JP4808854B2 - 取付物の結合金具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は取付物の結合金具に関し、基本形態をなす結合ユニット体を1個または複数個用途に合わせて組合わすことにより例えば土木資材や建築資材に用いるコンクリート製のブロックのようなコンクリート二次製品、または石材、木材、プラスチック材、金属等の各種材料によりなる同種製品相互または異種製品相互の取付物を被取付物に対して簡単な取扱操作により芯合わせをして構造堅牢に剛結合しようとする。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば土木資材として例えば排水を行うのに、道路に沿って敷設するコンクリート二次製品として例えば側溝ブロック、U形ブロック、雨水ブロック、水路ブロック、暗渠ブロック等があった。
また大型の暗渠ブロックには、製作上、または施工上の便宜等から工場において上下左右の周囲を囲む壁部を幾つかのコンクリート製の構成ブロック材に分割して製作し、施工現場においてこれらの構成ブロック材を組付けるようにしたものがある。
すなわち、図15に示すようにコンクリート製の大型の暗渠ブロックは、暗渠ブロック本体aを上下対向して端面コ字状の半体ブロックa1 ,a2 に分割して設け、該半体ブロックa1 ,a2 の上面または下面に定着凹部b,b;b,bを対応して設け、これらの定着凹部b,b;b,b間を連通可能に設けた孔c,c内に鋼棒d,dを挿通する。そして、この鋼棒d,dの上端または下端に設けたねじ部d1 ,d2 にナットeを螺合することにより緊結して上下の半体ブロックa1 ,a2 相互に結合する構造である。
そして、施工には工場において上下2つの半体ブロックa1 ,a2 に分割して製作される2つのコンクリート製の半体ブロックa1 ,a2 をトラック等の車両に載置して施工現場まで運搬する。そして、半体ブロックa1 ,a2 に対応して設けた孔c,c内に挿通される鋼棒d,dの上下に設けたねじ部d1 ,d2 に、ナットeを結合して緊結することによりコンクリート製の大型の暗渠ブロックを組付けていた。
また大型の暗渠ブロック本体を工場において分割して製作するほかの従来例として例えば図16に示すものがある。
すなわち、工場において大型の暗渠ブロック本体a′を長手方向X′に交差する方向において幾つか図16では断面ロ字状の5個の構成ブロック材a′1 ,a′2 ,a′3 ,a′4 ,a′5 に分割して製作する。そして、施工現場での組付は、これらの5個の構成ブロック材a′1 ,a′2 ,a′3 ,a′4 ,a′5 相互を長手方向X′に連続して並設する。次いで、構成ブロック材a′1 ,a′2 ,a′3 ,a′4 ,a′5 の上下左右の四隅に長手方向X′に重合可能に設けた孔b′,b′;b′,b′内に鋼棒c′を挿通する。そして、この鋼棒c′の前端または後端に設けたねじ部c′1 ,c′2 にナットd′を螺合することにより緊結して各構成ブロック材a′1 ,a′2 ,a′3 ,a′4 ,a′5 相互を結合して大型の暗渠ブロックを形成するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図15に示す上記従来の大型に暗渠ブロックは、端面略コ字状のコンクリート製の半体ブロックa1 ,a2 相互を結合する鋼棒d,dを挿通するための孔c,cを上下に対向して配置される半体ブロックa1 ,a2 に開設するのに手間と時間を多く必要とする。また、半体ブロックa1 ,a2 相互に組付けには、鋼棒d,dを半体ブロックa1 ,a2 に設けた孔c,c内に挿入しなければならないが、半体ブロックa1 ,a2 はそれぞれ長手方向X′または長手方向X′に交差する方向に製作誤差を生じたり、組付時の位置が異なり軸相互にずれを生ずるので、鋼棒d,dを孔c,c内に挿通するための挿通作業に多くの時間と手間がかかる。そして、その後に、この鋼棒d,dの上端または下端に設けたねじ部d1 ,d2 にナットeを螺合し、緊結を行う。しかも施工後にはセメントモルタルやグラウト剤を鋼棒d,dが挿通された孔c,c内に充填しなければならない。従って施工現場での施工および組付けに多くの時間と手間が必要となり、作業能率が低かった。
また、図16に示す上記従来の大型の暗渠ブロックでは、長手方向X′に分割された複数個の構成ブロック材a′1 ,a′2 ,a′3 ,a′4 ,a′5 を結合し、組付けるには、構成ブロックa′1 ,a′2 ,a′3 ,a′4 ,a′5 の上下四隅に設けた孔b′,b′;b′,b′内に鋼棒c′を挿通しなければならないが、同様に孔b′,b′;b′,b′内に鋼棒c′を挿通するために、構成ブロックa′1 ,a′2 ,a′3 ,a′4 ,a′5 は製作誤差を生じたり、組付時の部材相互の位置が異なり軸相互にずれを生ずるので、鋼棒c′の挿通作業が容易には行えなかった。その後、鋼棒c′の前端または後端に設けたねじ部c′1 ,c′2 にナットd′を螺合することにより緊結し、組付けを行うので、多くの時間と労力が必要になっていた。
そして、大型の暗渠ブロックとして一体的な剛結性をもたせようとすると、強大な緊張力が必要になり、完全な剛結性は期待できない。また複数個の構成ブロック材a′1 ,a′2 ,a′3 ,a′4 ,a′5 を複数本の鋼棒c′,c′,c′,c′を用いて一度結合してしまうと、敷設後に構成ブロック材a′1 ,a′2 ,a′3 ,a′4 は地盤変動に応動するという追従性に欠ける。また、構成ブロック材a′1 ,a′2 ,a′3 ,a′4 ,a′5 相互の接続端面相互間の止水性に欠けるという不都合があった。
【0004】
本発明は上記従来の不都合を解決し、コンクリート二次製品に限らず例えば石材、木材、プラスチック材、金属等の各種材料よりなる同種材料製品相互または異種材料製品相互よりなる取付物と被取付物相互を簡単な取扱操作にて取付物と被取付物との軸長方向または軸長方向に交差する方向に製作誤差や組付時の位置が異なり軸相互にずれを生じても取付物と被取付物とを迅速かつ確実に結合して施工の作業能率を向上するとともに製品の生産能率を向上し、結合には構造堅牢に取付物と被取付物とを相互に確実に剛結合し、さらには構造堅牢にして部品点数が少なく製作、組付が容易であり、資材費、設備費が低廉で製作コスト、組付コストが安価な取付物の結合金具を提供することを目的とする
