JP2003242182A - 自動車用制動装置のシミュレーション方法、プログラム、並びに当該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

自動車用制動装置のシミュレーション方法、プログラム、並びに当該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2003242182A
JP2003242182A JP2002043068A JP2002043068A JP2003242182A JP 2003242182 A JP2003242182 A JP 2003242182A JP 2002043068 A JP2002043068 A JP 2002043068A JP 2002043068 A JP2002043068 A JP 2002043068A JP 2003242182 A JP2003242182 A JP 2003242182A
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brake
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章智 ▲高▼木
Akitomo Takagi
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
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Abstract

(57)【要約】 【課題】実車による検証テストに近い精度での制動時の
車体減速度の検証を行う。 【解決手段】ブレーキ装置モデルは、ブレーキ摩擦材の
摩擦係数データ、キャリパピストンやホイールシリンダ
のピストン径データ、ブレーキディスクやブレーキドラ
ムの有効径データ、ブレーキ摩擦材の摩擦係数特性デー
タが予め定義されている。ブレーキ摩擦材の摩擦係数特
性データは、制動時の車速ごとに設定された車輪速と摩
擦係数特性との二次元マトリックスデータを用いて定義
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用制動装置
の制動性能を検証するシミュレーションに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の性能評価は試作車を用い
た実験研究による検証からシミュレーションによる仮想
検証に移行してきている。
【0003】例えば、特開平9−257663号公報に
は、タイヤが路面に接地したトレッド面のパターン要素
の単位時間当たりの接地面積の平均値からタイヤ騒音の
良否を評価するシミュレーション方法が提案されてい
る。
【0004】また、特開平147007号公報には、物
体同士の干渉チェックをするために、干渉チェック対象
物のCADデータと単位形状の集合体とを予め指定され
た位置関係でモデル化して動作シミュレーションを行
い、物体同士の干渉空間又は非干渉空間を生成するシミ
ュレーション方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記シミュレーション
を用いた仮想検証においては、シミュレーションの完成
度を高めることによって試作車の低減にも貢献し、或い
は試作車の効率的な利用を図り、結果として自動車の開
発期間の大幅な短縮、試作車の削減(解消)、開発コス
ト低減などを実現できることが望まれている。特に、A
BSシステムを搭載する自動車用制動装置に着目する
と、ドライバによるブレーキ操作時の踏み込み動作に応
じた車体減速度や停止距離を仮想検証できることが望ま
しい。
【0006】本発明は、上述の事情に鑑みてなされ、そ
の目的は、実車による検証テストに近い精度での制動時
の車体減速度や停止距離の検証が行えるシミュレーショ
ン方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、目的
を達成するために、本発明の自動車用制動装置のシミュ
レーション方法は、自動車用制動装置の制動性能を検証
するシミュレーション方法であって、少なくとも、制動
時の踏み込み動作に伴い発生するブレーキ液圧に応じて
変化するブレーキ摩擦材の摩擦係数特性が定義された自
動車用制動装置モデルを作成し、前記モデルによって制
動時に入力される踏力に対する車体減速度を検証可能と
した。
【0008】また、好ましくは、制動時の車速ごとに設
定された車輪速と摩擦係数特性との二次元マトリックス
データを用いてブレーキ摩擦材の摩擦係数特性が定義さ
