JP4811943B2 - 壁紙重ね合わせ切断用下敷きテープ - Google Patents

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本発明は、例えば内装施工における壁紙貼付時に、互いに隣り合って継ぎ合わされる壁紙同士の重ね合わせ部の下地壁面側に配置して重ね合わせ切りの際に下地壁面を保護するための下敷きテープに関するものである。
従来から、内装工事の際の壁面への壁紙の貼付は、現場にて壁紙糊付機を用いて裏面に糊を塗布しながら行っている。また、糊付けの際に、予め壁紙の端をスリッターでカットして所定幅に調製している。このような壁紙は、隣り合うもの同士の端辺を突き合わせて継ぎ目部に下地が見える目透きが生じないように貼り合わせている。
継ぎ目に目透きが生じない貼り合わせ方法としては、継ぎ合わせる隣合った壁紙の縁同士を重ね合わせ、この部分を重ね切りする方法がある。切断後に切り離された端部分を取り除くことによって隙間のない継ぎ目が形成できる。しかし、このような壁紙同士の重ね合わせた状態で切断する方法では、ナイフの刃が下地壁面側まで切り込んで傷付けてしまうこともある。そこで、壁紙の重ね合わせ部分の下の下地壁面に下敷きテープをあてがった状態でカットして、下地壁面を保護している。
現在、このような壁紙重ね合わせ切断用の下敷きテープとして種々の物が市販されている。例えば、合成繊維又は天然繊維で形成した網状の編物又は織物からなり、糸同士が絡み合って交差部の厚みを大きくすることによって該交差部が切断されにくく、クロス切断時にカッターナイフが下地壁面に接触し難く傷がつきにくいものがある(特許文献1参照。)。
またその他に、合成樹脂性シートの面に長手方向と交差する方向に突条を所定間隔で形成することによって切断時にカッターナイフが該突条に当たって断続的抵抗感を生じさせて下地壁面にナイフが接しないように押し付け力を加減できると共に下地壁面に連続した線状の傷が付くのを防止したもの(特許文献2参照。)や、2つの樹脂フィルム層間に破断伝達阻止層を積層することによって切断の際に壁紙に接する樹脂フィルム層において刃先で破断が生じても該破断を下地に接する樹脂フィルム層へ伝達されるのを阻止する下敷きテープがある(特許文献3参照。)。
特開2002−30779号公報 特開2002−167938号公報 特開2004−197396号公報
しかしながら、従来の下敷きテープにおいては、例えば上記網状のものでは、縦糸と横糸が同じ材質或いは太さのものであるため、切断し難くするには全体の厚みが大きくなりすぎてしまうため、厚みの大きいテープ上に縁部同士を重ね合わせて切断した場合、切断後にテープを除去して切断端辺同士を突き合わせると突き上がりが起きてしまうだけでなく、テープに柔軟性が乏しく切断後の除去も困難である。
また、上記突条を形成したものは、エンボス加工によって表面側を凸としたものであるため、効果を大きくするために凸を高くするとこの場合も切断後に突き上がりが起きやすくなるだけでなく、裏面側は凹条となるため使用する面が逆になると全く効果が得られない。さらに、上記破断伝達阻止層を設けたものでは、積層による厚みでやはりテープの柔軟性が低くて切断後の除去が困難である。またこのような柔軟性がなく除去し難いテープは、壁紙側に塗布されていた糊を奪って乾燥させやすくし、壁紙の下地壁面への貼付不良を起こす原因となる恐れもあった。
このように、従来より市販されている下敷きテープには、下地の傷付きを防止しながらも重ね合わせ部の切断後のテープ除去の困難性や突き合わせ部の突き上がりも共に防止できるものはなかった。
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、壁紙重ね合わせ切りの際に確実な重ね切り状態を導いて下地壁面を傷付け難く、且つ切断後のテープ除去が容易で壁紙の下地壁面への良好な貼付状態を得ることのできる壁紙重ね合わせ切断用下敷きテープを供給することにある。また本発明は、切断後のテープ除去時に識別性が良く取り残しを防止できると共に、表裏どちら側でも有効な壁紙重ね合わせ切断用下敷きテープを得ることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明に係る壁紙重ね合わせ切断用下敷きテープは、下地壁面に互いに隣り合って貼り付けられる第1の壁紙と第2の壁紙との縁同士の重ね合わせ部分を切断する際に、該重ね合わせ部分の下で下地壁面上に配置される壁紙重ね合わせ切断用下敷きテープにおいて、合成樹脂製経平糸と、該経平糸より厚みの大きい合成樹脂製緯平糸とをシート状に平織りした織物を本体生地とし、前記緯平糸は、互いに隣り合う糸同士間に予め定められた間隔をもって配置されているものである。
