JP4816208B2 - 車両用ブレーキ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ブレーキ液を用いて液圧制動力を発生させる液圧ブレーキ装置とモータジェネレータ等を用いて回生制動力を発生させる回生ブレーキ装置の協調制御を行うことにより、車両に対して制動力を発生させる車両用ブレーキ制御装置に関するものである。
従来、特許文献1において、液圧ブレーキ装置が発生させる液圧制動力と回生ブレーキ装置が発生させる回生制動力の協調制御を行うことにより、目標制動力を発生させる車両用ブレーキ制御装置が提案されている。この車両用ブレーキ制御装置は、ブレーキ操作に関わりなくポンプを駆動させることで形成したブレーキ液圧を各車輪に備えられたホイールシリンダ(以下、W/Cという)に付与することにより車輪に対して液圧制動力を発生させる液圧ブレーキ装置と、ブレーキ操作の状態を検出するブレーキ操作状態検出手段によって検出されたブレーキ操作状態に対応した回生ブレーキをモータジェネレータの駆動により発生させる回生ブレーキ装置と、回生制動力の変動による制動力不足を補償する制動力補償手段とを備えた構成とされている。
この車両用ブレーキ制御装置では、回生制動力が減少した分を液圧制動力にすり替える場合、液圧ブレーキ装置に備えられたポンプにてマスタシリンダ(以下、M/Cという)内部のブレーキ液を吸い出し、そのブレーキ液をW/C側に供給することにより、液圧制動力を発生させる。
特開2006−21745号公報
上記のようにM/C内部のブレーキ液が吸い出されると、それに伴ってマスタピストンが移動し、ブレーキペダルを踏み増していないのにも拘わらずブレーキペダルがより踏み込まれるような現象(以下、この現象をブレーキペダルの入り込みという)を発生させ、ドライバのブレーキフィーリングを悪化させるという問題を発生させ得ることが確認された。
本発明は上記点に鑑みて、M/C内部のブレーキ液の消費に基づくブレーキペダルの入り込みにより、ドライバのブレーキフィーリングを悪化させてしまうことを防止できる車両用ブレーキ制御装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記のようにブレーキフィーリングを悪化させる原因について検討を行った。
図10(a)は、回生制動力を液圧制動力にすり替えるときの様子を時間軸を基準として示した図である。また、図10(b)は、図10(a)の時間軸と対応させてブレーキペダルのストローク量の変化を表した図である。
図10(a)に示されるように、回生制動力を液圧制動力にすり替える場合、回生制動力を時間と共に一定量ずつ減少させ、その減少分を液圧制動力で補償することになる。これにより、ドライバが要求する目標制動力を変化させないで回生制動力を液圧制動力にすり替えることが可能となる。
しかしながら、図10(b)を見ると、M/C内部のブレーキ液を消費したときのストローク量が時間の経過に対して一定になっていないことが判る。そして、回生制動力を液圧制動力にすり替えた瞬間にストローク量の変動量が大きくなるため、これが原因となってブレーキフィーリングを悪化させていると考えられる。したがって、ストローク量の変動量(増加量)が実質的に一定となるような形態、もしくはストローク量の変動量(増加量)がすり替えた瞬間に突然大きくなるのではなく、徐々に大きくなるような形態とすれば、ブレーキフィーリングの悪化を防止することが可能となる。
なお、上記のようなブレーキペダルの入り込み現象は、W/Cに対してブレーキ液の供給を行うブレーキ液供給源とドライバにペダルの踏み込み感を与えるストロークシミュレータとが切り離された構成とされるブレーキバイワイヤ方式の車両用ブレーキ制御装置では発生しないため、特許文献1で示したブレーキペダルのストローク量がM/C内のブレーキ液量によって変化するような車両用ブレーキ制御装置、つまりM/C内部のブレーキ液を消費するもの特有のものと言える。このため、ブレーキバイワイヤ方式の車両用ブレーキ制御装置に関して、液圧ブレーキ装置と回生ブレーキ装置の協調制御を行う際に、上記のように回生制動力を直線的に減少させ、その分を液圧制動力に置き換えたとしても、上記のようなブレーキフィーリングの悪化は発生しない。
このような検討に基づき、請求項1に記載の発明では、制御手段(70、80)は、制動中に、回生ブレーキ装置が発生させている回生制動力を液圧ブレーキ装置が発生させる液圧制動力にすり替える制御を実行する機能を有しており、該すり替え開始からの時間経過に伴って、回生制動力を液圧制動力にすり替える単位時間または単位速度あたりの量を徐々に大きく設定することを特徴としている。
このように、すり替え開始からの時間経過に伴って、回生制動力を液圧制動力にすり替える単位時間または単位速度あたりの量を徐々に大きく設定することにより、ストローク量の変動量が一定となるような形態、もしくはストローク量の変動量がすり替えた瞬間に突然大きくなるのではなく、徐々に大きくなるような形態となるようにできる。これにより、ブレーキフィーリンの悪化を防止することが可能となる。
例えば、請求項2に示すように、制御手段は、ブレーキ操作部材(11)の操作に対応したドライバの要求するトータル目標制動力を演算するトータル目標制動力演算手段(110)と、すり替え時に液圧ブレーキ装置により発生させられているホイールシリンダ圧を表すパラメータを検出するすり替え時パラメータ検出手段(310)と、すり替え時パラメータ検出手段にて検出されたホイールシリンダ圧を表すパラメータと対応するブレーキ操作部材(11)のストローク量を求めるすり替え時ストローク量検出手段(320)と、すり替え終了時に液圧ブレーキ装置により発生させられるであろう予想ホイールシリンダ圧を表すパラメータを演算する予想パラメータ演算手段(310)と、予想パラメータ演算手段にて演算された予想ホイールシリンダ圧を表すパラメータと対応するブレーキ操作部材(11)のストローク量を求める終了時ストローク量検出手段(330)と、すり替え時ストローク量検出手段で求めたストローク量および終了時ストローク量検出手段で求めたストローク量に基づいて、すり替えによるストローク変動量を演算するストローク変動量演算手段(340)と、ストローク変動量演算手段で演算したストローク変動量に基づいて、単位時間当たりもしくは単位速度のストローク量の増加が実質的に一定もしくはすり替え開始からの時間経過もしくは車速減少に伴って徐々に大きくするように、単位時間当たりもしくは単位速度当たりのストローク変動量を演算する単位変動量演算手段(350、370)と、単位変動量演算手段で求められる単位時間当たりもしくは単位速度当たりのストローク変動量に対応する回生要求トルクのMAPもしくは関数式を決定する回生要求トルク特性決定手段(360、380)と、回生要求トルク特性決定手段で決定したMAPもしくは関数式に基づいて回生要求トルクを求める回生要求トルク検出手段(200)と、を有した構成とされる。
