JP4805376B2 - 電子部品の吸着方法 - Google Patents

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Description

本発明は、キャリアテープを担体としてIC等の電子部品を搬送し、その電子部品を部品吸着ノズルで吸着する電子部品の吸着方法に関する。
従来から、プリント基板にチップ部品やIC等の電子部品を装着することが行われている。この場合、キャリアテープの長手方向に間隔を保って形成された収容部内の電子部品をテープフィーダによって部品吸着位置に間欠的に搬送し、部品吸着位置に搬送されてくる電子部品を順次部品吸着ノズルで吸着してプリント基板の所定位置に搬送して装着することが行われる。また、このようにして、電子部品をプリント基板に装着する際には、生産性を向上させるために、複数のテープフィーダで搬送されてくる電子部品を複数のノズルで一度に吸着してプリント基板に装着することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
この電子部品の吸着方法(電子部品実装方法)では、まず、テープフィーダの部品停止予定位置と、部品停止位置に搬送された電子部品の位置との測定から電子部品の位置ずれ量を検出して、この位置ずれ量を停止位置補正データとして補正データ記憶手段に記憶させておく。そして、部品吸着ノズルで次の電子部品を吸着する際には、停止位置補正データに基づいてテープフィーダのテープ送り機構を制御するようにしている。
特開2005−5288号公報
前述した従来の吸着方法では、テープフィーダのテープ送り機構を制御することにより、電子部品の位置ずれ量を補正するため電子部品の送り方向の位置ずれは補正によりなくすことができるが、送り方向に直交する方向の位置ずれをなくすことはできない。すなわち、複数のテープフィーダを配置したり、部品吸着ノズルを移載ヘッドに取り付けたりする際に、テープフィーダの位置誤差、テープフィーダに取り付けられるキャリアテープの位置誤差、部品吸着ノズルの位置誤差等が生じるため、複数のテープフィーダの間隔と複数の部品吸着ノズルの間隔とを一致させることは難しく、両間隔に多少のずれは生じる。このようなときに、送り方向に直交する方向の位置ずれもなくす必要が生じるが、前述した従来の吸着方法では、この送り方向に直交する方向の位置ずれをなくすことはできない。また、前述した従来の吸着方法では、複雑な制御が必要になる。
本発明は、このような問題に対処するためになされたもので、その目的は、複数の部品吸着ノズルの簡単な制御により複数の電子部品を適正な状態で効率よく吸着できる電子部品の吸着方法を提供することである。
前述した目的を達成するため、本発明に係る電子部品の吸着方法の構成上の特徴は、電子部品を収容する収容部が長手方向に間隔を保って形成された複数のキャリアテープを複数のテープフィーダを介して平行に配置して、電子部品の吸着により空となった収容部の次の電子部品が収容された収容部を、テープフィーダの作動により部品吸着位置に間欠的に搬送する電子部品搬送工程と、電子部品の搬送方向および搬送方向に直交する方向に移動可能な移載ヘッドに設けられた複数の部品吸着ノズルが吸着すべき一組の電子部品の部品吸着可能位置におけるそれぞれの位置を確認する位置確認工程と、複数の部品吸着ノズルを上下移動させながら一組の電子部品をそれぞれ別個のタイミングによって各部品吸着ノズルで吸着する電子部品吸着工程とを備えた電子部品の吸着方法であって、複数の部品吸着ノズルのうち連続して吸着動作をする所定の2個の部品吸着ノズルの一方が先に下降を開始し、一方の部品吸着ノズルが電子部品を吸着して上昇を開始する前に、2個の部品吸着ノズルの他方の下降を開始させることで、2個の部品吸着ノズルを並行して下降させ、テープフィーダにキャリアテープの幅方向の両側上面を覆ってガイドするガイド部が備わっており、一方の部品吸着ノズルに吸着された電子部品の下端部がガイド部よりも上方に達したときに、移載ヘッドを移動させて他方の部品吸着ノズルが吸着する電子部品の上方に他方の部品吸着ノズルを位置させるようにし、しかる後他方の部品吸着ノズルが電子部品を吸着するようにし、複数の部品吸着ノズルがそれぞれ下降を開始してから上昇が終了するまでの上下移動の時間における、一方の部品吸着ノズルの部品吸着前の下降移動の時間および部品吸着後の上昇移動の時間と、他方の部品吸着ノズルの部品吸着前の下降移動の時間とにそれぞれ重複する時間帯を設けるようにして、移載ヘッドを移動させながら複数の部品吸着ノズルで一組の電子部品を順次吸着するようにしたことにある。
本発明に係る電子部品の吸着方法では、複数の部品吸着ノズルで一組の電子部品を同時に吸着するのではなく、各電子部品の位置の確認により検出した位置ずれを補正するように移載ヘッドを移動させながら複数の部品吸着ノズルで一組の電子部品を吸着タイミングをずらして1個ずつ吸着するようにしている。したがって、各部品吸着ノズルが対応する電子部品を吸着する際に、各部品吸着ノズルがそれぞれ吸着する電子部品に対して電子部品の搬送方向および搬送方向に直交する方向のいずれの方向にも位置ずれがなくなるように移載ヘッドを移動させながらすべての電子部品を各部品吸着ノズルで吸着することができる。
