JP4485411B2 - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

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Description

本発明は、動弁カムに従動して揺動するようにして機関本体に支承されるロッカアームに、機関弁に当接する油圧タペットが配設される内燃機関の動弁装置に関する。
ロッカアームが、該ロッカアームに嵌合、固定される油圧タペットを介して機関弁に当接するようにした動弁装置が、たとえば特許文献1によって既に知られている。
特開2003−41912号公報
ところで、摩耗や経年変化を吸収するために油圧タペットがロッカアームに配設されている場合、上記特許文献1で開示されるように、油圧タペットがロッカアームに固定されていると、製作時の寸法誤差や、振動によるカムシャフトのわずかなぶれによって、本来機関弁が閉弁休止しているべきときに、ロッカアームのわずかな揺動によって機関弁が開弁してしまう現象(バルブ突き上げ)が生じ、機関の不調が生じる可能性がある。
これを防止するために、油圧タペットが本来備えているチェックボールスプリングを廃止して、油圧タペットに機関弁からの突き上げによる荷重がかかったときには一定量の沈み込みを許容して、バルブ突き上げ現象の発生を防止するようにした技術もある。
しかるに、そのような構造ではチェックボールの動作ストロークの寸法ばらつきによる初期沈み込み量のばらつきが生じ、機関弁の微小開弁時にそのリフト量のばらつきによる機関の不調が生じる可能性がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、本来閉弁休止すべきときにロッカアームの不整作動が生じても機関弁の確実な閉弁休止を可能とした内燃機関の動弁装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、動弁カムに従動して揺動するようにして機関本体に支承されるロッカアームに、機関弁に当接する油圧タペットが配設される内燃機関の動弁装置において、前記機関弁側に開放して前記ロッカアームに設けられる取付け孔に前記油圧タペットが摺動可能に嵌合され、該ロッカアームおよび前記油圧タペット間に、前記機関弁を閉弁方向に付勢する弁ばねよりもばね荷重が小さく設定されたばねが、油圧タペットを前記機関弁側に常時付勢するように設けられて、前記機関弁が本来閉弁休止すべきクランク角領域で当該機関弁から作用する突き上げ力を前記ばねの弾性によって吸収可能としたことを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記油圧タペットが前記ロッカアームの一端部に配設され、このロッカアームの他端部に一端が回動可能に連結され且つ他端が機関本体の固定位置に固定支軸を介して回動可能に支承される第1のアームと、機関本体に対し位置調節可能な可動支軸と、前記第1のアームおよび前記ロッカアームと共に四節リンクを構成すべく、一端が前記ロッカアームの他端部に前記第1のアームと間隔をあけて回動可能に連結され且つ他端が前記可動支軸に回動可能に支承される第2のアームとでリフト可変機構が構成され、このリフト可変機構により、前記機関弁のリフト量が前記可動支軸の位置に応じて無段階に変更されることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、機関弁側に開放してロッカアームに設けられる取付け孔に油圧タペットが摺動可能に嵌合され、該ロッカアームおよび油圧タペット間に、機関弁を閉弁方向に付勢する弁ばねよりもばね荷重が小さく設定されたばねが、油圧タペットを機関弁側に常時付勢するようにして設けられて、機関弁が本来閉弁休止すべきクランク角領域で当該機関弁から作用する突き上げ力を前記ばねの弾性によって吸収可能としたことで、機関弁が本来閉弁休止すべきクランク角領域で当該機関弁から作用する突き上げ力が吸収されるので、ロッカアームの不整作動が生じても機関弁が不所望に開弁側に作動することはなく、機関弁の確実な閉弁休止が可能となる。
た、ばねの弾性によって機関弁から作用する突き上げ力を吸収することで、構成を簡略化することができる。
尚、実施例のアッパリンクアーム32,42は本発明の第1のアームに対応し、実施例のロアリンクアーム33,43は本発明の第2のアームに対応する。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
図1〜図8は本発明の一実施例を示すものであり、図1は吸気弁用動弁装置の縦断側面図であって図2および図3の1−1線に沿う断面図、図2は図1の2−2線断面図、図3は図1の3−3線断面図、図4はコントロール軸の斜視図、図5は一対の吸気弁のリフト特性図、図6は油圧タペット付近の拡大縦断面図、図7は上部連結軸および通路形成部材の分解斜視図、図8は図3の8−8線拡大断面図である。
