JP4999815B2 - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

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Description

本発明は、動弁カムの回転軸線に直交する平面内で変位可能な可動支軸で揺動可能に支承されるとともに前記動弁カムに従動するサブカムと、機関弁に連動、連結されるとともに前記サブカムに従動するカムフォロアと、前記可動支軸を保持するとともに該可動支軸の軸線からオフセットした位置に前記動弁カムの回転軸線と平行に延びる軸部を有するコントロールアームとを備え、機関本体に設けられるホルダの両側に配置される一対のコントロールアームの前記軸部が、前記ホルダ内で同軸に対向するようにして該ホルダで回動可能に支承される内燃機関の可変動弁装置に関する。
このような可変動弁装置は、特許文献1により既に知られている。
特開2008−25411号公報
ところで、このような可変動弁装置において、機関本体に設けられるホルダには、該ホルダの両側に配置される一対のコントロールアームの軸部が、該ホルダ内で同軸に対向配置されるようにして回動可能に支承されており、フリクション低減のために、ホルダおよび前記軸部間にころ軸受を介装したいという要望がある。しかるにコントロールアームに設けられる油路に、前記ホルダから前記軸部を介してオイルを供給する構造にあっては、ホルダ内で同軸に対向配置される一対の軸部およびホルダ間にころ軸受を単純に適用しただけでは、ころ軸受からオイルがもれてしまい、給油回路が成立せず、コントロールアーム側にオイルを充分に供給することができない。そこで給油回路を成立せしめるべく、メタル軸受等のすべり軸受構造を用いると、ころ軸受を用いるのに比べて摩擦抵抗が大きくなってしまう。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ころ軸受を用いて摩擦抵抗を抑えつつ、ホルダからコントロールアームにオイルを充分に供給し得るようにした内燃機関の可変動弁装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、動弁カムの回転軸線に直交する平面内で変位可能な可動支軸で揺動可能に支承されるとともに前記動弁カムに従動するサブカムと、機関弁に連動、連結されるとともに前記サブカムに従動するカムフォロアと、前記可動支軸を保持するとともに該可動支軸の軸線からオフセットした位置に前記動弁カムの回転軸線と平行に延びる軸部を有するコントロールアームとを備え、機関本体に設けられるホルダの両側に配置される一対のコントロールアームの前記軸部が、前記ホルダ内で同軸に対向するようにして該ホルダで回動可能に支承される内燃機関の可変動弁装置において、前記ホルダ内で同軸に対向する一対の前記軸部および前記ホルダ間に、両軸部に共通であるころ軸受が介装され、該ころ軸受の外周よりも半径方向外方で前記ホルダの両側面に摺接するスラスト受け面が前記ホルダの両側の前記コントロールアームにそれぞれ設けられ、前記ホルダに設けられる第1油路に前記ころ軸受を介して通じる第2油路が、前記ホルダ内で前記両軸部の対向端面間に形成され、前記ホルダの両側の前記コントロールアームに、第2油路に通じるようにして前記軸部の対向端面に開口する第3油路がそれぞれ設けられることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記ころ軸受が、軸方向両端部を前記両コントロールアームの軸部に転がり接触させるようにして周方向に等間隔に配置される複数のころを備え、それらのころの前記第2油路に対応する部分の外周に環状凹部がそれぞれ設けられることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記ころ軸受が、前記両コントロールアームのスラスト受け面と、前記第2油路との間で前記両軸部にそれぞれ転がり接触するようにして軸方向に間隔をあけた位置で周方向に等間隔をあけて配置される複数ずつ2組のころを備えることを特徴とする。