また、本発明では、複数の部品吸着ノズルがそれぞれ電子部品を吸着するために下降を開始してから上昇が終了するまでの上下移動の時間における、少なくとも2個の部品吸着ノズルが上下移動する時間に重複する時間帯を設けるようにしている。この場合、2個以上の複数個の部品吸着ノズルが同時に上下移動のうちのいずれかの動作をしている状態にすることもできる。これによると、すべての電子部品の中心を適正な状態で各部品吸着ノズルで吸着しながら、吸着動作の時間を極限まで短縮することができる。この結果、電子部品装着の工程全体の効率を向上させることができる。
なお、本発明における一組の電子部品は、複数のキャリアテープのうちの横方向に連続して配置された任意の数のキャリアテープに収容され、同時に部品吸着位置に搬送される電子部品であり、一組の電子部品の数は3個〜5個に設定することが好ましい。また、電子部品吸着工程において、各部品吸着ノズルが電子部品を吸着する順序は、部品吸着ノズルとキャリアテープとの配置にしたがって一方から他方に向かって順番に行ってもよいし、位置確認工程において確認された各電子部品の位置から検出される位置ずれ量に基づいて、移載ヘッドの移動距離を最少にできる順番に行ってもよい。
また、本発明に係る電子部品の吸着方法では、複数の部品吸着ノズルのうちの所定の2個の部品吸着ノズルの一方が電子部品を吸着して上昇を開始するときに、他方の部品吸着ノズルの下降を開始させ、一方の部品吸着ノズルが上昇するときに、移載ヘッドを移動させて他方の部品吸着ノズルが吸着する電子部品の上方に他方の部品吸着ノズルを位置させるようにしている。これによると、各部品吸着ノズルが吸着動作を行う順に、所定の部品吸着ノズルが上昇するときに、つぎの部品吸着ノズルが下降し、その部品吸着ノズルが上昇するときに、そのつぎの部品吸着ノズルが下降するといったことを繰り返すとともに、部品吸着ノズルの下降と、移載ヘッドの移動とが略同時に行われるため、吸着操作の時間に無駄がなくなる。
また、本発明に係る電子部品の吸着方法では、テープフィーダにキャリアテープの幅方向の両側上面を覆ってガイドするガイド部が備わっており、一方の部品吸着ノズルに吸着された電子部品の下端部がガイド部よりも上方に達したときに、移載ヘッドを移動させて他方の部品吸着ノズルが吸着する電子部品の上方に他方の部品吸着ノズルを位置させるようにしている。これによると、電子部品の位置ずれが搬送方向に直交する方向、すなわち搬送方向から横にずれる方向に大きい場合であっても、部品吸着ノズルが吸着した電子部品がガイド部に当接することを確実に防止できる。この結果、部品吸着ノズルに吸着された電子部品の姿勢を適正な状態に維持できる。
本発明の実施形態で用いられる電子部品装着装置を示した斜視図である。 電子部品装着装置の要部を示した構成図である。 第1実施形態に係る吸着方法を示した説明図である。 本発明の第1実施形態に係る吸着方法のプログラムのステップ100〜120を示したフローチャートである。 吸着方法のプログラムのステップ122〜134を示したフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る吸着方法のプログラムのステップ200〜220を示したフローチャートである。 吸着方法のプログラムのステップ222〜234を示したフローチャートである。 第2実施形態に係る吸着方法を示した説明図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図面を用いて説明する。図1は、同実施形態で用いられる電子部品装着装置10を示している。この電子部品装着装置10は、基板A上に、ICチップ、抵抗器、コンデンサ等からなる電子部品B(図3および図8参照)を装着するための装置である。電子部品装着装置10は、基台11の上方で、基板AをX方向(図1に矢印aで示した方向)に移動させて予め設定された設置部(図1における基板Aの位置)に設置するためのコンベア12と、基台11の上方に配置されX方向およびY方向(図1に矢印bで示した方向)に移動する一対の移載ヘッド13a,13bと、基台11の上面に配置された部品撮像カメラ14と、電子部品Bを供給する複数のテープフィーダ15からなる電子部品供給部15a,15bとを備えている。以下、矢印aで示したX方向を左右方向として、矢印aの左側を左方向、矢印aの右側を右方向とする。また、矢印bで示したY方向を前後として、矢印bの前側を前方向、矢印bの後側を後方向とする。
コンベア12は、基板Aを固定する一対のレール部12a,12bと、このレール部12a,12bが取り付けられた載置台12cと、載置台12cを左右方向に移動させるボールねじ12dとを備えている。レール部12a,12bは、基板Aの前後方向の長さに略合わせて前後方向に一定間隔を保って左右方向に延びており、基板Aを前後から挟むことにより固定する。また、ボールねじ12dは搬送モータ(図示せず)の作動により載置台12cを移動させて基板Aを設置部に搬送する。そして、設置部において基板Aへの小型電子部品Bの装着が終了すると、その基板Aを下流側に搬送する。
