JP4798899B2 - カプセル含有外用組成物 - Google Patents
カプセル含有外用組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4798899B2 JP4798899B2 JP2001260352A JP2001260352A JP4798899B2 JP 4798899 B2 JP4798899 B2 JP 4798899B2 JP 2001260352 A JP2001260352 A JP 2001260352A JP 2001260352 A JP2001260352 A JP 2001260352A JP 4798899 B2 JP4798899 B2 JP 4798899B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- capsule
- composition
- container
- aqueous solvent
- oil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Manufacturing Of Micro-Capsules (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
- Cosmetics (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧料等の外用組成物に用いることが可能な、目視可能な大きさの油性カプセルを含有する、カプセル含有組成物に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】
固体、液体あるいは気体状の物質を、ゼラチン、コラーゲン等の高分子物質の薄膜で被覆し、それら内包物を外部環境から隔離したり、徐々に放出させたりするような機能を有する形態として、油性カプセルやマイクロカプセルが知られており、これらを利用した製品は、食品、医薬品、印刷等の分野において、すでに実用化されている。
【0003】
最近、化粧品やトイレタリー分野においても、このようなカプセルを用いた新規な形態の製品が注目されている。しかしながら、カプセルの皮膜材として用いられる高分子物質が、使用時に肌上に残存することにより、違和感や異物感を与えることがあり、化粧水やクリーム等の基礎化粧品への、マイクロカプセル等の配合はあまり見られない。一方、クレンジング製品やマッサージ製品などにおいては、顆粒を配合し、洗浄やマッサージ効果を高める試みがなされている。例えば、特公平5−7362号は、球状の水素添加ホホバ油を用いた顆粒に関する技術であり、肌上で使用する際の摩擦により破損しない程度の硬度を有する顆粒を用いた例であるが、顆粒を所望の硬度に調整することに困難が伴う。また、特公平4−39444号では、水に不溶の粉体を、非水溶性結合剤で造粒した顆粒が記載されている。これは、使用途中に顆粒の大きさが徐々に小さくなり洗浄及びマッサージ開始時から終了時まで、心地好く使用できるという利点があるが、用いる粉体粒子が不定形であり、使用感触の点で課題が認められる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、油性カプセルやマイクロカプセルは油溶性の薬剤などを安定に内包することができる点で化粧料に新たな機能を付与し得るものである反面、皮膜材である高分子物質による異物感に課題があった。一方、顆粒は適度な硬度に調整することで洗浄やマッサージ効果を高める点で消費者ニーズに適合したものであるものの、硬度調整、形態制御に課題があった。したがって、本発明の目的は、皮膚に使用した際、皮膜材による違和感がなく、使用感触に優れた油性カプセル組成物とその簡便な製造手段を見出すことにあり、さらにそれを用いることにより、使用感や効果感を向上させた化粧料等の外用組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意研究した結果、水性溶媒を連続相とし油性成分をカプセル化して分散した系において、油性成分として、常温で固体状の両親媒性物質を含有させ、水溶性高分子で水性溶媒を増粘することにより、油性成分をカプセル化することが可能であり、かつ、安定に保持できることを見出した。このようなカプセル含有組成物は、肌に塗布しても異物感を伴わず、さらに、カプセルの内容組成物の組成を調節することにより、カプセルの硬度を調整することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
また、このようなカプセル含有組成物は、カプセル粒子の平均粒子径が100μm と、通常の乳化粒子に比べると巨大で、目視可能であり、いわば、「乳化粒子が見える乳液」ともいえる外観を有し、視覚的にも斬新で美しくすることが可能となる。
【0007】
すなわち、本発明は、油性成分が、平均粒子径100μm以上の油性カプセルとして水性溶媒中に分散しているカプセル含有組成物であって、(A)油性カプセルの皮膜が、炭素原子数が16以上の高級アルコール及びグリセリン脂肪酸エステルエイコサン二酸縮合物からなる群から選ばれる1種又は2種以上の成分からなり、当該成分はベヘニルアルコールを必ず含んでカプセルの組成物の5〜40質量%含有され、かつ、(B)水性溶媒に水溶性高分子が含有されている、カプセル含有外用組成物(以下、本カプセル外用組成物ともいう)を提供する発明である。
【0008】
本カプセル組成物は、代表的には、融点を超える温度に調整して液状としたカプセルの組成物を、その融点を超える温度に調整した水性溶媒中に、攪拌下で導入し、この水性溶媒とカプセルの組成物の混合物を、攪拌下で、さらに室温まで冷却して、水性溶媒中に油性カプセルを形成させることにより製造することができる。かかる製造方法は、本願において、本発明に係わる本カプセル組成物の製造方法(以下、本製造方法ともいう)として、提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を説明する。
本カプセル組成物は、1.カプセルとして存在する内容組成物と、2.これを分散させるための水性溶媒からなる組成物である。
【0010】
1.内容組成物
内容組成物は、少なくとも、融点が45〜75℃の両親媒性物質が含有される油性組成物である。両親媒性物質とは、界面活性を有するが、それ自体は疎水性が強く、一般の界面活性剤ほど強い界面活性を有さないものを指し、具体的には、ベヘニルアルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコール等の高級アルコール;ベヘニン酸、ステアリン酸、パルミチン酸等の高級脂肪酸;グリセリンモノステアレート、グリセリンジステアレート、ベヘン酸エイコサン二酸等のグリセリド;グリセロールモノステアリルエーテル等のグリセロールモノアルキルエーテル等が例示される。
【0011】
油性組成物中に含有させる両親媒性物質は、内容組成物を構成する他の油性成分と共に、一旦混合溶解して、後述する水性溶媒中で液状の油性粒子を形成させた後、冷却して、両親媒性物質のみを析出させて、油性粒子を包埋するカプセル皮膜とすることを目的として、内容組成物中に配合する成分である。このような機能を発揮するには、内容組成物と水性溶媒の混合溶解段階における温度では、液状であることが必要であり、かつ、冷却後における温度(製品の使用環境における温度であるから、常温である)では固体状となることが必要である。具体的には、用いる両親媒性物質の融点は、45〜75℃であることが好適であり、特に好適には50〜75℃である。かかる融点が45℃未満であると、製品の使用環境においてカプセル皮膜が融解してしまう可能性が生じ、同75℃を超えると、外用組成物を調製する際の水相と油相の混合融解の標準的な温度(75℃)を超えた温度で、混合融解を行わなければならず、煩雑であり、他の含有成分を高温劣化させてしまう可能性が生じることとなる。このような条件を満たす両親媒性物質としては、好適には、炭素原子数が16以上の高級アルコール、特に好適には、炭素原子数が18以上の高級アルコールが挙げられる。また、アルキル鎖に分岐構造を持たない直鎖高級アルコールであり、かつ、不飽和結合が認められない高級アルコールであることが好適である。このような、直鎖飽和高級アルコールとして、具体的には、セチルアルコール(炭素原子数16)、ステアリルアルコール(炭素原子数18)、ベヘニルアルコール(炭素原子数22)等を挙げることができる。これらの中では、特に、粒子の高温での融解を可能な限り抑制し、かつ、汎用性が認められるという点において、ベヘニルアルコールを選択することが好適である。
