JP5136854B2 - クロック再生回路、復調回路、受信機、及び無線通信システム、並びにクロック再生回路の動作方法 - Google Patents

クロック再生回路、復調回路、受信機、及び無線通信システム、並びにクロック再生回路の動作方法 Download PDF

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Description

本発明は、クロック再生回路、復調回路、受信機、及び無線通信システム、並びにクロック再生回路の動作方法に係り、特に直交変調方式を用いた復調回路で用いるクロック再生回路に関する。
QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)等の直交変調方式を用いたディジタル無線通信システムでは、通常、受信側の復調回路(復調器)により受信信号を復調する際、その復調に必要なクロック信号(サンプリングクロック)を受信信号から再生するクロック再生回路が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
図3は、これに関連する復調回路で用いるクロック再生回路の例を示す。なお、以下の説明では、変調方式は、QPSK、QAM等の直交変調方式、復調器の検波方式は、同期検波方式を想定し、互いに直交するベースバンド成分である同相(In−phase)及び直交(Quadrature)成分の表記として一般的なIch(Iチャンネル)、Qch(Qチャンネル)という表記を用いる。
図3に示すクロック再生回路は、直交復調器1と、発振器2と、Ich用、Qch用アナログ/ディジタル変換器(以下、A/D(Ich)3、A/D(Qch))4と、位相検出器(位相比較器とも言う。)(以下、CLK PD)5と、ループフィルタを構成するローパスフィルタ(以下、CLK LPF)6と、発振器7とを有する。このうち、A/D(Ich)3、A/D(Qch)4、CLK PD5、CLK LPF6、発振器7は、PLL(Phase Locked Loop:位相同期ループ)回路を構成している。
直交復調器1は、発振器2からの局部発振信号fc102に基づいて、高周波の受信信号から周波数変換された中間周波数信号IFIN101を、ベースバンド信号の互いに直交する2つのアナログ信号Ich103、Qch104に復調する。
A/D(Ich)3は、発振器7からのサンプリングクロック114に基づいて、直交復調器1により復調されたアナログ信号Ich103をサンプリングしてディジタル信号Ich105に変換する。同様に、A/D(Qch)4も、発振器7からのサンプリングクロック114に基づいて、直交復調器1により復調されたアナログ信号Qch104をサンプリングしてディジタル信号Qch106に変換する。
CLK PD5は、A/D(Ich)3、A/D(Qch)4により変換されたディジタル信号Ich105、Qch106の位相誤差をそれぞれ検出する。CLK PD5は、例えば図4に示すようなアイパターン(アイダイアグラム)において、Zero−Cross(ゼロクロス)を検出する方式により、A/D(Ich)3とA/D(Qch)4でのサンプリング位相の最適点(アイの開口部)からのずれ、つまり、位相誤差を検出し、その位相誤差信号112を出力する。
図4は、CLK PD5における位相誤差の検出方法の一例を示す。同図に示すアイの開口部に対応する(1)から(3)までのサンプリングポイントにおいて、(1)と(3)の極性が異なれば、アイの開口部からの位相誤差を検出できる。すなわち、(1)と(3)の極性が逆であることが位相情報検出条件となる。この条件を満たし、さらに、(2)と(3)の極性が一致していれば、位相遅れ、(2)と(3)の極性が不一致ならば、位相進み等のようにして、アイの開口部からの位相誤差を検出できる。
CLK LPF6は、CLK PD5が出力した位相誤差信号112から高周波成分を取り除き、位相誤差積算信号113を出力する。
発振器7は、位相誤差積算信号113の値に応じた周波数のクロックを、サンプリングクロック114として、A/D(Ich)3とA/D(Qch)4へそれぞれ供給する。
特開平7−226781号公報
上述した関連技術のクロック再生回路において、CLK PD5では、位相誤差を検出するためには、図4に示す位相情報検出条件を満たす必要があるため、常時、位相誤差が検出できているとは限らない。そのために、CLK PD5では、Ich103とQch104のうち位相検出条件を満たす方のチャンネルを常時選んで、位相誤差信号112として出力していた。したがって、クロック再生回路では、2つのPLL、すなわちIch側ではA/D(Ich)3−CLK PD5−CLK LPF6−発振器7で構成されるPLLが、Qch側ではA/D(Qch)4−CLK PD5−CLK LPF6−発振器7で構成されるPLLがそれぞれ存在していた。
この場合、直交復調器1からA/D(Ich)3までの距離と直交復調器1からA/D(Qch)4までの距離とがほぼ同じであれば、Ich103、Qch104のアイの開口部の位相がほぼ同じであるため、問題なく、PLL回路として動作する。しかし、直交復調器1からA/D(Ich)3までの距離と直交復調器1からA/D(Qch)4までの距離とが異なるような場合には、Ich103とQch104との間に電気長差が発生してしまう。
図5は、Ich103とQch104の間に電気長差がある場合のA/D(Ich)3、A/D(Qch)4の入力波形のアイパターンを示し、(a)は、Qchの位相が進んでいる場合、(b)は、Qchの位相が遅れている場合にそれぞれ対応する。同図(a)及ぶ(b)に示すように、Ich103とQch104の間に電気長差がある場合は、信号の収束する(以降、アイが開く)ポイントが、Ich103とQch104で異なってしまう。その結果、Ich103、Qch104のアイの開口部がずれてしまうために、A/D(Ich)3、A/D(Qch)4において、Ich103、Qch104をそれぞれでの最適点でサンプリングすることができず、受信信号の品質が劣化するといった問題があった。
本発明は、このような課題を解決し、直交復調器から互いに直交する2つのベースバンド成分であるI、Qチャンネルを入力とするA/D変換器までの距離が異なる場合でも、受信信号の品質劣化を抑制することができるクロック再生回路、復調回路、及び無線通信システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るクロック再生回路は、受信信号から互いに直交するベースバンド成分であるI及びQチャンネルを復調する直交復調器と、前記I及びQチャンネルをサンプリングクロックに基づいてそれぞれディジタル信号に変換する2つのA/D(Analog to Digital)変換器と、前記2つのA/D変換器の出力信号におけるそれぞれの位相誤差を検出する位相検出器と、前記位相検出器により検出された位相誤差信号から高周波成分を取り除いて位相誤差積算信号を出力するローパスフィルタと、前記サンプリングクロックとして、前記位相誤差積算信号の値に応じた周波数のクロックを前記2つのA/D変換器にそれぞれ出力する発振器と、前記2つのA/D変換器の出力信号のC/N(Carrier to Noise)推定値をそれぞれ求め、求められた2つのC/N推定値のうちC/N推定値の高いチャンネルに対応するA/D変換器の出力信号の位相誤差を前記位相検出器の位相誤差信号として前記ローパスフィルタへ出力させるC/N推定回路と、前記C/N推定回路により求められたC/N推定値の低いチャンネルに対応するA/D変換器の出力信号の位相を、C/N推定値の高いチャンネルに対応するA/D変換器の出力信号の位相に合わせるように調整する位相調整回路とを備えることを特徴とする。
本発明に係る復調回路は、上記に記載のクロック再生回路を有することを特徴とする。
本発明に係る受信機は、上記に記載の復調回路を有することを特徴とする。
本発明に係る無線通信システムは、上記に記載の受信機を有することを特徴とする無線通信システム。
本発明に係るクロック再生回路の動作方法は、直交復調器が、受信信号から互いに直交するベースバンド成分であるI及びQチャンネルを復調し、2つのA/D(Analog to Digital)変換器が、前記I及びQチャンネルをサンプリングクロックに基づいてそれぞれディジタル信号に変換し、位相検出器が、前記2つのA/D変換器の出力信号におけるそれぞれの位相誤差を検出し、ローパスフィルタが、前記位相検出器により検出された位相誤差信号から高周波成分を取り除いて位相誤差積算信号を出力し、発振器が、前記サンプリングクロックとして、前記位相誤差積算信号の値に応じた周波数のクロックを前記2つのA/D変換器にそれぞれ出力し、C/N推定回路が、前記2つのA/D変換器の出力信号のC/N(Carrier to Noise)推定値をそれぞれ求め、求められた2つのC/N推定値のうちC/N推定値の高いチャンネルに対応するA/D変換器の出力信号の位相誤差を前記位相検出器の位相誤差信号として前記ローパスフィルタへ出力させ、位相調整回路が、前記C/N推定回路により求められたC/N推定値の低いチャンネルに対応するA/D変換器の出力信号の位相を、C/N推定値の高いチャンネルに対応するA/D変換器の出力信号の位相に合わせるように調整することを特徴とする。
本発明によれば、直交復調器から互いに直交する2つのベースバンド成分であるI、Qチャンネルを入力とするA/D変換器までの距離が異なる場合でも、受信信号の品質劣化を抑制することができるクロック再生回路、復調回路、及び無線通信システムを提供することができる。
以下、本発明に係るクロック再生回路、復調回路、受信機、及び無線通信システム、並びにクロック再生回路の動作方法の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係るクロック再生回路の構成を示す。このクロック再生回路は、ディジタル無線通信システムの受信機において、QPSK、QAM等の直交変調方式を用いた復調回路に適用したものである。以下の説明では、前述した図3の関連技術と同様に、変調方式は、QPSK、QAM等の直交変調方式、復調器の検波方式は、同期検波方式を想定し、それぞれ直交するベースバンド成分の表記として一般的なIch、Qchという表記を用いる。なお、前述した図3と同様の構成要素については、同一符号を付して説明する。
図1に示す復調回路で用いるクロック再生回路は、前述した図3の関連技術と同様に、直交復調器1と、発振器2と、2つのA/D、すなわちA/D(Ich)3及びA/D(Qch)4と、CLK PD(位相検出器)5と、ループフィルタを構成するCLK LPF(ローパスフィルタ)6と、発振器7とを有する。本実施形態では、これらの構成要素に加え、位相調整回路8と、C/N(Carrier to Noise ratio:搬送波対雑音比)推定回路9とを有している。
直交復調器1は、発振器2からの局部発振信号fc102に基づいて、高周波の受信信号から周波数変換された中間周波数信号IFIN101を、互いに直交するベースバンド成分であるアナログ信号Ich103、Qch104に復調して出力する。
A/D(Ich)3は、発振器7からのサンプリングクロック114に基づいて、直交復調器1により復調されたアナログ信号Ich103をサンプリングしてディジタル信号Ich105に変換し、CLK PD5に出力する。同様に、A/D(Qch)4も、発振器7からのサンプリングクロック114に基づいて、直交復調器1により復調されたアナログ信号Qch104をサンプリングしてディジタル信号Qch106に変換し、CLK PD5に出力する。
C/N推定回路9は、A/D(Ich)3とA/D(Qch)4のサンプリングポイントでの出力信号Ich105、Qch106のC/N推定値を求め、両C/N推定値を比較して、C/N推定値の高い、すなわち収束度の高い方のチャンネルをIch/Qch選択情報116として、CLK PD5と位相調整回路8へそれぞれ出力する。
CLK PD5は、A/D(Ich)3、A/D(Qch)4により変換されたディジタル信号Ich105、Qch106の位相誤差をそれぞれ検出する。CLK PD5は、例えば図4に示すようなアイパターン(アイダイアグラム)において、Zero−Cross(ゼロクロス)を検出する方式により、A/D(Ich)3とA/D(Qch)4でのサンプリング位相の最適点(アイの開口部)からのずれ、つまり、位相誤差を検出する。
図4は、CLK PD5における位相誤差の検出方法の一例を示す。同図に示すアイの開口部に対応する(1)から(3)までのサンプリングポイントにおいて、(1)と(3)の極性が異なれば、アイの開口部からの位相誤差を検出できる。すなわち、(1)と(3)の極性が逆であることが位相情報検出条件となる。この条件を満たし、さらに、(2)と(3)の極性が一致していれば、位相遅れ、(2)と(3)の極性が不一致ならば、位相進み等のようにアイの開口部からの位相遅れ及び位相進みを検出できる。
本実施形態では、CLK PD5は、A/D(Ich)3、A/D(Qch)4により変換されたディジタル信号Ich105、Qch106の位相誤差をそれぞれ検出し、そのうち、Ich/Qch選択信号116により選択されたC/N推定値の高い方のチャンネル(以降、「選択チャンネル」と呼ぶ。)の位相誤差を、CLK PD5の位相誤差信号112として出力する。また、CLK PD5は、Ich105、Qch106のそれぞれの位相誤差を、Ich位相情報110、Qch位相情報111として、位相調整回路8へ出力する。
位相調整回路8は、CLK PD5より出力されたIch位相情報110、Qch位相情報111を基にして、非選択チャンネルの位相を選択チャンネルの位相に合うように位相の調整を行う。
なお、位相調整回路8及びC/N推定回路9は、クロック再生回路が非同期時は動作しない。クロック再生回路の同期・非同期の判断は、復調回路の制御系回路により行う。すなわち、位相調整回路8及びC/N推定回路9は、復調回路のクロック再生回路が、同期している場合にのみに動作する。クロック再生回路の同期/非同期情報は、DEM CLK SYNC信号115より判断する。DEM CLK SYNC信号115は、復調回路の制御系回路(図示しない)より供給される。
CLK LPF6は、CLK PD5が出力した位相誤差信号112から高周波成分を取り除き、位相誤差積算信号113を出力する。
発振器7は、位相誤差積算信号113の値に応じた周波数のクロックを、サンプリングクロック114として、A/D(Ich)3とA/D(Qch)4へそれぞれ供給する。
次に、本実施形態の全体動作について説明する。
まず、クロックの同期の確立は、通常、A/D(Ich)3、A/D(Qch)4、CLK PD5、CLK LPF6、発振器7で構成させるクロック再生回路で行われるが、本実施形態では、新たに位相調整回路8とC/N推定回路9を追加しており、以下にその説明を行う。
発振器2と直交復調器1によって、入力された中間周波数信号IFIN101は、互いに直交する2つのベースバンド信号であるアナログ信号Ich103、Qch104に変換される。変換されたアナログ信号Ich103、Qch104は、A/D(Ich)3、A/D(Qch)4で、それぞれディジタル信号Ich105、Qch106に変換される。変換されたディジタル信号Ich105、Qch106は、CLK PD5において、例えば、図4に示すようなZero−Crossを検出する方式により、A/D(Ich)3とA/D(Qch)4でのサンプリング位相の最適点(アイの開口部)からのずれ、つまり、位相誤差を検出する。
ここで、前述した図3の関連技術のクロック再生回路では、CLK PD5において、位相誤差を検出するためには、位相検出条件を満たす必要があるため、常時、位相誤差が検出できているとは限らない。そのために、CLK PD5では、IchとQchで位相検出条件を満たす方を常時選んで、位相誤差信号として出力していた。したがって、クロック再生回路では、A/D(Ich)3−CLK PD5−CLK LPF6−発振器7とA/D(Qch)4−CLK PD5−CLK LPF6−発振器7で構成される2つのPLLが存在していた。
この場合、前述したように、直交復調器1からA/D(Ich)3までの距離と直交復調器1からA/D(Qch)4までの距離がほぼ同じならば、Ich、Qchのアイの開口部の位相がほぼ同じであるため、問題なくPLL回路として動作する。しかし、直交復調器1からA/D(Ich)3までの距離と直交復調器1からA/D(Qch)4までの距離が異なるような場合には、前述した図5(a)及び(b)に示す通り、Ich、Qchのアイの開口部がずれてしまう。このために、A/D(Ich)3、A/D(Qch)4において、それぞれの最適点でサンプリングすることができず、受信信号の劣化が生じてしまっていた。
これに対し、本実施形態では、C/N推定回路9において、A/D(Ich)3とA/D(Qch)4のサンプリングポイントでのそれぞれのC/N推定値を求め、IchとQchのC/N推定値の比較を行い、C/N推定値の高い方の選択チャンネルをIch/Qch選択信号116として出力する。CLK PD5では、C/N推定回路9から入力されたIch/Qch選択信号116により、選択チャンネルの位相誤差信号をCLK PD5の位相誤差信号112として出力する。すなわち、A/D(Ich)3、A/D(Qch)4の出力信号の収束度をC/N推定回路9で求めることにより、収束度の高い(C/N推定値の高い)方のチャンネルの位相誤差をCLK PD5の位相誤差信号として、出力とする。
これにより、CLK PD5は、Ich/Qch選択信号116により、C/N推定値の高い方の選択チャンネルの位相誤差信号をCLK PD5の位相誤差信号112として出力し、これを基にして、クロック再生回路を動作させる。それにより、選択チャンネルにおいては、常時、アイが開くポイントでサンプリングさせるので、安定した品質の受信信号を得ることができる。
すなわち、図3に示す関連技術のクロック再生回路では、A/D(Ich)3−CLK PD5−CLK LPF6−発振器7と、A/D(Qch)4−CLK PD5−CLK LPF6−発振器7で構成される2つのPLLが存在したものが、1つになるため、クロック再生回路の制御が簡素化される。そして、Ich、Qchでそれぞれ存在していた2つのPLLを1つに決めることで、選択チャンネルに関しては、アイが開くポイントで確実にサンプリングすることができる。
また、本実施形態では、位相調整回路8では、C/N推定回路9により求められたC/N推定値の低い方の非選択チャンネルの位相を、選択チャンネルの位相に合わせるように制御を行う。この場合、位相調整回路8では、CLK PD5により出力されたIch位相情報110とQch位相情報111を基にして、選択チャンネルのアイの開口部に合うように、非選択チャンネルの位相を調整する。これにより、非選択チャンネルでも、アイの開口部で確実にサンプリングすることができる。なお、位相調整回路8では、CLK PD5より入力されたIch、Qchの位相誤差信号であるIch位相情報110、Qch位相情報111、及びC/N推定回路9より入力されたIch/Qch選択信号116を基にして、位相調整を行う。以下に位相調整の一例を示す。
位相調整回路8は、入力されたIch/Qch選択信号116により、IchとQchのどちらが選択チャンネル、又は非選択チャンネルであるかを判断する。選択チャンネル及び非選択チャンネルの位相誤差は、それぞれある一定時間に平均化し、互いに位相比較することで、選択チャンネルに対して、非選択チャンネルの位相が進んでいるか、遅れているかを判断することができる。選択チャンネルに対して、非選択チャンネルの位相が進んでいる場合は遅らせ、遅れている場合は進ませることで、非選択チャンネルの位相を選択チャンネルに近づけることができる。
図2は、IchとQchで電気長差がある場合のA/D(Ich)3、A/D(Qch)4の入力波形を示し、(a)は図3の関連技術と同様に位相調整回路8とC/N推定回路9を有しない構成の場合、(b)は本実施形態の位相調整回路8とC/N推定回路9を有する構成の場合にそれぞれ対応する。本実施形態では、クロック再生回路に、位相調整回路8とC/N推定回路9を新たに追加することにより、図2(a)に示す関連技術の場合と比べ、図2(b)に示すように、Ich、Qchともに、アイが開いたポイントでのサンプリングが可能となり、受信信号の品質を向上させることができる。
従って、本実施形態によれば、直交復調器1からA/D(Ich)3までの距離と直交復調器1からA/D(Qch)4までの距離が異なり、アイの開くポイントがIchとQchで異なる場合においても、クロック再生回路に位相調整回路8とC/N推定回路9を新たに追加することにより、Ich、Qchをそれぞれ最適なポイント(アイが開いたポイント)でサンプリングすることが可能となる。その結果、直交復調器1からA/D3(Ich)までの距離と直交復調器1からA/D4(Qch)までの距離が異なる場合に生じていた受信信号の劣化を防ぐことができ、受信信号の品質を向上させることができる。
なお、本発明における復調器の検波方式は、同期検波方式を想定しているが、準同期検波方式においても適用可能である。
本発明は、直交変調方式を用いたディジタル無線通信システム、受信機、復調回路、及びクロック再生回路で利用可能である。
本発明の実施形態に係るクロック再生回路の構成を示すブロック図である。 IchとQchで電気長差がある場合のA/D(Ich)、A/D(Qch)の入力波形を示す図で、(a)は位相調整回路とC/N推定回路を有しない構成の場合の入力波形を示す図、(b)は位相調整回路とC/N推定回路を有する構成の場合の入力波形を示す図である。 関連技術のクロック再生回路の構成を示すブロック図である。 Zero−Crossを検出する方法の一例を説明する図である。 IchとQchの間に電気長差がある場合のA/D(Ich)、A/D(Qch)の入力波形を示す図で、(a)はQchの位相がIchの位相よりも進んでいる場合の入力波形を示す図、(b)はQchの位相がIchの位相よりも遅れている場合の入力波形を示す図である。
符号の説明
1 直交復調器
2 発振器
3 A/D(Ich)(Ich用アナログ/ディジタル変換器)
4 A/D(Qch)(Qch用アナログ/ディジタル変換器)
5 CLK PD(位相検出器)
6 CLK LPF(ローパスフィルタ)
7 発振器
8 位相調整回路
9 C/N推定回路

Claims (7)

  1. 受信信号から互いに直交するベースバンド成分であるI及びQチャンネルを復調する直交復調器と、
    前記I及びQチャンネルをサンプリングクロックに基づいてそれぞれディジタル信号に変換する2つのA/D(Analog to Digital)変換器と、
    前記2つのA/D変換器の出力信号におけるそれぞれの位相誤差を検出する位相検出器と、
    前記位相検出器により検出された位相誤差信号から高周波成分を取り除いて位相誤差積算信号を出力するローパスフィルタと、
    前記サンプリングクロックとして、前記位相誤差積算信号の値に応じた周波数のクロックを前記2つのA/D変換器にそれぞれ出力する発振器と、
    前記2つのA/D変換器の出力信号のC/N(Carrier to Noise)推定値をそれぞれ求め、求められた2つのC/N推定値のうちC/N推定値の高いチャンネルに対応するA/D変換器の出力信号の位相誤差を前記位相検出器の位相誤差信号として前記ローパスフィルタへ出力させるC/N推定回路と、
    前記C/N推定回路により求められたC/N推定値の低いチャンネルに対応するA/D変換器の出力信号の位相を、C/N推定値の高いチャンネルに対応するA/D変換器の出力信号の位相に合わせるように調整する位相調整回路とを備えることを特徴とするクロック再生回路。
  2. 前記位相調整回路は、前記2つのA/D変換器の出力信号の位相誤差を互いに位相比較して、前記C/N推定値の低いチャンネルに対応するA/D変換器の出力信号の位相が前記C/N推定値の高いチャンネルに対応するA/D変換器の出力信号の位相よりも進んでいるか又は遅れているかを判断し、その判断結果に応じて前記C/N推定値の低いチャンネルに対応するA/D変換器の出力信号の位相を前記C/N推定値の高いチャンネルに対応するA/D変換器の出力信号の位相よりも遅らせ又は進ませることを特徴とする請求項1記載のクロック再生回路。
  3. 前記C/N推定回路及び前記位相調整回路は、前記クロック再生回路の同期時に動作することを特徴とする請求項1又は2に記載のクロック再生回路。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のクロック再生回路を有することを特徴とする復調回路。
  5. 請求項4に記載の復調回路を有することを特徴とする受信機。
  6. 請求項5に記載の受信機を有することを特徴とする無線通信システム。
  7. 直交復調器が、受信信号から互いに直交するベースバンド成分であるI及びQチャンネルを復調し、
    2つのA/D(Analog to Digital)変換器が、前記I及びQチャンネルをサンプリングクロックに基づいてそれぞれディジタル信号に変換し、
    位相検出器が、前記2つのA/D変換器の出力信号におけるそれぞれの位相誤差を検出し、
    ローパスフィルタが、前記位相検出器により検出された位相誤差信号から高周波成分を取り除いて位相誤差積算信号を出力し、
    発振器が、前記サンプリングクロックとして、前記位相誤差積算信号の値に応じた周波数のクロックを前記2つのA/D変換器にそれぞれ出力し、
    C/N推定回路が、前記2つのA/D変換器の出力信号のC/N(Carrier to Noise)推定値をそれぞれ求め、求められた2つのC/N推定値のうちC/N推定値の高いチャンネルに対応するA/D変換器の出力信号の位相誤差を前記位相検出器の位相誤差信号として前記ローパスフィルタへ出力させ、
    位相調整回路が、前記C/N推定回路により求められたC/N推定値の低いチャンネルに対応するA/D変換器の出力信号の位相を、C/N推定値の高いチャンネルに対応するA/D変換器の出力信号の位相に合わせるように調整することを特徴とするクロック再生回路の動作方法。
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