JP5168111B2 - 位相不確定性除去機能を有する復調器およびそのキャリアスリップ補償方法 - Google Patents

位相不確定性除去機能を有する復調器およびそのキャリアスリップ補償方法 Download PDF

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Description

本発明は、復調器およびそのキャリアスリップ補償方法に関わり、特に位相不確定性除去機能を有する復調器およびそのキャリアスリップ補償方法に関する。
ディジタル無線通信システムでは、周波数利用効率の向上を目的として、16QAMや64QAM等の直交振幅変調を用いることが一般的である。直交振幅変調では、復調方式として同期検波を用いることが多いが、再生搬送波に4通りの位相不確定性が生じるため、正しい位相以外では送信符号系列が正しく再生されないという問題がある。
この問題を解決するため、差動変換または差動符号化と呼ばれる技術が知られている。これは、符号をシンボルの絶対位相に対応させるのではなく、1シンボル前との位相差に対応させるため、再生搬送波に位相不確定性があっても、正しい復調結果を得ることが出来る。しかしながら、1個前のシンボルとの位相差に符号を対応させるため、シンボル誤りが発生した場合に、次のシンボルにも誤りが伝播し、BER(ビット誤り率)特性が劣化することになる。
また、差動変換とは別のシンボルへの符号割り当て方法として、グレイ配置と呼ばれる方法が知られている。これは、上下左右に隣り合うシンボル同士に割り当てられた符号が互いに1ビットのみ異なる配置の仕方であり、それゆえBER特性が最良となる。しかしながら、シンボルの絶対位置に符号を割り当てているため、再生搬送波の位相を送信側と一致させる必要がある。
以上の問題に対し、特許文献1のような方法が考案されている。この方法は、図7に示すように、4PSK復調回路20により復調された復調信号P1,P2をフレーム同期回路21に出力する。フレーム同期回路21では、復調信号P1,P2とそれらの反転信号を組み合わせて、4通りの位相を生成し、それぞれの位相に対して無線フレーム中の特定位置に挿入されたユニークワードを検出することで、正しい位相を選択し、位相不確定性を除去した出力データPr1、Pr2を出力する。この方法によれば、位相不確定性の除去と良好なBER特性を両立させることができる。
しかしながら、同期検波方式においては、局部発振器の位相雑音等の影響により、キャリアスリップ(再生搬送波の位相が瞬間的に異なる位相に遷移する現象)が発生する場合がある。
特許文献1の方法においては、一旦位相を選択してフレーム同期が確立した後にキャリアスリップが発生した場合、フレーム同期回路の前方保護時間が経過した後、フレーム非同期状態となる。その後、改めてユニークワードの検出を行い、後方保護時間経過した後に、再度フレーム同期が確立する。
また、本発明に関連する技術として、特許文献2には、チャネル切換時のDCオフセット値を検出を高速に行い、高速な引き込みを行うために、直交復調出力信号をDCオフセット用とエリア判定用に分岐し、DCオフセット補正用直交復調出力信号からDCオフセット値を求め、エリア判定用直交復調出力信号のDCオフセットを補正することの記載がある。
また、特許文献3には、位相曖昧度除去回路において、同期後に同期語(ユニークワード)を検出しそこなった場合も位相を判定する回路を付加することにより、より正確に位相曖昧度を除去することの記載がある。
特開2000−13459号公報 特開2002−290487号公報 特開平06−276239号公報
一般的に、フレーム同期の前方保護では、BER特性が悪い状態においても簡単に非同期状態にならないように、複数回のユニークワード比較を行う。従って、前方保護時間は無線フレーム周期の数倍〜数10倍程度の時間となる。また、後方保護においても、偶然ユニークワードと同一のパタンがデータ中に含まれていた場合でも誤同期しないように、複数回の比較を行う。
従って、特許文献1の方法においては、位相選択をユニークワードの検出のみに頼っているため、一旦正しい位相を選択してフレーム同期が確立した後にキャリアスリップが発生した場合、無線フレーム周期の数10倍程度の間、回線断が継続してしまうという問題があった。
本発明に係わる復調器は、位相不確定性を有する同相復調信号と直交復調信号の各DCオフセット量を検出するDCオフセット検出手段と、
