JP3189518U - オーバーフローセンサ - Google Patents
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Abstract
【課題】豪雨や縦樋の詰まりなどに起因する雨樋でのオーバーフローによる被害を経済的に軽減するオーバーフローセンサを提供する。
【解決手段】横向きの雨樋1の底部に底部を垂直方向に貫通して取付けられる縦管であり、且つ縦管の上端流入口は雨樋の満水レベルより下であるオーバーフロー管10、又は横向きの雨樋の側壁部に側壁部を水平方向に貫通して取付けられる横管であり、且つ横管の内側流入口は雨樋の満水レベルより下であるオーバーフロー管により構成されており、オーバーフロー管からの排水を見て雨樋からのオーバーフローを未然に知る。雨樋からの排水を行う縦樋の詰まりセンサーとしても機能する。
【選択図】図1
【解決手段】横向きの雨樋1の底部に底部を垂直方向に貫通して取付けられる縦管であり、且つ縦管の上端流入口は雨樋の満水レベルより下であるオーバーフロー管10、又は横向きの雨樋の側壁部に側壁部を水平方向に貫通して取付けられる横管であり、且つ横管の内側流入口は雨樋の満水レベルより下であるオーバーフロー管により構成されており、オーバーフロー管からの排水を見て雨樋からのオーバーフローを未然に知る。雨樋からの排水を行う縦樋の詰まりセンサーとしても機能する。
【選択図】図1
Description
本考案は、軒樋や谷樋などの横向きの雨樋からのオーバーフローを未然に検知する雨樋用のオーバーフローセンサに関し、雨樋からの排水を行う縦樋の詰まりセンサとしても利用可能なオーバーフローセンサに関する。
近年、10年に一度、数10年に一度というような集中豪雨、ゲリラ豪雨が各地で頻発している。そのような集中豪雨、ゲリラ豪雨に見舞われると、先ずは雨樋でオーバーフローが発生する。雨樋でオーバーフローが簡単に発生するのは、近年の集中豪雨、ゲリラ豪雨における雨量を雨樋の設計時に想定していないからであり、縦樋を通した設計排水量より多量の雨水が軒樋、谷樋といった横方向の雨樋に流入することによる。
雨樋でのオーバーフローの問題は、集中豪雨、ゲリラ豪雨によるだけでなく、雨樋からの排水を行う縦樋の詰まりによっても簡単に発生する。
このようなことから雨樋でのオーバーフローによる被害を軽減することが昔から求められており、この観点から軒樋を2重構造とすることは特許文献1により提示されている。軒樋を2重構造とすればオーバーフローは防止できるが、雨樋に要するコストが著しく高くなる。このようなことから、雨樋でのオーバーフローによる被害を経済的に軽減できる対策が、昨今の状況に鑑み希求されている。
本考案の目的は、雨樋でのオーバーフローによる被害を経済的に軽減することにあり、より具体的には、軒樋や谷樋などの横向きの雨樋からのオーバーフローを複雑な機構や電気回路を用いることなく極めて経済的に事前検知でき、縦樋の詰まりセンサとしても有効な雨樋用のオーバーフローセンサを提供することにある。
前記目的を達成するために、本考案のオーバーフローセンサは、横向きの雨樋内に流入した雨水が満水レベルに達するより前に当該雨樋内の雨水をオーバーフローさせるように当該雨樋に取付けられたオーバーフロー管により構成される。
本考案のオーバーフローセンサによると、豪雨や縦樋の詰まりなどによって雨樋に流入する雨水が増えてオーバーフローが近づくと、オーバーフローより前にオーバーフロー管から雨水が排出され始める。オーバーフロー管からの排水は最初は僅かであるものの、通常の降雨ではみられない現象なので、この僅かの排水により、人々は雨樋がオーバーフローに近づいているのを知ることができる。
オーバーフローが縦樋の詰まりによる場合は、本考案のオーバーフローセンサは、その詰まりセンサとして機能する。
オーバーフロー管としては、雨樋の底部に当該底部を縦方向に貫通して取付けられた縦管(上端の流入口は雨樋の満水レベルより下であり、望ましくは満水レベル近傍)、或いは雨樋の側壁部に当該側壁部を横方向に貫通して取付けられた横管(内側の流入口は雨樋の満水レベルより下であり、望ましくは満水レベル近傍)などを挙げることができる。
オーバーフロー管は本来の排水管ではなく、排水を見て雨樋のオーバーフローや縦樋の詰まりを知る検知器であるので、特に管径を問うものではないが、多くの排水量を必要とするわけではなく、むしろ排水量が多くなると不都合を招くおそれがあるので、大径である必要はなく、例えば60mm程度が適当である。
本考案のオーバーフローセンサは、オーバーフロー管という簡単な機械的構成により、豪雨や縦樋の詰まりによる雨樋からのオーバーフローを関係者に事前に知らせることができるので、雨樋でのオーバーフローによる被害を可及的に軽減することができ、しかも、その被害軽減に要するコストは極めて僅かであり、経済性に著しく優れる。
以下に、本考案の実施形態を、図面を参照しながら具体的かつ詳細に説明する。
第1実施形態のオーバーフローセンサは、図1に示すように、軒樋1(ここでは内樋)からのオーバーフローを未然に検知するものであり、その軒樋1の底板部に当該底板部を垂直に貫通して取付けられた直管状で縦型のオーバーフロー管10により構成されている。
縦型のオーバーフロー管10は、軒樋1の底板部より上に垂直に配置された立ち上げ管11と、その取付け部として底板部からその下にかけて設置された取付けベース12とからなる。立ち上げ管11の上端は雨水流入口であり、軒樋1の満水レベルより下で且つ満水レベルの近傍に位置している。その雨水流入口には、異物の侵入を阻止して詰まりを防止するために、パンチングメタルからなるキャップが装着されている。
取付けベース12は、上端部にフランジを有する内筒と、同じく上端部にフランジを有する外筒とがねじ込みにより組み合わされた2筒構造のドレンである。そして、軒樋1の底板部に形成された開口部に上から内筒を差し込み、その内筒に下から外筒をねじ込むことにより、当該取付けベース12が底板部の開口部周囲に挟持固定されると共に、内筒のフランジ上に接合された立ち上げ管11が軒樋1内の底板部上に立設される。
第1実施形態のオーバーフローセンサによると、軒樋1に流入する雨水が増え、そのレベルが上昇してオーバーフロー管10の上端レベルに到達すると、その軒樋1内の雨水がオーバーフロー管10内に流入し始める。そうすると、軒樋1内の雨水がオーバーフロー管10を介して下方へ流出し始める。この段階では、軒樋1内の雨水は満水レベルには達していない。すなわち、軒樋1でのオーバーフローに先立ってオーバーフロー管10から雨水が排出され始める。
オーバーフロー管10からの排水は人目に付き易く、普段は発生しない現象であるので、最初の僅かの排水期間中でも、人々はこれに気づき、軒樋1でのオーバーフローが近いことを認識することができる。この段階で、オーバーフロー対策を講じ始めることにより、オーバーフローによる被害を最小限にくい止めることができる。
かくして、第1実施形態のオーバーフローセンサにより、豪雨や縦樋の詰まりによる軒樋1でのオーバーフローを未然に検知することができ、縦樋の詰まりセンサとしても機能する。しかも、このオーバーフローセンサは、基本的にオーバーフロー管10からなり、可動部や電気的な構成部分はもとにより、複雑な構造部分すら有しない。したがって、それ自体が極めて経済的で低コストであると共に、施工にも要するコストも僅かである。
第2実施形態のオーバーフローセンサは、図2に示すように、建屋3と建屋3の屋根間に設けられた谷樋2からのオーバーフローを未然に検知するものであり、その谷樋2の側壁部に当該側壁部を水平に貫通して取付けられた直管状で横型のオーバーフロー管10により構成されている。
横型のオーバーフロー管10は、入口側の端部にフランジを有する内筒と、同じく入口側の端部にフランジを有する外筒とがねじ込みにより組み合わされた2筒構造のドレンである。そして、谷樋2の側壁部に形成された開口部に内側から内筒を差し込み、その内筒に外側から外筒をねじ込むことにより、当該オーバーフロー管10は谷樋2の側壁部から外側へ突出した状態で当該側壁部に取付けられる。
オーバーフロー管10の取付けレベルは、当該谷樋2の満水レベルより下の満水レベル近傍である。谷樋2内に臨む入口部にはメッシュからなるキャップが装着されている。一方、出口部は斜め下にカットされている。
第2実施形態のオーバーフローセンサによると、第1実施形態のオーバーフローセンサと同様に、豪雨や縦樋5の詰まりよる谷樋2でのオーバーフローに先立ってオーバーフロー管10から雨水が排出され始めることにより、谷樋2でのオーバーフローが近いことを認識することができる。そして、この段階でオーバーフロー対策を講じ始めることにより、オーバーフローによる被害を最小限にくい止めることができる。
しかも、このオーバーフロー予知装置は、基本的にオーバーフロー管10からなり、可動部や電気的な構成部分はもとにより、複雑な構造部分すら有しない。したがって、それ自体が極めて経済的で低コストであると共に、施工にも要するコストも僅かである。
このように、第1実施形態及び第2実施形態のオーバーフローセンサにおいては、オーバーフロー管10からの排水は豪雨時だけでなく、図2に示すように、排水用の縦樋5が詰まった場合にも発生する。そのような場合のオーバーフローを事前に検知するのにも、これらのオーバーフローセンサは有効であるので、縦樋の詰まりセンサとしても機能するのである。
また、第1実施形態のオーバーフローセンサでは、オーバーフロー管10は縦管であり、第2実施形態のオーバーフローセンサでは、オーバーフロー管10は横管であるが、これに限るものではなく、斜管、U管などの曲管等で構成してもよい。
1:内樋形式の軒樋(雨樋)
2:谷樋(雨樋)
3:建屋
4:外壁
5:縦樋
10:オーバーフロー管
11:立ち上げ管
12 取付けベース
2:谷樋(雨樋)
3:建屋
4:外壁
5:縦樋
10:オーバーフロー管
11:立ち上げ管
12 取付けベース
Claims (7)
- 横向きの雨樋内に流入した雨水が満水レベルに達するより前に当該雨樋内の雨水をオーバーフローさせるように当該雨樋に取付けられたオーバーフロー管により構成されたオーバーフローセンサ。
- 雨樋からの排水を行う縦樋の詰まりセンサである請求項1に記載のオーバーフローセンサ。
- オーバーフロー管からの排水が人目に付くように当該オーバーフロー管が雨樋に取付けられる請求項1又は2に記載のオーバーフローセンサ。
- オーバーフロー管は、雨樋の底部に当該底部を垂直方向に貫通して取付けられる縦管であり、且つ当該縦管の上端流入口は雨樋の満水レベルより下である請求項1〜3の何れかに記載のオーバーフローセンサ。
- 前記縦管の上端流入口は、雨樋の満水レベル近傍である請求項4に記載のオーバーフローセンサ。
- オーバーフロー管は、雨樋の側壁部に当該側壁部を水平方向に貫通して取付けられる横管であり、且つ当該横管の内側流入口は雨樋の満水レベルより下である請求項1〜3の何れかに記載のオーバーフローセンサ。
- 前記横管の内側流入口は雨樋の満水レベル近傍である請求項6に記載のオーバーフローセンサ。
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3189518U true JP3189518U (ja) | 2014-03-20 |
Family
ID=
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