JP4794371B2 - 外装構造 - Google Patents

外装構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4794371B2
JP4794371B2 JP2006172278A JP2006172278A JP4794371B2 JP 4794371 B2 JP4794371 B2 JP 4794371B2 JP 2006172278 A JP2006172278 A JP 2006172278A JP 2006172278 A JP2006172278 A JP 2006172278A JP 4794371 B2 JP4794371 B2 JP 4794371B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
goby
fitting
holding member
exterior
rising
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006172278A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008002141A (ja
Inventor
雅浩 田村
謙二 成田
浩一 北村
Original Assignee
元旦ビューティ工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 元旦ビューティ工業株式会社 filed Critical 元旦ビューティ工業株式会社
Priority to JP2006172278A priority Critical patent/JP4794371B2/ja
Publication of JP2008002141A publication Critical patent/JP2008002141A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4794371B2 publication Critical patent/JP4794371B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

本発明は、強力な「対風圧強度」と良好な施工性とを併せ持つ外装構造に関する。
折板等の縦葺き外装材を接続して外装構造を構築するする場合、1)外装材同士をボルトで接続したり、2)外装材の端部にハゼを設け吊子を介してそのハゼを締め固めて接続したり、3)端部同士をタイトフレーム等に嵌合して接続することが行われている。
1)のボルトによる接続の場合、施工直後には強力な「対風圧強度」が得られるという利点がある。
しかしながら、このタイプの外装構造では、経年のうちに風雨に曝されることによるボルトの劣化、或いは外装材に「孔」が形成されるためこの「孔」付近の防錆処理を施す必要があり、手間がかかるという問題があった。また、外装材の熱等に起因する伸縮によって、「孔」が拡開(拡大)するため、雨仕舞い性能の劣化を招くという問題もあった。
2)のハゼ締めによる接続の場合、施工直後には強力な「対風圧強度」が得られるという利点があり、前記1)のタイプのように「孔」が形成されないという利点がある。
しかしながら、このタイプの外装構造では、「ハゼ締め」の工程が終わるまでは外装材の取り付けが完了していない状態であり、母屋間で下側外装材のハゼが重力によってたわみ、ずれた状態でハゼ締めを行うと、所定の組状態を得ることができず、浸水の問題や、強度に問題が生じる恐れがあり、特に強風下においては外装材が外れて飛散する恐れもあった。さらに、ハゼ締め部に応力が集中するため、弛みやすいという問題もあった。
3)の嵌合による接続の場合、前記1)のように「孔」も形成されないし、嵌合部等を設けてタイトフレームに保持させるため、外装材を所定の位置に敷設することで保持部材と嵌合できるため、施工が容易であり、さらに、敷設した外装材がずれることがなく、前記2)の問題点を解決することができるという利点がある。
しかしながら、このタイプの外装構造では、その多くは屋根材の側縁間を覆うカバー材が必要となり、部材点数の増加を招く(部材コストの高騰)という問題があった。また、嵌合部や各部位の寸法形状に高精度の成形が求められるという問題もあり、しかも下地である躯体(鋼材)には不陸が生じることがあるため、仮に高精度に成形できたとしても施工で嵌らない等の問題が生ずることがあった。さらに、ここ数年来の異常気象、例えば大型台風の襲来等において、「対風圧強度」の向上が求められていた。
そこで、本発明は、従来の折板の問題点を解消し、より対風圧強度の優れた屋根を提供することを目的とするものである。
