JPH09246917A - 周波数誤差推定装置 - Google Patents

周波数誤差推定装置

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JPH09246917A
JPH09246917A JP8047546A JP4754696A JPH09246917A JP H09246917 A JPH09246917 A JP H09246917A JP 8047546 A JP8047546 A JP 8047546A JP 4754696 A JP4754696 A JP 4754696A JP H09246917 A JPH09246917 A JP H09246917A
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博嗣 久保
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フェージングに対処しつつ、広い位相ずれ捕
捉範囲を維持したまま高い周波数推定精度を実現するこ
とができる周波数誤差推定装置を提供する。 【解決手段】 各周波数誤差検出回路111 、112
11S は、遅延検波シンボル数1、2、4で複数系統の
受信信号r1 、r2 、rN を遅延検波し、その検波結果
に基づいて受信信号の周波数誤差を検出する。各周波数
誤差検出回路111 、112 、11S で検出された周波
数誤差同士は、周波数誤差推定装置12で比較される。
遅延検波シンボル数1の周波数誤差検出回路111 で検
出された周波数誤差に基づいて、遅延検波シンボル数2
の周波数誤差検出回路112 で検出された2つの周波数
誤差候補の中から周波数誤差が推定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、例えば、自動車電
話等の移動体通信といったデジタルデータ伝送に用いら
れる受信機、特に、受信側および送信側間の周波数誤差
を補償する自動周波数制御(AFC:Automati
c Frequency Control)を具備した
受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルデータ伝送では、送信側の変調
回路および受信側の復調回路に用いられる発振器同士間
の周波数偏差や、伝送路で付加されるドップラーシフト
によって、受信側および送信側間で周波数誤差が生じ
る。この周波数誤差が存在すると、時間の経過とともに
受信信号の位相が位相平面上で回転してしまう。その結
果、受信側の復調回路では送信データの判定を誤るおそ
れが生じる。受信側では、この周波数誤差を推定し、推
定した周波数誤差を補償する必要がある。
【0003】従来の周波数誤差推定装置は、例えば、
E.Biglieri外著「Doppler Freq
uency Shift Estimation fo
r Differentially Coherent
CPM」(IEEE Transactions o
n Communications Vol 38、N
o.10、pp1659〜1663、1990年10
月)に開示される。この周波数誤差推定装置100は、
図16に示すように、受信信号の変調成分を除去する逓
倍回路101と、受信信号に遅延検波を施して1シンボ
ル間に生じる位相変化を検出する遅延検波回路102
と、検出された位相変化に基づいて周波数誤差を算出す
る周波数誤差計算回路103とを備える。
【0004】図17を参照し、時刻nにおける受信信号
rnに対して遅延検波シンボル数Dの遅延検波を施した
場合を考える。時刻(n−D)における受信信号をr
(n−D)と定義すると、遅延検波結果dnはrnとr
(n−D)との複素共役の積に相当する。この遅延検波
結果dnは、シンボル数D間に生じた位相回転量を示し
ている。すなわち、1シンボル当たりの周波数誤差は、
遅延検波結果dnを遅延検波シンボル数Dで除算して得
られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】受信信号に雑音が重畳
されている場合、雑音による周波数誤差に起因する周波
数誤差の推定揺らぎが生じる。この推定揺らぎ電力は遅
延検波シンボル数Dに依存しない。したがって、遅延検
波シンボル数Dを大きくとって、遅延検波結果dnの位
相成分を1シンボル当たりの周波数誤差に変換(除算)
した方が推定精度を高めることができる。
【0006】その一方で、一般に、遅延検波では、±π
の範囲でしか位相変化を検出することができない。周波
数誤差に起因して1シンボルで±π/D以上変化する周