基台11の上面における載置台12cの前後両側には、一対のXレールユニット16a,16bが一定間隔を保って左右方向に延びており、その一対のXレールユニット16a,16bにYレールユニット17が左右方向に移動可能な状態で掛け渡されている。そして、このYレールユニット17に、移載ヘッド13a,13bがYレールユニット17の長手方向に沿って移動可能な状態で取り付けられている。Xレールユニット16a,16bには、X軸サーボモータ16c(図2参照)とボールねじ16dとを備えた駆動装置がそれぞれ設けられている。
また、Yレールユニット17の本体は、Xレールユニット16a,16bのボールねじ16dに係合して、ボールねじ16dに沿って移動可能な脚部17a,17bと、脚部17a,17bの上端に掛け渡されたY軸部17cとで構成されている。このため、Yレールユニット17は、Xレールユニット16a,16bの駆動装置の駆動により左右方向に移動する。そして、Y軸部17cには、移載ヘッド13a,13bを支持するレール部17dと、レール部17dに沿って移載ヘッド13a,13bをそれぞれ個別に移動させるY軸サーボモータ17e(図2参照)とからなる駆動装置が設けられており、移載ヘッド13a,13bは、Yレールユニット17の駆動装置の駆動によりレール部17dの長手方向に沿って移動する。
この移載ヘッド13a,13bには、Z方向(上下方向)に移動可能で、かつZ軸周り(回転方向)に回転可能に支持される複数の部品吸着ヘッド13cと、この複数の部品吸着ヘッド13cの下端にそれぞれ設けられ電子部品Bを吸着する部品吸着ノズル13dとが備わっている。また、移載ヘッド13a,13bには、複数の部品吸着ヘッド13cを個別に昇降させるZ軸サーボモータ13e(図2参照)と、複数の部品吸着ヘッド13cを個別に回転方向に回転させるR軸サーボモータ13f(図2参照)とが備わっている。このため、移載ヘッド13a,13bは、一対のXレールユニット16a,16b間におけるYレールユニット17の移動可能範囲で基台11上を移動でき、さらに、各部品吸着ヘッド13cおよび部品吸着ノズル13dは、上下方向に移動できるとともにZ軸周り方向に回転できる。
また、部品吸着ノズル13dは、吸引装置(図示せず)の作動によって生じる吸引力で電子部品Bを吸着してピックアップし、移載ヘッド13a,13bの移動によって基板Aの上方に移動したのちに吸引装置による吸引が解除されることにより電子部品Bを基板Aの所定部分に装着する。なお、設置部に搬送されてきたときの基板Aの表面における電子部品Bが装着される領域には、印刷によりハンダパターンが塗布されており、電子部品Bはこのハンダパターン上に装着される。さらに、移載ヘッド13a,13bには、基板Aおよびテープフィーダ15の所定部分を撮像する移動カメラ18が備わっている。
この移動カメラ18は、基板Aの設置位置、テープフィーダ15の部品吸着位置およびテープフィーダ15の部品吸着位置に搬送された電子部品Bの位置を確認するためなどに用いられる。また、部品撮像カメラ14は、複数の部品吸着ノズル13dの配置の確認や、各部品吸着ノズル13dがそれぞれ吸着する電子部品Bを撮像するためなどに用いられる。電子部品供給部15a,15bは、それぞれテープフィーダ15の電子部品Bの取り出し側をコンベア12側に向けた状態で、一対のXレールユニット16a,16bの前後の両外側にそれぞれ配置されている。そして、この電子部品供給部15a,15bは、コンベア12と離れた位置からコンベア12側の部品取出し位置に電子部品Bを搬送する。
電子部品装着装置10には、前述した装置の他、図2に示した制御装置20が備わっており、この制御装置20には、主制御部21、記憶部22、軸制御部23、撮像制御画像処理部24、IO制御部25および各エンコーダ26a,26b,26c,26d等、電子部品装着装置10の作動を制御するために必要な各種の装置が備わっている。記憶部22は、ROMやRAMを含んでおり、実行プログラム27a、部品データベース27b、ノズル情報27c、フィーダ情報27dを含む各種のプログラムや各種のデータが記憶されている。
実行プログラム27aには、後述するフローチャートや、各電子部品Bの装着順序や供給順序等の本実施形態に係る吸着方法を実行するためのプログラムや各種のデータが含まれている。部品データベース27bには、電子部品Bの形状や厚み等の電子部品Bに関するデータが含まれており、ノズル情報27cには、各部品吸着ノズル13dの配置や間隔等の部品吸着ノズル13dに関するデータが含まれている。また、フィーダ情報27dには、キャリアテープC(図3および図8参照)の送り速度、部品吸着位置等のテープフィーダ15が電子部品Bを搬送するために用いられる各種のデータが含まれている。
軸制御部23は、複数の回路等で構成されており、主制御部21からの制御信号に基づいてX軸サーボモータ16c、Y軸サーボモータ17e、Z軸サーボモータ13eおよびR軸サーボモータ13fの作動を制御する。撮像制御画像処理部24は、主制御部21からの制御信号に基づいて部品撮像カメラ14および移動カメラ18の作動を制御するとともに、部品撮像カメラ14および移動カメラ18が撮像した画像を画像処理して画像データとして主制御部21を介して記憶部22に送る。これらの画像データは、部品吸着ノズル13dによる電子部品Bの吸着状態の適否の判断や、基板Aの上面位置の確認、基板Aへの電子部品Bの装着状態の適否の判断等に用いられる。
