JP6927669B2 - 折板屋根構造及びその施工方法 - Google Patents

折板屋根構造及びその施工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6927669B2
JP6927669B2 JP2016105132A JP2016105132A JP6927669B2 JP 6927669 B2 JP6927669 B2 JP 6927669B2 JP 2016105132 A JP2016105132 A JP 2016105132A JP 2016105132 A JP2016105132 A JP 2016105132A JP 6927669 B2 JP6927669 B2 JP 6927669B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
folded plate
hook
connecting portion
plate connecting
folded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016105132A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017210811A (ja
Inventor
孝裕 須之内
孝裕 須之内
晃二 藤丸
晃二 藤丸
福原 正
正 福原
Original Assignee
三晃金属工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 三晃金属工業株式会社 filed Critical 三晃金属工業株式会社
Priority to JP2016105132A priority Critical patent/JP6927669B2/ja
Publication of JP2017210811A publication Critical patent/JP2017210811A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6927669B2 publication Critical patent/JP6927669B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

本発明は、折板屋根構造及びその施工方法に関する。
近年、耐久性と外観の美しさを備えた金属屋根が普及している。特許文献1には、ステンレス材などの非メッキ長尺鋼板の立ち上がり部同士をシーム溶接で連結させた屋根構造が記載されている。この屋根構造はステンレス鋼板を用いるがゆえに水密性と耐久性に優れる。一方で、ステンレスを用いるゆえに高価である。そのため、このような屋根構造は博物館、展示場や空港等の恒久的に使用される公共施設に用いられることが多い。このような屋根構造の課題は、広く普及させるには高コストであることである。
また、特許文献2には、一般的にメッキ鋼板で形成される長尺鋼板を使った折板屋根構造が記載されており、上記コスト高の課題を解決することができる。一般にメッキ鋼板は溶接に向かない。このため、前記長尺鋼板側部に設けられた長尺な連結屈曲部を緊締止具(同文献では、吊子C)で連結することにより、複数の前記長尺鋼板(屋根板)同士を連結している。更に、同屋根構造では緊締受け躯体(同文献では、受金具20)に前記緊締止具を固定することにより、前記連結された長尺鋼板(屋根板)を建屋に固定している。このようにメッキ鋼板で形成される長尺鋼板(折板)で構成された屋根構造は軽量且つコスト面で優れる。そのため、このような屋根構造は、要求される耐用年数が20年以下の建屋、例えば、工場や倉庫等で多用されている。
特開平11−293862号公報 特開平5−86696号公報
折板屋根など、長尺鋼板を用いた屋根構造を説明するにあたり、以後、長尺鋼板の長い方向を長手方向と称し、これに直交する方向を幅方向と称することとする。特許文献1に記載の金属防水構造屋根では、図7(C)に示すように、長尺ステンレス鋼板J16aの起立部J34と隣接長尺ステンレス鋼板J16bの隣接起立部J23で、下地JTに固定の吊子可動片J49を挟持している。更に、隣接起立部J23に延設された馳折部J24が吊子可動片J49と起立部J34を巻き込んでいる。その上で、馳折部J24と、起立部J34と、吊子可動片J49及び隣接起立部J23が、長手方向全体に亘ってシーム溶接されている。この溶接部はシーム溶接部J57bである。
同金属防水構造屋根の施工方法を図7(A)と(B1)に示す。図7(A)に示すように、まず、起立部J34と隣接起立部J23で吊子可動片J49を挟持する。その後、馳折部J24を折り曲げる前に、起立部J34と、吊子可動片J49及び隣接起立部J23を局所的な溶接、例えばスポット溶接J57aをする。これは、馳折部J24を折り曲げる際に起立部J34と隣接起立部J23がずれないようにする仮止めである。また、後工程で起立部J34と隣接起立部J23等の長手方向全体に亘ってシーム溶接J57bをするに際してずれを防止するための仮止めでもある。
