JP4808127B2 - 車内通信方法、車内通信システム、中継装置及び車載型通信装置 - Google Patents

車内通信方法、車内通信システム、中継装置及び車載型通信装置 Download PDF

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Description

本発明は、車両内に配設されるゲートウェイ等の中継装置と、該中継装置と通信用バスを介して接続するECU等の車載型通信装置とを用いて構成される車載ネットワークにおける車内通信方法、該車内通信方法を適用した車内通信システム、並びに該車内通信システムにて用いられる中継装置及び車載型通信装置に関し、特に中継装置の車種毎の設計変更を要しない車内通信方法、車内通信システム、中継装置及び車載型通信装置に関する。
近年、自動車における車内通信システムの分野において、ワイヤハーネスの削減及び大容量のデータ通信のために通信を多重化する試みが行われている(例えば特許文献1参照。)。自動車向けの多重通信のプロトコルとしては、Robert Bosch社が開発したCAN(Controller Area Network) が標準となりつつある。
図10は、従来の車内通信システムを概念的に示すブロック図である。図10中100は、車両内に配設されるゲートウェイであり、ゲートウェイ100は、複数の通信ポート101,101,…を備え、通信ポート101,101,…には、夫々ワイヤハーネスを用いた通信用バス200,200,…が接続されている。そして通信用バス200,200,…には、ノードとして複数の電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit )300,300,…が接続されている。
一の通信用バス200に接続する一の電子制御ユニット300から他の通信用バス200に接続する他の電子制御ユニット300へメッセージを送信する場合、メッセージは予め設定されているフレームの形式で送信される。フレームには、メッセージの種別を示すメッセージIDが示されている。ゲートウェイ100は、メッセージIDと、通信ポート101,101,…を識別するポートIDとを対応付けて記録するルーティングテーブル102をROM等の記録手段に記録している。ゲートウェイ100は、フレームを受信した場合、ルーティングテーブル102を参照し、受信したフレームに示されているメッセージIDに対応する通信ポート101を選択し、選択した通信ポート101が接続している通信用バス200上へ受信したフレームを送信する。そして通信用バス200に接続している電子制御ユニット300は、通信用バス100上を転送されるフレームのメッセージIDを読み取り、受信すべきフレームであると判定した場合、当該フレームを取り込む。
特開2002−204243号公報
ところで例えば設計コスト、開発コスト、生産コスト等のコストの低減を目的として、車種、形式、階級等の種類が異なる車両にゲートウェイを転用する場合がある。しかしながらゲートウェイが同じであってもネットワーク構成が異なる場合、ルーティングテーブルの書き換えが必要となる。
図11は、車内通信システムのネットワーク構成の変更を概念的に示すブロック図である。図11では、4の通信ポートを備えるゲートウェイを用いた車内通信システムを示しており、各通信ポートには、夫々通信用バスが接続され、通信用バスには、フレームを送信する送信電子制御ユニット(送信ECU)及びフレームを受信する受信電子制御ユニット(受信ECU)が接続されている。図11(a)は、送信電子制御ユニットを異なる通信用バスに接続することでネットワーク構成を変更する形態を示している。図11(b)は、受信電子制御ユニットを異なる通信用バスに接続することでネットワーク構成を変更する形態を示している。図11(c)は、電子制御ユニットを追加、除去、又は変更することでネットワーク構成を変更する形態を示している。
図11に例示した様にネットワーク構成が変化すると、メッセージIDとポートIDとの対応関係も変化するため、ルーティングテーブルを書き換える必要が生じ、ゲートウェイを転用したにも関わらず、十分なコストダウンを実現することができないという問題に繋がる。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、ゲートウェイを用いた中継装置から電子制御ユニットを用いた車載型通信装置へ、診断要求フレームを送信し、返信される診断応答フレームに含まれるノード識別情報を、受信した通信ポートに係るポート識別情報に対応付けて記録することにより、ルーティングテーブルに用いられるテーブルを自動的に構成し、大きなコストダウンを図ることが可能な車内通信方法、該車内通信方法を適用した車内通信システム、並びに該車内通信システムにて用いられる中継装置及び車載型通信装置の提供を目的とする。
第1発明に係る車内通信方法は、複数の通信ポートを備え、該通信ポートを介してフレームを送受信する中継装置から、通信用バスを介して通信ポートに接続された車載型通信装置へ、接続状況の認識に要する要求フレームを送信し、要求フレームを受信した車載型通信装置から中継装置へ、送信元を識別するノード識別情報を含む応答フレームを送信する車内通信方法において、前記中継装置は、受信した応答フレームに含まれるノード識別情報、及び応答フレームを受信した通信ポートを識別するポート識別情報を対応付けて記録することを特徴とする。
本発明では、応答フレームに含まれるノードID等のノード識別情報及び受信した通信ポートを識別するポートID等のポート識別情報に基づいて、自動的にルーティングテーブルに用いられる情報を形成することができるので、中継装置を異なる車両に転用する場合でもルーティングテーブルの書き換えが不要となり、大幅なコストダウンを図ることが可能である。
第2発明に係る車内通信システムは、複数の通信ポートを備え、該通信ポートを介してフレームを送受信する中継装置と、該中継装置が備える通信ポートに通信用バスを介して接続された車載型通信装置とを備え、前記中継装置は、接続状況の認識に要する要求フレームを前記車載型通信装置へ送信し、該車載型通信装置は、送信元を識別するノード識別情報を含む応答フレームを前記中継装置へ送信する車内通信システムにおいて、前記中継装置は、受信した応答フレームに含まれるノード識別情報を、応答フレームを受信した通信ポートを識別するポート識別情報に対応付けて記録するポートテーブルを備えることを特徴とする。
本発明では、診断応答フレームに含まれるノードID等のノード識別情報及び受信した通信ポートを識別するポートID等のポート識別情報に基づいて、自動的にルーティングテーブルに用いられるポートテーブルを形成することができるので、中継装置を異なる車両に転用する場合でもルーティングテーブルの書き換えが不要となり、大幅なコストダウンを図ることが可能である。
第3発明に係る車内通信システムは、第2発明において、前記中継装置は、更に、通信フレームに係る種別を識別する種別識別情報を、通信フレームを受信すべき前記車載型通信装置に係るノード識別情報に対応付けて記録する種別テーブルと、通信ポートを介して受信した通信フレームに含まれる種別識別情報を検出する手段と、検出した種別識別情報に対応するポート識別情報を、ポートテーブル及び種別テーブルに基づいて選択する手段と、選択したポート識別情報にて識別される通信ポートから通信用バス上へ、受信した通信フレームを送信する手段とを備えることを特徴とする。
本発明では、メッセージID等の種別識別情報をノード識別情報に対応付けて予め記録している種別テーブルを、形成したルーティングテーブルと対応付けることにより、自動的にルーティングテーブルを形成することができるので、中継装置を異なる車両に転用する場合でもルーティングテーブルの書き換えが不要となり、大幅なコストダウンを図ることが可能である。
第4発明に係る車内通信システムは、第3発明において、前記車載型通信装置は、更に、自らを識別するノード識別情報、及び受信すべき通信フレームの種別を識別する種別識別情報を含む応答フレームを送信する手段を備え、前記中継装置は、更に、受信した応答フレームに含まれるノード識別情報及び種別識別情報を対応付けて前記種別テーブルに記録する手段を備えることを特徴とする。
本発明では、車載型通信装置が、ノード識別情報及び種別識別情報を含む応答フレームを中継装置へ送信することにより、中継装置は、種別テーブルをも自動的に形成することが可能となるので、種別テーブルにデータを記録する工程の簡略化又は省略、並びに当該工程に係るコストの削減を図ることが可能である。
第5発明に係る中継装置は、車両内に配設された通信用バスに接続する複数の通信ポートと、通信用バスを介して接続される他の装置へ接続状況の認識に要する要求フレームを通信ポートから送信する手段と、送信した要求フレームに対して送信される送信元を識別するノード識別情報を含む応答フレームを通信ポートにて受信する手段とを備える車載型の中継装置において、受信した応答フレームに含まれるノード識別情報を、応答フレームを受信した通信ポートを識別するポート識別情報に対応付けて記録するテーブルを備えることを特徴とする。
本発明では、応答フレームに含まれるノードID等のノード識別情報及び受信した通信ポートを識別するポートID等のポート識別情報に基づいて、自動的にルーティングテーブルに用いられるポートテーブルを形成することができるので、中継装置を異なる車両に転用する場合でもルーティングテーブルの書き換えが不要となり、大幅なコストダウンを図ることが可能である。