先ず図1〜図3において、多気筒である内燃機関の機関本体15が備えるシリンダヘッド16には、各気筒毎に一対ずつの機関弁である第1および第2吸気弁V1,V2が開閉作動可能に配設されており、両吸気弁V1,V2が備えるステム18…の上端部に設けられるばねシート19…およびシリンダヘッド16間には、各吸気弁を開弁方向に付勢する弁ばね20…が設けられる。
シリンダヘッド16には、各気筒の両側に配置されるカムホルダ21…が一体に設けられ、それらのカムホルダ21…にそれぞれ締結されるホルダキャップ22…およびカムホルダ21…間にカムシャフト23が回転自在に支承され、該カムシャフト23には、第1および第2吸気弁V1,V2に個別に対応する第1および第2動弁カム24,25が設けられる。
第1吸気弁V1には第1動弁カム24に従動して揺動する第1ロッカアーム26が連動、連結され、第1吸気弁V1のリフト量は第1リフト可変機構28で無段階に可変とされる。また第2吸気弁V2には第2動弁カム25に従動して揺動する第2ロッカアーム27が連動、連結され、第2吸気弁V2のリフト量は第2リフト可変機構29で無段階に可変とされる。
一端部が第1吸気弁V1に連動、連結される第1ロッカアーム26の他端側上部には、相互に間隔をあけて対向する一対の上側連結壁部26a,26aが第1吸気弁V1とは反対側に開いた略U字状をなすようにして設けられ、また第1ロッカアーム26の他端側下部には、相互に間隔をあけて対向する一対の下側連結壁部26b,26bが第1吸気弁V1とは反対側に開いた略U字状をなすようにして設けられる。
第1リフト可変機構28は、第1ロッカアーム26の他端側上部に一端部が回動可能に連結されるとともに他端部が機関本体15の固定位置に固定支軸30を介して回動可能に支承される第1アッパリンクアーム32と、第1ロッカアーム26および第1アッパリンクアーム32とともに四節リンクを構成すべく第1ロッカアーム26の他端側下部に一端部が回動可能に連結されるとともに他端部が可動支軸31で回動可能に支承される第1ロアリンクアーム33とで構成され、可動支軸31は、固定支軸30と平行な軸線を有してコントロール軸34に連結され、コントロール軸34は図示しないアクチュエータで回動駆動される。
第1アッパリンクアーム32の一端部は、第1ロッカアーム26の上側連結壁部26a…を両側から挟む一対の連結壁部32a,32aを有して略U字状に形成されており、上部連結軸35を介して両連結壁部32a…が上側連結壁部26a…に回動可能に連結される。しかも第1ロッカアーム26における一対の上側連結壁26a…間には、第1動弁カム24に当接するローラ36が配置されており、そのローラ36は、中空の円筒状である上部連結軸35およびニードルベアリング37を介して前記両上側支持壁部26a…に軸支される。而して上部連結軸35は、第1アッパリンクアーム32の両連結壁部32a…および第1ロッカアーム26の両上側連結壁部26a…に挿通されており、上部連結軸35の外面に装着される止め輪38が、第1アッパリンクアーム32が備える両連結壁部32a…の一方の内面に係合することにより、第1アッパリンクアーム32の両連結壁部32a…および第1ロッカアーム26の両上側連結壁部26a…からの上部連結軸35の抜け出しが阻止される。
また第1アッパリンクアーム32の他端部を回動可能に支承する固定支軸30は、シリンダヘッド16が一体に備えるカムホルダ21…にカムシャフト23と平行な軸線を有して支持される。第1アッパリンクアーム32の下方に配置される第1ロアリンクアーム33の一端部は、第1ロッカアーム26の下側連結壁部26b…間に挟まれるように配置され、下部連結軸39を介して下側連結壁部に回動可能に連結される。
一端部が第2吸気弁V2に連動、連結される第2ロッカアーム27の他端側上部には、相互に間隔をあけて対向する一対の上側連結壁部27a,27aが第2吸気弁V2とは反対側に開いた略U字状をなすようにして設けられ、また第2ロッカアーム27の他端側下部には、相互に間隔をあけて対向する一対の下側連結壁部27b,27bが第2吸気弁V2とは反対側に開いた略U字状をなすようにして設けられる。
第2リフト可変機構29は、第2ロッカアーム27の他端側上部に一端部が回動可能に連結されるとともに他端部が第1リフト可変機構28と共通である固定支軸30を介して回動可能に支承される第2アッパリンクアーム42と、第2ロッカアーム27および第2アッパリンクアーム42とともに四節リンクを構成すべく第2ロッカアーム27の他端側下部に一端部が回動可能に連結されるとともに他端部が第1リフト可変機構28と共通な可動支軸31で回動可能に支承される第2ロアリンクアーム43とで構成される。
第2アッパリンクアーム42の一端部は、第2ロッカアーム27の上側連結壁部27a…を両側から挟む一対の連結壁部42a,42aを有して略U字状に形成されており、上部連結軸45を介して両連結壁部42a…が上側連結壁部27a…に回動可能に連結される。しかも第2ロッカアーム27における一対の上側連結壁27a…間には、第2動弁カム25に当接するカム当接部としてのローラ46が配置されており、そのローラ46は、中空の円筒状である上部連結軸45およびニードルベアリング47を介して前記両上側支持壁部27a…に軸支される。而して上部連結軸45は、第2アッパリンクアーム42の両連結壁部42a…および第2ロッカアーム27の両上側連結壁部27a…に挿通されており、上部連結軸35の外面に装着される止め輪48が、第2アッパリンクアーム42が備える両連結壁部42a…の一方の内面に係合することにより、第2アッパリンクアーム42の両連結壁部42a…および第2ロッカアーム27の両上側連結壁部27a…からの上部連結軸45の抜け出しが阻止される。