同金属防水構造屋根は、図7(C)に示すように、最終的に長手方向全体に亘るシーム溶接J57bにより、負圧耐力を維持している。ここで、負圧とは、屋根材を上空へ吸い上げる圧力であって、台風、突風や竜巻によって生じる。負圧耐力とは、この負圧で破壊されずに屋根構造を保つ能力である。
図7(B1)のように、スポット溶接J57aと馳折部J24だけでは負圧耐力を維持できないことを以下説明する。負圧が作用すると、破線円PAの内部領域を中心として、長尺ステンレス鋼板J16aが回転しようとする(図7(B2))。同金属防水構造屋根は屈曲部の無い起立部J34と屈曲部の無い吊子可動片J49の突合せ先端付近を局所的なスポット溶接部J57aで固定したものであって、この回転を防ぐ構成はスポット溶接J57aと馳折部J24である。馳折部J24は吊子可動片J49よりも柔らかい鋼板であって、長尺ステンレス鋼板J16aの回転を防止するには十分ではない。また、スポット溶接部J57aは長尺ステンレス鋼板J16aの回転中心となる、破線円PAの内部に形成されたものであるから、回転を抑えるモーメントを発生させる目的としては不適切である。よって、スポット溶接J57aと馳折部J24だけで負圧耐力を維持することは不可能である。
特許文献1に記載の金属防水構造屋根はステンレス鋼板に対して長尺方向全体に亘って、シーム溶接を施すことによって負圧耐力を維持していた。一方、折板屋根構造に用いられる折板はメッキ鋼板であるため一般的に溶接は困難である。メッキ鋼板の中には、アルミニウム重量比55%の合金をメッキした鋼板は比較的溶接性が良いといわれている。しかしそれでも、電気溶接の端子を汚すなど溶接には困難が伴う。溶接をする場合には連結面全域の溶接ではなく、溶接箇所を限るなどの対策が必要である。
特許文献2に記載の屋根構造が代表する折板屋根構造は、緊締止具による折板の連結と固定という簡単な構成ながらも水密性と強度に優れ、軽量構造という点でも優れている。しかし、爆弾低気圧や突風などにより、許容を超える負圧が作用すると前記連結された折板が分解して屋根構造が破壊されてしまうという課題を有している。そこで、本発明の目的、すなわち解決しようとする技術的課題は、溶接固着に向かない折板を用いながらも、負圧耐力を向上させた折板屋根構造及びその施工方法を提供することにある。
そこで、請求項1の発明を、メッキ鋼板で形成された長尺な屋根板たる折板が、前記長尺な方向に適宜設けられた連結具を間に介して互いに隣接する折板屋根構造において、隣接する2つの折板連結部同士の連結であって、前記連結具に折り込まれて保持されてなり、前記長尺な折板を、前記連結具と連結部固定具からなる緊締止具で緊締受け躯体に固定する折板屋根構造であって、前記長尺方向を長手方向と称することとし、該長手方向に直交する方向を幅方向と称することとしたときに、前記折板には主板の幅方向の一端に長尺である第1折板連結部が設けられ、他の一端には長尺である第2折板連結部が設けられ、前記折板の第1折板連結部と、前記折板に隣接する折板の第2折板連結部が連結した配置であって、前記第1折板連結部と前記第2折板連結部が一定の間隔を保って前記連結具に保持された状態にして、前記連結具は、メッキ鋼板で形成されたキャップ材で覆われてなり、前記第1折板連結部の端部と前記キャップ材の幅方向端部との間に局所的な溶接部が形成され、前記第2折板連結部の端部と前記キャップ材の幅方向端部との間に局所的な溶接部が形成されてなることを特徴とする折板屋根構造としたことにより、上記課題を解決した。
また、請求項2の発明を、請求項1に記載の折板屋根構造において、前記連結具は、垂直上方に伸びたフック首部の両側面の中の前記第1折板連結部に接する面に延設された巻き込み形状の第1フック中央部及び第1フック先端部と、前記フック首部の両側面の中の前記第2折板連結部に接する面に延設された巻き込み形状の第2フック中央部及び第2フック先端部とを有し、前記第1フック中央部と第1フック先端部に前記第1折板連結部が折り込まれて保持され、前記第2フック中央部と第2フック先端部に前記第2折板連結部が折り込まれて保持されることで、前記第1折板連結部と前記第2折板連結部が前記フック首部を両面から挟持する構成にして、前記フック首部と前記第1折板連結部との間に局所的な溶接部が形成され、前記フック首部と前記第2折板連結部との間に局所的な溶接部が形成されていることを特徴とする折板屋根構造としたことにより、上記課題を解決した。