請求項2に記載の発明に係る壁紙重ね合わせ切断用下敷きテープは、請求項1に記載の壁紙重ね合わせ切断用下敷きテープにおいて、前記経平糸の厚みが8〜30μmであり、前記緯平糸の厚みが50〜150μmであることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明に係る壁紙重ね合わせ切断用下敷きテープは、請求項1または請求項2に記載の壁紙重ね合わせ切断用下敷きテープにおいて、前記緯平糸の幅寸法が0.5〜3mmであることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明に係る壁紙重ね合わせ切断用下敷きテープは、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の壁紙重ね合わせ切断用下敷きテープにおいて、前記緯平糸同士間の間隔が0.5〜3mmであることを特徴とするものである。
また、請求項5に記載の発明に係る壁紙重ね合わせ切断用下敷きテープは、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の壁紙重ね合わせ切断用下敷きテープにおいて、前記織物からなる本体生地の少なくとも一方の表面にフィルムラミネート層あるいは合成樹脂コート層が積層されているものである。
さらに、請求項6に記載の発明に係る壁紙重ね合わせ切断用下敷きテープは、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の壁紙重ね合わせ切断用下敷きテープにおいて、前記経平糸と前記緯平糸とは、互いに異なる色調を有するものである。
本発明の壁紙重ね合わせ切断用下敷きテープにおいては、合成樹脂製経平糸とこれより厚い合成樹脂製緯平糸とをシート状に平織りした織物から構成し、緯平糸同士間に予め定められた間隔をもたせたものとすることによって、切断時に脈動する抵抗感が刃先から明確に伝わるため、刃先の押圧力の加減が容易で下地壁面を傷付け難いと共に、テープ総厚を薄く、且つしなやかな柔軟性を持たせて構成できるため、切断後には突き上がり無くまた壁紙側の糊の減少も抑えて良好な壁紙貼付状態が得られるという効果がある。
本発明による壁紙重ね合わせ切断用下敷きテープは、合成樹脂製の経平糸、即ち扁平な帯状の経糸と、この経平糸より厚みの大きい合成樹脂製の緯平糸、即ち扁平な帯状の緯糸とをシート状に平織りした織物を本体生地とするものであり、緯平糸の配置を互いに隣り合う糸同士間に予め定められた間隔をもたせているものである。
従って、下地壁面に互いに隣り合って貼り付けられる第1の壁紙と第2の壁紙との縁同士の重ね合わせ部分の下の下地壁面上に本発明による下敷きテープを配置し、壁紙の重ね合わせ切断を行う際には、経平糸より厚みの大きい緯平糸が切断方向と直交する方向に平行に所定間隔毎にあるため、カッターナイフ等の刃先がこの下敷きテープに達した状態で壁紙重ね合わせ部の切断を進めるに伴って、緯平糸部分とその間隙の経平糸のみが存在する部分とに交互に接触しながら移動する刃先から、脈動するような抵抗感が作業者に伝わる。これにより、作業者においては、刃先の下敷きテープまでの到達感が明確であると共にその脈動する抵抗感が得られ続けるように刃先の押圧力を加減しながら切断できるため、刃先を下地壁面を傷つけるまで深く押し当てすぎることなく、良好な壁紙重ね合わせ切断を行うことができる。
以上のように、本発明の下敷きテープは、厚みの異なる2種の平糸の平織りにより本体生地が構成されるものであるため、経平糸は実用に適した耐引き裂き強度が確保できる程度まで極力薄くすることができ、この経平糸より厚い緯平糸はその分切断し難く、また両平糸の交差部を従来の下敷きテープの突条のような高さを持たせることなく全体的な総厚を薄く構成しても、前記押圧力の加減の基準となる脈動する抵抗感を生じせしめることができる。