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題に鑑みなされ請求項1に記載の発明は、(イ)挿入孔を一側に有し該挿入孔の奥に径大のスリーブ収容孔内部に設けられたケースと、歯状の係止孔を内周に有して前記ケース内部のスリーブ収容孔内に収容されるスリーブと、前記スリーブの前記係止孔内に係止手段を介して所望長さに係止可能に圧入される係止部が少なくとも一端に形成される連結シャフトと、を備え、前記係止手段は、前記連結シャフトの圧入方向に沿う傾斜面部、および引抜方向には該傾斜面部に連続する垂直係止部よりなり、前記スリーブの内周に形成される歯状部と、該歯状部に係止可能に連結シャフトの少なくとも一端に設けられた前記係止部と、により構成される取付物の結合金具において、
前記スリーブは、
(ロ)同径をなす複数個の分割構成片が略同心円的に配置され、
(ハ)前記分割構成片の外周には無端状の集束ばね材が嵌装されることにより前記スリーブ収容孔内にクリアランスを介して拡張可能に収容されるとともに、
(ニ)前端には前記係止孔内に連結シャフトを圧入する圧入時に、前記分割構成片を開拡しながら前記スリーブ収容孔内の前記連結シャフトの圧入方向の前方に配置した係止壁面部に当接することにより軸長方向に交差する方向に傾倒して変位可能になる円錐斜面部が構成されている、
(ホ)ことを特徴とする。
【0006】
また本発明の請求項2に記載の発明は、(へ)2個の結合ユニット体を軸長方向に背中合わせにして略対称形状に固着し、前記結合ユニット体は、挿入孔を一側に有し該挿入孔の奥に径大のスリーブ収容孔が内部に設けられたケースと、歯状の係止孔を内周に有して前記ケース内部のスリーブ収容孔内に収容されるスリーブと、前記スリーブの前記係止孔内に係止手段を介して所望長さに係止可能に圧入される係止部が少なくとも一端に形成される連結シャフトと、を備え、前記係止手段は、前記連結シャフトの圧入方向に沿う傾斜面部、および引抜方向には該傾斜面部に連続する垂直係止部よりなり、前記スリーブの内周に形成される歯状部と、該歯状部に係止可能に連結シャフトの少なくとも一端に設けられた前記係止部と、により構成される取付物の結合金具において、
前記スリーブは、
(ト)同径をなす複数個の分割構成片が略同心円的に配置され、
(チ)前記分割構成片の外周には無端状の集束ばね材が嵌装されることにより前記スリーブ収容孔内にクリアランスを介して拡張可能に収容されるとともに、
(リ)前端には前記係止孔内に連結シャフトを圧入する圧入時に、前記分割構成片を開拡しながら前記スリーブ収容孔内の前記連結シャフトの圧入方向の前方に配置した係止壁面部に当接することにより軸長方向に交差する方向に傾倒して変位可能になる円錐斜面部が構成されている、
(ヌ)ことを特徴とする。
【0007】
また本発明の請求項3に記載の発明は、(オ)2個の結合ユニット体を軸長方向に前合わせにして略対称形状に設け、前記結合ユニット体は、挿入孔を一側に有し該挿入孔の奥に径大のスリーブ収容孔が内部に設けられたケースと、歯状の係止孔を内周に有して前記ケース内部のスリーブ収容孔内に収容されるスリーブと、前記スリーブの前記係止孔内に係止手段を介して所望長さに係止可能に圧入される係止部が両端に形成される連結シャフトと、を備え、前記係止手段は、前記連結シャフトの圧入方向に沿う傾斜面部、および引抜方向には該傾斜面部に連続する垂直係止部よりなり、前記スリーブの内周に形成される歯状部と、該歯状部に係止可能に連結シャフトの少なくとも一端に設けられた前記係止部と、により構成される取付物の結合金具において、
(ワ)ケースの他側内周には棒状取付物の一端に設けた雄ねじ部が螺入される雌ねじ部が設けられることにより2つの前記結合ユニット体を介して棒状取付物は相互に結合され、
前記スリーブは、
(カ)同径をなす複数個の分割構成片が略同心円的に配置され、
(ヨ)前記分割構成片の外周には無端状の集束ばね材が嵌装されることにより前記スリーブ収容孔内にクリアランスを介して拡張可能に収容されるとともに、
(タ)前端には前記係止孔内に連結シャフトを圧入する圧入時に、前記分割構成片を開拡しながら前記スリーブ収容孔内の前記連結シャフトの圧入方向の前方に配置した係止壁面部に当接することにより軸長方向に交差する方向に傾倒して変位可能になる円錐斜面部が構成されている、
(レ)ことを特徴とする。
【0008】
また本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1−3の何れかにおいてスリーブ収容孔は、該スリーブ収容孔内に収容されるスリーブの前端および後端が係止可能となる係止壁面部を軸長方向に交差して内部前面および内部後面に対向して形成したことを特徴とす
【0009】
また本発明の請求項に記載の発明は、請求項1−4の何れかにおいてスリーブの前端と前記係止壁面部との間に必要に応じてゴムまたは合成樹脂等の弾性材により形成される略円盤状の緩衝材を介装したことを特徴とす
【0010】
また本発明の請求項に記載の発明は、請求項1−5の何れかにおいてケースは、前記スリーブ収容孔が設けられたケース本体と、該ケース本体の一側内部に全部または一部が着脱可能に取付けられるセット蓋体とにより形成されることを特徴とす
【0011】
また本発明の請求項に記載の発明は、請求項1−6の何れかにおいてスリーブの前端および後端が係止可能な係止壁面部は、前記スリーブ収容孔に臨んでケース本体に取付けるセット蓋体とスリーブ収容孔内に軸長方向に交差して前方または後方の何れかとに対向して形成されることを特徴とす
【0012】
また本発明の請求項に記載の発明は、請求項1−7の何れかにおいてセット蓋体は、ケース本体に設けられるセット孔の内周に設けた雌ねじ部に雄ねじ部が螺着されるか、またはセット孔内に圧入されるかして取付けられることを特徴とす
【0013】
また本発明の請求項に記載の発明は、請求項1−の何れかにおいてセット蓋体は、セット孔の内周に圧接可能に外周に設けられる略環状をなす大径の複数条の圧接環部と、該圧接環部間に配設される小径部と、後端に設けられる大径鍔部とにより全体を略棒状に形成されることを特徴とす
【0014】
また本発明の請求項1に記載の発明は、請求項1−の何れかにおいて集束ばね材は、スリーブの外周に連結シャフトの圧入方向側の前端から略2/3の位置に設けた環状のばね収容溝内に少なくとも嵌装されることを特徴とす
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の具体例を図面を参照して説明する。
本発明の取付物の結合金具を図1ないし図10に示す第1実施態様について説明する。この実施態様は取付物Aおよび該取付物Aが取付けられる被取付物Bが例えばコンクリート二次製品である場合のほか、石材、木材、プラスチック材、金属等の各種材料よりなる同種材料製品相互または異種材料製品相互を結合するのに最適に適用され、取付物Aは被取付物Bに基本形態をなす1つの結合ユニット体Jを介して結合される。
【0016】
