JP4800831B2 - エンジンのバルブ機構 - Google Patents

エンジンのバルブ機構 Download PDF

Info

Publication number
JP4800831B2
JP4800831B2 JP2006121637A JP2006121637A JP4800831B2 JP 4800831 B2 JP4800831 B2 JP 4800831B2 JP 2006121637 A JP2006121637 A JP 2006121637A JP 2006121637 A JP2006121637 A JP 2006121637A JP 4800831 B2 JP4800831 B2 JP 4800831B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shim
valve
port
valve shaft
tappet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006121637A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007291971A (ja
Inventor
正隆 江口
洋介 帆井
多彦 友田
道生 和泉
一宏 島崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2006121637A priority Critical patent/JP4800831B2/ja
Priority to CA2584304A priority patent/CA2584304C/en
Priority to US11/790,050 priority patent/US7556006B2/en
Publication of JP2007291971A publication Critical patent/JP2007291971A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4800831B2 publication Critical patent/JP4800831B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L3/00Lift-valve, i.e. cut-off apparatus with closure members having at least a component of their opening and closing motion perpendicular to the closing faces; Parts or accessories thereof
    • F01L3/10Connecting springs to valve members
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/02Valve drive
    • F01L1/04Valve drive by means of cams, camshafts, cam discs, eccentrics or the like
    • F01L1/047Camshafts
    • F01L1/053Camshafts overhead type
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/12Transmitting gear between valve drive and valve
    • F01L1/14Tappets; Push rods
    • F01L1/143Tappets; Push rods for use with overhead camshafts
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49229Prime mover or fluid pump making
    • Y10T29/49298Poppet or I.C. engine valve or valve seat making
    • Y10T29/49304Valve tappet making
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/21Elements
    • Y10T74/2101Cams
    • Y10T74/2107Follower

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)

