JP2005330776A - 雨水貯留装置及び該雨水貯留装置を用いた雨水貯留システム - Google Patents

雨水貯留装置及び該雨水貯留装置を用いた雨水貯留システム Download PDF

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基宗 佐々木
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    • Y02A20/108Rainwater harvesting

Abstract

【課題】
設置性、メンテナンス性及び貯水効率が良好で、分散させて複数配置しても、建物の外
観に調和させることが出来る雨水貯留装置及び該雨水貯留装置を用いた雨水貯留システム
を提供する。
【解決手段】
地中に少なくとも一部が埋設される浸透升17と、この浸透升17の上部に装着されて
、オーバーフロー管21を有するオーバーフロー構造によって、一定量以上、貯留された
雨水を、浸透升17内に流下させる地表から露出したオーバーフロー槽18とを一体に設
けた雨水貯留装置16である。
この雨水貯留装置16,16の隣接配置される各浸透升17,17同士を、地中内で、
排水配管20,20を用いて連結した。
【選択図】図1

Description

この発明は、建物の屋根に降った雨水を縦樋から貯留し、庭木への散水等の中水として
利用すると共に、流出を抑制して下水道施設や、或いは、河川への負荷を低減することが
出来る雨水貯留装置及び該雨水貯留装置を用いた雨水貯留システムに関するものである。
従来、図9及び図10に示すような雨水貯留装置が、知られている(例えば、特許文献
1等参照)。
まず、構成から説明すると、この従来の住宅用雨水貯留装置では、建物1の屋根部2の
軒先に設けられた軒樋4には、縦樋5が接続されている。
この縦樋5の下端5aは、住宅用雨水貯留装置6のタンク6aに接続されている。
この住宅用雨水貯留装置6のタンク6aは、略箱型形状を呈して、建物1の屋外側地表
に載置されて、内部に各々所定の貯留容積を有する貯留槽部7及び、流出抑制槽部8が、
隣接されて形成されると共に、中央壁部9上縁部近傍の連通開口9aを介して連通されて
いる。
また、前記流出抑制槽部8の上縁部近傍には、余水吐管10が、接続されていると共に
、前記流出抑制槽部8の下縁部近傍に開口形成されたオリフィス11によって、連通され
る排水管12に、溜まった雨水が排水されるように構成されている。
次に、この従来の住宅用雨水貯留装置6の作用について説明する。
このように構成された住宅用雨水貯留装置6では、前記建物1の屋根部2に降った雨水
3は、軒樋4を介して、縦樋5に集められて、この縦樋5内を建物1の外壁部に沿って流
下する。
前記縦樋5内を流下した雨水は、前記住宅用雨水貯留装置6のタンク6a内に流入する
。前記タンク6a内に流入した雨水は、一旦前記貯留槽部7に溜まり、満水になると、中
央壁部9に開口形成された連通開口9aから流出抑制槽部8内へ流入する。
前記流出抑制槽部8では、前記オリフィス11によって、前記排水管12への流出が抑
制されている。
このため、大雨等によって、短時間で、前記縦樋5内を流下する流量が増大しても、一
度に河川や下水道施設へ放流されることが無い。
従って、河川や下水道施設への負荷を低減させることができる。
前記流出抑制槽部8に一定量の雨水が溜まり、満水状態になると、前記余水吐管10か
ら、この流出抑制槽部8の雨水が排水されて、前記オリフィス11から排水される雨水と
共に、前記排水管12から、一定の時間をおいて徐々に排水される。
特開2000−73417号公報(図1,図2、段落0005乃至0006)
しかしながら、このような従来の住宅用雨水貯留装置6では、建物1の屋外側地表に略
箱型形状の貯留槽部7及び、流出抑制槽部8を有するタンク6aを載置しなければならず
、設置に際して、この住宅用雨水貯留装置6を設置ブロック又はアンカー等を用いて固定
しなければならない。
このため、固定の為に、前記設置ブロック,アングル台、又はアンカー等の別部品を用
意しなければならず、部品点数が増大してしまうといった問題があった。
また、略箱型形状の前記住宅用雨水貯留装置6では、製造コスト及び搬送コストが、建
物1周囲の外構工事に加えて、更に、増大してしまうといった問題もあった。
更に、通常の住宅であれば、縦樋5は複数本(4〜5本)あり、各縦樋5,5毎にタン