本発明は、上記に鑑み提案されたもので、中心側に面板部を有し、先端部に傾斜状の立上り部を有し、各立上り部の先端には、端縁を折り曲げて引っ掛け合わせて継ぐためのハゼ部が形成され、施工状態において山部と谷部が交互に形成される外装材を保持部材を介して取り付ける外装構造において、保持部材には、左右の外側へ延出する延出部が設けられ、該延出部の端縁が外側へ突出する上凸部分であり、この上凸部分を備える被嵌合部を形成し、前記左右の延出部の端縁の間に窪みを形成し、外装材の立上り部には、保持部材の被嵌合部に嵌合して保持される嵌合部が設けられ、該嵌合部は、前記上凸部分に係合する上凹部分を備え、該嵌合部のハゼ部側に、嵌合部の外方向への傾動を抑制するための下方へ窪む第二嵌合部が設けられ、一方の立上り部の先端にはハゼ部をハゼ締めした際に内側となる内ハゼ部が、他方の立上り部の先端には内ハゼ部の外側に係合する外ハゼ部が設けられ、下地上に固定した保持部材の被係合部の上凸部分に対して外装材の嵌合部の上凹部分を係合させつつ、保持部材の窪みの縁部である第二被保持部に対して外装材の第二嵌合部を係合状に保持させ、内ハゼ部と外ハゼ部とを重合状に係合してハゼ締めしてなることを特徴とする外装構造に関するものである。
また、本発明は、上記外装構造において、重合部は略垂直状の起立部を介して略く字状に形成されていることを特徴とする外装構造をも提案する。
さらに、本発明は、上記外装構造において、嵌合部と第二嵌合部が略水平状の上面部を介して連続していることを特徴とする外装構造をも提案する。
本発明の外装構造では、従来のハゼ締めタイプの外装構造の利点である強力な「対風圧強度」が得られ、従来の嵌合タイプの外装構造の利点である仮止めの効果を有するものである。そのため、安定な仮止め状態でハゼ締めすることができ、より確実に且つ強固な接続構造を得ることができる。
また、内ハゼ部と外ハゼ部とを、重合状に係合するようにした場合、ハゼ締め前の組み合わせた状態で仮止めの効果が得られ、安定にハゼ締めを行うことができる。
また、敷設状態における嵌合部の内側に、嵌合部の外方向への傾動を抑制する第二嵌合部が設けられ、保持部材の第二被保持部に係合状に保持されるようにした場合、立上り部を引き下げる(ズリ下げる)方向の応力に対する抵抗となり、嵌合部が外れたりすることを防止することができる。
本発明の外装構造は、施工状態において山部と谷部が交互に形成される外装材を保持部材を介して取り付けるものであり、ハゼ締めタイプであるし、嵌合タイプでもあり、両者の利点を併せ持つものである。
そして、上記本発明の外装構造に用いられる縦葺き外装材である外装材は、面板部の両側縁に傾斜状の立上り部を有し、立上り部には保持部材の被嵌合部に嵌合して保持される嵌合部が設けられ、一方の立上り部の先端には内ハゼ部が、他方の立上り部の先端には内ハゼ部に係合する外ハゼ部が設けられている構成であれば、その具体的な構成、並びにその他の構成を限定するものではない。
また、本発明に用いられる保持部材は、下地に固定されるものであって、外装材の嵌合部を嵌合して保持する被嵌合部を有する構成であれば、その具体的な構成、並びにその他の構成を限定するものではない。この保持部材は、1部材からなるものでも、複数部材を溶接、ボルト等の固定具等の公知の手段で組み合わせたものであってもよく、例えば後述する実施例のように下地へ固定される固定部を有する下側部材と、被嵌合部を含めて外装材を保持する保持部を有する上側部材とを組み合わせたものでもよい。
図1に示す外装構造の実施例は、図2に別に示す外装材1を、図3に別に示す保持部材2を介して敷設してなるものである。
まず、外装材1は、略平坦状の面板部11の両側縁に傾斜状の立上り部12,12'を有し、これら立上り部12,12'には保持部材2の被嵌合部221,221'に嵌合して保持される嵌合部121,121'が設けられ、一方の立上り部12の先端には内ハゼ部13が、他方の立上り部12'の先端には内ハゼ部13に係合する外ハゼ部14が設けられている。
面板部11は施工状態において谷部を形成する部分であり、図示実施例の面板部11は略中央部分が段状に隆起する化粧面を形成している。
立上り部12,12'も前記面板部11と同様に略中間部分が段状に隆起する化粧面を形成している。
また、これら立上り部12,12'に形成される嵌合部121,121'は、後述する保持部材2の被嵌合部221に嵌合して保持される構成及び形成位置であればよく、具体的な構成を限定するものではない。
図示実施例の嵌合部121,121'は、保持部材2の保持部22の上部(延出部220)側端に外側へ突出するように設けられた被嵌合部221,221'に嵌合して保持される構成であって、例えば山部の左サイドを構成する一方の立上り部12に設けられる嵌合部121は、右方に突出する下凸部分と左方に突出して戻る上凹部分124とからなる略S字状に形成されている。この嵌合部121と嵌合する保持部材2の左側の被嵌合部221は、右方へ凹む下凹部分と左方へ突出する上凸部分224からなる。そのため、嵌合部121と被嵌合部221の嵌合とは、下凸部分と下凹部分が係合すると共に上凹部分124と上凸部分224が係合することに他ならない。尚、山部の右サイドを構成する他方の立上り部12'に設けられる嵌合部121'は、左右は逆であるが、嵌合部121と同様に、下凸部分と上凹部分124とからなる。