すなわち、図1に示すように結合ユニット体Jは、挿入孔2を一側に有し該挿入孔2の奥に径大のスリーブ収容孔3を内部に設けたケース1と、図6に示すように複数、本実施態様では同径をなす3個の分割構成片4A1 ,4A2 ,4A3 を略同心円的に配置し、外周には無端状の集束ばね材5が嵌装され内周には係止孔6が設けられるとともに前記スリーブ収容孔3内に拡張可能に収容され、金属または軽量にして取扱易く、材料を容易に調達できる観点から合成樹脂により形成されるスリーブ4と、該スリーブ4の前記係止孔6内に係止手段8を介して軸長方向Xへと圧入される係止部7aが少なくとも一端に形成される金属または軽量にして取扱易く、材料を容易に調達できる観点から合成樹脂よりなる連結シャフト7とにより形成される。
【0017】
前記ケース1は図2に示すように金属または軽量にして取扱易く、材料を容易に調達できる観点から合成樹脂にて略筒状に形成され、挿入孔2を一側に有し該挿入孔2の奥に径大の前記スリーブ収容孔3が内部に設けられている。この実施態様ではケース1は、前記スリーブ収容孔3が設けられるケース本体1Aと、該ケース本体1Aの前記スリーブ収容孔3の他側内周に設けられた雌ねじ部3aに螺着される雄ねじ部9aを有するセット蓋材1Bとを組付けることにより形成される。このようにケース1をケース本体1Aと、ケース本体1Aに着脱可能に取付けられるセット蓋材1Bとにより形成するようにしたのは、ケース本体1A内にスリーブ4を挿入、収容した後にセット蓋材1Bをケース本体1Aに組付けることによるスリーブ4の組付操作を簡便利になすためである。
また図示では、ケース本体1Aに対するセット蓋材1Bの組付を雄ねじ部9aを雌ねじ部3bに組付けるようにしているが、セット蓋材1Bの組付手段はこれに限ることなく圧入、嵌合、係合等によってもよい。
またケース1は図1、図2、図10に示すものに限ることなく図11に示すように、ケース1の他側の内周には必要に応じて前記挿入孔2と略同心的に雌ねじ部9cを設けることにより該雌ねじ部9cに鉄筋、Dバー筋等の棒状取付物Tの一端に形成した雄ねじ部T1 を螺入することにより結合ユニット体Jを介して被取付物Bの左右の両側に取付物A,A′相互を結合することもできる。
そして、図11に示す実施態様では、施工現場にケース1と、スリーブ4と、連結シャフト7とを個別に運搬してからケース1にスリーブ収容孔3内にスリーブ4を挿入して収容し、それからケース本体1Aの雌ねじ部3aにセット蓋材1Bの雄ねじ部9aを螺合することによりケース1のスリーブ収容孔3内にスリーブ4を組込むとともにスリーブ収容孔3内にゴミが侵入しないようにして被取付物Bに対する取付物Aの結合操作に支障を生じないようにする利点がある。また仮にケース1のスリーブ収容孔3内にゴミが侵入した場合には、ケース本体1Aの雌ねじ部3aから雄ねじ部9aを螺退させることによりセット蓋材1Bをケース本体1Aから取り外し、侵入したゴミを容易に除去することができる。
【0018】
スリーブ収容孔3は、図1に示すように内部に収容されるスリーブ4の前端4aおよび後端4bが係止可能になる係止壁面部3b,3cがケース1の軸長方向Xに交差して内部前面および内部後面に対向して形成される。
この係止壁面部3b,3cは、本実施態様では係止壁面部3bが図示するように前記スリーブ収容孔3に臨んでケース本体1Aに取付けられるセット蓋材1Bに形成されるが、係止壁面部3cはスリーブ収容孔3内に軸長方向Xに交差して前方または図示するように後方の何れかとに係止壁面部3bに対向して形成される。こうして、係止壁面部3b,3cはケース1の軸長方向Xに交差して略垂直な耐力壁面を形成することにより、取付物Aと被取付物Bとの結合時に図4、図5に示す連結シャフト7の係止部7aがスリーブ4の係止孔6内に軸長方向Xへと圧入されて半径方向Rに拡張されることにより連結シャフト7に加わる引張力P1 または圧縮力Q1 に対してスリーブ4の前端4aまたは後端4bがスリーブ収容孔3内の係止壁面部3b,3cに当接して面接触することにより係止力を確実に発揮する。
【0019】
前記スリーブ4は、2個以上の複数個、本実施態様では図6に示すように同径をなす3個の分割構成片4A1 ,4A2 ,4A3 を略同心円的に配置し、またスリーブ4の外周には図7に示すような無端状の集束ばね材5が嵌装され、内周には係止孔6が設けられ、前端4aには係止孔6内に連結シャフト7を圧入する圧入時にスリーブ収容孔3内の連結シャフト7の圧入方向Aの前方に配設される係止壁面部3bに前端4aが当接して傾倒する円錐斜面部4a1 が形成される。
そして、この円錐斜面部4a1 は、連結シャフト7がスリーブ4に設けるスリーブ収容孔3内に圧入される時に、スリーブ収容孔3内の連結シャフト7の圧入方向Aの前方に配設される係止壁面部3bに前端4aが当接すると、スリーブ4が連結シャフト7の圧入時の押圧力を受けて傾倒されることにより被取付物Bに取付物Aを取付ける場合に、被取付物Bと取付物Aとに軸長方向Xおよび軸長方向Xに交差する方向、すなわち半径方向Rに製作誤差や組付時の位置が異なり軸相互にずれを生ずることがある場合にもスリーブ4は該連結シャフト7の圧入方向Aに交差する方向、すなわち、半径方向Rに変位されることにより軸相互が一致して調芯が行われるため、連結シャフト7の係止部7aはスリーブ4の係止孔6内に容易かつ確実に押込まれて所望位置にワンタッチにて迅速かつ円滑に係止されることにより被取付物Bに取付物Aを確実に取付けることができる。
【0020】
Kはスリーブ収容孔3内においてスリーブ4の前端4aと前記係止壁面部3bとの間に必要に応じて介装される緩衝材であり、この緩衝材Kはゴムまたは合成樹脂等の弾性材により略円板状に形成される。そして、被取付物Bと取付物Aとの組付時に連結シャフト7がスリーブ4のスリーブ収容孔3内に圧入される時等に、スリーブ4の前端4aがスリーブ収容孔3内の係止壁面部3bに当接して衝撃を緩和するほか、緩衝材Kが押圧変形されて緩衝されることによりスリーブ4が傾倒し連結シャフト7の圧入方向Aに交差する方向、すなわち半径方向Rに交差する方向に変位が円滑に行なわれるようにしてスリーブ4と連結シャフト7との軸相互を一致して調芯が確実に行うためのものである。
【0021】
前記集束ばね材5は、3個に分割されたスリーブ4の分割構成片4A1 ,4A2 ,4A3 (図6参照)を常時求心方向Oへばね力を付勢することによりスリーブ4を1つに集束するためのものである。また、集束ばね材5は取付物Aと被取付物Bとの結合時に連結シャフト7の少なくとも一端に設けた係止部7aがスリーブ4の係止孔6内に軸長方向Xから集束ばね材5の求心方向Oへのばね付勢力に抗して圧入されると、3個の分割構成片4A1 ,4A2 ,4A3 は軸長方向Xに交差する半径方向Rに拡張され、スリーブ4がスリーブ収容孔3内に係止される(図1参照)。
【0022】
また、この集束ばね材5は、図7に図示する実施態様のように製作が簡単であり、部材相互の組付および調達が容易であることからコイルばねが最適に使用されるが、これに限ることなく例えばワッシャ、または金属または合成樹脂のようにばね力を発揮する材料を用いて環状に形成されるリング、さらにはゴム輪等の何れかのばね材が使用される。また、集束ばね材5にコイルばねを用いる場合には、コイルばねの線径の太さ、ばね定数、内径の大小等はスリーブ4の係止孔6内に圧入される連結シャフト7の係止部7aの直径の太さ、該係止部7aが圧入されるスリーブ4の内径の大小に応じて適当なものを選択して使用することができる。
【0023】
また集束ばね材5は、スリーブ4の外周に所望個数、図8では2個が設けられるばね収容溝4c,4c内に嵌装されているが、このほかに図には示さないが連結シャフト7の圧入方向Aから離れた遠い位置、好ましくは前端から軸長方向Xへと略2/3程度の位置に少なくとも設けられた環状のばね収容溝4c内に嵌装されてもよい。このようにスリーブ4の外周に連結シャフト7の圧入方向Aから離れた略2/3程度の位置に設けたばね収容溝4c内に集束ばね材5を嵌装するようにしたのは、スリーブ4に設けた係止孔6内に連結シャフト7の係止部7aが圧入される時に、分割されたスリーブ4の分割構成片4A1 ,4A2 ,4A3 が連結シャフト7の圧入により後端4b側が前端4a側よりも拡張されるように半径方向Rへ不揃いに拡張されたり不均等に拡張されるようなことがなく、平均して同じ拡張度合いにて半径方向Rへ拡張させて連結シャフト7の圧入、係止操作を円滑かつ確実に行うようにするためである。
【0024】
前記連結シャフト7は、本実施態様では図1、図4、図10に示すようにスリーブ4の前記係止孔6内に係止手段8を介して係止可能に圧入される係止部7aが少なくとも一端に形成される必要があるが、本実施態様では両端に係止部7a,7aが形成されている。なお図1において7bは必要に応じて連結シャフト7の他端に設けた係止部7aに係止されるようにスリーブ4に設けた係止孔6と同様構造の係止部を有するナット形式の止着部材である。
【0025】
前記係止手段8は、スリーブ4の内周に形成される歯状の係止孔6と、該係止孔6内に係止可能に連結シャフト7の少なくとも一端に設けられる係止部7aとにより形成される。詳細には、図5および図9に示すようにこの係止手段8は、連結シャフト7の圧入方向Aに沿う傾斜面部10aおよび引抜方向には該傾斜面部10aに連続する垂直係止部10bとよりなりスリーブ4の内周に形成される歯状部10と、該歯状部10に係止可能に連結シャフト7の少なくとも一端に適宜個数が設けられた係止部7aとにより形成される。
また傾斜面部10aの傾斜角度θは、図示では45°に形成されるが、これに限るものではなく連結シャフト7の係止部7aを圧入し易い傾斜角度であればよい。
【0026】
本発明の取付物の結合金具の第1実施態様は以上の構成からなり、以下図面に従い結合方法について作用とともに説明する。
先ず、取付物Aおよび被取付物Bの双方が同種材料製品相互もしくは製品を分割した同径をなす構成ブロック材相互、さらには異種材料製品相互の何れかにて形成された取付物Aと被取付物Bとを結合するには、先ず図1に示すように被取付物Bには結合ユニット体Jが埋込まれ、結合すべき取付物Aには連結シャフト7の他端が埋込まれている。
そして、被取付物Bに取付物Aを結合するには被取付物Bに埋込まれたケース1の径大のスリーブ収容孔3内に複数個、本実施態様では図6に示すように3個に分割されて同心円的に配置された分割構成片4A1 ,4A2 ,4A3 の外周に無端状の集束ばね材5が嵌装されることにより求心方向Oにばね付勢力を受けて1つに集束されたスリーブ4はスリーブ収容孔3内に収容されているが、このスリーブ4に設けた歯状の係止孔6にケース1の一側に設けた挿入孔2を通じて取付物Aに他端を埋込んでいる連結シャフト7の一端に設けた係止部7aを前記集束ばね材5の求心方向Oへのばね付勢力に抗して圧入すると、スリーブ4は3個の分割構成片4A1 ,4A2 ,4A3 が軸長方向Xに交差する半径方向Rへと拡張されてスリーブ収容孔3内に係止されることになる。
【0027】
この際、図6に示すように3個の分割構成片4A1 ,4A2 ,4A3 を同心円的に配置したスリーブ4の外周のばね収容溝4cには無端状の集束ばね材5が嵌装されているので、スリーブ4に設けた係止孔6に連結シャフト7の一端に設けた係止部7aを圧入して行くと、スリーブ4の内周に連結シャフト7の圧入方向Aに沿う傾斜面部10aと該傾斜面部10aに連続して形成される垂直係止部10bとよりなる連続する歯状の係止孔6に対して連結シャフト7の一端の係止部7aが傾斜面部10aを滑動しながら係止孔6内に円滑に圧入される。このため、複数個、本実施態様では3個に分割されたスリーブ4の分割構成片4A1 ,4A2 ,4A3 が集束ばね材5による求心方向Oへのばね付勢力に抗して半径方向Rに拡張される。
【0028】
この時、集束ばね材5は図1、図8に示すようにスリーブ4の外周に所望数個、図1、図8に示すように2個設けた環状のばね収容溝4c内に嵌装されるので、スリーブ4の係止孔6内に連結シャフト7の一端に設けた係止部7aにより軸長方向Xの押圧力が加わると、複数個に分割されたスリーブ4の分割構成片4A1 ,4A2 ,4A3 が不揃いに拡張されたり、不均等に拡張されることなく平均した同じ高さと一定した度合いにて全体的に半径方向Rに拡張されてスリーブ4はスリーブ収容孔3内に確実に係止される。そして、連結シャフト7の一端に設けた係止部7aをスリーブ4の係止孔6内に長手方向Xに圧入する場合に、係止部7aを円滑に係止孔6内に圧入することができる。また、スリーブ4の係止孔6内、または連結シャフト7の一端に設けた係止部7aの表面に潤滑材を塗布しておけば係止孔6内への係止部7aの圧入作業が抵抗なくさらに円滑に行うことができる。
【0029】
また、被取付物Bや取付物Aをはじめ、スリーブ収容孔3やこのスリーブ収容孔3に連設される挿入孔2を有するケース1、スリーブ収容孔3内に組込まれるスリーブ4、さらには連結シャフト7等に製作誤差を生じたり、敷設現場における被取付物Bや取付物Aの組付時における位置が異なり軸相互にずれを生じている場合には、被取付物Bと取付物Aとの組付時に連結シャフト7がスリーブ4のスリーブ収容孔3内に容易には圧入されないことになる。
しかしながら、本実施態様では、スリーブ4の前端4aには外周に円錐斜面部4a1 が形成されているので、連結シャフト7が係止孔6内に圧入される時の押圧力を受けてスリーブ4は前端4aがスリーブ収容孔3内の前方に位置する係止壁面部3bに当接して傾倒し、連結シャフト7の圧入方向Aに交差する方向、すなわち半径方向Rに変位される。このため、上述のように被取付物Bや取付物A、ケース1、スリーブ4、連結シャフト7等に製作誤差を生じたり、敷設現場において部材相互の位置が異なり軸相互がずれを生じている場合にも、スリーブ4に対して連結シャフト7の軸相互が略一致して調芯が迅速かつ円滑に行われ、連結シャフト7の係止部7aはスリーブ4の係止孔6内にワンタッチにて迅速かつ円滑に係止されて被取付物Bに取付物Aを確実に取付けることができる。