請求項3の発明を、請求項1又は請求項2に記載の折板屋根構造において、前記連結具は、垂直上方に伸びたフック首部の両側面の中の前記第1折板連結部に接する面に延設された巻き込み形状の第1フック中央部及び第1フック先端部と、前記フック首部の両側面の中の前記第2折板連結部に接する面に延設された巻き込み形状の第2フック中央部及び第2フック先端部とを有し、前記第1フック中央部と第1フック先端部に前記第1折板連結部が折り込まれて保持され、前記第2フック中央部と第2フック先端部に前記第2折板連結部が折り込まれて保持されることで、前記第1折板連結部と前記第2折板連結部が前記フック首部を両面から挟持する構成にして、前記第1フック中央部と前記第1折板連結部との間に局所的な溶接部が形成され、前記第2フック中央部と前記第2折板連結部との間に局所的な溶接部が形成されていることを特徴とする折板屋根構造としたことにより、上記課題を解決した。
請求項4の発明を、請求項1、請求項2又は請求項3のいずれかに記載の折板屋根構造において、前記連結具は、垂直上方に伸びたフック首部の両側面の中の前記第1折板連結部に接する面に延設された巻き込み形状の第1フック中央部及び第1フック先端部と、前記フック首部の両側面の中の前記第2折板連結部に接する面に延設された巻き込み形状の第2フック中央部及び第2フック先端部とを有し、前記第1フック中央部と第1フック先端部に前記第1折板連結部が折り込まれて保持され、前記第2フック中央部と第2フック先端部に前記第2折板連結部が折り込まれて保持されることで、前記第1折板連結部と前記第2折板連結部が前記フック首部を両面から挟持する構成にして、前記連結具はメッキ鋼板で形成された前記キャップ材で覆われてなり、前記連結具の前記第1フック中央部と前記第1折板連結部の端部及び前記キャップ材の幅方向端部との間に局所的な溶接部が形成され、前記連結具の前記第2フック中央部と前記第2折板連結部の端部及び前記キャップ材の幅方向端部との間に局所的な溶接部が形成されていることを特徴とする折板屋根構造としたことにより、上記課題を解決した。
請求項5の発明を、メッキ鋼板で形成された長尺な屋根板たる折板が、前記長尺な方向に適宜設けられた連結具を間に介して隣接する折板で構成される折板屋根構造において、隣接する2つの折板連結部同士の連結であって、前記折板連結部を折り込んで前記連結具に保持させ、前記長尺な折板を、前記連結具と連結部固定具からなる緊締止具で緊締受け躯体に固定する折板屋根構造の施工方法であって、前記長尺方向を長手方向と称することとし、該長手方向に直交する方向を幅方向と称することとしたときに、前記折板には主板の幅方向の一端に長尺である第1折板連結部を設け、他の一端には長尺である第2折板連結部を設け、前記折板の第1折板連結部と、前記折板に隣接する折板の第2折板連結部が連結できるように配置し、前記連結具には、垂直上方に伸びたフック首部の両側面の中の前記第1折板連結部に接する面に延設された巻き込み形状の第1フック中央部及び第1フック先端部を形成し、更に前記フック首部の両側面の中の前記第2折板連結部に接する面に延設された巻き込み形状の第2フック中央部及び第2フック先端部を形成し、前記第1フック中央部と第1フック先端部に前記第1折板連結部を折り込んで保持し、前記第2フック中央部と第2フック先端部に前記第2折板連結部を折り込んで保持することで、前記第1折板連結部と前記第2折板連結部が前記フック首部を両面から挟持する構成にして、前記フック首部と前記第1折板連結部との間に局所的な溶接をし、前記フック首部と前記第2折板連結部との間に局所的な溶接をし、前記連結具を、キャップ材で覆うように
し、前記第1折板連結部の端部と前記キャップ材の幅方向端部との間を局所的に溶接し、前記第2折板連結部の端部と前記キャップ材の幅方向端部との間を局所的に溶接することを特徴とする折板屋根構造の施工方法としたことにより、上記課題を解決した。
請求項6の発明を、請求項5に記載の折板屋根構造の施工方法において、前記長尺な折板を、前記連結具と連結部固定具からなる緊締止具で緊締受け躯体に固定する折板屋根構造の施工方法であって、前記長尺方向を長手方向と称することとし、該長手方向に直交する方向を幅方向と称することとしたときに、前記折板には主板の幅方向の一端に長尺である第1折板連結部を設け、他の一端には長尺である第2折板連結部を設け、前記折板の第1折板連結部と、前記折板に隣接する折板の第2折板連結部が連結できるように配置し、前記連結具には、垂直上方に伸びたフック首部の両側面の中の前記第1折板連結部に接する面に延設された巻き込み形状の第1フック中央部及び第1フック先端部を形成し、更に前記フック首部の両側面の中の前記第2折板連結部に接する面に延設された巻き込み形状の第2フック中央部及び第2フック先端部を形成し、前記第1フック中央部と第1フック先端部に前記第1折板連結部を折り込んで保持し、前記第2フック中央部と第2フック先端部に前記第2折板連結部を折り込んで保持することで、前記第1折板連結部と前記第2折板連結部が前記フック首部を両面から挟持する構成にして、前記第1フック中央部と前記第1折板連結部との間に局所的な溶接をし、前記第2フック中央部と前記第2折板連結部との間に局所的な溶接をすることを特徴とする折板屋根構造の施工方法としたことにより、上記課題を解決した。