れ、当該データに基づいて踏力に対する車体減速度の演
算を行う。
【0009】また、好ましくは、前記タイヤと路面間の
摩擦係数特性は操舵車輪が実質的に直進下で定義され
る。
【0010】また、好ましくは、急制動時の停止距離が
更に検証可能である。
【0011】尚、上記シミュレーション方法を実行する
ためのプログラムや当該プログラムが記録されたコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体を、コンピュータに供給
して、当該コンピュータが記録媒体に記録されたプログ
ラムコードを読み出して、上記シミュレーションを実行
するようにしてもよい。
【0012】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、少なくとも、制動時の踏み込み動作に伴い発生する
ブレーキ液圧に応じて変化するブレーキ摩擦材の摩擦係
数特性が定義された自動車用制動装置モデルを作成し、
このモデルによって制動時に入力される踏力に対する車
体減速度を検証可能としたことにより、実車による検証
テストに近い精度での制動時の車体減速度の検証が行え
る。
【0013】請求項2の発明によれば、制動時の車速ご
とに設定された車輪速と摩擦係数特性との二次元マトリ
ックスデータを用いてブレーキ摩擦材の摩擦係数特性が
定義され、当該データに基づいて踏力に対する車体減速
度の演算を行うことにより、ブレーキ摩擦材の摩擦係数
特性を正確に定義でき、実車テストと同等のシミュレー
ション結果を得ることができる。
【0014】請求項3の発明によれば、タイヤと路面間
の摩擦係数特性は操舵車輪が実質的に直進下で定義され
ることにより、実車による検証テストに近い条件での制
動時の車体減速度の検証が行える。
【0015】請求項4の発明によれば、急制動時の停止
距離を検証することにより、実車による検証テストに近
い精度での制動時の停止距離の検証が行える。
【0016】請求項5,6の発明によれば、上記シミュ
レーション方法を実行するためのプログラムや当該プロ
グラムコードが記録されたコンピュータ読み取り可能な
記録媒体を、コンピュータに供給して、当該コンピュー
タが記録媒体に記録されたプログラムコードを読み出し
て、上記シミュレーションを実行するようにしても同様
の効果を奏する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0018】尚、以下に説明する実施の形態は、本発明
の実現手段としての一例であり、本発明は、その趣旨を
逸脱しない範囲で下記実施形態を修正又は変形したもの
に適用可能である。
【0019】はじめに、本発明のシミュレーション対象
となる自動車用制動装置の機械的構成について説明す
る。 [自動車用制動装置]図1は本発明に係る実施形態の自
動車用制動装置の概略構成を例示する図であり、図2は
図1の油圧回路図である。
【0020】本実施形態の自動車用制動装置はABSシ
ステムを構成し、図1及び図2に示すように、ブレーキ
ブースタ(バキュームブースタやハイドロブースタを含
む)21はエンジンの吸気負圧、圧縮空気、油圧などを
利用してドライバが踏み込んだブレーキペダル22の踏
力圧を増大させ、ドライバがブレーキペダル22を踏み
込む際に必要な踏力を軽減させる。マスタシリンダ23
はブレーキブースタ21で増大された踏圧力に応じたブ
レーキ液圧(マスタシリンダ圧)を発生させる。マスタ
シリンダ23で発生したブレーキ液圧は、2本の液圧供
給ライン24、25により周知の液圧ユニット26に送
給され、この液圧ユニット26により車両の前後左右の
4車輪に分配されて、右前輪FRのブレーキ装置27F
R、左前輪FLのブレーキ装置27FL、右後輪RRの
ブレーキ装置27RR、左後輪RLのブレーキ装置27
RLに夫々送給される。
【0021】上記液圧ユニット26は、モータ26aに
より電気的に駆動される液圧ポンプ26bを備え、各液
圧供給ライン24、25内のブレーキ液圧を所望の圧力
に保持している。
【0022】2本の液圧供給ライン24、25のうち、
第1液圧供給ライン24は液圧ユニット26から前輪と
後輪に分岐して、夫々右前輪のブレーキ装置27FRの
キャリパピストンと左後輪のブレーキ装置27RLのホ
イールシリンダとに接続される一方、第2液圧供給ライ
ン25も同様に分岐して左前輪のブレーキ装置27FL
のキャリパピストンと右後輪のブレーキ装置27RRの
ホイールシリンダとに接続されており、ブレーキ液圧配
管はいわゆるクロスタイプの2系統配管を構成してい
る。
【0023】また、第1液圧供給ライン24は、当該ラ