また、電子部品装着装置10には、IO制御部25を介して入力部25aおよび表示部25bも備わっている。入力部25aは、キーボード等で構成されており、記憶部22に記憶されたプログラムを選択するための入力や、各種のデータ等が入力される。また、表示部25bはモニタで構成されており、部品撮像カメラ14および移動カメラ18が撮像した画像や各種のデータ等を表示する。エンコーダ26aは、X軸サーボモータ16cの回転を検出することから移載ヘッド13a,13bの左右方向の位置を測定し、その左右方向の位置をデータとして軸制御部23に送信する。エンコーダ26bは、Y軸サーボモータ17eの回転を検出することから移載ヘッド13a,13bの前後方向の位置を測定し、その前後方向の位置をデータとして軸制御部23に送信する。
また、エンコーダ26cは、Z軸サーボモータ13eの回転を検出することから部品吸着ノズル13dの上下方向の位置を測定し、その上下方向の位置をデータとして軸制御部23に送信する。エンコーダ26dは、R軸サーボモータ13fの回転を検出することから部品吸着ノズル13dの回転方向の位置を測定し、その回転方向の位置をデータとして軸制御部23に送信する。そして、主制御部21は、記憶部22が記憶する実行プログラム27a、部品データベース27b、ノズル情報27c、フィーダ情報27d、軸制御部23を介してエンコーダ26a,26b,26c,26dから送信される各位置データ、撮像制御画像処理部24から送信される画像データおよび入力部25aの入力データに基づいて、前述した搬送モータや、X軸サーボモータ16c等の各種の装置を作動させる。
また、電子部品装着装置10には、吸引装置の作動により、部品吸着ノズル13dが電子部品Bを吸着したときの部品吸着ノズル13dの圧力を検出するセンサ等の各種のセンサも備わっている。これによって、部品吸着ノズル13dによる電子部品Bの吸着状態の良否等を判定できる。さらに、電子部品装着装置10の所定部分には、異常時に警告音を発するアラームが設置されている。
また、図3に示したように、テープフィーダ15によって部品吸着位置に搬送されるキャリアテープCは、長手方向に一定間隔を保って凹部からなる複数の収容部Caが形成されており、各収容部Ca内にそれぞれ電子部品Bが収容されている。なお、部品吸着位置に到達する前のキャリアテープCの上面には、カバーテープ(図示せず)が貼り付けられて収容部Caから電子部品Bが飛び出さないようになっている。そして、各収容部Ca内の電子部品Bが部品吸着位置に到達する前に、キャリアテープCからカバーテープが剥離されて、電子部品Bが収容部Caから取り出し可能になる。また、カバーテープで上面を被覆された状態のキャリアテープCは、リールに巻回された状態で、テープフィーダ15の後方部分に設置されている。
このように構成された電子部品装着装置10を用いて、基板A上に電子部品Bを実装する場合には、まず、カバーテープで上面を被覆された状態のキャリアテープCの先端側部分を、リールからテープフィーダ15の部品吸着位置に延ばし、部品吸着位置の手前で、カバーテープをキャリアテープCから剥離する。なお、図示していないが、キャリアテープCは、テープフィーダ15に備わったスプロケットによって、部品吸着位置に順次搬送され、その手前に設けられた剥離機構によって、カバーテープは、キャリアテープCから剥離される。この場合、説明の便宜上、電子部品供給部15aに隣り合って配置された3個のテープフィーダ15から電子部品Bを順次搬送して、移載ヘッド13aに設けられた3個の部品吸着ノズル13dで、各テープフィーダ15の電子部品Bを吸着するものとする。
また、図3(a)、図3(b)に示したように、各キャリアテープCは、各テープフィーダ15の上面に形成された搬送路に底面を沿わせて搬送され、各キャリアテープCの上面両側は、テープフィーダ15の上部両側に設けられたガイド部15c,15dによって上方に浮き上がることを防止される。このようにして、各キャリアテープCのセットができた状態で、各テープフィーダ15を同時に駆動させる。これによって、スプロケットが回転を始め、各キャリアテープCの収容部Caに収容された電子部品Bが部品吸着位置に搬送されていく。そして、各キャリアテープCの所定の収容部Caが部品吸着位置に到達したときに、キャリアテープCの搬送は一端停止され、移載ヘッド13aの部品吸着ノズル13dが収容部Ca内の電子部品Bを吸着する。
この場合の吸着は、主制御部21が、図4および図5に示したプログラムを実行することによって行われる。このプログラムは記憶部22に記憶されており、電子部品装着装置10に電力が供給され、所定のスイッチがオン状態にされたのちに実行される。すなわち、このプログラムはステップ100において開始され、ステップ102において、移動カメラ18が、各テープフィーダ15の部品吸着位置に静止している電子部品Bを撮像する処理が行われる。これによって、各電子部品Bの部品吸着位置上での位置および位置ずれ量が確認される。