【0012】
なお、上記の高級アルコール等の両親媒性物質は、1種類のみを選択して、内容組成物中に含有させることも可能であるが、必要に応じて2種類の両親媒性物質を組み合わせて内容組成物に含有させて用いてもよい。
【0013】
内容組成物における、上記の条件を満たす両親媒性物質の含有量は、選択した両親媒性物質の内容や企図する具体的な製品形態等に応じて自由に選択することができるが、少なくとも上限は内容組成物の40質量%であり、下限は同5質量%であることが好適である。この含有量が内容組成物の40質量%を超えると、形成されるカプセル皮膜が固くなり過ぎ、例えば、外用組成物として用いた場合の使用感触が悪化するために好ましくない。また、内容組成物の5質量%未満では、カプセルの皮膜材として機能し難くなり好ましくない。なお、内容組成物に対する両親媒性物質の含有量が多くなると、カプセルが硬くなる傾向があるので、製品形態として、カプセルの粒子感触を積極的に生かす形態(スクラブ的な使用形態)とする場合は、内容組成物における両親媒性物質の含有量を、内容組成物の10〜40質量%程度とすることが好適である場合が多い。また、カプセルの粒子感触を積極的には生かさない形態における、内容組成物に対する両親媒性物質の含有量は、内容組成物の5〜30質量%程度とすることが好適である場合が多い。
【0014】
内容組成物において含有させる、上記の条件を満たす両親媒性物質以外の油性成分としては、通常、化粧料等の外用組成物において用いられ得る、液状油分、固形油分、シリコーン油または水に難溶性の成分を挙げることができる。
【0015】
例えば、液体油分としては、アマニ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、アボガド油、サザンカ油、ヒマシ油、サフラワー油、キョウニン油、シナモン油、ホホバ油、ブドウ油、ヒマワリ油、アルモンド油、ナタネ油、ゴマ油、小麦胚芽油、米胚芽油、米ヌカ油、綿実油、大豆油、落花生油、茶実油、月見草油、卵黄油、牛脚脂、肝油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン等を挙げることができる。
【0016】
液体または固体の油分としては、ヤシ油、パーム油、パーム核油等があり、固体油脂としては、カカオ脂、牛脂、羊脂、豚脂、馬脂、硬化油、硬化ヒマシ油、モクロウ、シアバター等を挙げることができる。
【0017】
ロウ類としては、ミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、カポックロウ、サトウキビロウ、ホホバロウ、セラックロウ等を挙げることができる。
【0018】
エステル油としては、オクタン酸セチル等のオクタン酸エステル、トリ−2−エチルヘキサエン酸グリセリン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット等のイソオクタン酸エステル、ラウリン酸ヘキシル等のラウリン酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル等のミリスチン酸エステル、パルミチン酸オクチル等のパルミチン酸エステル、ステアリン酸イソセチル等のステアリン酸エステル、イソステアリン酸イソプロピル等のイソステアリン酸エステル、イソパルミチン酸オクチル等のイソパルミチン酸エステル、オレイン酸イソデシル等のオレイン酸エステル、アジピン酸ジイソプロピル等のアジピン酸ジエステル、セバシン酸ジエチル等のセバシン酸ジエステル、リンゴ酸ジイソステアリル等を挙げることができる。
【0019】
炭化水素油としては、流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、スクワレン、プリスタン、パラフィン、イソパラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等を挙げることができる。
【0020】
シリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状シリコーン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状シリコーン、アミノ変性シリコーン油、ポリエーテル変性シリコーン油、カルボキシ変性シリコーン油、アルキル変性シリコーン油、アンモニウム塩変性シリコーン油、フッ素変性シリコーン油、トリメチルシロキシケイ酸等の3次元網目構造形成し得るシリコーン樹脂、高重合ジメチルポリシロキサン、高重合メチルフェニルシロキサン、高重合メチルビニルポリシロキサン等の高重合メチルポリシロキサン、高重合アミノ変性メチルポリシロキサン等を挙げることができる。
【0021】
さらに、ステロール類、パラメトキシケイ皮酸オクチル、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン等の紫外線吸収剤、ビタミンA及びその誘導体、ビタミンD及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体、ビタミンK及びその誘導体等のビタミン類、動植物抽出物、油溶性薬剤、色素、香料等を、内容組成物において含有させる油分とすることができる。また、ビタミンC、アルブチン等の水溶性薬物の結晶の表面を疎水化処理したものを、油分に分散して含有させることもできる。
【0022】
これらの油分は、具体的な目的に応じて、1種または2種以上を組み合わせて、内容組成物に含有させることができる。
例えば、これらの油分のなかで、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリンやテトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット等の極性油分を用いることにより、本カプセル組成物を外用組成物として用いた場合に、油性カプセルの存在による肌なじみの良さと共に、しっとり感を付与することが可能である。
【0023】
また、油分として、シリコーン油を用いることにより、本カプセル組成物を外用組成物として用いた場合に、油性カプセルの存在による肌なじみの良さと共に、しっとり感やすべすべ感を付与することができる。
【0024】
さらに油分として、油溶性染料(赤色225等)、有機顔料(橙色204号、赤色202号等)、色素(橙色205号、黄色4号、青色1号等)のレーキ(ジルコニウム、バリウム、アルミニウム等とのレーキ)、天然色素(クロロフィル、β−カロチン等)、黄酸化鉄、赤酸化鉄、黒酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛等無機の顔料粉末の表面を疎水化処理した疎水化処理無機顔料等の油性着色成分を加えることにより、油性カプセルを所望する色彩に着色することが可能であり、本カプセル組成物に色彩による斬新性を付与することが可能となる。また、油分として、油溶性薬剤を加えることにより、かかる薬剤が発揮すべき薬効を、本カプセル組成物において付与することが可能であり、薬剤の徐放性や経時的な安定性を実現することが可能となる。
【0025】
このようにして、内容組成物には、上記配合範囲で、上記の条件を満たす高級アルコール等の両親媒性物質および他の油性成分を含有させることができる。
2.水性溶媒
水性溶媒中には、少なくとも、かかる水性溶媒を増粘させることが可能な水溶性高分子を含有させることが、上記の本カプセル組成物を油性カプセルとしての形態で分散させる上で必要である。
【0026】
