JP3350290B2 - 受信装置 - Google Patents

受信装置

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JP3350290B2
JP3350290B2 JP14854195A JP14854195A JP3350290B2 JP 3350290 B2 JP3350290 B2 JP 3350290B2 JP 14854195 A JP14854195 A JP 14854195A JP 14854195 A JP14854195 A JP 14854195A JP 3350290 B2 JP3350290 B2 JP 3350290B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無線通信装置の受信装置
に関し、受信機内部のキャリア周波数と受信周波数の偏
差から生じる周波数オフセットに伴って発生する周波数
変換後の受信信号の変動成分を除去する回路を備えた受
信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数キャリアの中から当該周波数帯の角
度変調信号を選択して受信する無線受信機において、通
常は複数回の周波数変換と周波数帯域制限を実施する。
ディジタル受信装置の簡略化した一例を図2に示す。受
信信号を入力端子1から入力し、局部発振器3のローカ
ル信号を用いてミクサ2において周波数変換を行う。位
相検波4した後、識別/復号5を行ってデータを再生し
て出力端子6に出力する。中心周波数f1の受信信号に
対して、次式(数1)の関係が成立するローカル周波数
f0の信号をミクサに入力してf2に変換する。
【0003】
【数1】
【0004】現実には、受信周波数f1即ち送信側ロー
カル周波数や受信機のローカル周波数f0には偏差(固
定的あるいは時間的)が発生する。これらの偏差の組合
せによって周波数変換後の受信信号はf2に周波数オフ
セットΔfが加わり(数2)に示すようにf2’とな
る。
【0005】
【数2】
【0006】検波/識別の方式に依存するが、上記周波
数オフセットΔfにより受信性能に影響を受け、極端な
場合は正しい識別が不能となる。そこで、周波数オフセ
ットキャンセル回路が必要になり、既に多くの方式が採
用されている。
【0007】4相位相遷移変調(以下、QPSKと称す
る)方式を用いた無線システムを例に挙げ、位相検波出
力の識別点でのコンスタレーションを図3に、それに用
いる受信機の構成例を図4に示す。図4に示した従来例
の基本方式は特開平5−191465号「バースト信号
の位相検出回路」の中で述べられている。図3に示すよ
うに本来あるべき位相検波出力θ0に対して周波数オフ
セットΔfに相当する位相シフトΔθが加わり、(数
3)に示す位相検波出力θが得られる。
【0008】
【数3】
【0009】正しくθ0が識別できれば検波出力から識
別結果を引くことでΔθが求められる。図4におけるΔ
θキャンセル11の動作を以下に示す。位相検波出力か
ら本来有るべき最も近い識別点との差分を求めてΔθ検
出7を行う。雑音などによる変動成分を抑圧するために
複数回Δθを求めた後、平均化とΔθ補正値決定8を行
い、決定したΔθ補正値を記憶9する。Δθ補正値を加
算10することでΔθの補正が完了し、等価的に周波数
オフセットキャンセルが達成される。位相検波出力のΔ
θ補正後に識別/復号5を実行する。この場合は検波出
力を用いていることから比較的信号周波数が低く、周波
数変換後の受信信号をディジタル信号に変換してディジ
タル信号処理による実施が可能である。そこで、検波装
置内に組み込むことが可能となり、装置の小型化に有効
である。
【0010】現実の受信機には雑音成分を含んでいる。
雑音Nを加えた検波出力を(数4)に示す。
【0011】
【数4】
【0012】(数4)から明らかなように瞬時出力を用
いると雑音Nによる誤差が生じる。雑音Nが正規分布す
るならば平均値は0であり、複数の検波出力について平
均化を行うことでより正確な位相シフトΔθを求められ
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上の説明では、正し