ク6a,6aを設けなければならない。
このため、余剰スペースが確保しにくい住宅では、前記箱型形状の貯留槽部7及び、流
出抑制槽部8を水平方向に隣接させて形成するタンク6aを設置することは困難であった
しかも、1つのタンク6aに集水しようとする場合には、複数の縦樋5を集合させるよ
うに配管しなければならず、長い距離で縦樋を配管すると、枯葉等のゴミが管路の途中で
詰まる虞が増大すると共に、建物1の外観にも悪影響を及ぼすといった問題も有している
更に、前記略箱型形状の前記住宅用雨水貯留装置6では、ゴミが、タンク6a内の貯留
槽部7又は流出抑制槽部8に堆積した場合、取り除くための作業が行い難いといった問題
もあった。
特に、前記流出抑制槽部8内にまで、侵入したゴミによって、底面部近傍に設けられた
オリフィス11が目詰まりしないように、定期的に清掃を行わなければならず、作業性を
良好なものとするために、沈殿物除去用のバケツ等の作業用別部材を用いなければならな
かった。
そこで、この発明は、設置性、メンテナンス性及び貯水効率が良好で、分散させて複数
配置しても、建物の外観に調和させることが出来る雨水貯留装置及び該雨水貯留装置を用
いた雨水貯留システムを提供することを課題としている。
上記目的を達成するために、本願発明の請求項1記載のものは、地中に少なくとも一部
が埋設される貯め升と、該貯め升の上部に装着されて、オーバーフロー構造によって、一
定量以上、貯留された雨水を前記貯め升内に流下させる地表から露出したオーバーフロー
槽とを一体に設けた雨水貯留装置を特徴としている。
また、請求項2に記載されたものは、前記貯め升は、浸透升である請求項1記載の雨水
貯留装置を特徴としている。
更に、請求項3に記載されたものは、前記オーバーフロー槽内にオーバーフロー管が、
貯め升と連通して設けられ、前記貯め升と、前記オーバーフロー槽との外径寸法を略同一
として、軸方向に接続される直管形状とした請求項1又は2記載の雨水貯留装置を特徴と
している。
そして、請求項4に記載されたものは、前記オーバーフロー槽に挿通される雨水導入管
の先端を前記オーバーフロー構造の流下部上端よりも下方に位置させた請求項1乃至3の
うち何れか一項記載の雨水貯留装置を特徴としている。
更に、請求項5に記載されたものは、前記雨水貯留装置を複数個、建物の周囲に設けて
、各雨水貯留装置のうち、貯め升同士を、地中内で、排水配管を用いて連結した請求項1
乃至4のうち何れか一項記載の雨水貯留装置を用いた雨水貯留システムを特徴としている
このように構成された請求項1記載のものは、前記オーバーフロー槽内に流入した雨水
が、一定量に至るまでは、該オーバーフロー槽内に貯留される。
そして、前記オーバーフロー構造によって、貯留された雨水が、一定量以上となると、
前記貯め升内に流下される。
更に、前記貯め升内に流下した雨水は、所定の容量分、貯留された後、例えば、下水等
に放流される。
このため、前記地中に少なくとも一部が埋設される貯め升内の容量に加えて、地表から
露出した前記オーバーフロー槽分の容量の雨水も、一時貯水できるので、良好な貯水効率
が得られて、河川や下水道施設への負荷を低減させることができる。
また、貯め升の少なくとも一部を地中に埋設するので、安定して固定される。
このため、固定具等の別部品が不要で、耐転倒性が良好である。
そして、、前記オーバーフロー槽は、前記貯め升上部に設置されるので、設置面積が増
大することが無く、設置性が良好である。
しかも、前記オーバーフロー槽内に貯留した雨水を、庭木への散水等の中水として利用
することができるので、利便性が良好である。
更に、前記オーバーフロー槽を取り外し可能としておけば、前記貯め升内に堆積した泥
やゴミ等を上方から清掃することが出来る。
従って、メンテナンス性が良好である。
また、請求項2に記載されたものは、前記貯め升は、浸透升であるので、前記オーバー
フロー槽に、一定量以上、貯留された雨水が、該貯め升内に流下されると、一部の雨水が
、地中に浸透するので、更に、流出が抑制される。
そして、請求項3に記載されたものは、前記オーバーフロー槽内にオーバーフロー管が
、貯め升と連通して設けられ、前記貯め升と、前記オーバーフロー槽との外径寸法が略同
一とされて、軸方向に接続される直管形状とされているので、前記オーバーフロー管を槽
の外部に突出して設ける必要も無く、更に、ストック性及び搬送性も良好である。
