JP2003237554A - 自動車用制動装置のシミュレーション方法、プログラム、並びに当該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

自動車用制動装置のシミュレーション方法、プログラム、並びに当該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2003237554A
JP2003237554A JP2002043070A JP2002043070A JP2003237554A JP 2003237554 A JP2003237554 A JP 2003237554A JP 2002043070 A JP2002043070 A JP 2002043070A JP 2002043070 A JP2002043070 A JP 2002043070A JP 2003237554 A JP2003237554 A JP 2003237554A
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JP
Japan
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braking
brake
amount
model
stroke
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Application number
JP2002043070A
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English (en)
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Daijiro Emoto
大二郎 江本
Tetsuya Tatehata
哲也 立畑
Hisami Terajima
久視 寺島
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/82Elements for improving aerodynamics

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  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】実車による検証テストに近い精度でのブレーキ
操作フィーリングや制動性能の検証を行う。 【解決手段】ペダルモデル2〜マスタシリンダモデル4
までの各部品群を機械的損失系モデルとして定義し、マ
スタシリンダモデル4〜フロントブレーキモデル7及び
リアブレーキモデル11までの各部品群を消費液量系モ
デルとして定義し、これら各モデルを機械的損失及び消
費液量を求めるという同一の基準で連続したモデルとし
て互いに連結してシミュレーションモデルを作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用制動装置
の制動性能を検証するシミュレーションに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の性能評価は試作車を用い
た実験研究による検証からシミュレーションによる仮想
検証に移行してきている。
【0003】例えば、特開平9−257663号公報に
は、タイヤが路面に接地したトレッド面のパターン要素
の単位時間当たりの接地面積の平均値からタイヤ騒音の
良否を評価するシミュレーション方法が提案されてい
る。
【0004】また、特開平9−147007号公報に
は、物体同士の干渉チェックをするために、干渉チェッ
ク対象物のCADデータと単位形状の集合体とを予め指
定された位置関係でモデル化して動作シミュレーション
を行い、物体同士の干渉空間又は非干渉空間を生成する
シミュレーション方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記シミュレーション
を用いた仮想検証においては、シミュレーションの完成
度を高めることによって試作車の低減にも貢献し、或い
は試作車の効率的な利用を図り、結果として自動車の開
発期間の大幅な短縮、試作車の削減(解消)、開発コス
ト低減などを実現できることが望まれている。ここで、
自動車用制動装置に着目すると、ドライバによるブレー
キ操作時の制動性能の検証のみならず、踏力量やストロ
ーク量などのブレーキ操作フィーリングに関係する制動
性能の検証が行えることや、これらの検証によってブレ
ーキライニングなどの部品交換、即ち、部品性能の変更
に応じて再シミュレーションが容易にかつ正確に行える
ことが望まれている。
【0006】本発明は、上述の事情に鑑みてなされ、そ
の目的は、実車による検証テストに近い精度でのブレー
キ操作フィーリングや制動性能の検証が行えるシミュレ
ーション方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、目的
を達成するために、本発明の自動車用制動装置の制動性
能を検証するシミュレーション方法は、前記制動装置を
