JP4810690B2 - 力検知素子 - Google Patents
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- G01L9/0098—Measuring steady of quasi-steady pressure of fluid or fluent solid material by electric or magnetic pressure-sensitive elements; Transmitting or indicating the displacement of mechanical pressure-sensitive elements, used to measure the steady or quasi-steady pressure of a fluid or fluent solid material, by electric or magnetic means using semiconductor body comprising at least one PN junction as detecting element
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Description
本明細書で開示される他の1つの力検知素子は、基板と、その基板上に設けられている絶縁層と、その絶縁層上に設けられているp型の半導体層と、その半導体層上に設けられているとともに間隔を置いて配置されている第1電極及び第2電極を備えている。半導体層には、第1電極に電気的に接続されるとともにp型の不純物濃度が残部よりも濃いゲージ部が形成されている。半導体層にはさらに、第2電極に電気的に接続されるn型領域が形成されている。
本明細書で開示される力検知素子は、半導体層がp型であることを1つの特徴としている。p型の半導体層内にp型の不純物濃度が濃いゲージ部を形成すれば、半導体層とゲージ部の間に寄生のダイオードが存在しない。このため、寄生のダイオードを介したリーク電流の発生が防止される。さらに、本明細書で開示される力検知素子は、基板と絶縁層と半導体層が積層した積層基板を利用することを1つの特徴としている。仮に、積層基板を利用せずにp型の半導体層内にゲージ部を形成すると、そのp型の半導体層の膜厚が大きいために、ゲージ部以外のp型の半導体層の寄生抵抗が小さくなり、ゲージ部に流れる電流が減少し、検知精度が悪化するという問題がある。一方、積層基板を利用すると、p型の半導体層の膜厚を小さくすることができるので、ゲージ部以外のp型の半導体層の寄生抵抗が大きくなり、寄生抵抗を流れる電流をほぼ無視できるようになる。第1電極と第2電極間の電流がゲージ部をほぼ流れるようになる。
本明細書で開示される技術によると、p型の半導体層を利用することと、積層基板を利用することを組合せたことにより、温度補償と優れた検知精度を兼ね備えた力検知素子が実現される。
この形態の半導体層は、次のように製造されることを特徴としている。まず、凸状部に要求される所定高さよりも厚い半導体層を有する積層基板を用意する。その半導体層の表面から所定深さだけエッチングして薄肉部と厚肉部を形成する。ここで、仮に、半導体層を貫通するようにエッチングし、壁状のゲージ部のみを形成すると、半導体層の厚みのバラツキに基づいてゲージ部の高さもばらついてしまう。一方、本明細書で開示される技術によると、半導体層の厚みがばらついていても、半導体層の表面から規格化された所定深さだけエッチングすることによって、凸状部の高さを規格化することができる。これにより、規格化された検知特性を有する力検知素子を量産することができる。
(第1形態)p型の半導体層の不純物濃度は、1×1017cm−3以下の範囲が好ましい。
(第2形態)p型の半導体層の厚みは、1〜5μmの範囲が好ましい。
(第3形態)第1電極は、定電流生成回路に接続されていることが好ましい。
(第4形態)ゲージ部とn型領域は、第1電極と第2電極を結ぶ方向で接していることが好ましい。
図1に、力検知素子100の分解斜視図を模式的に示す。図2に、図1のII−II線に沿った縦断面図を模式的に示す。図3に、図1のIII−III線に沿った縦断面図を模式的に示す。図4に、図1のIV−IV線に沿った縦断面図を模式的に示す。なお、図2〜図4に示すように、積層基板40の表面には薄い絶縁性保護膜62が存在しているが、図1の分解斜視図ではその絶縁性保護膜62を便宜の上で省略して示す。なお、この絶縁性保護膜62は、必要に応じて除去してもよい。
外部から力伝達ブロック50に力が印加されると、その力が力伝達ブロック50を介してゲージ部37に伝達され、ゲージ部37内に応力が発生し、ゲージ部37の抵抗値が変化する。正側電極60aが定電流生成回路に接続されているので、ゲージ部37の抵抗値の変化に応じて正側電極60aと負側電極60bの間の電圧差が変化する。この電圧差の変化量を電圧測定回路で測定し、その電圧差から力伝達ブロック50に加えられた力を換算することができる。
(1)図3に示すように、デバイス層30は、厚みT3の厚肉部と厚みT1の薄肉部を有する。凸状部34と一対の台座部35は、厚肉部に形成されている。この形態のデバイス層30は、上記したように、所定深さT2のエッチングによって形成されることを特徴としている。具体的には、まず、凸状部34に要求される所定高さT2よりも厚い厚みT3のデバイス層30を有する積層基板40を用意する。そのデバイス層30の表面から所定深さT2だけエッチングして薄肉部と厚肉部を形成する。一般的に、市販されているSOI基板のデバイス層30の厚みは、規格化されたものであってもSOI基板毎にばらついていることが多い。このため、デバイス層30を貫通するようにエッチングし、壁状のゲージ部のみを形成すると、デバイス層30の厚みのバラツキに基づいてゲージ部の高さもばらついてしまう。ゲージ部の高さが異なると、ゲージ部に作用する外力が同じであっても、ゲージ部内に発生する応力が異なるものとなる。ゲージ部の抵抗値は、ゲージ部内に発生する応力に応じて変化することから、ゲージ部内に発生する応力がばらつけば、力検知素子毎の検出特性もばらついてしまう。一方、上記のデバイス層30では、デバイス層30の厚みがばらついていても、デバイス層30の表面から規格化された所定深さT2だけエッチングすることによって、凸状部34の高さを規格化することができる。これにより、規格化された検出特性を有する力検知素子100を量産することができる。
図6〜図9を参照し、力検知素子200について説明する。図6に、力検知素子200の分解斜視図を模式的に示す。図7に、図6のVII−VII線に沿った縦断面図を模式的に示す。図8に、図6のVIII−VIII線に沿った縦断面図を模式的に示す。図9に、図6のIX−IX線に沿った縦断面図を模式的に示す。なお、機能が実質的に共通する構成要素に関しては共通符号を付し、その説明を省略する。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
20:絶縁層
30:デバイス層
32a:正側電極部
32b:負側電極部
34:凸状部
36:n型領域
37:ゲージ部
40:積層基板
50:力伝達ブロック
60a:正側電極
60b:負側電極
Claims (2)
- 基板と、
その基板上に設けられている絶縁層と、
その絶縁層上に設けられているとともに、厚肉部と薄肉部を有するp型の半導体層と、
その半導体層上に設けられているとともに、間隔を置いて配置されている第1電極及び第2電極と、を備えており、
前記半導体層には、前記第1電極に電気的に接続されるとともにp型の不純物濃度が残部よりも濃いゲージ部と、前記第2電極に電気的に接続されるn型領域が形成されており、
前記厚肉部は、前記第1電極と前記第2電極を結ぶ方向に沿って伸びるとともに前記ゲージ部が形成されている凸状部を有している力検知素子。 - 力伝達ブロックをさらに備えており、
前記厚肉部は、前記凸状部の周囲に形成されている台座部をさらに有しており、
前記凸状部と前記台座部は、前記薄肉部を介して繋がっており、
前記力伝達ブロックは、前記凸状部と前記台座部に固定されている請求項1に記載の力検知素子。
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