また第2アッパリンクアーム42の下方に配置される第2ロアリンクアーム43の一端部は、第2ロッカアーム27の下側連結壁部27b…間に挟まれるように配置され、下部連結軸49を介して下側連結壁部27b…に回動可能に連結される。
第1リフト可変機構28における第1アッパリンクアーム32の他端部および第2リフト可変機構29における第2アッパリンクアーム42の他端部は、固定支軸30を囲繞するリング状のスペーサ50を相互間に介在させて一対のカムホルダ21…間に配置されており、カムホルダ21…には、第1および第2アッパリンクアーム32,42の他端部外側面に摺接するボス部21a…が一体に突設される。
図4を併せて参照して、コントロール軸34は、一列に並ぶ複数気筒に共通に機関本体15に支承される単一のものであり、第1ロッカアーム26の他端側下部および第1ロアリンクアーム33を両側から挟むようにして第1ロッカアーム26側を開放した略U字状に形成される第1支持部34aと、第2ロッカアーム27の他端側下部および第2ロアリンクアーム43を両側から挟むようにして第2ロッカアーム27側を開放した略U字状に形成される第2支持部34bと、第1および第2支持部34a,34bの開放側外側面に直角に連設されるジャーナル部34c,34cと、第1および第2支持部34a,34bの閉塞部側を相互に結ぶ連結部34dとを各気筒毎に備える。
コントロール軸34の各ジャーナル部34c…は、機関本体15のシリンダヘッド16に設けられるカムホルダ21…と、カムホルダ21…に下方から結合される下部ホルダ51との間で回動可能に支承され、各ジャーナル部34c…と、カムホルダ21…および下部ホルダ51との間には、ローラベアリング52…が介装される。
また第1および第2支持部34a,34b内に配置される第1および第2ロアリンクアーム33,43の一端部を第1および第2ロッカアーム26,27にそれぞれ連結する下部連結軸39,49は、第1および第2支持部34a,34bの両側面によって軸方向移動を阻止されるようにして第1および第2ロアリンクアーム33,43の一端部ならびに第1および第2ロッカアーム26,27の他端側下部に挿通される。
さらに第1支持部43a、連結部43dおよび第2支持部43bには、ジャーナル部43c…と平行な支持孔53,54,55が同軸に設けられており、第1および第2ロアリンクアーム33,43の他端部を回動可能に支承する可動支軸31が前記支持孔53〜55に挿通される。而して可動支軸31は、コントロール軸34がジャーナル部34c…の軸線まわりに回動することにより、カムシャフト23の軸線と直交する平面内で、図1の実線で示す位置ならびに図1の鎖線で示す位置間を移動する。
第1および第2リフト可変機構28,29において、可動支軸31が図1の実線で示す位置にあるときには、第1および第2動弁カム24,25でローラ36,46が押圧されると、固定支軸30、上部連結軸35,45、下部連結軸39,49および可動支軸31を結ぶ四節リンクが変形して第1および第2ロッカアーム26,27が下方に揺動し、第1および第2吸気弁V1,V2を低リフトで開弁する。また可動支軸31が図1の鎖線で示す位置に上昇すると、第1および第2吸気弁V1,V2が高リフトで開弁する。
しかも機関の負荷に応じた第1吸気弁V1および第2吸気弁V2のリフト特性は図5で示すように設定されるものであり、機関の高負荷運転域で第1および第2吸気弁V1,V2のリフト特性を同一とするとともに機関の低負荷運転域で第1および第2吸気弁v1,V2の一方を閉弁休止とすべく、第1および第2リフト可変機構28,29が第1アッパおよびロアリンクアーム32,33ならびに第2アッパおよびロアリンクアーム42,43の第1および第2ロッカアーム26,27への連結点ジオメトリを相互に異ならせて構成されるとともに第1および第2動弁カム24,25のカムプロフィルが相互に異なって設定されるものであり、この実施例では、機関の低負荷運転域で第1吸気弁V1を閉弁休止するために、第1アッパリンクアーム32における固定支軸30および上部連結軸35間の距離L1が第2アッパリンクアーム42における固定支軸30および上部連結軸45間の距離L2よりも短く設定される。
また第1および第2リフト可変機構28,29のジオメトリが異なるので、第1および第2吸気弁V1,V2の開弁タイミングを合わせるためには、第1および第2動弁カム24,25がカムシャフト23の周方向にずれた位置に設けられる。