複数の部品群に分類し、前記分類された各部品群の夫々
に対して、制動時の踏み込み動作に伴う踏込ストローク
によって生じる制動力を発生させるために用いられる制
動ストロークに対する損失量を、所定の入力値ごとに測
定記憶し、前記入力値に応じて前記各部品群ごとの前記
損失量を個々に演算すると共に、それらをすべて加算す
ることで前記損失量を差し引いた真の制動ストローク量
を検証可能とした。
【0008】また、好ましくは、前記制動ストロークに
対する損失量は、少なくともブレーキペダル、倍力装
置、マスタシリンダの機械的なガタに起因した機械的損
失系と、少なくともブレーキ装置、ブレーキホースの液
圧の作用に伴う部材変形に起因した消費液量系とから構
成されている。
【0009】また、好ましくは、車両や前記各部品群の
制動性能に関する固有の諸元が予め定義され、前記制動
ストローク量に比例して発生する減速度、若しくは踏力
により発生する減速度が検証可能である。
【0010】また、好ましくは、前記ストローク量によ
り発生する減速度の目標値、若しくは踏力により発生す
る減速度の目標値が予め定義され、当該減速度と当該目
標値との差が検証可能である。
【0011】また、好ましくは、前記部品群は、少なく
ともブレーキペダル、ブレーキブースタ、マスタシリン
ダ、ブレーキ液圧ユニット、フロント及びリアブレーキ
ホース、フロント及びリアブレーキ装置、フロント及び
リアタイヤを含む。
【0012】また、好ましくは、前記各部品群は個々に
独立して制動性能に関する諸元及び制動ストロークに対
する損失量を設定したモデルとして定義され、当該モデ
ルは各部品群の組み合わせ及び変更が可能となるように
構成されている。
【0013】また、好ましくは、前記部品群のうち、ブ
レーキ摩擦材は、初速度とブレーキ液圧と摩擦係数特性
との三次元マトリックスデータを用いて当該ブレーキ摩
擦材の摩擦係数特性が定義され、当該データに基づいて
踏力の変化に応じた演算を行う。
【0014】また、好ましくは、前記部品群のうち、ブ
レーキホースは、所定の踏力付与時におけるブレーキ液
圧の作用に起因したブレーキホースの膨張量を前記消費
液量として定義され、当該消費液量は、実際のレイアウ
トに近づけて予め設定された所定の条件下で所定の入力
値ごとに測定され、当該測定されたデータに基づいて踏
力の変化に応じた演算を行う。
【0015】また、好ましくは、前記部品群のうち、マ
スタシリンダは、制動性能に関する諸元としてスプリン
グの変位量に対するばね力が定義されており、当該スプ
リングの変位量は、前記損失量から演算される制動スト
ローク量に反映されるように、当該マスタシリンダのス
プリングの変位量の演算値にフィードバックされる。
【0016】尚、上記シミュレーション方法を実行する
ためのプログラムや当該プログラムが記録されたコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体を、コンピュータに供給
して、当該コンピュータが記録媒体に記録されたプログ
ラムコードを読み出して、上記シミュレーションを実行
するようにしてもよい。
【0017】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、制動装置を複数の部品群に分類し、分類された各部
品群の夫々に対して、制動時の踏み込み動作に伴う踏込
ストロークによって生じる制動力を発生させるために用
いられる制動ストロークに対する損失量を、所定の入力
値ごとに測定記憶し、入力値に応じて各部品群ごとの前
記損失量を個々に演算すると共に、それらをすべて加算
することで損失量を差し引いた真の制動ストローク量を
検証可能としたことにより、制動装置を部品単位に分類
して、これら各部品群を、損失量を求めるという同一の
基準でモデル化してため、各部品群が連続したモデルと
して互いに連結することが可能となり、シミュレーショ
ンによる検証が可能となった。また、制動性能の検証の
みならず、ブレーキ操作フィーリングに関係する制動性
能の検証が行え、実車テストと同様に、部品群単位で性
能を変更した場合にも再シミュレーションが容易に、か
つ正確に行えるという効果がある。
【0018】請求項2の発明によれば、制動ストローク
に対する損失量は、少なくともブレーキペダル、倍力装
置、マスタシリンダの機械的なガタに起因した機械的損
失系と、少なくともブレーキ装置、ブレーキホースの液
圧の作用に伴う部材変形に起因した消費液量系とから構
成されていることにより、機械系部分、油圧系部分の双
方の部品群に対してガタに起因した機械損失と、液圧に
起因した部材変形に伴う消費液量という損失量でモデル
を定義でき、各部品群が連続したモデルとして互いに連
結することが可能となり、シミュレーションによる検
証、特に、実情に耐えうる制動性能の検証が可能となっ
た。
【0019】請求項3の発明によれば、車両や前記各部
品群の制動性能に関する固有の諸元が予め定義され、制
動ストローク量に比例して発生する減速度、若しくは踏
力により発生する減速度が検証可能であることにより、
ブレーキ操作時のブレーキ操作フィーリングや制動性能
が確実に検証可能であることから、実車による検証を減