く位相検波出力θ0が識別できたと仮定しているため、
図4に示した回路で位相シフトΔθが補正できる。しか
し、N(t)が大きくなると正確に識別できるとは限ら
ない。(数4)の検波出力において識別誤りすなわちθ
0を誤った場合の位相シフトΔθの補正について以下に
検討する。図3の第1象限に着目し、正規分布する雑音
Nが加わったときの位相シフトΔθの確率分布を図5に
示す。図5aは周波数オフセットΔfがない場合を表
し、Δθ=0を中心に雑音Nによる広がりを持つ。図5
bは周波数オフセットΔfを持つ場合を表し、周波数オ
フセットΔfに伴う定常的な位相シフトΔθ0を中心に
雑音Nによる広がりを持つ。ここで、周波数オフセット
Δfの分布や識別タイミングに偏差がないと仮定した。
また、雑音Nによる広がりは、検波回路で発生する雑音
の影響が小さいとすると検波前受信信号の信号対雑音比
(以下、C/Nと称する)によって決まる。図5aに示
した位相シフトΔθの確率密度関数は(数5)で表され
る。
【0014】
【数5】
【0015】ここでσは雑音NによるΔθの標準偏差を
表す。また、図5bに示したΔθの確率密度関数は(数
6)で表される。
【0016】
【数6】
【0017】ここでμはΔθの平均値を表し、周波数オ
フセットΔfに対応する位相シフトΔθ0に相当する。
【0018】Δθをn回測定してその平均を取る処理を
実行する。識別誤りがなければ、(数5)、(数6)か
ら、(数7)が容易に導かれる。
【0019】
【数7】
【0020】ここでσnはn回平均後の標準偏差であ
り、(数8)となる。
【0021】
【数8】
【0022】また、μnはn回平均後のΔθの平均値で
あり、図5aの場合はμn=0、図5bの場合はμn=
Δθ0である。(数7)、(数8)からサンプル数nを
大きくすることでより正確に平均値μnが求められるこ
とがわかる。
【0023】識別誤りがなければ、以上示した確率Pで
周波数オフセットΔfに対応する位相シフト成分Δθ0
を求めることができる。しかし、図3において本来第1
象限にあるべきときに雑音やΔθによって他の象限に移
ってしまうと、識別時にいる象限の識別点を誤って判断
することになる。識別点を誤ると、そこを基準に位相シ
フトΔθを求めることになる。言い替えると、図5にお
いて検波出力|θ|がπ/4を超えると、当該象限とは
別の領域となり識別誤りを生じることに対応する。この
場合、位相シフトΔθの測定値としては−π/4〜π/
4を周期として折り返して重なることになる。隣接する
象限への識別誤りを考慮した場合の位相シフトΔθの測
定値の分布を図6aならびに図6bに示す。図6aは周
波数オフセットΔfがない、すなわち位相シフト成分Δ
θ0=0の場合である。Δθ=0を中心として対称であ
り、平均値μn=0となる。一方、図6bに示した周波
数オフセットΔfがある場合には、Δθ=Δθ0を中心
とした対称形にはならない。この場合の位相シフトΔθ
測定の平均値μcは(数9)となる。
【0024】
【数9】
【0025】ここで、積分区間は−π/4〜π/4であ
り、μ0=Δθ0である。また、Φ(x)は誤差関数で
あり、(数10)で表される。
【0026】
【数10】
【0027】(数9)から、識別誤りがある場合にはΔ
θ0が正確に求められず、右辺第2項の誤差が常に生じ
ることになる。
【0028】Δθをn回測定した後に平均化してΔθ補
正値を決め、図4のΔθキャンセルを実行した後のΔθ
の確率密度関数を求めると(数11)となる。
【0029】
【数11】
【0030】ここで、σcは(数12)で表される。雑
音を含む測定値を用いてΔθキャンセルを実行するため
に、平均化の母数nに依存して標準偏差が大きくなる。
【0031】
【数12】
【0032】(数11)を用いてΔθキャンセル後の識
別誤り率(すなわちシンボルエラーレート:SER)を
求めると(数13)となる。
【0033】
【数13】
【0034】ここで、
【0035】
【数14】
【0036】であり、σsはC/Nから定まるΔθの標
準偏差σに対してΔθをπ/4で規格化したときの標準
偏差を指す。
【0037】雑音Nを含むQPSK方式の変調信号を遅
延検波で復調したときのSERとビット誤り率(BE
R)、雑音Nの関係が次式(数15)となることが知ら
れている。
【0038】
【数15】
【0039】ここでσNは雑音Nの規格化した標準偏差
を表している。なお、QPSKにおいて、C/NとBE
Rの関係が遅延検波の場合に次式(数16)となること
が知られている。
【0040】
【数16】
【0041】周波数オフセットΔfに起因して遅延検波
出力に位相シフトΔθを有する時のBERを検討する。
周波数オフセットΔfに対して、図4のΔθキャンセル
を実施した後のBERについてΔθ測定平均回数をパラ
メータとして求めた結果の一例を図7に示す。周波数オ
フセットが無いときのBERを設定し、そのときの雑音
Nに対応する位相偏差を(数15)から求めて初期状態
とした。周波数オフセットがない時にBER=10E−
2、10E−3、10E−4となる条件を求めた。次に
周波数オフセットを与え、その時のBERを求め、図7
に破線で示した。次にΔθ測定回数n=8、16、∞と
してΔθキャンセルを実施した後のBERを求め、図7
に実線で示した。
【0042】(数13)ならびに図7の計算例から、雑
音Nに起因する位相偏差のσsが大きくなる(すなわち
C/Nが低くなる)と、周波数オフセットキャンセル能
力が低下することがわかる。言い替えると、BERが高
い(すなわちσsが大きい)と、(数9)からΔθ測定
値とこれによるΔθ補正値の誤差が大きくなり、結果的
に十分な周波数オフセットキャンセルが実行できなくな
ることに対応する。さらに(数14)ならびに図7の計
算例から、周波数オフセットキャンセルを施したことに
よる誤差の増加に伴い、Δθ測定平均回数nに応じて定
常的なBERの劣化が生じることも分かる。
【0043】本発明の目的は、特にBERが高い時に顕
著になるΔθ補正値の誤差に対する改善を施し、周波数
オフセットキャンセル能力を改善する回路方式を実現す
ることである。
【0044】
【課題を解決するための手段】上述のようにΔθ測定時
に識別誤りが生じた時に(数9)に示した測定誤りが発
生する。これにより、従って、BERが高くなるほどΔ
θ補正値の誤差が増して充分な周波数オフセットキャン
セル特性を達成できない。上記課題の解決手段として、
図4に示したΔθキャンセルを複数段配置して段階的に
Δθ補正を実行することで、より効果的な周波数オフセ
ットキャンセル能力を達成する。
【0045】また、複数段のΔθキャンセルにおいて前
段のΔθ補正値決定後に次段のΔθ補正を実行させる目
的で、各段の初期化あるいは起動に関するタイミング制
御機能を付加する。
【0046】具体化の方法として、位相検波出力をディ
ジタル信号に変換する手段を設け、周波数オフセットキ
ャンセル回路をディジタル信号処理回路にて構成する。
【0047】また、各段のΔθキャンセルにおいて、平
均化母数に応じてΔθ補正値の有効ビット長を増し、そ
の結果としてΔθキャンセル後の位相検波信号の有効ビ
ット長を増す。
【0048】より具体的には、角度変調信号に対する位
相検波手段と識別並びに復号手段を備えた受信装置にお
いて、受信信号から得た位相検波出力から得られる識別
点からの位相差を検出する手段と、上記位相差を複数デ
ータに渡って求めて平均化を実行して平均値に基づく位
相補正値を決定する手段と、上記位相補正値を記憶する
手段と、該記憶手段に記憶した上記位相補正値を用いて
上記位相検波出力に位相補正を施す手段とからなる位相
補正装置を複数段設け、該複数の位相補正装置を用いて
複数回の位相補正を実行する。また、上記複数の位相補
正装置に対するタイミング制御手段を付加し、前段の位
相補正装置による位相検波出力に対する最初の位相補正
が実行された後に後段の位相補正装置が起動するよう上
記複数回の位相補正のタイミングを制御する。さらに、
各段の位相補正装置における各平均化母数を制御する手
段を備え、位相補正装置が起動された直後において2つ
の平均化母数n,m(n<m)により上記位相差をn個
のデータに渡って求めて1回目の平均化を実行した後上
記n個のデータも含めたm個のデータに渡って求めて2
の平均化を実行し、3回目以降は平均化母数mにより前
記位相差をm個のデータに渡って求めて平均化する。ま
た、受信信号から得た位相検波出力をディジタル信号に
変換する手段を備え、上記複数回の位相補正をディジタ
ル信号にて実行し、平均化母数に応じてディジタル信号
で表現した位相補正値の有効ビット長を増し、補正前の
位相検波出力に対して補正後の位相検波出力の有効ビッ
ト長を増す。
【0049】
【作用】従来の周波数オフセットキャンセル回路の説明
において、1回のΔθキャンセル動作によるΔθの改善
とその影響を示した。次に、従来と同様のΔθキャンセ
ル回路を複数段接続した場合を述べる。1段目は、(数
6)に示したΔθに関する初期条件に対して、(数9)
に示したμcの補正を位相検波出力に対して行い、Δθ
キャンセルを施した後の位相検波出力のΔθの値(Δθ
1)は(数17)となる。
【0050】
【数17】
【0051】また、補正後の位相検波出力に残留するΔ
θの確率密度関数は(数11)に示した通りであり、
(数13)ならびに(数14)から補正後のBER特性
が求められる。2段目のΔθキャンセル回路の基本動作
は1段目と同一であるが、Δθに関する初期条件が(数
11)になる点が異なる。(数9)におけるP(Δθ)
に(数11)のPc(Δθ)を代入することで、2段目
のΔθキャンセルを施した後の位相検波出力のΔθの値
(Δθ2)を求めることができ、(数18)となる。
【0052】
【数18】
【0053】ここで、μc1は2段目のΔθキャンセル
回路で求めたΔθ測定値すなわち2段目の補正値であ
る。Δθキャンセル回路を2段接続することにより、補
正後の位相検波出力に残留するΔθを低減することが可
能となる。さらに段数を増すことにより、より正確なΔ
θキャンセルが可能となる。本発明による周波数オフセ
ットキャンセル能力ならびにBER特性に関しては、事
項の実施例を用いて説明する。
【0054】複数段のΔθキャンセル回路を用いてΔθ
補正を順次行うことは、前段のΔθキャンセル回路によ
る補正後の位相検波出力に対して次段のΔθ補正を実行
することを意味している。即ち、各段のΔθキャンセル
回路の初期化あるいは起動を行う際、タイミングをシフ
トする必要がある。そこで、前段のΔθ補正値決定後に
次段のΔθ補正値を順次行わせる機能をタイミング制御
部に付加する。
【0055】位相検波出力をディジタル信号に変換して
一連の周波数オフセットキャンセル動作をディジタル信
号処理にて実行する。
【0056】ディジタル信号処理を実施すると、信号デ
ータのビット長に応じて量子化誤差が伴う。即ち、位相
検波出力をディジタル信号に変換することにより、(数
19)で表される位相誤差Δθdが新たに生じる。
【0057】
【数19】
【0058】ここで、lは位相検波出力を表現するビッ
ト長を、**はべき乗演算を表す。周波数オフセット量
に応じて位相誤差Δθdが決まる。雑音成分を無視すれ
ば、周波数オフセットから生じる決まるΔθの値がlビ
ットで表現できるときに0となる。上述のΔθ補正値の
決定に際して平均化後に補正前の位相検波出力と同一精
度に平均化すると、平均化後のΔθ補正値においても位
相誤差Δθdが含まれることも(数19)は同時に表し
ている。n個の位相検波出力を平均化してΔθ補正値を
決定し、その後の位相検波出力に対してΔθ補正を行う
ため、Δθ補正後の位相検波出力には位相誤差Δθdの
蓄積が生じる。条件によっては位相誤差Δθdの蓄積に
伴いΔθ補正が充分に行えないことになる。特にΔθキ
ャンセル回路を多段構成にすると、各段での位相誤差Δ
θdの蓄積が加算される。さらに多段構成の場合には、
各段でのΔθ補正値の決定タイミングと、求めたΔθ補
正値を用いてΔθ補正を実施する対象信号に時間差があ
るため、条件しだいでこれによる能力低下が生じる。
【0059】以上の問題点はディジタル信号のビット長
を増すことで対応可能となる。しかし位相検波出力をデ
ィジタル信号に変換する際に必要なアナログ/ディジタ
ル変換器や後続のディジタル信号処理部の回路規模や消
費電力を考慮すると、極力ビット長を短くしたい。ここ
で、平均化によって位相検波出力に含んでいるランダム
雑音成分を低減できることを先に示したが、同時に平均
化後の位相検波出力の精度を増すことができる。母数n
で平均化後の位相検波出力をディジタル信号で表す場合
の位相誤差Δθdは(数20)となる。
【0060】
【数20】
【0061】ここで係数kは平均化によって増すビット
数であり、
【0062】
【数21】
【0063】となる。Int{・}は整数成分を指し、例えば
Int{3.5}=3である。なお上式の等号はnが2のべき
乗の時に成立する。以上のように、平均化の母数nに応
じて位相誤差Δθdを低下させることは、Δθ補正値の
有効ビット長を平均化の母数nに応じて増すことに対応
する。多段構成の場合はΔθ補正後の位相検波出力の有
効ビット長を各段ごとに増すことで、Δθ補正値の有効
ビット長に対応する精度で位相誤差Δθdの蓄積を低減
できる。言い替えると、後段ほど補正精度を高めること
になる。この結果、影響の大きい後段での位相誤差Δθ
dの蓄積を緩和でき周波数オフセットに対して平坦なΔ
θキャンセル特性(周波数オフセットキャンセル特性)
を得ることができる。
【0064】
【実施例】本発明の一実施例の機能ブロック図を図1に
示す。入力端子1に入力した受信信号を局部発振器3の
ローカル信号を用いてミクサ2にて周波数変換する。周
波数変換後の受信信号を検波4する。初段のΔθキャン
セル回路11Aにおいて、以下の手順で位相検波出力θ
の補正を実行する。検波出力から本来有るべき最も近い
識別点との差分を求めてΔθ検出7Aを行う。雑音など
による変動成分を抑圧するために複数回Δθを求めた
後、平均化とΔθ補正値決定8Aを行い、決定したΔθ
補正値を記憶9Aする。Δθ補正値を加算10Aするこ
とで1段目のΔθキャンセルが完了する。2段目のΔθ
キャンセル回路11Bも1段目と同様の手順で、Δθ検
出7B、平均化とΔθ補正値決定8B、Δθ補正値の記
憶9Bを行う。Δθ補正値を加算10Bすることで2段
目のΔθキャンセルが完了する。補正後の位相検波出力
に対して識別/復号5してデータを再生して出力端子6
に出力する。各段でのΔθキャンセル動作後のBER特
性解析例を図8に示す。図8においてmはΔθキャンセ
ル回路の段を指し、nは各段でのΔθ測定平均化回数を
指す。ここでは1段目と2段目のnの値を等しくした。
すなわち、本発明においてnをパラメータとし、1段目
(m=1)と2段目(m=2)の各々についてΔθキャ
ンセル後のBERを求めた。周波数オフセット=0で、
Δθキャンセル回路を付加しない時のBERを基準と
し、周波数オフセットに伴う位相シフトΔθを与えたと
きのBERを上記の(数5)〜(数15)を用いて求め
た。2段のΔθキャンセルによってBERの平坦領域が
広がることが図から確認できる。但し、2段構成にする
ことによりエラー伝搬が発生する。従ってΔθ平均化回
数nが等しい場合には、Δθキャンセルに伴うBER劣
化は本発明の2段構成の方が大きくなる。この点につい
てはΔθ平均回数nを増すことで対処できる。
【0065】次に本発明の他の実施例として接続段数を
2段よりも多くした場合の特性例を図9に示す。BER
=1e−2を基準としてΔθを与え、前述の実施例と同
様の条件で段数を1〜4段まで変化させたときのΔθキ
ャンセル後のBERを求めた。前述と同様に接続段数m
の増加に応じてBERの平坦領域が広がることがわか
る。すなわち接続段数mを増すことでΔθキャンセル能
力が向上する。また、接続段数に応じてBERの固定的
な劣化が増加する。図8ならびに図9で説明した実施例
では各段のΔθ平均化回数nを等しくして示したが、各
段の各々に異なるnを設定することも可能である。シス
テムで許容するΔθの値、回路規模、処理時間に応じて
接続段数mと各段の平均化回数nを決定することにな
る。
【0066】なお、以上の本発明の説明では変調方式と
してQPSKを例として挙げたが、BPSKや8PSK
など各種の位相変調方式に適用できることは明らかであ
る。また、その他の変調方式の受信機において、位相遷
移量に変換して復調する回路構成を採用する場合にも本
発明を適用できることは明らかである。
【0067】以上、図1の実施例を用いて本発明の基本
部分を示した。本発明を適用して多段のΔθキャンセル
回路を構成する場合、前段で補正された位相検波出力に
対してΔθの検出と補正を実行する必要がある。図1の
実施例において、初段のΔθキャンセル回路11Aによ
るΔθキャンセル実行後に、後段のΔθキャンセル回路
11Bを起動しなければならない。本発明の第2の実施
例の一実施の機能ブロック図を図10に示す。図1に示
した実施例とは、タイミング制御部12を明記した点が
異なる。また、図11に各段でのΔθ平均化回数n=8
を想定した場合のタイミング図の概要を示す。タイミン
グ信号T1で初段のΔθキャンセル回路11Aを起動
し、初段のΔθ補正値が決定されてΔθキャンセルが実
行された後に、タイミング信号T2で後段のΔθキャン
セル回路11Bを起動する。これにより、後段のΔθキ
ャンセル回路11BではΔθキャンセル後の位相検波信
号を扱うことが可能となる。
【0068】平均化母数nを多くすることによってΔθ
キャンセル能力、即ち周波数オフセットキャンセル能力
が増すことを、図9の例を用いて説明した。ところが平
均化母数nを多くすると最初のΔθキャンセルが実施さ
れるまでの遅延時間が増すことが、図11のタイミング
図を見ても明らかである。本発明の多段構成を実施する
とさらに最後のΔθキャンセルが完了するまでの遅延時
間が増すことになる。そこで図12に示した回路構成と
し、図13に示すように平均化母数nを時間的に切替る
ことで、最後のΔθキャンセルが完了するまでの過渡状
態での状況を改善する。図13に示した実施例ではn=
16とした。ここでサンプル数が8に達した時点で平均
化してΔθ補正値を求め、過渡状態でのΔθキャンセル
を実行する。これにより、初段のΔθキャンセル回路に
て図7のn=8に相当する特性が得られる。次に初段で
Δθの平均化を継続するとともに、後段のΔθキャンセ
ル回路を起動する。初段のサンプル数が16に達した時
点で初段のΔθキャンセル回路が正規の状態に達する。
この結果、初段のΔθキャンセル回路では図7のn=1
6に相当する特性に改善される。このとき後段のΔθキ
ャンセル回路ではサンプル数が8となり、初段と同様に
後段も過渡状態でのΔθキャンセルを実行する。初段の
Δθキャンセル回路はその後16サンプル毎に補正値を
更新する。後段ではサンプル数が16に達した時点で正
規の状態に達し、初段のと同様に16サンプル毎の補正
値更新を実行する。この結果、過渡状態でのΔθキャン
セルを実行を可能となる。さらに、n1=n2=16と
した場合に32サンプル後に後段のΔθキャンセル回路
が正規状態に達するのに対し、本実施例では24サンプ
ル後に正規状態に達し、より高速な引き込みが可能とな
る。なお、n=8として起動して次にn=16に切替る
方法も当然考えられるが、この場合には過渡状態でのΔ
θキャンセルが可能ではあるが正規状態に達するまでに
32サンプルを必要とする。本実施例は中間結果を用い
ることで引込み時間を短縮した点で特徴がある。
【0069】次に時分割システムに応用したときの実施
例を図14ならびに図15を用いて説明する。予め定め
た時間周期あるいは不定期にどうささせる場合、図14
のタイミング図に示すように各動作毎に初期化を実行す
る方法がまず考えられる。周波数の変動に対して時分割
動作の周期が短い場合には、休止している間の変動が比
較的少ないと考えることができる。そこで図15に示す
ように、休止直前のΔθ補正値を休止期間中も記憶、保
持して次の動作時の初期値として利用する。これにより
各動作初期にもΔθキャンセルが実行される。
【0070】以上の周波数オフセットキャンセル回路の
実施例では、扱う信号がアナロクであるかディジタルで
あるか特定をしていないが、一連の処理にディジタル信
号処理技術を適用可能である。図16に本発明をディジ
タル回路で構成した場合の他の実施例を示す。図16の
実施例ではディジタル信号処理による位相検波4を行
い、以後の一連のΔθキャンセル動作を実行する。基本
的動作は前述の通りであり説明を省略する。ディジタル
信号処理を実行したことによる差異を以下に述べる。有
限のビット長でディジタル信号を表現するため、量子化
誤差が発生する。図7〜9までの特性図では補正前後の
位相検波出力やΔθ補正値の精度を議論していない。デ
ィジタル信号に変換して量子化誤差が発生すると、(数
19)に示したように、量子化誤差に伴う位相誤差dΔ
θが各信号に加わる。位相誤差dΔθによる影響と対策
を施した実施例を説明する。図16に示したように、各
段のΔθ補正値加算後すなわち補正後の位相検波信号の
ビット長を平均化母数nに応じて増す。この結果、(数
20)ならびに(数21)に示した関係で補正後の位相
検波信号のビット精度を増すことで位相誤差dΔθの蓄
積を低減する。なお図16にはn=8として示したた
め、各段ごとに3ビットずつ補正後の位相検波信号のビ
ット長が増している。
【0071】次に本発明を実施した変復調器の一例を図
17に示す。送信データ19を入力して変調信号18を
出力する変調部17と、受信信号15を入力として受信
データ16を出力とする復調部14からなる変復調LS
I20を構成する。LSI技術を利用することで同一基
板上に構成可能となる。復調部14は検波4と識別/復
調5に、本発明を用いた周波数オフセットキャンセル回
路13を搭載する。受信専用の機器に向けて本発明の周
波数オフセットキャンセル回路を搭載した復調部14の
みのLSI化もありうる。また、本発明を実施すること
で周波数オフセットへの許容度の高い受信装置を構成で
きる。すなわち、周波数かかわる仕様に関して、受信装
置の性能向上あるいは局部発振器の周波数安定度など要
求特性を緩和可能となる。
【0072】なお、本発明において、複数段のΔθキャ
ンセル回路での複数のΔθの平均化処理としては、単純
平均,重み付け平均等種々の方法が適用できる。
【0073】
【発明の効果】本発明によれば、位相検波出力に対する
位相シフト量の補正で等価的に周波数オフセットキャン
セルを行う。複数段に分割して位相補正を行うことで、
周波数オフセットキャンセル能力を高める効果がある。
【0074】対象とする位相検波出力の信号周波数が無
線周波数帯とは異なり比較的低周波であることから、デ
ィジタル化による集積化に適し、復調部のみならず変調
部を統合する等によるモジュールならびに装置の小型化
への効果がある。
【0075】また、各段での補正後の位相検波出力のビ
ット精度を標本化母数に応じて増すことで、ディジタル
化による影響を低減する効果がある。
【0076】一方、周波数オフセットに対する耐力が増
すことから、装置の高性能化への効果あるいは周波数精
度に係わる各部仕様を緩和する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の機能ブロック図。
【図2】従来のディジタル受信装置の一例の機能ブロッ
ク図。
【図3】QPSK位相検波出力コンスタレーションを示
す図。
【図4】周波数オフセットキャンセル回路の一従来例の
機能ブロック図。
【図5】Δθの確率密度分布図。
【図6】識別誤り発生時のΔθ測定値の確率密度分布
図。
【図7】従来例による周波数オフセット対BER特性
図。
【図8】本発明の2段構成による周波数オフセット対B
ER特性図。
【図9】本発明の多段構成による周波数オフセット対B
ER特性図。
【図10】本発明の第2の実施例の機能ブロック図。
【図11】本発明の第2の実施例のタイミング図。
【図12】本発明の第3の実施例の機能ブロック図。
【図13】本発明の第3の実施例のタイミング図。
【図14】時分割動作時における本発明の実施例のタイ
ミング図。
【図15】時分割動作時における本発明の別の実施例の
タイミング図。
【図16】ディジタル回路で構成した本発明の一実施例
の機能ブロック図。
【図17】本発明の実施例を用いた変復調LSIの一例
の機能ブロック図。
【符号の説明】
1……入力端子、2……ミクサ、3……局部発振器、4
……位相検波、5……識別/復号、6……出力端子、
7,7A,7B……Δθ(位相シフト量)検出、8,8
A,8B……平均化/Δθ補正値決定、9,9A,9B
……Δθ補正値記憶、10,10A,10B……加算
(Δθ補正)、11,11A,11B,11C……Δθキ
ャンセル回路、12……制御部、13……周波数オフセ
ットキャンセル回路、14……復調部、15……受信信
号、16……受信データ、17……変調部、18……変
調信号、16……送信データ、20……変復調LSI。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 信田 仁 東京都羽村市神明台二丁目1番1号 国 際電気株式会社羽村工場内 (56)参考文献 特開 平8−242260(JP,A) 特開 平3−128550(JP,A) 特開 平6−261088(JP,A) 特開 平7−183925(JP,A) 特開 平8−139780(JP,A) 特開 平6−205062(JP,A) 島方幸広,PSKベースバンド遅延検 波復調器の構成と特性,1999年電子情報 通信学会春季全国大会講演論文集[分冊 2],日本,1991年3月18日,Page 2−360 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/00 - 27/38

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】角度変調信号に対する位相検波手段と識別
    並びに復号手段を備えた受信装置において、受信信号か
    ら得た位相検波出力から得られる識別点からの位相差を
    検出する手段と、上記位相差を複数データに渡って求め
    て平均化処理を実行し位相補正値を決定する手段と、上
    記位相補正値を記憶する手段と、該記憶手段に記憶した
    上記位相補正値を用いて上記位相検波出力に位相補正を
    施す手段とからなる位相補正装置を複数段設け、該複数
    の位相補正装置を用いて複数回の位相補正を実行するこ
    とを特徴とする受信装置。
  2. 【請求項2】角度変調信号に対する位相検波手段と識別
    並びに復号手段を備えた受信装置において、受信信号か
    ら得た位相検波出力から得られる識別点からの位相差を
    検出する手段と、上記位相差を複数データに渡って求め
    て平均化処理を実行し位相補正値を決定する手段と、上
    記位相補正値を記憶する手段と、該記憶手段に記憶した
    上記位相補正値を用いて上記位相検波出力に位相補正を
    施す手段とからなる位相補正装置を複数段設けるととも
    に、該複数の位相補正装置に対するタイミング制御手段
    を付加して複数回の位相補正を実行することを特徴とす
    る受信装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の受信装置において、前記タ
    イミング制御手段が、前段の位相補正装置による位相検
    波出力に対する最初の位相補正が実行された後に後段の
    位相補正装置が起動するよう前記複数の位相補正装置を
    タイミング制御することを特徴とする受信装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の受信装置において、前記各
    段の位相補正装置における各平均化母数を制御する手段
    を備え、位相補正装置が起動された直後において2つの
    平均化母数n,m(n<m)により前記位相差をn個の
    データに渡って求めて1回目の平均化処理を実行した後
    上記n個のデータも含めたm個のデータに渡って求めて
    2の平均化処理を実行し、3回目以降は平均化母数mに
    より前記位相差をm個のデータに渡って求めて平均化処
    理することを特徴とする受信装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4の何れかに記載の受信装置
    において、前記各段の位相補正装置が、受信信号から得
    た位相検波出力をディジタル信号に変換する手段を備
    え、前記複数回の位相補正をディジタル信号にて実行
    し、平均化母数に応じてディジタル信号で表現した位相
    補正値の有効ビット長を増し、補正前の位相検波出力に
    対して補正後の位相検波出力の有効ビット長を増すこと
    を特徴とする周波数オフセットキャンセル回路。
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島方幸広,PSKベースバンド遅延検波復調器の構成と特性,1999年電子情報通信学会春季全国大会講演論文集[分冊2],日本,1991年3月18日,Page 2−360

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