ところで、第1吸気弁V1は弁ばね20で閉弁方向にばね付勢されるものであり、閉弁方向にばね付勢されている第1吸気弁V1を第1ロッカアーム26で開弁方向に駆動しているときに第1ロッカアーム26のローラ36は、弁ばね20の働きによって第1動弁カム24に接触しているのであるが、第1吸気弁V1の閉弁状態では、弁ばね20のばね力は第1ロッカアーム26に作用することはなく、ローラ36が第1ロッカアーム26から離れてしまい、第1吸気弁V1の微小開弁時における弁リフト量の制御精度が低下してしまう可能性がある。そこで、弁ばね20とは別の弾発付勢手段56により、前記ローラ36を第1動弁カム24に当接させる方向に第1ロッカアーム26が付勢される。
弾発付勢手段56は、一端が第1ロッカアーム26側に連結される引っ張りロッド58と、該引っ張りロッド58を牽引して第1カム24にローラ36を当接させる側に第1ロッカアーム26を付勢すべく引っ張りロッド58の他端および機関本体15間に介設される圧縮コイルばね59とから成るものである。
而してこの実施例では、第1ロッカアーム26に一端部が上部連結軸35を介して連結される第1アッパリンクアーム32の他端部に一体に設けられて上方に延びるブラケット60に引っ張りロッド58の一端部が連結ピン60aを介して連結され、機関本体15のシリンダヘッド16が一体に備えるカムホルダ21…に一体に設けられた支持腕部21bに前記引っ張りロッド58の中間部が摺動可能に嵌合され、半径方向外方に張り出すようにして引っ張りロッド58の他端部に設けられる鍔部58aおよび前記支持腕部21b間に、引っ張りロッド58を囲繞する圧縮コイルばね59が縮設される。
また第2ロッカアーム27に一端部が連結される第2アッパリンクアーム42および支持腕部21b間にも、上述の弾発付勢手段56と同様に構成される弾発付勢手段57が設けられ、弁ばね20とは別の該弾発付勢手段57により、ローラ46を第2動弁カム25に当接させる方向に第2ロッカアーム27が付勢される。
図6において、第1ロッカアーム26の一端部には、第1吸気弁V1が本来閉弁休止すべきクランク角領域で第1吸気弁V1から作用する突き上げ力を吸収することを可能として、第1吸気弁V1におけるステム18の上端に装着されたキャップ61に当接する油圧タペット62が配設される。
第1ロッカアーム26の一端部には、第1吸気弁V1側に開放した有底の取付け孔64が設けられており、油圧タペット62は該取付け孔64に摺動可能に嵌合される。而して取付け孔64は、第1ロッカアーム26の一端下部に下端を開放した小径孔部64aと、該小径孔部64aよりも大径に形成されるとともに小径孔部64aの他端に一端を同軸に連ならせた大径孔部64bとから成り、大径孔部64bの他端は端壁65で閉塞され、端壁65の中央部には開放孔66が設けられる。
油圧タペット62は、閉塞端を第1吸気弁V1側に配置して前記取付け孔64に摺動可能に装着される有底円筒状のボディ67と、該ボディ67に摺動可能に装着されるプランジャ68と、前記ボディ67の閉塞端および前記プランジャ68の一端間に形成される高圧室69ならびに前記プランジャ68内に形成される油室70間に介装されて前記プランジャ68の一端に設けられるチェックバルブ71と、前記高圧室69の容積を増大させる側に前記プランジャ68を付勢するばね力を発揮してボディ67およびプランジャ68間に設けられる戻しばね72とを備え、ボディ67の閉塞端には、第1吸気弁V1の上端のキャップ61に当接するチップ73が装着される。
前記プランジャ68を囲繞するコイル状である前記戻しばね72は、ボディ67の外方で該ボディ67およびプランジャ68間に設けられる。而してボディ67の他端には、前記戻しばね72の一端部に挿入される小径の円筒状である一端側内周規制筒部67aが、前記戻しばね72の一端を受ける環状の段部67bを形成するようにして同軸にかつ一体に設けられる。また基本的には円筒状に形成されるプランジャ68には、前記段部67bに対向するようにして半径方向外方に張り出すとともに取付け孔64の小径孔部64aに摺動可能に嵌合される受け鍔部68aと、前記戻しばね72の他端部に挿入されるようにして前記受け鍔部68aの基端に連なる円筒状の他端側内周規制筒部68bとが同軸にかつ一体に設けられ、戻しばね72の他端は受け鍔部68aに当接される。
しかも一端側内周規制筒部67aの基端外面には環状の係止溝74が設けられ、他端側内周規制筒部68bの外面には環状の係止溝75が設けられており、戻しばね72の両端はそれらの係止溝74,75に係合される。すなわち戻しばね72の両端は、ボディ67およびプランジャ68に係合される。
前記プランジャ68の一端すなわち下端寄り内面には、内周で弁孔76を形成するようにして半径方向内方に張り出す内向き鍔部68cが一体に設けられており、その内向き鍔部68cよりも下方でプランジャ68には、弁孔76よりも大径に形成される弁室形成孔77と、該弁室形成孔77よりも大径に形成される第1圧入孔78とが、弁室形成孔77を内向き鍔部68c側に配置して同軸に設けられる。
前記チェックバルブ71は、プランジャ68の内向き鍔部68cとの間に弁室79を形成するようにして前記プランジャ68の一端部に取付けられるケージ80と、前記弁孔76を中央部に開口させるとともに弁室79に臨んで前記内向き鍔部68cの一端側内周に設けられるテーパ状の弁座81と、該弁座81に着座し得るようにして弁室79に収容される球状の弁体82とで構成される。
前記ケージ80は、削り出し加工によって短円筒状に形成されるものであり、前記プランジャ68の第1圧入孔78に圧入される。而してケージ80は、前記弁体82の弁座81への着座時には該弁体82との間に微小間隙たとえば0.15mmがあくようにして第1圧入孔78に圧入される。
しかも弁室形成孔77の内向き鍔部68c寄りの部分でプランジャ68には、弁室79に内端が通じるとともに外端がプランジャ68の外周に開口するようにして複数のエア抜き孔83…が穿設される。
また前記内向き鍔部68cよりも上方で、プランジャ68には、油室70を形成すべく前記弁孔76よりも大径に形成されて該弁孔76に一端が同軸に連なる油室形成孔84が設けられるとともに、環状凹部85を介して該油室形成孔84の他端に同軸に連なる第2圧入孔86とが設けられ、高圧室69とは反対側で油室70の端部を閉じるキャップ87が、第2圧入孔86に圧入される。
このような油圧タペット62におけるプランジャ68の受け鍔部68aおよびボディ67は、取付け孔64の小径孔部64aに摺動可能に嵌合され、第1ロッカアーム26の端壁65および油圧タペット62のプランジャ68間に、第1吸気弁V1を閉弁方向に付勢する弁ばね20および戻しばね74よりもばね荷重が小さく設定されたばね88が、第1吸気弁V1が本来閉弁休止すべきクランク角領域で第1吸気弁V1から作用する突き上げ力をその弾性によって吸収すべく、油圧タペット62を第1吸気弁V1側に常時付勢するようにして設けられる。
ところで、取付け孔64内で、ボディ67の他端およびプランジャ68の受け鍔部68a間には環状油室92が形成され、戻しばね72が該環状油室92に収容される。また他端側内周規制突部68bが設けられる部分でプランジャ68の側壁には、プランジャ68内の油室70を前記環状油室92に連通せしめる複数の連通孔93…が設けられており、他端側内周規制筒部68bの前記連通孔93…に対応する部分は、スリット状に切欠かれる。
またボディ67に摺動可能に嵌合される部分でプランジャ68の軸方向中間部外面には、ボディ67およびプランジャ68間を潤滑するオイルを溜めるための環状凹部94が設けられ、油室70内のオイルを前記環状凹部94に導くための複数の潤滑孔95…がプランジャ68に設けられる。
このような油圧タペット62では、第1吸気弁V1の閉弁時に戻しばね72のばね力ならびに環状油室70の油圧による油圧力によってボディ67がその閉塞端に装着したチップ73を第1吸気弁V1の上端のキャップ61に当接せしめるように付勢され、第1ロッカアーム26および第1吸気弁V1間のクリアランスが「0」となる。また第1吸気弁V1の開弁時には、第1吸気弁V1からボディ67に作用する反力でボディ67が高圧室69の容積を減少する側に付勢されることによってチェックバルブ71が閉じ、高圧室69にオイルが閉じ込められることによってボディ67のプランジャ68に対する軸方向相対移動が阻止されることになり、第1ロッカアーム26から伝達される開弁駆動力が第1吸気弁V1に確実に伝達される。
第2吸気弁V2に連動、連結される第2ロッカアーム27の一端部には、第1ロッカアーム26と同様にして、第2吸気弁V2が本来閉弁休止すべきクランク角領域で第2吸気弁V2から作用する突き上げ力を吸収することを可能として、第2吸気弁V2におけるステムの上端に装着されたキャップに当接する油圧タペット63が配設される。
ところで、固定支軸30は、図示しないオイルポンプからのオイルを導くオイル通路105を同軸に形成するようにして中空の円筒状に形成されるものであり、オイル通路105に通じる第1通路106が第1アッパリンクアーム32に設けられ、油圧タペット62に通じる第2通路107が第1ロッカアーム26に設けられ、上部連結軸35内に、第1および第2通路106,107を結ぶ連絡通路108を上部連結軸35の内周との間に形成する通路形成部材109が挿入、固定される。
第1通路106は、カムホルダ21…のボス部21aに摺接する側とは反対側の側面寄りで固定支軸30の軸線と直交する平面内で一直線状に延びるようにして第1アッパリンクアーム32に設けられ、固定支軸30には、固定支軸30の軸線まわりの第1アッパリンクアーム32の回動にかかわらず該固定支軸30内のオイル通路105を第1通路106に連通させる連通孔110が設けられる。また第2通路107は、第1ロッカアーム26が備える一対の上側連結壁部26a…のうち、内方側の上側連結部26a内を直線状に通るようにして第1ロッカアーム26に設けられる。
図7および図8において、通路形成部材109は、金属もしくは合成樹脂により中空の円筒状に形成されるものであり、この通路形成部材109の外周には、上部連結軸35の内面および通路形成部材109の外周間に環状の連絡通路108を形成する環状凹部111が設けられる。
また上部連結軸35を嵌合するようにして第1アッパリンクアーム32の連結壁部32aに設けられる第1嵌合孔112の内周に第1通路106に通じる第1環状溝113が設けられ、上部連結軸35を嵌合するようにして第1ロッカアーム26の上部連結壁部26aに設けられる第2嵌合孔114の内周に第2通路107に通じる第2環状溝115が設けられ、上部連結軸35には、第1環状溝113および連絡通路108間を結ぶ一対の第1連通孔116,116と、第2環状溝115および連絡通路108間を結ぶ一対の第2連通孔117,117とが、相互に重ならない直径線上、この実施例では相互に直交する直径線上に配置されるようにして穿設される。
また第2リフト可変機構29側で固定支軸30内のオイル通路105および油圧タペット63間は、上述の第1リフト可変機構28側と同様にして、オイル通路105に通じるようにして第2アッパリンクアーム42に設けられる第1通路120と、油圧タペット63に通じるようにして第2ロッカアーム27に向けられる第2通路121と、第1および第2通路120,121間を結ぶようにして上部連結軸45内に形成される連絡通路122で接続されており、連絡通路122は、上部連結軸45の内周と、上部連結軸45に挿入、固定される通路形成部材123の外周との間に形成される。
しかも連絡通路122と、第1および第2通路120,121との接続構造は、第1リフト可変機構28における連絡通路108と、第1および第2通路106,107との接続構造と同様に構成される。
次にこの実施例の作用について説明すると、1気筒あたり一対である第1および第2吸気弁V1,V2に個別に対応して一対のリフト可変機構28,29が配設されており、機関の高負荷運転域で第1および第2吸気弁V1,V2のリフト特性を同一とするとともに機関の低負荷運転域で第1および第2吸気弁V1,V2の一方(この実施例では第1吸気弁V1)を閉弁休止とすべく、第1および第2リフト可変機構28,29が第1アッパリンクアーム32および第1ロアリンクアーム33の第1ロッカアーム26への連結点ジオメトリならびに第2アッパリンクアーム42および第2ロアリンクアーム43の第2ロッカアーム27への連結点ジオメトリを相互に異ならせて構成されるとともに、第1および第2ロッカアーム26,27に個別に対応して第1および第2動弁カム24,25のカムプロフィルが相互に異なって設定されている。
したがって機関の高負荷運転域で第1および第2吸気弁V1,V2のリフト特性を同一とすることにより高負荷運転域での出力特性の向上を図ることができ、また機関の低負荷運転域では第1吸気弁V1を閉弁休止することによってスワールを生じさせて燃焼効率の向上を図り、燃費の低減および排気性能の向上を図ることができ、しかも低負荷運転域では、第2気弁V2のリフト量が、第1および第2吸気弁V1,V2を同一特性で開弁するようにしたときに比べて大きくなるので、リフト量が小さくなる低負荷運転域での第2吸気弁V2のリフト量の制御および調整が容易となる。
また第1および第2ロッカアーム26,27は、第1および第2吸気弁V1,V2を閉弁方向に付勢する弁ばね20…とは別の弾発付勢手段56,57により、ローラ36,46が第1および第2動弁カム24,25に当接する側に付勢されるのであるが、弾発付勢手段56,57は、一端が第1および第2ロッカアーム26,27側に連結される引っ張りロッド58…と、該引っ張りロッド58…を牽引して第1および第2動弁カム24,25にローラ36,46を当接させる側に第1および第2ロッカアーム26,27を付勢すべく引っ張りロッド58の他端部および機関本体15間に介設される圧縮コイルばね59…とから成るものである。
このような弾発付勢手段56,57の構成によれば、圧縮コイルばね59…が発揮するばね力で引っ張りロッド58…が牽引され、それによって第1および第2ロッカアーム26,27が、そのローラ36,46を第1および第2動弁カム24,25に当接させる側に付勢されることになり、弾発付勢手段56,57をコンパクト化して動弁系構造の設計自由度を増大することができる。
また第1および第2吸気弁V1,V2のリフト量を可変とする第1および第2リフト可変機構28,29の一部を構成する第1アッパリンクアーム32および第2アッパリンクアーム42の一端部が第1および第2ロッカアーム26,27にそれぞれ連結され、第1アッパリンクアーム32および第2アッパリンクアーム42の他端部が固定支軸30で支承されるのであるが、弾発付勢手段56,57が、第1アッパリンクアーム32および第2アッパリンクアーム42の他端部と、シリンダヘッド16のカムホルダ21に設けられる支持腕部21b…との間に設けられており、第1および第2吸気弁V1,V2のリフト量を変化させるようにした動弁装置において、第1および第2ロッカアーム26,27と、一対ずつのリンクアーム32,33;42,43とから成るリンク機構のがたを弾発付勢手段56,57抑制し、動弁装置で生じる振動を抑えることが可能となる。
また第1および第2ロッカアーム26,27の一端部には、第1および第2吸気弁V1,V2側に開放して第1および第2ロッカアーム26,27に設けられる取付け孔64…に油圧タペット62,63が摺動可能に嵌合され、該ロッカアーム26,27および前記油圧タペット62,63間に、第1および第2吸気弁V1,V2を閉弁方向に付勢する弁ばね20…および油圧タペット62,63の戻しばね72…よりもばね荷重が小さく設定されたばね88…が、油圧タペット62,63を第1および第2吸気弁V1,V2側に常時付勢するようにして設けられて、第1および第2吸気弁V1,V2が本来閉弁休止すべきクランク角領域で当該第1および第2吸気弁V1,V2から作用する突き上げ力をばね88…の弾性によって吸収可能としているので、本来閉弁休止すべきクランク角領域で第1および第2吸気弁V1,V2から作用する突き上げ力が吸収され、第1および第2ロッカアーム26,27の不整作動が生じても第1および第2吸気弁V1,V2が不所望に開弁側に作動することはなく、第1および第2吸気弁V1,V2の確実な閉弁休止が可能となる。しかも、突き上げ力を吸収するための構成を簡略化することができる。
また前記油圧タペット62,63は、閉塞端を第1および第2吸気弁V1,V2側に配置して第1および第2リンクアーム26,27の一端部に摺動可能に装着される有底円筒状のボディ67…と、該ボディ67…に摺動可能に装着されるプランジャ68…と、ボディ67…の閉塞端および前記プランジャ68…の一端間に形成される高圧室69…ならびにプランジャ68…内に形成される油室70…間に介装されて前記プランジャ68…の一端に設けられるチェックバルブ71…と、高圧室69…の容積を増大させる側にプランジャ68…を付勢するばね力を発揮してボディ67…およびプランジャ68…間に設けられる戻しばね72…とを備えるものであるが、戻しばね72…がボディ67の外方に配置されるので、高圧室69…の容積を小さくすることが可能であり、それによって作動に伴うオイルの流量を少なくすることが可能であり、油圧タペット62,63の小型化を図ることができる。
しかもプランジャ68…を囲繞するコイル状の戻しばね72…の両端が、ボディ67…およびプランジャ68…に係合されるので、戻しばね72…によってボディ67…およびプランジャ68…の組付け状態を維持することができ、プランジャ68…のボディ67…からの抜け出しを阻止するためのスナップリングをボディ67…の内周に装着することが不要となる。このためボディ67…およびプランジャ68…の相互摺接によるシール長さを比較的大きく設定することが可能となり、機能上必要なシール長さを、油圧タペット62,63全体の大型化を回避しつつ容易に確保することができる。
またチェックバルブ71は、プランジャ68との間に弁室79を形成するようにしてプランジャ68の一端部に取付けられるケージ80と、油室70に通じる弁孔76を中央部に開口させるとともに弁室79に臨んでプランジャ68に設けられるテーパ状の弁座81と、該弁座81に着座し得るようにして弁室79に収容される球状の弁体82とで構成されるものであり、弁座81寄りの部分で弁室79に内端が通じるとともに外端がプランジャ68の外周に開口した複数のエア抜き孔83…がプランジャ68に設けられるので、高圧室69内に溜まったエアを、高圧室69の圧力増大とともにプランジャ68およびボディ67間の隙間に押し出すようにして、高圧室69からのエアを確実に抜くことができる。
さらにケージ80は、削り出し加工によって短円筒状に形成されるとともにプランジャ68の一端部に圧入されるものであり、ケージ80の寸法精度を高め、弁体82のガイド精度およびストローク精度を高めることが可能となるとともに高圧室69の容積をより小さくして、剛性向上を図ることが可能となる。しかもケージ80をプランジャ68に固定するための専用部品を不要とすることで、部品点数の低減およびチェックバルブ71の組付け工数低減が可能となる。
第1および第2ロッカアーム26,27の一端部に装着される油圧タペット62,63に固定支軸30内のオイル通路105からオイルを供給するために、第1アッパリンクアーム32および第2アッパリンクアーム42には、オイル通路105に通じる第1通路106,120が設けられ、油圧タペット62,63に通じる第2通路107,121が第1および第2ロッカアーム26,27に設けられ、第1アッパリンクアーム32および第2アッパリンクアーム42の一端部を第1および第2ロッカアーム26,27に回動可能に連結する円筒状の上部連結軸35,45内に、第1および第2通路106,120;107,121を結ぶ連絡通路108,122を前記上部連結軸35,45の内周との間に形成する通路形成部材109,123が挿入、固定される。
このような通路構造によれば、上部連結軸35,35内に通路形成部材109,123を挿入、固定するだけの簡単かつコンパクトな構造で第1および第2アッパリンクアーム32,42と、第1および第2ロッカアーム26,27との間でオイルを受け渡しするための連絡通路108,122を形成することができ、しかも連絡通路108,123は通路形成部材109,123の外周および上部連結軸35,45の内周間に形成されるものであるので容積を小さく設定することができ、機関の再始動時に油圧タペット62,63への給油遅れが生じることを回避することができ、しかも円筒状とすることで軽量化を図った上部連結軸35,45の剛性を通路形成部材109,123の挿入、固定で増大することができる。