この各電子部品Bの位置ずれ量は、電子部品Bの搬送方向とその搬送方向に直交する方向の位置ずれ量である。具体的には、フィーダ情報27dを介して予め記憶部22に記憶されている各部品吸着位置と、移動カメラ18が各収容部Ca内の電子部品Bを撮像して撮像制御画像処理部24により画像処理された画像データに基づいて求められる各電子部品Bの位置とのずれ量を求めて、該ずれ量を各電子部品Bの位置ずれ量としている。なお、この各電子部品Bの位置ずれ量に加えて、部品データベース27b、ノズル情報27cおよびフィーダ情報27dに含まれる前述した各データを考慮して、後述する処理が行われる。
以下、各部品吸着ノズル13dを、電子部品Bを吸着する順番にN1部品吸着ノズル13d、N2部品吸着ノズル13d、N3部品吸着ノズル13dとし、部品吸着位置を、電子部品Bが吸着される順番にN1部品吸着位置、N2部品吸着位置、N3部品吸着位置として説明する。なお、図3(a)、(b)、(c)ではそれぞれ、N1部品吸着ノズル13dをN1、N2部品吸着ノズル13dをN2、N3部品吸着ノズル13dをN3としている。また、電子部品Bは吸着される順番にN1電子部品B、N2電子部品B、N3電子部品Bとする。
つぎに、ステップ104に進み、N1部品吸着ノズル13dの位置およびN1電子部品Bの位置ずれ量に基づいてN1部品吸着ノズル13dをN1部品吸着位置の上方に位置させるように移載ヘッド13aを移動させる。この場合、移載ヘッド13aは、左右方向および前後方向の最短距離を移動するように直線上を移動しN1部品吸着ノズル13dをN1電子部品Bの中心の上方に位置させる。つぎに、プログラムは、ステップ106に進み、N1部品吸着ノズル13dを下降させる処理が開始される。続いて、ステップ108において、N2部品吸着ノズル13dを下降させる処理が開始され、ステップ110において、N1部品吸着ノズル13dがN1電子部品Bを吸着する。この場合、N1部品吸着ノズル13dはN1電子部品Bの上面中心を吸着する。
そして、ステップ112において、N1部品吸着ノズル13dが上昇を開始すると、ステップ114において、N1部品吸着ノズル13dが吸着したN1電子部品Bの下端部が、ガイド部15c,15dよりも上方に位置しているか否かの判定が行われる。ここで、N1部品吸着ノズル13dが吸着したN1電子部品Bの下端部が、ガイド部15c,15dよりも下方に位置していれば、「No」と判定して、ステップ114の処理を繰り返す。そして、N1部品吸着ノズル13dが吸着したN1電子部品Bの下端部が、ガイド部15c,15dよりも上方に位置して「Yes」と判定すると、ステップ116に進んで、N2部品吸着ノズル13dの位置とN2電子部品Bとの位置ずれ量に基づいてN2部品吸着ノズル13dをN2部品吸着位置の上方に位置させるように移載ヘッド13aを移動させる。
この場合も、移載ヘッド13aは、左右方向および前後方向の最短距離を移動するように直線上を移動しN2部品吸着ノズル13dをN2電子部品Bの中心の上方に位置させる。このとき、N1部品吸着ノズル13dが吸着したN1電子部品Bの下端部が、ガイド部15c,15dよりも上方に位置しているため、N1電子部品Bが、ガイド部15c,15dに当接して落下したり姿勢を崩したりすることはない。この場合、図3(a)に示したように、N2部品吸着ノズル13dはN2部品吸着位置に対して左右方向においては左側に位置ずれしているため、移載ヘッド13aは右側に移動する。ついで、ステップ118において、N3部品吸着ノズル13dを下降させる処理が開始され、ステップ120において、N2部品吸着ノズル13dがN2電子部品Bを吸着する。この場合も、N2部品吸着ノズル13dはN2電子部品Bの上面中心を吸着する。
そして、ステップ122において、N2部品吸着ノズル13dが上昇を開始し、ステップ124において、N2部品吸着ノズル13dが吸着したN2電子部品Bの下端部が、ガイド部15c,15dよりも上方に位置しているか否かの判定が行われる。ここで、N2部品吸着ノズル13dが吸着したN2電子部品Bの下端部が、ガイド部15c,15dよりも下方に位置していれば、「No」と判定して、ステップ124の処理を繰り返す。そして、N2部品吸着ノズル13dが吸着したN2電子部品Bの下端部が、ガイド部15c,15dよりも上方に位置して「Yes」と判定すると、ステップ126に進んで、N3部品吸着ノズル13dの位置とN3電子部品Bとの位置ずれ量に基づいてN3部品吸着ノズル13dをN3部品吸着位置の上方に位置させるように移載ヘッド13aを移動させる。
この場合も、移載ヘッド13aは、左右方向および前後方向の最短距離を移動するように直線上を移動しN3部品吸着ノズル13dをN3電子部品Bの中心の上方に位置させる。このとき、N2部品吸着ノズル13dが吸着したN2電子部品Bの下端部が、ガイド部15c,15dよりも上方に位置しているため、N2電子部品Bが、ガイド部15cに当接して落下したり姿勢を崩したりすることはない。この場合、図3(a)に示したように、N3部品吸着ノズル13dはN3部品吸着位置に対して左右方向においては左側に位置ずれしているため、移載ヘッド13aはさらに右側に移動する。ついで、ステップ128において、N3部品吸着ノズル13dがN3電子部品Bを吸着する。この場合も、N3部品吸着ノズル13dはN3電子部品Bの上面中心を吸着する。
