JPH09119150A

JPH09119150A - 雨水再利用装置

Info

Publication number: JPH09119150A
Application number: JP7313426A
Authority: JP
Inventors: Hitoshi Okubo; 仁大久保
Original assignee: SHIRAI KOGYO KK
Current assignee: SHIRAI KOGYO KK
Priority date: 1995-10-25
Filing date: 1995-10-25
Publication date: 1997-05-06

Abstract

(57)【要約】【目的】構造物上に降つた雨水を集水桝及び貯水槽に
集め、これを濾過して清浄化したものを再度水道水の代
用として各種の用途に再利用するものである。【構成】構造物より雨樋を介して雨集水桝より流水管
を接続して貯水槽を装設する。貯水槽の内部には、該流
水管の先端に接続した濾過槽を装設する。また、該濾過
槽の内部には、フイルターを設けた溢流筒を立設する。
該貯水槽には、内部に揚水管を位置させ、該揚水管の下
端に水中ポンプを設け、その上端に水栓等の排水部を接
続装設した構成となつている。また、水中ポンプに代え
て外部にポンプを設置することによつて散水等の排水部
を設けたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、各種の構造物に降った
雨水を一定の集水槽桝及び貯水槽に順次集め、これを濾
過して雨水を清浄状態にし、再度水道水の代用として農
業用、緑化用等に使用する雨水再利用装置に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】近年、都市化の進展に伴い、水使用量が
増大し、それに伴つて地下水源も枯渇化現象を生じてい
る。今後の水需要は、生活水準の向上、人工の都市集中
化や経済社会の発展に伴い益々増大するものと予想さ
れ、水資源の確保は今後の重要な課題となつている。然
し、現在一般的に雨水再利用の装置としては、構造物の
地下等に大型の設備を設けた雨水集水槽を予め構成した
ものが使用されている現状である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の雨水再利用装置
は、その雨水の回収する場合にあつては、大型の装備を
設けた集水槽のため、設置等が面倒で小住宅の一般家庭
等に対しては設置が大変に困難であると共に、非常に高
価となる経済的な問題点があつた。そこで、本発明はこ
のような従来の問題点に鑑みてなされたものであつて、
その主たる目的とする所は、一般に家庭等の雨樋を利用
し、これに雨集水桝と濾過槽を設けた貯水槽又は小型の
コンクリート水槽等を地上に設置又は地下に配設するこ
とによつて簡単確実に使用できるようにし、且つ安価で
経済性を有する雨水再利用装置を提供しようとするもの
である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の雨水再利用装置は、各種の構造物に設けら
れている雨樋の流水管を経て雨集水桝に集合させ、その
雨集水桝より流水管に接続した各種の貯水槽を装設す
る。この貯水槽の内部には、流水管の先端に接続した濾
過槽を装設すると共に、該濾過槽の内部にフイルターを
設けた溢流筒を立設する。また、該貯水槽には、内部に
揚水管を位置させると共に、下端に水中ポンプを装設し
ている。その揚水管の延長した先端に水栓等の排水部を
装設する。また、貯水槽の揚水管の外部の先端にポンプ
を設置し、ポンプより排水管を介して排水部を設けたこ
とにある。

【０００５】

【作用】上記のように構成された雨水再利用装置の用法
を説明すると、図１に示す如く、構造物に降つた雨水
は、雨樋を通り雨集水桝に至り、ここで内部に収納した
防虫ネツト等で粗大な埃等を濾過し、その後貯水槽内の
濾過槽に送り、その内部に設けたフイルター付の溢流筒
の上方より流下して貯水槽内に溜り、内部に設置してあ
る水中ポンプが水栓等の排水部の操作によつて濾過槽内
の清浄化された雨水を各種の再利用に供するものであ
る。また、図２及び図３に示すものは、前記と同様な操
作における貯水槽内に設けられた揚水管の上部に水中ポ
ンプに代えて普通の揚水のポンプを地上に設置し、排水
部の操作によつて清浄化された雨水を再利用するもので
ある。

