JP2006348608A - バルコニー浸水警報装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】集水口などの目詰まりに起因するバルコニーの浸水発生を早期発見することのできるバルコニー浸水警報装置を提供する。
【解決手段】バルコニー浸水警報装置10は、バルコニー1の集水口7より高く当該バルコニー1の床面6の最高部より低い位置に配置された浸水検知センサ12と、浸水検知センサ12が浸水を検知したときに警報音および警報光を発する警報器13と、を備えている。浸水検知センサ12は、集水溝8と床面6との段差部14であって、床面6を構成する下地材3aと、下地材3a,3bを被覆する表面材5との間に配置されている。また、浸水検知センサ12が発した検知信号を警報器13へ送信するための電線15が、下地材3a,3bと表面材5との間に配線されている。
【選択図】 図1
【解決手段】バルコニー浸水警報装置10は、バルコニー1の集水口7より高く当該バルコニー1の床面6の最高部より低い位置に配置された浸水検知センサ12と、浸水検知センサ12が浸水を検知したときに警報音および警報光を発する警報器13と、を備えている。浸水検知センサ12は、集水溝8と床面6との段差部14であって、床面6を構成する下地材3aと、下地材3a,3bを被覆する表面材5との間に配置されている。また、浸水検知センサ12が発した検知信号を警報器13へ送信するための電線15が、下地材3a,3bと表面材5との間に配線されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、建築物のバルコニーにおいて雨水などによる浸水が発生したときに警報を発する装置に関する。
建築物の一部に設けられるバルコニーは、従来、様々な構造、デザインのものが提案されているが、本願に関連するバルコニーとして、例えば、図3に示すような構造のものがある。図3に示すバルコニー50においては、建築物の躯体51の上に下地材52を傾斜状に敷設し、この下地材52を被覆するように非透水性の表面材53を敷設することによって床面54が形成されている。床面54の前縁部より前方には雨水などを集水口55に誘導するための集水溝56が設けられ、この集水溝56の前方にパラペット57が立設されている。
図3に示すバルコニー50において、床面54などに降り注いだ雨水などは、その傾斜面に沿って流下して集水溝56に流れ込んだ後、集水口55から排水管58に流入して排水経路(図示せず)に排出される。ところが、樹木の落ち葉や塵埃などの異物59によって集水口55が塞がれると、雨水Wが排出されなくなって集水溝56に溜まるため、やがて、バルコニー50の外へ溢れ出たり、表面材53と下地材52との隙間に浸入したりすることがある。バルコニー50の外へ溢れ出した雨水は建築物の外壁などを汚すことが多く、表面材53と下地材52との隙間に浸入した雨水は下地材52などに染み込んで腐食の原因となる。
このように、バルコニーの集水口が詰まって排水不良が生じると、バルコニーが浸水するため、建築物を劣化させる大きな要因の一つとなっている。そこで、雨水などによるバルコニーの浸水を防止するため、集水口が目詰まりしても雨水などの排水処理を可能とした排水設備構造が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載の排水設備構造においては、バルコニーの集水口が目詰まりしたときに雨水などが溢れるのを防止することはできるが、バルコニーの床面の浸水を防止することはできない。このため、木造建築物のバルコニーのように、床面の構成部材として木材が使用されている場合、浸水による腐食発生を防止することができない。
本発明が解決しようとする課題は、集水口の目詰まりに起因するバルコニーの浸水発生を早期発見することのできるバルコニー浸水警報装置を提供することにある。
本発明のバルコニー浸水警報装置は、バルコニーの集水口より高く当該バルコニーの床面の最高部より低い位置に配置された浸水検知センサと、前記浸水検知センサが浸水を検知したときに警報音、警報光の少なくとも一方を発する警報器とを備えたことを特徴とする。このような構成とすれば、バルコニーの集水口に異物が詰まって雨水などが溜まると、浸水検知センサがそれを検知して、警報器が警報音や警報光を発するため、集水口の目詰まりに起因するバルコニーの浸水発生を早期発見することができる。
この場合、前記床面を構成する下地材と、前記下地材を被覆する表面材との間に前記浸水検知センサを配置することが望ましい。このような構成とすれば、浸水発生時に雨水が染み込みやすい部分に浸水検知センサが位置することとなるため、浸水発生を的確に検知することができる。また、浸水検知センサが表面材で被覆された状態となるため、日光や降雨などから浸水検知センサを保護することができる。