少又は削除することができる。
【0020】請求項4の発明によれば、ストローク量に
より発生する減速度の目標値、若しくは踏力により発生
する減速度の目標値を予め定義し、当該減速度と当該目
標値との差を検証することにより、より目標値に近づく
ように各部品群を定義して検証することができる。
【0021】請求項5の発明によれば、部品群は、少な
くともブレーキペダル、ブレーキブースタ、マスタシリ
ンダ、ブレーキ液圧ユニット、フロント及びリアブレー
キホース、フロント及びリアブレーキ装置、フロント及
びリアタイヤを含むことにより、実車テストと同等の条
件での検証が可能となる。
【0022】請求項6の発明によれば、各部品群は個々
に独立して制動性能に関する諸元及び制動ストロークに
対する損失量を設定したモデルとして定義され、当該モ
デルは各部品群の組み合わせ及び変更が可能となるよう
に構成されていることにより、実車テストと同様に、性
能の異なる部品に交換した場合の再検証を容易に、かつ
迅速に行うことができる。
【0023】請求項7の発明によれば、部品群のうち、
ブレーキ摩擦材は、初速度とブレーキ液圧と摩擦係数特
性との三次元マトリックスデータを用いて当該ブレーキ
摩擦材の摩擦係数特性が定義され、当該データに基づい
て踏力の変化に応じた演算を行うことにより、ブレーキ
摩擦材の摩擦係数特性を正確に定義でき、実車テストと
同等のシミュレーション結果を得ることができる。
【0024】請求項8の発明によれば、部品群のうち、
ブレーキホースは、所定の踏力付与時におけるブレーキ
液圧の作用に起因したブレーキホースの膨張量を消費液
量として定義され、当該消費液量は、実際のレイアウト
に近づけて予め設定された所定の条件下で所定の入力値
ごとに測定され、当該測定されたデータに基づいて踏力
の変化に応じた演算を行うことにより、制動性能の検証
精度を向上させることができる。
【0025】請求項9の発明によれば、部品群のうち、
マスタシリンダは、制動性能に関する諸元としてスプリ
ングの変位量に対するばね力が定義されており、当該ス
プリングの変位量は、前記損失量から演算される制動ス
トローク量に反映されるように、当該マスタシリンダの
スプリングの変位量の演算値にフィードバックされるこ
とにより、スプリングの変位によるストローク量及び変
位に伴う反力の発生タイミングを正確にし、踏力を検証
する際の検証精度を大幅に向上させることができる。
【0026】請求項10,11の発明によれば、上記シ
ミュレーション方法を実行するためのプログラムや当該
プログラムコードが記録されたコンピュータ読み取り可
能な記録媒体を、コンピュータに供給して、当該コンピ
ュータが記録媒体に記録されたプログラムコードを読み
出して、上記シミュレーションを実行するようにしても
同様の効果を奏する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0028】尚、以下に説明する実施の形態は、本発明
の実現手段としての一例であり、本発明は、その趣旨を
逸脱しない範囲で下記実施形態を修正又は変形したもの
に適用可能である。
【0029】はじめに、本発明のシミュレーション対象
となる自動車用制動装置の機械的構成について説明す
る。 [自動車用制動装置]図1は本発明に係る実施形態の自
動車用制動装置の概略構成を例示する図であり、図2は
図1の油圧回路図である。
【0030】本実施形態の自動車用制動装置はABSシ
ステムを構成し、図1及び図2に示すように、ブレーキ
ブースタ(バキュームブースタやハイドロブースタを含
む)21はエンジンの吸気負圧、圧縮空気、油圧などを
利用してドライバが踏み込んだブレーキペダル22の踏
力圧を増大させ、ドライバがブレーキペダル22を踏み
込む際に必要な踏力を軽減させる。マスタシリンダ23
はブレーキブースタ21で増大された踏圧力に応じたブ
レーキ液圧(マスタシリンダ圧)を発生させる。マスタ
シリンダ23で発生したブレーキ液圧は、2本の液圧供
給ライン24、25により周知の液圧ユニット26に送
給され、この液圧ユニット26により車両の前後左右の
4車輪に分配されて、右前輪FRのブレーキ装置27F
R、左前輪FLのブレーキ装置27FL、右後輪RRの
ブレーキ装置27RR、左後輪RLのブレーキ装置27
RLに夫々送給される。
【0031】上記液圧ユニット26は、モータ26aに
より電気的に駆動される液圧ポンプ26bを備え、各液
圧供給ライン24、25内のブレーキ液圧を所望の圧力
に保持している。
【0032】2本の液圧供給ライン24、25のうち、
第1液圧供給ライン24は液圧ユニット26から前輪と
後輪に分岐して、夫々右前輪のブレーキ装置27FRの
キャリパピストンと左後輪のブレーキ装置27RLのホ
イールシリンダとに接続される一方、第2液圧供給ライ
ン25も同様に分岐して左前輪のブレーキ装置27FL
のキャリパピストンと右後輪のブレーキ装置27RRの
ホイールシリンダとに接続されており、ブレーキ液圧配
管はいわゆるクロスタイプの2系統配管を構成してい
る。
【0033】また、第1液圧供給ライン24は、当該ラ
イン内のブレーキ液圧を増圧する増圧ソレノイドバルブ
24aと減圧する減圧ソレノイドバルブ24bを介して
右前輪のブレーキ装置27FRのキャリパピストンを駆
動すると共に、増圧ソレノイドバルブ24cと減圧する
減圧ソレノイドバルブ24dを介して左後輪のブレーキ
装置27RLのホイールシリンダを駆動する。
【0034】また、第2液圧供給ライン25も同様に、
当該ライン内のブレーキ液圧を増圧する増圧ソレノイド
バルブ25aと減圧する減圧ソレノイドバルブ25bを
介して左前輪のブレーキ装置27FLのキャリパピスト
ンを駆動すると共に、増圧ソレノイドバルブ25cと減
圧する減圧ソレノイドバルブ25dを介して右後輪のブ
レーキ装置27RLのホイールシリンダを駆動する。
【0035】上記増圧ソレノイドバルブ24a,24
c,25a,25c、減圧ソレノイドバルブ24b,2
4d,25b,25dは、2ポート2位置の常開型の電
磁弁であり、ABSコントローラ40からの信号を受け
て開状態と閉状態との間で切り替えられて、各ブレーキ
装置27FR、27FL、27RR、27RLのキャリ
パピストンやホイールシリンダに対してマスタシリンダ
23から供給されるブレーキ液圧を調整する。
【0036】また、第1及び第2液圧供給ライン24,
25にはリザーバ30が設けられ、ブレーキ液圧の減圧
時に減圧をスムーズに行うためにキャリパピストンから
のブレーキ液を一時的に貯える。
【0037】そして、ABSコントローラ40からの制
御信号が出力されない間は、ドライバによるブレーキペ
ダル22の踏み込み操作に応じてマスタシリンダ23で
発生したブレーキ液圧が、開状態になっている増圧ソレ
ノイドバルブ24a,24c,25a,25cを介して
キャリパピストンやホイールシリンダに供給されて各車
輪に制動力が付与される。また、ABSコントローラ4
0からの制御信号の入力を受けて増圧ソレノイドバルブ
24a,24c,25a,25c及び減圧ソレノイドバ
ルブ24b,24d,25b,25dが夫々独立に開閉
作動されることでブレーキ装置27FR、27FLのキ
ャリパピストン圧とブレーキ装置27RR、27RLの
ホイールシリンダ圧が増減されて、各車輪に付与される
制動力が夫々制御される。
【0038】ABSコントローラ40は、CPU、RO
M、RAM、インターフェース回路等からなり、各種セ
ンサからの検出信号として車輪速度、シフトレンジ、ブ
レーキ液圧、エンジン回転数などに基づいて、増圧ソレ
ノイドバルブ24a,24c,25a,25c及び減圧
ソレノイドバルブ24b,24d,25b,25dに制
御信号を夫々出力してABS制御を実行する。 [制動性能のシミュレーション]次に、自動車用制動装
置をモデル化してその制動性能をコンピュータシステム
を用いたシミュレーションにより検証する方法について
説明する。
【0039】本実施形態の自動車用制動装置の制動性能
検証シミュレーションは、上記自動車用制動装置を複数
の部品群に分類し、これらの分類された各部品群に対し
て個々に独立して制動性能に関する諸元及び制動ストロ
ークに対する損失量を設定したモデルが作成されてお
り、これらモデルは各部品群の組み合わせ及び変更が可
能となるように構成されている。
【0040】そして、これらの各部品群の夫々に対し
て、ドライバの制動操作時のブレーキペダルの踏み込み
動作に伴う各部品群の制動ストロークと、ブレーキペダ
ルから入力される踏力によって生じる制動力を発生させ
るために用いられる制動ストロークに対する損失量を、
所定の入力値ごとに予め測定により記憶してモデルに反
映させ、この入力値を変化させることにより各部品群ご
との損失量を個々に演算すると共に、それらをすべて加
算することで踏力に対する損失量を差し引いた真の制動
ストローク量を検証可能としたもので、このようなシミ
ュレーションが実行可能に構築されたコンピュータシス
テム、若しくは市販のコンピュータシステムに供給され
て上記シミュレーションを実行可能なコンピュータプロ
グラム、或いは当該コンピュータシステムによって読み
取り可能な当該コンピュータプログラムを記録した記録
媒体の形態で実現される。
【0041】上記シミュレーションでは、予め実験など
によって車両諸元や各部品群の固有の諸元を定義してモ
デルが作成され、上記ブレーキペダルのストローク量に
より発生する車体減速度、若しくは上記踏力により発生
する車体減速度を検証するに当たって、上記ストローク
量や踏力により発生する車体減速度の目標値を予め定義
し、当該車体減速度と当該目標値との差を検証すること
により、より実車に近いブレーキ操作フィーリングや制
動性能の検証を行う。尚、車体減速度から急制動時の停
止距離を検証してもよい。
【0042】図3は、本実施形態に係る自動車用制動装
置のシミュレーションモデル全体の構成を例示する図で
ある。
【0043】図3において、本実施形態のシミュレーシ
ョンモデルは、大別すると、制動ストロークに対する損
失量として、少なくともブレーキペダル、ブレーキブー
スタ(倍力装置)、マスタシリンダの機械的なガタに起
因した機械的損失系モデルと、少なくともブレーキ装
置、ブレーキホースの液圧の作用に伴う部材変形に起因
した消費液量系モデルとから構成され、各部品群が連続
したモデルとして互いに連結されている。
【0044】具体的には、ドライバ1のブレーキ操作に
伴う踏力データが入力されると共に、この踏力データに
基づいてオペレーションロッドの推力データを出力する
ブレーキペダル及びペダル支持構成をモデル化したペダ
ルモデル2と、ペダルモデル2からオペレーションロッ
ドの推力データが入力されると共に、この推力データに
基づいてプッシュロッドの推力データを出力するブレー
キブースタをモデル化したブレーキブースタモデル3
と、このブレーキブースタモデル3からプッシュロッド
の推力データが入力されると共に、この推力データに基
づいてマスタシリンダ圧データを出力するマスタシリン
ダをモデル化したマスタシリンダモデル4と、このマス
タシリンダモデル4からマスタシリンダ圧データが入力
されると共に、このマスタシリンダ圧データに基づいて
前輪ブレーキ装置へのフロント液圧データと後輪ブレー
キ装置へのリア液圧データを出力するABSシステムの
液圧ユニットをモデル化した液圧ユニットモデル5と、
この液圧ユニットモデル5からフロント液圧データが入
力されると共に、このフロント液圧データに基づいて前
輪ブレーキ装置のキャリパピストンへのピストン液圧デ
ータを出力するフロントブレーキホースをモデル化した
フロントブレーキホースモデル6と、このフロントブレ
ーキホースモデル6からピストン液圧データが入力され
ると共に、このピストン液圧データに基づいてフロント
タイヤへのフロント制動トルクデータを出力する前輪ブ
レーキ装置をモデル化したフロントブレーキモデル7
と、このフロントブレーキモデルからフロント制動トル
クデータが入力されると共に、このフロント制動トルク
データに基づいてフロントタイヤに対するフロント制動
力データを出力するフロントタイヤをモデル化したフロ
ントタイヤモデル8と、液圧ユニットモデル5からリア
液圧データが入力されると共に、リア液圧データに基づ
いてリアプロポーショニング(P)バルブ液圧データを
出力するPバルブをモデル化したPバルブモデル9と、
このPバルブモデル9からPバルブ液圧データが入力さ
れると共に、このPバルブ液圧データに基づいて後輪ブ
レーキ装置のホイールシリンダへのホイールシリンダ液
圧データを出力するリアブレーキホースをモデル化した
リアブレーキホースモデル10と、このリアブレーキホ
ースモデル10からリアホイールシリンダ液圧データが
入力されると共に、このリアホイールシリンダ液圧デー
タに基づいてリアタイヤへのリア制動トルクデータを出
力する後輪ブレーキ装置をモデル化したリアブレーキモ
デル11と、このリアブレーキモデル11からリア制動
トルクデータが入力されると共に、このリア制動トルク
データに基づいてリアタイヤに対するリア制動力データ
を出力するリアタイヤをモデル化したリアタイヤモデル
12とを備え、上記フロント制動力データとリア制動力
データとから減速度が出力される。
【0045】また、上記マスタシリンダモデル4、液圧
ユニットモデル5、フロントブレーキホースモデル6、
フロントブレーキモデル7、Pバルブモデル9、リアブ
レーキホースモデル10、リアブレーキモデル10は、
ブレーキホースなどのブレーキ液の供給系統に対するブ
レーキ液圧の作用に伴う部材変形に起因した消費液量が
個々に定義されており、各モデルごとの消費液量が個々
に演算されると共に、各モデルにおける消費液量を加算
した総消費液量がマスタシリンダモデル4にフィードバ
ックされる。
【0046】マスタシリンダモデル4は、この総消費液
量データを含む反力としてマスタシリンダピストンスト
ロークデータをプッシュロッド−マスタシリンダ連結モ
デル13に出力し、このプッシュロッド−マスタシリン
ダ連結モデル13は、マスタシリンダピストンストロー
クデータに基づいた反力としてプッシュロッドストロー
クデータをブレーキブースタモデル3に出力する。
【0047】更に、ブレーキブースタモデル3は、プッ
シュロッドストロークデータに基づいた反力としてオペ
レーションロッドストロークデータをオペレーションロ
ッド−ペダル連結モデル14に出力し、このオペレーシ
ョンロッド−ペダル連結モデル14は、オペレーション
ロッドストロークデータに基づいた反力としてブレーキ
ペダルストロークデータをペダルモデル2に出力する。
【0048】また、ペダルモデル2は、ブレーキペダル
ストロークデータに基づいた反力として支点変位データ
を車体剛性モデル15に出力し、この車体剛性モデル1
5は、支点変位データに基づいて踏力に対する反力とし
てペダルストロークデータを出力する。
【0049】また、上記マスタシリンダモデル4は、ス
プリングの変位量に対するばね力が定義されており、当
該スプリングの変位量は上記消費液量が反映されされる
ように、当該マスタシリンダモデル4のスプリングの変
位量の演算値にフィードバックされるので、スプリング
の変位によるストローク量及び変位に伴う反力の発生タ
イミングを正確にし、踏力を検証する際の検証精度を大
幅に向上させることができる。
【0050】上記プッシュロッド−マスタシリンダ連結
モデル13、オペレーションロッド−ペダル連結モデル
14、ボディ剛性モデル15は、機械的なガタや変形に
起因した機械的損失が個々に定義されており、各モデル
ごとの機械的損失が個々に演算されると共に、バキュー
ムブースタモデル3、ペダルモデル2にフィードバック
されて、上記消費液量と機械的損失を差し引いた真のペ
ダルストロークデータが演算される。
【0051】ここで、ペダルモデル2〜マスタシリンダ
モデル4までの各部品群は、上記機械的損失系モデルと
して定義される一方、マスタシリンダモデル4〜フロン
トブレーキモデル7及びリアブレーキモデル11までの
各部品群は、上記消費液量系モデルとして定義される。
【0052】尚、上記ブレーキ液の消費液量にはブレー
キ液の圧縮性を示すデータが含まれている。また、ブレ
ーキブースタモデル3には、エンジンの吸気負圧、圧縮
空気、油圧などのデータも入力される。
【0053】更に、フロントブレーキモデル7及びリア
ブレーキモデル11には車両の制動時の初速度データが
入力され、フロントタイヤモデル8及びリアタイヤモデ
ル12には路面の摩擦係数データが夫々入力される。
【0054】そして、車体減速度は、フロント制動力デ
ータとリア制動力データの加算値を車体重量データで除
算して空力特性などの走行抵抗データを差し引くことに
より出力される。
【0055】上記車体重量データは車両諸元、即ち、車
両重量、重心位置、制動時の重心位置、ホイールベース
などに基づいて予め定義されている。
【0056】図4はフロントブレーキモデルが持つフロ
ントブレーキ摩擦材の摩擦係数特性を示し、図5はリア
ブレーキモデルが持つリアブレーキ摩擦材の摩擦係数特
性を示しており、フロント及びリアブレーキモデル7,
11では、ブレーキ摩擦材(ブレーキパッドやブレーキ
シュー)の摩擦係数特性データが予め定義されている。
【0057】上記フロントブレーキモデル7のブレーキ
摩擦材の摩擦係数特性は、図4に示すように、車両の制
動時の初速度とキャリパピストン液圧と摩擦係数特性と
の三次元マトリックスデータを用いて定義されている。
また、上記リアブレーキモデル11のブレーキ摩擦材の
摩擦係数特性も、図5に示すように、車両の制動時の初
速度とホイール心理だ液圧と摩擦係数特性との三次元マ
トリックスデータを用いて定義されている。
【0058】そして、上記初速度とブレーキ液圧と摩擦
係数特性との三次元マトリックスデータから踏力の変化
に応じた演算を行うことで、ブレーキ摩擦材の摩擦係数
特性を正確に定義でき、実車テストと同等のシミュレー
ション結果を得ることができる。
【0059】図4及び図5において、各ブレーキモデル
7,10の摩擦係数は、初速度及びブレーキ液圧に対す
るマップで示される特性を持っている。 [消費液量の演算]図6及び図7は、フロント及びリア
の各ブレーキホースモデル6,10におけるフロント液
圧データ及びリア液圧データに対する消費液量の変化を
示すマップであり、各ブレーキホースモデル6,10で
の消費液量は、所定の踏力付与時におけるブレーキ液圧
の作用に起因したブレーキホースの膨張量として定義さ
れ、例えば、マスタシリンダ4から各車輪のブレーキ装
置に配管される鋼管部分の消費液量と、各車輪のブレー
キ装置において鋼管部分からキャリパピストンやホイー
ルシリンダに連結されるフレキシブルホースの消費液量
が夫々図示のように予め定義される。尚、フレキシブル
ホースの消費液量は、雰囲気温度ごとの設定が可能であ
る。
【0060】また、各ブレーキホースモデル6,10で
のブレーキ液の消費液量は、鋼管部分では曲折による機
械損失、フレキシブルホースではブレーキホースの膨張
による機械損失を考慮した実際のレイアウトに近い条件
で定義されている。
【0061】そして、ブレーキホースモデル6,10の
消費液量は、実際のレイアウトに近づけて予め設定され
た条件下で踏力値ごとに測定され、当該測定されたデー
タに基づいて踏力の変化に応じた演算を行うことによ
り、制動性能の検証精度を向上させることができる。 [シミュレーション結果]図8はブレーキペダルに入力
される踏力に対するブレーキペダルのストローク量の変
化であって、本実施形態によるシミュレーション結果と
目標値とを比較して示すマップ、図9はブレーキペダル
のストローク量に対する車体減速度の変化であって、本
実施形態によるシミュレーション結果と目標値とを比較
して示すマップ、図10はブレーキペダルに入力される
踏力に対する車体減速度の変化であって、本実施形態に
よるシミュレーション結果と目標値とを比較して示すマ
ップである。
【0062】図8乃至図10に示すように、上記ブレー
キペダルの踏力に対するストローク量や、上記ストロー
ク量や踏力により発生する車体減速度の目標値を予め設
定しておき、当該ストローク量や車体減速度と各目標値
との差を検証でき、この差をできるだけ少なくするよう
に各部品群のパラメータを設定することができ、より目
標値に近づくように各部品群を定義して検証することが
できる。
【0063】また、図11は各部品群のペダルストロー
ク量への寄与度を消費液量との関係で示し、シミュレー
ション結果としてのペダルストローク量を各部品群の消
費液量との関係から解析することができる。
【0064】本実施形態によれば、制動装置を部品単位
に分類して、これら各部品群を、損失量を求めるという
同一の基準でモデル化してため、各部品群が連続したモ
デルとして互いに連結することが可能となり、シミュレ
ーションによる検証が可能となる。また、制動性能の検
証のみならず、ブレーキ操作フィーリングに関係する制
動性能の検証が行え、実車テストと同様に、部品群単位
で性能を変更した場合にも再シミュレーションが容易
に、かつ正確に行える。
【0065】また、機械系部分、油圧系部分の双方の部
品群に対してガタに起因した機械損失と、液圧に起因し
た部材変形に伴う消費液量という損失量でモデルを定義
でき、各部品群が連続したモデルとして互いに連結する
ことが可能となり、シミュレーションによる検証、特
に、実情に耐えうる制動性能の検証が可能となる。
【0066】また、ブレーキ操作時のブレーキ操作フィ
ーリングや制動性能が確実に検証可能であることから、
実車による検証を減少又は削除することができる。
【0067】また、部品群は、少なくともブレーキペダ
ル、ブレーキブースタ、マスタシリンダ、ブレーキ液圧
ユニット、フロント及びリアブレーキホース、フロント
及びリアブレーキ装置、フロント及びリアタイヤを含む
ことにより、実車テストと同等の条件での検証が可能と
なる。
【0068】また、各モデルは各部品群の組み合わせ及
び変更が可能となるように構成されていることにより、
実車テストと同様に、性能の異なる部品に交換した場合
の再検証を容易に、かつ迅速に行うことができる。尚、
上述のシミュレーションを実行するコンピュータプログ
ラムが格納された記憶媒体を、上記コンピュータに供給
して、当該コンピュータが記憶媒体に格納されたプログ
ラムコードを読み出して、上記処理を実行するようにし
てもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態の自動車用制動装置の概
略構成を例示する図である。
【図2】図1の油圧回路図である。
【図3】本実施形態に係る自動車用制動装置のシミュレ
ーションモデル全体の構成を例示する図である。
【図4】フロントブレーキモデルが持つフロントブレー
キ摩擦材の摩擦係数特性を示す図である。
【図5】リアブレーキモデルが持つリアブレーキ摩擦材
の摩擦係数特性を示す図である。
【図6】フロントブレーキホースモデルにおけるフロン
ト液圧データに対する消費液量の変化を示す図である。
【図7】リアブレーキホースモデルにおけるリア液圧デ
ータに対する消費液量の変化を示す図である。
【図8】ブレーキペダルに入力される踏力に対するブレ
ーキペダルのストローク量の変化であって、本実施形態
によるシミュレーション結果と目標値とを比較して示す
図である。
【図9】ブレーキペダルのストローク量に対する車体減
速度の変化であって、本実施形態によるシミュレーショ
ン結果と目標値とを比較して示す図である。
【図10】ブレーキペダルに入力される踏力に対する車
体減速度の変化であって、本実施形態によるシミュレー
ション結果と目標値とを比較して示す図である。
【図11】各部品群のペダルストローク量への寄与度を
消費液量との関係で示した図である。
【符号の説明】
21 ブレーキブースタ 22 ブレーキペダル 23 マスタシリンダ 24,25 液圧供給ライン 26 液圧ユニット 27FR、27FL、27RR、27RL ブレーキ装
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺島 久視 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 Fターム(参考) 3D046 BB03 BB28 CC02 EE01 HH02 HH26 KK00 LL02 LL05 LL08 LL14 LL43 5B046 AA04 JA04

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車用制動装置の制動性能を検証する
    シミュレーション方法であって、 前記制動装置を複数の部品群に分類し、 前記分類された各部品群の夫々に対して、制動時の踏み
    込み動作に伴う踏込ストロークによって生じる制動力を
    発生させるために用いられる制動ストロークに対する損
    失量を、所定の入力値ごとに測定記憶し、 前記入力値に応じて前記各部品群ごとの前記損失量を個
    々に演算すると共に、それらをすべて加算することで前
    記損失量を差し引いた真の制動ストローク量を検証可能
    としたことを特徴とする自動車用制動装置のシミュレー
    ション方法。
  2. 【請求項2】 前記制動ストロークに対する損失量は、
    少なくともブレーキペダル、倍力装置、マスタシリンダ
    の機械的なガタに起因した機械的損失系と、少なくとも
    ブレーキ装置、ブレーキホースの液圧の作用に伴う部材
    変形に起因した消費液量系とから構成されていることを
    特徴とする請求項1に記載の自動車用制動装置のシミュ
    レーション方法。
  3. 【請求項3】 車両や前記各部品群の制動性能に関する