波数偏差を検出することはできない。推定精度を高める
べく遅延検波シンボル数Dを大きくとると、位相ずれ捕
捉範囲が狭くなってしまう。
【0007】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
で、フェージングに対処しつつ、広い位相ずれ捕捉範囲
を維持したまま高い周波数推定精度を実現することがで
きる周波数誤差推定装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1発明は、第1位相ずれ捕捉範囲および第1推定
精度を有し、第1位相ずれ捕捉範囲内で受信信号の位相
ずれを捕捉し、捕捉結果を用いて受信信号の周波数誤差
を検出する第1周波数誤差検出回路と、第1位相ずれ捕
捉範囲よりも狭い第2位相ずれ捕捉範囲および第1推定
精度よりも正確な第2推定精度を有し、第2位相ずれ捕
捉範囲内で受信信号の位相ずれを捕捉し、捕捉結果を用
いて受信信号の周波数誤差を検出する少なくとも1つの
第2周波数誤差検出回路と、第1および第2周波数誤差
検出回路で検出された周波数誤差同士を比較し、比較結
果に基づいて、第2周波数誤差検出回路で検出された周
波数誤差を推定する周波数誤差推定回路とを備えること
を特徴とする周波数誤差推定装置が提供される。
【0009】また、第2発明によれば、第1発明に係る
周波数誤差推定装置において、前記第1および第2周波
数誤差検出回路は、複数系統からの受信信号から捕捉さ
れた複数の位相ずれをダイバーシチ合成するダイバーシ
チ合成回路を有することを特徴とする。
【0010】さらに、第3発明によれば、第2発明に係
る周波数誤差推定装置において、前記ダイバーシチ合成
回路は、予め決められた重み付けに従って前記複数系統
の位相ずれを互いに加算することを特徴とする。
【0011】さらにまた、第4発明によれば、第1〜第
3発明のいずれかに係る周波数誤差推定装置において、
入力される送信系列に基づき前記受信信号を逆変調し、
前記受信信号の変調成分を除去する逆変調回路を備える
ことを特徴とする。
【0012】さらにまた、第5発明によれば、第1〜第
3発明のいずれかに係る周波数誤差推定装置において、
前記受信信号に対して逓倍処理を施し、前記受信信号の
変調成分を除去する逓倍回路を備えることを特徴とす
る。
【0013】さらにまた、第6発明によれば、第1発明
に係る周波数誤差推定装置において、複数の前記第2周
波数誤差検出回路は各々異なる第2位相ずれ捕捉範囲お
よび第2推定精度を有することを特徴とする。
【0014】さらにまた、第7発明によれば、第6発明
に係る周波数誤差推定装置において、前記周波数誤差推
定回路は、第2位相ずれ捕捉範囲が大きい順に第2周波
数誤差検出回路を比較の対象とし、比較の結果得られた
周波数誤差と、第2周波数誤差検出回路で検出された周
波数誤差とを次々に比較していくことを特徴とする。
【0015】さらにまた、第8発明によれば、第1〜第
7発明のいずれかに係る周波数誤差検出装置において、
前記周波数誤差推定回路は、第2位相ずれ捕捉範囲に応
じて前記第2周波数誤差検出回路の結果に基づいて複数
の周波数誤差候補を推定し、第1周波数誤差検出回路で
得られた結果に基づいて周波数偏差候補の中から周波数
偏差を選択することによって周波数誤差を推定すること
を特徴とする。
【0016】さらにまた、第9発明によれば、任意の遅
延検波シンボル数で受信信号を遅延検波し、検波結果に
基づいて受信信号の周波数誤差を検出する第1周波数誤
差検出回路と、第1周波数誤差検出回路よりも大きな遅
延検波シンボル数で受信信号を遅延検波し、検波結果に
基づいて受信信号の周波数誤差を検出する少なくとも1
つの第2周波数誤差検出回路と、第1および第2周波数
誤差検出回路で検出された周波数誤差同士を比較し、比
較結果に基づいて、第2周波数誤差検出回路で検出され
た周波数誤差を推定する周波数誤差推定回路とを備える
ことを特徴とする周波数誤差推定装置が提供される。
【0017】さらにまた、第10発明によれば、第9発
明に係る周波数誤差推定装置において、前記周波数誤差
推定回路は、遅延検波シンボル数の小さい順に第2周波
数誤差検出回路を比較の対象とし、比較の結果得られた
周波数誤差と、第2周波数誤差検出回路で検出された周
波数誤差とを次々に比較していくことを特徴とする。
【0018】さらにまた、第11発明によれば、第9ま
たは第10発明に係る周波数誤差検出装置において、前
記周波数誤差推定回路は、シンボル数に応じて前記第2
周波数誤差検出回路で得られた結果に基づいて複数の周
波数誤差候補を推定し、第1周波数誤差検出回路で得ら
