JP4808019B2 - バルコニー排水構造 - Google Patents

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本発明は、建築物のバルコニーにおいて雨水などに起因する浸水を防止するための排水構造に関する。
建築物の一部に設けられるバルコニーについては、従来、様々なデザイン、構造が提案されているが、本願に関連するものとして、例えば、図5に示すバルコニーがある。図5に示すバルコニー50においては、建築物の躯体51の上に下地材52を傾斜状態に敷設し、この下地材52を透水性の表面材53で被覆することによって床面54が形成されている。そして、この床面54の前縁部の前方には、雨水などを集水口55に誘導するための排水溝56が設けられ、この排水溝56の前方にパラペット57が立設されている。
図5に示すバルコニー50において、床面54などに降り注いだ雨水は、その下り勾配に沿って流下して排水溝56に流れ込んだ後、排水溝56の下り勾配に沿って下流側へ流下し、集水口55からドレン管58に流入して所定場所(図示せず)へ排出される。ところが、排水溝56に集まった樹木の落ち葉や塵埃などの異物59によって集水口55が塞がれると、雨水Wが排出不能となって排水溝56内に溜まっていく。このため、排水溝56から雨水Wが溢れてバルコニー50の外側へ漏れたり、床面54を構成する表面材53と下地材52との隙間に浸入したりすることがある。バルコニー50の外側へ溢れ出した雨水Wは建築物の外壁などを汚損することが多く、表面材53と下地材52との隙間に浸入した雨水Wは、下地材52などに染み込んで腐食の原因となる。
このように排水溝56の集水口55が異物によって閉塞され、排水不良が生じると、バルコニーの床面などが浸水するため、建築物を劣化させる大きな要因となっている。そこで、雨水などによるバルコニーの浸水を防止するため、集水口が閉塞されても雨水などの排水を可能とした排水設備構造が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平8−193393号公報
特許文献1記載の排水設備構造によれば、バルコニーの集水口の目詰まりよって溜まった雨水などがバルコニー外へ溢れるのを防止することはできるが、バルコニーの床面の浸水を防止することはできない。このため、図5に示す、木造建築物のバルコニー50のように、床面54の構成部材である下地材52などに木材が使用されている場合、浸水による腐食を防止することができない。
本発明が解決しようとする課題は、排水溝の集水口の目詰まりに起因するバルコニーの浸水を比較的長期間にわたって防止することのできる、バルコニー排水構造を提供することにある。
本発明のバルコニー排水構造は、バルコニーの排水溝の下流側端部付近の底面に設けられた集水口と、前記排水溝の下流側端部に臨む略垂直の壁体を貫通して設けられたオーバーフロー用の排水経路と、前記壁体の外側面に開口する前記排水経路の吐出口に取り付けられた、生物侵入防止手段を有する保護キャップと、を備え、前記保護キャップは、円管状をした前記排水経路の吐出口を被う円筒状の本体部と、前記本体部の片方の端部に形成されたフランジ部と、前記本体部の他方の端部に形成された格子部とを備え、前記フランジ部を前記壁体の外側面に密着させた状態で前記保護キャップが前記吐出口に取り付けられたことを特徴とする。このような構成とすれば、平常時の雨水は排水溝の下流側端部の底面にある集水口から排出され、集水口が目詰まりして排水溝内に溜まった雨水は、排水溝の下流側端部に臨む略垂直な壁体を貫通して設けられたオーバーフロー用の排水経路を通過してバルコニーの外へ排出される。このため、排水溝の集水口の目詰まりに起因するバルコニーの浸水を防止することができる。また、排水経路を略垂直の壁体に設けたことにより、排水経路の吸込口は、排水溝の下流側端部に臨んで位置する、略垂直の壁体内側面に開口するため、吸込口に落ち葉や塵埃などの異物が溜まりにくく、長期間にわたって排水機能を維持することができる。
ここで、前記壁体に開設された前記排水経路の吸込口の少なくとも一部を、前記バルコニーの床面の最下部より低い位置に配置することが望ましい。このような構成とすれば、集水口の目詰まりに起因して排水溝に溜まり始めた雨水などが、バルコニーの床面の最下部に達する前に、排水経路からの排水が開始されるため、バルコニーの浸水防止機能が向上する。
また、前記排水経路の軸心の上流側延長線が、前記集水口の軸心の上方延長線と交差するように配置することもできる。このような構成とすれば、排水溝内において集水口に向かって移動する雨水などは、進行方向を変えることなく、直線的に排水経路に向かって流れ込むことができるようになるため、排水経路の排水機能を最大限に発揮させることができる。
一方、本発明においては、前記壁体の外側面に開口する前記排水経路の吐出口に、生物侵入防止手段を有する保護キャップを取り付けているため、壁体の外側面に開口する排出経路の吐出口から当該排出経路内へ鳥獣類あるいは蜂などの昆虫類が侵入したり、営巣したりして、排水不良などのトラブルが発生するのを防止することができる。
本発明により、排水溝の集水口の目詰まりに起因するバルコニーの浸水を比較的長期間にわたって防止することができる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の実施形態であるバルコニー排水構造を示す垂直断面図、図2は図1に示すバルコニー排水構造の平面図、図3は排水経路部分における壁体の垂直断面図、図4(a)は図3に示す保護キャップの正面図であり、同(b)は前記保護キャップの背面図である。
図5に示すバルコニー10においては、建築物の躯体11の上に下地材12を傾斜状態に敷設し、この下地材12を透水性の表面材13で被覆することによって床面14が形成されている。床面14はその前縁部に向かって下り勾配をなしており、その前縁部の前方には、雨水などを集水口15に誘導するための排水溝16が設けられ、この排水溝16の前方にパラペット17が立設されている。集水口15は、排水溝16の下流側端部16a付近の底面に開設され、その下方は、垂直方向に配管されたドレン管19に連通している。また、排水溝16の下流側端部16aに臨む垂直な壁体18を貫通して、円管状をしたオーバーフロー用の排水経路20が設けられている。集水口15および排水経路20の吸込口20aにはそれぞれ、異物などの侵入を防止するための四脚形状の保護部材21,22が装着されている。
図1,図2に示すバルコニー10において、床面14などに降り注いだ雨水は、その下り勾配に沿って流下して排水溝16に流れ込んだ後、排水溝16の下り勾配に沿って下流側端部16aへ向かって流下し、下流側端部16a付近にある集水口15に流れ込み、その下方のドレン管19に流入して所定場所(図示せず)へ排出される。
前述したように、バルコニー10は、排水溝16の下流側端部16a付近の底面に設けられた集水口15と、排水溝16の下流側端部16aに臨む垂直な壁体18を貫通して設けられたオーバーフロー用の排水経路20と、を備えている。従って、平常時の雨水は排水溝16の下流側端部16aの底面にある集水口15から排出され、異物などで集水口15が目詰まりして排水溝16内に溜まった雨水は、壁体18を貫通して設けられたオーバーフロー用の排水経路20を通過してバルコニー10の外へ排出される。このため、集水口15の目詰まりに起因するバルコニー10の浸水を防止することができる。また、排水経路20を略垂直の壁体18に設けたことにより、排水経路20の吸込口20aは、排水溝16の下流側端部16aに臨んで位置する、垂直な壁体18の内側面に開口するため、吸込口20aに落ち葉や塵埃などの異物が溜まりにくく、長期間にわたって排水機能を維持することができる。
また、壁体18の内側面に開口する吸込口20aの約半分の領域が、バルコニー10の床面14の最下部14aより低い位置に配置されているため、集水口15の目詰まりに起因して排水溝16に溜まり始めた雨水Wが、床面14の最下部14aに達する前に、排水経路20からの排水が開始される。従って、床面14を構成する下地材12と表面材13との間に雨水Wが浸入することがなく、優れた浸水防止機能を発揮する。
さらに、図1,2に示すように、排水経路20の軸心20cの上流側延長線が、集水口15の軸心15cの上方延長線と交差するように配置されているため、排水溝16内において集水口15に向かって移動する雨水Wは、進行方向(矢印23方向)を変えることなく、直線的に排水経路20に向かって流れ込むことができる。従って、排水経路20の排水機能を最大限に発揮させることができる。
一方、図3に示すように、壁体18の外側面に開口する排水経路20の吐出口20bに、生物侵入防止手段を有する保護キャップ24を取り付けている。保護キャップ24は、図4に示すように、円管状をした排水経路20の吐出口20bを被う円筒状の本体部24aと、本体部24aの片方の端部に形成されたフランジ部24bと、本体部24aの他方の端部に形成された格子部24cとを備えている。保護キャップ24は、フランジ部24bを外に向け、フランジ部24bを壁体18の外側面に密着させた状態で、排水経路20の吐出口20bに取り付けられている。格子部24cは、吐出口20bの開口の下半分よりやや広い領域を占めるように配置されている。格子部24cを設けたことにより、吐出口20bに鳥獣類あるいは蜂などの昆虫類が侵入したり、営巣したりして、排水不良などのトラブルが発生するのを防止することができる。また、保護キャップ24を吐出口20bに取り付けることにより、壁体18の外側面に開口する吐出口20b付近の外観性、意匠性を高めることができる。
なお、保護キャップ24は吐出口20bに着脱可能であり、前述した保護部材21,22もそれぞれ集水口15,吸込口20aに着脱可能であるため、排水経路20や集水口15の内部に侵入した異物などを取り除く際に便利であり、メンテナンス性に優れている。
本発明のバルコニー排水構造は、木造建築物のバルコニーなどにおいて広く利用することができる。
本発明の実施形態であるバルコニー排水構造を示す垂直断面図である。 図1に示すバルコニー排水構造の平面図である。 排水経路部分における壁体の垂直断面図である。 (a)は図3に示す保護キャップの背面図であり、(b)は前記保護キャップの正面図である。 従来のバルコニーを示す概略構造図である。
符号の説明
10 バルコニー
11 躯体
12 下地材
13 表面材
14 床面
14a 最下部
15 集水口
15c,20c 軸心
16 排水溝
16a 下流側端部
17 パラペット
18 壁体
19 ドレン管
20 排水経路
20a 吸込口
20b 吐出口
21,22 保護部材
23 矢印
24 保護キャップ
24a 本体部
24b フランジ部
24c 格子部
W 雨水

Claims (3)

  1. バルコニーの排水溝の下流側端部付近の底面に設けられた集水口と、前記排水溝の下流側端部に臨む略垂直の壁体を貫通して設けられたオーバーフロー用の排水経路と、前記壁体の外側面に開口する前記排水経路の吐出口に取り付けられた、生物侵入防止手段を有する保護キャップと、を備え、前記保護キャップは、円管状をした前記排水経路の吐出口を被う円筒状の本体部と、前記本体部の片方の端部に形成されたフランジ部と、前記本体部の他方の端部に形成された格子部とを備え、前記フランジ部を前記壁体の外側面に密着させた状態で前記保護キャップが前記吐出口に取り付けられたことを特徴とするバルコニー排水構造。
  2. 前記壁体に開設された前記排水経路の吸込口の少なくとも一部を、前記バルコニーの床面の最下部より低い位置に配置した請求項1記載のバルコニー排水構造。
  3. 前記排水経路の軸心の上流側延長線が、前記集水口の軸心の上方延長線と交差するように配置した請求項1または2記載のバルコニー排水構造。
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