かかる水溶性高分子としては、例えば、アラビアゴム、トラガカントガム、ガラクタン、キャロブガム、グァーガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(褐藻エキス)等の植物系高分子、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系高分子、
メチルセルロース、ニトロセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等のセルロース系高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子、
ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子、ポリオキシエチレン系高分子、ポリオキエチレンポリオキシプロピレン共重合体系高分子、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系高分子、ポリエチレンイミン、カチオンポリマー、ベントナイト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ラポナイト、ヘクトライト、無水ケイ酸等の無機系水溶性高分子等を挙げることができる。
【0027】
具体的な目的に応じて、1種または2種以上を組み合わせて、内容組成物に含有させることができる。
なお、これらの水溶性高分子のうち、アルキル変性カルボキシビニルポリマーは、界面活性を有しており、巨大粒子の凝集合一化を防止する作用を兼ね備えるために、特に好適な水溶性高分子として、本発明において選択され得る。アルキル変性カルボキシビニルポリマーは、アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体で、例えばCARBOPOL 1342 、PEMULEN TR-1、PEMULEN TR-2(BF Goodrich 社)の商品名で知られているものが挙げられる。
【0028】
水性溶媒中における、水溶性高分子の含有量は、選択する水溶性高分子の種類、企図する増粘の程度等によって異なるもので、特に限定はされないが、例えば、アルキル変性カルボキシビニルポリマーを選択する場合には、水性溶媒に対して好適には0.01〜1.0質量%、特に好適には同0.05〜0.5質量%の範囲で含有させることができる。
【0029】
その他、水性溶媒中には、一般的な水性溶媒、具体的には、水、エタノール、グリセリン、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の他に、具体的な目的に応じて、他の水溶性成分、例えば、アルブチン、アスコルビン酸およびその誘導体、トラネキサム酸およびその誘導体等の水溶性薬剤、紫外線吸収剤、キレート剤、pH調整剤、防腐剤、色素、香料等を含有させることができる。
このようにして、本カプセル組成物において用いる水性溶媒が提供される。
【0030】
3.本カプセル組成物の製造
本カプセル組成物は、代表的には、融点を超える温度に調整して液状とした内容組成物を、その融点を超える温度に調整した水性溶媒中に、攪拌下で導入し、この水性溶媒と内容組成物の混合物を、攪拌下で、さらに室温まで冷却して、水性溶媒中に内容組成物の油性カプセルを形成させることにより製造することができる。
【0031】
内容組成物は、上記のように、その融点を超える温度、一般的には70℃前後で融解させ、液状として、その温度と実質的に同一の温度に調製した水性溶媒に攪拌下で導入する。
【0032】
攪拌は、比較的低速、具体的には、10〜1500rpm 、好適には、20〜300rpm 程度の回転数で、プロペラ、バドルミキサー等を用いて行うことができる。また、水性溶媒への内容組成物の導入は、例えば、送液ポンプ等の注入手段を用いて、内容組成物を水性溶媒へ、好適には、水性溶媒の下部から直接注入することにより行うことができる。かかる注入を水性溶媒の上部から行うと、直ちに油性成分の浮上分離が生じ、粒子系の均一な、油性粒子を形成することが困難となる。
【0033】
このようにして、攪拌下で、水性溶媒中に内容組成物を導入することで、水性溶媒中に、内容組成物の液状の粒子を形成させることができる。
なお、本カプセル組成物における水性溶媒と内容組成物の質量比は、企図する本カプセル組成物における油性カプセルの単位容積当りの密度に応じて、自由に選択することが可能であるが、一般的には、質量比で水性溶媒:内容組成物=0.1:99.9〜40:60程度であり、さらに好ましくは0.1:99.9〜25:75である。
【0034】
次に、この水性溶媒と内容組成物の混合物を、攪拌下で、さらに室温まで冷却することにより、前述したように、その融点温度以下となった油性粒子中の高級アルコール等の両親媒性物質が、粒子表面に析出する。これにより、所望する、平均粒子系が100μm 以上の油性カプセル膜が、水性溶媒中に形成され、本カプセル組成物を製造することができる。
【0035】
4.本外用組成物
本カプセル組成物の最も好適な応用の態様として、本カプセル組成物を用いた外用組成物(本外用組成物)を挙げることができる。
【0036】
本外用組成物は、例えば、化粧料(頭皮頭髪化粧料を含む)、皮膚外用剤として用いられ得る、人間や動物の外皮において、塗布や噴霧を行って使用することが可能な組成物である。
【0037】
まず、本カプセル組成物を構成する、内容組成物と水性溶媒における、それぞれの含有成分を、本発明の効果を損なわない範囲で吟味して用いることで、所望する外用組成物を得ることができる。このような場合は、水性溶媒中に、細かい油性カプセルの粒子を目視することができる、いわば、「見える乳液」としての形態の製品が提供される。
【0038】
また、一旦製造された本カプセル組成物を、一般の外用組成物の製造工程において添加する一要素として用いることにより、さらに多彩な剤型・形態の外用組成物が提供され得る。すなわち、溶液型、可溶化系、乳化系、粉末分散系、水−粉末二相型、水−油−粉末三相型等、どのような剤型の外用組成物も製造し得る。
【0039】
本外用組成物の採り得る製品形態も用途も任意であり、例えば、化粧水、乳液、クリーム、パック等のフェーシャル、ボディまたは毛髪用の外用組成物として用いることが可能である。
【0040】
5.本外用組成物を用いるための容器
本外用組成物は、上述のように、カプセル粒子を内包する組成物であるが、これを具体的な製品として用いる場合には、用いる容器の形態が問題となり得る。すなわち、本外用組成物におけるカプセル粒子は、強い振動等の衝撃に対して必ずしも耐性を有しておらず、使用形態によっては、せっかくのカプセル粒子が製品の使用中に、外力によって崩壊してしまう可能性が認められる。カプセル粒子を、直接的に崩壊させる具体的な要因として、第一に想定されるのは、使用者の振る等の行為により、製品容器内の本外用組成物が揺さぶられることによる、カプセル粒子の容器の内壁等への衝突である。
【0041】
この衝突を防ぐためにには、製品容器の本外用組成物が封入されている部分における、製品の使用途中における空気の流入を可能な限り抑制することが必要である。すなわち、上記の空気の流入を抑制することにより、容器に振る等による外力を加えても、本外用組成物は容器内で流動せず、容器の内壁等への衝突を回避することが可能である。
【0042】
以下に、本外用組成物の使用に適した容器の実施態様を、図面を用いて説明する。これらの実施態様は、容器内の空気の流入を抑制する機構を備えているという点において共通する容器であり、かかる機構を備えている限り、これらの実施態様に限定されるものではない。また、本外用組成物の使用は、ここに例示するような、容器内の空気の流入を抑制する機構を備えていなくても可能である。
【0043】
第1図〜第3図(第1図は、斜視図、第2図および第3図は、I−I’から矢印方向の断面を示した縦断面図である)は、容器内の本外用組成物の使用により、内容物である本外用組成物が外部に吐出されるたびに、容器内の底部品が、容器の上部に向けて褶動してせり上がり、容器の上部空間を、常に最小限に保つことで、容器の使用に際しての容器内への空気流入を抑制することができる、ディスペンサー付き容器(以下、底上げ式ディスペンサー容器ともいう)に関する図面である。