れた結果に基づいて周波数偏差候補の中から周波数偏差
を選択することによって周波数誤差を推定することを特
徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ本発
明の好適な実施形態を説明する。
【0020】図1は本発明の第1実施形態に係る周波数
誤差推定装置を示す。この周波数誤差推定装置10は、
1以上の遅延検波シンボル数で系統ごとに受信信号
1 、r2 、rN を遅延検波し、複数系統の検波結果に
基づいて受信信号の周波数誤差を検出する複数の周波数
誤差検出回路、すなわち、第1位相ずれ捕捉範囲および
第1推定精度を有し、第1位相ずれ捕捉範囲内で受信信
号の位相ずれを捕捉し、捕捉結果を用いて受信信号の周
波数誤差を検出する第1周波数誤差検出回路と、第1位
相ずれ捕捉範囲よりも狭い第2位相ずれ捕捉範囲および
第1推定精度よりも正確な第2推定精度を有し、第2位
相ずれ捕捉範囲内で受信信号の位相ずれを捕捉し、捕捉
結果を用いて受信信号の周波数誤差を検出する第2周波
数誤差検出回路と、第2位相ずれ捕捉範囲よりも狭い第
S位相ずれ捕捉範囲および第2推定精度よりも正確な第
S推定精度を有し、第S位相ずれ捕捉範囲内で受信信号
の位相ずれを捕捉し、捕捉結果を用いて受信信号の周波
数誤差を検出する第1、第2および第S周波数誤差検出
回路111 、112 、11S を備える。周波数誤差推定
回路12は、複数の周波数誤差検出回路111 、1
2 、11S で検出された周波数誤差同士を比較し、比
較結果に基づいて精度の高い周波数誤差を推定する。
【0021】各周波数誤差検出回路111 、112 、1
S は、図2に示すように、複素平面上での遅延検波を
利用して、周波数誤差に起因する位相差を検出する遅延
検波形位相差検出回路13と、検出された位相差(複素
数)を平均化して雑音成分を抑圧する平均化回路14
と、平均化された複素数を周波数誤差の検出値に変換す
る位相/周波数変換回路15とを備える。ただし、各周
波数誤差検出回路111、112 、11S の遅延検波シ
ンボル数は相互に異なる。例えば、第1周波数誤差検出
回路111 から順に、1、2、4、…といった遅延検波
シンボル数が設定される。
【0022】各遅延検波形位相差検出回路13は、図3
に示すように、系統ごとの受信信号r1 、r2 、rN
個別に遅延検波するN個の遅延検波回路16と、系統ご
とに遅延検波された複数系統の検波結果をダイバーシチ
合成するダイバーシチ合成回路17とを備える。ダイバ
ーシチ合成回路17では、例えば、検波結果の最大値が
選択されたり、予め決められた重み付けに従って検波結
果が加算されたりする。遅延検波回路16の遅延検波シ
ンボル数は、各遅延検波形位相差検出回路13ごとに共
通化される。
【0023】各遅延検波回路16は、図4に示すよう
に、受信信号に遅延検波シンボル数に相当する遅延を与
える遅延回路18と、遅延された信号(複素数)の複素
共役を出力する複素共役回路19と、受信信号に複素共
役を複素乗算させ、複素数の遅延検波出力として出力す
る複素乗算回路20とを備える。
【0024】位相/周波数変換回路15は、図5に示す
ように、入力された複素数を極座標変換して位相成分を
抽出する直交/極座標変換回路21と、対応する逓倍数
や遅延検波シンボル数を用いて、抽出された位相成分を
除算する除算回路22とを備える。
【0025】周波数誤差推定回路12は、図6に示すよ
うに、周波数誤差検出回路111 、112 、11S の個
数よりも1つ少ない個数すなわち(S−1)個の周波数
誤差補正回路23を備える。第1周波数誤差補正回路2
1 は、第1および第2周波数誤差検出回路111 、1
2 の周波数誤差を比較し、比較結果を出力する。出力
された比較結果は第2周波数誤差補正回路232 に入力
され、この第2周波数誤差補正回路232 では、前述の
比較結果で得られた周波数誤差と第3周波数誤差検出回
路113 の周波数誤差とが比較される。その比較結果が
第3周波数誤差補正回路233 に入力されるといった具
合に、比較の結果得られた周波数誤差は、一層高次の遅
延検波シンボル数で検出された周波数誤差と次々に比較
されていく。
【0026】次に第1実施形態に係る周波数誤差推定装
置の動作を説明する。いま、周波数誤差により1シンボ
ルにπ/4位相が回転する場合を考える。図7に示すよ
うに、遅延検波シンボル数1、2、4での遅延検波結果
の平均値は複素平面上でA1、A2 、A4 で示される。
ここで、平均値における雑音に起因する揺らぎ電力は遅
延検波シンボル数に拘わらずほぼ一定である。
【0027】まず、受信信号r1 、r2 、rN は、図1
に示すように、各周波数誤差検出回路111 、112
11S に入力される。各周波数誤差検出回路111 、1
2、11S では、図3に示すように、各遅延検波回路
16が個別に受信信号r1 、r2 、rN を遅延検波す
る。こうして得られた複数系統の位相差はダイバーシチ
合成回路17によってダイバーシチ合成される。合成さ
れた位相差は、平均化され、周波数に変換される(図2
参照)。その結果、第1周波数誤差検出回路111 では
遅延検波シンボル数1の遅延検波によって周波数誤差が
検出され、第2周波数誤差検出回路112 では遅延検波
シンボル数2の遅延検波によって周波数誤差が検出さ
れ、第S周波数誤差検出回路11S では遅延検波シンボ
ル数4の遅延検波によって周波数誤差が検出される。
【0028】各周波数誤差検出回路111 、112 、1
S では、ダイバーシチ合成によって複数系統の検波結
果から周波数誤差を検出するので、フェージングによる
周波数推定特性の低下を回避することができる。
【0029】続いて、周波数誤差推定回路12は、遅延
検波シンボル数に依存する位相ずれ捕捉範囲および周波
数誤差推定精度を基準にして、各周波数誤差検出回路1
1、112 、11S から出力された周波数誤差を選択
していく。図6を参照し、第1周波数誤差補正回路23
1 は、第1および第2周波数誤差検出回路111 、11
2 で得られた周波数誤差を比較する。図8に示すよう
に、遅延検波シンボル数1の第1周波数誤差検出回路1
1 では、±πの範囲で1個の周波数誤差A11を検出す
ることができる。一方、遅延検波シンボル数2の第2周
波数誤差検出回路112 では、±πの範囲で2つの周波
数誤差候補A21、A22を挙げることができる。周波数誤
差の検出範囲が2π/D(=シンボル数)に絞られてし
まうからである。ここで、第1周波数誤差補正回路23
1 は、第1周波数誤差検出回路111 の周波数誤差A11
に近接した周波数誤差候補A21を周波数誤差として出力
する。
【0030】こうして、周波数誤差推定回路12では、
遅延検波シンボル数1の検出範囲を確保しつつ、遅延検
波シンボル数2の検出精度を確保することができる。し
たがって、広い検出範囲と高い検出精度とを両立させる
ことが可能となる。
【0031】続いて、再び図8に示すように、第2周波
数誤差補正回路232 は、第1周波数誤差補正回路23
1 で得られた周波数誤差を参照しつつ、同様に、第S周
波数誤差検出回路11S で得られた4つの周波数誤差候
補A41、A42、A43、A44の中から1つの周波数誤差A
41を選択する。この時点で、遅延検波シンボル数1の検
出範囲を確保しつつ、遅延検波シンボル数4の検出精度
が得られたこととなる。このような処理を順次繰り返す
ことによって、一層精度の高い周波数誤差を推定するこ
とが可能となる。
【0032】図9は本発明の第2実施形態に係る周波数
誤差推定装置を示す。この周波数誤差推定装置30で
は、各周波数誤差検出回路111 、112 、11S に入
力される受信信号r1 、r2 、rN に入力に先立って逆
変調が施され、受信信号r1 、r2 、rN の変調成分が
除去されることが特徴とされる。逆変調回路31は、並
列的に入力される送信系列sに基づき逆変調処理を行
う。例えば、送信信号が2相PSK(Binary P
hase Shift Keying)の場合、位相平
面上で送信信号が1であればそのまま受信信号を出力
し、位相平面上で送信信号が−1であれば受信信号の符
号を反転して出力する。なお、前述の第1実施形態と同
様な構成に関しては同一の参照符号を付してその詳細な
説明を省略する。
【0033】図10は本発明の第3実施形態に係る周波
数誤差推定装置を示す。この周波数誤差推定装置40で
は、各周波数誤差検出回路111 、112 、11S で前
述の逆変調処理が施されることが特徴とされる。図11
に示すように、送信系列sは遅延検波形位相差検出回路
42に供給される。遅延検波形位相差検出回路42で
は、例えば図12に示すように、ダイバーシチ合成回路
17の後段に逆変調回路31が設けられたり、例えば図
13に示すように、ダイバーシチ合成回路17の前段に
逆変調回路31が設けられたりする。なお、前述の実施
形態と同様な構成に関しては同一の参照符号を付してそ
の詳細な説明を省略する。
【0034】なお、こういった逆変調回路31に代え
て、例えば図14および図15に示すように、逓倍回路
43を用いて受信信号の変調を除去してもよい。いずれ
の場合にも、位相/周波数変換回路15の除算回路22
で逓倍数に応じた除算を行う必要がある。逓倍回路43
では、例えばM相PSKの受信信号に対してM乗処理が