また、地表に露出する前記オーバーフロー槽が、直管形状を呈しているので、風圧を受
けにくく、風で倒れる虞を減少させることができる。従って、更に、前記雨水貯留装置の
耐転倒性を、向上させることができる。
しかも、該オーバーフロー管によって、オーバーフローされた雨水は、交雑物を含まず
、比較的きれいであるので、前記貯め升の排水開口や、或いは前記浸透升の孔を、該交雑
物が塞ぐ虞を減少させることができる。
従って、該貯め升或いは浸透升の機能を長期に渡り維持することが出来る。
更に、請求項4に記載されたものは、前記オーバーフロー槽に挿通される雨水導入管の
先端が、前記オーバーフロー構造の流下部上端よりも下方に位置されている。
ここで、前記オーバーフロー構造の流下部上端とは、例えば、オーバーフロー管の流下
部上端のことである。
このため、該オーバーフロー槽の内部に滞留する雨水の水位が、該オーバーフロー構造
の流下部上端であるオーバーフロー管の上端等に到達するまで、上昇し、前記雨水導入管
の先端を水没させる。
従って、該雨水導入管の先端から突出される雨水の勢いは弱まり、沈殿した泥等の堆積
物を、オーバーフロー槽の内部で巻き上げる虞を減少させることが出来る。
そして、請求項5に記載されたものは、複数個の前記雨水貯留装置が、建物の周囲に設
けられているので、分散させて一時貯留出来る。
このため、1つの雨水貯留装置の容量を減少させても、充分な貯留量を確保出来る。
また、各貯め升同士が、地中内で、排水配管を用いて連結されているので、1つの貯め
升で、雨水が規定の水位を上回ると、隣接配置される他の貯め升で、該雨水を貯留出来る
従って、該雨水貯留システムから雨水が、排水される前に、一時貯留されて、流出を抑
制して下水道施設や、或いは、河川への負荷を低減すること出来る。
また、1つの雨水貯留装置の容量を減少させることが出来るので、小型化出来ると共に
、例えば、前記貯め升と、前記オーバーフロー槽との外径寸法が略同一で、軸方向に接続
される直管形状を呈していれば、建物の外観との調和性も良好である。
しかも、前記建物の周囲に分散配置された各オーバーフロー槽内に貯留した雨水を、個
別に、庭木への散水等の中水として利用することができるので、散水ホースを延長する必
要が無く、使用利便性が良好である。
また、前記排水配管によって、各雨水貯留装置の各貯め升同士が、接続されているので
、更に、地中内での前記貯め升の固定が強固に行われて、前記雨水貯留装置の耐転倒性を
、更に、向上させることができる。
次に、図面に基づいて、この発明を実施するための最良の実施の形態の雨水貯留装置及
び該雨水貯留装置を用いた雨水貯留システムを説明する。
なお、前記従来例と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
図1乃至図8は、この発明の最良の実施の形態の雨水貯留装置を示している。
まず、この実施の形態の雨水貯留装置の構成を説明すると、この実施の形態の雨水貯留
装置では、図2に示すように、建物1の屋根部2の軒先に設けられた軒樋4には、雨水導
入管としての縦樋5が接続されている。
そして、図1に示すように、これらの各縦樋5…の各下端5a…には、雨水貯留装置1
6…が、各々接続されている。
図1乃至図7に示すこの発明の実施例1の雨水貯留装置16は、主に、地中に少なくと
も一部が埋設される貯め升としての浸透升17と、この浸透升17の上部に装着されて、
一体に設けられるオーバーフロー槽18とから主に構成されている。
このうち、前記浸透升17は、図1に示すように、円筒状の本体17aの周壁部17c
に、複数の浸透孔17b…が、所定間隔を置いて内外方向に、雨水を挿通可能に開口形成
されている。
また、この本体17aの下縁部には、この本体17aを有底形状とするように、蓋状底
面部材19が、下側から嵌着されて固定されている。
更に、この周壁部17cには、この隣接配置される浸透升17,17同士を、地中内で
連結して、雨水の流通を可能とする排水配管20,20が、接続されて設けられている。
この排水配管20は、流水方向に一定の勾配を有して略水平に延設されると共に、前記
周壁部17cとの接続部分が、図6に示されるように、前記蓋状底面部材19の底面部位
置よりも、一定寸法h1,h2等、高い位置になるように設定されている。
そして、この浸透升17の上端縁開口周縁部には、前記オーバーフロー槽18の円筒形
