JP5944748B2 - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

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Description

本発明は、軸線方向に並設された複数のロッカアームと、前記複数のロッカアームにそれぞれ形成された複数の切換ピン孔に摺動自在に嵌合する複数の切換ピンと、軸線方向一端側に位置する前記切換ピン孔に収納されて前記複数の切換ピンを軸線方向他端側に付勢する付勢手段と、前記軸線方向一端側に位置する前記切換ピン孔の底部に配置されて前記付勢手段の軸線方向一端部を支持する受け部材とを備える内燃機関の動弁装置に関する。
複数のロッカアームを切換ピンで相互に連結したり、連結を解除したりすることで、バルブリフトやバルブタイミングを切り換える内燃機関の動弁装置において、ロッカアームの切換ピン孔の内部に配置されて切換ピンを一方向に付勢する戻しばねの端部を支持するばね受け部材を、サークリップでローラ軸に係止された平板状のワッシャで構成したものが、下記特許文献1により公知である。
特許第4310016号公報
ところで、上記特許文献1に記載されたものは、戻しばねの端部を支持するばね受け部材が平板状のワッシャで構成されているため、ロッカアームの揺動に伴ってばね受け部材がロッカアームの切換ピン孔の内部で振動すると、ばね受け部材を安価なステンレス材等で構成した場合には、そのエッジが接触する切換ピン孔の内周面が摩耗してしまう可能性があった。これを防止するためには、表面をアルマイト加工したアルミニウム材等でばね受け部材を構成することが必要となり、コストアップの要因となる問題がある
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、特殊な材料の受け部材を必要とせずに、ロッカアームの切換ピン孔の内周面の摩耗を防止することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、軸線方向に並設された複数のロッカアームと、前記複数のロッカアームにそれぞれ形成された複数の切換ピン孔に摺動自在に嵌合する複数の切換ピンと、軸線方向一端側に位置する前記切換ピン孔に収納されて前記複数の切換ピンを軸線方向他端側に付勢する付勢手段と、前記軸線方向一端側に位置する前記切換ピン孔の底部に配置されて前記付勢手段の軸線方向一端部を支持する受け部材とを備え、前記受け部材の外周面および前記切換ピン孔の内周面間には隙間が形成され、前記複数の切換ピンを前記複数の切換ピン孔の内部で軸線方向に移動させることで、前記複数のロッカアームの連結状態を切り換える内燃機関の動弁装置において、前記受け部材は、前記付勢手段の軸線方向一端部が当接する板状の本体部と、前記本体部の外周縁を軸線方向に折り曲げたフランジ部とを備えて皿状に形成されることを特徴とする内燃機関の動弁装置が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記フランジ部は、前記本体部の外周縁から軸線方向他端側に折り曲げられることを特徴とする内燃機関の動弁装置が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項2の構成に加えて、軸線方向一端側に位置する前記ロッカアームは、前記受け部材の軸線方向一端側に作動油を供給する作動油供給通路を備え、前記受け部材は作動油が通過可能な貫通孔を備えることを特徴とする内燃機関の動弁装置が提案される。
尚、実施の形態の第1、第2低速用ロッカアーム34A,34Bおよび高速用ロッカアーム34Cは本発明のロッカアームに対応し、実施の形態の低速用油路34gは本発明の作動油供給通路に対応し、実施の形態のばね受け部材43は本発明の受け部材に対応し、実施の形態の戻しばね44は本発明の付勢手段に対応する。
請求項1の構成によれば、内燃機関の動弁装置のロッカアームに形成した切換ピン孔の底部に配置された受け部材は、切換ピン孔に収納されて切換ピンを付勢する付勢手段の軸線方向一端部が当接する板状の本体部と、本体部の外周縁を軸線方向に折り曲げたフランジ部とを備えて皿状に形成される。受け部材の外周面および切換ピン孔の内周面間には隙間が形成されており、この隙間により切換ピン孔の内部で受け部材が径方向に移動した場合でも、受け部材はフランジ部の広い面積で切換ピン孔の内周面に当接するため、受け部材を特別な材料で構成せずに一般的な安価な材料で構成しても、切換ピン孔の内周面の摩耗を防止することができる。