さらに請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明の構成に加えて、前記ころ軸受が、2組の前記ころを共通にかつ回転自在に保持する保持器を備え、該保持器の前記第2油路に対応する部分に第2油路に通じる複数の連通孔が設けられることを特徴とする。
なお実施の形態の吸気弁12が本発明の機関弁に対応し、実施の形態のロッカアーム22が本発明のカムカムフォロアに対応する。
請求項1記載の発明によれば、ホルダの両側のコントロールアームに、ホルダ内で同軸に対向する軸部およびホルダ間に介装されるころ軸受の外周よりも半径方向外方で前記ホルダの両側面に摺接するスラスト受け面が形成され、ホルダの第1油路にころ軸受を介して通じる第2油路がホルダ内での両軸部の対向端面間に形成され、コントロールアームに、第2油路に通じるようにして軸部の対向端面に開口する第3油路がそれぞれ設けられるので、ころ軸受を用いることで両コントロールアームの軸部およびホルダ間の摩擦抵抗を小さく抑えつつ、ホルダおよび両コントロールアーム間に給油回路を成立させて両コントロールアームにオイルを充分に供給することができる。
また請求項2記載の発明によれば、軸方向両端部を両コントロールアームの軸部に転がり接触させるころの第2油路に対応する部分の外周に、環状凹部が設けられるので、環状凹部をオイルが流通するようにして第1および第2油路間を連通させることが可能となる。
請求項3記載の発明によれば、ころ軸受が、両コントロールアームのスラスト受け面とおよび第2油路間で両軸部にそれぞれ転がり接触するようにして軸方向に間隔をあけた位置に配置される2組のころを備えるものであるので、軸部の端部にころが接触することを回避してころの摩耗を抑制することができる。
さらに請求項4記載の発明によれば、保持器を2組のころに共通として組付け性を高めることができ、しかも保持器に連通孔が設けられるのでホルダ側の第1油路から両軸部間の第2油路に円滑にオイルを導くことができる。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。
図1〜図9は本発明の第1の実施の形態を示すものであり、図1は内燃機関の要部縦断側面図、図2は図1の2−2線矢視図、図3は高バルブリフト状態での図2の3−3線断面図、図4は高バルブリフト状態での図2の4−4線断面図、図5は低バルブリフト状態での図4に対応する断面図、図6はコントロールアームを一方向から見た斜視図、図7はコントロールアームを他方向から見た斜視図、図8は図6および図7の8矢視図、図9は図1の9−9線断面図である。
先ず図1〜図5において、多気筒である内燃機関の機関本体10の一部を構成するシリンダヘッド11には、各気筒毎に一対の吸気弁12,12が開閉可能に配設されており、それらの吸気弁12…を開閉駆動する可変動弁装置13は、動弁カム14が設けられたカムシャフト15と、シリンダヘッド11に設けられたホルダ57,57に揺動自在に支持される一対の軸部16,16を有するコントロールアーム17と、コントロールアーム17を揺動させるコントロールカム18が設けられたコントロールシャフト19と、コントロールアーム17に可動支軸20を介して揺動可能に支持されるとともに動弁カム14に従動して揺動するサブカム21と、吸気弁12…にそれぞれ個別に連動、連結されるとともにサブカム21にそれぞれ従動する一対のカムカムフォロアであるロッカーアーム22,22とを備えており、前記可動支軸20を変位させることで吸気弁12…のバルブリフトを含む作動特性を変化させることができる。
吸気弁12…のステム12a,12aはシリンダヘッド11に配設されたガイド筒23,23に摺動自在に嵌合しており、ステム12a…の上端に設けられたリテーナ24,24と、シリンダヘッド11に当接するリテーナ25,25との間に弁ばね26,26が介設され、それらの弁ばね26…が発揮するばね力によって吸気弁12…は閉弁方向に付勢される。
図6〜図8を併せて参照して、コントロールアーム17は、所定の間隔をあけて平行に配置される一対の側壁部27,27と、両側壁部27…の一端部間を連結する端壁部28と、両側壁部27…の他端部間を連結する連結壁部29とを一体に有して、四角い枠状に形成される。