状の本体18aの下端部18bを内嵌して、装着する受口部17dが、前記本体17aの
内径よりも大きな内径を有して一体に形成されている。
すなわち、前記浸透升17の外形寸法d1は、前記オーバーフロー槽18の外径寸法d
2と、略同一の外径寸法を有する円筒形形状を呈していて、これらの2つの部材が、軸方
向に接続される直管形状とされている。
そして、この軸方向が、地表Gに対して略垂直となるように、立設されている。
また、前記オーバーフロー槽18は、底面部18cを構成する蓋状有底部材18dが、
前記本体18aの下端部18bに下側から内嵌されて固着されている。
更に、この実施例1の雨水貯留装置16では、図4に示すように、前記本体18aの下
端部18bの外周面に、凹溝18gが、全周に渡り凹設形成されると共に、この凹溝18
g内に、前記下端部18bが、前記受口部17dに装着された状態で、この本体18aと
前記浸透升17との間をシールするゴムシールリング部材18hが嵌着されている。
そして、この実施例1では、このオーバーフロー槽18の本体18aと前記浸透升17
との間が、着脱可能で、前記浸透升17が、埋設されたまま、前記オーバーフロー槽18
の本体18aを取り外すことが出来るように構成されている。
また、この蓋状有底部材18dには、一部に、前記浸透升17内と連通するように上下
方向に沿って、オーバーフロー開口部18eが、開口形成されている。
このオーバーフロー開口部18eの開口周縁部には、流下部としての円筒パイプ状のオ
ーバーフロー管21の下端21aを、内嵌して固定するパイプ固定部18fが、円環壁状
に形成されている。
このオーバーフロー管21の上端21bは、図6に示すように、前記オーバーフロー槽
18の本体18aの上端部18i近傍まで延設されていて、上端開口部18jを略閉塞す
る蓋体23の下面23aからは、一定距離h3離間されている。
そして、このように、オーバーフロー構造を構成する流下部としてのオーバーフロー管
21が、前記本体18a内で、前記底面部18cから立設されることによって、この上端
21bを超える一定量以上、貯留された雨水が、前記浸透升17内に流下されるように、
連通されて構成されている。
この蓋体23には、前記縦樋5の下端5aを、本体18a内部にまで挿通させる縦樋開
口部23bが、上下方向に連通されるように、開口形成されている。
更に、この実施例1では、前記本体18aの側面部に、地表Gから一定の高さ位置h4
に、開閉栓可能な蛇口部22が設けられていて、本体18a内部に貯留された雨水を中水
として利用可能となるように、前記オーバーフロー管21の上端21bよりも下方に位置
するように構成されている。
また、この実施例1の雨水貯留装置16では、前記本体18aの側面部に点検開口部1
8kが、水平方向に貫通されて形成されていると共に、通常時には、点検蓋体18mによ
って閉塞されていて、点検時に、取り外して、本体18a内部を外部から視認可能として
いる。
更に、この実施例1の雨水貯留装置16を用いた雨水貯留システムでは、図2及び図3
に示すように、建物1の周囲に、前記雨水貯留装置16,16…を複数個設けて、建物1
外壁面1aに沿う前記排水配管20,20…によって、隣接配置される前記雨水貯留装置
16,16同士及び、この雨水貯留装置16と、縦樋5に連結されていない通常用いられ
る単体浸透升24,24とが連結されるように構成されている。
この単体浸透升24は、排水配管20,集水マンホール25a,傾斜排水管25c等を
介して、本下水25の下水本管25bに接続されている。
次に、この実施例1の雨水貯留装置及び雨水貯留装置を用いた雨水貯留システムの作用
について説明する。
この実施例1では、前記建物1の屋根部2に降った雨水3は、軒樋4を介して、各縦樋
5…に集められて、各縦樋5…内を建物1の外壁部1aに沿って流下する。
このため、前記各雨水貯留装置16…のオーバーフロー槽18に設けられた前記蓋体2
3の縦樋開口部23bに挿通された縦樋5の下端5aから、該雨水が、本体18a内に、
流入する。
そして、図6に示すように、前記オーバーフロー槽18内に流入した雨水が、一定量に
至るまで、すなわち、前記オーバーフロー管21の上端21bに水位が到達するまでは、
このオーバーフロー槽18の本体18a内に貯留される。
そして、貯留された雨水が、一定量以上となり、前記オーバーフロー管21の上端21