また通路形成部材109,123の外周に、上部連結軸35,45の内面および通路形成部材109,123の外周間に環状の連絡通路108,122を形成する環状凹部111…が設けられるので、連絡通路108,122の容積を通路形成部材109,123の外周に設けられる環状凹部111…の形状によって容易に変更可能であり、設計自由度を高めることができる。しかも通路形成部材109,123が中空の円筒状に形成されるので、軽量化を図ることができる。
さらに上部連結軸35,45を嵌合するようにして第1および第2アッパリンクアーム32,33に設けられる第1嵌合孔112…の内周に第1通路106,120に通じる第1環状溝113…が設けられ、上部連結軸35,45を嵌合するようにして第1および第2ロッカアーム26,27に設けられる第2嵌合孔114…の内周に第2通路107,121に通じる第2環状溝115…が設けられ、上部連結軸35,45には、第1環状溝113…および連絡通路108,122間を結ぶ一対の第1連通孔116…と、第2環状溝115…および連絡通路108,122間を結ぶ一対の第2連通孔117…とが、相互に重ならない直径線上、この実施例では相互に直交する直径線上に配置されるようにして穿設されている。
したがって固定支軸30で支承される第1および第2アッパリンクアーム32,42ならびに第1および第2ロッカアーム26,27に対する上部連結軸35,45の軸線まわりの相対位置がいずれの位置となっても、第1および第2連通孔116…,117…の少なくとも一方を極力上方位置に配置する可能性が高くなり、連絡通路108,122内に溜まったエアを抜き易くすることができ、しかも第1および第2連通孔116…,117…が上部連結軸35,45の直径線上に一対ずつ配置されるようにして第1および第2連通孔116…,117…の加工性を高めることができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば上記実施例では、リフト可変機構28,29を備える吸気弁V1,V2の動弁装置について説明したが、リフト可変機構が装備されない吸気弁の動弁装置に本発明を適用することも可能であり、また機関弁である排気弁に関連して本発明を実施することも可能である。
吸気弁用動弁装置の縦断側面図であって図2および図3の1−1線に沿う断面図である。 図1の2−2線断面図である。 図1の3−3線断面図である。 コントロール軸の斜視図である。 一対の吸気弁のリフト特性図である。 油圧タペット付近の拡大縦断面図である。 上部連結軸および通路形成部材の分解斜視図である。 図3の8−8線拡大断面図である。
15・・・機関本体
20・・・弁ばね
24,25・・・動弁カム
26,27・・・ロッカアーム
28,29・・・リフト可変機構
30・・・固定支軸
31・・・可動支軸
32,42・・・第1のアーム(アッパリンクアーム)
33,43・・・第2のアーム(ロアリンクアーム)
62,63・・・油圧タペット
64・・・取付け孔
88・・・ばね
V1,V2・・・機関弁としての吸気弁

Claims (2)

  1. 動弁カム(24,25)に従動して揺動するようにして機関本体(15)に支承されるロッカアーム(26,27)に、機関弁(V1,V2)に当接する油圧タペット(62,63)が配設される内燃機関の動弁装置において、
    前記機関弁(V1,V2)側に開放して前記ロッカアーム(26,27)に設けられる取付け孔(64)に前記油圧タペット(62,63)が摺動可能に嵌合され、該ロッカアーム(26,27)および前記油圧タペット(62,63)間に、前記機関弁(V1,V2)を閉弁方向に付勢する弁ばね(20)よりもばね荷重が小さく設定されたばね(88)が、油圧タペット(62,63)を前記機関弁(V1,V2)側に常時付勢するように設けられて、前記機関弁(V1,V2)が本来閉弁休止すべきクランク角領域で当該機関弁(V1,V2)から作用する突き上げ力を前記ばね(88)の弾性によって吸収可能としたことを特徴とする内燃機関の動弁装置。
  2. 前記油圧タペット(62,63)が前記ロッカアーム(26,27)の一端部に配設され、
    このロッカアーム(26,27)の他端部に一端が回動可能に連結され且つ他端が機関本体(15)の固定位置に固定支軸(30)を介して回動可能に支承される第1のアーム(32,42)と、機関本体(15)に対し位置調節可能な可動支軸(31)と、前記第1のアーム(32,42)および前記ロッカアーム(26,27)と共に四節リンクを構成すべく、一端が前記ロッカアーム(26,27)の他端部に前記第1のアーム(32,42)と間隔をあけて回動可能に連結され且つ他端が前記可動支軸(31)に回動可能に支承される第2のアーム(33,43)とでリフト可変機構(28,29)が構成され、
    このリフト可変機構(28,29)により、前記機関弁(V1,V2)のリフト量が前記可動支軸(31)の位置に応じて無段階に変更されることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の動弁装置。
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