このように、すり替え中のストローク量とすり替え終了時のストローク量を求め、これらに基づいてすり替えによるストローク変動量を演算する。そして、このストローク変動量に基づいて、単位時間当たりもしくは単位速度のストローク量の増加が実質的に一定もしくはすり替え開始からの時間経過もしくは車速減少に伴って徐々に大きくするように、単位時間当たりもしくは単位速度当たりのストローク変動量を演算することができる。このため、単位時間当たりもしくは単位速度当たりのストローク変動量に対応する回生要求トルクのMAPもしくは関数式を決定し、そのMAPもしくは関数式を用いて回生要求トルクを求め、それに応じた回生制動力を回生ブレーキ装置にて発生させることで、上記請求項1に記載の効果を得ることができる。
この場合、請求項3に示すように、回生要求トルク特性決定手段は、単位時間当たりもしくは単位速度当たりのストローク変動量に対応する回生要求トルクのMAPとして、すり替え開始からの時間経過に伴って回生要求トルクの減少量が大きくなるMAPもしくはすり替え開始の車速からの車速減少に伴って回生要求トルクの減少量が大きくなるMAPを用いることができる。
また、請求項4に示すように、回生要求トルク特性決定手段は、単位時間当たりもしくは単位速度当たりのストローク変動量に対応する回生要求トルクの関数式として、すり替え開始からの時間経過もしくはすり替え開始の車速からの車速減少と回生要求トルクとの関係を近似した2次関数式もしくはそれ以上の高次関数式を用いることができる。
さらに、上述したホイールシリンダ圧に相当するパラメータとしては、請求項5に示すようにホイールシリンダ圧そのものを用いることができることは勿論のこと、請求項6に示すように車両の減速度を用いても良く、請求項7に示すように車輪の制動力を用いても良い。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中および文章中、同一符号を付して説明してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本発明の第1実施形態が適用された車両用ブレーキ制御装置1が搭載されるハイブリッド車両の各機能のブロック構成を示したものである。
まず、本実施形態の車両用ブレーキ制御装置1における液圧ブレーキ装置について説明する。図1に示されるように、車両用ブレーキ制御装置1には、ブレーキペダル11と、倍力装置12と、M/C13と、W/C14、15、34、35と、ブレーキ液圧制御用アクチュエータ50とが備えられており、これらによって液圧ブレーキ装置が構成されている。また、車両用ブレーキ制御装置1にはブレーキECU70が備えられている。このブレーキECU70が液圧ブレーキ装置や後述する回生ブレーキ装置の協調制御を実行する制御手段の一部として機能することで、液圧ブレーキ装置が発生させる液圧制動力や回生ブレーキ装置が発生させる回生制動力を制御するようになっている。図2は、液圧ブレーキ装置を構成する各部の詳細構造を示した図である。
図2に示されるように、車両に制動力を加える際にドライバによって踏み込まれるブレーキ操作部材としてのブレーキペダル11は、ブレーキ液圧発生源となる倍力装置12およびM/C13に接続されており、ドライバがブレーキペダル11を踏み込むと、倍力装置12にて踏力が倍力され、M/C13に配設されたマスタピストン13a、13bを押圧する。これにより、これらマスタピストン13a、13bによって区画されるプライマリ室13cとセカンダリ室13dとに同圧のM/C圧が発生させられるようになっている。
M/C13には、プライマリ室13cおよびセカンダリ室13dそれぞれと連通する通路を有するマスタリザーバ13eが備えられている。マスタリザーバ13eは、その通路を通じてM/C13内にブレーキ液を供給したり、M/C13内の余剰のブレーキ液を貯留したりする。なお、各通路は、各ピストン13a、13bが押されたときにはプライマリ室13cおよびセカンダリ室13dと遮断される。
M/C13に発生させられるM/C圧は、ブレーキ液圧制御用アクチュエータ50を通じて各W/C14、15、34、35に伝えられるようになっている。
ブレーキ液圧制御用アクチュエータ50は、第1配管系統50aと第2配管系統50bとを有して構成されている。第1配管系統50aは、左後輪RLと右後輪RRに加えられるブレーキ液圧を制御するもので、第2配管系統50bは、左前輪FLと右前輪FRに加えられるブレーキ液圧を制御するものであり、これら第1、第2配管系統50a、50bの2配管系により前後配管が構成されている。
以下、第1、第2配管系統50a、50bについて説明するが、第1配管系統50aと第2配管系統50bとは、略同様の構成であるため、ここでは第1配管系統50aについて説明し、第2配管系統50bについては、第1配管系統50aを参照して説明を省略する。
第1配管系統50aには、上述したM/C圧を左後輪RLに備えられたW/C14及び右後輪RRに備えられたW/C15に伝達する主管路となる管路Aが備えられている。この管路Aを通じて、各W/C14、15それぞれにW/C圧を発生させられるようになっている。
また、管路Aには、連通状態と差圧状態に制御できる調圧弁を備えた第1差圧制御弁16が備えられている。この第1差圧制御弁16は、通常ブレーキ状態では連通状態となるように弁位置が調整されており、ソレノイドコイルに電流が流されると差圧状態となるように弁位置が調整される。また、第1差圧制御弁16で形成される差圧量は、ソレノイドコイルに流す電流の電流値に応じたものとなり、電流値が大きいほど大きな差圧量となる関係となっている。
この第1差圧制御弁16が差圧状態とされているときには、W/C14、15側のブレーキ液圧がM/C圧よりも所定以上高くなった際にのみ、W/C14、15側からM/C13側へのみブレーキ液の流動が許可される。このため、常時W/C14、15側がM/C13側よりも所定圧力以上高くならないように維持され、それぞれの管路の保護が成されている。