つぎに、ステップ130に進み、N3部品吸着ノズル13dが上昇を開始する。N1〜N3部品吸着ノズル13dのすべてが上昇すると、プログラムはステップ132に進み、移載ヘッド13aは部品撮像カメラ14の上方に移動する。そして、プログラムはステップ134に進み一旦終了する。なお、部品撮像カメラ14は、N1〜N3部品吸着ノズル13dで吸着されたN1〜N3電子部品Bを下方から撮像して、各N1〜N3部品吸着ノズル13dに対する各N1〜N3電子部品Bの位置を認識する。
この部品撮像カメラ14が撮像する画像は、撮像制御画像処理部24によって画像処理され画像データとして記憶部22に記憶され、N1〜N3電子部品Bを基板Aに装着する際に実行される装着プログラムの実行に利用される。そして、N1〜N3電子部品Bの基板Aへの装着の間に、各キャリアテープCの次ぎの収容部Caに収容された次のN1〜N3電子部品BがN1〜N3部品吸着位置に搬送され、前回のN1〜N3電子部品Bの基板Aへの装着終了後に、前述した処理が繰り返される。なお、2回目からの処理の場合には、ステップ102の実行は省略してもよい。
すなわち、前述した電子部品Bの吸着方法は、図3に示したように、N2,N3部品吸着ノズル13dに対して、N2,N3電子部品Bの位置が、搬送方向だけでなく搬送方向に直交する方向の右方向にも位置ずれしている場合に、N1〜N3部品吸着ノズル13dを支持する移載ヘッド13aを、位置ずれを補正するように右方向に移動させながらN1〜N3部品吸着ノズル13dを順に上下移動させてN1〜N3電子部品Bを吸着していくものである。そして、N1〜N3部品吸着ノズル13dが上下移動する時間のうち、N1部品吸着ノズル13dとN2部品吸着ノズル13dとの上下移動の時間に重複する時間帯を設けるとともに、N2部品吸着ノズル13dとN3部品吸着ノズル13dとの上下移動の時間に重複する時間帯を設けている。
さらに、移載ヘッド13aが左右方向および前後方向に移動するときは、N1〜N3部品吸着ノズル13dがすべて上昇した状態にあるときか、N1〜N3部品吸着ノズル13dに吸着されたN1〜N3電子部品Bの下端部がガイド部15c,15dよりも上方に位置しているときである。したがって、N1〜N3部品吸着ノズル13dで、N1〜N3電子部品Bを適正な状態で、しかも可能な限り短時間で吸着することができる。
なお、図3(a)に示した破線d1はN1部品吸着ノズル13dの下降位置、破線d2はN2部品吸着ノズル13dの下降位置、破線d3はN3部品吸着ノズル13dの下降位置を示し、図3(b)に示した点d1はN1部品吸着ノズル13dの下降開始時の位置、点d2はN2部品吸着ノズル13dの下降開始時の位置、点d3はN3部品吸着ノズル13dの下降開始時の位置を示している。また、図3(b)における曲線からなる3つの一点鎖線の矢印は、それぞれN1〜N3部品吸着ノズル13dの下端部の移動経路を示しており、2つの破線の矢印は、それぞれN1部品吸着ノズル13dの下端部とN2部品吸着ノズル13dの下端部との同時期における位置およびN2部品吸着ノズル13dの下端部とN3部品吸着ノズル13dの下端部との同時期における位置を示している。そして、図3(b)における直線からなる2つの実線の矢印は、それぞれN2,N3部品吸着ノズル13dが下降する際に、移載ヘッド13aが左右方向に移動する幅を示している。
このように、本実施形態に係る電子部品の吸着方法では、N1〜N3部品吸着ノズル13dでN1〜N3電子部品Bを同時に吸着するのではなく、移載ヘッド13aを移動させながらN1〜N3電子部品Bの中心の上方に位置させたN1〜N3部品吸着ノズル13dでN1〜N3電子部品Bを順次吸着するようにしている。したがって、N1〜N3部品吸着ノズル13dでN1〜N3電子部品Bの上面中心を吸着することができる。また、その際、N1〜N3部品吸着ノズル13dがそれぞれ下降を開始してから上昇が終了するまでの上下移動の時間における、少なくとも2個の部品吸着ノズル13dが上下移動する時間に重複する時間帯を設けるようにしている。
また、2個の部品吸着ノズル13dが上下移動する時間の重複する時間帯を、N1(N2)部品吸着ノズル13dが下降しているときに、N2(N3)部品吸着ノズル13dの下降を開始させ、N1(N2)部品吸着ノズル13dがN1(N2)電子部品Bを吸着して上昇するときに、移載ヘッド13aを移動させてN2(N3)部品吸着ノズル13dが吸着するN2(N3)電子部品Bの上方にN2(N3)部品吸着ノズル13dを位置させることにより設けている。このため、N1〜N3電子部品Bの中心を適正な状態でN1〜N3部品吸着ノズル13dで吸着しながら、吸着動作の時間を極限まで短縮することができる。この結果、電子部品装着の工程全体の生産性を向上させることができる。
また、本実施形態によると、移載ヘッド13aが左右方向および前後方向に移動するときは、N1〜N3部品吸着ノズル13dや、N1〜N3部品吸着ノズル13dに吸着されたN1〜N3電子部品Bの下端部がガイド部15c,15dよりも上方に位置しているときである。このため、N1〜N3部品吸着ノズル13dが吸着したN1〜N3電子部品Bがガイド部15c,15dに当接することを確実に防止できる。この結果、N1〜N3部品吸着ノズル13dに吸着されたN1〜N3電子部品Bの姿勢を適正な状態に維持できる。
(第2実施形態)
