公報
しかしながら、上記した従来の補助ブレーキ装置では、スプロケットを回転駆動させる駆動モータの駆動電流より制動ディスクに付与する制動力を決定しているため、例えば、踏段12の移動速度が過速状態となっている場合などでは正確に制動力を決定できないおそれがある。また、駆動力伝達チェーンが切断された場合、駆動力伝達チェーンを介して繋がれていた駆動部の慣性モーメントが駆動スプロケットに作用されず駆動スプロケットの回転軸に作用する荷重量が急激に減少することとなるが、この急激な荷重量の減少に対して適切な制動力を設定できず、補助ブレーキ作動時の減速度が大きくなり乗客に不快を与えるという問題がある。
本発明は上記問題を考慮してなされたものであり、乗客による荷重に応じた制動力を付与することができるとともに、コンベアチェーンの切断時においても適切な制動力を付与することができる補助ブレーキを提供することを目的とする。
本発明に係る乗客コンベアの補助ブレーキは、駆動モータからの駆動力が駆動力伝達チェーンを介して伝達されるスプロケットに固定され、前記スプロケットと共に回転する制動ディスクと、前記制動ディスクに当接される制動位置と前記制動ディスクから離隔した非制動位置とに移動可能に設けられた制動シューと、前記制動シューを非制動位置から制動位置へ移動させ、前記制動シューが前記制動ディスクに付与する制動力を調整する制動力調節部と、前記駆動モータの駆動電流を検出し、その検出値から前記スプロケットに作用する荷重量を算出する荷重算出部と、前記制動ディスクの回転数を検出する回転数検出部と、乗客コンベアの異常を検知する検知部が異常を検知した時刻又は異常を検知した時刻から所定時間遡った時刻に前記回転数検出部が検出した回転数と前記荷重算出部が算出した荷重量とに応答して、前記制動力調節部を操作して前記制動ディスクに付与する制動力を調整する制御部とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る他の乗客コンベアの補助ブレーキは、駆動モータからの駆動力が駆動力伝達チェーンを介して伝達されるスプロケットに固定され、前記スプロケットと共に回転する制動ディスクと、前記制動ディスクに当接される制動位置と前記制動ディスクから離隔した非制動位置とに移動可能に設けられた制動シューと、前記制動シューを非制動位置から制動位置へ移動させ、前記制動シューが前記制動ディスクに付与する制動力を調整する制動力調節部と、前記駆動力伝達チェーンの切断を検知する検知部と、前記駆動モータの駆動電流を検出し、その検出値から前記スプロケットに作用する荷重量を算出する荷重算出部と、前記荷重算出部が算出した荷重量に応答して、前記制動力調節部を操作して前記制動ディスクに付与する制動力を調整し、前記検知部が前記駆動力伝達チェーンの切断を検知すると前記制動力調節部を操作して前記制動ディスクに付与する制動力を減少させる制御部と、複数の制動シューとを備え、前記制動力調節部は、磁気吸着力により複数の前記制動シューを非制動位置と制動位置との間を移動させるシュー移動部を備え、制動位置へ移動させる前記制動シューの数を増減させて前記制動ディスクに付与する制動力を調整することを特徴とする。
本発明に係る乗客コンベアの補助ブレーキでは、上記構成により、適切な制動力を付与することができる。
本発明の第1の実施形態に係る補助ブレーキが適用された乗客コンベアを示す構成図である。 図1における補助ブレーキを概略的に示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る補助ブレーキを概略的に示す図である。 図3における補助ブレーキの制動シューの配置を示す図である。
以下、本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。
本発明の一実施形態に係る乗客コンベアの補助ブレーキ装置は、例えば、建物の上下階に跨って傾斜して設置されたエスカレータに設けられている。この乗客コンベア10は、図1に示すように、多数の踏段12を上階側の乗降口と下階側の乗降口との間で循環移動させることで、踏段12上に搭乗した乗客を上階と下階とにわたって搬送するものである。