【0044】
底上げ式ディスペンサー容器10は、両端が開放されている筒状部材11と、底部品12と、底蓋13と、ポンプ部14と、からなる容器である。筒状部材11には、一端に底蓋13を、他端にポンプ部14を、はめ込み固定を行うことが可能な構造が設けられている。底部品12は、筒状部材11の内壁に沿って褶動可能な形状および大きさの、少なくとも上側に閉じた平坦面122が設けられたディスク状部材であり、好適には、軽量化のために、内部に中空部121が設けられている。底蓋13は、通気機構として、少なくとも1か所の通気穴131を有する部材である。ポンプ部14には、底部品12より上部の気密性を保つために、通常は設けられるべき通気機構が設けられていない。それ以外は、通常のディスペンサー容器において用いられるポンプ部に準じたものを用いることができる。
【0045】
筒状部材11の内部には、底部品12が組み込まれており、底部品12は、筒状部材11の内壁に沿って、上下間の空気と液体の移動を妨げた状態で自在に褶動することが可能である。また、筒状部材11の一端には、底蓋13がはめ込み固定されており、底蓋13と底部品12との間の空間は、通気穴131により、常に、外部と同一の大気圧が維持されている。また、底部品12が底蓋13に接触している状態で、底部品12から筒状部材11の他端側に、本外用組成物15が充填された状態で、筒状部材11の他端には、ポンプ部14がはめ込み固定されている(第1図および第2図)。なお、本例では、筒状部材11に、底蓋13とポンプ部14が、はめ込み固定されているが、この態様には限定されず、例えば、筒状部材11に、底蓋13とポンプ部14が、ねじ込み固定されていたり、これらの部材が一体成型されて、底上げ式ディスペンサー容器10が形成されていてもよい。
【0046】
底上げ式ディスペンサー容器10のボタン142を押し込むと、静止状態(例えば、初回の使用時に、何回か、ボタン142を、空間1422に向けて押し込むことにより、容器内の本外用組成物15を、ディスペンサー部141内に流入させて、静止状態とすることができる。以下の例において、同様である。)では、閉じている上弁1411(ボール弁であってもよい。以下の例において同様である。)が開いて、ディスペンサー部141内の本外用組成物15が、吐出口1421から吐出され、バネ1413の力により、ボタン142が復元する過程で、ディスペンサー部141内の内圧が減少し、下弁1412(ボール弁であってもよい。以下の例において同様である。)が開いて、容器内の本外用組成物15を、再び、ディスペンサー部141内に吸い上げて、再度、静止状態とすることができる。ここで、底上げ式ディスペンサー容器10においては、ポンプ部14には、通気機構が設けられておらず、気密性が保たれているために、ボタン142を押し込んだ下止状態から、静止状態に復元する過程で、底部品12とポンプ部14の間の容器空間に陰圧が生ずることとなる。その一方、底部品12と底蓋13の間の容器空間は、通気穴131により外部からの空気の流入がなされて、外部と同一の大気圧が保たれている。このため、上記の陰圧と大気圧により、底部品12は、底部から上部に向けて(第3図の矢印16の方向)、ボタン142の押し込みにより吐出した本外用組成物15の容積相当分、せり上がり、底部品12とポンプ部14の間の容器空間への空気の流入が妨げられることとなる。そして、底部品12と底蓋13の間の容器空間における大気圧により、この底部品12がせり上がった状態が保たれる。この過程を繰り返すことにより、底部品12とポンプ部14の間の容器空間への空気の流入を妨げつつ、徐々に底部品12をせり上げて、底上げ式ディスペンサー容器10において、本外用組成物15を使い切ることができる(第3図)。
【0047】
このように、底上げ式ディスペンサー容器10においては、本外用組成物15を、常に、空気を排除した状態で用いることが可能であり、例えば、本容器を振る等の外力を与えても、本外用組成物15中のカプセル粒子が、容器の内壁に強く当たることを回避することにより、本容器の使用に際してのカプセル粒子の破壊を抑制することができる。
【0048】
第4図〜第6図(第4図は、斜視図、第5図および第6図は、II−II’から矢印方向の断面を示した縦断面図である)は、容器内の本外用組成物の使用により、内容物である本外用組成物が外部に吐出されるたびに、容器内の落し蓋が、容器の下部に向けて褶動して下がり、容器の下部空間を、常に最小限に保ち、容器の使用に際して、容器内への空気流入を抑制することができる、ディスペンサー付き容器(以下、落し蓋式ディスペンサー容器ともいう)に関する図面である。
【0049】
落し蓋式ディスペンサー容器20は、一端が閉じており、他端が開放されている筒状部材21と、落し蓋22と、ポンプ部23と、からなる容器である。筒状部材21には、他端にポンプ部23を、はめ込み固定を行うことが可能な構造が設けられている。落し蓋22は、少なくも、外周円の形状が、筒状部材21の内壁の横断面形状に近似し、内周円の形状が、ディスペンサーチューブ2313の横断面形状に近似している、内周穴221付きの円板部材であり、本例では、内周穴221には、円板の一方に突出した凸構造222およびその支持部材223が設けられている。落し蓋22の外周円部224は、容器内壁に沿って褶動可能な形状および大きさであり、かつ、内周円部225は、ディスペンサーチューブ2313の外側面に沿って褶動可能な形状および大きさである。ポンプ部23の円筒部材21との接触部近傍には、落し蓋式ディスペンサー容器20内の、落し蓋22より上部における通気性を保つために、通気穴等の通気機構(図示せず)が設けられていることが好適である(ここに通気機構を設けない場合には、筒状部材21の他端近傍に、通気機構を設けることができる)。ポンプ部23におけるディスペンサー部231で用いられるディスペンサーチューブ2313は、通常のディスペンサーチューブと異なり、少なくとも、容易に曲げることができない程度の剛性を有し、かつ、落し蓋式ディスペンサー容器20において用いた場合、円筒部材21の一端の底部近傍まで届く程度の長さの長円筒部材であることが、落し蓋22を、本チューブ2313に貫通させた状態で、その内周穴221に沿って褶動させるために必要である。これ以外は、通常のディスペンサー容器において用いられるポンプ部に準じたものを用いることができる。
【0050】
上記のように、ポンプ部23に装着されたディスペンサー部231のディスペンサーチューブ2313には、落し蓋22が、その内周穴221を接して貫通した状態で装着されている。また、円筒部材21中には、本外用組成物24が注入されており、落し蓋22が、本外用組成物24面上に接する状態で、ポンプ部23が、円筒部材21の他端においてはめ込み固定されており、落し蓋22は、ディスペンサーチューブ2313と筒状部材21の内壁に沿って、上下間の空気と液体の移動を妨げた状態で自在に褶動することが可能である。また、落し蓋22の内周円部以外の部分とポンプ部23との空間は、通気機構(図示せず)により、常に、外部と同一の大気圧が維持されている。また、ディスペンサーチューブ2313の円筒部材21の一端の近傍には、本外用組成物24をディスペンサー内に、効率よく流入させるための凹部2314が設けられている(第4図および第5図)。なお、本例では、筒状部材21に、ポンプ部23が、はめ込み固定されているが、この態様には限定されず、例えば、筒状部材21に、ポンプ部23が、ねじ込み固定されていたり、これらの部材が一体成型されて、落し蓋式ディスペンサー容器20が形成されていてもよい。
【0051】