【0030】
しかも、スリーブ4の前端4aと係止壁面部3bとの間にはゴムまたは合成樹脂等の弾性材よりなる略円盤状の緩衝材Kが介装されているので、被取付物Bと取付物Aとの組付時に連結シャフト7の係止部7aがスリーブ4の係止孔6内に圧入されようとすると、スリーブ4の前端4aが係止壁面部3bに当接して衝撃が緩和されるほか、緩衝材Kの緩衝によりスリーブ4は傾倒して変位が円滑に行われるため、スリーブ4と連結シャフト7との軸相互が一致して調芯が容易になり連結シャフト7の係止部7aをスリーブ4の係止孔6内に迅速かつ確実に係止することができる。こうして、1つの結合ユニット体Jを介して被取付物Bに取付物Aを剛結合することができる。
【0031】
しかも、スリーブ4の係止孔6内には連結シャフト7の圧入方向Aに沿う傾斜面部10aと引抜方向には該傾斜面部10aに連続して引抜を阻止する垂直係止部10bとよりなる歯状部10が内周に形成されて連結シャフト7の係止部7aとにより係止手段8を形成しているので、連結シャフト7の一端に適宜個数が設けられた係止部7aは軸長方向Xへ係止孔6内への圧入長さLに応じて係止される。このようにスリーブ4に対する連結シャフト7の係止部7aの圧入長さLを加減することにより、現場により異なる取付物Aと被取付物Bとの設置間隙に応じて係止部7aの圧入長さLを調整することができる。
そして、被取付物Bに対する取付物Aの組付操作を迅速かつ円滑に行ことができる。
【0032】
また、図10に従って本実施態様における結合ユニット体Jの剛結合性についての力の伝達関係を考えると、上述のようにしてケース1内に設けたスリーブ収容孔3内に収容され、連結シャフト7の一端に設けた係止部7aがスリーブ4の係止孔6内に圧入されることによってスリーブ4は複数個、すなわち3個の分割構成片4A1 ,4A2 ,4A3 が半径方向Rに拡張され、スリーブ4の前端4aまたは後端4bがケース1内のスリーブ収容孔3の係止壁面部3b,3cに全面的に密接してスリーブ収容孔3内に係止されている。
そして、連結シャフト7に軸長方向Xへの引張力P1 が働くと、連結シャフト7の係止部7aが係止手段8を介して係止されている係止孔6を有するスリーブ4に引張力P2 が伝達されるので、スリーブ4の後端4bはケース1内に設けたスリーブ収容孔3の軸長方向Xに交差する係止壁面部3cに全面的に密接して圧縮力mとなり構造堅牢に係止される。このため、ケース1にはスリーブ4に対して働く引張力P2 に対する反力が働き、ケース本体1Aの他側(後面)内周に設けた雌ねじ部3aに雄ねじ部9aを螺着しているセット蓋材1Bに引張力が伝達される。またケース本体1Aには係止鍔部1A1 が外周に形成されているので、係止部7aがスリーブ4の係止孔6に圧入されている連結シャフト7に引張力P1 が働いてもスリーブ4がスリーブ収容孔3から抜け出すのが防止される。しかもスリーブ4がスリーブ収容孔3内に係止されているケース1は被取付物Bから抜け出すのが確実に防止されるという二重に抜け出しが防止され、構造堅牢に被取付物Bに取付物Aを剛結合することができる。
【0033】
すなわち、連結シャフト7に軸長方向Xへの引張力P1 が働くと、この引張りは一端に設けた係止部7aが圧入されている係止孔6を有するスリーブ4の剪断力lと、スリーブ4の後端4bが係止されている係止壁面部3cの圧縮力m′等で引張力P1 に抗することになり、大きな引張力P1 に耐えて被取付物Bと取付物Aとを剛結合することができる。
【0034】
また図10に示すように、連結シャフト7に軸長方向Xへの圧縮力Q1 が働くと、連結シャフト7の一端に設けた係止部7aが係止孔6に圧入されて係止されているスリーブ4には圧縮力Q2 が伝達されるので、スリーブ4の前端4aは軸長方向Xに交差して形成されたスリーブ収容孔3の係止壁面部3bに全面的に密接して抗する。そして雄ねじ部9aが螺着される雌ねじ部3aを有するセット蓋材1Bを介してケース1には引張力P3 が伝達される。
この時も連結シャフト7に対する圧縮力Q1 は、係止部7aが係止孔6に圧入されているスリーブ4の剪断力lと、スリーブ4の後端4bが係止される係止壁面部3cの圧縮力m′と、雌ねじ部3aに螺着されたセット蓋材1Bの雄ねじ部9aの剪断力n等で抗することになるので、大きな圧縮力Q1 に耐えて被取付物Bと取付物Aとを構造堅牢に剛結合することができる。
【0035】
また図12は本発明の第3実施態様を示したものである。本実施態様は取付物Aおよび被取付物Bが同種材料製品相互または異種材料製品相互の部材における結合に最適に使用される。また本実施態様では上記基本形態の結合ユニット体Jを2個用い、この2個の結合ユニット体J,Jを軸長方向Xに前合わせに対向して略対称形状に取付物Aと被取付物Bとの対向する結合端面に設けることにより、取付物Aと被取付物Bとを長手方向に結合することができるほかは図1ないし図10に示す第1実施態様と同様の構成、作用である。
【0036】
図13に示すものは本発明の取付物の結合金具の第4実施態様を示したものである。
この実施態様では既述の2個の結合ユニット体J,Jを背中合わせにして略対称形状に固着し、この結合ユニット体J,Jは、挿入孔2を一側に有し該挿入孔2の奥に径大のスリーブ収容孔3が内部に設けられたケース1,1と、同径をなす複数個の分割構成片4A1 ,4A2 ,4A3 を略同心円的に配置し外周には無端状の集束ばね材5が嵌装され内周には歯状の係止孔6が設けられるとともに前記スリーブ収容孔3内に拡張可能に収容されるスリーブ4,4と、該スリーブ4,4の前記係止孔6,6内に係止手段8を介して係止可能に圧入される係止部7a,7aが少なくとも一端に形成される連結シャフト7,7とから形成される。
【0037】
そして、取付物Aと被取付物Bとが同種製品、例えばコンクリート二次製品を結合するのに最適に使用され、取付物Aおよび被取付物Bから略対向して突出される連結シャフト7,7の一端に設けた係止部7a,7aを結合端面に設ける背中合わせの2個の結合ユニット体J,Jにおけるケース1,1のスリーブ収容孔3,3内に収容したスリーブ4,4の係止孔6,6内に圧入して係止することにより2個の背中合わせの結合ユニット体J,Jを介して取付物Aを被取付物Bに結合する。しかもこの実施態様では、取付物Aと被取付物Bとの結合端面相互に対向して突出する連結シャフト7,7が鉄筋である場合等に鉄筋相互を背中合わせの結合ユニット体J,Jを介して結合できる。そして、被取付物Bに取付物Aを結合する場合に引張力または圧縮力に対して構造堅牢に結合が行える。
【0038】
また図14に示すものは本発明の第5実施態様である。
この実施態様ではケース1のケース本体1Aに着脱可能に取付けられるセット蓋材1Bは、金属または合成樹脂により形成され、ケース本体1Aに設けられるセット孔3a′の内周に圧接可能に外周に設けられる略環状をなす大径の複数条、図14では2条の圧接環部30a,30bと、該圧接環部30a,30b間に配設される小径部31と、後端に設けられる大径鍔部32とにより全体を略棒状に形成され、ケース1のケース本体1のセット孔3a′内にセット蓋材1Bを取付けるのに、セット蓋材1Bをハンマー等により打撃を加えてセット孔3a′内に打ち込む。そして、セット蓋体1Bの外周に設ける略環状をなす2条の圧接環部30a,30b間には小径部31が形成されてセット孔3a′に対する接触面積が減少されて抵抗が軽減されるので、セット孔3a′内に略棒状のセット蓋体1Bを容易に打ち込むことができるとともに2条の圧接環部30a,30bをセット孔3a′内に構造堅牢に圧接し、ケース本体1にセット蓋材1Bを取付けることができる点が異なるほか、前記第1実施態様と略同様の構成、作用である。
【0039】
また上記説明では1個または2個の結合ユニット体J;J,Jを用いて被取付物Bに取付物Aを結合する場合を代表的に説明したが、これに限ることなく図には示さないが結合ユニット体J…を軸長方向Xに所望個数連設することにより、ケース1…の両側に設けた挿入孔2,2の奥の径大なスリーブ収容孔3内に集束ばね材5を外周に嵌挿して拡張可能に収容されるとともに内周には歯状の係止孔6を設けたスリーブ4…を係止可能に収容し、このスリーブ4…内にケース1…の両側に設けた挿入孔2,2を通じて連結シャフト7…を圧入することにより該連結シャフト7…の少なくとも一端または外周の所望位置に設けた係止部7a…を係止孔6に係止させるようにすれば所望個数の結合ユニット体J…相互を結合することができるとともに所望個数の被取付物Bと取付物Aとを相互に結合することも本発明の適用範囲である。
【0040】
しかも、被取付物Bと取付物Aとは、コンリート、石材、木材、プラスチック材、金属等の各種材料よりなる同種製品相互、例えばコンクリート二次製品では暗渠ブロック、側溝ブロック、排水溝ブロック、L形擁壁ブロック、マンホール等が挙げられ、また異種製品相互では例えばマンホールの内側にステップを結合するのに用いたり、電柱にステップを取付ける場合に最適に結合することができる。しかも本発明は、被取付物Bと取付物Aとの形状、構造にかかわらず迅速かつ構造堅牢に相互を結合することができる。
【0041】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1では、挿入孔を一側に有し該挿入孔の奥に径大のスリーブ収容孔内部に設けられたケースと、歯状の係止孔を内周に有して前記ケース内部のスリーブ収容孔内に収容されるスリーブと、前記スリーブの前記係止孔内に係止手段を介して所望長さに係止可能に圧入される係止部が少なくとも一端に形成される連結シャフトと、を備え、前記係止手段は、前記連結シャフトの圧入方向に沿う傾斜面部、および引抜方向には該傾斜面部に連続する垂直係止部よりなり、前記スリーブの内周に形成される歯状部と、該歯状部に係止可能に連結シャフトの少なくとも一端に設けられた前記係止部と、により構成される取付物の結合金具において、前記スリーブは、同径をなす複数個の分割構成片が略同心円的に配置され、前記分割構成片の外周には無端状の集束ばね材が嵌装されることにより前記スリーブ収容孔内にクリアランスを介して拡張可能に収容されるとともに、前端には前記係止孔内に連結シャフトを圧入する圧入時に、前記分割構成片を開拡しながら前記スリーブ収容孔内の前記連結シャフトの圧入方向の前方に配置した係止壁面部に当接することにより軸長方向に交差する方向に傾倒して変位可能になる円錐斜面部が構成され、また請求項2の発明では、2個の結合ユニット体を軸長方向に背中合わせにして略対称形状に固着し、前記結合ユニット体は、挿入孔を一側に有し該挿入孔の奥に径大のスリーブ収容孔が内部に設けられたケースと、歯状の係止孔を内周に有して前記ケース内部のスリーブ収容孔内に収容されるスリーブと、前記スリーブの前記係止孔内に係止手段を介して所望長さに係止可能に圧入される係止部が少なくとも一端に形成される連結シャフトと、を備え、前記係止手段は、前記連結シャフトの圧入方向に沿う傾斜面部、および引抜方向には該傾斜面部に連続する垂直係止部よりなり、前記スリーブの内周に形成される歯状部と、該歯状部に係止可能に連結シャフトの少なくとも一端に設けられた前記係止部と、により構成される取付物の結合金具において、前記スリーブは、同径をなす複数個の分割構成片が略同心円的に配置され、前記分割構成片の外周には無端状の集束ばね材が嵌装されることにより前記スリーブ収容孔内にクリアランスを介して拡張可能に収容されるとともに、前端には前記係止孔内に連結シャフトを圧入する圧入時に、前記分割構成片を開拡しながら前記スリーブ収容孔内の前記連結シャフトの圧入方向の前方に配置した係止壁面部に当接することにより軸長方向に交差する方向に傾倒して変位可能になる円錐斜面部が構成され、また請求項3の発明では、2個の結合ユニット体を軸長方向に前合わせにして略対称形状に設け、前記結合ユニット体は、挿入孔を一側に有し該挿入孔の奥に径大のスリーブ収容孔が内部に設けられたケースと、歯状の係止孔を内周に有して前記ケース内部のスリーブ収容孔内に収容されるスリーブと、前記スリーブの前記係止孔内に係止手段を介して所望長さに係止可能に圧入される係止部が両端に形成される連結シャフトと、を備え、前記係止手段は、前記連結シャフトの圧入方向に沿う傾斜面部、および引抜方向には該傾斜面部に連続する垂直係止部よりなり、前記スリーブの内周に形成される歯状部と、該歯状部に係止可能に連結シャフトの少なくとも一端に設けられた前記係止部と、により構成される取付物の結合金具において、ケースの他側内周には棒状取付物の一端に設けた雄ねじ部が螺入される雌ねじ部が設けられることにより2つの前記結合ユニット体を介して棒状取付物は相互に結合され、前記スリーブは、同径をなす複数個の分割構成片が略同心円的に配置され、前記分割構成片の外周には無端状の集束ばね材が嵌装されることにより前記スリーブ収容孔内にクリアランスを介して拡張可能に収容されるとともに、前端には前記係止孔内に連結シャフトを圧入する圧入時に、前記分割構成片を開拡しながら前記スリーブ収容孔内の前記連結シャフトの圧入方向の前方に配置した係止壁面部に当接することにより軸長方向に交差する方向に傾倒して変位可能になる円錐斜面部が構成されているので、コンクリート二次製品に限らず例えば石材、木材、プラスチック材、金属などの各種材料よりなる同種材料製品相互または異種材料製品相互よりなる取付物と被取付物相互を簡単な取扱操作にて取付物と被取付物との軸長方向または軸長方向に交差する方向の製作誤差や組付時の位置が異なり軸心相互にずれを生じても取付物と被取付物とを迅速かつ確実に結合して施工の作業能率を向上するとともに製品の生産能率を向上し、結合には構造堅牢に取付物と被取付物とを相互に確実に剛結合し、さらには構造堅牢にして部品点数が少なく製作、組付が容易であり、資材費、設備費が低廉で製作コスト、組付けコストは安価になる。