イン内のブレーキ液圧を増圧する増圧ソレノイドバルブ
24aと減圧する減圧ソレノイドバルブ24bを介して
右前輪のブレーキ装置27FRのキャリパピストンを駆
動すると共に、増圧ソレノイドバルブ24cと減圧する
減圧ソレノイドバルブ24dを介して左後輪のブレーキ
装置27RLのホイールシリンダを駆動する。
【0024】また、第2液圧供給ライン25も同様に、
当該ライン内のブレーキ液圧を増圧する増圧ソレノイド
バルブ25aと減圧する減圧ソレノイドバルブ25bを
介して左前輪のブレーキ装置27FLのキャリパピスト
ンを駆動すると共に、増圧ソレノイドバルブ25cと減
圧する減圧ソレノイドバルブ25dを介して右後輪のブ
レーキ装置27RLのホイールシリンダを駆動する。
【0025】上記増圧ソレノイドバルブ24a,24
c,25a,25c、減圧ソレノイドバルブ24b,2
4d,25b,25dは、2ポート2位置の常開型の電
磁弁であり、ABSコントローラ40からの信号を受け
て開状態と閉状態との間で切り替えられて、各ブレーキ
装置27FR、27FL、27RR、27RLのキャリ
パピストンやホイールシリンダに対してマスタシリンダ
23から供給されるブレーキ液圧を調整する。
【0026】また、第1及び第2液圧供給ライン24,
25にはリザーバ30が設けられ、ブレーキ液圧の減圧
時に減圧をスムーズに行うためにキャリパピストンから
のブレーキ液を一時的に貯える。
【0027】そして、ABSコントローラ40からの制
御信号が出力されない間は、ドライバによるブレーキペ
ダル22の踏み込み操作に応じてマスタシリンダ23で
発生したブレーキ液圧が、開状態になっている増圧ソレ
ノイドバルブ24a,24c,25a,25cを介して
キャリパピストンやホイールシリンダに供給されて各車
輪に制動力が付与される。また、ABSコントローラ4
0からの制御信号の入力を受けて増圧ソレノイドバルブ
24a,24c,25a,25c及び減圧ソレノイドバ
ルブ24b,24d,25b,25dが夫々独立に開閉
作動されることでブレーキ装置27FR、27FLのキ
ャリパピストン圧とブレーキ装置27RR、27RLの
ホイールシリンダ圧が増減されて、各車輪に付与される
制動力が夫々制御される。
【0028】ABSコントローラ40は、CPU、RO
M、RAM、インターフェース回路等からなり、各種セ
ンサからの検出信号として車輪速度、シフトレンジ、ブ
レーキ液圧、エンジン回転数などに基づいて、増圧ソレ
ノイドバルブ24a,24c,25a,25c及び減圧
ソレノイドバルブ24b,24d,25b,25dに制
御信号を夫々出力してABS制御を実行する。 [制動性能のシミュレーション]次に、自動車用制動装
置をモデル化してその制動性能をコンピュータシステム
を用いたシミュレーションにより検証する方法について
説明する。
【0029】本実施形態の自動車用制動装置の制動性能
検証シミュレーションは、少なくとも、制動時の踏み込
み動作に伴い発生するブレーキ液圧に応じて変化するブ
レーキ摩擦材の摩擦係数特性とを設定したブレーキ装置
モデルと、制動時の車速に応じて変化するタイヤと路面
間の摩擦係数特性とを設定したタイヤモデルを作成し、
これらモデルに対してドライバのブレーキ操作時のブレ
ーキペダルにより入力される踏力に対するABS制御介
入時の車体減速度や停止距離を検証可能としたもので、
このようなシミュレーションが実行可能に構築されたコ
ンピュータシステム、若しくは市販のコンピュータシス
テムに供給されて上記シミュレーションを実行可能なコ
ンピュータプログラム、或いは当該コンピュータシステ
ムによって読み取り可能な当該コンピュータプログラム
を記録した記録媒体の形態で実現される。
【0030】上記シミュレーションでは、実験などによ
って車両諸元やブレーキ摩擦材、タイヤなどの固有の諸
元を予め定義してモデルが作成され、ABSコントロー
ラに対して上記各モデルにより演算された車輪速(スリ
ップ率)信号が微小時間ごとにフィードバックされるこ
とにより、ABSコントローラから踏力及びブレーキ液
圧を制御するABS制御信号が出力され、この踏力に応
じてマスタシリンダにより発生するブレーキ液圧をもと
にブレーキモデルでブレーキトルクデータ及び車輪スリ
ップ率データを演算し、更に、この車輪スリップ率デー
タをもとにタイヤモデルで制動力データを演算し、この
制動力データから車体減速度を演算する。また、この車
体減速度から停止距離を求めることもできる。
【0031】図3は、本実施形態に係る自動車用制動装
置とシミュレーションモデル全体の構成を例示する図で
ある。