前記両側壁部27…の外面には、前記動弁カム14の回転軸線と平行に延びる軸部16,16が直角にかつ一体に突設されており、前記端壁部28および前記連結壁部29は前記軸部16…の軸線と平行に延びるように形成される。しかも連結壁部29がコントロールアーム17の剛性向上に効果的に寄与するように、その連結壁部29が設けられる位置はコントロールアーム17に最も大きな荷重が加わる前記軸部16…の近傍とされる。
コントロールアーム17の側壁部27…には、前記軸部16…が一体に突設される以外に、前記可動支軸20が圧入される軸孔27a,27aが設けられる。すなわちコントロールアーム17は、可動支軸20を保持するとともに該可動支軸20の軸線からオフセットした位置に軸部16,16を有することになる。しかもコントロールアーム17の端壁部28および連結壁部29は隔壁部30により一体に連結されており、この隔壁部30の補強効果によりコントロールアーム17の剛性が一層高められる。
一対の側壁部27,27および隔壁部30は相互に平行に延び、それら27…,30の間に二つのロッカーアーム収容孔17a,17aが形成される。隔壁部30の端壁部28寄りの位置には、一対のローラ支持部30a,30aが上向きに立ち上がっており、これらのローラ支持部30a,30aには後述するローラ軸47が圧入される軸孔30b,30bが形成される。一対のローラ支持部30a,30aの間にはローラ収容凹部30cが形成されており、このローラ収容凹部30cの底壁の一部は前記端壁部28により構成される。
端壁部28には、油圧タペット31,31が装着される一対の油圧タペット取付孔28a,28aが、ロッカーアーム収容孔17a,17aに臨むように形成される。端壁部28には、油圧タペット取付孔28a…に連通するオイル排出孔28b,28bが形成されており、油圧タペット31…から排出されたオイルはオイル排出孔28b…を介して下方に落下する。また連結壁部29には、後述する付勢手段42が装着される付勢手段取付孔29aが形成される。
ロッカーアーム22…はロッカーシャフトを持たないタイプのものであり、ロッカアーム22の一端部に形成された凹部22aが、前記端壁部28の油圧タペット取付孔28aに装着した油圧タペット31の先端の球面軸受31aに揺動可能に支持され、ロッカアーム22の他端部が吸気弁12に連動、連結される。すなわちロッカーアーム22の他端部には、吸気弁12のステム12aの上端に当接する当接部材32が摺動自在に支持されており、その当接部材32の位置をアジャストスクリュー33およびロックナット34で調整することで、吸気弁12の着座状態を調整可能である。またロッカーアーム22の中間部に形成したローラ収容孔22bを跨ぐようにしてロッカアーム22に設けられるローラ軸35にボールベアリング36を介してローラ37が回転自在に支持される。
ロッカーアーム22…は、コントロールアーム17の一対の側壁部27,27および隔壁部30に挟まれたロッカーアーム収容孔17a…に嵌合するように収容される。ロッカーシャフトを持たないロッカーアーム22は、一端が油圧タペット31に当接し、他端が吸気バルブ12のステム12aに当接し、中央のローラ37がサブカム21に当接して支持されるだけなので、その姿勢が不安定で倒れ易いために組付作業が困難になることが懸念される。しかしながら、本実施の形態では、ロッカーアーム22…が側壁部27…および隔壁部30に両側を挟まれて倒れを防止されることで、その組付作業が容易になる。
コントロールアーム17の一対の側壁部27…に設けられた軸孔27a…に可動支軸20が圧入されており、この可動支軸20にサブカム21が揺動自在に支持される。サブカム21の軸方向中央部から突出する第1アーム21aにローラ軸39およびボールベアリング40を介してローラ41が支持されており、このローラ41がカムシャフト15に設けられている動弁カム14に転がり接触する。またサブカム21の軸方向両端部から突出する一対の第2アーム21b,21bにカム面21c,21cが形成されており、これらのカム面21c…に前記ロッカーアーム22…のローラ37…が転がり接触する。