施される。
【0035】
【発明の効果】以上のように第1発明によれば、第1周
波数誤差検出回路の比較的に広い位相ずれ捕捉範囲内
で、かつ、第2周波数誤差検出回路の比較的に高い推定
精度で、周波数誤差を検出することが可能となる。
【0036】また、第2および第3発明によれば、複数
の系統からの受信信号からの位相ずれをダイバーシチ合
成するので、耐フェージング特性を向上させることがで
きる。
【0037】さらに、第4発明によれば、受信信号に逆
変調を施すことによって、確実な周波数誤差検出を実現
することが可能となる。
【0038】さらにまた、第5発明によれば、受信信号
に逓倍処理を施すことによって、確実な周波数誤差検出
を実現することが可能となる。
【0039】さらにまた、第6および第7発明によれ
ば、一層推定精度の高い第2周波数誤差検出回路の個数
を逐次増加させていくことによって、個数の増加に応じ
て一層推定精度を高めることが可能となる。
【0040】さらにまた、第8発明によれば、位相ずれ
捕捉範囲の比較的に広い周波数誤差検出回路で得られた
周波数誤差を指標として、位相ずれ捕捉範囲の比較的に
狭い周波数誤差検出回路での複数の推定結果から正しい
周波数誤差を選択することができる。
【0041】さらにまた、第9発明によれば、第1周波
数誤差検出回路の比較的に広い位相ずれ捕捉範囲内で、
かつ、第2周波数誤差検出回路の比較的に高い推定精度
で、周波数誤差を検出することが可能となる。
【0042】さらにまた、第10発明によれば、一層推
定精度の高い第2周波数誤差検出回路の個数を逐次増加
させていくことによって、個数の増加に応じて一層推定
精度を高めることが可能となる。
【0043】さらにまた、第11発明によれば、位相ず
れ捕捉範囲の比較的に広い周波数誤差検出回路で得られ
た周波数誤差を指標として、位相ずれ捕捉範囲の比較的
に狭い周波数誤差検出回路での複数の推定結果から正し
い周波数誤差を選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る周波数誤差推定
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 周波数誤差検出回路の構成を示すブロック図
である。
【図3】 遅延検波形位相差検出回路のブロック図であ
る。
【図4】 遅延検波回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】 位相/周波数変換回路の構成を示すブロック
図である。
【図6】 周波数誤差推定回路の構成を示すブロック図
である。
【図7】 遅延検波結果の平均値を示す複素平面図であ
る。
【図8】 遅延検波結果の比較関係を示す複素平面図で
ある。
【図9】 本発明の第2実施形態に係る周波数誤差推定
装置の構成を示すブロック図である。
【図10】 本発明の第3実施形態に係る周波数誤差推
定装置の構成を示すブロック図である。
【図11】 周波数誤差検出回路の構成を示すブロック
図である。
【図12】 遅延検波形位相差検出回路のブロック図で
ある。
【図13】 遅延検波形位相差検出回路のブロック図で
ある。
【図14】 遅延検波形位相差検出回路のブロック図で
ある。
【図15】 遅延検波形位相差検出回路のブロック図で
ある。
【図16】 従来の周波数誤差推定回路の構成を示すブ
ロック図である。
【図17】 遅延検波を説明する複素平面図である。
【符号の説明】
10、30、40 周波数誤差推定装置、111 、41
1 第1周波数誤差検出回路、112 、412 第2周
波数誤差検出回路、11S 、41S 他の第2周波数誤
差検出回路としての第S周波数誤差検出回路、12 周
波数誤差推定回路、17 ダイバーシチ合成回路、31
逆変調回路、43 逓倍回路。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1位相ずれ捕捉範囲および第1推定精
    度を有し、第1位相ずれ捕捉範囲内で受信信号の位相ず
    れを捕捉し、捕捉結果を用いて受信信号の周波数誤差を
    検出する第1周波数誤差検出回路と、第1位相ずれ捕捉
    範囲よりも狭い第2位相ずれ捕捉範囲および第1推定精
    度よりも正確な第2推定精度を有し、第2位相ずれ捕捉
    範囲内で受信信号の位相ずれを捕捉し、捕捉結果を用い
    て受信信号の周波数誤差を検出する少なくとも1つの第
    2周波数誤差検出回路と、第1および第2周波数誤差検
    出回路で検出された周波数誤差同士を比較し、比較結果
    に基づいて、第2周波数誤差検出回路で検出された周波
    数誤差を推定する周波数誤差推定回路とを備えることを
    特徴とする周波数誤差推定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の周波数誤差推定装置に
    おいて、前記第1および第2周波数誤差検出回路は、複
    数系統からの受信信号から捕捉された複数の位相ずれを
    ダイバーシチ合成するダイバーシチ合成回路を有するこ
    とを特徴とする周波数誤差推定装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の周波数誤差推定装置に
    おいて、前記ダイバーシチ合成回路は、予め決められた
    重み付けに従って前記複数系統の位相ずれを互いに加算
    することを特徴とする周波数誤差推定装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の周波数
    誤差推定装置において、入力される送信系列に基づき前
    記受信信号を逆変調し、前記受信信号の変調成分を除去
    する逆変調回路を備えることを特徴とする周波数誤差推
    定装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載の周波数
    誤差推定装置において、前記受信信号に対して逓倍処理
    を施し、前記受信信号の変調成分を除去する逓倍回路を
    備えることを特徴とする周波数誤差推定装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の周波数誤差推定装置に
    おいて、複数の前記第2周波数誤差検出回路は各々異な
    る第2位相ずれ捕捉範囲および第2推定精度を有するこ
    とを特徴とする周波数誤差推定装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の周波数誤差推定装置に
    おいて、前記周波数誤差推定回路は、第2位相ずれ捕捉
    範囲が大きい順に第2周波数誤差検出回路を比較の対象
    とし、比較の結果得られた周波数誤差と、第2周波数誤
    差検出回路で検出された周波数誤差とを次々に比較して
    いくことを特徴とする周波数誤差推定装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の周波数
    誤差検出装置において、前記周波数誤差推定回路は、第
    2位相ずれ捕捉範囲に応じて前記第2周波数誤差検出回
    路の結果に基づいて複数の周波数誤差候補を推定し、第
    1周波数誤差検出回路で得られた結果に基づいて周波数
    偏差候補の中から周波数偏差を選択することによって周
    波数誤差を推定することを特徴とする周波数誤差検出装
    置。
  9. 【請求項9】 任意の遅延検波シンボル数で受信信号を
    遅延検波し、検波結果に基づいて受信信号の周波数誤差
    を検出する第1周波数誤差検出回路と、第1周波数誤差
    検出回路よりも大きな遅延検波シンボル数で受信信号を
    遅延検波し、検波結果に基づいて受信信号の周波数誤差
    を検出する少なくとも1つの第2周波数誤差検出回路
    と、第1および第2周波数誤差検出回路で検出された周
    波数誤差同士を比較し、比較結果に基づいて、第2周波
    数誤差検出回路で検出された周波数誤差を推定する周波
    数誤差推定回路とを備えることを特徴とする周波数誤差
    推定装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の周波数誤差推定装置
    において、前記周波数誤差推定回路は、遅延検波シンボ
    ル数の小さい順に第2周波数誤差検出回路を比較の対象
    とし、比較の結果得られた周波数誤差と、第2周波数誤
    差検出回路で検出された周波数誤差とを次々に比較して
    いくことを特徴とする周波数誤差推定装置。
  11. 【請求項11】 請求項9または10に記載の周波数誤
    差検出装置において、前記周波数誤差推定回路は、シン
    ボル数に応じて前記第2周波数誤差検出回路で得られた
    結果に基づいて複数の周波数誤差候補を推定し、第1周
    波数誤差検出回路で得られた結果に基づいて周波数偏差
    候補の中から周波数偏差を選択することによって周波数
    誤差を推定することを特徴とする周波数誤差検出装置。
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