またスリーブは、前端に係止孔内に連結シャフトを圧入する圧入時に前記分割構成片を開拡しながらスリーブ収容孔内の連結シャフトの圧入方向前方に配設される係止壁面部に前端が当接して傾倒する円錐斜面部が前端に形成されたことを特徴とするので、取付物または被取付物等に製作誤差や位置が異なり軸相互にずれを生ずる場合にスリーブの係止孔内に連結シャフトが圧入される時の押圧力を受けるとスリーブは前端がスリーブ収容孔内の前方に位置する係止壁面部に当接して傾倒するため、スリーブの係止孔内に連結シャフトを迅速かつ円滑に圧入することができる。また係止手段は、連結シャフトの圧入方向に沿う傾斜面部と引抜方向には該傾斜面部に連続する垂直係止部とよりなる歯状部をスリーブの内周に形成し、該歯状部に係止可能に連結シャフトの少なくとも一端または両端に適宜個数が設けられた係止部とにより形成されるので、連結シャフトの係止部をスリーブの係止孔内に圧入するだけの簡単な取扱によりワンタッチにて係止部を係止孔内に確実に係止することができる。
【0042】
また本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1−3の何れかにおいてスリーブ収容孔は、該スリーブ収容孔内に収容されるスリーブの前端および後端が係止可能となる係止壁面部を軸長方向に交差して内部前面および内部後面に対向して形成したことを特徴とするので、係止孔内に係止部が圧入して係止されるスリーブは引張力および圧縮力に耐して構造堅牢に確実に係止して取付物を被取付物に剛結合することができる。
【0043】
また本発明の請求項に記載の発明は、請求項1−の何れかにおいてスリーブの前端と前記係止壁面部との間に必要に応じてゴムまたは合成樹脂等の弾性材により形成される略円盤状の緩衝材を介装したことを特徴とするので、取付物または被取付物等に製作誤差や位置が異なり軸相互にずれを生ずる場合にスリーブの係止孔内に連結シャフトが圧入される時の押圧力を受けるとスリーブは前端がスリーブ収容孔内の前方に位置する係止壁面部に当接して傾倒する際に衝撃が緩和され、傾倒が速やかに行われるため、スリーブの係止孔内に連結シャフトは迅速かつ円滑に圧入することができる。
【0044】
また本発明の請求項に記載の発明は、請求項1−5の何れかにおいてケースは、前記スリーブ収容孔が設けられたケース本体と、該ケース本体の一側内部に全部または一部が着脱可能に取付けられるセット蓋材とにより形成されることを特徴とするので、ケース本体のスリーブ収容孔内にスリーブを組込むのに便利であり、しかもスリーブ収容孔内にゴミが侵入した場合にも掃除が簡便に行える。
【0045】
また本発明の請求項に記載の発明は、請求項1−6の何れかにおいて、スリーブの前端および後端が係止可能な係止壁面部は、前記スリーブ収容孔に臨んでケース本体に取付けるセット蓋材とスリーブ収容孔内に軸長方向に交差して前方または後方の何れかとに対向して形成されることを特徴とするので、係止孔内に係止部が圧入して係止されるスリーブは引張力および圧縮力に耐して構造堅牢に確実に係止して取付物を被取付物に剛結合することができる。
【0046】
また本発明の請求項に記載の発明は、請求項1−7の何れかにおいてセット蓋材は、ケース本体に設けられるセット孔の内周に設けた雌ねじ部に雄ねじ部が螺着されるか、またはセット孔内に圧入されるかして取付けられることを特徴とするので、ケース本体に対してセット蓋体を着脱可能に取付けることにより現場においてスリーブ収容孔内にスリーブを組み込むとともにゴミの侵入を回避し、仮にゴミが侵入した場合に掃除が行える。
【0047】
また本発明の請求項に記載の発明は、請求項1−8の何れかにおいてセット蓋材は、セット孔の内周に圧接可能に外周に設けられる略環状をなす大径の複数条の圧接環部と、該圧接環部間に配設される小径部と、後端に設けられる大径鍔部とにより全体を略棒状に形成されることを特徴とするので、現場においてケース本体内のスリーブ収容孔内にスリーブを収容し、セット蓋材をケース本体のセット孔内にハンマーを用いて打撃を加えることにより圧入し、組み込むことができるるとともにゴミの侵入を回避することができる。
【0048】
また本発明の請求項1に記載の発明は、請求項1−9の何れかにおいて集束ばね材は、スリーブの外周に連結シャフトの圧入方向側の前端から略2/3の位置に設けた環状のばね材収容溝内に少なくとも嵌装されることを特徴とするので、スリーブの係止孔内に連結シャフトの一端に設けた係止部が圧入されて行くと、スリーブの複数個の分割構成片は高低の偏りがなく全体的に平均して半径方向に拡張されるため、連結シャフトの圧入作業および係止作業を迅速かつ確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の取付物の結合金具の第1実施態様を示す結合時の断面図である。
【図2】 同じく本実施態様を構成するケースの断面図である。
【図3】 同じくケースの側面図である。
【図4】 同じく本実施態様を構成する連結シャフトの一例を示す正面図である。
【図5】 同じく連結シャフトの拡大正面図である。
【図6】 同じく本実施態様を構成するスリーブの側面図である。
【図7】 同じく本実施態様を構成する集束ばね材を示す側面図である。
【図8】 同じく本実施態様を構成するスリーブの断面図である。
【図9】 同じくスリーブの一部を示す拡大断面図である。
【図10】 同じく本実施態様の取付物の結合金具の剛結合性についての力関係を示す拡大断面図である。
【図11】 同じく本発明の取付物の結合金具の第2実施態様を示す結合時の断面図である。
【図12】 同じく本発明の取付物の結合金具の第3実施態様を示す結合時の断面図である。
【図13】 同じく本発明の取付物の結合金具の第4実施態様を示す結合時の断面図である。
【図14】 同じく本発明の取付物の結合金具の第5実施態様を示す結合時の断面図である。
【図15】 従来の大型のコンクリート製の暗渠ブロックを示す斜視図である。
【図16】 同じく従来の暗渠ブロックの他例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ケース
1A ケース本体
1B セット蓋材
2 挿入孔
3 スリーブ収容孔
3a 雌ねじ部
3b 係止壁面部