Description

本発明は、エンジンの給排気系統において使用されるバルブ機構に関する。
エンジンに備えられた給排気系統のバルブ機構は、バルブ軸(バルブステム)がシリンダヘッドに支持され、バルブ軸の軸方向に移動して吸気ポート或いは排気ポートの開閉を行うバルブのほか、バルブ軸の上端部に取付けられたスプリングリテーナ、スプリングリテーナとシリンダヘッドとの間に設けられてバルブをポートの閉止方向に押し上げるバルブスプリング、スプリングリテーナの上方においてバルブ軸の軸方向に移動自在に設けられたタペット(バルブリフターとも呼ばれる)及びバルブスプリングの付勢力に抗してバルブを(直接にはタペットを)ポートの開放方向に押し下げるカム機構等を有して構成される。
このようなバルブ機構では、バルブ軸の上端部とタペットの下面との間にインナーシムを介装してバルブクリアランス(ポートがバルブによって完全に閉じられている状態でのタペットの上面とカム面との間の隙間間隔)を調節し得るようになっている。インナーシムは円板状の金属製部材であり、その厚さを換える(厚さの異なるインナーシムに交換する)ことによってバルブ軸の上端部とタペットの下面との間の距離を変化させ、これによりバルブクリアランスの調整を行うことができる。スプリングリテーナにはバルブ軸の上端部を底面として上方に開口するシム取付け穴が形成されており、インナーシムはこのシム取付け穴に上方から嵌着される。このとき、インナーシムの下面にはバルブ軸の上面が接触し、インナーシムの上面にはタペットの下面が接触する(例えば、下記の特許文献参照)。
特開2001−65318号公報
インナーシムは上記のようにスプリングリテーナのシム取付け穴に上方から嵌着され、下面にはバルブ軸の上端部が接触し、上面にはタペットの下面が接触するので、通常のバルブ作動においてインナーシムがスプリングリテーナから(シム取付け穴から)脱落するようなことはない。しかし、バックファイヤーなどのエンジンの異常燃焼等によってバルブの異常作動(例えば、ジャンプやバウンスなど)が発生したような場合にはタペットがバルブの動きと同調しなくなってタペットの下面とインナーシムの上面が当接した状態でスプリングリテーナから浮き上がった状態となり、このような場合にはインナーシムがスプリングリテーナから脱落してしまうおそれがあった。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、エンジンの異常燃焼等に起因してバルブの異常作動が発生したような場合であっても、インナーシムがスプリングリテーナから脱落しにくい構成のエンジンのバルブ機構を提供することを目的としている。
本発明に係るエンジンのバルブ機構は、バルブ軸がシリンダヘッドにより支持され、バルブ軸の軸方向に移動してポート(例えば、実施形態における吸気ポート18a)の開閉を行うバルブと、バルブ軸におけるポートの反対側の端部に固定され、端部を底面としてポートの反対側に開口するシム取付け穴を有したスプリングリテーナと、スプリングリテーナのシム取付け穴にポートの反対側から嵌着され、嵌着された状態において、ポート側の面がバルブ軸の端部に接触し、ポートの反対側の面がシム取付け穴のポートの反対側の縁部よりもポート側に位置したインナーシムと、スプリングリテーナのポートの反対側にバルブ軸の軸方向に移動自在に設けられ、ポート側に開口した有底円筒状の部材からなり、バルブ軸に対して直交する方向に延びた円板部と、円板部の外周部からポート側に延びた円筒部とを有して構成され、円板部の中央部から円筒部の内方に突出して突起部(例えば、実施形態におけるシム押さえ突起45c)が形成され、この突起部がシム取付け穴のポートの反対側から入り込んだ状態でインナーシムのポートの反対側の面に接触したタペットとを有し、スプリングリテーナはタペットの円筒部内に収容されるとともに、インナーシムはタペットの突起部とバルブ軸の端部との間に挟持され、シム取付け穴のポートの反対側の縁部は、ポートの反対側に円筒状に突出したリテーナ突出部(例えば、実施形態における突起部42g)により形成され、タペットとリテーナ突出部との間に形成される空間のバルブ軸方向の厚さは、インナーシムのバルブ軸方向の厚さより薄く、インナーシムのバルブ軸に対して直交する径方向の長さは、バルブ軸を含む面でタペットを切断したと仮定した場合の断面におけるタペットの円筒部の内壁とタペットの突起部の外壁との間に形成される空間の径方向の長さより短く、且つ上記断面におけるタペットの円筒部の内壁とリテーナ突出部の外壁との間に形成される空間の径方向の長さより長いことを特徴とする。
ここで、上記エンジンのバルブ機構においては、インナーシムの外周面と接触するシム取付け穴の内周面に、シム取付け穴の中心方向に向かって突出する複数の凸状部が設けられていることが好ましい。
本発明に係るエンジンのバルブ機構では、スプリングリテーナのシム取付け穴に嵌着されたインナーシムは、その上面がシム取付け穴の上縁よりも下方に位置するように設けられており、シム取付け穴内にしっかりと保持された状態となっているので、バルブの通常作動時はもとより、エンジンの異常燃焼等に起因してバルブの異常作動が発生したような場合であってもインナーシムはシム取付け穴から脱落しにくい。
また、上記発明に係るエンジンのバルブ機構において、インナーシムの外周面と接触するシム取付け穴の内周面に、シム取付け穴の中心方向に向かって突出する複数の凸状部を設けられているのであれば、シム取付け穴の内周面とインナーシムの外周面との間の摩擦力を大きくすることができ、インナーシムのシム取付け穴内への保持力を高めることができるので、インナーシムのスプリングリテーナから(シム取付け穴から)の脱落をより確実に防止することが可能である。