    固有の諸元が予め定義され、前記制動ストローク量に比
    例して発生する減速度、若しくは踏力により発生する減
    速度が検証可能であることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の自動車用制動装置のシミュレーション方法。
  4. 【請求項4】 前記ストローク量により発生する減速度
    の目標値、若しくは踏力により発生する減速度の目標値
    が予め定義され、当該減速度と当該目標値との差が検証
    可能であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    1項に記載の自動車用制動装置のシミュレーション方
    法。
  5. 【請求項5】 前記部品群は、少なくともブレーキペダ
    ル、ブレーキブースタ、マスタシリンダ、ブレーキ液圧
    ユニット、フロント及びリアブレーキホース、フロント
    及びリアブレーキ装置、フロント及びリアタイヤを含む
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載
    の自動車用制動装置のシミュレーション方法。
  6. 【請求項6】 前記各部品群は個々に独立して制動性能
    に関する諸元及び制動ストロークに対する損失量を設定
    したモデルとして定義され、当該モデルは各部品群の組
    み合わせ及び変更が可能となるように構成されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の
    自動車用制動装置のシミュレーション方法。
  7. 【請求項7】 前記部品群のうち、ブレーキ摩擦材は、
    初速度とブレーキ液圧と摩擦係数特性との三次元マトリ
    ックスデータを用いて当該ブレーキ摩擦材の摩擦係数特
    性が定義され、当該データに基づいて踏力の変化に応じ
    た演算を行うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれ
    か1項に記載の自動車用制動装置のシミュレーション方
    法。
  8. 【請求項8】 前記部品群のうち、ブレーキホースは、
    所定の踏力付与時におけるブレーキ液圧の作用に起因し
    たブレーキホースの膨張量を前記消費液量として定義さ
    れ、当該消費液量は、実際のレイアウトに近づけて予め
    設定された所定の条件下で所定の入力値ごとに測定さ
    れ、当該測定されたデータに基づいて踏力の変化に応じ
    た演算を行うことを特徴とする請求項1乃至7のいずれ
    か1項に記載の自動車用制動装置のシミュレーション方
    法。
  9. 【請求項9】 前記部品群のうち、マスタシリンダは、
    制動性能に関する諸元としてスプリングの変位量に対す
    るばね力が定義されており、当該スプリングの変位量
    は、前記損失量から演算される制動ストローク量に反映
    されるように、当該マスタシリンダのスプリングの変位
    量の演算値にフィードバックされることを特徴とする請
    求項1乃至8のいずれか1項に記載の自動車用制動装置
    のシミュレーション方法。
  10. 【請求項10】 自動車用制動装置の制動性能を検証す
    るシミュレーション方法を実行するプログラムであっ
    て、 コンピュータに、前記制動装置を複数の部品群に分類し
    た各部品群の夫々に対して、制動時の踏み込み動作に伴
    う踏込ストロークによって生じる制動力を発生させるた
    めに用いられる制動ストロークに対する損失量を、所定
    の入力値ごとに測定記憶し、前記入力値に応じて前記各
    部品群ごとの前記損失量を個々に演算すると共に、それ
    らをすべて加算することで前記損失量を差し引いた真の
    制動ストローク量を検証可能とする機能を実現させるた
    めのプログラム。
  11. 【請求項11】 自動車用制動装置の制動性能を検証す
    るシミュレーション方法を実行するプログラムを記録し
    たコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、 コンピュータに、前記制動装置を複数の部品群に分類し
    た各部品群の夫々に対して、制動時の踏み込み動作に伴
    う踏込ストロークによって生じる制動力を発生させるた
    めに用いられる制動ストロークに対する損失量を、所定
    の入力値ごとに測定記憶し、前記入力値に応じて前記各
    部品群ごとの前記損失量を個々に演算すると共に、それ
    らをすべて加算することで前記損失量を差し引いた真の
    制動ストローク量を検証可能とする機能を実現させるた
    めのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007276550A (ja) * 2006-04-03 2007-10-25 Advics:Kk 車両用ブレーキ制御装置
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