多数の踏段12は、無端状のコンベアチェーン14によって連結されており、建物の床下に設置されたトラスと呼ばれる主枠16内に配置されている。主枠16の上部両側には踏段12の移動方向に沿って一対の欄干30が立設され、欄干30の周囲にはベルト状の移動手摺32が装着されている。
主枠16の内部の上階側には、回転軸18と、回転軸18に連結された一対のスプロケット20と、駆動モータ21及び減速機(不図示)を備えた駆動装置22とが配置され、主枠16の内部の下階側には、回転軸24,回転軸24に連結された一対のスプロケット26が配置されている。
上階側のスプロケット20と下階側のスプロケット26との間には、コンベアチェーン14が巻き掛けられており、スプロケット20,26の回転に伴って、コンベアチェーン14がスプロケット20,26の間を循環移動し、踏段12もコンベアチェーン14と一体に循環移動する。
図2に示すように、回転軸18の両端は軸受28により軸支され、軸受28は主枠16に取付けられている。回転軸18の両端側における外周面には一対のスプロケット20a,20bが固定されており、一方のスプロケット20aには駆動用スプロケット34がボルト等により固定されている。
駆動用スプロケット34には、駆動装置22の駆動軸38に固定されたスプロケット38aとの間に駆動力伝達チェーン40が掛け渡されており、回転軸18と一体に回転可能に設けられている。
駆動装置22は乗客コンベア10全体の制御を司る制御装置11により駆動制御されることで、駆動モータ21により発生した駆動力が駆動力伝達チェーン40と駆動用スプロケット34とを介して回転軸18に伝達され、回転軸18とスプロケット20a,20bが一体に回転する。スプロケット20a,20bの回転に伴って、スプロケット20a,20bに噛み合うコンベアチェーン14に駆動力が伝達されることで、コンベアチェーン14によって連結された多数の踏段12が、案内レール(不図示)にガイドされながら上階側の乗降口と下階側の乗降口との間を循環移動する構造となっている。
上記構成の乗客コンベア20における補助ブレーキ装置1は、図2に示すように、制動ディスク36と、制動ディスク36に制動力を付与する一対の制動シュー42と、制動ディスク36に付与する制動力を調節する制動力調節部としての加圧装置46と、駆動力伝達チェーンの切断を検知する検知部48と、上階側のスプロケット20に作用する荷重量を算出する荷重算出部50と、制動ディスク36の回転数を検出する回転数検出部54と、加圧装置46を駆動制御する制御部52とを備える。
制動ディスク36は、円板状をなしており、駆動用スプロケット34が固定された一方のスプロケット20aと対向配置された他方のスプロケット20bにボルトなどにより固定されている。これにより、制動ディスク36は、回転軸18とスプロケット20a,20bとともに一体に回転する。
一対の制動シュー42は、制動ディスク36の両側面と所定間隔をあけ、制動ディスク36を挟むように対向配置されている。一対の制動シュー42には油圧あるいは空圧などの流体圧シリンダ44が取り付けられており、流体圧シリンダ44に接続された加圧装置46が流体圧シリンダ44へ供給する作動流体の流体圧を制御することで、一対の制動シュー42を相対的に近接離隔させる。これにより、制動シュー42は、制動ディスク36から離隔した非制動位置と、制動ディスク36に当接して制動ディスク36を挟持する制動位置との間を移動可能となり、非制動位置から制動位置へ移動すると、加圧装置46から供給される作動流体の流体圧に応じた制動力を制動ディスク36に付与する。
検知部48は、コンベアチェーン14の循環移動状態の異常を検知し、異常を検知すると停止信号を制御部52に入力する。具体的には、検知部48には、駆動力伝達チェーン40が切れたことを検知する手段、踏段12の移動速度が過速状態になったことを検知する手段、踏段12の移動方向が逆転したことを検知する手段等が含まれている。検知部48は、駆動力伝達チェーン40が切れたことを検知すると停止信号としてチェーン切断信号を制御部52に入力し、踏段12の移動速度が過速状態になったことを検知すると停止信号として速度超過信号を制御部52に入力し、踏段12の移動方向が逆転したことを検知すると停止信号として逆走信号を制御部52に入力する。