付勢手段42は、サブカム21のローラ41を動弁カム14に転がり接触させる付勢力を発生するものであり、コントロールアーム17の連結壁部29に形成された付勢手段取付孔29aに装着される。付勢手段42は、連結壁部29の付勢手段取付孔29aに圧入されるガイド筒43と、ガイド筒43に摺動自在に嵌合される押圧部材44と、サブカム21における第1アーム21aの下面に当接するようにして前記押圧部材44の上端に設けられる当接部45と、ガイド筒43および当接部45間に縮設されて押圧部材44を突出方向に付勢するコイルスプリング46とで構成される。
コントロールアーム17のうち、連結壁部29と隔壁部30とが連結される部分は剛性の高い部分であり、この部分に付勢手段42を支持したことにより、付勢手段42がサブカム21を付勢する付勢力の反力によるコントロールアーム17の撓み変形を最小限に抑えることができる。また付勢手段42、サブカム21のローラ41および動弁カム14は、気筒列線に直交する同一平面内(図4の紙面内)に配置されている。この配置により、動弁カム14からの荷重および付勢手段42からの荷重がコントロールアーム17を倒す方向(図4の紙面に対して傾く方向)に作用することがなく、これによりコントロールアーム17の撓み変形を最小限に抑えて吸気弁12…のバルブリフトの制御精度を高めることができる
コントロールアーム17の隔壁部30の中央に形成されたローラ収容凹部30cには、ローラ支持部30a,30aの軸孔30b,30bに圧入されたローラ軸47にボールベアリング48を介して回転自在に支持されたローラ49が収容される。ローラ49を押圧してコントロールアーム17を軸部16…の軸線まわりに揺動させるべく、電気モータで構成されたアクチュエータ50で往復回動するコントロールシャフト19に、インボリュート曲線よりなるカム面を有するコントロールカム18が設けられる。
而してコントロールシャフト19がアクチュエータ50で図3および図4の時計方向に回動されると、コントロールアーム17が軸部16の軸線まわり反時計方向に揺動し、吸気弁12…のバルブリフト量が大きくなり、コントロールシャフト19がアクチュエータ50によって図5の反時計方向に回動されると、コントロールアーム17が軸部16…の軸線まわりに時計方向に揺動し、吸気弁12…のバルブリフト量が小さくなる。
コントロールアーム17を図1,図3〜図5の時計方向に付勢してローラ49をコントロールカム18に転がり接触させるべく、シリンダヘッド11には付勢手段51が設けられる。この付勢手段51は、シリンダヘッド11に圧入されたガイド筒52と、該ガイド筒52の内部に摺動自在に嵌合される押圧部材53と、押圧部材53をガイド筒52から突出する方向に付勢するようにしてガイド筒52に収容されるコイルスプリング54とで構成され、押圧部材53の上端の球状部53aがコントロールアーム17の端壁部28の中央下面に当接する。
図9において、前記コントロールアーム17が備える一対の軸部16…を回動可能に支承するホルダ56…は、前記シリンダヘッド11に一体に設けられた支持壁部11a…と、該支持壁部11a…に締結されるキャップ57…とで構成されるものであり、支持壁部11a…およびキャップ57…間に形成される軸孔58…に、前記軸部16…が挿入され、軸部16…およびホルダ56…間にころ軸受59A…が介装される。
ところで各気筒毎に1つずつ配置される前記コントロールアーム17…は、各気筒間に配置される前記ホルダ56…の両側に配置されることになり、ホルダ56の両側に配置される一対のコントロールアーム17…の軸部16,16…は、ホルダ56…内で同軸に対向するようにして該ホルダ56…で回動可能に支承されるものであり、ホルダ56…内で同軸に対向する一対の軸部16…およびホルダ56…間に、一対の軸部16,16に共通である前記ころ軸受59A…が介装されることになる。
しかも前記コントロールアーム17における側壁部27…の前記ホルダ56側に臨む外側面には、ころ軸受59A…の外周よりも半径方向外方でホルダ56の両側面に摺接するスラスト受け面27b,27b…がそれぞれ形成される。