従って、切断後の壁紙突き合わせ部に突き上がりが発生するのを防止できると共に、テープ自体がしなやかな柔軟性を備え、切断後のテープ除去が容易で壁紙側の糊の転写による減少も抑えられるため、壁紙の突き合わせ部分の貼り付けも良好に仕上げることができる。
なお、以上のような本発明における経平糸および緯平糸の素材となる合成樹脂としては、薄く且つ細幅に加工が可能なものであれば良く、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、ビニロン、塩化ビニル等のより低コストな帯状ストリップ素材が望ましい。
また、下敷きテープの総厚は、適度な強度と切断後の除去を容易とするしなやかな柔軟性を発揮するために、100〜200μmの範囲であることが望ましい。これに対して、経平糸の厚さは、壁紙重ね合わせ切断時の人手によるナイフ刃先負荷に対して実用的な耐引き裂き強度が確保できる薄さとし、8〜30μmの範囲が望ましい。この範囲より薄いと強度が弱すぎて実用に適さない。またこの範囲を超えて厚すぎてしまうと、緯平糸との交差部の最大厚みが前記柔軟性を維持できる範囲内に設定したままで、切断時の刃先から脈動する抵抗感が明確に得られるための緯平糸との厚み差を確保するのが困難となる。
一方、緯平糸の厚みは、経平糸との総厚が前記良好な柔軟性と強度が維持できる厚み範囲内で経平糸との適度な厚み差を確保するために、50〜150μmの範囲であることが望ましい。また、経平糸より厚みの大きい緯平糸は、その幅寸法のテープ全体の質感への影響が大きく、幅がある程度以上となると切断後のテープ除去をスムーズに行うための良好な柔軟性が損なわれ、細すぎると切断時の前記刃先から伝わる抵抗感が不充分となる。そこで、良好な柔軟性と充分な切断時抵抗感を共に確保するには、その幅を0.5〜3mmの範囲とするのが好ましく、より望ましくは1〜2mmの幅である。
さらに、前記切断時の刃先から伝わる抵抗感の脈動を明確にするには、隣り合う緯平糸同士間の間隔をある程度以上とする必要があり、また、間隔が広過ぎると刃先が緯平糸同士間の経平糸を切断して下地壁面に達しやすくなってしまう。そこで、前記抵抗感の脈動を明確にしながらも下地に達し難い間隔として0.5〜3mmの範囲とすることが望ましい。
なお、重ね合わせ切断の間、第1の壁紙には、切断後に下地壁面に貼り付けられる領域を含む縁部分に下敷きテープが貼付された状態であるが、下敷きテープを介して壁紙の塗布されている糊の水分が蒸発して乾燥すると、後の下地壁面への貼り付けが不良となるおそれがあるため、下敷きテープはできるだけ水分を通過させ難いものであることが望まれる。
そこで、本発明による下敷きテープでは、まず経平糸同士が実質的に間隙がないように配置することにより、水分の通過しにくいものとすることが考えられるが、より確実に水分の通過を抑えるために、テープ表裏の少なくとも一方の面にフィルムラミネート層あるいは樹脂コーティング層を積層することが好ましい。またこのようなラミネート層やコーテイング層で表面を被覆することは、織物からなる本体生地を固定してより強固なシート形態を与えるのに有効である。
ただし、これらの水分通過を困難とするための被覆層は、経平糸と緯平糸の厚み差による前記刃先から伝わる脈動する抵抗感の明確性を損なうことのない極めて薄い層とし、5〜30μmの範囲が望ましい。これらの被覆層の素材としては、水分不透過性が高く薄く加工することが容易で低コストのもの、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、塩化ビニル、ウレタン等より適宜選択するのが良い。
また、切断後の下敷きテープの取り忘れ等を防ぐためには、テープ自体が識別性の高い物であることが望ましい。例えば、少なくとも経平糸と緯平糸との一方が、下地壁面と異なる色を有するものであれば、識別性は得られるが、経平糸と緯平糸とが互いに異なる色調を有するものとすれば、さらなる識別性の向上が図れる。
本発明の一実施例として、ポリエチレン製の透明経平糸とポリエチレン製の着色緯平糸からなる壁紙重ね合わせ切断用下敷きテープを図1に示す。図1(a)は本下敷きテープの巻状態を示す全体斜視図、(b)は本下敷きテープの部分拡大図。(c)は(b)のA−A断面図である。