落し蓋式ディスペンサー容器20のボタン232を押し込むと、静止状態では、閉じている上弁(図示せず)が開いて、ディスペンサー部231内の本外用組成物24が、吐出口2321から吐出され、バネ(図示せず)の力により、ボタン232が復元する過程で、ディスペンサー部231内の内圧が減少し、下弁(図示せず)が開いて、容器内の本外用組成物24を、再び、ディスペンサー部231内に吸い上げて、再度、静止状態とすることができる。ここで、落し蓋式ディスペンサー容器20においては、少なくとも、落し蓋22の本容器20における最上部に位置の下部には、通気手段は設けられておらず、気密性が保たれているために、ボタン232を押し込んだ下止状態から静止状態に復元する過程で、ディスペンサーチューブ2313内から落し蓋22の下部の容器空間にかけて、陰圧が生ずることとなる。その一方、落し蓋22と本容器20の上部にかけての容器空間は、通気機構(図示せず)により、外部からの空気の流入がなされて、外部と同一の大気圧が保たれている。このため、上記の陰圧と大気圧により、落し蓋22は、上部から下部に向けて(第6図の矢印25の方向)、ボタン232の押し込みにより吐出した本外用組成物24の容積相当分、下降し、落し蓋22の下部の容器空間への空気の流入が妨げられることとなる。そして、落し蓋22と本容器20の上部の間の容器空間における大気圧により、この落し蓋22が下降した状態が保たれる。この過程を繰り返すことにより、落し蓋22と本容器20の下部の容器空間への空気の流入を妨げつつ、徐々に落し蓋22を下降させて、落し蓋式ディスペンサー容器20において、本外用組成物24を使い切ることができる(第6図)。
【0052】
このように、落し蓋式ディスペンサー容器20においては、本外用組成物24を、常に、空気を排除した状態で用いることが可能であり、例えば、本容器を振る等の外力を与えても、本外用組成物24中のカプセル粒子が、容器の内壁に強く当たることを回避することにより、本容器の使用に際してのカプセル粒子の破壊を抑制することができる。
【0053】
第7図〜第9図(第7図は、斜視図、第8図および第9図は、III −III ’から矢印方向の断面を示した縦断面図である)は、容器内の本外用組成物の使用により、内容物である本外用組成物が外部に吐出されるたびに、容器内に設けた内層(バック)が、内部容積を縮小して、容器の使用に際してのバック内への空気流入を抑制することができる、バック付き容器(以下、バック式ディスペンサー容器ともいう)に関する図面である。
【0054】
バック式ディスペンサー容器30は、口がねじ切りされている、容器内に内層が設けられている細口容器31と、細口容器のねじ切り口311に、ねじ込み固定が可能なねじキャップ部分321を有するポンプ部32、とからなる容器である。細口容器30は、外層312と内層313の二重構造となっており、外層312は、硬いプラスチックまたは金属素材で構成されており、内層313は、柔らかく、かつ、外層と312と容易に剥離する素材(例えば、ナイロン膜、ポリエチレン膜、ポリエチレン/アルミニウム/ポリエチレンのアルミ積層フィルム等)の薄膜で構成されている。また、外層312には、通気穴等の通気機構(図示せず)が設けられている(内層313には、このような通気機構は設けられておらず、内層313内部での気密性が保たれている。内層313は、ねじ切り口31の近傍の外層の内側において、溶着等により接着しており、この接着部314以外では、内層313と外層312は接着しておらず、内層313は、容易に外層312から剥離可能である。ポンプ部32には、ディスペンサー部323が装着されており、ポンプ部32には、内層313内の気密性を保つために、通常は設けられるべき通気機構が設けられていない。それ以外は、通常のディスペンサー容器において用いられるポンプ部に準じたものを、ポンプ部32として用いることができる。
【0055】
細口容器31内に、本外用組成物33が充填された状態で、細口容器のねじ切り口311に、ポンプ部32がねじ込み固定されることで、使用前の状態のバック式ディスペンサー容器30が構成される(第7図および第8図)。なお、本例では、細口容器31に、ポンプ部32が、ねじ込み固定されているが、この態様には限定されず、例えば、細口容器に、ポンプ部が、はめ込み固定されていたり、これらの部材が一体成型されて、バック式ディスペンサー容器が形成されていてもよい。
【0056】
バック式ディスペンサー容器30のボタン322を押し込むと、静止状態では、閉じている上弁(図示せず)が開いて、ディスペンサー部323内の本外用組成物33が、吐出口3221から吐出され、バネ(図示せず)の力により、ボタン322が復元する過程で、ディスペンサー部323内の内圧が減少し、下弁(図示せず)が開いて、容器内の本外用組成物33を、再び、ディスペンサー部323内に吸い上げて、再度、静止状態とすることができる。ここで、内層313においては、通気手段は設けられておらず、気密性が保たれているために、ボタン322を押し込んだ下止状態から静止状態に復元する過程で、内層内において陰圧が生ずることとなる。その一方、外層312には通気機構(図示せず)が設けられており、外層312と内層313の間においては、外部からの空気の流入により、外部と同一の大気圧が保たれている。このため、上記の陰圧と大気圧により、外層312はそのままの状態で、内層313のみが、剥離して、ボタン322の押し込みにより吐出した本外用組成物33の容積相当分、内側に向けて容積を縮め(第9図の矢印34方向)、その一方、内層313内への空気の流入が妨げられることとなる。そして、外層312と内層313の間の空隙における大気圧により、この内層313が縮み込んだ状態が保たれる。この過程を繰り返すことにより、内層313内への空気の流入を妨げつつ、徐々に、内層313は縮み込み、バック式ディスペンサー容器30において、本外用組成物33を使い切ることができる(第9図)。
【0057】
このように、バック式ディスペンサー容器30においては、本外用組成物33を、常に、空気を排除した状態で用いることが可能であり、例えば、本容器を振る等の外力を与えても、本外用組成物33中のカプセル粒子が、容器の内層に強く当たることを回避することにより、本容器の使用に際してのカプセル粒子の破壊を抑制することができる。
【0058】
第10図は、チューブ容器41を用いた実施態様(以下、ディスペンサー付きチューブ容器40という)である。
チューブ容器41は、外層412と、それに密着した内層413の二層構造であり、底部は、一方向に折り込まれた状態で圧着固定されることにより、強度を伴う圧着固定部414が形成されている。また、上記のポンプ部32と実質的に同一のディスペンサー付きのポンプ部42が、チューブ容器41にねじ込み固定されている。チューブ容器41の外層412の素材は、通常のチューブ容器として用い得る素材であれば特に限定されず、例えば、各種の樹脂、アルミラミネート、アルミ等が用いられ得るが、チューブ容器41が、使用に応じて撓むことを前提とするため、可撓性を有する素材を選択することが好ましい。また、内層413は、通常、薄膜であり、その素材は、特に限定されず、例えば、ナイロン膜、ポリエチレン膜、ポリエチレン/アルミニウム/ポリエチレンのアルミ積層フィルム等を用いることが可能であるが、外層412との組み合わせにより、所望の性質、例えば、気密性、恒温性、耐久性等を付与し得る素材であることが好適である。
【0059】
なお、本例において、チューブ容器41は、外層412と内層413の二層構造となっているが、かならずしも、この態様には限定されず、好ましくは可撓性を有する素材による一層構造であってもよい。
【0060】
バック式チューブ容器40のボタン422を押し込むと、静止状態では、閉じている上弁(図示せず)が開いて、ディスペンサー部(図示せず)内の本外用組成物が、吐出口4221から吐出され、バネ(図示せず)の力により、ボタン422が復元する過程で、ディスペンサー部内の内圧が減少し、下弁(図示せず)が開いて、容器内の本外用組成物を、再び、ディスペンサー部内に吸い上げて、再度、静止状態とすることができる。ここで、ディスペンサー部を含めて、ポンプ部42には、上弁または下弁が開いているときを除き、チューブ容器41の内部との通気手段は設けられておらず、気密性が保たれているために、ボタン422を押し込んだ下止状態から静止状態に復元する過程で、チューブ容器41内において陰圧が生ずることとなる。このため、チューブ容器41内への空気の流入が妨げられた状態で、上記の陰圧と大気圧により、ボタン422の押し込みにより吐出した本外用組成物の容積相当分、チューブ容器41の外層412と内層413が共に、圧着固定部414により形成されたチューブ面の正面(410)と背面(410’)方向から挟み込まれるように容積を縮めることとなる(第10図の矢印44・44’方向)。そして、ディスペンサー付きチューブ容器40の外部における大気圧により、チューブ容器41が縮み込んだ状態が保たれる。この過程を繰り返すことにより、チューブ容器41は、その内部への空気の流入が妨げられつつ、徐々に縮み込む状態を保って、本外用組成物41を使い切ることができる。