前記ホルダ56におけるキャップ57には、図示しないオイル供給源に通じる第1油路63が前記軸孔58の軸方向中央部に開口するようにして設けられる。一方、ホルダ56内で同軸に対向する前記軸部16,16の対向端面間には第2油路64が形成され、コントロールアーム17…には、前記軸部16…の対向端面に開口して第2油路64に通じる第3油路65…が油圧タペット31側に連なるようにして設けられる。
ところで前記ころ軸受59Aは、前記軸孔58に挿入される円筒状のアウターレース60の内周側に配置される保持器61に、軸方向両端部を前記両コントロールアーム17…の軸部16…に転がり接触させるようにして周方向に等間隔に配置される複数のころ62A…が保持されて成るものであり、第2油路64は該ころ軸受59Aを介して第1油路63に連通する。
而して第1および第2油路63,64間を連通させるために、ころ軸受59Aにおけるアウターレース60の第1油路63に対応する部分には第1油路63に通じる油孔66が設けられ、各ころ62A…の第2油路64に対応する部分の外周には環状凹部74A…がそれぞれ設けられ、各環状凹部74A…の幅は、軸孔58の軸線に沿う方向での第2油路64の幅すなわち同軸に対向する軸部16,16の対向端面間の幅よりも小さく設定され、各環状凹部74A…のエッジは軸部16,16の対向端面間の内方に配置される。これにより各環状凹部74a…は、軸孔58の軸線に沿う方向での第2油路64の幅内すなわち同軸に対向する軸16,16の対向端面間の幅内に配置されることになる。
次にこの第1の実施の形態の作用について説明すると、シリンダヘッド11に設けられるホルダ56の両側に配置される一対のコントロールアーム17…がそれぞれ備える軸部16,16が、ホルダ56内で同軸に対向するようにして該ホルダ56で回動可能に支承されており、ホルダ56内で同軸に対向する一対の軸部16,16およびホルダ56間には、両軸部16,16に共通であるころ軸受59Aが介装されるので、両コントロールアーム17,17の軸部16,16およびホルダ56間の摩擦抵抗を小さく抑えることが可能となる。
しかも前記ころ軸受59Aの外周よりも半径方向外方でホルダ56の両側面に摺接するスラスト受け面17b,17bがホルダ56の両側のコントロールアーム17,17にそれぞれ設けられ、ホルダ56に設けられる第1油路63にころ軸受59Aを介して通じる第2油路64が、ホルダ56内で両軸部16,16の対向端面間に形成され、ホルダ56の両側の前記コントロールアーム17,17に、第2油路64に通じるようにして前記軸部16,16の対向端面に開口する第3油路65…がそれぞれ設けられるので、ホルダ56および両コントロールアーム17,17間に給油回路を成立させて両コントロールアーム17,17にオイルを充分に供給することができる。
またころ軸受59Aが、軸方向両端部を両コントロールアーム17,17の軸部16,16に転がり接触させるようにして周方向に等間隔に配置される複数のころ62A…を備えるものであり、それらのころ62A…の前記第2油路64に対応する部分の外周に環状凹部74A…がそれぞれ設けられるので、環状凹部74A…をオイルが流通するようにして第1および第2油路63,64間を連通させることが可能であり、しかも環状凹部74A…は、同軸に対向する軸部16,16の対向端面間の幅内に配置されるので、加工によって形成される環状凹部74A…のエッジが軸部16,16に接触することを回避して軸部16…の偏摩耗を防止することができ、環状凹部74A…を用いてオイルの受け渡しを行うようにすることで前記偏摩耗の更なる低減を図ることができる。
図10は本発明の第2の実施の形態を示すものであり、上記第1の実施の形態に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
ホルダ56の両側に配置される一対のコントロールアーム17…の軸部16,16…は、ホルダ56…内で同軸に対向配置され、ホルダ56…内で同軸に対向する一対の軸部16…およびホルダ56…間に、一対の軸部16,16に共通であるころ軸受59Bが介装される。
