JP4807149B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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Description

本発明は湿度に応じてファンや羽根を制御することにより、部屋の湿度上昇を防止する空気調和装置に関するものである。
従来、この種の空気調和装置は、部屋の温度と設定温度との比較によって、圧縮機の運転停止を行っている(例えば、特許文献1参照)。
図4は、特許文献1に記載された従来の空気調和装置図、図5は、従来の室内ユニット側面図を示すものである。図4に示すように、室内ユニット1と室外ユニット2で構成され、圧縮機3で流体を循環させるセパレート型空気調和装置で、図5に示すように、室内ユニット1は吸込パネル4、熱交換器5、吹出口6、ファン7、上下羽根8、モータ9から構成されている。
室内ユニット1内部には、空気をA方向の吸込パネル4から吸い込み、熱交換器5により吸い込んだ空気と熱交換器5中を流れる流体を熱交換し、この熱交換された空気を吹出口6からファン7によりB方向に排出される。そして吹出口6付近にはモータ9にてスイングする上下羽根8が取り付けられている。
冷房運転時に、室内ユニット1内部でA方向から吸い込まれた空気が熱交換器5中の流体で冷やされ除湿してB方向に吹き出される。さらに吹き出された冷風は、スイングする上下羽根8により部屋の隅々まで到達する。そして冷房運転時に、室内ユニット1が設置された部屋の空調がリモコンなどより設定された設定温度に達すると、室外ユニット2の運転が停止、即ち室外ユニット2に設置された流体を循環させる装置、圧縮機3が停止する。これは、いわゆるサーモオフ状態と呼ばれる(以下サーモオフと呼ぶ)。つまり冷房運転時において、部屋の温度が設定温度にまで冷えれば圧縮機3が停止し、設定温度より上昇すれば部屋を再度冷やすために圧縮機3が運転する。空気調和装置は、部屋の温度により設定温度のあわせるため、このような運転が繰り返されている。
特開昭55−140052号公報
しかしながら、前記従来の構成では、空気調和装置のサーモオフ状態においては、室外ユニットは停止するが、室内ユニットのファンは設定された回転数の状態で運転している。この時、室外ユニットの圧縮機が停止するため、室内ユニットの熱交換中では吸い込まれた空気と流体との熱交換がなくなり、この吸い込まれた空気が冷やされたり除湿されたりしない状態になる。このために吸い込まれた空気は熱交換器を通過する時に熱交換器に付着した水滴(水分)を含んだ状態になりファンにより吹き出される。このため、吹き出された水分を含んだ空気により部屋の湿度が上昇し、部屋にいる人が湿度が上昇することにより不快になるため、快適性が低下するという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、湿度によりファンの回転数を制御するあるいは上下羽根を閉じることにより、部屋の湿度上昇を防止して快適性を向上させる空気調和装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の空気調和装置は、室内ユニットに取り付けられた湿度検知装置において、サーモオフ中に部屋の湿度が一定湿度以上に上昇した場合、ファンの回転数を変化させる制御である。
これによって、サーモオフ中において熱交換器に付着した水滴(水分)を含んだ空気が部屋に吹き出されるため湿度が大きく上昇していた場合、ファンの回転数を小さくすることにより水滴(水分)を含んだ空気の放出量を低減させることができる制御である。
また、本発明の空気調和装置の室内ユニットに取り付けられた湿度検知装置において、サーモオフ中に部屋の湿度が一定湿度以上に上昇した場合、スイングする上下羽根を閉じる制御である。
これによって、サーモオフ中において熱交換器に付着した水滴(水分)を含んだ空気が部屋に吹き出されるため湿度が大きく上昇していた場合、上下羽根を閉じることにより水滴(水分)を含んだ空気の放出させないため、部屋の湿度上昇なくすことができるものである。
本発明の空気調和装置は、サーモオフ中に部屋の湿度を上昇させることなく室温制御することができ、快適性を向上させることができる。