請求項7の発明を、請求項5又は請求項6のいずれかに記載の折板屋根構造の施工方法において、前記長尺な折板を、前記連結具と連結部固定具からなる緊締止具で緊締受け躯体に固定する折板屋根構造の施工方法であって、前記長尺方向を長手方向と称することとし、該長手方向に直交する方向を幅方向と称することとしたときに、前記折板には主板の幅方向の一端に長尺である第1折板連結部を設け、他の一端には長尺である第2折板連結部を設け、前記折板の第1折板連結部と、前記折板に隣接する折板の第2折板連結部が連結できるように配置し、前記連結具には、垂直上方に伸びたフック首部の両側面の中の前記第1折板連結部に接する面に延設された巻き込み形状の第1フック中央部及び第1フック先端部を形成し、更に前記フック首部の両側面の中の前記第2折板連結部に接する面に延設された巻き込み形状の第2フック中央部及び第2フック先端部を形成し、前記第1フック中央部と第1フック先端部に前記第1折板連結部を折り込んで保持し、前記第2フック中央部と第2フック先端部に前記第2折板連結部を折り込んで保持することで、前記第1折板連結部と前記第2折板連結部が前記フック首部を両面から挟持する構成にして、前記連結具をメッキ鋼板で形成された前記キャップ材で覆い、前記連結具の前記第1フック中央部と前記第1折板連結部の端部及び前記キャップ材の幅方向端部との間を局所的に溶接し、前記連結具の前記第2フック中央部と前記第2折板連結部の端部及び前記キャップ材の幅方向端部の間を局所的に溶接することを特徴とする折板屋根構造の施工方法としたことにより、上記課題を解決した。
請求項1に係る発明は、少ない溶接箇所にもかかわらず、折板屋根構造の負圧耐力を格段に向上させることができる効果がある。さらに、請求項1に係る発明は、溶接箇所が極めて少ないにもかかわらず、前記第1折板連結部と前記連結具及び前記第2折板連結部の密着度を向上させることができる。このことにより、前記連結具が、前記第1折板連結部と前記第2折板連結部の挟持から抜けることを防げるので、同折板屋根構造の負圧耐力を格段に向上させることができる効果がある。更に、請求項1の発明では、前記キャップ材で前記第1折板連結部及び前記第2折板連結部を覆った後に溶接するため作業が単純化される効果がある。
請求項2に係る発明は、前記第1折板連結部と前記第2折板連結部が前記フック首部から離れることを防止するため、溶接箇所が極めて少ないにもかかわらず、格段に負圧耐力を向上させる効果がある。また、板材に貫通孔を設けてボルト等で締め付けるものではないため、水密性が確保されるという効果もある。また、溶接後に前記第1折板連結部と第2折板連結部をキャップ材で覆えば、該溶接部を形成するに際してメッキが剥げたとしても、直接風雨に曝されることがないという効果がある。
請求項3に係る発明は、前記第1折板連結部と前記第2折板連結部が第1フック中央部232a及び第2フック中央部232bから離れることによって、前記フック首部から離れることも防止する。よって、溶接箇所が極めて少ないにもかかわらず、格段に負圧耐力を向上させる効果がある。また、板材に貫通孔を設けてボルト等で締め付けるものではないため、水密性が確保されるという効果もある。更に溶接箇所は上向きであって、溶接すべき箇所を視認しやすいという効果がある。また、溶接後に前記第1折板連結部と第2折板連結部をキャップ材で覆えば、該溶接部を形成するに際してメッキが剥げたとしても、直接風雨に曝されることがないという効果がある。
請求項4に係る発明は、溶接箇所が極めて少ないにもかかわらず、格段に負圧耐力を向上させる効果がある。また、前記キャップ材も溶接されるので、ずれなくなるという効果がある。更に、キャップ材で覆った後に溶接するので、既設の屋根に対して、容易に負圧耐力を強化できる効果がある。請求項5に係る発明は、極めて少ない溶接箇所にもかかわらず、格段に負圧耐力を向上させる効果がある。
さらに、請求項5に係る発明は、前記第1折板連結部と前記第2折板連結部が前記フック首部から離れることを防止するため、溶接箇所が極めて少ないにもかかわらず、格段に負圧耐力を向上させる効果がある。また、板材に貫通孔を設けてボルト等で締め付けるものではないため、水密性が確保されるという効果もある。また、溶接後に前記第1折板連結部と第2折板連結部をキャップ材で覆えば、該溶接部を形成するに際してメッキが剥げたとしても、直接風雨に曝されることがないという効果がある。