そして、管路Aは、この第1差圧制御弁16よりもW/C14、15側の下流において、2つの管路A1、A2に分岐する。2つの管路A1、A2の一方にはW/C14へのブレーキ液圧の増圧を制御する第1増圧制御弁17が備えられ、他方にはW/C15へのブレーキ液圧の増圧を制御する第2増圧制御弁18が備えられている。
第1、第2増圧制御弁17、18は、連通・遮断状態を制御できる2位置弁として電磁弁により構成されている。そして、これら第1、第2増圧制御弁17、18が連通状態に制御されているときには、M/C圧あるいは後述するポンプ19からのブレーキ液の吐出によるブレーキ液圧をW/C14、15に加えることができるようになっている。
なお、ドライバが行うブレーキペダル11の操作による通常のブレーキ時においては、第1差圧制御弁16及び第1、第2増圧制御弁17、18は、常時連通状態に制御されている。
また、第1差圧制御弁16及び第1、第2増圧制御弁17、18には、それぞれ安全弁16a、17a、18aが並列に設けられている。第1差圧制御弁16の安全弁16aは、第1差圧制御弁16が差圧状態とされている際にドライバによりブレーキペダル11が踏み込まれた場合に、M/C圧をW/C14、15に伝達可能とするために設けられている。また、各増圧制御弁17、18の安全弁17a、18aは、特にABS制御時において各増圧制御弁17、18が遮断状態に制御されている際に、ドライバによりブレーキペダル11が戻された場合において、この戻し操作に対応して左後輪RLおよび右後輪RRのW/C圧を減圧可能とするために設けられている。
管路Aにおける第1、第2増圧制御弁17、18及び各W/C14、15の間と調圧リザーバ20とを結ぶ減圧管路としての管路Bには、連通・遮断状態を制御できる2位置弁として、電磁弁からなる第1減圧制御弁21と第2減圧制御弁22とがそれぞれ配設されている。そして、これら第1、第2減圧制御弁21、22は、通常ブレーキ時には、常時遮断状態とされている。
調圧リザーバ20と主管路である管路Aの間を結ぶように、還流管路となる管路Cが配設されている。この管路Cには調圧リザーバ20からM/C13側あるいはW/C14、15側に向けてブレーキ液を吸入吐出するように、モータ60によって駆動される自吸式のポンプ19が設けられている。
なお、ポンプ19の吐出口側には、ポンプ19に対して高圧なブレーキ液が加えられないように、安全弁19aが備えられている。また、ポンプ19が吐出したブレーキ液の脈動を緩和するために、管路Cのうちポンプ19の吐出側には固定容量ダンパ23が配設されている。
そして、調圧リザーバ20とM/C3とを接続するように、補助管路となる管路Dが設けられている。この管路Dを通じて、ポンプ19にてM/C13からブレーキ液を吸入し、管路Aに吐出することで、TCS制御時やABS制御時などにおいて、W/C14、15側にブレーキ液を供給し、対象となる車輪のW/C圧を増加できるようになっている。
調圧リザーバ20は、管路Dに接続されてM/C3側からのブレーキ液を受け入れるリザーバ孔20aと、管路B及び管路Cに接続されW/C14、15から逃がされるブレーキ液を受け入れると共にポンプ19の吸入側にブレーキ液を供給するリザーバ孔20bとが備えられ、これらがリザーバ室20cと連通している。リザーバ孔20aより内側には、ボール弁20dが配設されている。このボール弁20dには、ボール弁20dを上下に移動させるための所定ストロークを有するロッド20fがボール弁20dと別体で設けられている。
また、リザーバ室20c内には、ロッド20fと連動するピストン20gと、このピストン20gをボール弁20d側に押圧してリザーバ室20c内のブレーキ液を押し出そうとする力を発生するスプリング20hが備えられている。
このように構成された調圧リザーバ20は、所定量のブレーキ液が貯留されると、ボール弁20dが弁座20eに着座して調圧リザーバ20内にブレーキ液が流入しないようになっている。このため、ポンプ19の吸入能力より多くのブレーキ液がリザーバ室20c内に流動することがなく、ポンプ19の吸入側に高圧が印加されないようになっている。
一方、上述したように、第2配管系統50bは、第1配管系統50aにおける構成と略同様となっている。つまり、第1差圧制御弁16および安全弁16aは、第2差圧制御弁36および安全弁36aに対応する。第1、第2増圧制御弁17、18および安全弁17a、18aは、それぞれ第3、第4増圧制御弁37、38および安全弁37a、38aに対応し、第1、第2減圧制御弁21、22は、それぞれ第3、第4減圧制御弁41、42に対応する。調圧リザーバ20および各構成要素20a〜20hは、調圧リザーバ40および各構成要素20a〜20hに対応する。ポンプ19および安全弁19aは、ポンプ39および安全弁19aに対応する。ダンパ23は、ダンパ43に対応する。また、管路A、管路B、管路C、管路Dは、それぞれ管路E、管路F、管路G、管路Hに対応する。以上のように車両用ブレーキ制御装置1における液圧配管構造が構成されている。
さらに、ブレーキ液圧制御用アクチュエータ50には、M/C13に発生したM/C圧を検出するためのM/C圧センサ61が備えられている。このM/C圧センサ61の検出信号はブレーキECU70に向けて出力される。
ブレーキECU70は、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを備えた周知のマイクロコンピュータによって構成され、ROMなどに記憶されたプログラムに従って各種演算などの処理を実行する。例えば、ブレーキECU70は、車輪速度を検出する図示しない車輪速度センサの検出信号を受け取って車輪速度を求めると共に、車輪速度から車速を求めたり、車速を時間微分することにより車両の減速度を求めたりしている。このブレーキECU70からの電気信号に基づいて、上記のように構成されたブレーキ液圧制御用アクチュエータ50における各制御弁16〜18、21、22、36〜38、41、42及びポンプ19、39を駆動するためのモータ60への電圧印加制御が実行されるようになっている。これにより、各W/C14、15、34、35に発生させられるW/C圧の制御が行われる。