【0061】
このように、ディスペンサー付きチューブ容器40においても、本外用組成物を、常に、空気を排除した状態で用いることが可能であり、例えば、本容器を振る等の外力を与えても、本外用組成物中のカプセル粒子が、容器の内側に強く当たることを回避することにより、本容器の使用に際してのカプセル粒子の破壊を抑制することができる。
【0062】
なお、上述したすべての例に示した容器の素材は、透明、半透明または不透明のものを、目的に応じて選択することができる。容器を透明または半透明とすると、カプセル粒子の存在を、容器外部から、視覚的に楽しむことが可能となる。
【0063】
【実施例】
次に、本発明を実施例により、さらに具体的に説明する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。なお、以下の配合量・含有量の単位は、特に断わらない限り、配合・含有対象に対する質量%である。さらに出願後の手続補正により、実施例2,4,10は本発明の範囲外となった。
【0064】
本カプセル組成物の製造と評価1
下記の第1表に従って、カプセル組成物を製造した。
まず、水性溶媒パーツ(6〜10)を70℃に加熱し、プロペラミキサーを用いて250rpm で攪拌を行いつつ、70℃で融解した油性カプセルの内容組成物(1〜5)を送液ポンプを用いて、20m/min の速度で水性溶媒相内部に、同相の下部から注入した。注入終了後、攪拌速度を150rpm に減速し、室温まで冷却した後、中和剤パーツ(11)を添加して、カプセル組成物の試験品(実施例1〜4、比較例1,2)を得た。これらの試験品について、経時安定性と使用性、さらには粒子径について評価した(評価の結果も第1表に示した)。
【0065】
▲1▼経時安定性は、50℃および0℃で1ヶ月放置した後の状態を観察した。安定性の評価基準は以下の通りである。
○:外観の変化なし、
△:水相の白濁、あるいは合一またはクリーミングが若干認められる、
×:水相の白濁、あるいは合一またはクリーミングが顕著に認められる。
【0066】
▲2▼実使用試験
塗布した際のカプセルの堅さの評価(使用性)は、専門パネルによる官能試験により行なった。すなわち、20人の女性パネルの前腕部に試験品を塗布し、その塗布感覚を、下記の評価基準で評価を行った。
○:適度な粒子感を感じ、使用とともに肌へスムーズになじむと評価したパネルが、15人以上
△:適度な粒子感を感じ、使用とともに肌へスムーズになじむと評価したパネルが、6〜14人
×:適度な粒子感を感じ、使用とともに肌へスムーズになじむと評価したパネルが、5人以下
【0067】
▲3▼粒子径は、55mmφのシャーレに3gの試料を広げ、上部よりスケールと共にデジタルカメラで画像を取り込み、代表50個の粒子の粒子径をスケールから読み取り、平均値を計算した。
【0068】
【表1】
【0069】
同一の手法を用いて製造した結果、いずれの試料も0.1mm以上の高級アルコールで被覆されたカプセルが得られた。高級アルコールとして、ベヘニルアルコール(炭素原子数22)またはステアリルアルコール(炭素原子数18)を用いた実施例1〜3は、50℃1ヶ月後においてもカプセルの形状に変化は無かったが、セチルアルコール(炭素原子数16)を用いた実施例4は、高温環境においてのみ、粒子が液状化しクリーミングを生じた。また、高級アルコール(ベヘニルアルコール)が内容組成物(第1表の1〜5が内容組成物パーツ)に対して5%以下である比較例1は、製造時においてカプセルの崩壊を生じやすく、さらに使用した際に、粒子感がほとんど感じられなかった。高級アルコール(ベヘニルアルコール)が、内容組成物の40%を越えた比較例2は、安定性は良好であったものの、粒子硬度が高くなりすぎ、肌状で粒子が余りに崩壊しにくく、スクラブ製品としての使用を仮定しても、使用感触が著しく悪化していた。
【0070】
なお、実施例3は、内容組成物中の高級アルコール含量が比較的大きい例であるが、これは肌に塗布した際、粒子感が長く維持され、顆粒によるマッサージ効果が認められた。
【0071】
本カプセル組成物の製造と評価2
次に、第2表に従って、カプセル組成物を製造した。なお、第2表に示した成分のうち、1〜13が内容組成物パーツであり、14〜18が水性溶媒パーツであり、19〜21が中和剤パーツである。以下の各実施例の本外用組成物は、上記実施例1〜4の製造方法に準じて、70℃に加温した水性溶媒パーツに、70℃に加温して融解した内容組成物パーツを、水性溶媒パーツの下側から、攪拌しつつ注入して、同じく攪拌しつつ室温まで冷却して、所望する各本外用組成物を得た。注入条件、攪拌条件は、上記実施例1〜4と同様の条件で行った。
【0072】
【表2】
【0073】
a)実施例5に示す処方に従い、シリコーン系油分をカプセル化したヘアエッセンスを製造した。この実施例5の本外用組成物は、シリコーン油が、安定にカプセル化されており、経時安定性も良好であった(第2表に示すように、上記の経時安定性試験▲1▼の評価は○であった)。さらに、20名の女性パネルの毛髪に、試験品を塗布して、洗い流した際の使用感触を、下記の評価基準で評価した。
○:毛髪がみずみずしくなり、さらに手触りが、なめらかになったと評価したパネルが、15人以上
△:毛髪がみずみずしくなり、さらに手触りが、なめらかになったと評価したパネルが、6〜14人
×:毛髪がみずみずしくなり、さらに手触りが、なめらかになったと評価したパネルが、5人以下
【0074】
製品評価結果より明らかなように、実施例5のヘアエッセンスは、毛髪に塗布する際に、水性溶媒が先に毛髪に接触することにより、毛髪に水分を与え、さらにカプセル化されたシリコーン油が毛髪にコートされて、毛髪のダメージを軽減する効果が認められた。
【0075】
b)実施例6の処方に従い、揮散性シリコーン油分をカプセル化したメーククレンジングを製造した。この実施例6のメーククレンジングは、揮散性シリコーン油が安定にカプセル化され、経時安定性も良好であった(第2表に示すように、上記の経時安定性試験▲1▼の評価は○であった)。さらに、20名の女性パネルに、通常のファンデーションを用いて、顔面をメークアップさせ、メーク2時間後に、試験品を塗布してマッサージを行い、メーク落ちを下記の評価基準で評価した。
○:メーク落ちが良好であったと評価したパネルが、15人以上
△:メーク落ちが良好であったと評価したパネルが、6〜14人
×:メーク落ちが良好であったと評価したパネルが、5人以下
【0076】
製品評価結果より明らかなように、実施例6のメーククレンジングは、使用に際してカプセル化された揮発性シリコーン油が肌上で逐次放出され、メーク汚れを浮かせる機能が認められた。
【0077】
c)実施例7の処方に従い、固形油分をカプセル化したマッサージジェルを製造した。この実施例7のマッサージジェルは、固形油分をカプセル化することで、油状カプセル自体の硬度が高められており、経時安定性も良好であった(第2表に示すように、上記の経時安定性試験(1)(丸付き数字の代用)の評価は○であった)。さらに、20名の女性パネルに、試験品を塗布してマッサージを行い、そのマッサージ効果を、下記の評価基準で評価した。
○:粒子によるマッサージ効果が十分感じられたと評価したパネルが、15人以上
△:粒子によるマッサージ効果が十分感じられたと評価したパネルが、6〜14人
×:粒子によるマッサージ効果が十分感じられたと評価したパネルが、5人以下
【0078】
製品評価結果より明らかなように、実施例7のマッサージジェルは、油性カプセルが、肌上で適度な硬度のスクラブ剤として機能し、マッサージ効果を増大させることが認められた。
【0079】
d)実施例8〜11の処方に従い、油溶性薬剤(ビタミンEアセテート)をカプセル化したスキンローションを製造した。これら実施例8〜11のスキンローションは、油溶性薬剤が安定にカプセル化され、経時安定性も良好であった(第2表に示すように、上記の経時安定性試験▲1▼の評価は○であった)。さらに、20名の女性パネルに、試験品を塗布し、肌に対する効果を下記の評価基準で評価した。
○:みずみずしさとしっとり感が両方感じられたと評価したパネルが、15人以上
△:みずみずしさとしっとり感が両方感じられたと評価したパネルが、6〜14人
×:みずみずしさとしっとり感が両方感じられたと評価したパネルが、5人以下
【0080】
製品評価結果より明らかなように、実施例8〜11のスキンローションは、肌上に塗布すると、肌を水性溶媒でなじませることにより、肌をみずみずしくした後に、薬剤を含んだ油性カプセルが崩壊し、油分によるしっとり感を与えることが認められた。
【0081】
【発明の効果】
本発明により、皮膚に使用した際、皮膜材による違和感がなく、使用感触に優れた油性カプセルとその簡便な製造手段が提供され、さらにこの油性カプセルを用いることにより、使用感や効果感を向上させた外用組成物が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】底上げ式ディスペンサー容器の斜視図である。
【図2】底上げ式ディスペンサー容器の使用前の状態の断面図である。
【図3】底上げ式ディスペンサー容器の使用後の状態の断面図である。
【図4】落し蓋式ディスペンサー容器の斜視図である。
【図5】落し蓋式ディスペンサー容器の使用前の状態の断面図である。
【図6】落し蓋式ディスペンサー容器の使用後の状態の断面図である。
【図7】バック式ディスペンサー容器の斜視図である。
【図8】バック式ディスペンサー容器の使用前の状態の断面図である。
【図9】バック式ディスペンサー容器の使用後の状態の断面図である。
【図10】ディスペンサー付きチューブ容器の斜視図である。
Claims (7)
- 油性成分が、平均粒子径100μm以上の油性カプセルとして水性溶媒中に分散しているカプセル含有組成物であって、(A)油性カプセルの皮膜が、炭素原子数が16以上の高級アルコール及びグリセリン脂肪酸エステルエイコサン二酸縮合物からなる群から選ばれる1種又は2種以上の成分からなり、当該成分はベヘニルアルコールを必ず含んでカプセルの組成物の5〜40質量%含有され、かつ、(B)水性溶媒に水溶性高分子が含有されている、カプセル含有外用組成物。
- カプセル中に、油性着色成分を含有する、請求項1に記載のカプセル含有外用組成物。
- カプセル中に、極性油を含有する、請求項1又は2に記載のカプセル含有外用組成物。
- カプセル中に、シリコーン油を含有する、請求項1〜3のいずれかの請求項記載のカプセル含有外用組成物。
- 水溶性高分子の全部または一部が、アルキル変性カルボキシビニルポリマーである、請求項1〜4のいずれかの請求項記載のカプセル含有外用組成物。
- 融点を超える温度に調整して液状としたカプセルの組成物を、その融点を超える温度に調整した水性溶媒中に、攪拌下で導入し、この水性溶媒とカプセルの組成物の混合物を、攪拌下で、さらに室温まで冷却して、水性溶媒中に油性カプセルを形成させて、カプセル含有組成物を製造する、請求項1〜5のいずれかの請求項記載のカプセル含有外用組成物の製造方法。
- 請求項1〜5のいずれかの請求項記載のカプセル含有外用組成物を配合してなる、外用組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001260352A JP4798899B2 (ja) | 2001-08-29 | 2001-08-29 | カプセル含有外用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001260352A JP4798899B2 (ja) | 2001-08-29 | 2001-08-29 | カプセル含有外用組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003073230A JP2003073230A (ja) | 2003-03-12 |
JP4798899B2 true JP4798899B2 (ja) | 2011-10-19 |
Family
ID=19087571
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001260352A Expired - Lifetime JP4798899B2 (ja) | 2001-08-29 | 2001-08-29 | カプセル含有外用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4798899B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101681073B1 (ko) | 2015-06-24 | 2016-12-02 | 주식회사 나우코스 | 리피드 캡슐 함유 화장료 조성물 및 이의 제조방법 |
WO2018212223A1 (ja) | 2017-05-19 | 2018-11-22 | 株式会社 資生堂 | 水中油型乳化組成物 |
WO2018212222A1 (ja) | 2017-05-19 | 2018-11-22 | 株式会社 資生堂 | 水中油型乳化化粧料 |
Families Citing this family (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005036001A (ja) * | 2003-07-03 | 2005-02-10 | Shiseido Co Ltd | 油性粒子を含有する外用組成物 |
DE10357639A1 (de) * | 2003-08-27 | 2005-03-24 | Beiersdorf Ag | Kosmetische und/oder dermatologische Kapsel |
EP1660023B1 (de) * | 2003-08-27 | 2009-01-07 | Beiersdorf AG | Kapsel deren kapselhülle bei topischer anwendung nicht mehr gesondert wahrnehmbar ist |
JP2007503417A (ja) * | 2003-08-27 | 2007-02-22 | バイヤースドルフ・アクチエンゲゼルシヤフト | 局部適用のための球状化粧品製剤 |
JP4704672B2 (ja) * | 2003-10-14 | 2011-06-15 | 花王株式会社 | 単分散固体微粒子の製造法 |
US8075910B2 (en) | 2004-05-20 | 2011-12-13 | Pbm Pharmaceuticals, Inc. | Oral compositions comprising edible oils and vitamins and/or minerals and methods for making oral compositions |
CN1980634B (zh) * | 2004-07-02 | 2010-11-24 | 株式会社资生堂 | 含有油性粒子的外用组合物 |
JP5088766B2 (ja) * | 2005-03-15 | 2012-12-05 | 株式会社 資生堂 | 油の微細分散組成物 |
WO2007029299A1 (ja) * | 2005-09-05 | 2007-03-15 | Shiseido Company, Ltd. | セルフタンニング化粧料 |
KR100787328B1 (ko) * | 2006-05-11 | 2007-12-18 | (주)아모레퍼시픽 | 마크로 크기의 지질 캡슐 입자를 갖는 에멀젼 조성물 및이를 이용한 피부 화장료 조성물 |
US20070286824A1 (en) * | 2006-06-07 | 2007-12-13 | Thomas Elliot Rabe | Bleed-resistant colored microparticles and skin care compositions comprising them |
JP4964739B2 (ja) * | 2007-10-31 | 2012-07-04 | 株式会社 資生堂 | 毛髪化粧料 |
JP5472785B2 (ja) * | 2009-03-04 | 2014-04-16 | 三粧化研株式会社 | カプセル入り化粧料 |
KR101501027B1 (ko) * | 2014-06-16 | 2015-03-12 | (주)연우 | 캡슐 토출용 펌프 용기 |
CN110812279A (zh) * | 2018-08-08 | 2020-02-21 | 株式会社资生堂 | 水包油型乳化组合物以及包含其的化妆品 |
JP7365030B2 (ja) * | 2018-11-09 | 2023-10-19 | 東洋ビューティ株式会社 | 液状化粧料 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0778008B2 (ja) * | 1991-05-27 | 1995-08-23 | 株式会社太平洋 | 油性物質を含有するゲル状化粧料及びその製造方法 |
JP3202266B2 (ja) * | 1991-08-21 | 2001-08-27 | 王子製紙株式会社 | マイクロカプセルの製造方法 |
JPH07267816A (ja) * | 1994-03-28 | 1995-10-17 | Tsumura & Co | カプセルおよび該カプセルを含有することを特徴とする皮膚外用剤ならびに該カプセルの製造方法 |
JPH08175932A (ja) * | 1994-12-21 | 1996-07-09 | Sansho Kaken Kk | ファンデーション化粧品 |
JP3589781B2 (ja) * | 1996-04-01 | 2004-11-17 | 株式会社資生堂 | ディスペンサー付き可撓性容器 |
JPH1024258A (ja) * | 1996-07-11 | 1998-01-27 | Kao Corp | 容器入り化粧料 |
AU4775400A (en) * | 1999-05-25 | 2000-12-12 | Sol-Gel Technologies Ltd. | A method for obtaining photostable sunscreen compositions |
-
2001
- 2001-08-29 JP JP2001260352A patent/JP4798899B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101681073B1 (ko) | 2015-06-24 | 2016-12-02 | 주식회사 나우코스 | 리피드 캡슐 함유 화장료 조성물 및 이의 제조방법 |
WO2018212223A1 (ja) | 2017-05-19 | 2018-11-22 | 株式会社 資生堂 | 水中油型乳化組成物 |
WO2018212222A1 (ja) | 2017-05-19 | 2018-11-22 | 株式会社 資生堂 | 水中油型乳化化粧料 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003073230A (ja) | 2003-03-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4798899B2 (ja) | カプセル含有外用組成物 | |
US6045823A (en) | Process for producing solid anhydrous composition, and pharmaceutical and cosmetic products comprising same | |
CN104606080A (zh) | 可喷雾的皮肤保护制剂及其使用方法 | |
JP5732165B1 (ja) | うるおい補給用スティック状化粧料 | |
WO2001013864A1 (fr) | Composition de poudre a base d'eau, procede de fabrication, et preparation cosmetique renfermant ladite composition | |
FR2660554A1 (fr) | Composition cosmetique ou dermo-pharmaceutique aqueuse contenant en suspension des spherouides hydrates d'une substance lipidique hydrophile. | |
WO2010086948A1 (ja) | 液状化粧料 | |
JP4160264B2 (ja) | 半透明または透明な化粧料 | |
JP7455126B2 (ja) | 油性化粧料 | |
JP2008019248A (ja) | 微小カプセルの油性物質分散液、内包済微小カプセルの油性物質分散液及びそれらを含有する化粧料 | |
JP7229914B2 (ja) | 水中油型乳化化粧料 | |
JP5088766B2 (ja) | 油の微細分散組成物 | |
JP7234107B2 (ja) | 水中油型乳化組成物 | |
JP4955167B2 (ja) | 水中油型固形化粧料 | |
JP2019131538A (ja) | 油性皮膚外用剤または油性化粧料 | |
JP4365467B2 (ja) | ポンプ付容器 | |
JP2017171586A (ja) | 化粧品 | |
CN115363969A (zh) | 水包油型化妆品 | |
WO2021020352A1 (ja) | 固形化粧料 | |
JP5536721B2 (ja) | 油の微細分散組成物 | |
JP2004002283A (ja) | 二層型化粧料 | |
JP3534268B2 (ja) | 粉末配合化粧料 | |
JP2017214313A (ja) | 水中油型乳化組成物 | |
JP2001278741A (ja) | カプセル配合化粧料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070910 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090218 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100525 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100723 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100928 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101119 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110125 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110531 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110713 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110802 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110802 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4798899 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |