JP4797310B2 - アライメントマーク - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アライメントに関するものである。更に詳しくは、半導体チップを搭載する多層配線板の製造における、認識性の高いアライメント(位置合わせ)マークに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の電子機器の高機能化並びに軽薄短小化の要求に伴い、電子部品の高密度集積化、さらには高密度実装化が進んできており、これらの電子機器に使用される半導体パッケージは、従来にも増して、益々小型化かつ多ピン化が進んできている。
【0003】
従来の回路基板はプリント配線板と呼ばれ、ガラス繊維の織布にエポキシ樹脂を含浸させた、ガラスエポキシ積層板に貼り付けられた銅箔をパターニングした後、複数枚重ねて積層接着し、ドリルで貫通穴を開けて、この穴の壁面に銅めっきを行ってビアを形成し、層間の電気接続を行った配線基板の使用が主流であった。しかし、搭載部品の小型化、高密度化が進み、上記の配線基板では配線密度が不足して、部品の搭載に問題が生じるようになってきている。
【0004】
このような背景により、近年、ビルドアップ多層配線板が採用されるようになっている。ビルドアップ多層配線板は、樹脂のみで構成される絶縁層と導体とを、積み重ねながら成形される。ビア形成方法としては、従来のドリル加工に代わって、レーザ法、プラズマ法、フォト法等多岐にわたり、小径のビアホールを自由に配置することで、高密度化を達成するものである。層間接続部としては、ブラインドビア(Blind Via)やバリードビア(Buried Via:ビアを導電体で充填した構造)等があり、ビアの上にビアを形成するスタックドビアが可能な、バリードビアホールが特に注目されている。バリードビアホールとしては、ビアホールをめっきで充填する方法と、導電性ペースト等で充填する場合とに分けられる。一方、配線パターンを形成する方法として、銅箔をエッチングする方法(サブトラクティブ法)、電解銅めっきによる方法(アディティブ法)等があり、配線密度の高密度化に対応可能なアディティブ法が特に注目され始めている。
【0005】
ビルドアップ多層配線板の製造方法は、次の2方法に大別されている。
(1)コア基板をベースにして、絶縁層の形成、ビアの形成、および配線パターンの形成を繰り返すことにより、ビルドアップ層を順次積層する方法(以下、シーケンシャル法と呼ぶ)
(2)ビルドアップ層を予め単独で形成しておき、コア基板に対して、ビルドアップ層をアライメントして積層することにより、ビルドアップ層を積層する方法(以下、パラレル法と呼ぶ)
【0006】
シーケンシャル法は、コア基板をベースとしてビルドアップ層を順次形成していくため、途中の工程で不良が発生した場合には、その時点で全てが不良となってしまうという問題点がある。また、製造を開始してから、製品が得られるまでの時間がかかるという問題もある。全ての工程を順次(シーケンシャルに)行う必要があり、ビルドアップ層の層数が増えれば増えるほど、この問題は顕著になるため、解決は困難である。
【0007】
一方、パラレル法は、ビルドアップ層を予め単独で形成しておくことができるため、形成したビルドアップ層に不良があっても、その時点で検査・選別できる。そのため、ビルドアップ層の良品のみを選別し、積層(コア基板に対するアライメント積層)できるという利点がある。ただし、ビルドアップ層の積層で不良が発生した場合には、全製品が不良となることは避けられない。また、ビルドアップ層の形成と、ビルドアップ層の積層を並列して行うことができるため、製造を開始してから製品が得られるまでの時間は、シーケンシャル法ほど長くは無い。
【0008】
上記の説明内容から言えることは、配線パターンの形成はアディティブ法が有利であり、ビルドアップ層の積層はパラレル法の方が有利であると言うことである。図1〜図3は、アディティブ法およびパラレル法を用いた、多層配線板の製造方法の一例を示す断面図である。以下、この図面に従って、製造方法について簡単に説明する。
【0009】
図2(i)に示したビルドアップ層110は、図1(a)〜図2(i)に示す工程により得ることができる。図2(i)を参考にして、その構造を簡単に説明する。ビルドアップ層110は、金属層101の表面に形成された、配線パターン104およびアライメントマーク120と、それらを覆うように形成された絶縁層105と、絶縁層105を貫通する導体ポスト107と、導体ポスト107の表面に形成された接合用金属材料108と、絶縁層105および接合用金属材料108を覆うように形成された接着剤109から構成されている。
【0010】
このビルドアップ層110を用いて、図2(j)〜図3(k)に示す工程により、コア基板130に対して、ビルドアップ層110のアライメント積層を行った後、図3(l)に示す工程により、金属層101をエッチングにより除去する。なお、ビルドアップ層110には、配線パターン104およびアライメントマーク120を、エッチング液から保護するためにレジスト金属103が形成されているため、金属層101をエッチングしても、配線パターン104およびアライメントマーク120はエッチングされない。続いて、図2(j)〜図3(l)に示す工程を繰り返すことにより、図3(m)に示すような多層配線板140を得ることができる。
【0011】
ここで、図1(a)〜図2(i)に示す工程、すなわち、ビルドアップ層110を得るための工程のうち、アライメントマークに関係する工程について説明する。図1(d)は、金属層101を電解めっき用リード(給電用電極)として、金属層101上に、配線パターン104およびアライメントマーク120を形成した構造体である。この配線パターン104およびアライメントマーク120上に、絶縁層105を形成し(図1(e))、絶縁層105を貫通するビア106を形成する(図1(f))。ビア106の形成方法には、レーザー等がある。ここで最も重要な点は、ビア106を決められた位置に正確に形成することである。アライメントマーク120に対するビア106の形成位置は、設計上決まっているため、アライメントマーク120の位置を正確に求める(認識する)ことができれば、ビア106の形成位置を正確に求めることができる。アライメントマーク120の認識には、CCDによる画像処理装置を用いるのが一般的であり、アライメントマーク120を画像処理装置により正確に認識することが重要である。
【0012】
一方、配線パターン104およびアライメントマーク120上に、絶縁層105を形成するに際して、配線パターン104およびアライメントマーク120に、予め粗化処理を施しておく。これは、配線パターン104およびアライメントマーク120と、絶縁層105との密着性を確保することが目的である。しかしながら、配線パターン104およびアライメントマーク120に粗化処理を施すと、アライメントマーク120およびその周辺の金属層101の粗化形状が略同じになってしまう。したがって、アライメントマーク120の画像処理装置による認識性が著しく低下することになり、結果的に、ビア106を正確な位置に形成することが困難となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、半導体チップを搭載する多層配線板の製造における、ビルドアップ層のアライメントマークのこのような現状の問題点に鑑み、認識性の高いアライメントマークを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、金属層と、前記金属層を電解めっきリードとして形成された配線パターンおよびアライメントマークと、前記配線パターンおよび前記アライメントマークを覆うとともに前記金属層を被覆するように設けられた絶縁層とを有し、前記絶縁層には前記アライメントマークを認識することにより前記絶縁層の所定の位置に前記絶縁層を貫通するビアが設けられており、前記アライメントマークおよびその周辺部分に保護マスクを形成し、前記金属層および前記配線パターンに粗化処理を施した後、前記保護マスクを除去することにより前記アライメントマークの表面粗さよりも、前記金属層表面の表面粗さの方が大きいことを特徴とするアライメントマークである。
【0015】
金属層と、前記金属層を電解めっきリードとして形成された配線パターンおよびアライメントマークと、前記配線パターンおよび前記アライメントマークを覆うとともに前記金属層を被覆するように設けられた絶縁層とを有し、前記絶縁層には前記アライメントマークを認識することにより前記絶縁層の所定の位置に前記絶縁層を貫通するビアが設けられており、前記アライメントマーク表面にバリア金属層を形成し、前記金属層および前記配線パターンに粗化処理を施すことにより前記アライメントマークの表面粗さよりも、前記金属層表面の表面粗さの方が大きいことを特徴とするアライメントマークである。
【0021】
また、前記金属層が、銅または銅合金であることが好ましく、また、前記アライメントマークが、銅を含んでなることが好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれによって何ら限定されるものではない。図4は、本発明の第1のアライメントマークを説明するための断面図であり、図1〜図3に示す多層配線板の製造方法に改良を加えたものである。従って、図1(a)〜図2(i)の工程を説明しながら、改良した点(第1のアライメントマーク)についての説明を加える。なお、図2(j)〜図3(m)については、既述の通りであるため、説明を省略する。
【0023】
多層配線板の製造方法としては、まず、金属層101上にパターニングされためっきレジスト102を形成する(図1(a))。このめっきレジスト102は、例えば、金属層101上に紫外線感光性のドライフィルムレジストをラミネートし、ネガフィルム等を用いて選択的に感光し、その後現像することにより形成できる。金属層101の材質は、この製造方法に適するものであればどのようなものでも良いが、特に、使用される薬液に対して耐性を有するものであって、最終的にエッチングにより除去可能であることが必要である。そのような金属層101の材質としては、例えば、銅、銅合金、42合金、ニッケル等が挙げられる。また、金属層101としては金属板および金属箔などが含まれ、特に、銅箔、銅板、銅合金板は、電解めっき品・圧延品を選択できるだけでなく、様々な厚みのものを容易に入手できるため、金属層101として使用するのに好ましい。なお、金属層101には、めっきレジスト102との密着性を向上させるために、粗化処理を施しておくのが一般的である。
【0024】
次に、金属層101を電解めっき用リード(給電用電極)として、レジスト金属103を電解めっきにより形成する(図1(b))。この電解めっきにより、金属層101上のめっきレジスト102が形成されていない部分に、レジスト金属103が形成される。レジスト金属103の材質は、この製造方法に適するものであればどのようなものでも良いが、特に、最終的に金属層101をエッチングにより除去する際に使用する薬液に対して耐性を有することが必要である。レジスト金属103の材質としては、例えば、ニッケル、金、錫、銀、半田、パラジウム等が挙げられる。なお、レジスト金属103を形成する目的は、金属層101をエッチング・除去する際に使用する薬液により、図1(c)に示す配線パターン104およびアライメントマーク120がエッチングされるのを防ぐことである。従って、金属層101をエッチングする際に使用する薬液に対して、図1(c)に示す配線パターン104およびアライメントマーク120が耐性を有している場合は、このレジスト金属103は不要である。
【0025】
次に、金属層101を電解めっき用リード(給電用電極)として、配線パターン104およびアライメントマーク120を、電解めっきにより形成し(図1(c))、めっきレジスト102を除去する(図1(d))。この電解めっきにより、金属層101上のめっきレジスト102が形成されていない部分に、配線パターン104およびアライメントマーク120が形成される。配線パターン104およびアライメントマーク120の材質としては、この製造方法に適するものであればどのようなものでも良いが、特に、最終的にレジスト金属103をエッチングにより除去する際に使用する薬液に対して、耐性を有することが必要である。実際には、配線パターン104およびアライメントマーク120をエッチングしない薬液で、エッチング可能なレジスト金属103を選定するのが得策である。配線パターン104およびアライメントマーク120の材質としては、例えば、銅、ニッケル、金、錫、銀、パラジウム等が使用できるが、特に銅を用いれば、低抵抗で安定した配線パターン104が得られ、好ましい。
【0026】
なお、この時点では、アライメントマーク120の表面は電解めっき後の光沢を有しており、アライメントマーク120周辺の金属層101は、めっきレジスト102形成前の粗化形状を有するため、画像処理装置によってアライメントマーク120とその周辺の金属層101とのコントラストが得られ、アライメントマーク120の認識性は非常に高い。
【0027】
次に、アライメントマーク120およびその周辺部分に、保護マスク150を形成する(図4(d’))。さらに、金属層101および配線パターン104に粗化処理を施した後、保護マスク150を除去する。これらの工程により、金属層101および配線パターン104の表面は微細な粗化形状を有するようになる。一方、アライメントマーク120およびその周辺の金属層101は粗化処理が施されないため、上述のように、画像処理装置によってアライメントマーク120とその周辺の金属層101とのコントラストが得られ、アライメントマーク120の認識性が低下することはない。この保護マスク150は、例えば、紫外線感光性のドライフィルムレジストをラミネートし、ネガフィルム等を用いて選択的に感光し、その後現像することにより形成できる。
【0028】
次に、形成した配線パターン104およびアライメントマーク120上に、絶縁層105を形成する(図1(e))。絶縁層105を構成する樹脂は、この製造方法に適するものであればどのようなものでも使用できる。また、絶縁層105の形成は、使用する樹脂に応じて適した方法で良く、樹脂ワニスを印刷、カーテンコート、バーコート等の方法で直接塗布したり、ドライフィルムタイプの樹脂を真空ラミネート、真空プレス等の方法で積層する方法が挙げられる。特に、市販されている樹脂付銅箔は入手が容易であり、真空ラミネートにより配線パターン104およびアライメントマーク120の凹凸を埋め込みながら成形し、最後に銅箔をエッチングすれば、絶縁層105の表面が配線パターン104およびアライメントマーク120の凹凸に影響されることなく、非常に平坦になる。また、絶縁層105の表面には、銅箔表面の微細な粗化形状が転写されるため、図2(i)に示す接着剤109との密着性を確保することができる。
【0029】
次に、形成した絶縁層105に、ビア106を形成する(図2(f))。ビア106の形成方法は、この製造方法に適する方法であればどのような方法でも良く、レーザー、プラズマによるドライエッチング、ケミカルエッチング等が挙げられる。また、絶縁層105を感光性樹脂とした場合には、絶縁層105を選択的に感光し、現像することでビア106を形成することもできる。ここで、ビア106を決められた位置に正確に形成することが重要であることは、既述の通りである。図4(d’)の工程を経て得られたアライメントマーク120は、画像処理装置による認識性が高いため、アライメントマーク120の位置を正確に求めることができ、結果的に、ビア106を決められた位置に正確に形成することができる。
【0030】
次に、金属層101を電解めっき用リード(給電用電極)として、導体ポスト107を電解めっきにより形成する(図2(g))。この電解めっきにより、絶縁層105のビア106が形成されている部分に、導体ポスト107が形成される。電解めっきにより導体ポスト107を形成すれば、導体ポスト107の先端の形状を自由に制御することができる。導体ポスト107の材質としては、この製造方法に適するものであればどのようなものでも良く、例えば、銅、ニッケル、金、錫、銀、パラジウム等が使用でき、特に銅を用いれば、低抵抗で安定した導体ポスト107が得られ、好ましい。
【0031】
次に、導体ポスト107の表面(先端)に、接合用金属材料108を形成する(図2(h))。接合用金属材料108の形成方法としては、無電解めっきにより形成する方法、金属層101を電解めっき用リード(給電用電極)として、電解めっきにより形成する方法、接合用金属材料108を含有するペーストを印刷する方法が挙げられる。印刷による方法では、印刷用マスクを導体ポスト107に対して、精度良く位置合せする必要があるが、無電解めっきや電解めっきによる方法では、導体ポスト107の表面以外に、接合用金属材料108が形成されることがないため、導体ポスト107の微細化・高密度化にも対応しやすい。特に、電解めっきによる方法では、無電解めっきによる方法よりも、めっき可能な金属が多種多様であり、また薬液の管理も容易であるため、非常に好適である。接合用金属材料108の材質としては、図2(j)に示すコア基板130と金属接合可能な金属であればどのようなものでもよく、例えば、半田が挙げられる。半田の中でも、SnやIn、もしくはSn、Ag、Cu、Zn、Bi、Pd、Sb、Pb、In、Auの少なくとも二種からなる半田を使用することが好ましい。より好ましくは、環境に優しいPbフリー半田である。
【0032】
次に、絶縁層105の表面に、接着剤109を形成する(図2(i))。接着剤109の形成は、使用する樹脂に応じて適した方法で良く、樹脂ワニスを印刷、カーテンコート、バーコート等の方法で直接塗布したり、ドライフィルムタイプの樹脂を真空ラミネート、真空プレス等の方法で積層する方法が挙げられる。なお、図2(i)では、絶縁層105の表面に接着剤109を形成する例を示したが、コア基板130の表面に、接着剤109を形成しても構わない。もちろん、絶縁層105とコア基板130の両表面に形成しても構わない。
【0033】
図2(j)〜図3(m)の工程については、既述の通りであるため、説明を省略する。
【0034】
続いて、本発明による第2のアライメントマークについて、図5を参考にして詳細に説明する。図5(c'')〜(d'')は、本発明の第2のアライメントマークを説明するための断面図であり、図1(c)〜図1(d)の代わりに行う工程を説明するためのものである。従ってここでは、第1のアライメントマークとは異なる部分を特に詳細に説明し、同じ部分は基本的に説明を省略する。
【0035】
図5(c'')の工程において、金属層101を電解めっき用リード(給電用電極)として、配線パターン104およびアライメントマーク120を電解めっきにより形成した後、アライメントマーク120の表面にのみ、バリア金属層160を形成する。続いて、図5(d'')の工程により、めっきレジスト102を除去する。次に、金属層101全体に粗化処理を行うが、アライメントマーク120の表面にはバリア金属層160が形成されているため粗化処理は施されない。アライメントマーク120の表面はバリア金属層160が形成されており、アライメントマーク120周辺の金属層101は、めっきレジスト102形成前の粗化形状を有するため、画像処理装置によってアライメントマーク120とその周辺の金属層101とのコントラストが得られ、アライメントマーク120の認識性は非常に高くなる。
【0036】
バリア金属層160をアライメントマーク120の表面にのみに形成するには、アライメントマーク120が形成されている部分以外のめっきレジスト102表面に、さらにレジストを形成して、電解めっき、無電解めっきなどの方法を用いるか、あるいは、印刷などの方法を用いればよい。バリア金属層160の材質は、この製造方法に適するものであればどのようなものでも良いが、特に、粗化処理に耐性を有することが必要である。バリア金属層160の材質としては、例えば、ニッケル、金、錫、銀、半田、パラジウム等が挙げられるが、ほとんどの粗化処理に耐性を有する金を選定することが好ましい。
【0037】
続いて、本発明による第3のアライメントマークについて、図6を参考にして詳細に説明する。図6は、本発明の第3のアライメントマークを説明するための断面図であり、図1(e)〜図1(f)の間に加える工程を説明するためのものである。従ってここでは、第1のアライメントマークとは異なる部分を特に詳細に説明し、同じ部分は基本的に説明を省略する。
【0038】
図1(d)の工程により、めっきレジスト102を除去した後、アライメントマーク120に対して何ら対策を行うことなく、金属層101全体に粗化処理を施す。したがって、この時点ではアライメントマーク120の認識性は著しく低くなっている。次に、配線パターン104およびアライメントマーク120上に絶縁層105を形成し(図1(e))、アライメントマーク120が形成された部分およびその周辺部分の金属層101を、エッチングにより除去して開口部170を形成する(図6(e’))。開口部170を形成することにより、アライメントマーク120の周辺部分は絶縁層105のみとなるため、アライメントマーク120の認識性は大幅に向上する。
【0039】
本発明による、第1、第2および第3のアライメントマークの特徴は、次の2点である。
(1)アライメントマーク120の認識性を向上するために、アライメントマーク120とその周辺部分に差(粗化形状、材質)を設けている。
(2)技術的に容易な工程を追加するだけで、アライメントマーク120の認識性を格段に向上させることができる。
【0040】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明により、アライメントマークの認識性を格段に高めることができるため、本発明のアライメントマークを用いることにより、ビア形成の位置精度を高めることができ、結果的に、より微細な配線パターンを有する多層配線板を製造することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる多層配線板の製造方法の一例を示す断面図である。
【図2】本発明に用いる多層配線板の製造方法の一例を示す断面図である(図1の続き)。
【図3】本発明に用いる多層配線板の製造方法の一例を示す断面図である(図2の続き)。
【図4】本発明の第1のアライメントマークを形成するための、追加工程の一例を示す断面図である。
【図5】本発明の第2のアライメントマークを形成するための、変更工程の一例を示す断面図である。
【図6】本発明の第3のアライメントマークを形成するための、追加工程の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
101 金属層
102 めっきレジスト
103 レジスト金属
104 配線パターン
105 絶縁層
106 ビア
107 導体ポスト
108 接合用金属材料
109 接着剤
110 ビルドアップ層
120 アライメントマーク
130 コア基板
140 多層配線板
150 保護マスク
160 バリア金属層
170 開口部

Claims (4)

  1. 金属層と、前記金属層を電解めっきリードとして形成された配線パターンおよびアライメントマークと、前記配線パターンおよび前記アライメントマークを覆うとともに前記金属層を被覆するように設けられた絶縁層とを有し、前記絶縁層には前記アライメントマークを認識することにより前記絶縁層の所定の位置に前記絶縁層を貫通するビアが設けられており、前記アライメントマークおよびその周辺部分に保護マスクを形成し、前記金属層および前記配線パターンに粗化処理を施した後、前記保護マスクを除去することにより前記アライメントマークの表面粗さよりも、前記金属層表面の表面粗さの方が大きいことを特徴とするアライメントマーク。
  2. 金属層と、前記金属層を電解めっきリードとして形成された配線パターンおよびアライメントマークと、前記配線パターンおよび前記アライメントマークを覆うとともに前記金属層を被覆するように設けられた絶縁層とを有し、前記絶縁層には前記アライメントマークを認識することにより前記絶縁層の所定の位置に前記絶縁層を貫通するビアが設けられており、前記アライメントマーク表面にバリア金属層を形成し、前記金属層および前記配線パターンに粗化処理を施すことにより前記アライメントマークの表面粗さよりも、前記金属層表面の表面粗さの方が大きいことを特徴とするアライメントマーク。
  3. 金属層が、銅または銅合金である、請求項1または2に記載のアライメントマーク。
  4. アライメントマークが、銅を含んでなる、請求項1または2に記載のアライメントマーク。
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