図6および図7は、本発明の第2実施形態に係る電子部品の吸着方法を実行するためのプログラムを示している。このプログラムは記憶部22に記憶されており、電子部品装着装置10に電力が供給され、所定のスイッチがオン状態にされたのちに実行される。すなわち、このプログラムはステップ200において開始され、ステップ202〜206においては、前述した実施形態のステップ102〜106と同じ処理が行われる。ここでも、前述した実施形態と同様、以下、各部品吸着ノズル13dを、電子部品Bを吸着する順番にN1部品吸着ノズル13d、N2部品吸着ノズル13d、N3部品吸着ノズル13dとし、部品吸着位置を、電子部品Bが吸着される順番にN1部品吸着位置、N2部品吸着位置、N3部品吸着位置として説明する。また、電子部品Bは吸着される順番にN1電子部品B、N2電子部品B、N3電子部品Bとする。
つぎに、ステップ208において、N1部品吸着ノズル13dがN1電子部品Bを吸着する。この場合、N1部品吸着ノズル13dはN1電子部品Bの上面中心を吸着する。そして、ステップ210において、N1部品吸着ノズル13dが上昇を開始すると、ステップ212において、N2部品吸着ノズル13dを下降させる処理が開始される。ついで、ステップ214において、N1部品吸着ノズル13dが吸着したN1電子部品Bの下端部が、ガイド部15c,15dよりも上方に位置しているか否かの判定が行われる。ここで、N1部品吸着ノズル13dが吸着したN1電子部品Bの下端部が、ガイド部15c,15dよりも下方に位置していれば、「No」と判定して、ステップ214の処理を繰り返す。
そして、N1部品吸着ノズル13dが吸着したN1電子部品Bの下端部が、ガイド部15c,15dよりも上方に位置して「Yes」と判定すると、ステップ216に進み、N2部品吸着ノズル13dの位置およびN2電子部品Bの位置ずれ量に基づいてN2部品吸着ノズル13dをN2部品吸着位置の上方に位置させるように移載ヘッド13aを移動させる。この場合も、移載ヘッド13aは、左右方向および前後方向の最短距離を移動するように直線上を移動しN2部品吸着ノズル13dをN2電子部品Bの中心の上方に位置させる。このとき、N1部品吸着ノズル13dが吸着したN1電子部品Bの下端部が、ガイド部15c,15dよりも上方に位置しているため、N1電子部品Bが、ガイド部15c,15dに当接して落下したり姿勢を崩したりすることはない。
ついで、ステップ218において、N2部品吸着ノズル13dがN2電子部品Bを吸着する。そして、ステップ220において、N2部品吸着ノズル13dが上昇を開始すると、ステップ222において、N3部品吸着ノズル13dを下降させる処理が開始される。つぎに、ステップ224において、N2部品吸着ノズル13dが吸着したN2電子部品Bの下端部が、ガイド部15c,15dよりも上方に位置しているか否かの判定が行われる。以下、ステップ224〜232においては、前述した実施形態におけるステップ124〜132と同じ処理が行われる。そして、プログラムは、ステップ234に進んで一旦終了する。
すなわち、この実施形態に係る電子部品Bの吸着方法も前述した第1実施形態と同様、図8に示したように、N1〜N3部品吸着ノズル13dに対して、N1〜N3電子部品Bの位置が、搬送方向だけでなく搬送方向に直交する方向にも位置ずれしている場合に、N1〜N3部品吸着ノズル13dを支持する移載ヘッド13aを、位置ずれを補正するように移動させながらN1〜N3部品吸着ノズル13dを順に上下移動させてN1〜N3電子部品Bを吸着していくものである。そして、この場合も、N1〜N3部品吸着ノズル13dが上下移動する時間のうち、N1部品吸着ノズル13dとN2部品吸着ノズル13dとの上下移動の時間に重複する時間帯を設けるとともに、N2部品吸着ノズル13dとN3部品吸着ノズル13dとの上下移動の時間に重複する時間帯を設けている。
さらに、移載ヘッド13aが左右方向および前後方向に移動するときは、N1〜N3部品吸着ノズル13dがすべて上昇した状態にあるときか、N1〜N3部品吸着ノズル13dに吸着されたN1〜N3電子部品Bの下端部がガイド部15c,15dよりも上方に位置しているときである。したがって、N1〜N3部品吸着ノズル13dで、N1〜N3電子部品Bを適正な状態で、しかも可能な限り短時間で吸着することができる。また、この場合、N2部品吸着ノズル13dとN3部品吸着ノズル13dとが下降を開始すると同時に移載ヘッド13aが左右方向および前後方向に移動する。
なお、図8(a)に示した破線d1はN1部品吸着ノズル13dの下降位置、破線d2はN2部品吸着ノズル13dの下降位置、破線d3はN3部品吸着ノズル13dの下降位置を示し、図8(b)に示した点d1はN1部品吸着ノズル13dの下降開始時の位置、点d2はN2部品吸着ノズル13dの下降開始時の位置、点d3はN3部品吸着ノズル13dの下降開始時の位置を示している。また、図8(b)に示した点u1はN1部品吸着ノズル13dの上昇開始時の位置、点u2はN2部品吸着ノズル13dの上昇開始時の位置、点u3はN3部品吸着ノズル13dの上昇開始時の位置を示している。そして、図8(b)における3つの一点鎖線の矢印は、N1〜N3部品吸着ノズル13dの下端部の移動経路をそれぞれ示しており、3つの実線の矢印は、N1〜N3部品吸着ノズル13dが上下移動する際に、移載ヘッド13aが左右方向にそれぞれ移動する幅を示している。