また、前記集水口に雨水を誘導するための集水溝を設け、前記集水溝と前記床面との段差部に前記浸水検知センサを配置することもできる。このような構成とすれば、バルコニーに降った雨水などを効率良く集水溝を通じて集水口へ誘導することができ、集水口が詰まったとき発生する雨水の貯留が床面に及ぶ前に検知することができるため、浸水の早期発見に有効である。
本発明により、集水口の目詰まりに起因するバルコニーの浸水発生を早期発見することができる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の実施形態であるバルコニー浸水防止装置を示す概略構成図、図2は図1の一部拡大図である。
図1に示すように、バルコニー1は、建築物の躯体2の上に配置された段階的に太さの異なる4本の横行部材4a,4b,4c,4dの上に、平板状をした複数の下地材3a,3bを傾斜状に2層敷設し、これらの下地材3a,3bを被覆するように非透水性の表面材5を敷設することによって床面6が形成されている。床面6の前縁部より前方には雨水などを集水口7に誘導するための集水溝8が設けられ、この集水溝8の前方にパラペット9が立設されている。集水口7の下方には排水管11が配管され、集水口7に流入した雨水などは排水管11を通じて排水経路(図示せず)へ排出される。
また、パラペット9には、集水溝8に溜まった雨水を排出するためのオーバーフロー用の排水路17がパラペット9を貫通した状態で複数設けられ、パラペット9の外面に位置するオーバーフロー用の排水路17の開口部には雨水を下方へ流下させるためのエルボ管18が連通されている。排水路17は、後述する浸水検知センサ12よりも低い位置に設けられている。
図1,図2に示すように、本実施形態のバルコニー浸水警報装置10は、バルコニー1の集水口7より高く当該バルコニー1の床面6の最高部6hより低い位置に配置された浸水検知センサ12と、浸水検知センサ12が浸水を検知したときに警報音および警報光を発する警報器13とを備えている。浸水検知センサ12は、集水溝8と床面6との段差部14であって、床面6を構成する下地材3aと、下地材3a,3bを被覆する表面材5との間に配置されている。また、浸水検知センサ12が発した検知信号を警報器13へ送信するための電線15が、下地材3a,3bと表面材5との間に配線されている。
警報器13は、警報音を発するスピーカ13aと、警報光を発する警報灯13bと、バルコニー浸水警報装置10をON・OFFするための電源スイッチ13cと、警報音および警報光を発している警報器13をリセットするためのリセットスイッチ13dとを備えている。警報器13の設置場所は特に限定しないが、建築物内部において居住者が警報音を聞いたり、警報光を見たりし易い場所に設置することが望ましい。
図1に示すように、樹木の落ち葉、飛来物あるいは塵埃などの異物が集水口7に詰まっていない状態においては、床面6に降り注いだ雨水などはその傾斜面に沿って流下して、集水溝8へ落下した後、集水口7へ流れ込み、排水管11を通じて排出されるため、浸水が発生することはない。
ここで、図2に示すように、集水口7に異物16aが詰まると、床面6から流れ込んだ雨水Wが集水溝8に溜まり、その水位が徐々に上昇するが、パラペット9にオーバーフロー用の排水路17が設けられているため、水位が排水路17に達すると、集水溝8に溜まった雨水は排水路17を通じてパラペット9の外面側へ排出される。排水路17は浸水検知センサ12よりも低い位置に設けられているため、排水路17からの排水がスムーズに行われている限り、集水溝8内に溜まる雨水Wの水位が浸水検知センサ12に達することはない。
ところが、集水溝8内に溜まる雨水Wの水面に浮くような比較的軽い異物16aがあると、それらが排水路17を塞いで、排水路17からの排水が不良若しくは不能となることがある。この場合、集水溝8内の雨水Wの水位は徐々に上昇していくが、雨水Wの水位が浸水検知センサ12に達すると、浸水検知センサ12がそれを検知し、電線15を通じて検知信号を警報器13へ送信する。これにより、警報器13のスピーカ13aが警報音を発するとともに、警報灯13bが警報光を発するため、居住者は集水口7および排水路17の目詰まりに起因するバルコニー1の浸水が発生したことを発見することができる。
警報器13が発する警報音などにより浸水発生を知った居住者がバルコニー1へ行き、排水路17の異物16bおよび集水口7の異物16aなどを除去して、目詰まりの原因をなくせば、集水溝8内の雨水Wは排水路17および集水口7を通じて排出されるため、速やかに浸水を解消することができる。従って、集水溝8に貯留した雨水Wが下地材3a,3bなどに染み込んで腐植させたり、集水溝8の端部などから雨水Wが溢れ出て建築物の壁面などを汚したりすることがなくなる。従って、バルコニー1の浸水に起因する建築物の劣化を防止することができる。