第6発明に係る車載型通信装置は、車両内に配設された通信用バスに接続し、該通信用バスから接続状況の認識に要する要求フレームを受信した場合に、自らを識別するノード識別情報を含む応答フレームを返信する車載型通信装置において、ノード識別情報、及び受信すべきフレームの種別を識別する種別識別情報を含む応答フレームを送信する手段を備えることを特徴とする。
本発明では、ノードID等のノード識別情報及びメッセージID等の種別識別情報を含む応答フレームを送信することにより、例えば応答フレームの送信先となるゲートウェイ等の中継装置において、ノード識別情報、種別識別情報、通信ポートを識別するポートID等のポート識別情報を対応付けてルーティングテーブルを自動的に形成することができるので、中継装置を異なる車両に転用する場合でもルーティングテーブルの書き換えが不要となり、大幅なコストダウンを図ることが可能である。
本発明に係る車内通信方法、車内通信システム、中継装置及び車載型通信装置は、複数の通信ポートを備えるゲートウェイ等の中継装置と、該中継装置が備える通信ポートに通信用バスを介して接続されるECU等の車載型通信装置とを備え、中継装置から車載型通信装置へ、接続状況の認識に要する要求フレームを送信し、車載型通信装置は中継装置へ、自らを識別するノードID等のノード識別情報を含む応答フレームを返信する。中継装置は、受信した応答フレームに含まれるノード識別情報を、応答フレームを受信した通信ポートを識別するポート識別情報に対応付けてポートテーブルに記録する。そして中継装置が通信フレームを受信した場合に、予め準備しているメッセージID等の種別識別情報をノード識別情報に対応付けて記録する種別テーブルと、形成したポートテーブルとを関連付けて参照し、受信した通信フレームに含まれる種別識別情報に対応するポート識別情報にて識別される通信ポートを選択し、選択した通信ポートから通信フレームを送信する。
この構成により、本発明では、自動的にルーティングテーブルを形成することができるので、一の車両用に開発した中継装置をネットワーク構成が異なる他の車両に転用する場合でもルーティングテーブルの書き換えが不要となり、中継装置の転用に係る開発コスト、生産コスト等のコストを大幅に低減することが可能である等、優れた効果を奏する。
さらに本発明は、車載型通信装置は、自らを識別するノード識別情報、及び受信すべき通信フレームの種別を識別する種別識別情報を含む応答フレームを送信し、中継装置は、受信した応答フレームに含まれるノード識別情報及び種別識別情報を対応付けて種別テーブルに記録することにより、本発明では、中継装置が、種別テーブルをも自動的に形成することが可能となるので、種別テーブルにデータを記録する工程の簡略化又は省略、並びに該工程に係るコストの削減を図ることが可能である等、優れた効果を奏する。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明の車内通信システムの構成を示すブロック図である。図1中1は、本発明の中継装置であり、中継装置1は、CAN(Control Area Network)等の車載LAN規格に基づくゲートウェイとして用いられる。中継装置1には、ワイヤハーネスを用いた複数の通信用バス2,2,…が接続されており、各通信用バス2,2,…には、通信ノードとして電気負荷、センサ等の様々な電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit )を用いた車載型通信装置3,3,…が接続されている。そして中継装置1は、一の通信用バス2に接続された一の車載型通信装置3からフレームを受信し、受信したフレームを他の通信用バス2に接続された他の車載型通信装置3へ送信する中継処理を行う。
図2は、本発明の車内通信システムにて用いられる中継装置1の構成を示すブロック図である。中継装置1は、装置全体を制御するCPU、ASIC等の制御手段10と、プログラム及びデータ等の各種情報を記録するROM等の第1記録手段11と、更新を要する各種情報を記録するRAM等の第2記録手段12と、通信用バス2,2,…に接続する複数の通信ポート13,13,…とを備えている。なお第2記録手段12は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、及びそれら両方のメモリのいずれを用いても良い。通信ポート13は、通信用バス2に接続し、フレームを受信する処理及びフレームを送信する処理を実行し、受信したフレーム及び送信するフレームを夫々一時的に記憶する図示しないフレームバッファを備えている。なお第2記録手段12の記録領域の一部をフレームバッファとして用いる様にしても良い。また各通信ポート13,13,…には、夫々通信ポート13を識別するポートID等のポート識別情報が付与されている。
第1記録手段11の記録領域の一部は、フレームの中継処理に用いる種別テーブル11aとして用いられている。図3は、本発明の中継装置1が備える種別テーブル11aの記録内容を概念的に示す説明図である。種別テーブル11aには、フレームに係る種別を識別するメッセージID等の種別識別情報と、フレームを受信すべき車載型通信装置3を識別するノードID等のノード識別情報とが対応付けて記録されている。種別テーブル11aには、中継装置1を車両に搭載する段階で既に各種情報が記録されているが、後述する様に車両に搭載後更新する形態に展開することも可能である。ただしその場合、不揮発性のメモリを用いた第2記録手段12に種別テーブルが記録される。
第2記録手段12の記録領域の一部は、フレームの中継処理に用いるポートテーブル12aとして用いられている。図4は、本発明の中継装置1が備えるポートテーブル12aの記録内容を概念的に示す説明図である。ポートテーブル12aには、ノードID等のノード識別情報と、通信ポート13を識別するポートID等のポート識別情報とが対応付けて記録されている。ポートテーブル12aは、揮発性のメモリを用いた第2記録手段12の記録領域に形成する場合、車両に搭載された段階では情報が記録されておらず、イグニッションキーのアクセサリ位置への遷移等の動作により車内通信システムが作動する都度、第2記録手段12上に形成される。また不揮発性のメモリを用いた第2記録手段12の記録領域に形成する場合、車両に搭載された後、車内通信システムが最初に作動するときに、第2記録手段12上に形成される。
さらに第2記録手段12の記録領域の一部は、フレームの中継処理に用いるルーティングテーブル12bとして用いられている。図5は、本発明の中継装置1が備えるルーティングテーブル12bの記録内容を概念的に示す説明図である。ルーティングテーブル12bには、メッセージID等の種別識別情報と、ポートID等のポート識別情報とが対応付けて記録されている。ルーティングテーブル12bは、種別テーブル11a及びポートテーブル12aの記録内容を、ノード識別情報をキーとして関連付けることにより形成される。但し、ルーティングテーブル12bを形成せずに中継処理を行うことも可能である。
図6は、本発明の車内通信システムにて用いられる車載型通信装置3の構成を示すブロック図である。車載型通信装置3は、制御手段30と、通信用バス2に接続する通信ポート31と、ECUとして機能させるための各種処理モジュール等の処理手段32とを備えている。
次に本発明の車内通信システムが備える各種装置の処理について説明する。図7は、本発明の車内通信システムが備える中継装置1及び車載型通信装置3の初期処理を示すフローチャートである。初期処理は、中継装置1がネットワーク構成を認識するための調停処理であり、車内通信システムが作動する都度又は車内通信システムを最初に作動した場合に実行される処理である。中継装置1は、制御手段10の制御により、接続状況を診断する診断要求フレームを各通信ポート13,13,…から夫々に接続する通信用バス2,2,…上へ同報的に送信する(S101)。ステップS101により、中継装置1から各通信用バス2,2,…に接続する全ての車載型通信装置3,3,…へ診断要求フレームが送信される。
車載型通信装置3は、制御手段30の制御により、通信用バス2から通信ポート31にて診断要求フレームを受信し(S102)、受信した診断要求フレームに対する返信として、診断応答フレームを通信ポート31から通信用バス2を介して中継装置1へ送信する(S103)。ステップS103にて車載型通信装置3から中継装置1へ送信される診断応答フレームには、自らを識別するノード識別情報が含まれている。なお診断応答フレームには、メッセージの種別を識別する種別識別情報が含まれている。
中継装置1は、制御手段10の制御により、通信用バス2から通信ポート13にて診断応答フレームを受信し(S104)、受信した診断応答フレームに含まれる種別識別情報に基づいて、中継すべきフレームではなく自機にて処理すべきフレームであることを認識し、受信した診断応答フレームに含まれるノード識別情報を、当該フレームを受信した通信ポート13に付与されているポート識別情報に対応付けてポートテーブル12aに記録する(S105)。
さらに中継装置1は、種別テーブル11a及びポートテーブル12aの記録内容に基づいて、ルーティングテーブル12bを形成する(S106)。なお種別テーブル11a及びポートテーブル12aを関連付けることによりルーティングテーブル12bと見なすことができるので、必ずしもこの段階でルーティングテーブル12bを形成する必要はない。
この様にしてポートテーブル12aにフレームの中継に関する情報を記録することにより、初期処理が実行される。
図8は、本発明の車内通信システムが備える中継装置1及び車載型通信装置3のフレーム中継処理を示すフローチャートである。なおここではフレームの送信元となる車載型通信装置3を第1車載型通信装置3aとし、フレームの送信先となる車載型通信装置3を第2車載型通信装置3bとして説明する。第1車載型通信装置3aは、自らが接続する通信用バス2と異なる通信用バス2に接続する第2車載型通信装置3bに伝達すべき情報を含む通信フレームを、通信ポート31から通信用バス2を介して中継装置1へ送信する(S201)。ステップS201にて送信される通信フレームには、フレームに含まれるメッセージに種別を識別する種別識別情報が含まれている。
中継装置1は、制御手段10の制御により、通信用バス2から通信ポート13にて通信フレームを受信し(S202)、受信した通信フレームに含まれる種別識別情報を検出し(S203)、検出した種別識別情報に対応するポート識別情報を、種別テーブル11a及びポートテーブル12aを関連付けて形成されたルーティングテーブル12bに基づいて選択し(S204)、選択したポート識別情報にて識別される通信ポート13から、当該通信ポート13に接続している通信用バス2,2,…上へ、受信した通信フレームを送信する(S205)。なおステップS204において、ルーティングテーブル12bが形成されていない場合、種別テーブル11a及びポートテーブル12aの記録内容を、ノード識別情報をキーとして関連付け、関連付けた種別テーブル11a及びポートテーブル12aに基づいてポート識別情報が選択される。
第2車載型通信装置は、通信用バス2から通信ポート31にて通信フレームを受信し(S206)、受信した通信フレームに含まれる内容に基づいて処理手段32を作動させる。
この様にして通信フレームの中継処理が実行される。
前記実施の形態では、種別テーブル11aが予め必要な情報を記録している形態を示したが、本発明はこれに限らず、初期処理において種別テーブルに情報を記録する様にしても良い。ここでは初期処理において、種別テーブルに情報を記録する処理を説明する。図9は、本発明の車内通信システムが備える中継装置1及び車載型通信装置3の初期処理を示すフローチャートである。なお初期処理として種別テーブルに情報を記録する形態では、種別テーブルは、第2記録手段12に確保されるので、ここでは種別テーブルの符号を12cとして説明する。但し、記録内容は、第1記録手段11aに記録される種別テーブル11aと同様である。
中継装置1は、制御手段10の制御により、接続状況を診断する診断要求フレームを各通信ポート13,13,…から夫々に接続する通信用バス2,2,…上へ同報的に送信する(S301)。ステップS301により、中継装置1から各通信用バス2,2,…に接続する全ての車載型通信装置3,3,…へ診断要求フレームが送信される。
車載型通信装置3は、制御手段30の制御により、通信用バス2から通信ポート31にて診断要求フレームを受信し(S302)、受信した診断要求フレームに対する返信として、診断応答フレームを通信ポート31から通信用バス2を介して中継装置1へ送信する(S303)。ステップS303にて車載型通信装置3から中継装置1へ送信される診断応答フレームは、自らを識別するノード識別情報と共に、受信すべきフレームの種別を識別する種別識別情報を含んでいる。但し、診断応答フレームは、受信すべきフレームの種別を識別する種別識別情報だけでなく、診断応答フレームであることを示す種別識別情報をも含んでいる。これらの種別識別情報は、フレーム上の異なるフィールドに示されているため、中継装置1が混同することはない。
中継装置1は、制御手段10の制御により、通信用バス2から通信ポート13にて診断応答フレームを受信し(S304)、受信した診断応答フレームに含まれる種別識別情報に基づいて、中継すべきフレームではなく自機にて処理すべきフレームであることを認識し、受信した診断応答フレームに含まれるノード識別情報及び受信すべきフレームの種別を示す種別識別情報を対応付けて種別テーブル12cに記録し(S305)、更に受信した診断応答フレームに含まれるノード識別情報を、当該フレームを受信した通信ポート13に付与されているポート識別情報に対応付けてポートテーブル12aに記録する(S306)。
さらに中継装置1は、種別テーブル12c及びポートテーブル12aの記録内容に基づいて、ルーティングテーブル12bを形成する(S307)。なお種別テーブル12c及びポートテーブル12aを関連付けることによりルーティングテーブル12bと見なすことができるので、必ずしもこの段階でルーティングテーブル12bを形成する必要はない。
この様にして種別テーブル12c及びポートテーブル12aにフレームの中継に関する情報を記録することにより、初期処理が実行される。
前記実施の形態では、CANに則した車内通信システムに適用する形態を示したが、本発明はこれに限らず、様々な規格の車内通信システムに適用することが可能である。また通信網及び各種装置の構成は、実装状況に応じて様々な形態に展開することが可能である。例えば診断応答フレームに記録されている情報のみに基づいてポートテーブルに情報を記録するのではなく、特定の通信ポートに接続する車載型通信装置が固定されている場合には、一部の記録内容を予め第1記録手段に作り込んでいても良い。
本発明の車内通信システムの構成を示すブロック図である。 本発明の車内通信システムにて用いられる中継装置の構成を示すブロック図である。 本発明の中継装置が備える種別テーブルの記録内容を概念的に示す説明図である。 本発明の中継装置が備えるポートテーブルの記録内容を概念的に示す説明図である。 本発明の中継装置が備えるルーティングテーブルの記録内容を概念的に示す説明図である。 本発明の車内通信システムにて用いられる車載型通信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の車内通信システムが備える中継装置及び車載型通信装置の初期処理を示すフローチャートである。 本発明の車内通信システムが備える中継装置及び車載型通信装置のフレーム中継処理を示すフローチャートである。 本発明の車内通信システムが備える中継装置及び車載型通信装置の初期処理を示すフローチャートである。 従来の車内通信システムを概念的に示すブロック図である。 車内通信システムのネットワーク構成の変更を概念的に示すブロック図である。
符号の説明
1 中継装置
11 第1記録手段
11a 種別テーブル
12 第2記録手段
12a ポートテーブル
13 通信ポート
2 通信用バス
3 車載型通信装置

Claims (6)

  1. 複数の通信ポートを備え、該通信ポートを介してフレームを送受信する中継装置から、通信用バスを介して通信ポートに接続された車載型通信装置へ、接続状況の認識に要する要求フレームを送信し、要求フレームを受信した車載型通信装置から中継装置へ、送信元を識別するノード識別情報を含む応答フレームを送信する車内通信方法において、
    前記中継装置は、受信した応答フレームに含まれるノード識別情報、及び応答フレームを受信した通信ポートを識別するポート識別情報を対応付けて記録することを特徴とする車内通信方法。
  2. 複数の通信ポートを備え、該通信ポートを介してフレームを送受信する中継装置と、該中継装置が備える通信ポートに通信用バスを介して接続された車載型通信装置とを備え、前記中継装置は、接続状況の認識に要する要求フレームを前記車載型通信装置へ送信し、該車載型通信装置は、送信元を識別するノード識別情報を含む応答フレームを前記中継装置へ送信する車内通信システムにおいて、
    前記中継装置は、受信した応答フレームに含まれるノード識別情報を、応答フレームを受信した通信ポートを識別するポート識別情報に対応付けて記録するポートテーブルを備えることを特徴とする車内通信システム。
  3. 前記中継装置は、更に、
    通信フレームに係る種別を識別する種別識別情報を、通信フレームを受信すべき前記車載型通信装置に係るノード識別情報に対応付けて記録する種別テーブルと、
    通信ポートを介して受信した通信フレームに含まれる種別識別情報を検出する手段と、
    検出した種別識別情報に対応するポート識別情報を、ポートテーブル及び種別テーブルに基づいて選択する手段と、
    選択したポート識別情報にて識別される通信ポートから通信用バス上へ、受信した通信フレームを送信する手段と
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の車内通信システム。
  4. 前記車載型通信装置は、更に、
    自らを識別するノード識別情報、及び受信すべき通信フレームの種別を識別する種別識別情報を含む応答フレームを送信する手段を備え、
    前記中継装置は、更に、
    受信した応答フレームに含まれるノード識別情報及び種別識別情報を対応付けて前記種別テーブルに記録する手段を備える
    ことを特徴とする請求項3に記載の車内通信システム。
  5. 車両内に配設された通信用バスに接続する複数の通信ポートと、通信用バスを介して接続される他の装置へ接続状況の認識に要する要求フレームを通信ポートから送信する手段と、送信した要求フレームに対して送信される送信元を識別するノード識別情報を含む応答フレームを通信ポートにて受信する手段とを備える車載型の中継装置において、
    受信した応答フレームに含まれるノード識別情報を、応答フレームを受信した通信ポートを識別するポート識別情報に対応付けて記録するテーブルを備えることを特徴とする中継装置。
  6. 車両内に配設された通信用バスに接続し、該通信用バスから接続状況の認識に要する要求フレームを受信した場合に、自らを識別するノード識別情報を含む応答フレームを返信する車載型通信装置において、
    ノード識別情報、及び受信すべきフレームの種別を識別する種別識別情報を含む応答フレームを送信する手段を備えることを特徴とする車載型通信装置。
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