前記位相不確定性を有する同相復調信号と直交復調信号について所定の位相でフレーム同期が確立したときに、フレーム同期確立時の前記同相復調信号と直交復調信号の各DCオフセット量に基づき、4通りの再生搬送波位相に対する4通りの同相オフセット範囲、直交オフセット範囲をそれぞれ設定し、フレーム同期確立後の同相オフセット量と直交オフセット量の組合せを、前記4通りの同相オフセット範囲、直交オフセット範囲の組合せと照合することによって引き込み位相を判定し、判定した引き込み位相に対応するデータあるいはフレームパルスあるいはフレーム同期情報を選択する機能を有する、位相選択及びフレーム同期手段と、
を有することを特徴とする。
また本発明の復調器のキャリアスリップ補償方法は、位相不確定性を有する同相復調信号と直交復調信号の各DCオフセット量を検出するステップと、
前記位相不確定性を有する同相復調信号と直交復調信号について所定の位相でフレーム同期が確立したときに、フレーム同期確立時の前記同相復調信号と直交復調信号の各DCオフセット量に基づき、4通りの再生搬送波位相に対する4通りの同相オフセット範囲、直交オフセット範囲をそれぞれ設定し、フレーム同期確立後の同相オフセット量と直交オフセット量の組合せを、前記4通りの同相オフセット範囲、直交オフセット範囲の組合と照合することによって引き込み位相を判定し、判定した引き込み位相に対応するデータあるいはフレームパルスあるいはフレーム同期情報を選択するステップと、
を有することを特徴とする。
本発明によれば、復調出力のDCオフセット量を用いることにより、キャリアスリップが発生した場合の回線断時間を小さく抑えることが出来る。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
本実施形態は、ディジタル無線通信システムの復調器において、復調出力のDCオフセット量を用いてキャリアスリップの発生を検出することにより、キャリアスリップ発生時の回線断時間を抑えるものである。
図1に本発明に係わる一実施形態の復調器を示す。図1はベースバンドサンプリング準同期検波方式の復調器である。
受信信号1は、直交復調器2において局部発振器(LO)3の出力を用いて直交復調され、Ich/Qchベースバンド信号に変換された後、アナログ/ディジタル変換器(A/D)4および5によりディジタル信号に変換される。キャリア同期回路6は、入力されたIch/Qchベースバンド信号に残っている位相回転を除去し、Ich復調信号6a、Qch復調信号6bとしてDCオフセット検出回路7に供給する。
DCオフセット検出回路7はキャリア同期回路6から出力されるIch復調出力6a、Qch復調出力6bのDCオフセット量を検出し、それぞれIchオフセット7c、Qchオフセット7dとして、位相選択/フレーム同期回路8に供給する。位相選択/フレーム同期回路8では、フレーム同期確立時のオフセット量に基づき、4通りの再生搬送波位相に対するIchオフセット範囲、Qchオフセット範囲を設定する。そして、供給されたIchオフセット量7cとQchオフセット量7dの組合せが4通りのIchオフセット範囲とQchオフセット範囲の組合せのいずれかを満たす場合、キャリアスリップが発生したものとして、上記オフセット範囲に対応する位相からのデータ、フレームパルス、フレーム同期情報をそれぞれ出力データ8a、フレームパルス8b、フレーム同期情報8cとして出力する。
図2はDCオフセット検出回路7の一構成例を示すブロック図である。Ich復調信号6aおよびQch復調信号6bは、シンボル判定回路70において最も近い信号点に判定され、その信号点の正規の振幅がIch出力7aおよびQch出力7bとして、位相選択/フレーム同期回路8に出力される。また、Ich出力7a、Qch出力7bは、それぞれ減算器71、72にも供給され、Ich復調信号6aおよびQch復調信号6bとの差分出力71aおよび72aが出力される。差分出力71aおよび72aは、平均回路73および74において平均化される。
図3は平均回路73および74の一構成例を示すブロック図である。平均回路73および74の構成は同一であって、図3はその一方の構成を示している。入力信号は、乗算器90において定数αと乗算され、加算器91に入力され、乗算器92の出力と加算される。加算器91の出力は遅延器93に入力され、次の値が入力されるまで現在の値を保持する。遅延器93の出力は、乗算器92において定数1−αと乗算され、加算器91に入力される。