第1の発明は、圧縮機を有する室外ユニットと、室内熱交換器、ファン、吹出口のモータによりスイングする上下羽根、空調する部屋の湿度を検知する湿度検知装置を有する室内ユニットとを備え、湿度検出装置で検出する湿度に応じてファンの回転数を変更する空気調和装置であって、圧縮機が停止されているサーモオフ状態中は、湿度検出装置で検出する湿度が高いほどファンの回転数を低くし、所定の湿度Kよりも高い場合は、上下羽根を閉じ、所定の湿度K以下の場合は、上下羽根は設定位置とすることにより、熱交換器に付着した水滴(水分)を含んだ空気の室内への放出量を低減させ、湿度の上昇を低減することができ、かつ、スイングする上下羽根を閉じることにより、熱交換器に付着した水滴(水分)を含んだ空気を室内に放出させないため、部屋の湿度上昇なくすことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。尚、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における室内ユニット側面図を示すものである。
図1の構成は、図5の従来の室内ユニット側面図とほぼ同じであるが、室内ユニットに湿度検出装置が備えられている。図5と同じ機能を有するものについては、同じ符号で表す。
室内ユニット1は、空気をA方向の吸込パネル4から吸い込み、熱交換器5により吸い込んだ空気と熱交換器5中を流れる流体を熱交換し、この熱交換された空気を吹出口6からファン7によりB方向に排出する。そして吹出口6付近にはモータ9にてスイングする上下羽根8、湿度検出装置15が取り付けられている。
冷房運転時に、室内ユニット1内部でA方向から吸い込まれた空気が熱交換器5中の流体で冷やされ除湿してB方向に吹き出される。さらに吹き出された冷風は、スイングする上下羽根8により部屋の隅々まで到達する。そして、室内ユニット1が設置された部屋の空調がリモコンなどより設定された設定温度に達すると、室外ユニット2の運転が停止、即ち室外ユニット2に設置された流体を循環させる装置、圧縮機3が停止する。このサーモオフ状態において、湿度検知装置15の湿度が上昇した場合に、ファン7の回転数を変化させたり、モータ9にてスイングする上下羽根8を閉じる動作を行っている。
図2は、本発明の第1の実施の形態におけるファンモータの回転数の制御図を示すものである。
図2において、室内ユニット1に設置された湿度検出装置15の湿度が、湿度の値に応じてファン7の回転数を変更させる制御を表している。
室内ユニットがサーモオフ状態、即ち室外ユニットの圧縮機が停止して、室内ユニット内の熱交換器中の流体が循環しなくなると、室内ユニットにA方向から吸い込まれた空気が熱交換器を通過しても冷やされず、除湿もされず、更に熱交換器に付着した水滴(水分)を含んで湿度が上がり、湿度E以上になると、ファン回転数は、設定回転数から回転数Hへ、湿度F以上では回転数I、湿度G以上では回転数Jに変化(低下)する。ファン回転数を減ずることにより吹出口から室内へ吹出される空気量が減り、即ち熱交換器5からの水滴(水分)を含まれた空気の放出量が低減される。
また、図3は、本発明の第1の実施の形態における上下羽根の制御図を示すものである。
図3において、室内ユニット1に設置された湿度検出装置15の湿度が、所定値以上の場合にスイングする上下羽根8を閉じる場合の制御図である。
湿度K以下の場合において上下羽根8の位置は設定位置であるが、サーモオフ状態で湿度K以上の場合においてスイングする上下羽根8を閉じる(停止位置にする)ことにより熱交換器5からの水滴(水分)を含まれた空気の放出がなくなる。
以上のように、本発明にかかる空気調和装置は、サーモオフ中に部屋の湿度を上昇させることなく室温制御することができ、快適性を向上させることが可能となるので、除湿機等の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における室内ユニット側面図 本発明の実施の形態1におけるファンモータの回転数の制御図 本発明の実施の形態1における上下羽根の制御図 従来の空気調和装置図 従来の室内ユニット側面図
1 室内ユニット
2 室外ユニット
3 圧縮機
4 吸い込みパネル
5 熱交換器
6 吹出口
7 ファン
8 上下羽根
9 モータ
10 吸い込みパネル
15 湿度検出装置
A 空気方向
B 吹き出し方向
C 空気方向
D 吹き出し方向

Claims (1)

  1. 圧縮機を有する室外ユニットと、室内熱交換器、ファン、吹出口のモータによりスイングする上下羽根、空調する部屋の湿度を検知する湿度検知装置を有する室内ユニットとを備え、前記湿度検出装置で検出する湿度に応じて前記ファンの回転数を変更する空気調和装置であって、前記圧縮機が停止されているサーモオフ状態中は、前記湿度検出装置で検出する湿度が高いほど前記ファンの回転数を低くし、所定の湿度Kよりも高い場合は、前記上下羽根を閉じ、所定の湿度K以下の場合は、前記上下羽根は設定位置とすることを特徴とする空気調和装置。
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