【０００６】

【実施例】次に、本発明の実施例を図面について説明す
ると、図１において、家屋等の各種の構造物（１）に設
けられている雨樋（２）より流下した雨水は、流水管
（１２）を経て雨集水桝（３）に導入させる。この雨集
水桝（３）には、内部に防虫ネツト等を設けて粗埃等を
除去して濾過する。次に、該雨集水桝（３）は、流水管
（１２）を接続して貯水槽（４）に連接してある。該貯
水槽（４）は、塩化ビニール製等の各種タンク又はコン
クリート等の現場打ち貯水槽等によつて構成されてい
る。該貯水槽（４）には、内部に流水管（１２）の先端
を接続した濾過槽（７）を支持脚（１６）によつて立設
されている。この濾過槽（７）は挿脱自在であつて、中
央部分の内部に化学繊維等よりなる細目又は荒目の各種
フイルター（９）を充填した溢流筒（８）を縦方向に装
設してある。

【０００７】更に、該貯水槽（４）には、内底部に水中
ポンプ（１０）を揚水管（１１）に接続して設置してあ
る。該揚水管（１１）には、先端に水栓等の排水部
（５）を接続して散布するようになつている。また、該
濾過槽（７）の上部には、オーバーフロート管（１５）
を装設すると共に、オーバーフロート管（１５）の先端
に排水側溝（１４）を装設してある。符号（１７）は蓋
体であつて、濾過槽（７）の上面を閉蓋すると共に、該
貯水槽（４）の上面の一部に管理用となる蓋体（１７）
を閉蓋してある。また、符号（１３）は、該排水部
（５）の起立保持栓である。

【０００８】次に、図２と図３に示す実施例では、該貯
水槽（４）の内部に水中ポンプ（１０）を設けることな
く、揚水管（１１）の外部に延長露出している箇所に設
置型のポンプ（６）を装設してある。（２０）は該ポン
プ（６）に接続されている排水管であつて、その先端に
水栓等の排水部を接続したものである。なお、上述した
貯水槽（４）は、地中に埋設した実施例を示している
が、地上に設置する型式のものも当然に実施できるもの
である。

【０００９】

【発明の効果】本発明は、上述の如く構成されているの
で、各種の構造物に降つた雨水を非常に簡単な装置の浄
化と濾過によつて、貯水槽に溜つた雨水を庭園の散水、
洗車、水洗トイレ等に再利用できる効果と、一般の家屋
に隣接して少ない面積の土地にも小型化して簡単に設置
できると云う便利な効果がある。そして、貯水槽の前方
に雨樋を介した雨集水桝を装設してあるので、最初の流
下した雨水内部の粗埃が除去される効果がある。また、
貯水槽の内部に設けた流水管の先端に接続した濾過槽を
装設すると共に、濾過槽の内部にフイルターを収納した
溢流筒を立設してあるので、貯水槽に溜る以前に濾過槽
内のフイルターによつて完全に綺麗な水となり、内部に
溜められる効果がある。更に、貯水槽の内部の水中ポン
プ又は外部にポンプを装設したことによつて、水栓等の
排水部の簡単な操作により雨水を庭園の散水、自動車の
洗車及び水洗トイレ等に使用でき、雨水を有効に再利用
できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の雨水再利用装置の一部欠除した要部縦
断正面図である。

【図２】同じく本発明の他の実施例の一部欠除した要部
平面図である。

【図３】同じく本発明の他の実施例の一部欠除した要部
縦断正面図である。

【符号の説明】

１構造物２雨樋３雨集水桝４貯水槽５排水部６ポンプ７濾過槽８溢流筒９フイルター１０水中ポンプ１１揚水管１５オーバーフロート管１６支持脚１７蓋体

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】各種の構造物（１）は雨樋（２）を有
し、該雨樋（２）より流水管（１２）を経て雨集水桝
（３）を設け、該雨集水桝（３）には、流水管（１２）
を連結して各種形状の貯水槽（４）の内部に連通し、該
流水管（１２）の先端には濾過槽（７）を装設すると共
に、該濾過槽（７）の内部にフイルター（９）を設けた
溢流筒（８）を立設し、且つ該貯水槽（４）には、内部
に揚水管（１１）を位置させ、該揚水管（１１）の下端
に水中ポンプ（１０）を装設し、該揚水管（１１）の延
長した先端に水栓等の排水部（５）を装設したことを特
徴とする雨水再利用装置。
【請求項２】請求項１の揚水管（１１）の下端に設け
た水中ポンプ（１０）を取り除くと共に、該揚水管（１
１）の外部にポンプ（６）を装設し、該ポンプ（６）に
排出管（２０）を介して排水部（５）を設けたことを特
徴とする請求項１の雨水再利用装置。