本実施例における壁紙重ね合わせ切断用下敷きテープ1は、厚さ17μm、幅0.8mmのポリエチレン製の経平糸3と、厚さ90μm、幅1.5mmのポリエチレン製の緯平糸2とから、経平糸3同士間には実質的に間隙無く、且つ緯平糸2同士間の間隔dが1mmとなるように平織りして構成された織物を本体生地としたものである。
本実施例においては、この本体生地の表裏両面をそれぞれ厚さ20μmのポリエチレン製のラミネート層4で被覆してテープ総厚を164μmとしたものであり、テープ自体はしなやかな柔軟性を備えている。また本実施例では、経平糸3を透明色、緯平糸2を濃い色調に着色したものとした。これによって、本下敷きテープ1にはストライプ柄が現れ、目視による識別性が高いため、切断後に下敷きテープ1の取り忘れはし難くなる。
上記の如き下敷きテープ1の使用方法は、図2、図3に示す通りである。即ち、先に下地壁面に貼り付けられる第1の壁紙10の一端側の縁部分には、裏面の糊塗付後に本下敷きテープ1を貼り付けておく。次に隣合わせに貼り付けられる第2の壁紙11の他端側の縁部分が、第1の壁紙10の一端側縁部に重ね合わされる(図2(a))ことにより、この重ね合わせ部の下の下地壁面上に本下敷きテープ1が配置される。
このように、下地壁面上に下敷きテープ1を介して第1の壁紙10と第2の壁紙11との縁部同士が重ね合わされた状態(図3(a))で、該重ね合わせ部分のほぼ中央を切断位置Cとしてカッターナイフ等で垂直方向に重ね合わせ切断を行う(図2(b))。
この時、切断方向は下敷きテープ1の緯平糸2と直交する方向となるため、刃先を下敷きテープ1に達した状態で切断を進めると、ナイフの刃先は厚みの大きい緯平糸2と、その次の緯平糸2との間の間隙部5の厚みの薄い経平糸3の上を交互に接触移動し、作業者には刃先から脈動する抵抗感が明確に伝わる。即ち、作業者は、この脈動する抵抗感を感じながらそれを維持できる押圧力に加減しながら切断を進めることによって、下地壁面を傷付けることなく重なり合った第1と第2の壁紙(10,11)のみを良好に切断することができる。
切断完了後は、両壁紙(10,11)の縁部同士を持ち上げて、切り離された両壁紙の断片(10a,11a)を除去すると共に、下敷きテープ1も取り除く(図3(b))。
このような壁紙断片と下地テープ1の除去の後は、再び切断後の第1の壁紙10と第2の壁紙11の縁部同士を下地壁面に貼り付ける(図3(c))。最終的に、下地壁面上で第1の壁紙10の切断後端部10cと第2の壁紙11の切断後端部11cは、互いに隙間無く且つ突き上がりもない良好な突き合い状態が得られた(図3(d))。
これは、本下敷きテープ1の総厚を200μm以下と設定することによって、下敷きテープ1の厚みが重ね合わせ部に殆ど影響せず、重ね合わせ切断の際に、後に突き上がりが生じるほどの壁紙の盛り上がりが抑えられたためである。なお、下敷きテープ1の総厚が200μmを越えて厚みを増すと、重ね合わせ部への厚みの影響が現れ始め、突き上がり発生の恐れが出てくる。
なお、壁紙の下地壁面の貼り付けは良好で、貼り付け不良は生じなかった。これは、切断後の下敷きテープ1の除去の際に、下敷きテープのしなやかな柔軟性が充分に発揮されて壁紙裏面からの剥離がスムーズで、壁紙裏面から糊を奪う量が少量で済んだためである。このような下敷きテープ1の柔軟性による剥離性は、壁紙から下敷きテープ1への糊の転写率で評価することができる。
そこで、本実施例による下敷きテープ1について、壁紙からの糊転写率を測定してみたところ、32%と低い転写率が確認できた。なお、転写率測定は、塩化ビニル壁紙に対して、糊(壁紙施工用デンプン系接着剤:ヤヨイ化学工業(株)製、商品名「ルーアマイルド」を5.5割稀釈)を120g/m塗付したものついて、本下敷きテープ1を該壁紙の糊塗付面に貼り付けた後に剥離し、重量換算で糊の移った割合を求めたものである。
本実施例の下敷きテープ1は、緯平糸2の幅が1.5mmで間隙部5の間隔dが1.0mmのものであったが、これに対して幅が2.0mmの緯平糸で間隙部5の間隔dを1.1mmとして、その他厚みおよび経平糸およびラミネート層については上記実施例の下敷きテープ1と同じ条件の下敷きテープについて、同様の転写率を測定したところ、36%であった。
本発明による下敷きテープでは、緯平糸の幅が大きくなるほど糊転写率が高くなる傾向があり、3mmより大きい幅寸法になると36%を越える高い転写率となるだけでなく、柔軟性が低下してごわつき、切断後に壁紙からテープを剥離するのにスムーズさに欠け、作業性が悪く実用に適さなくなる。従って、緯平糸の幅寸法は、3mm以下が望ましく、充分な柔軟性を得るには、1〜2mmが最も望ましい。