bに水位が到達すると、図7に示すように、この上端21bを前記雨水3が乗り越える。
前記オーバーフロー管21内を流下した雨水3は、前記貯め升17の本体17a内に流
下され、所定の容量分、貯留された後、前記排水配管20を介して、隣接配置される他の
貯め升17、或いは、前記単体浸透升24等から、本下水25の下水本管25bに放流さ
れる。
このため、前記地中に少なくとも一部が埋設される貯め升17の本体17a内の容量に
加えて、地表から露出した前記オーバーフロー槽18の本体18a分の容量の雨水も、一
時貯水できる。
したがって、良好な貯水効率が得られて、図5に示すように、多量の降雨時等では、放
流量のピークをカットすることが出来、河川や下水道施設への負荷を低減させることがで
きる。
また、前記貯め升17が、地中に埋設されているので、この雨水貯留装置16が、安定
して固定されて、耐転倒性が良好である。
しかも、この雨水貯留装置16を設置する為の例えば、設置ブロック,アングル台、又
はアンカー等の別部品で構成される固定具等が不要で、部品点数の増大を抑制して、設置
コストを削減出来る。
そして、前記オーバーフロー槽18は、前記貯め升17上部に設置されるので、設置面
積が増大することが無く、設置性が良好である。
この実施例1では、前記浸透升17の外形寸法d1は、前記オーバーフロー槽18の外
径寸法d2と、略同一の外径寸法を有する円筒形形状を呈していて、これらの2つの部材
が、軸方向に接続される直管形状とされて、しかも、この軸方向が、地表Gに対して略垂
直となるように、立設されている。
このため、更に、設置場所の面積に比して、雨水3の貯留量を増大させることが出来て
、貯水効率を向上させることが出来ると共に、立てた状態或いは寝かした状態でも格納出
来、ストック性及び搬送性も良好である。
しかも、この実施例1では、前記オーバーフロー槽18内にオーバーフロー管21が、
浸透升17と連通して設けられ、前記浸透升17と、前記オーバーフロー槽18との外径
寸法が略同一とされて、軸方向に接続される直管形状とされているので、前記オーバーフ
ロー管21を槽の外部に突出して設ける必要も無く、更に、ストック性及び搬送性も良好
である。
また、地表に露出する前記オーバーフロー槽18が、円筒形の直管形状を呈しているの
で、風圧を受けにくく、風で倒れる虞を減少させることができる。従って、更に、前記雨
水貯留装置16の耐転倒性を、向上させることができる。
しかも、このオーバーフロー管21によって、オーバーフローされた雨水は、交雑物を
含まず、比較的きれいであるので、前記浸透升17の前記排水配管20が接続された排水
開口や、或いは前記浸透升17の浸透孔17b…を、これらの交雑物が塞ぐ虞を減少させ
ることができる。
従って、この雨水貯留装置16或いは浸透升17としての機能を長期に渡り維持するこ
とが出来る。
そして、図6に示すように、雨水貯留装置16のオーバーフロー槽18の本体18a内
の雨水3の水位が、前記蛇口部22の高さh4を上回る状態では、このオーバーフロー槽
18内に貯留した雨水を、この蛇口部22から取り出して、庭木への散水等の中水として
利用することができる。
また、この実施例1の雨水貯留システムでは、図2又は図3に示すように、建物1の周
囲に、複数の雨水貯留装置16…を設けているので、散水ホースを延長する必要が無く、
庭木、或いは自動車に近い雨水貯留装置16の蛇口22を利用出来るので、使用利便性が
良好である。
更に、この実施例1では、前記オーバーフロー槽18の本体18aと前記浸透升17と
の間が、図4に示す受口部17dで、着脱可能となるように構成されている。
このため、前記浸透升17が、埋設されたまま、前記オーバーフロー槽18の本体18
aを取り外すことが出来る。
従って、前記オーバーフロー槽18を取り外し、前記貯め升18の本体18a内の底面
部に堆積した泥やゴミ等を上方から清掃することが出来、メンテナンス性が良好である。
また、この実施例1では、前記貯め升は、浸透升17であるので、前記オーバーフロー
槽18に、一定量以上、貯留された雨水が、この貯め升18内に流下されると、一部の雨
水が、前記本体17aの周壁部17cに開口形成されている複数の浸透孔17b…から、
地中に放出されて、浸透されるので、更に、流出が抑制される。
そして、この実施例1の雨水貯留システムでは、複数個の前記雨水貯留装置16…が、
建物1の周囲に設けられているので、分散させて一時貯留出来る。
このため、1つ当たりの雨水貯留装置16の容量を、従来のように、1つの住宅用雨水
貯留装置6を用いるものに比して、減少させても、充分な貯留量を確保出来る。
また、各浸透升17,17同士が、地中内で、排水配管20,20を用いて連結されて
いるので、1つの貯め升17で、雨水が規定の水位を上回ると、隣接配置される他の貯め
升17で、この雨水を貯留出来る。
従って、雨水貯留システムから前記本下水25へ向けて雨水が、排水される前に、一時
貯留されて、流出が抑制されるので、下水道施設や、或いは、河川への負荷を低減するこ
と出来る。
しかも、この実施例1では、必要に応じて、前記単体浸透升24を、これらの各浸透升
17,17に、地中内で、排水配管20,20を用いて連結させることができる。
従って、例えば、図2に示すように、建物1のエントランスE付近では、コーナ部に前
記単体浸透升24,24を用いて、排水配管20,20の延設方向を例えば、90度変更
出来ると共に、雨水貯留システムを目立たなくすることが出来る。
また、1つの雨水貯留装置16の容量を減少させることが出来るので、小型化出来ると
共に、例えば、前記浸透升17と、前記オーバーフロー槽18との外径寸法が略同一で、
軸方向に接続される直管形状を呈していれば、建物1の外壁部1aの色彩,模様等と、略
同様、若しくは、近似した色彩,模様で、前記雨水貯留装置16の外側面を構成して、コ
ーナ部に配置することにより、コーナ部の円柱のようにも見えて、建物1本体との外観の
調和性も良好なものとすることができる。
また、前記排水配管20,20によって、各雨水貯留装置16,16の各貯め升17,
17同士が、接続されているので、更に、地中内での前記貯め升17の固定が強固に行わ
れる。従って、前記雨水貯留装置16の耐転倒性を、更に、向上させることができる。
図8は、この実施の形態の実施例2の雨水貯留装置26を示すものである。
なお、前記実施例1の雨水貯留装置16と、同一乃至均等な部分については、同一符号
を付して、説明する。
まず、構成上の相違点から説明すると、この実施例2の雨水貯留装置26では、実施例
1の前記オーバーフロー槽18の本体18a内に挿通される雨水導入管としての縦樋5の
下端5aが、更に、下方に延設されて、前記オーバーフロー管21の上端21bよりも下
方に位置するように構成されている。
次に、この実施例2の雨水貯留装置の作用について説明する。
このように構成された実施例2の雨水貯留装置では、前記実施例1の雨水貯留装置の作
用効果に加えて、更に、前記オーバーフロー槽18に挿通される縦樋5の下端5aが、前
記オーバーフロー槽18内に立設されるオーバーフロー管21の上端21bよりも下方に
位置するように構成されている。
このため、前記オーバーフロー槽18の内部に滞留する雨水3の水位が、このオーバー
フロー管21の上端21bに到達するまで、上昇し、前記雨水導入管5の下端5aを水没
させる。
従って、雨水導入管5の下端5aから突出される雨水3の勢いは弱まり、本体18aの
底面部18cに沈殿した泥等の堆積物を、オーバーフロー槽18の内部で巻き上げる虞を
減少させることが出来る。
従って、このオーバーフロー管21から、前記浸透升17内に、泥が混濁した雨水を流
下させる量を減少させることが出来て、この点においても、下水道施設等への負荷を低減
させること出来る。
他の構成、及び作用効果については、前記実施例1と略同様であるので、説明を省略す
る。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この
実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる
即ち、前記実施例1では、建物1の周囲に、前記雨水貯留装置16,16…を複数個設
けて、建物1外壁面1aに沿う前記排水配管20,20…によって、隣接配置される前記
雨水貯留装置16,16同士及び、この雨水貯留装置16と、縦樋5に連結されていない
通常用いられる単体浸透升24,24とが連結されるように構成されているが、特にこれ
に限らず、例えば、1つもしくは、複数の雨水貯留装置16を建物1の屋外に配置するも
のであればよい。
また、前記雨水貯留装置16の形状も、地中の埋設された貯め升の上部に、地表から露
出されたオーバーフロー槽を装着するもので有れば、例えば、角柱形形状や、楕円形形状
等、どのような形状であってもよい。
更に、この実施例1の雨水貯留システムでは、前記建物1を囲むように、前記雨水貯留
装置16,16同士及び、この雨水貯留装置16と、縦樋5に連結されていない通常用い
られる単体浸透升24とを、前記排水配管20,20を用いて、外壁部1aに沿わせて連
結しているが、特にこれに限らず、例えば、建物1の一面の外壁部1aに沿って、一列に
前記雨水貯留装置16…を並べて、前記排水配管20を用いて連結させてもよく、雨水貯
留装置16の配置の形状及び接続方向等が特に限定されるものではない。
この発明の実施の形態の実施例1の雨水貯留装置で、要部の構成を説明する斜視図である。 この発明の実施の形態の実施例1の雨水貯留装置を用いた雨水貯留システムで、全体の構成を説明する地中の一部断面斜視図である。 この発明の実施の形態の実施例1の雨水貯留装置を用いた雨水貯留システムで、建物の周囲に雨水貯留装置を配置した一例を示す模式的なシステム配置上面図である。 実施の形態の実施例1の雨水貯留装置で、図1中A−A線に沿った位置での断面図である。 実施の形態1の雨水貯留装置及び該雨水貯留装置を用いた雨水貯留システムで、雨水の放流量を、雨水貯留システムが無い場合と比較して、降雨開始からの時間軸を用いて示すグラフ図である。 実施の形態の実施例1の雨水貯留装置で、貯水槽に雨水が溜まる様子を説明する図1中B−B線に沿った位置での断面図である。 実施の形態の実施例1の雨水貯留装置で、貯水槽に溜まった雨水が浸透升にオーバーフローする様子を説明する図1中B−B線に沿った位置での断面図である。 この発明の実施の形態の実施例2の雨水貯留装置で、図1中B−B線に沿った位置に相当する位置での要部の構成を説明する断面図である。 従来例の雨水貯留装置で、全体の構成を説明する建物の軒下の模式図である。 従来例の雨水貯留装置で、貯留槽の構成を説明する縦断面図である。
符号の説明
1 建物
2 屋根部
5 縦樋(雨水導入管)
5a 下端
16,26 雨水貯留装置
17 浸透升(貯め升)
18 オーバーフロー槽
20,20 排水配管
21 オーバーフロー管(流下部)
21b 上端
25 本下水

Claims (5)

  1. 地中に少なくとも一部が埋設される貯め升と、該貯め升の上部に装着されて、オーバー
    フロー構造によって、一定量以上、貯留された雨水を前記貯め升内に流下させる地表から
    露出したオーバーフロー槽とを一体に設けたことを特徴とする雨水貯留装置。
  2. 前記貯め升は、浸透升であることを特徴とする請求項1記載の雨水貯留装置。
  3. 前記オーバーフロー槽内にオーバーフロー管が、貯め升と連通して設けられ、前記貯め
    升と、前記オーバーフロー槽との外径寸法を略同一として、軸方向に接続される直管形状
    としたことを特徴とする請求項1又は2記載の雨水貯留装置。
  4. 前記オーバーフロー槽に挿通される雨水導入管の先端を前記オーバーフロー構造の流下
    部上端よりも下方に位置させたことを特徴とする請求項1乃至3のうち何れか一項記載の
    雨水貯留装置。
  5. 前記雨水貯留装置を複数個、建物の周囲に設けて、各雨水貯留装置のうち、貯め升同士
    を、地中内で、排水配管を用いて連結したことを特徴とする請求項1乃至4のうち何れか
    一項記載の雨水貯留装置を用いた雨水貯留システム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010156164A (ja) * 2008-12-29 2010-07-15 Takiron Co Ltd 雨水貯溜及び流出抑制のためのタンク
JP2012001949A (ja) * 2010-06-16 2012-01-05 Takiron Co Ltd 雨水貯溜及び流出抑制のためのタンク
CZ304150B6 (cs) * 2012-08-28 2013-11-20 Asio, Spol. S R.O. Separacní a akumulacní nádrz
CN103590477A (zh) * 2013-11-25 2014-02-19 孙中国 根治城市内涝的系统
JP2021025317A (ja) * 2019-08-06 2021-02-22 清水建設株式会社 雨水排水設備

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