請求項6に係る発明は、前記第1折板連結部と前記第2折板連結部が第1フック中央部232a及び第2フック中央部232bから離れることによって、前記フック首部から離れることも防止する。よって、溶接箇所が極めて少ないにもかかわらず、格段に負圧耐力を向上させる効果がある。また、板材に貫通孔を設けてボルト等で締め付けるものではないため、水密性が確保されるという効果もある。更に溶接箇所は上向きであって、溶接すべき箇所を視認しやすいという効果がある。また、溶接後に前記第1折板連結部と第2折板連結部をキャップ材で覆えば、該溶接部を形成するに際してメッキが剥げたとしても、直接風雨に曝されることがないという効果がある。
請求項7に係る発明は、溶接箇所が極めて少ないにもかかわらず、格段に負圧耐力を向上させる効果がある。また、前記キャップ材も溶接されるので、ずれなくなるという効果がある。更に、キャップ材で覆った後に溶接するので、既設の屋根に対して、容易に負圧耐力を強化できる効果がある。
は本発明の折板屋根構造の第1実施形態に係る図であって、(A)は同折板屋根構造において、緊締止具及び緊締受け躯体の有る部分の断面図、(B)は折板屋根構造の斜視図、(C)はX1−X1矢視断面図である。 は本発明の折板屋根構造の第2実施形態に係る図であって、(A)は同折板屋根構造の斜視図、(C)はX2−X2矢視断面図である。 は本発明の折板屋根構造の第3実施形態に係る図であって、(A)は同折板屋根構造の斜視図、(C)はX3−X3矢視断面図である。 は本発明の折板屋根構造の第1実施形態乃至第3実施形態の施工方法を示す図であって、(A)は全実施形態に共通する工程であって、連結具で折板と隣接折板を連結する工程直後の断面図、(B)は第1実施形態における溶接工程直後の断面図、(C)は第2実施形態における溶接工程直後の図、(D)は第3実施形態における溶接工程直後の図である。 は従来の折板屋根構造の例を示す図であって、(A)は折板を形成するためのメッキ鋼板の平面図、(B)は同折板屋根構造の緊締受け躯体を含む部分の断面図であって、Y1−Y1矢視断面図、(C)は同折板屋根構造に用いられる連結具と連結部固定具からなる緊締止具の例を示す図、(D)は同折板屋根構造の緊締止具と緊締受け躯体を含む断面拡大図である。 は従来の折板屋根構造の例を示す図であって、(A)は連結具を含まない部分の断面図、(B)は同断面図の拡大図、(C)は連結具を含まない断面図において、負圧によって同折板屋根構造が破壊される例を示す図、(D)は緊締受け躯体に固定されない連結具を含む断面図、(E)は同断面において、負圧によって同折板屋根構造が破壊される例を示す断面図、(F)緊締受け躯体に固定された連結具すなわち緊締止具を含む断面図、(G)は同断面において、負圧によって同折板屋根構造が破壊される例を示す断面図である。 は長尺ステンレス鋼板をシーム溶接してなる、従来の屋根構造の図であって、(A)は同屋根構造の施工途中の断面図、(B1)は施工中の図であって、スポット溶接を下後に馳折部を折った状態を示す図、(B2)は負圧が作用して、長尺ステンレス鋼板が回転する様子を示す図、(C)は長尺ステンレス鋼板をシーム溶接してなる、従来の屋根構造の断面図である。
図5を参照して、従来の典型的な折板屋根構造を確認する。図5(A)は折板に加工されるべき、長尺のメッキ鋼板である。説明の便宜上、このメッキ鋼板から形成される折板の1つを折板3とし、これに隣接して設置される折板を隣接折板4と呼ぶこととする。原則的には、折板3と隣接折板4は同一形状をした折板である。また、説明の便宜上、前記長尺方向を長手方向と称することとし、該長手方向に直交する方向を幅方向と称することとする。
折板3及び隣接折板4の中央部は帯状の主板32であって、折板屋根本体を形成する部分である。そして、折板3及び隣接折板4の一端には長尺である第1折板連結部31が設けられている。前記折板3及び隣接折板4の他の一端には長尺である第2折板連結部41が設けられている。この構成は、従来の折板と同等な構成なので、図5(A)を参照することができる。
折板屋根構造を形成するに当たっては、折板3と隣接折板4が隣接するように配置されている。また、これら折板の長手方向に亘って、所定の距離毎に連結具23が設けられている。折板3の第1折板連結部31と隣接折板4の第2折板連結部41は、それぞれ、連結具23に折り込まれて連結形成されている。そして、これら連結具23のいくつかが、その連結部固定具22を介して緊締受け躯体1に固定されることにより、前記折板3と隣接折板4が建物本体に固定されることとなる。
図5(B)は、前記合金鋼板を折板に加工して屋根構造を形成した図であって、Y1−Y1の方向に見た断面図である。折板3と隣接折板4は緊締止具2で緊締受け躯体1に固定される。緊締受け躯体1は、建屋本体に設けられた梁(図示せず)に固定されている。
図5(C)は一般的な緊締止具2の例である。緊締止具2は、緊締受け躯体1に固定する機能を有する連結部固定具22と連結具23を有する。該連結具23は、垂直上方に伸びたフック首部を有している。説明の便宜上、前記フック首部の両側面の中、折板3の第1折板連結部31と接する面をフック首部233aと称する。また、前記フック首部の両側面の中、隣接折板4の第2折板連結部41と接する面をフック首部233bと称する。連結具23は、フック首部233aに加えて、該フック首部233aの先に延設された巻き込み形状の第1フック中央部232aと第1フック先端部231aを有する。更に、連結具23は、フック首部233bに加えて、該フック首部233bの先に延設された巻き込み形状の第2フック中央部232bと第2フック先端部231bを有する。
図5(D)は緊締止具2によって、折板3と隣接折板4が、緊締受け躯体1に固定されている例である。連結具固定具22は緊締受け躯体1に固定されている。一方、図5(A)に示すように、折板3及び隣接折板4の中央には帯状の主板32が設けられ、その両側には、長尺である第1折板連結部31と、長尺である第2折板連結部41が設けられている。
そして、折板3の第1折板連結部31と隣接折板4の第2折板連結部41が連結可能なように配置されている。そして、第1フック中央部232aと第1フック先端部231aが前記第1折板連結部31を折り込んで保持している。更に、第2フック中央部232bと第2フック先端部231bが前記第2折板連結部41を折り込んで保持している。このようにして、連結具23で折板3と隣接折板4が連結されている。また、連結具23のいくつかは、図5(D)に示すように、連結部固定具22で緊締受け躯体1に固定されている。連結部固定具22を備えた連結具23にたいして、両者を一体化して緊締止具2と称する。この緊締止具2により折板3と隣接折板4は緊締受け躯体1に固定されている。
図6(A)に、緊締止具2及び緊締受け躯体以外1及び連結具23の存在しない所の折板屋根構造の断面図を示す。折板屋根構造のほとんどの領域はこのように、連結具23を介さず折板3と隣接折板4が対向している構造である。図6(B)は断面拡大図である。
この折板屋根構造は軽量にもかかわらず、優れた強度を有している。しかし、この折板屋根構造に対して、上方から許容を超える負圧が作用すると、連結具23による折板3及び隣接折板4の第1折板連結部31及び第2折板連結部41の折込み構造が崩れて、その結果折板屋根構造が分解してしまう。我々の研究によれば、この折り込み構造の崩れは、前記第1折板連結部31と前記第2折板連結部41が、許容を超える負圧の作用で離れてしまうことをきっかけとして分解が進むことが分かっている。図6(C)は緊締受け躯体1及と緊締止具2及び連結具23が存在しない領域での折板屋根構造の分解を示している。ここでは、折板3と隣接折板4を隣接させて保持する力がそもそも作用していないため、負圧によって大きくその構成が崩れている。
これに対して図6(F)は緊締受け躯体1とこれに固定された緊締止具2が折板3と隣接折版4を連結している箇所の断面図である。このように、緊締受け躯体1に固定された緊締止具2が連結している箇所では、分解しにくいが、許容を超える負圧によって折板屋根構造が壊れつつある(同図(G))。同図(D)は緊締受け躯体1に固定されていない連結具23によって折板3と隣接折版4を連結している箇所の断面図である。連結具23自体が負圧で傾くので、折板3及び隣接折板4の連結具23への密着度が低くなって分解が進む(同図(E))。以上から、折板屋根構造の負圧耐力を向上させるには、連結具23と折板3及び隣接折版4の密着度を上げることが効果的であることが分かる。
[第1実施形態の構成]
そこで、本発明の折板屋根構造に係る第1実施形態は、連結具23で折板3と隣接折版4が連結されている箇所の断面構造であって、図1に示す折板屋根構造である。連結具23自体の構成は従来と同様で、図5(C)を参照することができる。連結具23ではフック首部が略垂直上方に伸びている。そのフック首部の両側面の中、折板3の第1折板連結部31に接する面をフック首部233aと称することとする。そして、フック首部233aから、巻き込み形状の第1フック中央部232a及び第1フック先端部231aが延設されている。更にフック首部の両側面の中、折板4の第2折板連結部41に接する面をフック首部233bと称することとする。そして、フック首部233bから、巻き込み形状の第2フック中央部232b及び第2フック先端部231bが延設されている(図5(C))。
長尺屋根板たる折板3とこれに隣接する、隣接折板4は原則として同一の形状をしていて、その中央部に帯状の主板32を有して、その両側の中の一端には長尺である第1折板連結部31が設けられ、他の一端には長尺である第2折板連結部41が設けられている。そして、第1フック中央部232aと第1フック先端部231aには折板3の第1折板連結部が折り込まれて保持され、第2フック中央部232bと第2フック先端部231bには隣接折板4の第2折板連結部41が折り込まれて保持されている。このように、折板3の第1折板連結部31と隣接折板4の第2折板連結部が連結具23に折り込み保持されることで、第1折板連結部と第2折板連結部がフック首部233a,233bを両面から挟持することとなる。
ここで、本発明の折板屋根構造の第1実施形態では、図1に示すように、折板3の第1折板連結部31とフック首部233aの間に局所的な溶接、たとえばスポット溶接による溶接部5Aが形成されている。更に、隣接折板4の第2折板連結部41とフック首部233bの間に局所的な溶接部5Aが形成されている(図1(C))。図1(B)は同折板屋根構造の斜視図で、(C)はX1−X1矢視断面図である。
同折板屋根構造は、折板3の第1折板連結部31と隣接折板4の第2折板連結部41がフック首部233a,233bから離れることを防止するため、溶接箇所が極めて少ないにもかかわらず、格段に負圧耐力を向上させる効果がある。また、板材に貫通孔を設けてボルト等で締め付けるものではないため、水密性が確保されるという効果もある。また、溶接後に第1折板連結部31と第2折板連結部41をキャップ材6で覆えば、溶接部5Aを形成するに際してメッキが剥げたとしても、直接風雨に曝されることがないという効果がある。
[第2実施形態の構成]
次に、図2に基づいて本発明の折板屋根構造に係る第2実施形態を説明する。折り込まれた第1折板連結部31と第2折板連結部41が連結具23に保持される構造は第1実施形態の構造と同一である。ここで、第2実施形態に係る折板屋根構造では、連結具23の第1フック中央部232aと前記第1折板連結部31との間に局所的な溶接部5Bを設ける。更に、第2フック中央部232bと前記第2折板連結部41との間に局所的な溶接部5Bを設ける。図2(A)は同折板屋根構造の斜視図であり、(B)はX2−X2矢視断面図である。
同折板屋根構造は、第1折板連結部31と第2折板連結部41が第1フック中央部232a及び第2フック中央部232bから離れることを防止するので、少ない溶接箇所にもかかわらず、格段に負圧耐力を向上させる効果がある。更に溶接部5Bは上向きであって、溶接すべき箇所を視認しやすいという効果がある。また、溶接後に第1折板連結部31と第2折板連結部41をキャップ材6で覆えば、溶接部5Bを形成するに際してメッキが剥げたとしても、直接風雨に曝されることがないという効果がある。
[第3実施形態の構成]
次に、図3に基づいて本発明の折板屋根構造に係る第3実施形態を説明する。折り込まれた第1折板連結部31と第2折板連結部41が連結具23に保持される構造は第1実施形態及び第2実施形態の構造と同一である。ここで、第3実施形態に係る折板屋根構造では、連結具23と第1折板連結部31及び第2折板連結部41がキャップ部材6Dで覆われている、その上で、第1折板連結部31と連結具23及びキャップ材6Dとの間に局所的な溶接部5Cが形成されている。更に、第2折板連結部41と連結具23及びキャップ材6Dとの間に局所的な溶接部5Cが形成されている。図3(A)は同折板屋根構造の斜視図であり、(B)はX3−X3矢視断面図である。
同折板屋根構造は、溶接箇所が極めて少ないにもかかわらず、格段に負圧耐力を向上させる効果がある。更に、キャップ材6Dで第1折板連結部31及び第2折板連結部41を覆った後に溶接するため作業が単純化される効果がある。また、キャップ材6Dも溶接されるので、ずれなくなるという効果がある。更に、既設の屋根に対して容易に負圧耐力を強化できる効果がある。
[第1実施形態の施工方法]
本発明の折板屋根構造に係る第1実施形態の施工方法を説明する。同施工方法は、メッキ鋼板を材料とする長尺な折板3及び隣接折板4と、緊締受け躯体1及び緊締止具2を有する折板屋根構造の施工方法である。緊締止具2は緊締受け躯体1に固定された連結部固定具22と連結具23を形成する。一方、折板3と隣接折板4として、その中央部に帯状の主板32を有して、その両側の中の一端には長尺である第1折板連結部31が設けられ、他の一端には長尺である第2折板連結部41が設けられている折板を用いる。
まず、従来施工法と同様に、折板3の第1折板連結部31と、隣接折板4の第2折板連結部41をそれぞれ、緊締止部2の連結具23に折り込んで保持させる(図4(A))。そこで、連結具23のフック首部233aと第1折板連結部31を局所的に溶接し、フック首部233bと第2折板連結部41を局所的に溶接する。その後、連結具23及び第1折板連結部31及び第2折板連結部41をキャップ材6で覆う(図4(B))。以上が第1実施形態の施工方法である。
[第2実施形態の施工方法]