また請求項2の構成によれば、受け部材のフランジ部を本体部の外周縁から軸線方向他端側に折り曲げたので、フランジ部の先端が切換ピン孔の底部に接触して摩耗が発生するのを防止することができる。
また請求項3の構成によれば、既存のロッカアームにフランジ部を有する受け部材を装着した場合、その作動油供給通路が受け部材のフランジ部により塞がれてしまい、作動油が切換ピン孔の底部と受け部材との間に流入する可能性があるが、受け部材に作動油が通過可能な貫通孔を形成したことで、切換ピン孔の底部と受け部材との間に閉じ込められた作動油を切換ピン側に供給することができる。
多気筒内燃機関の横断面図。 図1の2方向矢視図。 図1の3−3線矢視図。 図1の4−4線断面図。 図3の5−5線断面図。 図3の6−6線断面図。 図4の7部拡大図。 ばね受け部材の形状を示す図。
以下、図1〜図8に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1および図2に示すように、直列多気筒内燃機関Eはシリンダブロック11と、シリンダブロック11の上面に結合されたシリンダヘッド12と、シリンダヘッド12の上面に結合されたヘッドカバー13とを備える。シリンダブロック11に形成したシリンダボア14にピストン15が摺動自在に嵌合しており、ピストン15の上面に対向する燃焼室16がシリンダヘッド12の下面に凹設される。
シリンダヘッド12には吸気ポート12aおよび排気ポート12bが形成されており、吸気ポート12aが燃焼室16に連通する一対の吸気バルブ孔12c,12cがそれぞれ吸気バルブ17,17の傘部17a,17aで開閉され、排気ポート12bが燃焼室16に連通する一対の排気バルブ孔12d,12dがそれぞれ排気バルブ18,18の傘部18a,18aで開閉される。シリンダヘッド12にバルブガイド19,19を介して摺動自在に支持された吸気バルブ17,17のステム17b,17bの先端にリテーナ20,20が設けられており、吸気バルブ17,17はシリンダヘッド12とリテーナ20,20との間に配置されたバルブスプリング21,21で閉弁方向に付勢される。同様に、シリンダヘッド12にバルブガイド22,22を介して摺動自在に支持された排気バルブ18,18のステム18b,18bの先端にリテーナ23,23が設けられており、排気バルブ18,18はシリンダヘッド12とリテーナ23,23との間に配置されたバルブスプリング24,24で閉弁方向に付勢される。
シリンダヘッド12の上面に設けたホルダ壁25と、その上面に締結されたカムシャフトホルダ26との間に吸気カムシャフト27および排気カムシャフト28が回転自在に支持されており、吸気カムシャフト27には、各シリンダ毎に第1、第2低速用吸気カム29A,29Bおよび高速用吸気カム29Cが設けられるとともに、排気カムシャフト28には、各シリンダ毎に第1、第2低速用排気カム30A,30Bおよび高速用排気カム30Cが設けられる。
吸気カムシャフト27と吸気バルブ17,17との間には、吸気バルブ17,17を開閉駆動する吸気側可変動弁機構31が設けられ、排気カムシャフト28と排気バルブ18,18との間には、排気バルブ18,18を開閉駆動する排気側可変動弁機構32が設けられる。吸気側可変動弁機構31および排気側可変動弁機構32は実質的に同一の構造であるため、以下、代表として吸気側可変動弁機構31について説明する。
図3〜図6に示すように、吸気側可変動弁機構31はシリンダヘッド12のホルダ壁25に固定されたロッカシャフト33を備えており、ロッカシャフト33には、第1、第2低速用ロッカアーム34A,34Bの一端部と、それらの間に挟まれた高速用ロッカアーム34Cの一端部とが揺動自在に枢支される。第1、第2低速用ロッカアーム34A,34Bの他端には、吸気バルブ17,17のステム17b,17bの上端に当接するタペットねじ35,35が設けられる。シリンダヘッド12の上面に形成された凹部12eにロストモーションばね36の下端が支持されており、ロストモーションばね36の上端に設けたリフタ37が高速用ロッカアーム34Cの下面に設けた受け部38に当接する。
第1、第2低速用ロッカアーム34A,34Bには、有底円筒状の切換ピン孔34a,34bがクランクシャフトと平行な軸線L(図4参照)方向に形成されるとともに、高速用ロッカアーム34Cには、両端が開放する切換ピン孔34cが軸線L方向に形成される。3個の切換ピン孔34a〜34cは同一直径であり、第1、第2低速用ロッカアーム34A,34Bおよび高速用ロッカアーム34Cが所定の位置にあるときに軸線L上に一直線に整列する。
3個の切換ピン孔34a〜34cにはそれぞれ筒状のローラ軸39A,39B,39Cが圧入されており、それらのローラ軸39A,39B,39Cの外周にそれぞれローラ40A,40B,40Cがニードルベアリング41…を介して支持される。2個のローラ40A,40Bはバルブスプリング21,21の弾発力でそれぞれ第1、第2低速用吸気カム29A,29Bに圧接され、ローラ40Cはロストモーションばね36の弾発力で高速用吸気カム29Cに圧接される。
3個のローラ軸39A,39B,39Cの内部にはそれぞれ切換ピン42A,42B,42Cが摺動自在に嵌合する。切換ピン42Aの端部が臨む第1低速用ロッカアーム34Aの切換ピン孔34aの底部側には高速用油室34dが形成されており、高速用油室34dは高速用油路34eを介してロッカシャフト33の内部に形成された高速用油路33aに連通する。また切換ピン42Bの端部が臨む第2低速用ロッカアーム34Bの切換ピン孔34bの底部側には低速用油室34fが形成されており、低速用油室34fは低速用油路34gを介してロッカシャフト33の内部に形成された低速用油路33bに連通する。

第2低速用ロッカアーム34Bの切換ピン42Bには低速用油室34f側に開口する凹部42aが形成されるとともに、低速用油室34fには皿状のばね受け部材43が装着され、切換ピン42Bの凹部42aとばね受け部材43との間に戻しばね44が縮設される。戻しばね44の弾発力で第1〜第3切換ピン42A,42B,42Cは軸線L方向の一端側から他端側に向けて付勢されており、切換ピン42Aが高速用油室34dの底壁に突き当たったとき、切換ピン42A,42Cの当接面は相互に対向する二つのローラ軸39A,39C間の隙間に内に位置し、切換ピン42C,42Bの当接面は相互に対向する二つのローラ軸39C,39B間の隙間に内に位置している。この状態では、第1、第2低速用ロッカアーム34A,34Bおよび高速用ロッカアーム34Cは相互に切り離されて独立して揺動することができる。
図4、図7および図8に示すように、ばね受け部材43はステンレスの板材をプレス加工したもので、円板状の本体部43aと、本体部43aの外周縁を軸線L方向に折り曲げたフランジ部43bとを備えて皿状に形成されており、本体部43aおよびフランジ部43bの境界に沿うように4個の貫通孔43c…が円周方向に90°間隔で形成され、また本体部43aの中心には円形の貫通孔43dが形成される。フランジ部43bの外周面は本体部43aに対して直交しており、軸線Lに対して平行である。
ばね受け部材43が装着される第2低速用ロッカアーム34Bの切換ピン孔34bの底壁側の部分、つまり低速用油室34fの周壁となる部分は、その内径が僅かに増加した拡径部34h(図7参照)を構成する。低速用油室34fに収納されるばね受け部材43は、本体部43aが軸線L方向一端側に位置し、フランジ部43bが軸線L方向他端側に位置するように配置される。このとき、フランジ部43bの外周面および拡径部34hの内周面間には僅かな隙間α(図7参照)があり、従って低速用油室34fに収納されるばね受け部材43は前記隙間αの範囲で径方向に僅かに移動可能である。また戻しばね44の弾発力で本体部43aが低速用油室34fの底壁に押し付けられた状態で、ばね受け部材43のフランジ部43bの端部と切換ピン42Bの端部との間には僅かな隙間β(図7参照)が形成される。
第2低速用ロッカアーム34Bを径方向に貫通して低速用油室34fの拡径部34hに連通する低速用油路34gは、ばね受け部材43のフランジ部43bの端部と切換ピン42Bの端部とに跨がるように開口する。このとき、低速用油路34gの出口開口がローラ軸39Bによって塞がれる可能性があるが、切換ピン孔34bに形成した拡径部34hに低速用油路34gの出口開口を臨ませることで、充分な量の作動油を低速用油室34fに供給することができる。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
