JP2003073230A - カプセル含有組成物、および、これを用いた外用組成物 - Google Patents

カプセル含有組成物、および、これを用いた外用組成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】皮膚に使用した際、皮膜材による違和感がな
く、使用感触に優れた油性カプセル組成物とその簡便な
製造手段を見出し、さらにそれを用いることにより、使
用感や効果感を向上させた外用組成物を提供すること。 【解決手段】油性成分がカプセルの内容組成物として、
平均粒子径が100μm 以上の油性カプセルとしてカプ
セル化された状態で、水性溶媒中に分散しているカプセ
ル含有組成物であって、(A)カプセルの内容組成物
に、融点が45〜75℃の両親媒性物質が、カプセルの
内容組成物の5〜40質量%含有され、かつ、(B)水
性溶媒に水溶性高分子が含有されている、簡便に製造可
能なカプセル含有組成物を提供し、さらにこのカプセル
含有組成物を用いた外用組成物を提供することにより、
上記の課題を解決し得ることを見出した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧料等の外用組
成物に用いることが可能な、目視可能な大きさの油性カ
プセルを含有する、カプセル含有組成物に関する発明で
ある。
【0002】
【従来の技術】固体、液体あるいは気体状の物質を、ゼ
ラチン、コラーゲン等の高分子物質の薄膜で被覆し、そ
れら内包物を外部環境から隔離したり、徐々に放出させ
たりするような機能を有する形態として、油性カプセル
やマイクロカプセルが知られており、これらを利用した
製品は、食品、医薬品、印刷等の分野において、すでに
実用化されている。
【0003】最近、化粧品やトイレタリー分野において
も、このようなカプセルを用いた新規な形態の製品が注
目されている。しかしながら、カプセルの皮膜材として
用いられる高分子物質が、使用時に肌上に残存すること
により、違和感や異物感を与えることがあり、化粧水や
クリーム等の基礎化粧品への、マイクロカプセル等の配
合はあまり見られない。一方、クレンジング製品やマッ
サージ製品などにおいては、顆粒を配合し、洗浄やマッ
サージ効果を高める試みがなされている。例えば、特公
平5−7362号は、球状の水素添加ホホバ油を用いた
顆粒に関する技術であり、肌上で使用する際の摩擦によ
り破損しない程度の硬度を有する顆粒を用いた例である
が、顆粒を所望の硬度に調整することに困難が伴う。ま
た、特公平4−39444号では、水に不溶の粉体を、
非水溶性結合剤で造粒した顆粒が記載されている。これ
は、使用途中に顆粒の大きさが徐々に小さくなり洗浄及
びマッサージ開始時から終了時まで、心地好く使用でき
るという利点があるが、用いる粉体粒子が不定形であ
り、使用感触の点で課題が認められる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、油性カ
プセルやマイクロカプセルは油溶性の薬剤などを安定に
内包することができる点で化粧料に新たな機能を付与し
得るものである反面、皮膜材である高分子物質による異
物感に課題があった。一方、顆粒は適度な硬度に調整す
ることで洗浄やマッサージ効果を高める点で消費者ニー
ズに適合したものであるものの、硬度調整、形態制御に
課題があった。したがって、本発明の目的は、皮膚に使
用した際、皮膜材による違和感がなく、使用感触に優れ
た油性カプセル組成物とその簡便な製造手段を見出すこ
とにあり、さらにそれを用いることにより、使用感や効
果感を向上させた化粧料等の外用組成物を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意研究した結果、水性溶媒を連続相
とし油性成分をカプセル化して分散した系において、油
性成分として、常温で固体状の両親媒性物質を含有さ
せ、水溶性高分子で水性溶媒を増粘することにより、油
性成分をカプセル化することが可能であり、かつ、安定
に保持できることを見出した。このようなカプセル含有
組成物は、肌に塗布しても異物感を伴わず、さらに、カ
プセルの内容組成物の組成を調節することにより、カプ
セルの硬度を調整することができることを見出し、本発
明を完成するに至った。
【0006】また、このようなカプセル含有組成物は、
カプセル粒子の平均粒子径が100μm と、通常の乳化
粒子に比べると巨大で、目視可能であり、いわば、「乳
化粒子が見える乳液」ともいえる外観を有し、視覚的に
も斬新で美しくすることが可能となる。
【0007】すなわち、本発明者は、本願において、油
性成分がカプセルの内容組成物(以下、内容組成物とも
いう)として、平均粒子径が100μm 以上の油性カプ
セルとしてカプセル化された状態で、水性溶媒中に分散
しているカプセル含有組成物であって、(A)カプセル
の内容組成物に、融点が45〜75℃の両親媒性物質
が、カプセルの内容組成物の5〜40質量%含有され、
かつ、(B)水性溶媒に水溶性高分子が含有されてい
る、カプセル含有組成物(以下、本カプセル組成物とも
いう)を提供する。
【0008】本カプセル組成物は、代表的には、融点を
超える温度に調整して液状とした内容組成物を、その融
点を超える温度に調整した水性溶媒中に、攪拌下で導入
し、この水性溶媒と内容組成物の混合物を、攪拌下で、
さらに室温まで冷却して、水性溶媒中に内容組成物の油
性カプセルを形成させることにより製造することができ
る。かかる製造方法は、本願において、本発明に係わる
本カプセル組成物の製造方法(以下、本製造方法ともい
う)として、提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を説
明する。本カプセル組成物は、1.カプセルとして存在
する内容組成物と、2.これを分散させるための水性溶
媒からなる組成物である。
【0010】1.内容組成物 内容組成物は、少なくとも、融点が45〜75℃の両親
媒性物質が含有される油性組成物である。両親媒性物質
とは、界面活性を有するが、それ自体は疎水性が強く、
一般の界面活性剤ほど強い界面活性を有さないものを指
し、具体的には、ベヘニルアルコール、ステアリルアル
コール、セチルアルコール等の高級アルコール;ベヘニ
ン酸、ステアリン酸、パルミチン酸等の高級脂肪酸;グ
リセリンモノステアレート、グリセリンジステアレー
ト、ベヘン酸エイコサン二酸等のグリセリド;グリセロ
ールモノステアリルエーテル等のグリセロールモノアル
キルエーテル等が例示される。
【0011】油性組成物中に含有させる両親媒性物質
は、内容組成物を構成する他の油性成分と共に、一旦混
合溶解して、後述する水性溶媒中で液状の油性粒子を形
成させた後、冷却して、両親媒性物質のみを析出させ
て、油性粒子を包埋するカプセル皮膜とすることを目的
として、内容組成物中に配合する成分である。このよう
な機能を発揮するには、内容組成物と水性溶媒の混合溶
解段階における温度では、液状であることが必要であ
り、かつ、冷却後における温度(製品の使用環境におけ
る温度であるから、常温である)では固体状となること
が必要である。具体的には、用いる両親媒性物質の融点
は、45〜75℃であることが好適であり、特に好適に
は50〜75℃である。かかる融点が45℃未満である
と、製品の使用環境においてカプセル皮膜が融解してし
まう可能性が生じ、同75℃を超えると、外用組成物を
調製する際の水相と油相の混合融解の標準的な温度(7
5℃)を超えた温度で、混合融解を行わなければなら
ず、煩雑であり、他の含有成分を高温劣化させてしまう
可能性が生じることとなる。このような条件を満たす両
親媒性物質としては、好適には、炭素原子数が16以上
の高級アルコール、特に好適には、炭素原子数が18以
上の高級アルコールが挙げられる。また、アルキル鎖に
分岐構造を持たない直鎖高級アルコールであり、かつ、
不飽和結合が認められない高級アルコールであることが
好適である。このような、直鎖飽和高級アルコールとし
て、具体的には、セチルアルコール(炭素原子数1
6)、ステアリルアルコール(炭素原子数18)、ベヘ
ニルアルコール(炭素原子数22)等を挙げることがで
きる。これらの中では、特に、粒子の高温での融解を可
能な限り抑制し、かつ、汎用性が認められるという点に
おいて、ベヘニルアルコールを選択することが好適であ
る。
【0012】なお、上記の高級アルコール等の両親媒性
物質は、1種類のみを選択して、内容組成物中に含有さ
せることも可能であるが、必要に応じて2種類の両親媒
性物質を組み合わせて内容組成物に含有させて用いても
よい。
【0013】内容組成物における、上記の条件を満たす
両親媒性物質の含有量は、選択した両親媒性物質の内容
や企図する具体的な製品形態等に応じて自由に選択する
ことができるが、少なくとも上限は内容組成物の40質
量%であり、下限は同5質量%であることが好適であ
る。この含有量が内容組成物の40質量%を超えると、
形成されるカプセル皮膜が固くなり過ぎ、例えば、外用
組成物として用いた場合の使用感触が悪化するために好
ましくない。また、内容組成物の5質量%未満では、カ
プセルの皮膜材として機能し難くなり好ましくない。な
お、内容組成物に対する両親媒性物質の含有量が多くな
ると、カプセルが硬くなる傾向があるので、製品形態と
して、カプセルの粒子感触を積極的に生かす形態(スク
ラブ的な使用形態)とする場合は、内容組成物における
両親媒性物質の含有量を、内容組成物の10〜40質量
%程度とすることが好適である場合が多い。また、カプ
セルの粒子感触を積極的には生かさない形態における、
内容組成物に対する両親媒性物質の含有量は、内容組成
物の5〜30質量%程度とすることが好適である場合が
多い。
【0014】内容組成物において含有させる、上記の条
件を満たす両親媒性物質以外の油性成分としては、通
常、化粧料等の外用組成物において用いられ得る、液状
油分、固形油分、シリコーン油または水に難溶性の成分
を挙げることができる。
【0015】例えば、液体油分としては、アマニ油、ツ
バキ油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク
油、オリーブ油、アボガド油、サザンカ油、ヒマシ油、
サフラワー油、キョウニン油、シナモン油、ホホバ油、
ブドウ油、ヒマワリ油、アルモンド油、ナタネ油、ゴマ
油、小麦胚芽油、米胚芽油、米ヌカ油、綿実油、大豆
油、落花生油、茶実油、月見草油、卵黄油、牛脚脂、肝
油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリ
イソパルミチン酸グリセリン等を挙げることができる。
【0016】液体または固体の油分としては、ヤシ油、
パーム油、パーム核油等があり、固体油脂としては、カ
カオ脂、牛脂、羊脂、豚脂、馬脂、硬化油、硬化ヒマシ
油、モクロウ、シアバター等を挙げることができる。
【0017】ロウ類としては、ミツロウ、キャンデリラ
ロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボ
タロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、
還元ラノリン、硬質ラノリン、カポックロウ、サトウキ
ビロウ、ホホバロウ、セラックロウ等を挙げることがで
きる。
【0018】エステル油としては、オクタン酸セチル等
のオクタン酸エステル、トリ−2−エチルヘキサエン酸
グリセリン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリ
スリット等のイソオクタン酸エステル、ラウリン酸ヘキ
シル等のラウリン酸エステル、ミリスチン酸イソプロピ
ル、ミリスチン酸オクチルドデシル等のミリスチン酸エ
ステル、パルミチン酸オクチル等のパルミチン酸エステ
ル、ステアリン酸イソセチル等のステアリン酸エステ
ル、イソステアリン酸イソプロピル等のイソステアリン
酸エステル、イソパルミチン酸オクチル等のイソパルミ
チン酸エステル、オレイン酸イソデシル等のオレイン酸
エステル、アジピン酸ジイソプロピル等のアジピン酸ジ
エステル、セバシン酸ジエチル等のセバシン酸ジエステ
ル、リンゴ酸ジイソステアリル等を挙げることができ
る。
【0019】炭化水素油としては、流動パラフィン、オ
ゾケライト、スクワラン、スクワレン、プリスタン、パ
ラフィン、イソパラフィン、セレシン、ワセリン、マイ
クロクリスタリンワックス等を挙げることができる。
【0020】シリコーン油としては、ジメチルポリシロ
キサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイド
ロジェンポリシロキサン等の鎖状シリコーン、オクタメ
チルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタ
シロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の
環状シリコーン、アミノ変性シリコーン油、ポリエーテ
ル変性シリコーン油、カルボキシ変性シリコーン油、ア
ルキル変性シリコーン油、アンモニウム塩変性シリコー
ン油、フッ素変性シリコーン油、トリメチルシロキシケ
イ酸等の3次元網目構造形成し得るシリコーン樹脂、高
重合ジメチルポリシロキサン、高重合メチルフェニルシ
ロキサン、高重合メチルビニルポリシロキサン等の高重
合メチルポリシロキサン、高重合アミノ変性メチルポリ
シロキサン等を挙げることができる。
【0021】さらに、ステロール類、パラメトキシケイ
皮酸オクチル、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフ
ェノン等の紫外線吸収剤、ビタミンA及びその誘導体、
ビタミンD及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導
体、ビタミンK及びその誘導体等のビタミン類、動植物
抽出物、油溶性薬剤、色素、香料等を、内容組成物にお
いて含有させる油分とすることができる。また、ビタミ
ンC、アルブチン等の水溶性薬物の結晶の表面を疎水化
処理したものを、油分に分散して含有させることもでき
る。
【0022】これらの油分は、具体的な目的に応じて、
1種または2種以上を組み合わせて、内容組成物に含有
させることができる。例えば、これらの油分のなかで、
トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリンやテトラ−2−
エチルヘキサン酸ペンタエリスリット等の極性油分を用
いることにより、本カプセル組成物を外用組成物として
用いた場合に、油性カプセルの存在による肌なじみの良
さと共に、しっとり感を付与することが可能である。
【0023】また、油分として、シリコーン油を用いる
ことにより、本カプセル組成物を外用組成物として用い
た場合に、油性カプセルの存在による肌なじみの良さと
共に、しっとり感やすべすべ感を付与することができ
る。
【0024】さらに油分として、油溶性染料(赤色22
5等)、有機顔料(橙色204号、赤色202号等)、
色素(橙色205号、黄色4号、青色1号等)のレーキ
(ジルコニウム、バリウム、アルミニウム等とのレー
キ)、天然色素(クロロフィル、β−カロチン等)、黄
酸化鉄、赤酸化鉄、黒酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛等
無機の顔料粉末の表面を疎水化処理した疎水化処理無機
顔料等の油性着色成分を加えることにより、油性カプセ
ルを所望する色彩に着色することが可能であり、本カプ
セル組成物に色彩による斬新性を付与することが可能と
なる。また、油分として、油溶性薬剤を加えることによ
り、かかる薬剤が発揮すべき薬効を、本カプセル組成物
において付与することが可能であり、薬剤の徐放性や経
時的な安定性を実現することが可能となる。
【0025】このようにして、内容組成物には、上記配
合範囲で、上記の条件を満たす高級アルコール等の両親
媒性物質および他の油性成分を含有させることができ
る。 2.水性溶媒 水性溶媒中には、少なくとも、かかる水性溶媒を増粘さ
せることが可能な水溶性高分子を含有させることが、上
記の本カプセル組成物を油性カプセルとしての形態で分
散させる上で必要である。
【0026】かかる水溶性高分子としては、例えば、ア
ラビアゴム、トラガカントガム、ガラクタン、キャロブ
ガム、グァーガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチ
ン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコ
ロイド(褐藻エキス)等の植物系高分子、デキストラ
ン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子、
コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物
系高分子、メチルセルロース、ニトロセルロース、エチ
ルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウ
ム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチル
セルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末
等のセルロース系高分子、アルギン酸ナトリウム、アル
ギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系
高分子、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエー
テル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマ
ー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー等のビニル
系高分子、ポリオキシエチレン系高分子、ポリオキエチ
レンポリオキシプロピレン共重合体系高分子、ポリアク
リル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアク
リルアミド等のアクリル系高分子、ポリエチレンイミ
ン、カチオンポリマー、ベントナイト、ケイ酸アルミニ
ウムマグネシウム、ラポナイト、ヘクトライト、無水ケ
イ酸等の無機系水溶性高分子等を挙げることができる。
【0027】具体的な目的に応じて、1種または2種以
上を組み合わせて、内容組成物に含有させることができ
る。なお、これらの水溶性高分子のうち、アルキル変性
カルボキシビニルポリマーは、界面活性を有しており、
巨大粒子の凝集合一化を防止する作用を兼ね備えるため
に、特に好適な水溶性高分子として、本発明において選
択され得る。アルキル変性カルボキシビニルポリマー
は、アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体で、例え
ばCARBOPOL 1342 、PEMULEN TR-1、PEMULEN TR-2(BF G
oodrich 社)の商品名で知られているものが挙げられ
る。
【0028】水性溶媒中における、水溶性高分子の含有
量は、選択する水溶性高分子の種類、企図する増粘の程
度等によって異なるもので、特に限定はされないが、例
えば、アルキル変性カルボキシビニルポリマーを選択す
る場合には、水性溶媒に対して好適には0.01〜1.
0質量%、特に好適には同0.05〜0.5質量%の範
囲で含有させることができる。
【0029】その他、水性溶媒中には、一般的な水性溶
媒、具体的には、水、エタノール、グリセリン、ジプロ
ピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の他
に、具体的な目的に応じて、他の水溶性成分、例えば、
アルブチン、アスコルビン酸およびその誘導体、トラネ
キサム酸およびその誘導体等の水溶性薬剤、紫外線吸収
剤、キレート剤、pH調整剤、防腐剤、色素、香料等を
含有させることができる。このようにして、本カプセル
組成物において用いる水性溶媒が提供される。
【0030】3.本カプセル組成物の製造 本カプセル組成物は、代表的には、融点を超える温度に
調整して液状とした内容組成物を、その融点を超える温
度に調整した水性溶媒中に、攪拌下で導入し、この水性
溶媒と内容組成物の混合物を、攪拌下で、さらに室温ま
で冷却して、水性溶媒中に内容組成物の油性カプセルを
形成させることにより製造することができる。
【0031】内容組成物は、上記のように、その融点を
超える温度、一般的には70℃前後で融解させ、液状と
して、その温度と実質的に同一の温度に調製した水性溶
媒に攪拌下で導入する。
【0032】攪拌は、比較的低速、具体的には、10〜
1500rpm 、好適には、20〜300rpm 程度の回転
数で、プロペラ、バドルミキサー等を用いて行うことが
できる。また、水性溶媒への内容組成物の導入は、例え
ば、送液ポンプ等の注入手段を用いて、内容組成物を水
性溶媒へ、好適には、水性溶媒の下部から直接注入する
ことにより行うことができる。かかる注入を水性溶媒の
上部から行うと、直ちに油性成分の浮上分離が生じ、粒
子系の均一な、油性粒子を形成することが困難となる。
【0033】このようにして、攪拌下で、水性溶媒中に
内容組成物を導入することで、水性溶媒中に、内容組成
物の液状の粒子を形成させることができる。なお、本カ
プセル組成物における水性溶媒と内容組成物の質量比
は、企図する本カプセル組成物における油性カプセルの
単位容積当りの密度に応じて、自由に選択することが可
能であるが、一般的には、質量比で水性溶媒:内容組成
物=0.1:99.9〜40:60程度であり、さらに
好ましくは0.1:99.9〜25:75である。
【0034】次に、この水性溶媒と内容組成物の混合物
を、攪拌下で、さらに室温まで冷却することにより、前
述したように、その融点温度以下となった油性粒子中の
高級アルコール等の両親媒性物質が、粒子表面に析出す
る。これにより、所望する、平均粒子系が100μm 以
上の油性カプセル膜が、水性溶媒中に形成され、本カプ
セル組成物を製造することができる。
【0035】4.本外用組成物 本カプセル組成物の最も好適な応用の態様として、本カ
プセル組成物を用いた外用組成物(本外用組成物)を挙
げることができる。
【0036】本外用組成物は、例えば、化粧料(頭皮頭
髪化粧料を含む)、皮膚外用剤として用いられ得る、人
間や動物の外皮において、塗布や噴霧を行って使用する
ことが可能な組成物である。
【0037】まず、本カプセル組成物を構成する、内容
組成物と水性溶媒における、それぞれの含有成分を、本
発明の効果を損なわない範囲で吟味して用いることで、
所望する外用組成物を得ることができる。このような場
合は、水性溶媒中に、細かい油性カプセルの粒子を目視
することができる、いわば、「見える乳液」としての形
態の製品が提供される。
【0038】また、一旦製造された本カプセル組成物
を、一般の外用組成物の製造工程において添加する一要
素として用いることにより、さらに多彩な剤型・形態の
外用組成物が提供され得る。すなわち、溶液型、可溶化
系、乳化系、粉末分散系、水−粉末二相型、水−油−粉
末三相型等、どのような剤型の外用組成物も製造し得
る。
【0039】本外用組成物の採り得る製品形態も用途も
任意であり、例えば、化粧水、乳液、クリーム、パック
等のフェーシャル、ボディまたは毛髪用の外用組成物と
して用いることが可能である。
【0040】5.本外用組成物を用いるための容器 本外用組成物は、上述のように、カプセル粒子を内包す
る組成物であるが、これを具体的な製品として用いる場
合には、用いる容器の形態が問題となり得る。すなわ
ち、本外用組成物におけるカプセル粒子は、強い振動等
の衝撃に対して必ずしも耐性を有しておらず、使用形態
によっては、せっかくのカプセル粒子が製品の使用中
に、外力によって崩壊してしまう可能性が認められる。
カプセル粒子を、直接的に崩壊させる具体的な要因とし
て、第一に想定されるのは、使用者の振る等の行為によ
り、製品容器内の本外用組成物が揺さぶられることによ
る、カプセル粒子の容器の内壁等への衝突である。
【0041】この衝突を防ぐためにには、製品容器の本
外用組成物が封入されている部分における、製品の使用
途中における空気の流入を可能な限り抑制することが必
要である。すなわち、上記の空気の流入を抑制すること
により、容器に振る等による外力を加えても、本外用組
成物は容器内で流動せず、容器の内壁等への衝突を回避
することが可能である。
【0042】以下に、本外用組成物の使用に適した容器
の実施態様を、図面を用いて説明する。これらの実施態
様は、容器内の空気の流入を抑制する機構を備えている
という点において共通する容器であり、かかる機構を備
えている限り、これらの実施態様に限定されるものでは
ない。また、本外用組成物の使用は、ここに例示するよ
うな、容器内の空気の流入を抑制する機構を備えていな
くても可能である。
【0043】第1図〜第3図(第1図は、斜視図、第2
図および第3図は、I−I’から矢印方向の断面を示し
た縦断面図である)は、容器内の本外用組成物の使用に
より、内容物である本外用組成物が外部に吐出されるた
びに、容器内の底部品が、容器の上部に向けて褶動して
せり上がり、容器の上部空間を、常に最小限に保つこと
で、容器の使用に際しての容器内への空気流入を抑制す
ることができる、ディスペンサー付き容器(以下、底上
げ式ディスペンサー容器ともいう)に関する図面であ
る。
【0044】底上げ式ディスペンサー容器10は、両端
が開放されている筒状部材11と、底部品12と、底蓋
13と、ポンプ部14と、からなる容器である。筒状部
材11には、一端に底蓋13を、他端にポンプ部14
を、はめ込み固定を行うことが可能な構造が設けられて
いる。底部品12は、筒状部材11の内壁に沿って褶動
可能な形状および大きさの、少なくとも上側に閉じた平
坦面122が設けられたディスク状部材であり、好適に
は、軽量化のために、内部に中空部121が設けられて
いる。底蓋13は、通気機構として、少なくとも1か所
の通気穴131を有する部材である。ポンプ部14に
は、底部品12より上部の気密性を保つために、通常は
設けられるべき通気機構が設けられていない。それ以外
は、通常のディスペンサー容器において用いられるポン
プ部に準じたものを用いることができる。
【0045】筒状部材11の内部には、底部品12が組
み込まれており、底部品12は、筒状部材11の内壁に
沿って、上下間の空気と液体の移動を妨げた状態で自在
に褶動することが可能である。また、筒状部材11の一
端には、底蓋13がはめ込み固定されており、底蓋13
と底部品12との間の空間は、通気穴131により、常
に、外部と同一の大気圧が維持されている。また、底部
品12が底蓋13に接触している状態で、底部品12か
ら筒状部材11の他端側に、本外用組成物15が充填さ
れた状態で、筒状部材11の他端には、ポンプ部14が
はめ込み固定されている(第1図および第2図)。な
お、本例では、筒状部材11に、底蓋13とポンプ部1
4が、はめ込み固定されているが、この態様には限定さ
れず、例えば、筒状部材11に、底蓋13とポンプ部1
4が、ねじ込み固定されていたり、これらの部材が一体
成型されて、底上げ式ディスペンサー容器10が形成さ
れていてもよい。
【0046】底上げ式ディスペンサー容器10のボタン
142を押し込むと、静止状態(例えば、初回の使用時
に、何回か、ボタン142を、空間1422に向けて押
し込むことにより、容器内の本外用組成物15を、ディ
スペンサー部141内に流入させて、静止状態とするこ
とができる。以下の例において、同様である。)では、
閉じている上弁1411(ボール弁であってもよい。以
下の例において同様である。)が開いて、ディスペンサ
ー部141内の本外用組成物15が、吐出口1421か
ら吐出され、バネ1413の力により、ボタン142が
復元する過程で、ディスペンサー部141内の内圧が減
少し、下弁1412(ボール弁であってもよい。以下の
例において同様である。)が開いて、容器内の本外用組
成物15を、再び、ディスペンサー部141内に吸い上
げて、再度、静止状態とすることができる。ここで、底
上げ式ディスペンサー容器10においては、ポンプ部1
4には、通気機構が設けられておらず、気密性が保たれ
ているために、ボタン142を押し込んだ下止状態か
ら、静止状態に復元する過程で、底部品12とポンプ部
14の間の容器空間に陰圧が生ずることとなる。その一
方、底部品12と底蓋13の間の容器空間は、通気穴1
31により外部からの空気の流入がなされて、外部と同
一の大気圧が保たれている。このため、上記の陰圧と大
気圧により、底部品12は、底部から上部に向けて(第
3図の矢印16の方向)、ボタン142の押し込みによ
り吐出した本外用組成物15の容積相当分、せり上が
り、底部品12とポンプ部14の間の容器空間への空気
の流入が妨げられることとなる。そして、底部品12と
底蓋13の間の容器空間における大気圧により、この底
部品12がせり上がった状態が保たれる。この過程を繰
り返すことにより、底部品12とポンプ部14の間の容
器空間への空気の流入を妨げつつ、徐々に底部品12を
せり上げて、底上げ式ディスペンサー容器10におい
て、本外用組成物15を使い切ることができる(第3
図)。
【0047】このように、底上げ式ディスペンサー容器
10においては、本外用組成物15を、常に、空気を排
除した状態で用いることが可能であり、例えば、本容器
を振る等の外力を与えても、本外用組成物15中のカプ
セル粒子が、容器の内壁に強く当たることを回避するこ
とにより、本容器の使用に際してのカプセル粒子の破壊
を抑制することができる。
【0048】第4図〜第6図(第4図は、斜視図、第5
図および第6図は、II−II’から矢印方向の断面を示し
た縦断面図である)は、容器内の本外用組成物の使用に
より、内容物である本外用組成物が外部に吐出されるた
びに、容器内の落し蓋が、容器の下部に向けて褶動して
下がり、容器の下部空間を、常に最小限に保ち、容器の
使用に際して、容器内への空気流入を抑制することがで
きる、ディスペンサー付き容器(以下、落し蓋式ディス
ペンサー容器ともいう)に関する図面である。
【0049】落し蓋式ディスペンサー容器20は、一端
が閉じており、他端が開放されている筒状部材21と、
落し蓋22と、ポンプ部23と、からなる容器である。
筒状部材21には、他端にポンプ部23を、はめ込み固
定を行うことが可能な構造が設けられている。落し蓋2
2は、少なくも、外周円の形状が、筒状部材21の内壁
の横断面形状に近似し、内周円の形状が、ディスペンサ
ーチューブ2313の横断面形状に近似している、内周
穴221付きの円板部材であり、本例では、内周穴22
1には、円板の一方に突出した凸構造222およびその
支持部材223が設けられている。落し蓋22の外周円
部224は、容器内壁に沿って褶動可能な形状および大
きさであり、かつ、内周円部225は、ディスペンサー
チューブ2313の外側面に沿って褶動可能な形状およ
び大きさである。ポンプ部23の円筒部材21との接触
部近傍には、落し蓋式ディスペンサー容器20内の、落
し蓋22より上部における通気性を保つために、通気穴
等の通気機構(図示せず)が設けられていることが好適
である(ここに通気機構を設けない場合には、筒状部材
21の他端近傍に、通気機構を設けることができる)。
ポンプ部23におけるディスペンサー部231で用いら
れるディスペンサーチューブ2313は、通常のディス
ペンサーチューブと異なり、少なくとも、容易に曲げる
ことができない程度の剛性を有し、かつ、落し蓋式ディ
スペンサー容器20において用いた場合、円筒部材21
の一端の底部近傍まで届く程度の長さの長円筒部材であ
ることが、落し蓋22を、本チューブ2313に貫通さ
せた状態で、その内周穴221に沿って褶動させるため
に必要である。これ以外は、通常のディスペンサー容器
において用いられるポンプ部に準じたものを用いること
ができる。
【0050】上記のように、ポンプ部23に装着された
ディスペンサー部231のディスペンサーチューブ23
13には、落し蓋22が、その内周穴221を接して貫
通した状態で装着されている。また、円筒部材21中に
は、本外用組成物24が注入されており、落し蓋22
が、本外用組成物24面上に接する状態で、ポンプ部2
3が、円筒部材21の他端においてはめ込み固定されて
おり、落し蓋22は、ディスペンサーチューブ2313
と筒状部材21の内壁に沿って、上下間の空気と液体の
移動を妨げた状態で自在に褶動することが可能である。
また、落し蓋22の内周円部以外の部分とポンプ部23
との空間は、通気機構(図示せず)により、常に、外部
と同一の大気圧が維持されている。また、ディスペンサ
ーチューブ2313の円筒部材21の一端の近傍には、
本外用組成物24をディスペンサー内に、効率よく流入
させるための凹部2314が設けられている(第4図お
よび第5図)。なお、本例では、筒状部材21に、ポン
プ部23が、はめ込み固定されているが、この態様には
限定されず、例えば、筒状部材21に、ポンプ部23
が、ねじ込み固定されていたり、これらの部材が一体成
型されて、落し蓋式ディスペンサー容器20が形成され
ていてもよい。
【0051】落し蓋式ディスペンサー容器20のボタン
232を押し込むと、静止状態では、閉じている上弁
(図示せず)が開いて、ディスペンサー部231内の本
外用組成物24が、吐出口2321から吐出され、バネ
(図示せず)の力により、ボタン232が復元する過程
で、ディスペンサー部231内の内圧が減少し、下弁
(図示せず)が開いて、容器内の本外用組成物24を、
再び、ディスペンサー部231内に吸い上げて、再度、
静止状態とすることができる。ここで、落し蓋式ディス
ペンサー容器20においては、少なくとも、落し蓋22
の本容器20における最上部に位置の下部には、通気手
段は設けられておらず、気密性が保たれているために、
ボタン232を押し込んだ下止状態から静止状態に復元
する過程で、ディスペンサーチューブ2313内から落
し蓋22の下部の容器空間にかけて、陰圧が生ずること
となる。その一方、落し蓋22と本容器20の上部にか
けての容器空間は、通気機構(図示せず)により、外部
からの空気の流入がなされて、外部と同一の大気圧が保
たれている。このため、上記の陰圧と大気圧により、落
し蓋22は、上部から下部に向けて(第6図の矢印25
の方向)、ボタン232の押し込みにより吐出した本外
用組成物24の容積相当分、下降し、落し蓋22の下部
の容器空間への空気の流入が妨げられることとなる。そ
して、落し蓋22と本容器20の上部の間の容器空間に
おける大気圧により、この落し蓋22が下降した状態が
保たれる。この過程を繰り返すことにより、落し蓋22
と本容器20の下部の容器空間への空気の流入を妨げつ
つ、徐々に落し蓋22を下降させて、落し蓋式ディスペ
ンサー容器20において、本外用組成物24を使い切る
ことができる(第6図)。
【0052】このように、落し蓋式ディスペンサー容器
20においては、本外用組成物24を、常に、空気を排
除した状態で用いることが可能であり、例えば、本容器
を振る等の外力を与えても、本外用組成物24中のカプ
セル粒子が、容器の内壁に強く当たることを回避するこ
とにより、本容器の使用に際してのカプセル粒子の破壊
を抑制することができる。
【0053】第7図〜第9図(第7図は、斜視図、第8
図および第9図は、III −III ’から矢印方向の断面を
示した縦断面図である)は、容器内の本外用組成物の使
用により、内容物である本外用組成物が外部に吐出され
るたびに、容器内に設けた内層(バック)が、内部容積
を縮小して、容器の使用に際してのバック内への空気流
入を抑制することができる、バック付き容器(以下、バ
ック式ディスペンサー容器ともいう)に関する図面であ
る。
【0054】バック式ディスペンサー容器30は、口が
ねじ切りされている、容器内に内層が設けられている細
口容器31と、細口容器のねじ切り口311に、ねじ込
み固定が可能なねじキャップ部分321を有するポンプ
部32、とからなる容器である。細口容器30は、外層
312と内層313の二重構造となっており、外層31
2は、硬いプラスチックまたは金属素材で構成されてお
り、内層313は、柔らかく、かつ、外層と312と容
易に剥離する素材(例えば、ナイロン膜、ポリエチレン
膜、ポリエチレン/アルミニウム/ポリエチレンのアル
ミ積層フィルム等)の薄膜で構成されている。また、外
層312には、通気穴等の通気機構(図示せず)が設け
られている(内層313には、このような通気機構は設
けられておらず、内層313内部での気密性が保たれて
いる。内層313は、ねじ切り口31の近傍の外層の内
側において、溶着等により接着しており、この接着部3
14以外では、内層313と外層312は接着しておら
ず、内層313は、容易に外層312から剥離可能であ
る。ポンプ部32には、ディスペンサー部323が装着
されており、ポンプ部32には、内層313内の気密性
を保つために、通常は設けられるべき通気機構が設けら
れていない。それ以外は、通常のディスペンサー容器に
おいて用いられるポンプ部に準じたものを、ポンプ部3
2として用いることができる。
【0055】細口容器31内に、本外用組成物33が充
填された状態で、細口容器のねじ切り口311に、ポン
プ部32がねじ込み固定されることで、使用前の状態の
バック式ディスペンサー容器30が構成される(第7図
および第8図)。なお、本例では、細口容器31に、ポ
ンプ部32が、ねじ込み固定されているが、この態様に
は限定されず、例えば、細口容器に、ポンプ部が、はめ
込み固定されていたり、これらの部材が一体成型され
て、バック式ディスペンサー容器が形成されていてもよ
い。
【0056】バック式ディスペンサー容器30のボタン
322を押し込むと、静止状態では、閉じている上弁
(図示せず)が開いて、ディスペンサー部323内の本
外用組成物33が、吐出口3221から吐出され、バネ
(図示せず)の力により、ボタン322が復元する過程
で、ディスペンサー部323内の内圧が減少し、下弁
(図示せず)が開いて、容器内の本外用組成物33を、
再び、ディスペンサー部323内に吸い上げて、再度、
静止状態とすることができる。ここで、内層313にお
いては、通気手段は設けられておらず、気密性が保たれ
ているために、ボタン322を押し込んだ下止状態から
静止状態に復元する過程で、内層内において陰圧が生ず
ることとなる。その一方、外層312には通気機構(図
示せず)が設けられており、外層312と内層313の
間においては、外部からの空気の流入により、外部と同
一の大気圧が保たれている。このため、上記の陰圧と大
気圧により、外層312はそのままの状態で、内層31
3のみが、剥離して、ボタン322の押し込みにより吐
出した本外用組成物33の容積相当分、内側に向けて容
積を縮め(第9図の矢印34方向)、その一方、内層3
13内への空気の流入が妨げられることとなる。そし
て、外層312と内層313の間の空隙における大気圧
により、この内層313が縮み込んだ状態が保たれる。
この過程を繰り返すことにより、内層313内への空気
の流入を妨げつつ、徐々に、内層313は縮み込み、バ
ック式ディスペンサー容器30において、本外用組成物
33を使い切ることができる(第9図)。
【0057】このように、バック式ディスペンサー容器
30においては、本外用組成物33を、常に、空気を排
除した状態で用いることが可能であり、例えば、本容器
を振る等の外力を与えても、本外用組成物33中のカプ
セル粒子が、容器の内層に強く当たることを回避するこ
とにより、本容器の使用に際してのカプセル粒子の破壊
を抑制することができる。
【0058】第10図は、チューブ容器41を用いた実
施態様(以下、ディスペンサー付きチューブ容器40と
いう)である。チューブ容器41は、外層412と、そ
れに密着した内層413の二層構造であり、底部は、一
方向に折り込まれた状態で圧着固定されることにより、
強度を伴う圧着固定部414が形成されている。また、
上記のポンプ部32と実質的に同一のディスペンサー付
きのポンプ部42が、チューブ容器41にねじ込み固定
されている。チューブ容器41の外層412の素材は、
通常のチューブ容器として用い得る素材であれば特に限
定されず、例えば、各種の樹脂、アルミラミネート、ア
ルミ等が用いられ得るが、チューブ容器41が、使用に
応じて撓むことを前提とするため、可撓性を有する素材
を選択することが好ましい。また、内層413は、通
常、薄膜であり、その素材は、特に限定されず、例え
ば、ナイロン膜、ポリエチレン膜、ポリエチレン/アル
ミニウム/ポリエチレンのアルミ積層フィルム等を用い
ることが可能であるが、外層412との組み合わせによ
り、所望の性質、例えば、気密性、恒温性、耐久性等を
付与し得る素材であることが好適である。
【0059】なお、本例において、チューブ容器41
は、外層412と内層413の二層構造となっている
が、かならずしも、この態様には限定されず、好ましく
は可撓性を有する素材による一層構造であってもよい。
【0060】バック式チューブ容器40のボタン422
を押し込むと、静止状態では、閉じている上弁(図示せ
ず)が開いて、ディスペンサー部(図示せず)内の本外
用組成物が、吐出口4221から吐出され、バネ(図示
せず)の力により、ボタン422が復元する過程で、デ
ィスペンサー部内の内圧が減少し、下弁(図示せず)が
開いて、容器内の本外用組成物を、再び、ディスペンサ
ー部内に吸い上げて、再度、静止状態とすることができ
る。ここで、ディスペンサー部を含めて、ポンプ部42
には、上弁または下弁が開いているときを除き、チュー
ブ容器41の内部との通気手段は設けられておらず、気
密性が保たれているために、ボタン422を押し込んだ
下止状態から静止状態に復元する過程で、チューブ容器
41内において陰圧が生ずることとなる。このため、チ
ューブ容器41内への空気の流入が妨げられた状態で、
上記の陰圧と大気圧により、ボタン422の押し込みに
より吐出した本外用組成物の容積相当分、チューブ容器
41の外層412と内層413が共に、圧着固定部41
4により形成されたチューブ面の正面(410)と背面
(410’)方向から挟み込まれるように容積を縮める
こととなる(第10図の矢印44・44’方向)。そし
て、ディスペンサー付きチューブ容器40の外部におけ
る大気圧により、チューブ容器41が縮み込んだ状態が
保たれる。この過程を繰り返すことにより、チューブ容
器41は、その内部への空気の流入が妨げられつつ、徐
々に縮み込む状態を保って、本外用組成物41を使い切
ることができる。
【0061】このように、ディスペンサー付きチューブ
容器40においても、本外用組成物を、常に、空気を排
除した状態で用いることが可能であり、例えば、本容器
を振る等の外力を与えても、本外用組成物中のカプセル
粒子が、容器の内側に強く当たることを回避することに
より、本容器の使用に際してのカプセル粒子の破壊を抑
制することができる。
【0062】なお、上述したすべての例に示した容器の
素材は、透明、半透明または不透明のものを、目的に応
じて選択することができる。容器を透明または半透明と
すると、カプセル粒子の存在を、容器外部から、視覚的
に楽しむことが可能となる。
【0063】
【実施例】次に、本発明を実施例により、さらに具体的
に説明する。ただし、本発明はこれに限定されるもので
はない。なお、以下の配合量・含有量の単位は、特に断
わらない限り、配合・含有対象に対する質量%である。
【0064】本カプセル組成物の製造と評価1 下記の第1表に従って、カプセル組成物を製造した。ま
ず、水性溶媒パーツ(6〜10)を70℃に加熱し、プ
ロペラミキサーを用いて250rpm で攪拌を行いつつ、
70℃で融解した油性カプセルの内容組成物(1〜5)
を送液ポンプを用いて、20m/min の速度で水性溶媒相
内部に、同相の下部から注入した。注入終了後、攪拌速
度を150rpm に減速し、室温まで冷却した後、中和剤
パーツ(11)を添加して、カプセル組成物の試験品
(実施例1〜4、比較例1,2)を得た。これらの試験
品について、経時安定性と使用性、さらには粒子径につ
いて評価した(評価の結果も第1表に示した)。
【0065】経時安定性は、50℃および0℃で1ヶ
月放置した後の状態を観察した。安定性の評価基準は以
下の通りである。 ○:外観の変化なし、 △:水相の白濁、あるいは合一またはクリーミングが若
干認められる、 ×:水相の白濁、あるいは合一またはクリーミングが顕
著に認められる。
【0066】実使用試験 塗布した際のカプセルの堅さの評価(使用性)は、専門
パネルによる官能試験により行なった。すなわち、20
人の女性パネルの前腕部に試験品を塗布し、その塗布感
覚を、下記の評価基準で評価を行った。 ○:適度な粒子感を感じ、使用とともに肌へスムーズに
なじむと評価したパネルが、15人以上 △:適度な粒子感を感じ、使用とともに肌へスムーズに
なじむと評価したパネルが、6〜14人 ×:適度な粒子感を感じ、使用とともに肌へスムーズに
なじむと評価したパネルが、5人以下
【0067】粒子径は、55mmφのシャーレに3gの
試料を広げ、上部よりスケールと共にデジタルカメラで
画像を取り込み、代表50個の粒子の粒子径をスケール
から読み取り、平均値を計算した。
【0068】
【表1】
【0069】同一の手法を用いて製造した結果、いずれ
の試料も0.1mm以上の高級アルコールで被覆されたカ
プセルが得られた。高級アルコールとして、ベヘニルア
ルコール(炭素原子数22)またはステアリルアルコー
ル(炭素原子数18)を用いた実施例1〜3は、50℃
1ヶ月後においてもカプセルの形状に変化は無かった
が、セチルアルコール(炭素原子数16)を用いた実施
例4は、高温環境においてのみ、粒子が液状化しクリー
ミングを生じた。また、高級アルコール(ベヘニルアル
コール)が内容組成物(第1表の1〜5が内容組成物パ
ーツ)に対して5%以下である比較例1は、製造時にお
いてカプセルの崩壊を生じやすく、さらに使用した際
に、粒子感がほとんど感じられなかった。高級アルコー
ル(ベヘニルアルコール)が、内容組成物の40%を越
えた比較例2は、安定性は良好であったものの、粒子硬
度が高くなりすぎ、肌状で粒子が余りに崩壊しにくく、
スクラブ製品としての使用を仮定しても、使用感触が著
しく悪化していた。
【0070】なお、実施例3は、内容組成物中の高級ア
ルコール含量が比較的大きい例であるが、これは肌に塗
布した際、粒子感が長く維持され、顆粒によるマッサー
ジ効果が認められた。
【0071】本カプセル組成物の製造と評価2 次に、第2表に従って、カプセル組成物を製造した。な
お、第2表に示した成分のうち、1〜13が内容組成物
パーツであり、14〜18が水性溶媒パーツであり、1
9〜21が中和剤パーツである。以下の各実施例の本外
用組成物は、上記実施例1〜4の製造方法に準じて、7
0℃に加温した水性溶媒パーツに、70℃に加温して融
解した内容組成物パーツを、水性溶媒パーツの下側か
ら、攪拌しつつ注入して、同じく攪拌しつつ室温まで冷
却して、所望する各本外用組成物を得た。注入条件、攪
拌条件は、上記実施例1〜4と同様の条件で行った。
【0072】
【表2】
【0073】a)実施例5に示す処方に従い、シリコー
ン系油分をカプセル化したヘアエッセンスを製造した。
この実施例5の本外用組成物は、シリコーン油が、安定
にカプセル化されており、経時安定性も良好であった
(第2表に示すように、上記の経時安定性試験の評価
は○であった)。さらに、20名の女性パネルの毛髪
に、試験品を塗布して、洗い流した際の使用感触を、下
記の評価基準で評価した。 ○:毛髪がみずみずしくなり、さらに手触りが、なめら
かになったと評価したパネルが、15人以上 △:毛髪がみずみずしくなり、さらに手触りが、なめら
かになったと評価したパネルが、6〜14人 ×:毛髪がみずみずしくなり、さらに手触りが、なめら
かになったと評価したパネルが、5人以下
【0074】製品評価結果より明らかなように、実施例
5のヘアエッセンスは、毛髪に塗布する際に、水性溶媒
が先に毛髪に接触することにより、毛髪に水分を与え、
さらにカプセル化されたシリコーン油が毛髪にコートさ
れて、毛髪のダメージを軽減する効果が認められた。
【0075】b)実施例6の処方に従い、揮散性シリコ
ーン油分をカプセル化したメーククレンジングを製造し
た。この実施例6のメーククレンジングは、揮散性シリ
コーン油が安定にカプセル化され、経時安定性も良好で
あった(第2表に示すように、上記の経時安定性試験
の評価は○であった)。さらに、20名の女性パネル
に、通常のファンデーションを用いて、顔面をメークア
ップさせ、メーク2時間後に、試験品を塗布してマッサ
ージを行い、メーク落ちを下記の評価基準で評価した。 ○:メーク落ちが良好であったと評価したパネルが、1
5人以上 △:メーク落ちが良好であったと評価したパネルが、6
〜14人 ×:メーク落ちが良好であったと評価したパネルが、5
人以下
【0076】製品評価結果より明らかなように、実施例
6のメーククレンジングは、使用に際してカプセル化さ
れた揮発性シリコーン油が肌上で逐次放出され、メーク
汚れを浮かせる機能が認められた。
【0077】c)実施例7の処方に従い、固形油分をカ
プセル化したマッサージジェルを製造した。この実施例
7のマッサージジェルは、固形油分をカプセル化するこ
とで、油状カプセル自体の硬度が高められており、経時
安定性も良好であった(第2表に示すように、上記の経
時安定性試験の評価は○であった)。さらに、20名
の女性パネルに、試験品を塗布してマッサージを行い、
そのマッサージ効果を、下記の評価基準で評価した。 ○:粒子によるマッサージ効果が十分感じられたと評価
したパネルが、15人以上 △:メーク落ちが良好であったと評価したパネルが、6
〜14人 ×:メーク落ちが良好であったと評価したパネルが、5
人以下
【0078】製品評価結果より明らかなように、実施例
7のマッサージジェルは、油性カプセルが、肌上で適度
な硬度のスクラブ剤として機能し、マッサージ効果を増
大させることが認められた。
【0079】d)実施例8〜11の処方に従い、油溶性
薬剤(ビタミンEアセテート)をカプセル化したスキン
ローションを製造した。これら実施例8〜11のスキン
ローションは、油溶性薬剤が安定にカプセル化され、経
時安定性も良好であった(第2表に示すように、上記の
経時安定性試験の評価は○であった)。さらに、20
名の女性パネルに、試験品を塗布し、肌に対する効果を
下記の評価基準で評価した。 ○:みずみずしさとしっとり感が両方感じられたと評価
したパネルが、15人以上 △:みずみずしさとしっとり感が両方感じられたと評価
したパネルが、6〜14人 ×:みずみずしさとしっとり感が両方感じられたと評価
したパネルが、5人以下
【0080】製品評価結果より明らかなように、実施例
8〜11のスキンローションは、肌上に塗布すると、肌
を水性溶媒でなじませることにより、肌をみずみずしく
した後に、薬剤を含んだ油性カプセルが崩壊し、油分に
よるしっとり感を与えることが認められた。
【0081】
【発明の効果】本発明により、皮膚に使用した際、皮膜
材による違和感がなく、使用感触に優れた油性カプセル
とその簡便な製造手段が提供され、さらにこの油性カプ
セルを用いることにより、使用感や効果感を向上させた
外用組成物が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】底上げ式ディスペンサー容器の斜視図である。
【図2】底上げ式ディスペンサー容器の使用前の状態の
断面図である。
【図3】底上げ式ディスペンサー容器の使用後の状態の
断面図である。
【図4】落し蓋式ディスペンサー容器の斜視図である。
【図5】落し蓋式ディスペンサー容器の使用前の状態の
断面図である。
【図6】落し蓋式ディスペンサー容器の使用後の状態の
断面図である。
【図7】バック式ディスペンサー容器の斜視図である。
【図8】バック式ディスペンサー容器の使用前の状態の
断面図である。
【図9】バック式ディスペンサー容器の使用後の状態の
断面図である。
【図10】ディスペンサー付きチューブ容器の斜視図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/06 A61K 7/06 7/48 7/48 9/50 9/50 47/10 47/10 47/30 47/30 47/32 47/32 47/34 47/34 47/44 47/44 47/46 47/46 B01J 13/08 B01J 13/02 F (72)発明者 松浦 恵衣子 神奈川県横浜市都筑区早渕2−2−1 株 式会社資生堂リサーチセンター(新横浜) 内 (72)発明者 松下 裕史 神奈川県横浜市都筑区早渕2−2−1 株 式会社資生堂リサーチセンター(新横浜) 内 (72)発明者 馬部 健 神奈川県横浜市都筑区早渕2−2−1 株 式会社資生堂リサーチセンター(新横浜) 内 Fターム(参考) 4C076 AA61 BB31 CC23 DD22 DD37 DD46 EE01 EE08 EE23 EE27 EE30 EE52 EE56 FF16 FF36 FF43 GG21 4C083 AB032 AB052 AC022 AC062 AC071 AC072 AC392 AC482 AD091 AD092 AD112 AD151 AD152 AD162 AD312 AD352 AD622 AD662 BB07 BB13 BB21 CC02 DD08 DD35 EE01 EE06 FF05 4G005 AA01 AB14 BA06 BB08 BB13 DB01X DB27X DC17W DC58X DD13Z DD47Z DD52Z DE01 EA03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油性成分がカプセルの内容組成物として、
    平均粒子径が100μm 以上の油性カプセルとしてカプ
    セル化された状態で、水性溶媒中に分散しているカプセ
    ル含有組成物であって、(A)カプセルの内容組成物
    に、融点が45〜75℃の両親媒性物質が、カプセルの
    内容組成物の5〜40質量%含有され、かつ、(B)水
    性溶媒に水溶性高分子が含有されている、カプセル含有
    組成物。
  2. 【請求項2】油性成分がカプセルの内容組成物として、
    平均粒子径が100μm 以上の油性カプセルとしてカプ
    セル化された状態で、水性溶媒中に分散しているカプセ
    ル含有組成物であって、(A)カプセルの内容組成物
    に、融点が50〜75℃の両親媒性物質が、カプセルの
    内容組成物の5〜40質量%含有され、かつ、(B)水
    性溶媒に水溶性高分子が含有されている、カプセル含有
    組成物。
  3. 【請求項3】両親媒性物質が、炭素原子数16以上の直
    鎖高級アルコールである、請求項1記載のカプセル含有
    組成物。
  4. 【請求項4】両親媒性物質が、炭素原子数18以上の直
    鎖高級アルコールである、請求項2記載のカプセル含有
    組成物。
  5. 【請求項5】カプセルの内容組成物中に、油性着色成分
    を含有する、請求項1〜4のいずれかの請求項記載のカ
    プセル含有組成物。
  6. 【請求項6】カプセルの内容組成物中に、極性油を含有
    する、請求項1〜5のいずれかの請求項記載のカプセル
    含有組成物。
  7. 【請求項7】カプセルの内容組成物中に、シリコーン油
    を含有する、請求項1〜6のいずれかの請求項記載のカ
    プセル含有組成物。
  8. 【請求項8】水溶性高分子の全部または一部が、アルキ
    ル変性カルボキシビニルポリマーである、請求項1〜7
    のいずれかの請求項記載のカプセル含有組成物。
  9. 【請求項9】融点を超える温度に調整して液状としたカ
    プセルの内容組成物を、その融点を超える温度に調整し
    た水性溶媒中に、攪拌下で導入し、この水性溶媒とカプ
    セルの内容組成物の混合物を、攪拌下で、さらに室温ま
    で冷却して、水性溶媒中にカプセルの内容組成物の油性
    カプセルを形成させて、カプセル含有組成物を製造す
    る、請求項1〜8のいずれかの請求項記載のカプセル含
    有組成物の製造方法。
  10. 【請求項10】請求項1〜8のいずれかの請求項記載の
    カプセル含有組成物を用いた外用組成物。
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