前記ころ軸受59Bは、円筒状のアウターレース60の内周側に配置される保持器61に、軸方向両端部を前記両コントロールアーム17…の軸部16…に転がり接触させるようにして周方向に等間隔に配置される複数のころ62B…が保持されて成るものであり、第2油路64は該ころ軸受59Bを介して第1油路63に連通する。
しかも第1および第2油路63,64間を連通させるために、ころ軸受59Bにおけるアウターレース60の第1油路63に対応する部分には第1油路63に通じる油孔66が設けられ、各ころ62B…の第2油路64に対応する部分の外周には、環状凹部74B…がそれぞれ設けられ、各環状凹部74B…の幅は、軸孔58の軸線に沿う方向での第2油路64の幅すなわち同軸に対向する軸部16,16の対向端面間の幅よりも大きく設定され、各環状凹部74B…のエッジは軸部16,16の対向端面間の外方に配置される。
この第2の実施の形態によれば、ころ62B…の外周に加工によって形成される環状凹部74B…の幅が第2油路64の幅すなわち同軸に対向する軸部16,16の対向端面間の幅よりも大きく設定されるので、凹部74B…およびアウターレース60間の隙間を大きくすることができ、その隙間がアウターレース60の周方向に延びる油溝として機能するので、第1および第2油路63,64間の常時連通状態を保つことができる。
また軸部16,16の端部外周縁にころ62B…が接触することを回避してころ62B…の偏摩耗を防止することができ、環状凹部74B…を用いてオイルの受け渡しを行うようにすることで前記偏摩耗の更なる低減を図ることができる。
図11は本発明の第3の実施の形態を示すものであり、上記第1および第2の実施の形態に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
ホルダ56の両側に配置される一対のコントロールアーム17…の軸部16,16…は、ホルダ56…内で同軸に対向配置され、ホルダ56…内で同軸に対向する一対の軸部16…およびホルダ56…間に、一対の軸部16,16に共通であるころ軸受67…が介装される。
前記ころ軸受67は、ホルダ56の軸孔58に挿入される円筒状のアウターレース72の内周側に配置される保持器68に、両コントロールアーム17…のスラスト受け面27b…および第2油路64間で両軸部16,16にそれぞれ転がり接触するようにして軸方向に間隔をあけた位置で周方向に等間隔をあけて配置される複数ずつ2組のころ69…,69…が保持されて成るものであり、2組のころ69…,69…は、軸部16,16の対向面間の外方に配置され、第2油路64は該ころ軸受67を介して第1油路63に連通する。
しかも前記アウターレース72の第1油路63に対応する部分には第1油路63に通じる油孔71が設けられ、前記保持器68の第2油路64に対応する部分には第2油路64に通じる複数の連通孔70…が設けられる。
この第3の実施の形態によれば、ころ軸受57を、両コントロールアーム17…のスラスト受け面27b…および第2油路64間で両軸部16,16にそれぞれ転がり接触するようにして軸方向に間隔をあけた位置に配置される2組のころ69…,69…を備えるものであるので、2組のころ69…,69…間で保持器68およびアウターレース72間に生じる隙間を大きくすることができ、その隙間がアウターレース72の周方向に延びる油溝として機能するので、第1および第2油路63,64間の常時連通状態を保つことができる。
また軸部16,16の端部外周縁にころ69…,69…が接触することを回避してころ69…の偏摩耗を防止することができる。
さらに保持器68を2組のころ69…,69…に共通として組付け性を高めることができ、しかも保持器68に連通孔70…が設けられるのでホルダ56側の第1油路63から両軸部16,16間の第2油路64に円滑にオイルを導くことができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば排気弁に関連して本発明を実施することも可能である。
第1の実施の形態の内燃機関の要部縦断側面図である。 図1の2−2線矢視図である。 高バルブリフト状態での図2の3−3線断面図である。 高バルブリフト状態での図2の4−4線断面図である。 低バルブリフト状態での図4に対応する断面図である。 コントロールアームを一方向から見た斜視図である。 コントロールアームを他方向から見た斜視図である。 図6および図7の8矢視図である。 図1の9−9線断面図である。 第2の実施の形態の図9に対応した断面図である。 第3の実施の形態の図9に対応した断面図である。
符号の説明
10・・・機関本体
12・・・機関弁である吸気弁
14・・・動弁カム
16・・・軸部
17・・・コントロールアーム
20・・・可動支軸
21・・・サブカム
22・・・カムフォロアであるロッカアーム
27b・・・スラスト受け面
56・・・ホルダ
59A,59B,67・・・ころ軸受
62A,62B,69・・・ころ
63・・・第1油路
64・・・第2油路
65・・・第3油路
68・・・保持器
70・・・連通孔
74A,74B・・・環状凹部

Claims (4)

  1. 動弁カム(14)の回転軸線に直交する平面内で変位可能な可動支軸(20)で揺動可能に支承されるとともに前記動弁カム(14)に従動するサブカム(21)と、機関弁(12)に連動、連結されるとともに前記サブカム(21)に従動するカムフォロア(22)と、前記可動支軸(20)を保持するとともに該可動支軸(20)の軸線からオフセットした位置に前記動弁カム(14)の回転軸線と平行に延びる軸部(16)を有するコントロールアーム(17)とを備え、機関本体(10)に設けられるホルダ(56)の両側に配置される一対のコントロールアーム(17)の前記軸部(16)が、前記ホルダ(56)内で同軸に対向するようにして該ホルダ(56)で回動可能に支承される内燃機関の可変動弁装置において、前記ホルダ(56)内で同軸に対向する一対の前記軸部(16)および前記ホルダ(56)間に、両軸部(16)に共通であるころ軸受(59A,59B,67)が介装され、該ころ軸受(59A,59B,67)の外周よりも半径方向外方で前記ホルダ(56)の両側面に摺接するスラスト受け面(27b)が前記ホルダ(56)の両側の前記コントロールアーム(17)にそれぞれ設けられ、前記ホルダ(56)に設けられる第1油路(63)に前記ころ軸受(59A,59B,67)を介して通じる第2油路(64)が、前記ホルダ(56)内で前記両軸部(16)の対向端面間に形成され、前記ホルダ(56)の両側の前記コントロールアーム(17)に、第2油路(64)に通じるようにして前記軸部(16)の対向端面に開口する第3油路(65)がそれぞれ設けられることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  2. 前記ころ軸受(59A,59B)が、軸方向両端部を前記両コントロールアーム(17)の軸部(16)に転がり接触させるようにして周方向に等間隔に配置される複数のころ(62A,62B)を備え、それらのころ(62A,62B)の前記第2油路(64)に対応する部分の外周に環状凹部(74A,74B)がそれぞれ設けられることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の可変動弁装置。
  3. 前記ころ軸受(67)が、前記両コントロールアーム(17)のスラスト受け面(27b)と、前記第2油路(64)との間で前記両軸部(16)にそれぞれ転がり接触するようにして軸方向に間隔をあけた位置で周方向に等間隔をあけて配置される複数ずつ2組のころ(69)を備えることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の可変動弁装置。
  4. 前記ころ軸受(67)が、2組の前記ころ(69)を共通にかつ回転自在に保持する保持器(68)を備え、該保持器(68)の前記第2油路(64)に対応する部分に第2油路(64)に通じる複数の連通孔(70)が設けられることを特徴とする請求項3記載の内燃機関の可変動弁装置。
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