また、上記実施例の下敷きテープ1を用いた重ね合わせ切断の際には、刃先から伝わる脈動する抵抗感は非常に明確で、作業者はカッターナイフの押し当て加減の調製が容易で、下地壁面への傷付きを全く生じることなく良好に第1と第2の壁紙(10,11)とを切断することができた。なお、間隙5の間隔dを大きく取ったテープほど、脈動の間隔も長くなり、間隔dが3mmを越えて大きくなると、刃先が間隙部5の経平糸3を切断して下地壁面に達する危険性が増し、下地壁面に破線状の傷が生じやすくなっていく。
従って、間隙部5の間隔dは3mm以下に設定することが望ましい。但し、間隔dが0.5mmより小さくなると、脈動が薄れていき、加減が困難となると共に緯平糸3同士が密になってテープの柔軟性も低下するため、少なくとも0.5mm以上の間隔をとることが望ましい。
なお、上記実施例においては、緯平糸2のみを着色したものとしたが、経平糸3も異なる色調で着色したものとすれば、より識別性の高い格子柄が得られる。
また、緯平糸および経平糸の厚みは、上記実施例のものに限らないが、切断対象となる壁紙には様々なものがあり、厚みの薄手のものから厚手のものまで一定ではないため、適度な柔軟性と脈動する抵抗感が得られる良好な範囲内で、壁紙に応じて適宜選択し、組合せればよい。例えば、壁紙が厚手のもの程、重ね合わせ切断の際に刃先を当てる押圧力も大きくなるため、下敷きテープへ係る負荷も大きくなることから、厚手の壁紙用には下敷きテープも各経緯平糸自体に前記特定された範囲内で厚めのものを選択して織り上げたものとすればよい。
本発明の一実施例による壁紙重ね合わせ切断用下敷きテープの概略構成図であり、(a)は本下敷きテープのロール状対を示す斜視図、(b)は本下敷きテープの部分拡大平面図、(c)は(b)のA−A断面図である。 本実施例による下敷きテープの使用状態を示す説明図であり、(a)は壁紙重ね合わせ時の状態図、(b)は重ね合わせ切断時の状態図である。 本実施例による下敷きテープを用いた壁紙重ね合わせ切断の手順を示す説明図であり、(a)〜(d)はそれぞれ重ね合わせ状態から、切断後壁紙貼り付け終了までの各過程を示す断面図である。
符号の説明
1:壁紙重ね合わせ切断用下敷きテープ
2:緯平糸
3:経平糸
4:ラミネート層
5:間隙部
d:間隙部5の間隔
10,11:壁紙
10a,11a:壁紙断片
10c,11c:切断後端部

Claims (6)

  1. 下地壁面に互いに隣り合って貼り付けられる第1の壁紙と第2の壁紙との縁同士の重ね合わせ部分を切断する際に、該重ね合わせ部分の下で下地壁面上に配置される壁紙重ね合わせ切断用下敷きテープにおいて、
    合成樹脂製経平糸と、該経平糸より厚みの大きい合成樹脂製緯平糸とをシート状に平織りした織物を本体生地とし、
    前記緯平糸は、互いに隣り合う糸同士間に予め定められた間隔をもって配置されていることを特徴とする壁紙重ね合わせ切断用下敷きテープ。
  2. 前記経平糸の厚みが8〜30μmであり、前記緯平糸の厚みが50〜150μmであることを特徴とする請求項1に記載の壁紙重ね合わせ切断用下敷きテープ。
  3. 前記緯平糸の幅寸法が0.5〜3mmであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の壁紙重ね合わせ切断用下敷きテープ。
  4. 前記緯平糸同士間の間隔が0.5〜3mmであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の壁紙重ね合わせ切断用下敷きテープ。
  5. 前記織物からなる本体生地の少なくとも一方の表面にフィルムラミネート層あるいは合成樹脂コート層が積層されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の壁紙重ね合わせ切断用下敷きテープ。
  6. 前記経平糸と前記緯平糸とは、互いに異なる色調を有することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の壁紙重ね合わせ切断用下敷きテープ。
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