このように、本実施形態に係る電子部品の吸着方法では、N1〜N3部品吸着ノズル13dが吸着動作を行う順に、N1部品吸着ノズル13dが上昇するときに、N2部品吸着ノズル13dが下降し、N2部品吸着ノズル13dが上昇するときに、N3部品吸着ノズル13dが下降するといったことを繰り返すため、N1〜N3部品吸着ノズル13dが上下移動する際の時間に無駄がなくなる。また、N1部品吸着ノズル13dがN1電子部品Bを吸着して上昇しているときに、移載ヘッド13aを移動させてN2部品吸着ノズル13dが吸着するN2電子部品Bの上方にN2部品吸着ノズル13dを位置させ、N2部品吸着ノズル13dがN2電子部品Bを吸着して上昇しているときに、移載ヘッド13aを移動させてN3部品吸着ノズル13dが吸着するN3電子部品Bの上方にN3部品吸着ノズル13dを位置させるため、これによっても時間の短縮が可能になる。この実施形態におけるそれ以外の作用効果は前述した第1実施形態の作用効果と同様である。
また、本発明に係る電子部品の吸着方法は、前述した実施形態に限定するものでなく、適宜変更して実施することができる。例えば、前述した実施形態では、N1部品吸着ノズル13dに吸着されたN1電子部品Bの下端部がガイド部15c,15dよりも上方に位置しているときに、移載ヘッド13aを移動させてN2部品吸着ノズル13dをN2電子部品Bの上方に位置させ、N2部品吸着ノズル13dに吸着されたN2電子部品Bの下端部がガイド部15c,15dよりも上方に位置しているときに、移載ヘッド13aを移動させてN3部品吸着ノズル13dをN3電子部品Bの上方に位置させるようにしている。
しかしながら、N1〜N3電子部品BのN1〜N3部品吸着位置上での左右方向の位置ずれ量が小さく、N1〜N2部品吸着ノズル13dに吸着されたN1〜N2電子部品Bがガイド部15c,15dに接触する恐れがない場合は、N1〜N2部品吸着ノズル13dに吸着されたN1〜N2電子部品Bの下端部がガイド部15c,15dよりも下方に位置しているときに、移載ヘッド13aを移動させることもできる。この場合、N2部品吸着ノズル13dやN3部品吸着ノズル13dが下降を開始すると同時に、移載ヘッド13aを移動させることができる。
また、一組の部品吸着ノズル13dおよび電子部品Bの数も3個に限らず適宜変更することができ、その吸着の順序も隣接した順番でなく、各部品吸着ノズル13dと各電子部品Bとの位置ずれ量を考慮して決定することができる。この場合、3個以上の部品吸着ノズルの上下移動の時間に重複する時間帯を設けるようにしてもよい。さらに、本発明に係る電子部品の吸着方法で用いる電子部品実装装置の構成についても、適宜変更することができる。
13a,13b…移載ヘッド、13d…部品吸着ノズル、14…部品撮像カメラ、15…テープフィーダ、15c,15d…ガイド部、18…移動カメラ、B…電子部品、C…キャリアテープ、Ca…収容部。

Claims (1)

  1. 電子部品を収容する収容部が長手方向に間隔を保って形成された複数のキャリアテープを複数のテープフィーダを介して平行に配置して、前記電子部品の吸着により空となった前記収容部の次の電子部品が収容された前記収容部を、前記テープフィーダの作動により部品吸着位置に間欠的に搬送する電子部品搬送工程と、
    前記電子部品の搬送方向および前記搬送方向に直交する方向に移動可能な移載ヘッドに設けられた複数の部品吸着ノズルが吸着すべき一組の電子部品の部品吸着可能位置におけるそれぞれの位置を確認する位置確認工程と、
    前記複数の部品吸着ノズルを上下移動させながら前記一組の電子部品をそれぞれ別個のタイミングによって各部品吸着ノズルで吸着する電子部品吸着工程と
    を備えた電子部品の吸着方法であって、
    前記複数の部品吸着ノズルのうち連続して吸着動作をする所定の2個の部品吸着ノズルの一方が先に下降を開始し、前記一方の部品吸着ノズルが電子部品を吸着して上昇を開始する前に、前記2個の部品吸着ノズルの他方の下降を開始させることで、前記2個の部品吸着ノズルを並行して下降させ、
    記テープフィーダに前記キャリアテープの幅方向の両側上面を覆ってガイドするガイド部が備わっており、前記一方の部品吸着ノズルに吸着された電子部品の下端部が前記ガイド部よりも上方に達したときに、前記移載ヘッドを移動させて前記他方の部品吸着ノズルが吸着する電子部品の上方に前記他方の部品吸着ノズルを位置させるようにし、しかる後前記他方の部品吸着ノズルが電子部品を吸着するようにし、
    前記複数の部品吸着ノズルがそれぞれ下降を開始してから上昇が終了するまでの上下移動の時間における、前記一方の部品吸着ノズルの部品吸着前の下降移動の時間および部品吸着後の上昇移動の時間と、前記他方の部品吸着ノズルの部品吸着前の下降移動の時間とにそれぞれ重複する時間帯を設けるようにして、前記移載ヘッドを移動させながら前記複数の部品吸着ノズルで一組の電子部品を順次吸着するようにしたことを特徴とする電子部品の吸着方法。
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