また、立上り部12,12'は、敷設状態において弾性により保持部材2に傾倒するように、敷設状態における傾斜角度よりも小さい傾斜角度(=面板部11との屈曲角度)で成形しておくようにしてもよい。
一方の立上り部12の先端に設ける内ハゼ部13と、他方の立上り部12'の先端に設ける外ハゼ部14は、内ハゼ部13の外側に外ハゼ部14が係合する構成であれば、特に限定するものではないが、図示実施例のように、鉛直方向以外に重合部を有して係合する構成を採用することが望ましい。尚、重合部は、図示した各実施例のように面と面とが重合する重合面状であることが安定性の観点から望ましいが、面と線、或いは線と線が重合するものでもよい。また、面状の重合部としては、一斜面状でも、二以上の斜面を組み合わせたものでも、湾曲面状でもよく、内ハゼ部13が鉛直方向へズレ落ちない為の抵抗面となればよい。
図示実施例の内ハゼ部13は、図2(b)に示すように、略垂直状の基端(起立部130)を介して右方向に屈曲しつつ折り上げられた形状(略く字状面131)、即ち二つの斜面を組み合わせた形状であって、先端132が折り返された起立面である。
また、図示実施例の外ハゼ部14は、図2(a)に示すように、略垂直状の基端(起立部140)を介して全体には略つ字状であって、右側の形状に関しては内ハゼ部13と同様に右方向に屈曲する形状(略く字状面141)であり、左側の形状に関しては、中央の上半142は右側の上半と略対称に形成され、その先端143が外方(左方)へ略水平状に延在する形状とした。
そして、敷設状態においては内ハゼ部13及び外ハゼ部14の各略く字状面131,141が重合し、鉛直方向以外の面状の重合部となる。
さらに、図示実施例では、嵌合部121,121'の外側(施工状態における山部を中心に見た場合には嵌合部121,121'の内側)に、下方へ窪む形状の第二嵌合部122,122'が設けられ、嵌合部121,121'と第二嵌合部122,122'は略水平状の上面部123,123'を介して連続している。この第二嵌合部122,122'も図示実施例に限定されず、前記嵌合部121,121'と同様に保持部材2の第二被嵌合部222に嵌合して保持される構成及び形成位置であればどのような構成でもよい。
この外装材1は、素材を特に限定するものではないが、代表的には概ね0.4乃至1.6mm程度の表面化粧鋼板、ラミネート鋼板、メッキ鋼板、ステンレス鋼板、アルミ合金板、チタン合金板、銅板等の公知の金属素材をロール成形その他の手段で所定の形状に成形する。尚、硬質樹脂板や炭素繊維積層板等によっても同様の形状に成形することができ、全てをそれらで施工することもできるし、前記金属素材のものと組み合わせて施工することもできる。
また、外装材1の裏面には、結露防止、防音、防火対策上の理由により、必要に応じてポリエチレンフォーム、グラスウールシート等の裏張り材を添装してもよく、図示実施例では、面板部11から立上り部12の嵌合部121,121'に至るまで裏張り材15を添装した。
このような構成の外装材1を保持する保持部材2は、図3に別に示したが、図示実施例では、下地3へ固定される固定部21を有する下側部材2Aと、被嵌合部221を含んで外装材1を保持する保持部22を有する上側部材2Bとを組み合わせた構成である。
下側部材2Aは、下地3上に沿う固定部21と右側が左側より大きな脚部23とから成り、タイトフレームと呼ばれ、鉄骨躯体である下地3と同様に前後の幅が狭いものであって、特に素材を限定するものではなく、例えば鋼材の帯状材を成形したものでもよい。
上側部材2Bは、左右対称のピース材であり、前記下側部材2Aにボルトナット2Cにて連結可能であって、連結の際に高さ調整して固定することができ、特に素材を限定するものではなく、例えばアルミの押出し材でもよいし、保持強度を保てばその他の公知の材料、例えば前記外装材1の大きさ、所要強度により通常0.6乃至3.2mm程度のステンレス鋼板やメッキ鋼板等をプレス加工する等して成型しても樹脂成形体でもよい。この上側部材2Bは、下半が連結部分であり、上半が保持部22であって、この保持部22の上部(延出部220)の左右に突出するように被嵌合部221,221が設けられており、既に説明したように、前記構成の外装材1の嵌合部121と嵌合する左側の被嵌合部221は、右方へ凹む下凹部分と左方へ突出する上凸部分224からなる。また、この保持部22には、被嵌合部221,221の間に窪み223が形成され、この窪み223の左右の縁部が、前記外装材1の第二嵌合部122,122'に嵌合する第二被嵌合部222,222である。
前記保持部材2を固定する下地3は、梁や母屋、胴縁等の鉄骨躯体が一般的であるが、これに限定されるものではない。例えば木毛セメント板、木片セメント板、軽量気泡コンクリート板等の下地材を前記鉄骨躯体上に敷設する構成でも良いし、コンクリート造の躯体上に鉄骨や木材の小屋組をする構成もあるし、下地調整されたコンクリート面に直接保持部材1Aを取り付けても良い。したがって、本発明における施工対象となる下地3は、釘、ビス、アンカー、溶接、接着剤等の固着手段によって前記保持部材2が取付可能な全ての建築躯体をいい、前記躯体上に断熱その他の必要に応じて敷設する木毛セメント板等のボード類を含むものである。
尚、図示実施例では、下地3は左右に亘る鉄骨躯体である。
このような構成の外装材1や保持部材2から構築される外装構造は、ハゼ締めタイプでも嵌合タイプでもあるから、従来から周知のそれそれの手法にて例えば以下(1)〜(4)に示すように極めて容易に施工することができる。
(1)まず、下地3上に前記構成の保持部材2を溶接等により固定する。もしも下地3(躯体)に表面の錆による歪み等が生じている場合も、図示実施例では、上側部材の高さ位置を調整して下側部材と組み合わせることができるので、流れ方向及び左右方向に高さレベルを調整し、躯体の不陸等を解消或いは吸収緩和することができる。
(2)その後、前記構成の外装材1を嵌合して保持されるように取り付ける。その際、保持部材2の被嵌合部221,221に、左側に配置した外装材1の嵌合部121を、右側に配置した外装材1の嵌合部121'を嵌合して保持させる。
(3)続いて図示実施例では嵌合部121,121'の外側に位置する第二嵌合部122,122'を、窪み223から第二被嵌合部222,222に嵌合して保持させる。この状態で、仮に立上り部12を引き下げる(ズリ下げる)方向の応力が作用したとしても、該応力に対する抵抗となるため、嵌合部121,121'が外れたりすることを防止することができる。
(4)その後、内ハゼ部13と外ハゼ部14とを係合する。図示実施例では、内ハゼ部13及び外ハゼ部14を重合状に係合するようにしたので、ハゼ締め前の組み合わせた状態で例えば内ハゼ部13が下方へスライドするなどの外れを防止することができ、仮止めの効果が得られる。より詳しくは、内ハゼ部13と外ハゼ部14の各略く字状面131,141が鉛直方向以外の(二つの傾斜面からなる)重合部を形成して係合しているので、この重合部が抵抗面となって、内ハゼ部13が鉛直方向へズレ落ちることがない。
(5)そして、ハゼ締めを行うのであるが、前述のように仮止めの効果が得られるため、安全且つ安定にハゼ締めを行うことができる。より詳しくは、外ハゼ部14の上半142を、内ハゼ部13の先端132に沿うように、そして外ハゼ部14の先端143が図中一点鎖線で示した中央線の内側になるように締め込んだ。
このように施工される本発明の外装構造は、従来のハゼ締めタイプの外装構造の利点である強力な「対風圧強度」が得られるものであり、しかも従来の嵌合タイプの外装構造の利点である仮止めの効果を有するものである。
そのため、二種のタイプの相乗効果として、安定な仮止め状態でハゼ締めすることができ、より確実に且つ強固な接続構造を得ることができる。
図4に示す外装構造の実施例、並びに図5に示す外装構造の実施例は、外装材1a,1bの内ハゼ部16a,16bと外ハゼ部17a,17bの形状構成が異なる以外は、殆ど前記図1〜3の実施例と同じであるから、同一符号を付して説明を省略する。
尚、これらの実施例においても、内ハゼ部16a,16bの外側に外ハゼ部17a,17bが係合する構成については共通し、鉛直方向以外に面状の重合部を有して係合する構成であって、内ハゼ部16a,16bが鉛直方向へズレ落ちない為の抵抗面となる点でも共通する。
図4(a)の実施例の内ハゼ部16aは、図4(b)に示すように、略垂直状の起立片161の上端を、右方向に屈曲しつつ折り下げられた(略く字状面162)形状であり、この略く字状面162が二つの斜面を組み合わせた重合部となる。
また、外ハゼ部17aは、図4(c)に示すように、前記図1〜3の実施例における外ハゼ部14と近似する形状であって、右側の形状に関しては右方向に屈曲しつつ折り上げられた形状(略く字状面171)であり、その上端を略垂直状に折り下げ(折り下げ面172)、その下端を外方(左側)へ折曲した形状(延在面173)とした。
そして、敷設状態においては内ハゼ部16a及び外ハゼ部17aの各略く字状面162,171が重合し、鉛直方向以外の面状の重合部となる。そのため、内ハゼ部16aが鉛直方向へズレ落ちることがない。
さらに、内ハゼ部16aを、外ハゼ部17aにて包囲状に保持すると共に各先端を相反する方向に位置させた(内ハゼ部16aの先端は右方(右半)に、外ハゼ部17aの先端は左方(左半)に位置する)構造となり、雨仕舞い性が高いものとなる。
図5(a)の実施例の内ハゼ部16bは、図5(b)に示すように、右方へ略水平状に延在する横面163とその先端を傾斜状に折り上げた傾斜面164とその上端を折り下げた折り下げ面165からなる形状であり、横面163と傾斜面164が重合部となる。
また、外ハゼ部17bは、図5(c)に示すように、右側の形状に関しては内ハゼ部16bと同様に右方へ略水平状に延在する横面174とその先端を傾斜状に折り上げた傾斜面175とその上端を内側へ(やや右方へ)折り下げた折り下げ面176、さらにその下端を外側へ(やや左方へ)折り下げた折り下げ面177からなる形状であり、横面174と傾斜面175が重合部となる。
そして、敷設状態においては内ハゼ部16b及び外ハゼ部17bの各横面163,174及び各傾斜面164,175が重合し、鉛直方向以外の面状の重合部となる。そのため、内ハゼ部16bが鉛直方向へズレ落ちることがない。
図6に示す外装構造の実施例、並びに図7に示す外装構造の実施例は、外装材1c,1dの内ハゼ部18a,18bと外ハゼ部19a,19bの形状構成が異なり、さらに保持部材3についても形状構成が異なるが、それ以外は、殆ど前記図1〜3の実施例と同じであるから、同一符号を付して説明を省略する。
尚、これらの実施例においても、内ハゼ部18a,18bの外側に外ハゼ部19a,19bが係合する構成については共通し、鉛直方向以外に面状の重合部を有して係合する構成であって、内ハゼ部18a,18bが鉛直方向へズレ落ちない為の抵抗面となる点でも共通する。
図6(a)の実施例の保持部材(3D,3E,3F)は、山部の右半の裏面のみに位置する下側部材3Dと、二部材を組み合わせて成る上側部材(3E,3F)とからなり、ボルトナット2Cにて連結可能であって、連結の際に高さ調整して固定することができる。例えば略Y字状の部材3Eと下側部材3Dは、前後の幅が狭い鋼材の帯状材を成形するピース材とし、部材3Eに冠着状に取り付ける部材3Fは、前記外装材1と同様の鋼板等にて長尺に成形してもよい。
この実施例の内ハゼ部18aは、図6(c)に示すように、右上方向に屈曲しつつ折り上げられた形状(略く字状面181)、即ち二つの斜面を組み合わせた形状であって、先端182が折り返された起立面である。
また、外ハゼ部19aは、図6(b)に示すように、左側の立ち上げ面形状に関しては内ハゼ部18aと同様に右上方向に屈曲する形状(略く字状面191)であり、その上端に弧状部分192を介して略く字状の折り下げ面193'(図中、点線で示した)を形成した。
そして、敷設状態においては内ハゼ部18a及び外ハゼ部19aの各略く字状面181,191が重合し、鉛直方向以外の面状の重合部となる。そのため、内ハゼ部18aが鉛直方向へズレ落ちることがない。
さらに、外ハゼ部19aの折り下げ面193'を、内ハゼ部18aの先端182及び基端に沿うようにハゼ締め(ハゼ締め後の折り下げ面を193とした)する。そのため、内ハゼ部18aは、外ハゼ部19aにて包囲状に保持される構造となり、雨仕舞い性が高いものとなる。
図7(a)の実施例の保持部材(3D,3G)は、山部の右半の裏面のみに位置する下側部材3Dと、左右対称の上側部材3Gとからなり、ボルトナット2Cにて連結可能であって、連結の際に高さ調整して固定することができる。上側部材3Gはピース材でも長尺材でもよい。
この実施例の内ハゼ部18bは、図7(c)に示すように、右上方向−左上方向−右上方向にジグザグに折り上げられた形状(折り上げ面183)、即ち三つの斜面を組み合わせた形状であって、先端184が折り返された形状とした。
また、外ハゼ部19bは、図7(b)に示すように、左側の立ち上げ面形状に関しては内ハゼ部18bと同様に右上方向−左上方向−右上方向に折り上げられた三段階のジグザグ形状(折り上げ面194)であり、その上端を略鉛直方向に折り返し(折り下げ面195)、その下端196を外方(右方)へ屈曲した形状とした。
そして、敷設状態においては内ハゼ部18b及び外ハゼ部19bの各折り上げ面183,194が重合し、鉛直方向以外の面状の重合部となる。そのため、内ハゼ部18bが鉛直方向へズレ落ちることがない。
さらに、外ハゼ部19bの折り下げ面195を、内ハゼ部18bの先端184に重合させると共にその下端196を基端に近接させた。そのため、内ハゼ部18bは、外ハゼ部19bにて包囲状に保持される構造となり、雨仕舞い性が高いものとなる。
本発明の一実施例である外装構造の一部を示す正面図である。 (a)図1の外装構造に用いた外装材の外ハゼ部の拡大正面図、(b)内ハゼ部の拡大正面図、(c)ハゼ締め部分の拡大正面図、(d)外装材全体の正面図である。 図1の外装構造に用いた保持部材の正面図である。 (a)他の一実施例である外装構造の一部を示す正面図、(b)外装材の内ハゼ部の拡大正面図、(c)外ハゼ部の拡大正面図である。 (a)他の一実施例である外装構造の一部を示す正面図、(b)外装材の内ハゼ部の拡大正面図、(c)外ハゼ部の拡大正面図である。 (a)他の一実施例である外装構造の一部を示す正面図、(b)外装材の外ハゼ部の拡大正面図、(c)内ハゼ部の拡大正面図である。 (a)他の一実施例である外装構造の一部を示す正面図、(b)外装材の外ハゼ部の拡大正面図、(c)内ハゼ部の拡大正面図である。
符号の説明
1,1a,1b,1c,1d 外装材
11 面板部
12,12' 立上り部
121,121' 嵌合部
122,122' 第二嵌合部
123,123' 上面部
124 上凹部分
13,16a,16b,18a,18b 内ハゼ部
14,17a,17b,19a,19b 外ハゼ部
130,140 基端(起立部)
15 裏張り材
2 保持部材
2A 下側部材
2B 上側部材
21 固定部
22 保持部
220 上部(延出部)
221 被嵌合部
222 第二被嵌合部
224 上凸部分
23 脚部
3 下地

Claims (3)

  1. 中心側に面板部を有し、先端部に傾斜状の立上り部を有し、各立上り部の先端には、端縁を折り曲げて引っ掛け合わせて継ぐためのハゼ部が形成され、施工状態において山部と谷部が交互に形成される外装材を保持部材を介して取り付ける外装構造において、
    保持部材には、左右の外側へ延出する延出部が設けられ、該延出部の端縁が外側へ突出する上凸部分であり、この上凸部分を備える被嵌合部を形成し、前記左右の延出部の端縁の間に窪みを形成し、
    外装材の立上り部には、保持部材の被嵌合部に嵌合して保持される嵌合部が設けられ、該嵌合部は、前記上凸部分に係合する上凹部分を備え、該嵌合部のハゼ部側に、嵌合部の外方向への傾動を抑制するための下方へ窪む第二嵌合部が設けられ、一方の立上り部の先端にはハゼ部をハゼ締めした際に内側となる内ハゼ部が、他方の立上り部の先端には内ハゼ部の外側に係合する外ハゼ部が設けられ、
    下地上に固定した保持部材の被係合部の上凸部分に対して外装材の嵌合部の上凹部分を係合させつつ、保持部材の窪みの縁部である第二被保持部に対して外装材の第二嵌合部を係合状に保持させ、内ハゼ部と外ハゼ部とを重合状に係合してハゼ締めしてなることを特徴とする外装構造。
  2. 重合部は略垂直状の起立部を介して略く字状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の外装構造。
  3. 嵌合部と第二嵌合部が略水平状の上面部を介して連続していることを特徴とする請求項1又は2に記載の外装構造。
JP2006172278A 2006-06-22 2006-06-22 外装構造 Active JP4794371B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006172278A JP4794371B2 (ja) 2006-06-22 2006-06-22 外装構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006172278A JP4794371B2 (ja) 2006-06-22 2006-06-22 外装構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008002141A JP2008002141A (ja) 2008-01-10
JP4794371B2 true JP4794371B2 (ja) 2011-10-19

Family

ID=39006746

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006172278A Active JP4794371B2 (ja) 2006-06-22 2006-06-22 外装構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4794371B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6927669B2 (ja) * 2016-05-26 2021-09-01 三晃金属工業株式会社 折板屋根構造及びその施工方法
JP6927672B2 (ja) * 2016-06-20 2021-09-01 三晃金属工業株式会社 折板屋根構造及びその施工方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0747873B2 (ja) * 1988-02-09 1995-05-24 元旦ビューティ工業株式会社 折版屋根の施工法
JP2641372B2 (ja) * 1992-08-21 1997-08-13 大同鋼板株式会社 屋根材の接続構造
JP2002242379A (ja) * 2001-02-20 2002-08-28 Roof System Co Ltd 屋根材用固定部材

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008002141A (ja) 2008-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1197610A2 (en) Longitudinal facing, facing retainers, and facing structure having facing and facing retainers
JP4794371B2 (ja) 外装構造
JP4166226B2 (ja) 外装材用保持部材、及び縦葺き外装構造
JPH11311009A (ja) サイディングの縦張り構造
JP5366057B2 (ja) 持出部材の設置構造、外設部材の取付構造、及び改修構造
JP5715460B2 (ja) 嵌合式折板屋根材
JP3118770B2 (ja) 縦葺き外装材及び建築物の外装構造
JP2022100515A (ja) 内外装兼用板材
JP7278630B2 (ja) 取付具および波形スレート外装材の改修構造
RU2608369C2 (ru) Стыковочная конструкция внешних стеновых материалов
JP3082024B2 (ja) 縦葺き外装材保持用部材及び建築物の外装構造
JP4507897B2 (ja) 勾配屋根の軒先構造
JPH0622030Y2 (ja) 建築用屋根妻
JP3437378B2 (ja) 瓦棒取付構造
JP2966345B2 (ja) 縦葺外装構造及びその施工方法
JPH03894B2 (ja)
JPH0348986B2 (ja)
JP3505538B2 (ja) 金属成型瓦の軒先唐草
JP2003041713A (ja) 建築外装構造
JPH09111962A (ja) 建築用縦葺き外装材及び建築物の外装構造
TWI588336B (zh) 高勁扣屋面金屬板
JP3382562B2 (ja) 横葺き外装材の継手部材及び継手構造
JPS6040738Y2 (ja) 受金具
JP5294190B2 (ja) 外設構造、及びその施工方法
JPH0420064B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100511

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100921

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110405

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110705

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110726

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4794371

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140805

Year of fee payment: 3