平均回路73および74の出力は、それぞれIchオフセット7c、Qchオフセット7dとして位相選択/フレーム同期回路8に供給される。
図4は位相選択/フレーム同期回路8の一構成例を示すブロック図である。DCオフセット検出回路7からのIch出力7a(図4ではIch入力7aとして示す)は、デマッピング回路82,85と反転回路80に入力され、DCオフセット検出回路7からのQch出力7b(図4ではQch入力7bとして示す)は、デマッピング回路82,83と反転回路81に入力される。反転回路80の出力80aはデマッピング回路83,84に入力され、反転回路81の出力81aはデマッピング回路84,85に入力される。このように、Ich出力7a及びQch出力7bは、反転回路80および81の出力80aおよび81aとの組合せにより、4通りの搬送波位相における復調出力に変換され、それぞれデマッピング回路82〜85に入力される。デマッピング回路82〜85は、それぞれ入力されたIchおよびQch振幅が表す信号点に割り当てられたデータ82a〜85aをフレーム同期回路86〜89に出力する。
フレーム同期回路86〜89は、入力されたデータに対してユニークワードの検出を行い、データ、およびフレームの位置を示すフレームパルス、同期状態を表すフレーム同期情報を出力データ/フレームパルス選択回路90に出力する。
出力データ/フレームパルス選択回路90は、入力されたデータ、フレームパルス、フレーム同期情報のうち、フレーム同期が確立した位相からの入力を選択して、それぞれ出力データ8a、フレームパルス8b、フレーム同期情報8cとして出力する。また、フレーム同期確立時のIchオフセット7cおよびQchオフセット7dに基づき、4通りの位相に対するIchオフセット範囲およびQchオフセット範囲を設定する。その後、Ichオフセット7cおよびQchオフセット7dの組合せが4通りのIchオフセット範囲とQchオフセット範囲の組合せのうち、いずれかを満たす場合に、対応する位相からの入力データ、フレームパルス、フレーム同期情報を出力として選択する。
なお、直交復調器2、キャリア同期回路6、デマッピング回路82〜85、フレーム同期回路86〜89は、当業者にとって良く知られているものであり、その詳細な構成については省略する。
(動作の説明)
次に、図1を用いて本実施形態の復調器の動作を説明する。
受信信号1は、直交復調器2において局部発振器(LO)3の出力を用いて直交復調され、Ich/Qchベースバンド信号に変換された後、アナログ/ディジタル変換器(A/D)4および5により、ディジタル信号に変換される。本実施例では、復調方式として準同期検波方式を想定しているため、A/D4および5の出力には受信信号1とLO3出力との周波数差による位相回転が含まれている。この位相回転は、キャリア同期回路6によって取り除かれ、Ich復調出力6aおよびQch復調出力6bとして、DCオフセット検出回路7に出力される。
復調出力6aおよび6bには、変調回路のアナログ部に起因するDCオフセットが重畳されており、正規の信号点位置からのずれとして現れる。図5を用いて、DCオフセット検出回路7においてオフセットを検出する方法を説明する。
図5は変調方式としてQPSKを用いた場合の信号点配置(コンスタレーション)を表したものである。図5を参照すると、白丸で表された点は正規の信号点、黒丸で表された点はキャリア同期回路6の復調出力を表している。
従って、シンボル判定回路70において、復調出力6aおよび6bから最も近い信号点を判定してその正規の位置を表す値を求め、加算器70および71によって、シンボル判定前の振幅値との差を求めることにより、DCオフセット成分を抽出することができる。但し、この差にはDCオフセット成分だけでなく、通信路上で加算される雑音成分も重畳されているため、平均回路73および74において、これらの影響を除去することにより、DCオフセット成分のみを位相選択/フレーム同期回路8に出力する。
フレーム同期回路8では、Ich入力7aおよびQch入力7bから、4通りの再生搬送波に対応する復調出力を生成する。これは以下の演算により行うことが出来る。引き込み位相が0度の場合の復調出力をそれぞれI、Qとすると、各引き込み位相における復調出力I’、Q’はそれぞれ式(1)〜(3)によって求められる。
I’=−Q、Q’=I (90度の場合) 式(1)