さらに、上記発明に係るエンジンのバルブ機構において、シム取付け穴の上縁部を、上方に円筒状に突出した突出部により形成することにより、このシム取付け穴の上部においては、周囲のみを高くすることでスプリングリテーナを軽量化することができる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。図2は本発明の一実施形態に係るバルブ機構を備えたエンジン1の概略構成を示している。このエンジン1は例えば自動二輪車に備えられるものであり、シリンダブロック10に形成されたシリンダ11内にピストン12を有し、ピストン12にはピストンピン13を介してコネクティングロッド14の上端部が取付けられている。コネクティングロッド14の下端部はクランクピン(図示せず)を介して図示しないクランクシャフトに連結されている。
シリンダブロック10の上部にはシリンダヘッド16が取付けられており、シリンダヘッド16とシリンダ11とが対向して形成される空間には燃焼室17が形成されている。シリンダヘッド16にはシリンダ11内に繋がる吸気通路18及び排気通路19が設けられており、シリンダ11と吸気通路18との連通部分である吸気ポート18aは吸気バルブ31によって開閉され、シリンダ11と排気通路19との連通部分である排気ポート19aは排気バルブ32によって開閉されるようになっている。これら吸気バルブ31及び排気バルブ32はバルブ駆動カム(吸気側カム21及び排気側カム22)を介して上記クランクシャフトによって駆動される。
吸気バルブ31及び排気バルブ32のバルブ機構はそれぞれ、図2に示すように、バルブ41、スプリングリテーナ42、バルブスプリング43、インナーシム44及びタペット45を有して構成される。以下、図1も参照して吸気バルブ31について説明するが、排気バルブ32も吸気バルブ31と基本的に同じ構成である。
バルブ41はいわゆるポペットバルブであり、棒状のバルブ軸(バルブステム)41aとこのバルブ軸41aの下端に設けられた円板状の傘部41bとを有して構成される。バルブ軸41aはシリンダヘッド16内をほぼ上下方向に延びて設けられた管状のバルブガイド16a内を延びており、傘部41bはバルブガイド16aの下端部よりも下方に位置している。バルブ軸41aはバルブガイド16aにガイドされて軸方向に移動自在であり、バルブ軸41aが軸方向に移動すると、傘部41bによって吸気ポート18a(排気バルブ32では排気ポート19a)が開閉される。
スプリングリテーナ42は上下方向(バルブ軸41aの延びる方向)に延びた円筒部42aと、この円筒部42aから外方(バルブ軸41aと垂直な方向)に延びたリング状の鍔部42bとを有して構成される。円筒部42aの中央部には下方に狭まる形状のバルブ軸固定穴42cが上下方向に貫通して延びており、スプリングリテーナ42はこのバルブ軸固定穴42cに取付けられたコッタ46を介してバルブ軸41aの上端部に固定されている。コッタ46は下方に狭まる円錐状の外周面を有した中空の部材であり、内部にバルブ軸41aの上端部が圧入されており、コッタ46自身はバルブ軸固定穴42c内に圧入されている。スプリングリテーナ42がコッタ46を介してバルブ軸41aの上端部に固定された状態では、バルブ軸41aの上端部はバルブ軸固定穴42c内に位置しており、バルブ軸固定穴42cにおけるバルブ軸41aの上端部よりも上の部分は、バルブ軸41aの上端部を底面として上方に開口するシム取付け穴42dとなっている。なお、シム取付け穴42dの上部は、鍔部42bの上面から上方に円筒状に延びて突出した突出部42gにより形成されている。
シリンダヘッド16におけるスプリングリテーナ42の鍔部42bと対向する位置には、円盤状のスプリングシート16bがバルブガイド16によって貫通された状態で設けられており、バルブスプリング43はこのスプリングシート16bとスプリングリテーナ42の鍔部42bとの間に縮設されている。ここで、スプリングリテーナ42は上述のようにコッタ46を介してバルブ軸41aに固定されているため、バルブ41はスプリングリテーナ42及びコッタ46を介してバルブスプリング43によって上方に付勢された状態となっており、傘部41bが吸気ポート18aのシート部16cに下方から当接した位置において、吸気ポート18a(排気バルブ32では排気ポート19a)は閉止状態(図1に示す状態)となる。
インナーシム44は円板状の金属製部材であり、スプリングリテーナ42に形成された上述のシム取付け穴42d(バルブ軸固定穴42cの上部領域)に上方から嵌着される。インナーシム44がシム取付け穴42dに嵌着された状態では、ンナーシム44の下面はバルブ軸41aの上端部に接触し、インナーシム44の上面はシム取付け穴42dの上縁42eよりも下方に位置する。
タペット45は下方に開口した有底円筒状の部材からなり、バルブ軸41aの軸と直交する方向に延びた円板部45aと、この円板部45aの外周部から下方に延びた円筒部45bとを有する。シリンダヘッド16におけるスプリングリテーナ42の上方位置にはタペット通路16dがバルブ軸41aと同軸に設けられており、タペット45の円筒部45bはこのタペット通路16d内をバルブ軸41aの軸方向に移動自在となっている。タペット45の円筒部45b内には、スプリングリテーナ42やバルブスプリング43の上部が収容される。タペット45の円板部45aの下面中央部からは下方に突出して延びたシム押さえ突起45cが設けられており、このシム押さえ突起45cはスプリングリテーナ42のシム取付け穴42dの内部に上方から入り込んだ状態でインナーシム44の上面に接触している。
吸気側カム21はピストン12の2往復につき1回回転し、その1回転の間に外周面(カム面)に設けられた凸部(ノーズ部)21aによりタペット45の上面(円板部45aの上面)を下方に押圧するが、これによりタペット45はインナーシム44を介してバルブ軸41aの上端部を押し下げるので、バルブ41はバルブスプリング43の付勢力に抗して下動し、吸気ポート18a(排気バルブ32では排気ポート19a)が開放される。なお、この間もバルブ41はスプリングリテーナ42及びコッタ46を介してバルブスプリング43から上方への付勢力を受けており、バルブ41が吸気ポート18aを最大限に開いた後は上動に転じ、その後吸気ポート18aは閉止される。
ここで、吸気ポート18aがバルブ41によって完全に閉じられている状態(図1及び図2に示す状態)では、タペット45の上面と吸気側カム21の外周面との間には隙間が生じるが、その隙間間隔、すなわちバルブクリアランスΔはインナーシム44の厚さを変えることによって所望の値に調整することができる。すなわち、インナーシム44の厚さを大きくすることによってバルブクリアランスΔを小さくすることができ、インナーシム44の厚さを小さくすることによってバルブクリアランスΔを大きくすることができる。
上記のように、吸気側カム21によってタペット45が下方に押圧されているときには、タペット45はシム押さえ突起45cによってインナーシム44を介してバルブ軸41aを下方に押し下げ、バルブスプリング43によってバルブ軸41aが上方に押し戻されているときには、バルブ軸41aはインナーシム44を介してタペット45のシム押さえ突起45cを上方に押し上げる。このため通常のバルブ作動においてインナーシム44はバルブ軸41aの上端部とタペット45との間に挟持された状態となっており、インナーシム44がスプリングリテーナ42のシム取付け穴42dから脱落することはない。また、バックファイヤーなどのエンジン1の異常燃焼等が生じたときには、タペット45がバルブ41とは同期しない動きをすることがあり(例えば、ジャンプやバウンスなど)、このときタペット45のシム押さえ突起45cとインナーシム44の上面が当接した状態でスプリングリテーナ42から浮き上がった状態となりシム取付け穴42dの外部(上方)に出てしまうこともあり得るが、インナーシム44は上述したようにその上面がシム取付け穴42dの上縁42eよりも下方に位置するように設けられており、シム取付け穴42d内にしっかりと保持された状態となっているので、上記のようなエンジン1の異常燃焼等に起因してバルブの異常作動が発生したような場合であってもインナーシム44はシム取付け穴42dから脱落しにくい。
ここで、インナーシム44の外周面と接触するシム取付け穴42dの内周面に、図3(A),(B),(C)に示すような、シム取付け穴42dの中心方向に向かって突出する複数の凸状部42fが設けられているのであれば、シム取付け穴42dの内周面とインナーシム44の外周面との間の摩擦力を大きくすることができ、インナーシム44のシム取付け穴42d内へ保持力を高めることができるので、インナーシム44のスプリングリテーナ42から(シム取付け穴42dから)の脱落をより確実に防止することが可能である。ここで、図3(A)は上下方向に延びてシム取付け穴42dの中心方向に向かって突出した断面三角状の凸状部42fがシム取付け穴42dの内周方向に多数並んで設けられた場合の例であり、図3(B)はシム取付け穴42dの円周方向に延びてシム取付け穴42dの中心方向に向かって突出した断面三角状の凸状部42fが上下方向に複数並んで設けられた場合の例である。また、図3(C)はシム取付け穴42dの中心方向に向かって突出した突起状の凸状部42fがシム取付け穴42dの内周面に沿って複数個(ここでは3個)飛び飛びに並んで設けられた場合の例である。
なお、上述のようにスプリングリテーナ42のシム取付け穴42dの上部を、鍔部42bから上方に円筒状に突出する突起部42gにより構成することにより、周囲のみを高くすることでスプリングリテーナ42を軽量化することができる。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明してきたが、本発明の範囲は上述の実施形態に示したものに限定されない。例えば、上述の実施形態において示したスプリングリテーナ42の形状やスプリングリテーナ42をバルブ軸41aの上端部に固定する構成、シム取付け穴42dを形成するための構成などは一例に過ぎず、スプリングリテーナ42はバルブ軸41aの上端部に固定されていればよく、シム取付け穴42dはバルブ軸41aの上端部を底面として上方に開口するものであれば他の形態を有していても構わない。また、シム取付け穴42の内周面に設けられる複数の凸状部42fは、シム取付け穴42dの中心方向に向かって突出するものであればよく、図3(A),(B),(C)に示した形態のものに限られない。また、上述の実施形態では、本発明が自動二輪車用のエンジンに適用された例を示したが、本発明は自動二輪車用のエンジンに限られず、他の用途に用いられるエンジンにも適用することが可能である。
本発明の一実施形態に係るバルブ機構を備えたエンジンにおける吸気バルブのバルブ機構の一部を示している 上記エンジンの一部断面図である。 (A),(B),(C)は--*、スプリングリテーナにおけるシム取付け穴の内周面に設けられた凸状部の例を示す図である。
符号の説明
1 エンジン
18a 吸気ポート(ポート)
21 吸気側カム
31 吸気バルブ
41 バルブ
41a バルブ軸
42 スプリングリテーナ
42d シム取付け穴
42e シム取付け穴の上縁
42g 突出部
42f 凸状部
43 バルブスプリング
44 インナーシム
45 タペット
45c シム押さえ突起(突起部)

Claims (2)

  1. バルブ軸(41a)がシリンダヘッド(16)により支持され、前記バルブ軸(41a)の軸方向に移動してポートの開閉を行うバルブ(41)と、
    前記バルブ軸(41a)における前記ポートの反対側の端部に固定され、前記端部を底面として前記ポートの反対側に開口するシム取付け穴(42d)を有したスプリングリテーナ(42)と、
    前記スプリングリテーナ(42)の前記シム取付け穴(42d)に前記ポートの反対側から嵌着され、前記嵌着された状態において、前記ポート側の面が前記バルブ軸(41a)の端部に接触し、前記ポートの反対側の面が前記シム取付け穴(42d)の前記ポートの反対側の縁部よりも前記ポート側に位置したインナーシム(44)と、
    前記スプリングリテーナ(42)の前記ポートの反対側に前記バルブ軸(41a)の軸方向に移動自在に設けられ、前記ポート側に開口した有底円筒状の部材からなり、前記バルブ軸(41a)に対して直交する方向に延びた円板部(45a)と、前記円板部(45a)の外周部から前記ポート側に延びた円筒部(45b)とを有して構成され、前記円板部(45a)の中央部から前記円筒部(45b)の内方に突出して突起部(45c)が形成され、記突起部(45c)が前記シム取付け穴(42d)の前記ポートの反対側から入り込んだ状態で前記インナーシム(44)の前記ポートの反対側の面に接触したタペット(45)とを有し、
    前記スプリングリテーナ(42)は前記タペット(45)の円筒部(45b)内に収容されるとともに、前記インナーシム(44)は前記タペット(45)の突起部(45c)と前記バルブ軸(41a)の端部との間に挟持され、
    前記シム取付け穴(42d)の前記ポートの反対側の縁部は、前記ポートの反対側に円筒状に突出したリテーナ突出部(42g)により形成され、前記タペット(45)と前記リテーナ突出部(42g)との間に形成される空間の前記バルブ軸(41a)方向の厚さは、前記インナーシム(44)の前記バルブ軸(41a)方向の厚さより薄く、
    前記インナーシム(44)の前記バルブ軸(41a)に対して直交する径方向の長さは、
    前記バルブ軸(41a)を含む面で前記タペット(45)を切断したと仮定した場合の断面における前記タペット(45)の円筒部(45b)の内壁と前記タペット(45)の突起部(45c)の外壁との間に形成される空間の径方向の長さより短く、
    且つ前記断面における前記タペット(45)の円筒部(45b)の内壁と前記リテーナ突出部(42g)の外壁との間に形成される空間の径方向の長さより長いことを特徴とするエンジンのバルブ機構。
  2. 前記インナーシム(44)の外周面と接触する前記シム取付け穴(42d)の内周面に、前記シム取付け穴(42d)の中心方向に向かって突出する複数の凸状部(42f)が設けられたことを特徴とする請求項に記載のエンジンのバルブ機構。
JP2006121637A 2006-04-26 2006-04-26 エンジンのバルブ機構 Expired - Fee Related JP4800831B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006121637A JP4800831B2 (ja) 2006-04-26 2006-04-26 エンジンのバルブ機構
CA2584304A CA2584304C (en) 2006-04-26 2007-04-10 Valve mechanism of engine
US11/790,050 US7556006B2 (en) 2006-04-26 2007-04-23 Valve mechanism of engine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006121637A JP4800831B2 (ja) 2006-04-26 2006-04-26 エンジンのバルブ機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007291971A JP2007291971A (ja) 2007-11-08
JP4800831B2 true JP4800831B2 (ja) 2011-10-26