【0032】図3において、本実施形態のシミュレーシ
ョンモデルは、図2に示す油圧回路における各車輪のブ
レーキ装置とタイヤと車両について各々の固有の諸元デ
ータが定義されてモデル化されており、ブレーキペダ
ル、ブレーキブースタ、マスタシリンダを構成する各部
品は実際のものが用いられる。
【0033】上記シミュレーションモデルとしては、A
BSコントローラからブレーキペダルの踏力及びマスタ
シリンダで発生するブレーキ液圧を制御するABS制御
信号から求められるブレーキ液圧データに基づいてブレ
ーキトルクデータを出力するブレーキ装置モデルと、こ
のブレーキトルクデータから演算された車輪スリップ率
データから制動力データを出力するタイヤモデルと、車
両モデルとが作成され、この制動力データと車両モデル
から出力された荷重移動データとからトータル制動力デ
ータが演算され車体減速度が出力される。尚、マスタシ
リンダ液圧は、エンジンの吸気負圧、圧縮空気、油圧な
どが考慮されている。
【0034】尚、マスタシリンダ液圧は、エンジンの吸
気負圧、圧縮空気、油圧などが考慮されている。
【0035】また、車輪スリップ率データから車輪速デ
ータが演算され、この車輪速データからセンサ出力デー
タがABSコントローラにフィードバックされる。
【0036】そして、車体減速度は、トータル制動力デ
ータを荷重移動データで除算して空力特性などの走行抵
抗データを差し引くことにより出力される。
【0037】上記荷重移動データは車両諸元、即ち、車
両重量、重心位置、制動時の重心位置、ホイールベース
などに基づいて予め定義されている。
【0038】ブレーキ装置モデルは、ブレーキ摩擦材
(ブレーキパッドやブレーキシュー)の摩擦係数デー
タ、キャリパピストンやホイールシリンダのピストン径
データ、ブレーキディスクやブレーキドラムの有効径デ
ータ、ブレーキ摩擦材の摩擦係数特性データが予め定義
されている。
【0039】上記ブレーキ摩擦材の摩擦係数特性データ
は、前輪については図4、また後輪については図5に夫
々示すように、制動時の車速ごとに設定された車輪速と
摩擦係数特性との二次元マトリックスデータを用いて定
義され、例えば、制動時の車速(20,60,100k
m/h)ごと及び車輪速に応じて変化する摩擦係数とし
て定義されている。
【0040】また、タイヤモデルは、タイヤサイズ、タ
イヤと路面間の摩擦係数が車輪スリップ率に応じて変化
する第1摩擦係数特性データ、タイヤと路面間の摩擦係
数が車輪速と車輪スリップ率に応じて変化する第2摩擦
係数特性データ、路面摩擦係数データとが予め定義され
ている。
【0041】上記第2摩擦係数特性データは、前輪につ
いては図6及び図7、後輪については図8及び図9に夫
々示すように、制動時の車速ごとに設定された車輪スリ
ップ率と摩擦係数特性との二次元マトリックスデータを
用いて定義され、例えば、制動時の車速(20,100
km/h)ごと及び車輪スリップ率に応じて変化する摩
擦係数として定義されている。
【0042】そして、上記ブレーキ装置モデルにおける
ブレーキ摩擦材の摩擦係数を、前輪については図4の摩
擦係数特性データを用いて設定し、後輪については図5
の摩擦係数特性データを用いて設定する。
【0043】また、タイヤモデルにおけるタイヤと路面
間の摩擦係数を、前輪については図6及び図7の摩擦係
数特性データを用いて設定し、後輪については図8及び
図9の摩擦係数特性データを用いて設定する。
【0044】そして、上記車輪スリップ率データは、ブ
レーキトルクデータから求められ、この車輪スリップ率
からタイヤと路面間の摩擦係数を求めることにより前輪
と後輪の制動力データが出力される。
【0045】尚、タイヤと路面間の摩擦係数特性は、操
舵車輪が実質的に直進下で定義され、車両の初速度が大
きいほど増大し、ブレーキ液圧が大きいほど増大する特
性を持っている。
【0046】本実施形態によれば、少なくとも、制動時
の踏み込み動作に伴い発生するブレーキ液圧に応じて変
化するブレーキ摩擦材の摩擦係数特性や制動時の車速に
応じて変化するタイヤと路面間の摩擦係数特性が定義さ
れたブレーキ装置モデルを作成し、このモデルによって
制動時に入力される踏力に対する車体減速度又は停止距
離を検証可能としたことにより、実車による検証テスト
に近い精度での制動時の車体減速度や停止距離の検証が
行える。
【0047】また、制動時の車速ごとに設定された車輪
速と摩擦係数特性との二次元マトリックスデータを用い
てブレーキ摩擦材の摩擦係数特性が定義され、当該デー
タに基づいて踏力に対する車体減速度の演算を行うこと
により、ブレーキ摩擦材の摩擦係数特性を正確に定義で
き、実車テストと同等のシミュレーション結果を得るこ
とができる。
【0048】また、タイヤと路面間の摩擦係数特性は操
舵車輪が実質的に直進下で定義されることにより、実車
による検証テストに近い条件での制動時の車体減速度の
検証が行える。
【0049】また、急制動時の停止距離を検証すること
により、実車による検証テストに近い精度での制動時の
停止距離の検証が行える。
【0050】尚、上述のシミュレーションを実行するコ
ンピュータプログラムが格納された記憶媒体を、上記コ
ンピュータに供給して、当該コンピュータが記憶媒体に
格納されたプログラムコードを読み出して、上記処理を
実行するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態の自動車用制動装置の概
略構成を例示する図である。
【図2】図1の油圧回路図である。
【図3】本実施形態に係る自動車用制動装置のシミュレ
ーションモデル全体の構成を例示する図である。
【図4】ブレーキ装置モデルが車速ごとに持つ前輪のブ
レーキ摩擦材の摩擦係数特性を示す図である。
【図5】ブレーキ装置モデルが車速ごとに持つ後輪のブ
レーキ摩擦材の摩擦係数特性を示す図である。
【図6】タイヤモデルが車速ごとに持つ前輪と路面間の
摩擦係数特性を示す図である。
【図7】タイヤモデルが車速ごとに持つ前輪と路面間の
摩擦係数特性を示す図である。
【図8】タイヤモデルが車速ごとに持つ後輪と路面間の
摩擦係数特性を示す図である。
【図9】タイヤモデルが車速ごとに持つ後輪と路面間の
摩擦係数特性を示す図である。
【符号の説明】
21 ブレーキブースタ 22 ブレーキペダル 23 マスタシリンダ 24,25 液圧供給ライン 26 液圧ユニット 27FR、27FL、27RR、27RL ブレーキ装

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車用制動装置の制動性能を検証する
    シミュレーション方法であって、 少なくとも、制動時の踏み込み動作に伴い発生するブレ
    ーキ液圧に応じて変化するブレーキ摩擦材の摩擦係数特
    性が定義された自動車用制動装置モデルを作成し、 前記モデルによって制動時に入力される踏力に対する車
    体減速度を検証可能としたことを特徴とする自動車用制
    動装置のシミュレーション方法。
  2. 【請求項2】 制動時の車速ごとに設定された車輪速と
    摩擦係数特性との二次元マトリックスデータを用いてブ
    レーキ摩擦材の摩擦係数特性が定義され、当該データに
    基づいて踏力に対する車体減速度の演算を行うことを特
    徴とする請求項1に記載の自動車用制動装置のシミュレ
    ーション方法。
  3. 【請求項3】 前記タイヤと路面間の摩擦係数特性は操
    舵車輪が実質的に直進下で定義されることを特徴とする
    請求項1に記載の自動車用制動装置のシミュレーション
    方法。
  4. 【請求項4】 急制動時の停止距離が更に検証可能であ
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記
    載の自動車用制動装置のシミュレーション方法。
  5. 【請求項5】 自動車用制動装置の制動性能を検証する
    シミュレーションを実行するコンピュータプログラムで
    あって、 コンピュータに、少なくとも、制動時の踏み込み動作に
    伴い発生するブレーキ液圧に応じて変化するブレーキ摩
    擦材の摩擦係数特性を定義して作成された自動車用制動
    装置モデルを用いて制動時に入力される踏力に対する車
    体減速度を検証させる機能を実現させるためのプログラ
    ム。
  6. 【請求項6】 自動車用制動装置の制動性能を検証する
    シミュレーションを実行するプログラムを記録したコン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体であって、 コンピュータに、少なくとも、制動時の踏み込み動作に
    伴い発生するブレーキ液圧に応じて変化するブレーキ摩
    擦材の摩擦係数特性を定義して作成された自動車用制動
    装置モデルを用いて制動時に入力される踏力に対する車
    体減速度を検証させる機能を実現させるためのプログラ
    ムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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