I’=−I、Q’=−Q (180度の場合) 式(2)
I’=Q、Q’=−I (270度の場合) 式(3)
デマッピング回路82〜85は、それぞれ入力された信号点に対応するデータを出力する。信号点とデータの対応はグレイ配置により決定されており、シンボル誤り率に対するBER特性は最良となる。
デマッピング回路82〜85によって再生されたデータ系列は、それぞれフレーム同期回路86〜89に入力される。このフレーム同期回路は、一般的に用いられるユニークワード検出機能と後方保護機能および前方保護機能を備えており、データおよびフレーム位置を表すフレームパルス、同期状態を表すフレーム同期情報を出力する。
グレイ配置によるマッピングでは、送信データ系列を正しく再生するためには、変調波の搬送波位相と再生搬送波の位相が一致している必要がある。従って、ユニークワードが検出されてフレーム同期が確立するのは、4個のうちの1個のみである。他の3個においては、偶然ユニークワードと同一のパタンを検出することはあっても、後方保護機能によりフレーム同期が確立することはない。
従って、出力データ/フレームパルス選択回路90では、4通りの入力のうち、フレーム同期が確立したフレーム同期回路からのデータ、フレームパルス、同期情報を選択して、最終的な出力データ8a、フレームパルス8b、フレーム同期情報8cとして出力する。
次に、キャリアスリップの補償方法について説明する。図5を参照すると、引き込み位相によりDCオフセットの値が異なって現れることが分かる。従って、最初にフレーム同期が確立した時点のオフセットの値に基づき、4通りの位相における基準オフセット範囲を設定する。例えば、最初に引き込み位相0度においてフレーム同期が確立し、そのときのIchオフセットが2.5、Qchオフセット値が1.5であったとする。このとき4通りの引き込み位相に対するオフセット範囲を例えば以下のように設定する。
Ichオフセット範囲:2.0〜3.0、Qchオフセット範囲:1.0〜2.0 (0度)
Ichオフセット範囲:−1.0〜−2.0、Qchオフセット範囲:2.0〜3.0 (90度)
Ichオフセット範囲:−3.0〜−2.0、Qchオフセット範囲:−2.0〜−1.0 (180度)
Ichオフセット範囲:1.0〜2.0、Qchオフセット範囲:−3.0〜−2.0 (270度)
キャリアスリップにより、引き込み位相が0度から90度に遷移したとすると、DCオフセット検出回路7から供給されるオフセットの値は、段々と変化し、90度の引き込み位相におけるオフセット範囲に収まる。このとき、最終出力データの選択位相として、0度から90度に変更する。以上の動作を図6に示す。
図6において、ステップS11で、位相選択/フレーム同期回路8で、いずれかの位相でフレーム同期が確立したか否かについて判断する。
同期が確立されている場合に、ステップS12で、フレーム同期の確立時のオフセットと、予め設定された4つのオフセット範囲のいずれかに等しいか(フレーム同期の確立時のオフセットが設定された4つのオフセット範囲のいずれかのオフセット範囲内に収まるか)を判断する。なお、4つのオフセット範囲は後述するステップS15で、前のフレーム同期が確立した時点のオフセットの値に基づき設定されている。
等しいと判断された場合にはキャリアスリップがなく、前のフレーム同期が確立した時点での位相を選択する(ステップS13)。等しくないと判断された場合にはキャリアスリップが発生したと判断し、そのオフセットを含む他のオフセット範囲の位相を選択する(ステップS14)。
その後に、ステップS15において、選択された位相(フレーム同期が確立した位相)に対応するオフセットの値に基づいて4通りの位相における基準オフセット範囲を設定する。ステップS16において、設定されたオフセット範囲が各位相(0度、90度、180度、270度)におけるオフセット範囲であれば、ステップS11に戻る。
従来の方法では、キャリアスリップが発生した直後より、引き込み位相0度のフレーム同期回路においてはユニークワードが検出できなくなる。しかしながら、BER特性の悪い状態においても、簡単にフレーム同期が外れないようにするため、前方保護段数は比較的大きな値とするのが一般的である。従って、すぐにはフレーム非同期状態とはならない。さらに、非同期状態となった後、改めて4個のフレーム同期回路において、ユニークワード検出および後方保護動作を行うため、無線フレームの数倍〜数10倍程度の時間、回線断が継続してしまう。
一方、本実施形態では、DCオフセット検出によるキャリアスリップの検出は、数100シンボル程度の時間で収束するため、キャリアスリップ発生時の回線断時間を大幅に短縮することが出来る。
本実施形態においては、以下に記載するような効果を奏する。
第1の効果は、キャリアスリップの検出手段として、ユニークワードの検出だけでなく、復調出力のDCオフセット量を用いることにより、キャリアスリップ発生時の回線断時間をより少なく抑えることが出来ることである。
第2の効果は、第1の効果により、位相雑音の大きいシンセサイザ方式のLOを採用することができ、コスト低減を実現できることである。
第3の効果は、第1の効果により、シンセサイザ方式のLOを採用したシステムにおいても、グレイ配置のマッピングを用いることができ、差動変換を使用する場合と比較して、BER特性を改善できることである。
以上説明した実施形態では、準同期検波ベースバンドサンプリング方式に適用したが、IFサンプリング方式の復調器においても、同様に適用できる。また、実際の復調器構成においては、図1に示す要素以外に帯域制限フィルタや等化器、直交補正やゲイン補正などの各種補正回路が使用されるが、それらを使用するシステムにおいても、適用可能である。
本発明は復調器に用いられ、準同期検波ベースバンドサンプリング方式の復調器やIFサンプリング方式の復調器に適用することができる。
本発明に係わる一実施形態の復調器の構成を示すブロック図である。 DCオフセット検出回路7の一構成例を示すブロック図である。 平均回路の一構成例を示すブロック図である。 位相選択/フレーム同期回路8の一構成例を示すブロック図である。 変調方式としてQPSKを用いた場合の信号点配置(コンスタレーション)を表した図である。 キャリアスリップの補償方法を示すフローチャートである。 従来の位相不確定性除去機能を有する復調器の構成を示すブロック図である。
符号の説明
2 直交復調器
3 局部発振器(LO)
4,5 アナログ/ディジタル変換器(A/D)
6 キャリア同期回路
7 DCオフセット検出回路
8 位相選択/フレーム同期回路

Claims (3)

  1. 位相不確定性を有する同相復調信号と直交復調信号の各DCオフセット量を検出するDCオフセット検出手段と、
    前記位相不確定性を有する同相復調信号と直交復調信号について所定の位相でフレーム同期が確立したときに、フレーム同期確立時の前記同相復調信号と直交復調信号の各DCオフセット量に基づき、4通りの再生搬送波位相に対する4通りの同相オフセット範囲、直交オフセット範囲をそれぞれ設定し、フレーム同期確立後の同相オフセット量と直交オフセット量の組合せを、前記4通りの同相オフセット範囲、直交オフセット範囲の組合せと照合することによって引き込み位相を判定し、判定した引き込み位相に対応するデータあるいはフレームパルスあるいはフレーム同期情報を選択する機能を有する、位相選択及びフレーム同期手段と、
    を有することを特徴とする復調器。
  2. 請求項1に記載の復調器において、前記DCオフセット検出手段は、前記位相不確定性を有する同相復調信号及び直交復調信号についてそれぞれシンボル判定を行うシンボル判定回路と、前記同相復調信号及び直交復調信号と、前記同相復調信号及び直交復調信号のシンボル判定結果とを減算処理した各出力が入力される二つの平均回路とを備えることを特徴とする復調器。
  3. 位相不確定性を有する同相復調信号と直交復調信号の各DCオフセット量を検出するステップと、
    前記位相不確定性を有する同相復調信号と直交復調信号について所定の位相でフレーム同期が確立したときに、フレーム同期確立時の前記同相復調信号と直交復調信号の各DCオフセット量に基づき、4通りの再生搬送波位相に対する4通りの同相オフセット範囲、直交オフセット範囲をそれぞれ設定し、フレーム同期確立後の同相オフセット量と直交オフセット量の組合せを、前記4通りの同相オフセット範囲、直交オフセット範囲の組合と照合することによって引き込み位相を判定し、判定した引き込み位相に対応するデータあるいはフレームパルスあるいはフレーム同期情報を選択するステップと、
    を有することを特徴とする復調器のキャリアスリップ補償方法。
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