荷重算出部50は、駆動モータ21を流れる電流値を検出し、検出値から駆動モータ21に作用するモータトルクを算出する。算出されたモータトルクは、駆動力伝達チェーン40と駆動用スプロケット34とを介して駆動モータ21に接続された上階側のスプロケット20に作用する荷重量に相当する。つまり、荷重算出部50は、駆動モータ21を流れる電流値より上階側のスプロケット20に作用する荷重量を算出する。荷重算出部50は算出した荷重量を制御部52に入力する。
回転数検出部54は、例えば制動ディスク36の側面に取り付けられた磁石56と、磁石56と対向配置されたホール素子58を備え、ホール素子58により磁石56の位置を検出することで制動ディスク36の回転数を検出する。回転数検出部54は、検出した制動ディスク36の回転数を制御部52に入力する。なお、回転数検出部54は、制動ディスク36と一体に回転する駆動モータ21やスプロケット20の回転数を測定することで制動ディスク36の回転数を検出するように構成してもよい。
制御部52は、検知部48から停止信号が入力されると、加圧装置46を操作することで制動シュー42より制動ディスク36に制動力を付与する。
詳細には、駆動力伝達チェーン40が切断されておらず駆動力伝達チェーン40を介して駆動装置22とスプロケット20が連結された状態では、スプロケット20に連結されたコンベアチェーン14や踏段12等の乗客コンベア10の用品による荷重と、乗客コンベア10の利用者による荷重と、駆動装置22が有する駆動モータ21や減速機の回転抵抗との合力が回転軸18に作用する。この合力は、荷重算出部50から入力された荷重量に相当する。
そこで、制御部52は、検知部48から速度超過信号、逆走信号が入力されると、検知部48からこれらの信号が入力された時刻あるいはこれらの信号が入力された時刻から所定時間遡った時刻に荷重算出部50及び回転数検出部54から入力された荷重量及び制動ディスク36の回転数に基づいて、制動ディスク36に付与する制動力Tを下記式1により算出する。
Figure 0004817203
式1において、AGD2は荷重算出部50から入力された荷重量により回転軸18に発生する慣性モーメント、Nは制動ディスク36の回転数、tは制動ディスク36が停止するまでの時間(すなわち制動時間)である。
制御部52は、検知部48より速度超過信号、逆走信号が入力されると、制動時間が所定の一定値になるように荷重算出部50から入力された荷重量に応じて制動ディスク36に付与する制動力Tを調整する。
また、駆動力伝達チェーン40が切断された状態では、駆動装置22が有する駆動モータ21や減速機(不図示)の回転抵抗が回転軸18に作用しないが、荷重算出部50から入力された荷重量は、スプロケット20に連結されたコンベアチェーン14や踏段12等の乗客コンベア10の用品による荷重と、乗客コンベア10の利用者による荷重と、駆動装置22が有する駆動モータ21や減速機(不図示)の回転抵抗値を含むものである。
そのため、制御部52は、検知部48からチェーン切断信号が入力されると、検知部48からこれらの信号が入力された時刻あるいはこれらの信号が入力された時刻から所定時間遡った時刻に荷重算出部50及び回転数検出部54から入力された荷重量及び制動ディスク36の回転数と、予め定められた駆動装置22が有する駆動モータ21や減速機の回転抵抗値とに基づいて、制動ディスク36に付与する制動力Tを下記式2により算出する。
Figure 0004817203
式2において、AGD2は回転軸18の慣性モーメント、BGD2は駆動装置22が有する駆動モータ21や減速機の回転抵抗値により回転軸18に発生する慣性モーメント、Nは制動ディスク36の回転数、tは制動ディスク36が停止するまでの時間(すなわち制動時間)である。
制御部52は、制動時間が所定の一定値になるように、荷重算出部50から入力された荷重量から駆動装置22が有する駆動モータ21や減速機の回転抵抗値を差し引いて制動ディスク36に付与する制動力Tを調整する。つまり、検知部48よりチェーン切断信号が入力されると、他の停止信号が入力された場合に比べて制動ディスク36に付与する制動力Tを減少させる。
そして、制御部52は、加圧装置46を駆動制御して上記のように算出された制動力Tを制動シュー42より制動ディスク36に付与することで、スプロケット20の回転が停止され、コンベアチェーン14と踏段12との循環移動が停止される。
以上のように、本実施形態における補助ブレーキでは、検知部48がコンベアチェーン9の循環移動状態の異常を検知した場合に、制動シュー42が制動ディスク36を挟持することによりコンベアチェーン14と踏段12との循環移動を停止させることができ、コンベアチェーン14と踏段12とが下階側に向けて暴走することを防止することができる。
また、本実施形態における補助ブレーキでは、制動時間が所定の一定値になるように、荷重算出部50で検出された乗客コンベア10の利用者の荷重量に応じて、制動シュー42より制動ディスク36に付与する制動力Tを制御部52が調整するため、コンベアチェーン14と踏段12とを急停止させることなく緩やかに停止させることができ、乗客コンベア10を適切かつ安全に停止させることができる。
しかも、駆動力伝達チェーン40が切断された状態では、制御部52は、荷重算出部50から入力された荷重量から駆動装置22が有する駆動モータ21や減速機の回転抵抗値を差し引いて制動ディスク36に付与する制動力Tを調整するため、駆動力伝達チェーン40の切断時においても適切な制動力を付与することができる。
なお、上記した本実施形態では、回転数検出部54により制動ディスク36の回転数を検出し、荷重算出部50から入力された荷重量と回転数検出部54から入力された制動ディスク36の回転数とに基づいて、制動ディスク36に付与する制動力Tを決定したが、例えば、回転数検出部54を設けること無く、制動ディスク36の回転数Nを所定の定数として、制動ディスク36に付与する制動力Tを決定してもよく、これにより、補助ブレーキの構成を簡便化することができる。
次に、本発明の第2の本実施形態について、図3及び図4を参照して説明する。なお、上記した第1の実施形態において説明した構成と同じ構成には同じ符号を付け、重複する説明は省略する。
第2の本実施形態が、上記した第1の実施形態と相違する点は、制動シュー42が制動ディスク36に付与する制動力を調節する制動力調節部が、磁気吸着力により制動シュー42を非制動位置から制動位置へ移動させるシュー移動部60である点である。
詳細には、制動ディスク36の周方向に所定間隔をあけて複数個の制動シュー42が配置され、複数個ある制動シュー42のそれぞれにシュー移動部60が設けられている。これにより、複数個ある制動シュー42が個別に非制動位置と制動位置との間を移動する。
シュー移動部60は磁気吸着力により制動シュー42が制動位置から非制動位置に移動するいわゆる無励磁作動型電磁ブレーキであって、電磁石62と、制動シュー42に固定された可動鉄心64と、制動シュー42を制動ディスク36に押し付けるスプリング66とを備える。このシュー移動部60は、電磁石62への通電によりスプリング66の付勢力に反して制動シュー42を制動ディスク36から離隔させるように可動鉄心64が磁気吸引され、電磁石62への通電を中止するとスプリング66の付勢力により制動シュー42が制動ディスク36に押し付けられる。つまり、電磁石62に通電すると制動シュー42が非制動位置に移動し、電磁石62への通電がない状態では制動シュー42が制動位置に移動して制動シュー42が制動ディスク36に制動力を付与する。本実施形態では、非制動位置から制動位置へ移動させる制動シュー42の数を増減させて制動ディスク36に付与する制動力を調整する。
本実施形態において、制御部52は、上記した数式1あるいは数式2により算出された制動ディスク36に付与する制動力Tから、電磁石62への通電を中止して非制動位置から制動位置へ移動させる制動シュー42の個数を決定する。そして、制御部52は、決定した個数のシュー移動部60に対して、シュー移動部60が有する電磁石62への通電を中止させることで、決定した個数の制動シュー42を非制動位置から制動位置へ移動させて、所定量の制動力Tを制動ディスク36に付与する。
このように、本実施形態では、非制動位置から制動位置へ移動させる制動シュー42の数を増減させるといった簡単な構成により制動ディスク36に付与する制動力を調整することができ、補助ブレーキを小型化することができる。
10…乗客コンベア
11…制御装置
12…踏段
14…コンベアチェーン
18…回転軸
20…スプロケット
21…駆動モータ
22…駆動装置
24…回転軸
26…スプロケット
34…駆動用スプロケット
36…制動ディスク
38…駆動軸
40…駆動力伝達チェーン
42…制動シュー
44…流体圧シリンダ
46…加圧装置
48…検知部
50…荷重算出部
52…制御部
54…回転数検出部

Claims (4)

  1. 駆動モータからの駆動力が駆動力伝達チェーンを介して伝達されるスプロケットに固定され、前記スプロケットと共に回転する制動ディスクと、
    前記制動ディスクに当接される制動位置と前記制動ディスクから離隔した非制動位置とに移動可能に設けられた制動シューと、
    前記制動シューを非制動位置から制動位置へ移動させ、前記制動シューが前記制動ディスクに付与する制動力を調整する制動力調節部と、
    前記駆動モータの駆動電流を検出し、その検出値から前記スプロケットに作用する荷重量を算出する荷重算出部と、
    前記制動ディスクの回転数を検出する回転数検出部と、
    乗客コンベアの異常を検知する検知部が異常を検知した時刻又は異常を検知した時刻から所定時間遡った時刻に前記回転数検出部が検出した回転数と前記荷重算出部が算出した荷重量とに応答して、前記制動力調節部を操作して前記制動ディスクに付与する制動力を調整する制御部と
    を備えることを特徴とする乗客コンベアの補助ブレーキ。
  2. 駆動モータからの駆動力が駆動力伝達チェーンを介して伝達されるスプロケットに固定され、前記スプロケットと共に回転する制動ディスクと、
    前記制動ディスクに当接される制動位置と前記制動ディスクから離隔した非制動位置とに移動可能に設けられた制動シューと、
    前記制動シューを非制動位置から制動位置へ移動させ、前記制動シューが前記制動ディスクに付与する制動力を調整する制動力調節部と、
    前記駆動力伝達チェーンの切断を検知する検知部と、
    前記駆動モータの駆動電流を検出し、その検出値から前記スプロケットに作用する荷重量を算出する荷重算出部と、
    前記荷重算出部が算出した荷重量に応答して、前記制動力調節部を操作して前記制動ディスクに付与する制動力を調整し、前記検知部が前記駆動力伝達チェーンの切断を検知すると前記制動力調節部を操作して前記制動ディスクに付与する制動力を減少させる制御部と
    複数の制動シューと
    を備え、
    前記制動力調節部は、磁気吸着力により複数の前記制動シューを非制動位置と制動位置との間を移動させるシュー移動部を備え、制動位置へ移動させる前記制動シューの数を増減させて前記制動ディスクに付与する制動力を調整することを特徴とする乗客コンベアの補助ブレーキ。
  3. 前記制動力調節部は、前記制動シューに流体圧を付与して前記制動シューを非制動位置から制動位置へ移動させる加圧装置を備え、前記制動シューに付与する流体圧を増減させて前記制動ディスクに付与する制動力を調整することを特徴とする請求項に記載の乗客コンベアの補助ブレーキ。
  4. 制動シューを複数備え、
    前記制動力調節部は、磁気吸着力により複数の前記制動シューを非制動位置と制動位置との間を移動させるシュー移動部を備え、制動位置へ移動させる前記制動シューの数を増減させて前記制動ディスクに付与する制動力を調整することを特徴とする請求項に記載の乗客コンベアの補助ブレーキ。
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