本実施形態では、床面6を構成する下地材3a,3bと、下地材3a,3bを被覆する表面材5との間に浸水検知センサ12および電線15を配置している。従って、浸水発生時に雨水Wが染み込みやすい部分に浸水検知センサ12が位置することとなるため、浸水発生を的確に検知することができる。また、浸水検知センサ12および電線15が表面材5で被覆された状態となるため、日光や降雨などから浸水検知センサ12および電線15を保護することができ、耐久性も良好である。
また、床面6の前縁部の前方に集水溝8を設けるとともに、浸水検知センサ12は集水溝8と床面6との段差部14に配置している。このため、床面6に降った雨水など水滴W1を効率良く集水溝8を通じて集水口7へ誘導することが可能であり、また、集水口7が詰まったとき発生する雨水Wの貯留が床面6に及ぶ前に検知することができるため、浸水の早期発見に有効である。
本発明のバルコニー浸水防止装置は、木造建築物のバルコニーなどにおいて広く利用することができる。
1 バルコニー
2 躯体
3a,3b 下地材
4a,4b,4c,4d 横行部材
5 表面材
6 床面
6h 最高部
7 集水口
8 集水溝
9 パラペット
10 バルコニー浸水警報装置
11 排水管
12 浸水検知センサ
13 警報器
13a スピーカ
13b 警報灯
13c 電源スイッチ
13d リセットスイッチ
14 段差部
15 電線
16a,16b 異物
17 排水路
18 エルボ管
W1 水滴
W 雨水
2 躯体
3a,3b 下地材
4a,4b,4c,4d 横行部材
5 表面材
6 床面
6h 最高部
7 集水口
8 集水溝
9 パラペット
10 バルコニー浸水警報装置
11 排水管
12 浸水検知センサ
13 警報器
13a スピーカ
13b 警報灯
13c 電源スイッチ
13d リセットスイッチ
14 段差部
15 電線
16a,16b 異物
17 排水路
18 エルボ管
W1 水滴
W 雨水
Claims (3)
- バルコニーの集水口より高く当該バルコニーの床面の最高部より低い位置に配置された浸水検知センサと、前記浸水検知センサが浸水を検知したときに警報音、警報光の少なくとも一方を発する警報器とを備えたことを特徴とするバルコニー浸水警報装置。
- 前記床面を構成する下地材と、前記下地材を被覆する表面材との間に前記浸水検知センサを配置した請求項1記載のバルコニー浸水警報装置。
- 前記集水口に雨水を誘導するための集水溝を設け、前記集水溝と前記床面との段差部に前記浸水検知センサを配置した請求項1または2記載のバルコニー浸水警報装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005176823A JP2006348608A (ja) | 2005-06-16 | 2005-06-16 | バルコニー浸水警報装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005176823A JP2006348608A (ja) | 2005-06-16 | 2005-06-16 | バルコニー浸水警報装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006348608A true JP2006348608A (ja) | 2006-12-28 |
Family
ID=37644735
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005176823A Pending JP2006348608A (ja) | 2005-06-16 | 2005-06-16 | バルコニー浸水警報装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006348608A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011043020A (ja) * | 2009-08-24 | 2011-03-03 | Sekisui House Ltd | 水位報知器 |
KR200461904Y1 (ko) | 2012-05-11 | 2012-08-13 | 현대해상화재보험 주식회사 | 도로 침수 감지 시스템 |
JP2014218813A (ja) * | 2013-05-07 | 2014-11-20 | トヨタホーム株式会社 | 排水系統閉塞検知システム |
-
2005
- 2005-06-16 JP JP2005176823A patent/JP2006348608A/ja active Pending
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