3c 係止壁面部
4 スリーブ
4a 前端
4a1 係止壁面部
4b 後端
4A1 分割構成片
4A2 分割構成片
4A3 分割構成片
4a 前面
4b 後面
5 集束ばね材
6 係止孔
7 連結シャフト
7a 係止部
7b 止着部材
8 係止手段
9a 雄ねじ部
9c 雌ねじ部
10a 傾斜面部
10b 垂直係止部
10 歯状部
A 圧入方向
J 結合ユニット体
L 圧入長さ
O 求心方向
T 棒状体
T′ 棒状体
X 長手方向
R 長手方向Xに交差する方向

Claims (10)

  1. (イ)挿入孔を一側に有し該挿入孔の奥に径大のスリーブ収容孔内部に設けられたケースと、歯状の係止孔を内周に有して前記ケース内部のスリーブ収容孔内に収容されるスリーブと、前記スリーブの前記係止孔内に係止手段を介して所望長さに係止可能に圧入される係止部が少なくとも一端に形成される連結シャフトと、を備え、前記係止手段は、前記連結シャフトの圧入方向に沿う傾斜面部、および引抜方向には該傾斜面部に連続する垂直係止部よりなり、前記スリーブの内周に形成される歯状部と、該歯状部に係止可能に連結シャフトの少なくとも一端に設けられた前記係止部と、により構成される取付物の結合金具において、
    前記スリーブは、
    (ロ)同径をなす複数個の分割構成片が略同心円的に配置され、
    (ハ)前記分割構成片の外周には無端状の集束ばね材が嵌装されることにより前記スリーブ収容孔内にクリアランスを介して拡張可能に収容されるとともに、
    (ニ)前端には前記係止孔内に連結シャフトを圧入する圧入時に、前記分割構成片を開拡しながら前記スリーブ収容孔内の前記連結シャフトの圧入方向の前方に配置した係止壁面部に当接することにより軸長方向に交差する方向に傾倒して変位可能になる円錐斜面部が構成されている、
    (ホ)ことを特徴とする取付物の結合金具。
  2. (へ)2個の結合ユニット体を軸長方向に背中合わせにして略対称形状に固着し、前記結合ユニット体は、挿入孔を一側に有し該挿入孔の奥に径大のスリーブ収容孔が内部に設けられたケースと、歯状の係止孔を内周に有して前記ケース内部のスリーブ収容孔内に収容されるスリーブと、前記スリーブの前記係止孔内に係止手段を介して所望長さに係止可能に圧入される係止部が少なくとも一端に形成される連結シャフトと、を備え、前記係止手段は、前記連結シャフトの圧入方向に沿う傾斜面部、および引抜方向には該傾斜面部に連続する垂直係止部よりなり、前記スリーブの内周に形成される歯状部と、該歯状部に係止可能に連結シャフトの少なくとも一端に設けられた前記係止部と、により構成される取付物の結合金具において、
    前記スリーブは、
    (ト)同径をなす複数個の分割構成片が略同心円的に配置され、
    (チ)前記分割構成片の外周には無端状の集束ばね材が嵌装されることにより前記スリーブ収容孔内にクリアランスを介して拡張可能に収容されるとともに、
    (リ)前端には前記係止孔内に連結シャフトを圧入する圧入時に、前記分割構成片を開拡しながら前記スリーブ収容孔内の前記連結シャフトの圧入方向の前方に配置した係止壁面部に当接することにより軸長方向に交差する方向に傾倒して変位可能になる円錐斜面部が構成されている、
    (ヌ)ことを特徴とする取付物の結合金具。
  3. (オ)2個の結合ユニット体を軸長方向に前合わせにして略対称形状に設け、前記結合ユニット体は、挿入孔を一側に有し該挿入孔の奥に径大のスリーブ収容孔が内部に設けられたケースと、歯状の係止孔を内周に有して前記ケース内部のスリーブ収容孔内に収容されるスリーブと、前記スリーブの前記係止孔内に係止手段を介して所望長さに係止可能に圧入される係止部が両端に形成される連結シャフトと、を備え、前記係止手段は、前記連結シャフトの圧入方向に沿う傾斜面部、および引抜方向には該傾斜面部に連続する垂直係止部よりなり、前記スリーブの内周に形成される歯状部と、該歯状部に係止可能に連結シャフトの少なくとも一端に設けられた前記係止部と、により構成される取付物の結合金具において、
    (ワ)ケースの他側内周には棒状取付物の一端に設けた雄ねじ部が螺入される雌ねじ部が設けられることにより2つの前記結合ユニット体を介して棒状取付物は相互に結合され、
    前記スリーブは、
    (カ)同径をなす複数個の分割構成片が略同心円的に配置され、
    (ヨ)前記分割構成片の外周には無端状の集束ばね材が嵌装されることにより前記スリーブ収容孔内にクリアランスを介して拡張可能に収容されるとともに、
    (タ)前端には前記係止孔内に連結シャフトを圧入する圧入時に、前記分割構成片を開拡しながら前記スリーブ収容孔内の前記連結シャフトの圧入方向の前方に配置した係止壁面部に当接することにより軸長方向に交差する方向に傾倒して変位可能になる円錐斜面部が構成されている、
    (レ)ことを特徴とする取付物の結合金具。
  4. スリーブ収容孔は、該スリーブ収容孔内に収容されるスリーブの前端および後端が係止可能となる係止壁面部を軸長方向に交差して内部前面および内部後面に対向して形成したことを特徴とする請求項1−3の何れかに記載の取付物の結合金具。
  5. スリーブの前端と前記係止壁面部との間にゴムまたは合成樹脂等の弾性材により形成される略円盤状の緩衝材を介装したことを特徴とする請求項1−4の何れかに記載の取付物の結合金具。
  6. ケースは、前記スリーブ収容孔が設けられたケース本体と、該ケース本体の一側内部に全部または一部が着脱可能に取付けられるセット蓋材とにより形成されることを特徴とする請求項1−5の何れかに記載の取付物の結合金具。
  7. スリーブの前端および後端が係止可能な係止壁面部は、前記スリーブ収容孔に臨んでケース本体に取付けるセット蓋材とスリーブ収容孔内に軸長方向に交差して前方または後方の何れかとに対向して形成されることを特徴とする請求項1−6の何れかに記載の取付物の結合金具。
  8. セット蓋材は、ケース本体に設けられるセット孔の内周に設けた雌ねじ部に雄ねじ部が螺着されるか、またはセット孔内に圧入されるかして取付けられることを特徴とする請求項1−7の何れかに記載の取付物の結合金具。
  9. セット蓋材は、セット孔の内周に圧接可能に設けられる略環状をなす大径の複数条の圧接環部と、該圧接環部間に配設される小径部と、後端に設けられる大径鍔部とにより全体を略棒状に形成されることを特徴とする請求項1−の何れかに記載の取付物の結合金具。
  10. 集束ばね材は、スリーブの外周に連結シャフトの圧入方向側の前端から略2/3の位置に設けた環状のばね材収容溝内に少なくとも嵌装されることを特徴とする請求項1−9の何れかに記載の取付物の結合金具。
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