Family

ID=38621130

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006121637A Expired - Fee Related JP4800831B2 (ja) 2006-04-26 2006-04-26 エンジンのバルブ機構

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7556006B2 (ja)
JP (1) JP4800831B2 (ja)
CA (1) CA2584304C (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6449943B1 (ja) * 2017-06-30 2019-01-09 ヤマハ発動機株式会社 バルブスプリングリテーナおよび内燃機関

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5154009Y2 (ja) * 1972-06-07 1976-12-23
JPS58101204A (ja) * 1981-12-12 1983-06-16 Yamaha Motor Co Ltd 内燃機関の動弁機構
JPS58132110U (ja) * 1982-02-27 1983-09-06 スズキ株式会社 4サイクルエンジンのタペツト、シムダンパ−
JPS58185913A (ja) * 1982-04-24 1983-10-29 Yamaha Motor Co Ltd 内燃機関の動弁装置
JPS62160702U (ja) * 1986-03-31 1987-10-13
JPH053689Y2 (ja) * 1986-12-05 1993-01-28
JPH0465906U (ja) * 1990-10-09 1992-06-09
JPH0475114U (ja) * 1990-11-14 1992-06-30
JP2001065318A (ja) * 1999-08-30 2001-03-13 Fuji Oozx Inc 内燃機関の動弁機構におけるアルミニウム合金製スプリングリテーナ
JP3814462B2 (ja) * 2000-05-30 2006-08-30 株式会社日立製作所 内燃機関のバルブリフタ
JP2003027907A (ja) * 2001-07-12 2003-01-29 Yamaha Motor Co Ltd 内燃機関用バルブリフタ回転防止構造

Also Published As

Publication number Publication date
CA2584304C (en) 2010-03-23
US20070251480A1 (en) 2007-11-01
CA2584304A1 (en) 2007-10-26
US7556006B2 (en) 2009-07-07
JP2007291971A (ja) 2007-11-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5137627B2 (ja) ロッカアームユニット及びロッカアームユニットの組立方法
JP4800831B2 (ja) エンジンのバルブ機構
EP3012422B1 (en) Variable valve mechanism of internal combustion engine
JP4067662B2 (ja) バルブ休止機構を有する内燃機関の弁装置
KR20090121284A (ko) 전환 가능한 컵 태핏
JP2009138742A (ja) 可変排気量エンジンのバルブ作動システム
EP0853187B1 (en) Valve lifter structure
JP6669591B2 (ja) 内燃機関の可変動弁装置
WO2019003630A1 (ja) 内燃機関および車両
JP2002256833A (ja) 内燃機関の直動式動弁装置
JP2006299876A (ja) 油圧タペット
JP6564817B2 (ja) 内燃機関および車両
JP2009062829A (ja) 内燃機関の動弁機構
JP2007077962A (ja) 可変動弁機構の組み付け方法
JP6077372B2 (ja) 動弁装置の嵌合構造
KR101610064B1 (ko) 가변 밸브 리프트 기구
JP2012122372A (ja) ロッカアームユニット
JP6114684B2 (ja) ロッカアームの支持機構
JP4485411B2 (ja) 内燃機関の動弁装置
JP2006299877A (ja) 内燃機関の動弁装置
JP6722062B2 (ja) ピボット及びロッカーアーム組付方法
JP6691409B2 (ja) ピボット装置
US7478615B2 (en) Axial fixation of a spring support part of a switchable tappet
JP2022186033A (ja) 内燃機関の動弁機構
JP6295721B2 (ja) エンジンのバルブ構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100318

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100402

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101119

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110715

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110804

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4800831

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees