JP4797938B2 - 搬送波再生装置、復調器、再生搬送波の擬似引込み検出方法、及びそのプログラム - Google Patents

搬送波再生装置、復調器、再生搬送波の擬似引込み検出方法、及びそのプログラム Download PDF

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本発明は、デジタル無線通信システムに用いて好適な搬送波再生装置、復調器等にかかり、特に、搬送波再生装置、復調器、再生搬送波の擬似引込み検出方法、及びそのプログラムに関する。
マイクロ波デジタル無線通信システムに使用される復調器として、例えば、図7に示す基本構成を持つものが知られている。
この図7に示す復調器にあって、再生搬送波の同期・非同期の検出は、C/N(搬送波・雑音比)推定回路90で演算されたC/N値と、C/N推定回路90に外部から設定されるC/N閾値161とを比較することによって行われていた。即ち、演算により得られたC/N値がC/N閾値より低い場合に、C/N推定回路90により生成出力されるC/Nアラーム信号162によって、オペレータは再生搬送波を非同期と判定していた。
一方、再生搬送波の同期引き込みを実現するための技術は、従来から多数提案されている。例えば、直交変調波と再生搬送波との位相差に対応するもので搬送波再生回路によって生成出力されるAPC(自動位相制御)信号を用い、搬送波の擬似引き込みを防止する技術(例えば、特許文献1参照)、或いは上記したC/Nアラーム信号162の代わりに受信信号領域判定回路を用い、再生搬送波の再引き込みから同期判定までにかかる時間を短縮する技術が公開されている(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。
特開平9−107384号公報 特開2003−229923号公報 特開2006−157186号公報
しかしながら、上記した図7に示す搬送波再生回路(従来例)の基本構成によれば、再生搬送波が疑似引き込みを起こした場合、C/N推定回路90は、その回路の性質上、すべての疑似引き込みの検出を行うことができないため、後段に接続されたフレーム同期回路63により生成されるフレーム非同期信号163を使用して疑似引き込みの検出を行う必要が生じている。
又、この図7では、フレーム非同期信号163の発動および解除に要する時間は、C/Nアラーム信号162の発動およびその解除時間に比べて、フレーム単位で同期を取る分だけ時間を余分に必要とする。このため、再生搬送波の疑似引き込みの検出にフレーム非同期信号163を使用した場合、受信信号が正常な状態に復旧し、再生搬送波の再引き込みから同期判定を行うまでに多大な時間を要することになる。
更に、図8にその動作タイミング図が示されるように、再生搬送波の引き込み範囲を広げる機能を持つ掃引回路(スイーパー)57は、引き込み範囲にあった制御値(CARR APC制御値)を持つAPC補助信号168を生成出力するが、このAPC補助信号168は自走しているため、再生搬送波の疑似引き込みポイントを識別することができないという不都合があった。
このため、図9(b)にその動作タイミングを示すように、毎回、同じ信号点位置(擬似引き込みポイント)で誤った同期引き込みが行なわれ、搬送波の再引き込みの効率を落とす大きな要因となっていた。かかる不都合は、特許文献1に開示されたAPC信号においても同様である。ここで、図9(a)は、擬似引き込みポイントが無い場合の非同期状態から同期状態に遷移するときのAPC補助信号の動作タイミング図を示す。
一方、上記した特許文献2、特許文献3に開示された技術によれば、受信信号領域判定回路により、高い割合で搬送波の擬似引き込みの検出を行なうことができる。
しかしながら、この従来例にあっては、受信信号の信号点位置でのみ再生搬送波の疑似引き込みの検出を行うため、図10にQPSK変調における擬似引き込みの例を示すように、再生搬送波Ich,Qchの±fs/8ずれ(図10(a))、 ±fa/12ずれ(図10(b))の疑似引き込み検出を行うことはできるが、図10(c)に示されるような±n*fa/4(n=1,2,……) ずれの疑似引き込みの検出を行うことができない。従って、再生搬送波の疑似引き込みをすべて検出することができないという不都合があった。この図10において、記号fsは変調速度を示す。
〔発明の目的〕
本発明は、上記した従来例に有する不都合を改善し、特に、外部接続されるフレーム同期回路によって生成されるフレーム非同期信号を用いることなく、復調器単独で搬送波の擬似引き込み状態を検出し、受信信号の再引き込みから同期判定までの時間を大幅に短縮することができる搬送波再生装置、復調器、再生搬送波の擬似引込み検出方法、および擬似引込み検出用プログラムを提供することを、その目的とする。
上記目的を達成するため、本発明にかかる搬送波再生装置では、直交変換されたデジタル信号と基準信号との位相誤差を検出して位相制御信号を生成すると共にこの位相制御信号に基づいて再生搬送波信号を生成する搬送波再生部と、前記再生搬送波信号が位相平面上に予めマッピングされた信号点位置に基づいて前記再生搬送波信号の擬似引き込み信号点の位置を検出する再生搬送波信号領域判定部と、前記再生搬送波信号の擬似引き込み信号点位置における位相制御信号に基づいて前記擬似引き込み信号点位置における同期引き込みを回避するための制御信号を生成する位相制御信号領域判定制御部とを備える、という構成を採っている(請求項1)。
このため、これによると、再生搬送波受信信号領域判定部が、再生搬送波信号が位相平面上にマッピングされた再生搬送波信号の信号点位置に基づいて再生搬送波信号の擬似引き込み信号点位置を検出することにより、後段に接続されるフレーム同期回路により生成されるフレーム非同期信号を用いることなく、復調器単独で疑似引き込みの検出を行うことのできる割合が高くなる。また、この場合、擬似引き込み状態の検出にフレーム非同期信号が不要になるため、再生搬送波信号の再引き込みから同期判定までの時間を大幅に短縮することができる。
また、再生搬送波信号の擬似引き込み信号点位置における位相制御信号に基づいて擬似引き込み信号点位置における同期引き込みを回避する制御信号を生成することにより、再生搬送波受信信号領域判定部だけではすべての検出を行うことができなかった疑似引き込みの検出を行うことができ、かつ、位相制御信号領域判定制御部により生成される制御信号により、同信号点位置での不要な同期引き込みを未然に防止することができる。このため、搬送波の疑似引き込み発生の確率を落とし、かつ、疑似引き込み発生時には、その検出から、再引き込み、同期判定までの一連の動作について、消費される時間を大幅に短縮した搬送波再生回路を提供することが出来る。
ここで、前述した搬送波再生部を、前記位相誤差を検出すると共に前記再生搬送波信号の位相の進み遅れに応じた値を持つ位相誤差信号を生成する位相誤差検出器と、この位相誤差検出器により出力される位相誤差信号から高周波成分を除外して前記位相制御信号を出力するローパスフィルタと、このローパスフィルタにより出力される位相制御信号を角度に応じた制御角情報に変換する数値制御発振器と、この数値制御発振器により出力される制御角情報に基づき、前記再生搬送波信号に対して位相回転制御を行なう位相回転器と、を含む構成としてもよい(請求項2)。
更に、上述した再生搬送波信号領域判定部については、これを、前述した再生搬送波信号が、前記位相平面上に分割して割付けられる領域内にあって、正常時における再生搬送波信号の信号点位置を中心とする第1の領域と,擬似引き込み時に再生搬送波信号がマッピングされる第2の領域とにそれぞれに属する割合を算出し、前記第2の領域に属する割合が予め設定した設定値以上の場合に、擬似引き込み状態検出信号を生成出力する機能を備えた構成としてもよい(請求項3)。
このため、これによると、再生搬送波受信信号領域判定部が、再生搬送波信号が位相平面上にマッピングされた再生搬送波信号の信号点位置に基づいて再生搬送波信号の擬似引き込み信号点位置を検出することにより、後段に接続されるフレーム同期回路により生成されるフレーム非同期信号を用いることなく、復調器単独で疑似引き込みの検出を行うことのできる割合が高くなる。又、擬似引き込み状態の検出にフレーム非同期信号が不要になるため、再引き込みから同期判定までの時間を大幅に短縮することができる。
又、前述した搬送波再生部については、これに、前記再生搬送波信号に基づいて搬送波・雑音比を算出し且つ当該算出された搬送波・雑音比と予め設定した搬送波・雑音比とを比較演算する搬送波・雑音比推定回路と、この搬送波・雑音比推定回路による比較演算に結果と前記再生搬送波信号領域判定部による判定結果に基づいて前述した再生搬送波信号の同期若しくは非同期を検出する同期検出回路とを併設した構成としてもよい(請求項4)。
更に、前述した位相制御信号領域判定制御部については、前記擬似引き込み状態にあって、前記同期検出部が前記再生搬送波信号の同期を検出し且つ予め外部接続されフレーム周期での同期・非同期を検出するフレーム同期検出回路が非同期を検出した場合に、前記位相制御信号の制御値を前記擬似引き込み信号点位置として判定する位相制御信号領域判定回路と、前記位相信号領域判定回路による判定結果に基づいて前記擬似引き込み信号点位置における同期引き込みを回避する制御信号を生成する掃引回路とを備えた構成としてもよい(請求項5)。
このため、これによると、再生搬送波位相信号領域判定回路が、同期検出回路が再生搬送波信号の同期を検出し、外部接続されるフレーム同期検出回路がフレーム非同期を検出した場合における制御信号の制御値を擬似引き込み信号点位置として判定し、これをうけた掃引回路が、擬似引き込み信号点位置における同期引き込みを回避する制御信号を生成するようにしたので、これにより、再生搬送波受信信号領域判定部だけではすべての検出を行うことができなかった搬送波の疑似引き込みの検出を行うことができ、かつ、制御信号により、同信号点位置での不要な同期引き込みを未然に防止することができる。
この結果、搬送波の疑似引き込み発生の確率を落とし、かつ、疑似引き込み発生時には、その検出から、再引き込み、同期判定までの一連の動作について消費される時間を大幅に短縮することが出来る。
又、前述した掃引回路を、前記再生搬送波信号が非同期状態から同期状態に遷移した場合に、前記制御信号の遷移直前における制御値を保持すると共に当該保持された制御値に基づいて前記制御信号を生成し前記搬送波再生部へ出力する機能を備えた構成としてもよい(請求項6)。
このため、これによると、掃引回路が、再生搬送波信号が非同期状態から同期状態に遷移したとき、制御信号の直前における制御値を保持することで学習機能を持たせることができ、搬送波の擬似引き込みが頻繁に発生する信号点位置の不要な同期引き込みを回避することができる。
更に、前述した同期検出回路が非同期状態を検出した場合に前記搬送波再生部による再生搬送波信号の生成を禁止する間欠リセット信号発生回路を、前記搬送波再生部に併設した構成としてもよい(請求項7)。
上記目的を達成するため、本発明にかかる復調器では、前述した搬送波再生装置と、この搬送波再生装置の入力段に装備され到来する受信変調波信号を基準周波数信号に基づいて互いに直交するベースバンド信号に変換する直交検波器と、前記ベースバンド信号をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換器とを備えたことを特徴とする(請求項8)。
このため、これによると、復調器の主要部を構成する搬送波再生装置が、再生搬送波信号が位相平面上にマッピングされた再生搬送波信号の信号点位置に基づき、再生搬送波信号の擬似引き込み信号点位置を検出することにより、復調器単独で搬送波の疑似引き込み状態の検出を行うことができる。このとき、搬送波の擬似引き込み状態の検出にフレーム非同期信号が不要になるため、再引き込みから同期判定までの時間を大幅に短縮することができる。
又、この復調器を構成する搬送波再生装置が、搬送波の擬似引き込み信号点位置における位相制御信号に基づき、擬似引き込み信号点位置における同期引き込みを回避する制御信号を生成することにより、同信号点位置での不要な同期引き込みを未然に防止することができ、従って、搬送波の疑似引き込み発生の確率を落とし、かつ、疑似引き込み発生時には、その検出から、再引き込み、同期判定までの一連の動作について、消費される時間を大幅に短縮した復調器を提供することが出来る。
上記目的を達成するため、本発明にかかる搬送波の擬似引き込み検出方法は、到来する受信変調波信号を復調する復調器における搬送波の擬似引き込み検出方法であって、前述した受信変調波信号を互いに直交するベースバンド信号に変換すると共に当該変換されたベースバンド信号をデジタル信号に変換する第1のステップと、前記直交変換されたデジタル信号と予め設定した基準信号との位相誤差を検出して位相制御信号を生成すると共に当該位相制御信号に基づいて再生搬送波信号を生成する第2のステップと、生成された前記再生搬送波信号が位相平面上にマッピングされた信号点位置に基づいて前記再生搬送波信号の擬似引き込み信号点位置を検出する第3のステップと、前記再生搬送波信号の擬似引き込み信号点位置における位相制御信号に基づいて前記擬似引き込み信号点位置における同期引き込みを回避する制御信号を生成する第4のステップとを有することを特徴とする(請求項9)。
このため、これによると、復調器を構成する搬送波再生装置が、再生搬送波信号が位相平面上にマッピングされた再生搬送波信号の信号点位置に基づいて再生搬送波信号の擬似引き込み信号点位置を検出する第3のステップを実行することにより、復調器単独で疑似引き込み状態の検出を行うことができる。このとき、擬似引き込み状態の検出にフレーム非同期信号が不要になるため、再引き込みから同期判定までの時間を大幅に短縮することができる。
また、復調器を構成する搬送波再生装置が、再生搬送波信号の擬似引き込み信号点位置における位相制御信号に基づき、擬似引き込み信号点位置における同期引き込みを回避する制御信号を生成する第4のステップを実行することにより、同信号点位置での不要な同期引き込みを未然に防止することができ、このため、搬送波の疑似引き込み発生の確率を落とし、かつ、疑似引き込み発生時には、その検出から、再引き込み、同期判定までの一連の動作について、消費される時間を大幅に短縮することができる。
ここで、前述した第4のステップでは、前記再生搬送波信号が非同期状態から同期状態に遷移したときに前記位相制御信号の直前における制御値を保持すると共に当該保持された制御値に基づいて前記制御信号を生成するサブステップを含むように構成してもよい(請求項10)。
このため、これによると、再生搬送波信号が非同期状態から同期状態に遷移したとき、制御信号の直前における制御値を保持することで学習機能を持たせることができ、搬送波の擬似引き込みが頻繁に発生する信号点位置での同期引き込みを有効に回避することができる。
更に、上記目的を達成するため、本発明にかかる擬似引き込み検出プログラムでは、到来する受信変調波信号を復調する復調器における搬送波の擬似引き込み状態を検出するためのプログラムであって、前記受信変調波信号を互いに直交するベースバンド信号に変換すると共に当該変換されたベースバンド信号をデジタル信号に変換する信号変換処理機能、前記直交変換されたデジタル信号と基準信号との位相誤差を検出して位相制御信号を生成すると共に当該位相制御信号に基づいて再生搬送波信号を生成する再生搬送波信号生成機能、生成された前記再生搬送波信号が位相平面上にマッピングされた信号点位置に基づいて前記再生搬送波信号の擬似引き込み信号点位置を検出する擬似引き込み信号点位置検出処理機能、および前記再生搬送波信号の擬似引き込み信号点位置における位相制御信号に基づいて前記擬似引き込み信号点位置における同期引き込みを回避する制御信号を生成し前記搬送波再生部へ出力する制御信号生成処理機能、をコンピュータに実行させるようにしたことを特徴とする(請求項11)。
このようにしても、前述した搬送波の擬似引き込み検出方法の場合とほぼ同等の効果を得ることができる。
又、前述した前記制御信号生成処理機能にあっては、前記再生搬送波信号が非同期状態から同期状態に遷移したときに前記位相制御信号の直前における制御値を保持すると共に当該保持された制御値に基づいて前記制御信号を生成するサブ処理機能を含み、これをコンピュータに実行させるように構成してもよい(請求項12)。
本発明は、以上のように構成され機能するので、これによると、外部接続されるフレーム同期回路により生成されるフレーム非同期信号を用いることなく、復調器単独で搬送波の擬似引き込み状態を検出し、受信信号の再引き込みから同期判定までの時間を大幅に短縮可能とすることができるという従来にない優れた搬送波再生装置、復調器、搬送波の擬似引込み検出方法、及びそのプログラムを提供することができる。
(構成説明)
図1は、本発明の実施の形態にかかわる復調器の構成を示すブロック図である。以下に説明する本発明の実施の形態において、変調方式は、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、QAM(Quadrature Amplitude Modulation )等の直交変調方式を、検波方式は、準同期検波方式を想定した復調器が例示されており、それぞれ直交するベースバンド成分の表記として一般的な、I成分(実部:Ich)、Q成分(虚部:Qch)という表記を用いるものとする。
図1に示したように、本発明の実施形態にかかわる復調器は、直交検波器1と、発振器2と、アナログ・デジタル変換器( A/D変換器) 3と、搬送波再生装置4とにより構成されている。また、この復調器をコンポーネントとする、例えばマイクロ波デジタル通信システムには、更にフレーム同期回路5が含まれている。このフレーム同期回路5により生成されるフレーム非同期信号123は、搬送波再生装置4を構成する再生搬送波APC信号領域判定回路64に供給されている。この搬送波再生装置4、および再生搬送波APC信号領域判定回路64の詳細については後述する。
図1において、直交検波器1と発信器2とにより、受信した変調波信号、即ち、復調器に入力される中間周波数信号(IFIN)101は、ベースバンド信号であるIch103、およびQch104に変換され、A/D変換器3に出力される。
尚、復調器における前述した発振器2は、再生搬送波を生成するための基準周波数信号を出力するものであり、図示せぬ送信機側の変調器における搬送波を出力する発振器に近い周波数で自走している。
A/D変換器3は、以降の処理をデジタル化するために、アナログのベースバンド信号Ich103をデジタルのベースバンド信号Ich105に、また、アナログのベースバンド信号Qch104をデジタルのベースバンド信号Qch106に変換して搬送波再生装置4を構成する搬送波再生部40に出力する。
前述した搬送波再生装置4は、直交変換されたデジタル信号と基準信号との位相誤差を検出して位相制御信号を生成すると共にこの位相制御信号に基づいて再生搬送波信号を生成する搬送波再生部40と、前記再生搬送波信号が位相平面上に予めマッピングされた信号点位置に基づいて前記再生搬送波信号の擬似引き込み信号点の位置を検出する再生搬送波信号領域判定部50と、前記再生搬送波信号の擬似引き込み信号点位置における位相制御信号に基づいて前記擬似引き込み信号点位置における同期引き込みを回避するための制御信号を生成する位相制御信号領域判定制御部60とを備えている。
このため、これによると、再生搬送波受信信号領域判定部50が、再生搬送波信号が位相平面上にマッピングされた再生搬送波信号の信号点位置に基づいて再生搬送波信号の擬似引き込み信号点位置を検出することにより、後段に接続されるフレーム同期回路5により生成されるフレーム非同期信号を用いることなく、復調器単独で疑似引き込みの検出を行うことのできる割合が高くなる。また、この場合、擬似引き込み状態の検出にフレーム非同期信号が不要になるため、再生搬送波信号の再引き込みから同期判定までの時間を大幅に短縮することができる。
また、再生搬送波信号の擬似引き込み信号点位置における位相制御信号に基づいて擬似引き込み信号点位置における同期引き込みを回避する制御信号を生成することにより、再生搬送波信号領域判定部50だけではすべての検出を行うことができなかった疑似引き込みの検出を行うことができ、かつ、位相制御信号領域判定制御部60により生成される制御信号により、同信号点位置での不要な同期引き込みを未然に防止することができる。このため、搬送波の疑似引き込み発生の確率を落とし、かつ、疑似引き込み発生時には、その検出から、再引き込み、同期判定までの一連の動作について、消費される時間を大幅に短縮した搬送波再生装置4を提供し得る。
ここで、前述した搬送波再生部40は、前記位相誤差を検出すると共に前記再生搬送波信号の位相の進み遅れに応じた値を持つ位相誤差信号を生成する位相誤差検出器45と、この位相誤差検出器45により出力される位相誤差信号から高周波成分を除外して前記位相制御信号を出力するローパスフィルタ46と、このローパスフィルタ46により出力される位相制御信号を角度に応じた制御角情報に変換する数値制御発振器59と、この数値制御発振器59により出力される制御角情報に基づき、前記再生搬送波信号に対して位相回転制御を行なう位相回転器4とを含む構成となっている。
更に、上述した再生搬送波信号領域判定部50については、具体的には後述するが、これを、前述した再生搬送波信号が、前記位相平面上に分割して割付けられる領域内にあって、正常時における再生搬送波信号の信号点位置を中心とする第1の領域と,擬似引き込み時に再生搬送波信号がマッピングされる第2の領域とにそれぞれに属する割合を算出し、前記第2の領域に属する割合が予め設定した設定値以上の場合に、擬似引き込み状態検出信号を生成出力する機能を備えた構成となっている。
このため、これによると、再生搬送波受信信号領域判定部50が、再生搬送波信号が位相平面上にマッピングされた再生搬送波信号の信号点位置に基づいて再生搬送波信号の擬似引き込み信号点位置を検出することにより、後段に接続されるフレーム同期回路5により生成されるフレーム非同期信号を用いることなく、復調器単独で疑似引き込みの検出を行うことのできる割合が高くなる。又、擬似引き込み状態の検出にフレーム非同期信号が不要になるため、再引き込みから同期判定までの時間を大幅に短縮することができる。
以下、これを更に詳述する。
上述した搬送波再生装置4は、搬送波再生部40のほかに、本実施形態により付加される再生搬送波信号領域判定部(再生搬送波信号領域判定回路50)、および位相制御信号領域判定制御部60(再生搬送波APC信号領域判定回路64、掃引回路67)、更には、C/N推定回路70、同期検出回路80、リセット信号発生回路90によって構成されている。
搬送波再生部40は、直交変換されたデジタル信号と基準信号との位相誤差を検出して位相制御信号を生成し、当該位相制御信号に基づき再生搬送波信号を生成する機能を持ち、位相回転器44と、位相誤差検出器45と、ローパスフィルタ(LPF46)と、加算回路48と、数値制御発振器49とにより構成される。
位相回転器44は、デジタル信号Ich105およびQch106に残っている位相回転に対してデジタル信号処理により位相回転制御を行い、再生搬送波信号Ich107、Qch108を出力する。
また、位相誤差検出器45は、位相回転器44により出力される再生搬送波信号Ich107、Qch108から位相誤差を検出し、この再生搬送波信号(CARR)の位相の進み遅れに応じた値を持つ位相誤差信号116を生成してLPF46へ出力する。位相誤差検出器45は、再生搬送波信号の位相が進んでいるか遅れているかが分かればよい。例えば、位相が進んでいれば+1を、遅れていれば−1を出力してもよいし、位相の遅れ進みの大小に応じた連続の値を出力してもよい。
更に、LPF46は、位相誤差検出器45により出力される位相誤差信号116から高周波成分を除外して位相制御信号(ここでは位相誤差積算信号117)を生成して加算回路48の一方の入力端子に出力する。加算回路48の他方の入力端子には、後述する位相制御信号領域判定制御部60の掃引回路67により生成出力されるCARR APC補助信号118が供給されている。
上記した加算回路48において、両入力端子に供給される信号(位相誤差積算信号117とCARR APC補助信号118)が合成されることにより、位相制御信号としてのCARR APC信号119が生成され、数値制御発振器49に出力される。数値制御発振器49は、加算回路48を介して出力されるCARR APC信号119を、角度に応じた余弦値もしくは正弦値から成る制御角情報(それぞれ、Cos120、Sin121)に変換して位相回転器44に出力する。
尚、位相回転器44は、数値制御発振器49により出力される制御角情報に基づき、上記した再生搬送波信号に対して位相回転制御を行ない、再生搬送波信号IchOUT107、QchOUT108として、例えば、マイクロ波デジタル無線通信システムを構成する後段の回路ブロックへ出力する。
発振器2は、上記したように図示せぬ送信側の変調器の発振器に近い周波数で自走しており、このため、変調器と復調器の発振器の差分の周波数の位相回転が残っている。位相回転器44は、この位相回転に対して、デジタル信号処理により逆回転を与えることで、信号を収束させるものである。
一方、再生搬送波信号領域判定回路50は、位相回転器44出力である再生搬送波信号Ich107とQch108とを入力として得、後述する手順に従い擬似引き込み領域検出信号113を生成し、同期検出回路80へ出力するものであり、再生搬送波信号が位相平面(後述する)上にマッピングされた信号点位置に基づき、再生搬送波信号の擬似引き込み信号点位置を検出する再生搬送波信号領域判定部として動作する。
再生搬送波信号領域判定回路50の詳細は、再生搬送波信号がマッピングされた位相平面図(図4)を参照して後述する。
また、位相制御信号領域判定制御部60は、再生搬送波信号の擬似引き込み信号点位置における位相制御信号に基づき、擬似引き込み信号点位置における同期引き込みを回避する制御信号を生成する機能を持ち、APC信号領域判定回路64と、掃引回路67とにより構成されている。
この内、APC信号領域判定回路64は、搬送波の擬似引き込み状態において、後述する同期検出回路90が再生搬送波信号の同期を検出し、かつ、外部接続され、フレーム周期での同期、非同期を検出するフレーム同期検出回路5が非同期を検出した場合におけるCARR APC補助信号118の制御値を、擬似引き込み信号点位置として判定し、掃引回路67に対して擬似引き込みCARR APC信号122を出力する。
掃引回路67は、APC信号領域判定回路64により出力される擬似引き込みCARR APC信号122に基づいてその擬似引き込み信号点位置における同期引き込みを回避する制御信号(CARR APC補助信号)を生成し、加算回路48経由で数値制御発振器49へ出力する。
尚、上記した掃引回路67は、再生搬送波の非同期時に、再生搬送波の引き込み範囲を広げるために、CARR APC補助信号118を生成するものであり、再生搬送波の同期時は、後述する学習機能を実現するために直前の値を保持するように動作する。また、掃引回路67は、上記したように、APC信号領域判定回路64により生成される疑似引き込みCARR APC信号122を用いて、再生搬送波が疑似引き込みを起こした信号点位置を回避するように動作するCARR APC補助信号118を生成する。
一方、C/N推定回路70は、再生搬送波信号Ich107、Qch108を用いて推定C/N値を演算し、予め設定されたC/N閾値111との比較を行い、C/N閾値111よりも推定C/N値が低い場合に、その再生搬送波信号は非同期状態にあると判定し、同期検出回路80にC/Nアラーム信号112を出力する。
同期検出回路80は、C/N推定回路80により生成されるC/Nアラーム信号112と、再生搬送波信号領域判定回路50により生成出力される疑似引きこみ領域検出信号113との論理和演算を行い、間欠リセット信号発生回路90に対して非同期検出信号114を出力する。
また、間欠リセット信号発生回路90は、一定周期でリセットパルスを生成し、同期検出回路80から非同期検出信号114を受信した時に、搬送波再生部40のLPF46と、位相制御信号領域判定制御部60の掃引回路67の両方に対して間欠リセット信号115を出力する。
尚、フレーム同期回路5は、フレーム周期での同期・非同期を判定する外付けの回路であり、フレーム非同期時には、フレーム非同期信号123を生成し、位相制御信号領域判定制御部60のAPC信号領域判定回路64、並びに同期検出回路80に出力する。
(動作説明)
図2は本実施形態における復調器の基本動作を説明するためのフローチャートを示す。又、図3は再生搬送波信号領域判定回路50による再生搬送波信号領域判定動作を、図5はAPC信号領域判定回路64ならびに掃引回路67による位相制御信号領域判定制御の動作を、それぞれ詳細に示すフローチャートである。
以下、図2,図3,図5のフローチャートを参照しながら、図1に示す本実施形態における復調器の動作について説明する。
まず、発振器2と直交検波器1とにより、入力信号IFIN101は、互いに直交する2つの信号成分であるベースバンド信号Ich103とQch104に変換される(図2のステップS201)。続いて、このIch信号成分103とQch信号成分104は、A/D変換器3によりデジタル化されたベースバンド信号Ich105、Qch106に変換され、搬送波再生部40の位相回転器44に出力される(ステップS202)。
ところで、再生搬送波信号の同期の確立は、位相回転器44、位相誤差検出器45、LPF46、掃引回路47、加算回路48、数値制御発振器49で構成される搬送波再生部40、および位相制御信号領域判定部60の掃引回路67により行われ、また、再生搬送波信号の同期、非同期の検出は、再生搬送波信号領域判定回路50、CARR APC信号領域判定回路64、C/N推定回路70、および同期検出回路80で行なわれる。以下に、搬送波再生装置4に着目してその動作について説明する。
まず、C/N推定回路70は、位相回転器44により出力される再生搬送波信号Ich107、Qch108を用いて信号の推定C/N値を演算し(ステップS203)、予め設定されたC/N閾値111との比較を行う(ステップS204)。ここで、C/N閾値111よりも推定C/N値が低いと判定された場合、C/N推定回路70は、その再生搬送波信号は非同期状態にあると判定し、同期検出回路80にC/Nアラーム信号112を出力する(ステップS205)。
尚、C/N推定回路70における推定C/N値の算出は、例えば、Ich107、Qch108のそれぞれの分散を求めた後、それらの加算を行い、雑音電力を求めることにより推定C/N値を算出すれことにより行なわれる。
続いて、同期検出回路80は、C/N推定回路70により生成されるC/Nアラーム信号112と、再生搬送波信号領域判定回路50により生成される疑似引きこみ領域検出信号113との論理和演算を行い、間欠リセット信号発生回路90に非同期検出信号114を生成出力する(ステップS206)。再生搬送波信号領域判定回路50による疑似引きこみ領域検出信号113の生成の詳細については後述する。
間欠リセット信号発生回路90は、同期検出回路80により生成出力される非同期検出信号114を受信したときに、LPF46、および位相制御信号領域判定部60の掃引回路67 に対して間欠リセット信号115を生成出力して、搬送波再生信号の生成を禁止するリセット信号を生成する(ステップS207)。
ところで、従来の搬送波再生装置では、搬送波の同期・非同期の検出について、C/N推定回路70を使用して行っていた。しかしながら、C/N推定回路70で設定されるC/N閾値111の値によって、再生搬送波の同期特性が変化する可能性がある。
例えば、仮に、C/N閾値111を再生搬送波の同期状態での推定C/N値に近い値に設定したとする。このとき、雑音が加わり推定C/N値が低下すれば、再生搬送波が同期状態にあるにもかかわらず、C/N推定回路70は、再生搬送波は非同期状態にあると判定し、結果的にC/Nアラーム信号112を生成出力する。したがって、LPF46にリセットがかかり、不安定な状態になる。
一方、C/N閾値111を低く設定した場合、疑似引込みの状態でも、C/N推定回路70は同期状態と判定することになり、このときC/Nアラーム信号112が出力されないため、復調器単独での疑似引き込みの検出は難しく、後段のフレーム同期回路5によるフレーム非同期信号を用いて疑似引き込みの検出を行わなければならない。
一般に、フレーム非同期信号の発動、および解除時間は、C/Nアラーム信号112の発 動、および解除時間に比べて、フレーム単位で同期を取る分だけ時間を要するため、再生搬送波の疑似引き込みの検出にフレーム非同期信号を使用した場合、受信信号が正常な状態に復旧し、その後に、同期判定をするまでに多大な時間を必要とする。このため、本実施形態においては、復調器単独で搬送波の疑似引込みの検出を容易にするため、再生搬送波信号領域判定部としての再生搬送波信号領域判定回路50を追加した。次に、これについて説明する。
再生搬送波信号領域判定回路50は、例えば、QPSKにおいて、図4に位相平面図を用いて領域分けした一例が示されるように、正常時の再生搬送波信号の信号点位置を中心とするA領域(第1の領域)と、疑似引き込み時に再生搬送波信号の信号点が存在すると思われるB領域(第2の領域)とに領域分けを行い、それぞれの領域に再生搬送波信号をマッピング(割り付け)することにより、搬送波の擬似引き込み状態の有無を検出する(図3のステップS301)。
即ち、再生搬送波信号領域判定回路50は、所定時間に再生搬送波がA領域、B領域に属する割合を算出し(ステップS302)、B領域に属する割合がある一定の値(閾値)以上であれば(ステップS303:=)、その再生搬送波信号は疑似引き込み状態であると判定し、疑似引き込み領域検出信号113を出力する(ステップS304)。
上記した疑似引き込み領域検出信号113を用いることにより、外部接続されるフレーム同期回路5により生成出力されるフレーム非同期信号を用いることなく疑似引き込みの検出を行うことができる。従って、疑似引き込み検出後の搬送波の再引き込みから同期判定までの一連の動作に要する時間を大幅に短縮することができる。
上記したように、再生搬送波信号領域判定回路50を付加することにより、比較的高い割合で再生搬送波の疑似引き込みの検出を行うことができる。しかしながら、再生搬送波信号領域判定回路50は、再生搬送波信号の信号点位置でのみ再生搬送波の疑似引き込みの検出を行うため、回路の性質上、図10に、QPSK変調における擬似引き込みの例が示されるように、再生搬送波Ich,Qchの±fs/8ずれ(図10(a))、 ±fa/12ずれ(図10(b))の疑似引き込み検出を行うことはできるが、図10(c)に示される「±n*fa/4(n=1,2,……)」ずれの疑似引き込みの検出を行うことができず、従って、再生搬送波信号領域判定回路50を付加しただけでは再生搬送波の疑似引き込みのすべてを検出することができない。
このため、本実施形態においては、更に、位相制御信号領域判定制御部60(APC信号領域判定回路64)を付加し、再生搬送波信号領域判定回路50で検出できない疑似引き込み信号点位置の識別を可能とした。以下、これを更に詳述する。
ところで、上記したように発振器2は、図示せぬ変調器側の発振器に近い周波数で自走しており、図示せぬ変調器と復調器の間の発振器の差分の周波数の位相回転が残っている。数値制御発振器49には、位相誤差検出器45およびLPF46により生成された上記差分に相当する制御値(位相誤差積算信号117) と、搬送波の引き込み範囲を広げるために使用される掃引回路67によって生成されるCARR APC補助信号118とが加算回路48により加算されたCARR APC信号119が供給されている。
そこで、APC信号領域判定回路64は、加算回路48からCARR APC信号119を取得し(図5のステップS501)、このことにより疑似引き込み状態を検出する(ステップS502:イエス)。擬似引き込み状態においても位相誤差積算信号117およびCARR APC補助信号118の制御値は安定しているため、APC信号領域判定回路64は、同期検出回路80により出力された非同期検出信号114が同期状態を示し(ステップS503:イエス)、フレーム同期回路5により出力されたフレーム非同期信号123が非同期状態を示したとき(ステップS504:イエス)のCARR APC補助信号118の制御値を、疑似引き込みの信号点位置として識別し(ステップS505)、その信号点位置を疑似引き込みAPC信号122として掃引回路67に出力する。
このことにより、掃引回路67は、図6(b)にその動作タイミング図が示されるように、疑似引き込みCARR APC信号122の信号点位置(擬似引き込みポイント)における同期引き込みを回避するようなCARR APC補助信号118を生成することが可能になる。掃引回路67は、図6(b)のハッチング部位に相当する制御値を備えたCARR APC補助信号118を生成することにより、誤った搬送波の疑似引き込みを未然に防止することができる(ステップS506)。
また、掃引回路67は、再生搬送波信号が非同期状態から同期状態に遷移したとき、CARR APC補助信号108の直前における制御値を保持することで学習機能を持つことができ、搬送波の擬似引き込みが頻繁に発生する信号点位置の同期引き込みを回避することができる。なお、図6(a)は、擬似引き込みポイントがある場合の非同期状態から同期状態に遷移するときのCARR APC補助信号108の動作タイミング図を示す。また、図6(a)中、A−B、C−D間が擬似引き込みポイントであることを示す。
このように、再生搬送波信号領域判定部(再生搬送波信号領域判定回路50)と位相制御信号領域判定制御部60(CARR APC信号領域判定回路64)とにより、復調器単独で、再生搬送波の疑似引き込みを検出する割合を高めることができ、また、この復調器を用いたデジタル無線通信システム全体としても、再生搬送波の疑似引き込み発生の確率を落とし、かつ、疑似引き込み発生時には、その検出から、再引き込み、同期判定までの一連の動作について、時間を短縮することが出来る。
また、このとき、位相制御信号領域判定制御部60(掃引回路67)に、再生搬送波信号が非同期状態から同期状態に遷移したとき、CARR APC補助信号108の直前における制御値を保持させることで学習機能を持たせ、このことにより、搬送波の擬似引き込みが頻繁に発生する信号点位置の同期引き込みを回避することができ、一層の時間短縮が可能になる。
尚、上記した搬送波再生装置4は、デジタル無線通信システムに使用される復調器の主要部を成すものである。この場合、復調器は、上述したように、基準周波数信号(発振器2出力)に基づき、受信変調波信号を互いに直交するベースバンド信号に変換する直交検波器1と、ベースバンド信号をデジタル信号に変換するA/D変換器3と、搬送波再生装置4とにより構成されている。
ここで、搬送波再生装置4は、デジタル信号と基準信号との位相誤差を検出して位相制御信号を生成し位相制御信号に基づき再生搬送波信号を生成する搬送波再生部40と、再生搬送波信号が位相平面上にマッピングされた信号点位置に基づいて前記再生搬送波信号の擬似引き込み信号点位置を検出する再生搬送波信号領域判定部(再生搬送波信号領域判定回路50)と、再生搬送波信号に基づいて搬送波・雑音比を算出すると共に当該算出された搬送波・雑音比と所定の搬送波・雑音比とを比較演算する搬送波・雑音比推定回路70と、この搬送波・雑音比推定回路70による比較演算結果と前記再生搬送波信号領域判定回路50による判定結果とに基づいて再生搬送波信号の同期,非同期を検出する同期検出回路80と、再生搬送波信号の擬似引き込み信号点位置における位相制御信号に基づいて擬似引き込み信号点位置における同期引き込みを回避する制御信号を生成する位相制御信号領域判定制御部60(APC信号領域判定回路64、掃引回路67)と、同期検出回路80が非同期状態を検出したときに前記搬送波再生部40による再生搬送波信号の生成を禁止する間欠リセット信号発生回路90とにより構成されている。
上記した復調器は、例えば、マイクロ波デジタル無線通信システムにおいて用いられ、同復調器において、搬送波再生装置4に再生搬送波信号領域判定回路50を付加することにより、受信信号の信号点位置を用いた疑似引き込みの検出が可能となり、復調器単独による疑似引き込み検出の割合を高めることができる。
又、位相制御信号領域判定部60(APC信号領域判定回路60と掃引回路67)を付加することにより疑似引き込み時における疑似引き込みAPC信号122が識別され、そして、掃引回路67でその擬似引き込み信号点位置における同期引き込みを回避する制御信号(CARR APC補助信号118)を生成することにより、搬送波の疑似引き込みを未然に防止することが可能となる。
従って、マイクロ波デジタル無線通信システムを含む一般のデジタル無線通信システムにおいて、搬送波の疑似引き込み発生の確率を低下させ、かつ、疑似引き込み発生時には、その検出から、再引き込み,同期判定までの一連の動作について、その時間を短縮することが出来る。
また、図2、図3、図5に示すフローチャートは、図1に示す復調器の動作のみならず、本実施形態にかかる復調器における再生搬送波の擬似引込み検出方法の各工程についても合わせて示したものである。
即ち、本実施形態における復調器では、その稼働に際しては、搬送波の擬似引き込みを検出するためのシーケンス制御において、少なくとも、受信変調波信号を互いに直交するベースバンド信号に変換し、当該ベースバンド信号をデジタル信号に変換する第1のステップと(図2のステップS201、S202)、直交変換されたデジタル信号と基準信号との位相誤差を検出して位相制御信号を生成し、当該位相制御信号に基づき再生搬送波信号を生成する第2のステップと(ステップS202)、再生搬送波信号が位相平面上にマッピングされた信号点位置に基づき、当該再生搬送波信号の擬似引き込み信号点位置を検出する第3のステップと(図3のステップS301〜S304)、再生搬送波信号の擬似引き込み信号点位置における位相制御信号に基づき、擬似引き込み信号点位置における同期引き込みを回避する制御信号を生成する第4のステップと(図5のステップS501〜S506)、を順次実行するようになっている。
尚、上記した第4のステップは、再生搬送波信号が非同期状態から同期状態に遷移したとき、制御信号の直前における制御値を保持し、以降、保持された制御値に基づき制御信号を生成するサブステップ、を含んだ構成としてもよい。
また、再生搬送波から推定C/N値を演算し(図2のステップS203)、予め設定されたC/N閾値111との比較により、再生搬送波信号の同期、非同期を監視しており(図2のステップS203〜S205)、非同期状態にあると判定された場合、上記した第3のステップによる判定結果との論理和演算を行い、搬送波再生信号の生成を禁止する第5のステップを実行する(ステップS206、S207)。
又、上記した本実施形態にかかる復調器における搬送波の擬似引き込み検出方法によれば、復調器を構成する搬送波再生装置4が、再生搬送波信号が位相平面上にマッピングされた再生搬送波信号の信号点位置に基づいて再生搬送波信号の擬似引き込み信号点位置を検出する第3のステップを実行することにより、復調器単独で疑似引き込み状態の検出を行うことができる。このとき、擬似引き込み状態の検出にフレーム非同期信号が不要になるため、受信信号の再引き込みから同期判定までの時間を大幅に短縮した復調器における搬送波の擬似引き込み検出方法を提供することが出来る。
更に、復調器の主要部を構成する搬送波再生装置4が、再生搬送波信号の擬似引き込み信号点位置における位相制御信号に基づいて擬似引き込み信号点位置における同期引き込みを回避する制御信号を生成する第4のステップを実行することにより、同信号点位置での不要な同期引き込みを未然に防止することができ、このため、搬送波の疑似引き込み発生の確率を落とし、かつ、疑似引き込み発生時には、その検出から、受信信号の再引き込み、同期判定までの一連の動作について、消費される時間を大幅に短縮した復調器における搬送波の擬似引き込み検出方法を提供することが出来る。また、再生搬送波信号が非同期状態から同期状態に遷移したときには、制御信号の直前における制御値を保持することで学習機能を持たせることができ、搬送波の擬似引き込みが頻繁に発生する信号点位置の同期引き込みを回避し、一層の時間短縮が可能になる。
ここで、上述した復調器にあって、その各構成部分が実行する前述した第1乃至第4の各ステップおよび第4ステップにおけるサブステップにあっては、その各実行内容を、それぞれ信号変換処理機能,再生搬送波信号生成機能,信号点位置検出処理機能,制御信号生成処理機能、および制御信号生成処理機能におけるサブ処理機能としてプログラム化し、コンピュータに実行させるように構成してもよい。
このようにしても、前述した第1乃至第4の各ステップおよび第4ステップのサブステップにおける処理内容と同等の処理をコンピュータにて実行処理することができ、これによって、前述した搬送波の擬似引き込み検出方法と同一の目的を効率良く達成することができる。
尚、上記した本実施形態にあってはQPSK変調を用いた変調器のみを例示したが、QPSK変調に限らず、PSK、或いは多値QAM変調方式を用いた変調器に対しても同様に適用できるものである。
本発明の一実施形態にかかる復調器の内部構成を示すブロック図である。 図1に開示した復調器の動作を示すフローチャートである。 図2に開示したフローチャートに付属する他の動作部分を示すフローチャートである。 図1に開示した復調器の動作を説明するために引用した説明図である。 図1に開示した復調器の他の動作を示すフローチャートである。 図1に開示した復調器の動作のタイミングを示す説明図である。 従来例にかかる復調器を示すブロック図である。 図7に例示した復調器の動作のタイミングを示す説明図である。 図7に例示した復調器の他の動作のタイミングを示す説明図である。 QPSK変調における搬送波の擬似引き込みの状態を説明するための説明図である。
符号の説明
1 直交検波器
2 発振器
3 A/D変換器
4 搬送波再生装置
5 フレーム同期回路
40 搬送波再生部
44 位相回転器
45 位相誤差検出器
46 LPF
48 加算回路
50 再生搬送波信号領域判定部(再生搬送波信号領域判定回路)
59 数値制御発振器
60 位相制御信号領域判定制御部
64 APC信号領域判定回路
67 掃引回路
70 C/N推定回路
80 同期検出回路
90 間欠リセット信号発生回路

Claims (12)

  1. 直交変換されたデジタル信号と基準信号との位相誤差を検出して位相制御信号を生成すると共にこの位相制御信号に基づいて再生搬送波信号を生成する搬送波再生部と、
    前記再生搬送波信号が位相平面上に予めマッピングされた信号点位置に基づいて前記再生搬送波信号の擬似引き込み信号点の位置を検出する再生搬送波信号領域判定部と、
    前記再生搬送波信号の擬似引き込み信号点位置における位相制御信号に基づいて前記擬似引き込み信号点位置における同期引き込みを回避するための制御信号を生成する位相制御信号領域判定制御部と、
    を備えたことを特徴とする搬送波再生装置。
  2. 前記請求項1に記載の搬送波再生装置において、
    前記搬送波再生部を、
    前記位相誤差を検出すると共に前記再生搬送波信号の位相の進み遅れに応じた値を持つ位相誤差信号を生成する位相誤差検出器と、この位相誤差検出器により出力される位相誤差信号から高周波成分を除外して前記位相制御信号を出力するローパスフィルタと、このローパスフィルタにより出力される位相制御信号を角度に応じた制御角情報に変換する数値制御発振器と、この数値制御発振器により出力される制御角情報に基づき、前記再生搬送波信号に対して位相回転制御を行なう位相回転器と、
    を含む構成としたことを特徴とする搬送波再生装置。
  3. 前記請求項1に記載の搬送波再生装置において、
    前記再生搬送波信号領域判定部は、
    前記再生搬送波信号が、前記位相平面上に分割して割付けられる領域内にあって、正常時における再生搬送波信号の信号点位置を中心とする第1の領域と,擬似引き込み時に再生搬送波信号がマッピングされる第2の領域とにそれぞれに属する割合を算出すると共に、前記第2の領域に属する割合が予め設定した設定値以上の場合に、擬似引き込み状態検出信号を生成出力する機能を備えた構成としたことを特徴とする搬送波再生装置。
  4. 前記請求項1に記載の搬送波再生装置において、
    前記搬送波再生部に、
    前記再生搬送波信号に基づいて搬送波・雑音比を算出し且つ当該算出された搬送波・雑音比と予め設定した搬送波・雑音比とを比較演算する搬送波・雑音比推定回路と、この搬送波・雑音比推定回路による比較演算結果と前記再生搬送波信号領域判定部による判定結果とに基づいて前記再生搬送波信号の同期若しくは非同期を検出する同期検出回路とを併設したことを特徴とする搬送波再生装置。
  5. 前記請求項1又は4に記載の搬送波再生装置において、
    前記位相制御信号領域判定制御部は、
    前記擬似引き込み状態にあって、前記同期検出部が前記再生搬送波信号の同期を検出し且つ予め外部接続されフレーム周期での同期・非同期を検出するフレーム同期検出回路が非同期を検出した場合に、前記位相制御信号の制御値を前記擬似引き込み信号点位置として判定する位相制御信号領域判定回路と、
    前記位相信号領域判定回路による判定結果に基づいて前記擬似引き込み信号点位置における同期引き込みを回避する制御信号を生成する掃引回路と、
    を備えたことを特徴とする搬送波再生装置。
  6. 前記請求項5に記載の搬送波再生装置において、
    前記掃引回路は、
    前記再生搬送波信号が非同期状態から同期状態に遷移した場合に、前記制御信号の遷移直前における制御値を保持すると共に当該保持された制御値に基づいて前記制御信号を生成し前記搬送波再生部へ出力する機能を備えていることを特徴とした搬送波再生装置。
  7. 前記請求項1又は5に記載の搬送波再生装置において、
    前記同期検出回路が非同期状態を検出した場合に前記搬送波再生部による再生搬送波信号の生成を禁止する間欠リセット信号発生回路を、前記搬送波再生部に併設したことを特徴とする搬送波再生装置。
  8. 前記請求項1乃至7の何れか一つに記載の搬送波再生装置と、この搬送波再生装置の入力段に装備され到来する受信変調波信号を基準周波数信号に基づいて互いに直交するベースバンド信号に変換する直交検波器と、前記ベースバンド信号をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換器とを備えたことを特徴とする復調器。
  9. 到来する受信変調波信号を復調する復調器における搬送波の擬似引き込み検出方法であって、
    前記受信変調波信号を互いに直交するベースバンド信号に変換すると共に当該変換されたベースバンド信号をデジタル信号に変換する第1のステップと、
    前記直交変換されたデジタル信号と予め設定した基準信号との位相誤差を検出して位相制御信号を生成すると共に当該位相制御信号に基づいて再生搬送波信号を生成する第2のステップと、
    生成された前記再生搬送波信号が位相平面上にマッピングされた信号点位置に基づいて前記再生搬送波信号の擬似引き込み信号点位置を検出する第3のステップと、
    前記再生搬送波信号の擬似引き込み信号点位置における位相制御信号に基づいて前記擬似引き込み信号点位置における同期引き込みを回避する制御信号を生成する第4のステップと、
    を有することを特徴とする搬送波の擬似引き込み検出方法。
  10. 前記請求項9に記載の搬送波の擬似引き込み検出方法において、
    前記第4のステップでは、前記再生搬送波信号が非同期状態から同期状態に遷移したときに前記位相制御信号の直前における制御値を保持すると共に当該保持された制御値に基づいて前記制御信号を生成するサブステップを含むことを特徴とする搬送波の擬似引き込み検出方法。
  11. 到来する受信変調波信号を復調する復調器における搬送波の擬似引き込み状態を検出するためのプログラムであって、
    前記受信変調波信号を互いに直交するベースバンド信号に変換すると共に当該変換されたベースバンド信号をデジタル信号に変換する信号変換処理機能、
    前記直交変換されたデジタル信号と基準信号との位相誤差を検出して位相制御信号を生成すると共に当該位相制御信号に基づいて再生搬送波信号を生成する再生搬送波信号生成機能、
    生成された前記再生搬送波信号が位相平面上にマッピングされた信号点位置に基づいて前記再生搬送波信号の擬似引き込み信号点位置を検出する擬似引き込み信号点位置検出処理機能、
    前記再生搬送波信号の擬似引き込み信号点位置における位相制御信号に基づいて前記擬似引き込み信号点位置における同期引き込みを回避する制御信号を生成し前記搬送波再生部へ出力する制御信号生成処理機能、
    をコンピュータに実行させるようにしたことを特徴とする搬送波の擬似引き込み検出用プログラム。
  12. 前記請求項11に記載の搬送波の擬似引き込み検出用プログラムにおいて、
    前記制御信号生成処理機能では、前記再生搬送波信号が非同期状態から同期状態に遷移したときに前記位相制御信号の直前における制御値を保持すると共に当該保持された制御値に基づいて前記制御信号を生成するサブ処理機能を含み、
    これをコンピュータに実行させるようにしたことを特徴とする搬送波の擬似引き込み検出用プログラム。
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