具体的には、液圧ブレーキ装置が発生させる液圧制動力と回生ブレーキ装置が発生させる回生制動力との協調制御を行う場合、ブレーキ液圧制御用アクチュエータ50では、ブレーキECU70からモータ60および電磁弁駆動用のソレノイドに対して制御電圧が印加されると、その印加電圧に応じてブレーキ液圧制御用アクチュエータ50内の各制御弁16〜18、21、22、36〜38、41、42が駆動され、ブレーキ配管の経路が設定される。そして、設定されたブレーキ配管の経路に応じたブレーキ液圧がW/C14、15、34、35に発生させられ、各車輪に発生させられる制動力を制御できるようになっている。
例えば、前輪FL、FRに対して液圧制動力を発生させるときには、第2差圧制御弁36を差圧状態にした状態でモータ60を駆動することによりポンプ39によるブレーキ液の吸入・吐出動作を行わせる。これにより、M/C13内のブレーキ液が管路Hおよび管路Gを通じてポンプ39に吸入され、管路Gおよび管路Eを通じて前輪FL、FRのW/C34、35に供給される。このとき、第2差圧制御弁36内の調圧弁によりM/C13側とW/C34、35側で差圧が発生させられる状態とされているため、W/C34、35が加圧され、液圧制動力が発生させられる。
また、図1に示されるように、ハイブリッド車には、回生ブレーキ装置およびこの回生ブレーキ装置を制御するハイブリッドECU80が備えられている。
回生ブレーキ装置は、両前輪FL、FRを連結する車軸に接続されたモータ81と、モータ81に電気的に接続されたインバータ82およびインバータ82に電気的に接続されたバッテリ83等を備えた構成とされている。モータ81は、例えば交流同期型で構成され、インバータ82にてバッテリ83が発生させる直流電流を交流電流に変換させることで、モータ81への電力供給がなされるようになっている。インバータ82は、ハイブリッドECU80の制御信号に基づいてバッテリの直流電流を交流電流に変換する役割や、モータ81によって発電された交流電力を直流電力に変換してバッテリ83の充電を行う役割を果たす。
ハイブリッドECU80は、主として駆動系を制御するものである。このハイブリッドECU80は、車輪速度を検出する図示しない車輪速度センサの検出信号に基づいて車速を求めると共に、アクセルペダルに設置された図示しないアクセル操作量センサの出力信号を受け取ってアクセル操作量を求め、求めた車速やアクセル操作量を記憶したり、バッテリ83がフェール状態になっていないか、もしくは、満充電状態であるか否か等の状態を管理している。また、ハイブリッドECU80は、記憶した車速やアクセル操作量に基づいて回生ブレーキ制御等に必要な演算を行ったり、ブレーキECU70に対して回生ブレーキ制御に使用されるデータを供給したり、逆にブレーキECU70から必要なデータを受け取ったりする。
そして、ハイブリッドECU80は、ブレーキECU70と協調して回生ブレーキ制御等を行い、インバータ82を制御してモータ81の作動を制御する。すなわち、ハイブリッドECU80の制御信号に基づきインバータ82にてモータ81の作動を制御し、両前輪FL、FR(もしくはこれらを連結する車軸)の回転力でモータ81を駆動させることにより発電を行い、得られた電力によりバッテリ83の充電を行う。そして、この発電の際のモータ81の抵抗力により制動力が発生させられるため、これが回生制動力として用いられる。
このとき、ハイブリッドECU80は、実際に発生させた回生制動力(以下、回生実行制動力という)を求め、それをブレーキECU70に伝える。具体的には、モータ81が発生した逆起電力から回生実行制動力と対応する回生実行トルクを求めることができるため、周知の手法によってモータ81の逆起電力を求め、そこから回生実行制動力と対応する回生実行トルクを求める。この回生実行トルクもしくは回生実行トルクをさらに制動力換算して求めた回生実行制動力をブレーキECU70に伝える。
続いて、上記のように構成された車両用ブレーキ制御装置1の作動について説明する。まず、車両用ブレーキ制御装置1の具体的な作動の説明に先立ち、その作動を行う理由について説明する。
図3は、W/C圧とブレーキペダル11のストローク量の関係を表したグラフである。この図に示されるように、W/C圧とストローク量の関係は比例関係にならず、ストローク量が小さい領域ではストローク量の増加に対するW/C圧の増加量が小さいが、ストローク量が大きい領域になるとストローク量の増加に対するW/C圧の増加量が大きくなっている。
このため、例えば、回生制動力を液圧制動力にすり替える際に、ストローク量がA点からB点に変化したとすると、すり替えの初期においてはストローク量の増加に対するW/C圧の増加量が小さいが、すり替えが進むに連れてストローク量の増加に対するW/C圧の増加量が徐々に大きくなる。したがって、回生制動力を液圧制動力にすり替えるときに、単位時間当たりの回生制動力の減少量を一定、つまり回生制動力を置き換えられる単位時間当たりのW/C圧の増加量を一定にすると、単位時間当たりのストローク量の増加はすり替えの初期が最も大きく、その後、徐々に小さくなる。つまり、上述した図10に示した傾向となり、ドライバに与えるブレーキフィーリングを悪化させる原因となる。
したがって、本実施形態では、単位時間当たりのストローク量の増加が一定となるように、単位時間当たりの回生制動力の減少量、つまり回生制動力を置き換えられる単位時間当たりのW/C圧の増加量がすり替え初期には小さく、その後、徐々に大きくなるような制御を行う。
図4(a)は、本実施形態の車両用ブレーキ制御装置1を用いて制動力を発生させている際に、回生制動力を液圧制動力にすり替えるときの様子を時間軸を基準として示した図である。また、図4(b)は、図4(a)の時間軸と対応させてブレーキペダル11のストローク量の変化を表した図である。
図4(a)に示されるように、回生制動力を液圧制動力にすり替える場合、すり替えの初期には回生制動力の減少量を小さくし、すり替え開始からの時間経過と共に回生制動力の減少量が大きくしていく。そして、この回生制動力の減少分を液圧制動力で補償する。このようにすれば、図4(b)に示すように、単位時間当たりのストローク量の増加が一定となり、ドライバに与えるブレーキフィーリングを悪化させないようにできると言える。
次に、上記のように単位時間当たりのストローク量の変化が一定となるような形態とするためにブレーキECU70が実行する回生協調制御処理について説明する。図5は、回生協調制御処理のフローチャートである。この図に示される回生協調制御処理は、ブレーキECU70のROM等に予め記憶しておいたプログラムに従って実行されるもので、図示しないイグニッションスイッチがONされているときに、予め決められた演算周期毎に実行される。
まず、ステップ100では、入力処理を実行する。具体的には、M/C圧センサ61の検出信号を入力し、M/C圧を求めたり、ハイブリッドECU80から回生ブレーキ制御に必要となる様々なデータの入力を行う。M/C圧は、ブレーキペダル11のストローク量に応じて発生するため、M/C圧にてドライバの要求制動力を表している。そして、ステップ110では、求めたM/C圧よりトータル目標液圧、つまりドライバの要求制動力を発生させるために必要なW/C圧を演算する。換言すれば、ドライバの要求制動力をW/C圧換算値として求める。
次に、ステップ120では、回生許可し得る状況下であるか否かを判定する。具体的には、回生ブレーキ装置による回生制動力を発生させられる各種条件が揃っているか否かを判定するものであり、例えば、ブレーキペダル11が踏まれていること、車速が一定車速以上であること、バッテリ83がフェール状態もしくは満充電状態になっていないこと等が条件として挙げられる。なお、ブレーキペダル11が踏み込まれていることに関しては、ブレーキECU70に図示しないブレーキスイッチの検出信号が入力されるようにして判定に用いればよく、バッテリ83の状態に関しては、ハイブリッドECU80が管理しているため、ハイブリッドECU80からそのデータを受け取って判定に用いれば良い。
ここで、回生許可し得る状況下でなければ、回生ブレーキ装置が発生させる回生制動力に頼ることなく液圧ブレーキ装置が発生さえる液圧ブレーキのみによって要求制動力を発生させることになるため、ステップ130に進んでトータル目標液圧をそのまま目標W/C圧に設定する。
一方、回生許可し得る状況下であれば、ステップ140に進んですり替え中であるか否かを判定する。する替え中であるか否かは、後述するステップ150で実行されるすり替え開始判定において肯定判定されたときにセットされるすり替え開始フラグに基づいて判定される。そして、このステップ140で否定判定されると、ステップ150に進んですり替え開始判定が実行される。
すり替え開始判定は、ブレーキECU70のROM等に予め記憶させておいたプログラムによって行われる。ここで、すり替え開始と判定されたときには、ブレーキECU70からハイブリッドECU80に向けて送る回生指令値を小さくしていく等により、回生制動力の液圧制動力へのすり替えを行う。例えば、停止前の決められた車速(S1km/m)のときに回生制動力がすべて液圧制動力にすり替えられるように、そこから一定時間前をすり替え開始タイミングとして、そのタイミングに至ったときにすり替え開始と判定する。また、一定車速に至ったときをすり替え開始タイミングとしてすり替え開始と判定しても良い。なお、このすり替え開始判定に関しては、ここで説明した以外にも様々なものがあるが、従来より行われているものであるため詳細については省略する。
このようにして、すり替え開始判定が行われ、すり替え開始と判定されたときにはすり替え開始フラグがセットされる。そして、ステップ160において、すり替えが開始されたか否かがすり替え開始フラグがセットされているか否かに基づいて判定され、否定判定されればステップ170に進む。
ステップ170では、回生要求液圧の演算を行う。回生要求液圧は、ステップ110で求めたトータル目標液圧からM/C圧を差し引くことにより求められる。すなわち、液圧ブレーキ装置による液圧制動力は、倍力装置12による倍力作用に基づいてM/C13内に発生させられたM/C圧を基本としてW/C圧を発生させ、ポンプ19、39の作動によるW/C圧の加圧があれば、その分大きくなる。すり替え開始前の時点では、ポンプ19、39によるW/C圧の加圧が無いため、発生させたい回生制動力に対応する回生要求液圧は、トータル目標液圧からM/C圧を差し引いた値となる。
そして、ステップ180に進み、回生要求トルクを演算する。回生要求トルクは、ステップ170で求めた回生要求液圧をトルク換算したものである。この回生要求トルクがモータ81での発電に基づいて発生させる制動トルクとなる。
一方、ステップ160で肯定判定されるとステップ190に進み、すり替え時の回生要求トルクのMAPを決めるMAP決定処理を実行する。図6は、このMAP決定処理の詳細を示したフローチャートである。
まず、ステップ300では、回生実行液圧を求める。具体的には、ハイブリッドECU80で求めている回生実行トルクもしくは回生実行制動力を液圧換算することにより、回生実行液圧を求める。
続いて、ステップ310で回生終了時の予想W/C圧を演算する。具体的には、今回の演算周期におけるW/C圧を求め、このW/C圧に対してステップ300で求めた回生実行液圧を加算することで、回生ブレーキ制御終了時の予想W/C圧を求める。つまり、図4(a)に示すように、回生ブレーキ制御終了時には、回生制動力がすべて液圧制動力にすり替えられることになるため、今回の演算周期におけるW/C圧に対して回生実行液圧を加算すれば、回生ブレーキ制御終了時に発生させているW/C圧が予測できる。
なお、今回の演算周期におけるW/C圧に関しては、例えば、現在得られている減速度から求めることが可能である。例えば、図示しない車輪速度センサの検出信号に基づいて求めた車輪速度から車速を得て、その車速を時間微分することにより、もしくは、図示しない加速度センサの検出信号から直接的に減速度を求め、その減速度を発生させていると想定される制動力を求める。そして、求めた制動力をW/C圧換算することにより、今回の演算周期におけるW/C圧が求められる。
そして、ステップ320に進み、ブレーキペダル11のストローク量を演算する。このストローク量は、W/C圧−ストローク量特性に基づいて求められる。例えば、W/C圧−ストローク量特性は、上述した図3に示される関係となるため、図3に示す関係を表したMAP(もしくはそれに近似する関数式)をブレーキECU70のROM等に記憶しておき、ステップ310で求めた今回のW/C圧と対応するストローク量を求める。その後、ステップ330に進み、ステップ320と同様、図3に示す関係を表したMAP(もしくはそれに近似する関数式)に基づいて回生ブレーキ制御終了時の予想W/C圧に対応するストローク量を求める。
続く、ステップ340では、ステップ330で求めた回生ブレーキ制御終了時の予想W/C圧に対応するストローク量からステップ320で求めた今回のW/C圧と対応するストローク量の基づいて、具体的にはこれらの差を求めることにより、すり替え中のストローク変動量を演算する。そして、ステップ350に進み、単位時間当たりのストローク変動量を演算する。具体的には、回生ブレーキ制御の開始タイミングから回生ブレーキ制御の終了タイミングまでの時間間隔を演算し、ステップ340で求めたストローク変動量をこの時間間隔で割ることで求められる。
そして、ステップ360に進み、単位時間当たりのストローク変動量に基づき、回生要求液圧MAPを決定する。すなわち、W/C圧とストローク量のMAPより、単位時間当たりのストローク変動量が同じようになるように決める。例えば、図7に示される関係となり、時間の経過に伴って回生要求液圧の減少量が徐々に大きくなるようなMAPとなる。
なお、ここではMAPとしたが、このMAPに示される関係を2次関数式やそれ以上の高次関数式として近似し、その関数式にすり替え開始からの経過時間を代入することで回生要求液圧を求めることもできる。その場合、すり替え時の車速毎に対応して設けられた2次関数式もしくは高次関数式とし、車速が分かれば回生要求液圧を求めるための2次関数式もしくは高次関数式が判るようなものとしたり、すり替えに掛かる時間毎に対応して設けられた2次関数式もしくは高次関数式とし、車速が分かれば回生要求液圧を求めるための2次関数式もしくは高次関数式が判るようなものとすることができる。
このようにしてMAP決定処理を完了すると、再び図5に示す回生協調制御処理に戻り、ステップ200に進む。そして、ステップ200において、ステップ190のMAP決定処理にて決定したMAPを用いて回生要求トルクを求める。具体的には、すり替え開始からの経過時間を計測し、その経過時間に対応する回生要求トルクをMAPから読み出す。なお、すり替え開始からの経過時間は、例えば、すり替え開始フラグがセットされた時点からブレーキECU70内に備えられるタイマをスタートさせたり、図示しないカウンタのカウント値を演算周期毎にインクリメントするなどによって求められる。
次に、ステップ210に進み、ハイブリッドECU80に対してステップ200で求めた回生要求トルクを示す信号を送る。これに基づき、ハイブリッドECU80は、インバータ82を介してモータ81が駆動させられる形態、例えばモータ81と前輪FL、FRとを接続する電磁クラッチを接続状態にすることにより、前輪FL、FRの回転力でモータ81を駆動させることにより発電を行い、モータ81の抵抗力により回生制動力を発生させる。そして、このときのモータ81の駆動状態、例えば電磁クラッチの接続時間などが調整されることにより、回生制動力が回生要求トルクに対応した値となるように制御される。それと同時に、ハイブリッドECU80は、このときモータ81に発生した逆起電力に基づいて回生実行トルクを演算し、それを示す信号をブレーキECU70に対して返信するようになっている。
このため、ステップ220では、ハイブリッドECU80から送られてくる回生実行トルクを示す信号を受信する。そして、ステップ230において、回生実行トルクを液圧換算することにより回生実行液圧を求めたのち、ステップ240において、ステップ230で求めた回生実行液圧をステップ110で求めたトータル目標液圧から差し引くことにより目標W/C圧を求める。
このように、ステップ130やステップ240において目標W/C圧が求められると、ステップ250に進み、目標W/C圧からM/C圧を差し引くことで、ポンプ加圧に基づく液圧制動力を発生させるために必要なリニア弁出力を演算する。ここでいうリニア弁出力とは、第2差圧制御弁36にて発生させたい差圧を得るために必要な電流値のことを意味している。第2差圧制御弁36で発生させる差圧は、M/C圧に対してW/C圧を大きくできる圧力差分に相当するため、第2差圧制御弁36で発生させる差圧がそのままポンプ加圧に基づいて発生させたい液圧制動力に対応したW/C圧の増加分となる。
そして、最後に、ステップ260においてリニア弁出力として、ステップ250で求めた電流値の電流を第2差圧制御弁36のソレノイドに流すことで、第2差圧制御弁36に対して、発生させたい液圧制動力に対応したW/C圧の増加分に相当する差圧を発生させる。
以上のような回生協調制御処理を実行することにより、上述した図4(a)に示したように、回生制動力を液圧制動力にすり替えるときに、単位時間当たりのストローク量の増加が一定となるように、単位時間当たりの回生制動力の減少量がすり替え初期には小さく、その後、徐々に大きくなるような制御を実行することができる。このようにすれば、図4(b)に示すように、単位時間当たりのストローク量の増加が一定となり、ドライバに与えるブレーキフィーリングを悪化させないようにできる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。上記第1実施形態では、単位時間当たりの回生制動力の減少量がすり替え初期には小さく、その後、徐々に大きくなるような制御を実行することにより、単位時間当たりのストローク量の増加が一定となるようにしている。これにより、ドライバに与えるブレーキフィーリングを悪化させないようにしている。これに対して、本実施形態では、単位速度当たりの回生制動力の減少量をすり替え初期には小さく、その後、徐々に大きくなるような制御を実行する。したがって、本実施形態の車両用ブレーキ制御装置1の構成などについては第1実施形態と同様であり、ブレーキECU70で実行するMAP決定処理についてだけ異なっているため、異なった部分についてのみ説明する。
図8は、本実施形態の車両用ブレーキ制御装置1に備えられるブレーキECU70が実行するMAP決定処理の詳細を示したフローチャートである。この図に示されるように、本実施形態では、MAP決定処理のうちステップ300〜340までは上記第1実施形態と同様の処理を実行し、その後、ステップ370において、単位速度当たりのストローク変動量を演算する。ここでいう単位速度当たりのストローク変動量とは、車速が一定速度変化した場合のストローク変動量のことを意味しており、例えば、すり替え開始からすり替え終了までの速度変化分を等間隔に分割した値を一定速度として設定している。
そして、ステップ380では、単位速度当たりのストローク変動量が等しくなるように、W/C圧とストローク量のMAPより、回生要求液圧MAPを決定する。例えば、図7の横軸を速度に変えた関係となり、速度の変化に伴って回生要求液圧が徐々に大きくなるようなMAPとなる。なお、ここではMAPとしたが、このMAPに示される関係を2次関数式やそれ以上の高次関数式として近似することもできる。
このようにしてMAP決定処理を完了すると、再び図5に示す回生協調制御処理に戻り、ステップ200以降の処理を実行することで、第1実施形態と同様の制御を実行する。
このように、単位車速当たりのストローク変動量が一定とするような制御形態とすることもできる。このような単位車速当たりのストローク変動量を一定とする場合、厳密に言えば単位時間当たりのストローク変動量を一定にするものではないが、車速の減少はほぼ時間経過に対して一定であるため、単位車速当たりのストローク変動量を一定としても、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
ただし、車速の減少が時間経過に対して一定にならない場合もあり得る。そして、車速の減少が大きく、予定よりも早く車速が0になるような状況が発生したとすると、単位時間当たりのストローク変動量を一定に制御するようにすり替えを行うときに、すり替え終了前に車速が0になってしまう可能性もある。したがって、そのような場合も考慮に入れて、単位速度当たりのストローク変動量が一定となるような制御を行うようにすれば、確実にすり替えを終了させつつ、ほぼ上記第1実施形態と同様の効果を得ることが可能となり、よりロバスト性を持たせることができる。
(他の実施形態)
(1)上記第1実施形態では、単位時間当たりの回生制動力の減少量がすり替え初期には小さく、その後、徐々に大きくなるような制御を実行することにより、単位時間当たりのストローク量の増加が一定となるようにしている。これにより、ドライバに与えるブレーキフィーリングの悪化を防止している。これと同様に、ストローク量の変化がすり替えた瞬間に突然大きくなるのではなく、徐々に大きくなるような形態としても、ブレーキフィーリングの悪化を防止することが可能となる。
このようにストローク量の変化がすり替え開始から徐々に大きくなるような形態とした場合の様子を図9に示す。図9(a)は、回生制動力を液圧制動力にすり替えるときの様子を時間軸を基準として示した図である。また、図9(b)は、図9(a)の時間軸と対応させてブレーキペダル11のストローク量の変化を表した図である。この図に示すように、すり替え開始から徐々にストローク量の変化量が大きくされている。このような単位時間当たりのストローク量の変化量の関係については、例えば、上述した図7に示すMAP中の時間に対する回生要求液圧の関係に対して、時間の経過に伴うストローク量の変化量の増加がより大きくされたMAP(もしくはそれに近似した高次関数式)を利用して求めることができる。
(2)上記実施形態では、図3に示すようなW/C圧とペダルストローク量の関係を利用すべく、各W/C圧を求めたのち、各W/C圧に対応するペダルストローク量を求める形態とした。これと同様に、W/C圧そのもの以外にもW/C圧を表す(W/C圧と対応する)パラメータであってW/C圧と同様にペダルストローク量と図3に示される特性を有するものとして、車輪の制動力や減速度が上げられる。このため、制動力もしくは減速度を求め、制動力とペダルストローク量の関係もしくは減速度とペダルストロークの関係に基づいて、求めた制動力もしくは減速度に対応するペダルストローク量を求めることも可能である。
(3)上記実施形態では、車輪FL、FRもしくはこれらの車軸に対してモータ81が直結された構成を示したが、減速機などを通じて接続される形態もある。このような形態の車両であっても、本発明を適用することができる。
(4)上記実施形態では、ブレーキECU70およびハイブリッドECU80によって制御手段を構成した例を示したが、他のECUと共に制御手段が構成されるようにしても良い。また、上記実施形態で説明したブレーキECU70やハイブリッドECU80が有する各機能は一例として示したものであり、これらを統合した1つにECUにより各機能を実現しても構わないし、これら2つ以外のECU、例えば上述した各機能を実現する機能部が部分的に他のECUに備えられているような形態であっても構わない。
(5)ブレーキ操作部材としてブレーキペダル11を例に挙げて説明したが、ブレーキレバーであっても構わない。さらに、ブレーキ操作部材の操作に対応したドライバの要求制動力をM/C圧センサ61の検出信号に基づいて求めるようにしているが、ドライバの要求制動力と対応する出力を発生させる他のもの、例えば、ブレーキペダル11の踏力を検出する踏力センサの検出信号に基づいて求めても良い。
(6)上記実施形態では、すり替え時の回生要求トルクを求めるためのMAPとして、回生要求トルクと対応したパラメータとなる回生要求液圧のMAP(図6のステップ360等参照)もしくは関数式を用いるようにしているが、これをトルク換算したMAPもしくは関数式を最初から作成し、それを用いて回生要求トルクを求めることもできる。
(7)なお、各図中に示したステップは、各種処理を実行する手段に対応するものである。例えば、ブレーキECU70のうち、ステップ110の処理を実行する部分がトータル目標制動力演算手段に相当し、ステップ310の処理を実行する部分がすり替え時パラメータ検出手段に相当し、ステップ320の処理を実行する部分がすり替え時ストローク量検出手段に相当し、ステップ330の処理を実行する部分が終了時ストローク量検出手段に相当し、ステップ340の処理を実行する部分がストローク変動量演算手段に相当し、ステップ350、370の処理を実行する部分が単位変動量演算手段に相当し、ステップ360、380の処理を実行する部分が回生要求トルク特性決定手段に相当し、ステップ200の処理を実行する部分が回生要求トルク検出手段に相当する。
本発明の第1実施形態における車両用ブレーキ制御装置1が搭載されるハイブリッド車両の各機能のブロック構成を示した図である。 液圧ブレーキ装置を構成する各部の詳細構造を示した図である。 W/C圧とブレーキペダル11のストローク量の関係を表したグラフである。 (a)は、制動力を発生させている際に、回生制動力を液圧制動力にすり替えるときの様子を時間軸を基準として示した図であり、(b)は、(a)の時間軸と対応させてブレーキペダル11のストローク量の変化を表した図である。 ブレーキECU70が実行する回生協調制御処理のフローチャートである。 回生協調制御処理におけるMAP決定処理の詳細を示したフローチャートである。 時間の経過に伴う回生要求液圧特性のMAPを示したグラフである。 本発明の第2実施形態で説明するブレーキECU70が実行するMAP決定処理の詳細を示したフローチャートである。 (a)は、回生制動力を液圧制動力にすり替えるときの様子を時間軸を基準として示した図であり、(b)は、(a)の時間軸と対応させてブレーキペダル11のストローク量の変化を表した図である。 (a)は、回生制動力を液圧制動力にすり替えるときの様子を時間軸を基準として示した図であり、(b)は、(a)の時間軸と対応させてブレーキペダルのストローク量の変化を表した図である。