内燃機関Eの低速運転時には、図示せぬ油圧制御装置からロッカシャフト33の低速用油路33bに高圧の作動油が供給され、その作動油は第2低速用ロッカアーム34Bの低速用油路34gから低速用油室34fに供給される。一方、ロッカシャフト33の高速用油路33aに低圧の作動油が供給され、その作動油は第1低速用ロッカアーム34Aの高速用油路34eから高速用油室34dに供給される。その結果、低速用油室34fの高圧と高速用油室34dの低圧との差圧により、図4に示すように、切換ピン42A〜42Cは軸線L方向他端側に移動する。
このようにして切換ピン42A〜42Cによる第1、第2低速用ロッカアーム34A,34Bおよび高速用ロッカアーム34Cの連結が解除されると、第1低速用ロッカアーム34Aは第1低速用吸気カム29Aによりローラ40Aを介して駆動され、第2低速用ロッカアーム34Bは第2低速用吸気カム29Bによりローラ40Bを介して駆動され、吸気バルブ17,17は低リフトで開閉駆動される。このとき、高速用吸気カム29Cによりローラ40Cを介して駆動される高速用ロッカアーム34Cは、ロストモーションばね36を伸縮させながら、第1、第2低速用ロッカアーム34A,34Bとは別個に空動する。
逆に、内燃機関Eの高速運転時には、ロッカシャフト33の低速用油路33bに低圧の作動油が供給され、その作動油は第2低速用ロッカアーム34Bの低速用油路34gから低速用油室34fに供給される。一方、ロッカシャフト33の高速用油路33aに高圧の作動油が供給され、その作動油は第1低速用ロッカアーム34Aの高速用油路34eから高速用油室34dに供給される。その結果、低速用油室34fの低圧と高速用油室34dの高圧との差圧により、切換ピン42A〜42Cは軸線L方向一端側に移動する。
このようにして切換ピン42A〜42Cによって第1、第2低速用ロッカアーム34A,34Bおよび高速用ロッカアーム34Cが一体に連結されると、高速用吸気カム29Cによりローラ40Cを介して大きな揺動角で駆動される高速用ロッカアーム34Cの動きが第1、第2低速用ロッカアーム34A,34Bに伝達されることで、吸気バルブ17,17は高リフトで開閉駆動される。このとき、第1、第2低速用吸気カム29A,29Bと第1、第2低速用ロッカアーム34A,34Bのローラ40A,40Bとは一時的に離間する。
油圧制御装置が失陥して油圧の供給が途絶えた場合、戻しばね44の弾発力で切換ピン42A〜42Cが図4に示す低速運転時の位置に強制的に押し戻されるため、内燃機関Eが大出力の運転状態に固定されるのを防止することができる。
ところで、第2低速用ロッカアーム34Bの低速用油室34fに収納されたステンレス製のばね受け部材43が、第2低速用ロッカアーム34Bの揺動に伴って低速用油室34f内で径方向に振動すると、ばね受け部材43がアルミニウム合金製の第1低速用ロッカアーム34Bの切換ピン孔34cの拡径部34hの内周面に繰り返し接触し、拡径部34hの内周面が摩耗する可能性がある。
しかしながら、本実施の形態によれば、ばね受け部材43は本体部43aの外周部に連なるフランジ部43bを備えるため、比較的に大面積のフランジ部43bの外周面が拡径部34hの内周面に接触することで、アルミニウム合金製の拡径部34hの内周面が摩耗するのを防止することができる。特に、フランジ部43bの外周面は拡径部34hの内周面と平行であって広い面積で接触するため、拡径部34hの内周面の摩耗が一層効果的に防止される。外周部にエッジを有する従来の単純な円板状のばね受け部材を採用した場合には、そのばね受け部材をアルマイト加工したアルミニウム合金製として摩耗を防止する必要があったが、本実施の形態によれば、安価なステンレス製のばね受け部材43を用いてコストダウンを図ることができる。
また第2低速用ロッカアーム34Bの低速用油路34gから低速用油室34fに作動油が流入するとき、ばね受け部材43のフランジ部43bが低速用油路34gの出口開口の一部を塞ぐため、一部の作動油は隙間βを通過して低速用油室34fに直接流入するものの、他の大部分の作動油は隙間αを通過してばね受け部材43の背面側(軸線L方向一端側)に回り込んでしまい、低速用油室34fにスムーズに流入できなくなる可能性がある。