符号の説明
1…車両用ブレーキ制御装置、11…ブレーキペダル、12…倍力装置、
13…M/C、14、15、34、35…W/C、、16、36…差圧制御弁、
19…ポンプ、50…ブレーキ液圧制御用アクチュエータ、60…モータ、
61…M/C圧センサ、70…ブレーキECU、80…ハイブリッドECU、
81…モータ、82…インバータ、83…バッテリ。

Claims (7)

  1. ドライバがブレーキ操作部材(11)を操作したときのブレーキ操作力を倍力する倍力装置(12)と、この倍力された力に応じたマスタシリンダ液圧を発生させるマスタシリンダ(13)と、このマスタシリンダ液圧に基づくホイールシリンダ圧が付与されることにより、各車輪(FL〜RR)に対して液圧制動力を発生させるホイールシリンダ(14、15、34、35)と、前記マスタシリンダ内のブレーキ液を吸入して前記ホイールシリンダに向けて吐出することにより前記ホイールシリンダの加圧を行うポンプ(19、39)とを有して構成され、前記ホイールシリンダに対して付与するホイールシリンダ圧に基づいて液圧制動力を発生させる液圧ブレーキ装置と、
    前記車輪の回転力に基づいて発電を行うことにより、前記車輪に対して発電に基づく抵抗力を付与することで回生制動力を発生させる回生ブレーキ装置(81〜83)と、
    前記液圧ブレーキ装置および前記回生ブレーキ装置の協調制御を行うことにより、前記液圧ブレーキ装置が発生させる液圧制動力および前記回生ブレーキ装置が発生させる回生制動力を制御する制御手段(70、80)と、を有し、
    前記制御手段は、制動中に、前記回生ブレーキ装置が発生させている回生制動力を前記液圧ブレーキ装置が発生させる液圧制動力にすり替える制御を実行する機能を有しており、該すり替え開始からの時間経過に伴って、前記回生制動力を前記液圧制動力にすり替える単位時間または単位速度あたりの量を徐々に大きく設定することを特徴とする車両用ブレーキ制御装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記ブレーキ操作部材(11)の操作に対応した前記ドライバの要求するトータル目標制動力を演算するトータル目標制動力演算手段(110)と、
    前記すり替え時に前記液圧ブレーキ装置により発生させられている前
    記ホイールシリンダ圧を表すパラメータを検出するすり替え時パラメータ検出手段(310)と、
    前記すり替え時パラメータ検出手段にて検出された前記ホイールシリンダ圧を表すパラメータと対応する前記ブレーキ操作部材(11)のストローク量を求めるすり替え時ストローク量検出手段(320)と、
    前記すり替え終了時に前記液圧ブレーキ装置により発生させられるであろう予想ホイールシリンダ圧を表すパラメータを演算する予想パラメータ演算手段(310)と、
    前記予想パラメータ演算手段にて演算された前記予想ホイールシリンダ圧を表すパラメータと対応する前記ブレーキ操作部材(11)のストローク量を求める終了時ストローク量検出手段(330)と、
    前記すり替え時ストローク量検出手段で求めた前記ストローク量および前記終了時ストローク量検出手段で求めた前記ストローク量に基づいて、前記すり替えによるストローク変動量を演算するストローク変動量演算手段(340)と、
    前記ストローク変動量演算手段で演算した前記ストローク変動量に基づいて、単位時間当たりもしくは単位速度当たりのストローク量の増加が実質的に一定、もしくは、前記すり替え開始からの時間経過もしくは車速減少に伴って徐々に大きくするように、前記単位時間当たりもしくは前記単位速度当たりのストローク変動量を演算する単位変動量演算手段(350、370)と、
    前記単位変動量演算手段で求められる前記単位時間当たりもしくは前記単位速度当たりのストローク変動量に対応する回生要求トルクのMAPもしくは関数式を決定する回生要求トルク特性決定手段(360、380)と、
    前記回生要求トルク特性決定手段で決定したMAPもしくは関数式に基づいて回生要求トルクを求める回生要求トルク検出手段(200)と、を有していることを特徴とする請求項1に記載の車両用ブレーキ制御装置。
  3. 前記回生要求トルク特性決定手段(360、380)は、前記単位時間当たりもしくは前記単位速度当たりのストローク変動量に対応する回生要求トルクのMAPとして、前記すり替え開始からの時間経過に伴って前記回生要求トルクの減少量が大きくなるMAPもしくは前記すり替え開始の車速からの車速減少に伴って前記回生要求トルクの減少量が大きくなるMAPを用いていることを特徴とする請求項2に記載の車両用ブレーキ制御装置。
  4. 前記回生要求トルク特性決定手段(360、380)は、前記単位時間当たりもしくは前記単位速度当たりのストローク変動量に対応する回生要求トルクの関数式として、前記すり替え開始からの時間経過もしくは前記すり替え開始の車速からの車速減少と前記回生要求トルクとの関係を近似した2次関数式もしくはそれ以上の高次関数式を用いていることを特徴とする請求項2に記載の車両用ブレーキ制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記ホイールシリンダ圧を表すパラメータとして、該ホイールシリンダ圧そのものを用いていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1つに記載の車両用ブレーキ制御装置。
  6. 前記制御手段は、前記ホイールシリンダ圧を表すパラメータとして車両の減速度を用いていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1つに記載の車両用ブレーキ制御装置。
  7. 前記制御手段は、前記ホイールシリンダ圧を表すパラメータとして車輪の制動力を用いていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1つに記載の車両用ブレーキ制御装置。
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