しかしながら、本実施の形態によれば、ばね受け部材43の背面側に回り込んだ作動油は、ばね受け部材43の本体部43aおよびフランジ部43bの境界に形成した4個の貫通孔43c…を通過して低速用油室34fに流入することができる。またばね受け部材43が低速用油室34fの底壁から浮き上がった場合には、作動油はばね受け部材43の本体部43aの中央に形成した貫通孔43dを通過して低速用油室34fに流入することができる
た、仮にばね受け部材43のフランジ部43bが本体部43aから軸線L方向一端側に延びていると、フランジ部43bの先端が拡径部34hの隅に接触して摩耗させる虞があるが、本実施の形態では、ばね受け部材43のフランジ部43bが本体部43aから軸線L方向他端側に延びているため、フランジ部43bの先端による摩耗の発生を防止することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態ではばね受け部材43のフランジ部43bが本体部43aから軸線L方向他端側に延びているが、その位置関係を逆にし、フランジ部43bが本体部43aから軸線L方向一端側に延びていても良い。
また本発明のばね受け部材43の材質はステンレスに限定されるものではなく、本発明の第1、第2低速用ロッカアーム34A,34Bおよび高速用ロッカアーム34Cの材質はアルムニウム合金に限定されるものではない。
また実施の形態ではばね受け部材43のフランジ部43bの外周面を拡径部34hの内周面と平行に形成しているが、フランジ部43bの外径を本体部43aから遠ざかるに従って僅かに増加させても良い。このようにすれば、拡径部34hの内周面に当接したフランジ部43bの先端が径方向内向きに撓んで接触面圧を低下させることで、拡径部34hの内周面の摩耗を一層効果的に防止することができる。
また本発明の動弁装置は吸気側可変動弁機構31に限定されず、排気側可変動弁機構32であっても良い。
34A 第1低速用ロッカアーム(ロッカアーム)
34B 第2低速用ロッカアーム(ロッカアーム)
34C 高速用ロッカアーム(ロッカアーム)
34a 切換ピン孔
34b 切換ピン孔
34c 切換ピン孔
34g 低速用油路(作動油供給通路)
42A 切換ピン
42B 切換ピン
42C 切換ピン
43 ばね受け部材(受け部材)
43a 本体部
43b フランジ部
43c 貫通孔
43d 貫通孔
44 戻しばね(付勢手段)
L 軸線
α 隙間

Claims (3)

  1. 軸線(L)方向に並設された複数のロッカアーム(34A,34B,34C)と、前記複数のロッカアーム(34A,34B,34C)にそれぞれ形成された複数の切換ピン孔(34a,34b,34c)に摺動自在に嵌合する複数の切換ピン(42A,42B,42C)と、軸線(L)方向一端側に位置する前記切換ピン孔(34b)に収納されて前記複数の切換ピン(42A,42B,42C)を軸線(L)方向他端側に付勢する付勢手段(44)と、前記軸線(L)方向一端側に位置する前記切換ピン孔(34b)の底部に配置されて前記付勢手段(44)の軸線(L)方向一端部を支持する受け部材(43)とを備え、前記受け部材(43)の外周面および前記切換ピン孔(34b)の内周面間には隙間(α)が形成され、前記複数の切換ピン(42A,42B,42C)を前記複数の切換ピン孔(34a,34b,34c)の内部で軸線(L)方向に移動させることで、前記複数のロッカアーム(34A,34B,34C)の連結状態を切り換える内燃機関の動弁装置において、
    前記受け部材(43)は、前記付勢手段(44)の軸線(L)方向一端部が当接する板状の本体部(43a)と、前記本体部(43a)の外周縁を軸線(L)方向に折り曲げたフランジ部(43b)とを備えて皿状に形成されることを特徴とする内燃機関の動弁装置。
  2. 前記フランジ部(43b)は、前記本体部(43a)の外周縁から軸線(L)方向他端側に折り曲げられることを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関の動弁装置。
  3. 軸線(L)方向一端側に位置する前記ロッカアーム(34B)は、前記受け部材の軸線(L)方向一端側に作動油を供給する作動油供給通路(34g)を備え、前記受け部材(43)は作動油が通過可能な貫通孔(43c,43d)を備えることを特徴とする、請求項2に記載の内燃機関の動弁装置。
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