本発明の折板屋根構造に係る第2実施形態の施工方法を説明する。メッキ鋼板を材料とする長尺な折板3及び隣接折板4を連結具23で連結する工程までは、第1実施形態の施工方法と同様である。その後、第1フック中央部232aと第1折板連結部31を局所的に溶接し、第2フック中央部232bと第2折板連結部41を局所的に溶接する。次いで、連結具23及び第1折板連結部31及び第2折板連結部41をキャップ材6で覆う(図4(C))。以上が第2実施形態の施工方法である。第1実施形態及び第2実施形態に係る折板屋根構造は、形成された溶接部をキャップ材6で覆うので、該溶接部が直接風雨に曝されることがないという効果がある。
[第3実施形態の施工方法]
本発明の折板屋根構造に係る第3実施形態の施工方法を説明する。メッキ鋼板を材料とする長尺な折板3及び隣接折板4を連結具23で連結する工程までは、第1実施形態及び第2実施形態の施工方法と同様である。次いで、連結具23及び第1折板連結部31及び第2折板連結部41をキャップ材6Dで覆い、キャップ6Dごと溶接する。すなわち、第1折板連結部31と連結具23及びキャップ材6Dを局所的に溶接し、第2折板連結部41と連結具23及びキャップ材6Dを局所的に溶接する(図4(D))。以上が第3実施形態の施工方法である。同折板屋根構造の施工方法はキャップ材6Dで覆った後に溶接するので、施工方法が簡略化されている。また、キャップ材で覆われている、既設の折板屋根板の負圧耐力向上にも適用できる施工方法である。
次に、好ましい折板材質について説明する。一般に、メッキ鋼板は電気溶接に向かないといわれている。しかし、アルミニウム重量比55%の合金による、合金メッキ鋼板であれば、その他のメッキ鋼板よりも溶接性が良いとされている。したがって、本発明の折板屋根構造に用いる折板は、例えば、アルミニウム重量比55%(例えば、ガルバリウム鋼板(登録商標)等)の合金メッキ鋼板など、溶接性に優れたメッキ鋼板を用いることが好ましい。また、折板3の厚さは0.3〜2.0mm前後である。
溶接性に優れたメッキ鋼板を用いても、合金メッキ鋼板の溶接加工は、メッキ成分が溶接電極を汚す等の問題があり、可能な限り溶接箇所を限定したいものである。そこで、本発明の折板屋根構造は、極めて溶接箇所を減じたにもかかわらず、効果的に負圧耐力を向上させる折板屋根構造を提供するものである。
以上説明した、本発明の折板屋根構造の実施形態ではスポット溶接を例として説明したが、各スポット溶接をつなげることにより、シーム溶接化したとしても本発明思想の範囲内である。また、本発明の折板屋根構造は、主に折板屋根に用いられる構造であるが、ルーフデッキなどの床材として用いたり、或いは、垂直に立てて壁材として用いたりしても、本発明思想の範囲内である。
1…緊締受け躯体、2…緊締止具、22…連結部固定具、23…連結具、
231a…第1フック先端部、231b…第2フック先端部、
232a…第1フック中央部、232b…第2フック中央部、
233a,233b…フック首部、3…折板、31…第1折板連結部、32…主板、
4…隣接折板、41…第2折板連結部、5A ,5B,5C…溶接部、
6,6D…キャップ材。

Claims (7)

  1. メッキ鋼板で形成された長尺な屋根板たる折板が、前記長尺な方向に適宜設けられた連結具を間に介して互いに隣接する折板屋根構造において、隣接する2つの折板連結部同士の連結であって、前記連結具に折り込まれて保持されてなり、前記長尺な折板を、前記連結具と連結部固定具からなる緊締止具で緊締受け躯体に固定する折板屋根構造であって、前記長尺方向を長手方向と称することとし、該長手方向に直交する方向を幅方向と称することとしたときに、前記折板には主板の幅方向の一端に長尺である第1折板連結部が設けられ、他の一端には長尺である第2折板連結部が設けられ、前記折板の第1折板連結部と、前記折板に隣接する折板の第2折板連結部が連結した配置であって、前記第1折板連結部と前記第2折板連結部が一定の間隔を保って前記連結具に保持された状態にして、前記連結具は、メッキ鋼板で形成されたキャップ材で覆われてなり、前記第1折板連結部の端部と前記キャップ材の幅方向端部との間に局所的な溶接部が形成され、前記第2折板連結部の端部と前記キャップ材の幅方向端部との間に局所的な溶接部が形成されてなることを特徴とする折板屋根構造。
  2. 請求項1に記載の折板屋根構造において、前記連結具は、垂直上方に伸びたフック首部の両側面の中の前記第1折板連結部に接する面に延設された巻き込み形状の第1フック中央部及び第1フック先端部と、前記フック首部の両側面の中の前記第2折板連結部に接する面に延設された巻き込み形状の第2フック中央部及び第2フック先端部とを有し、前記第1フック中央部と第1フック先端部に前記第1折板連結部が折り込まれて保持され、前記第2フック中央部と第2フック先端部に前記第2折板連結部が折り込まれて保持されることで、前記第1折板連結部と前記第2折板連結部が前記フック首部を両面から挟持する構成にして、前記フック首部と前記第1折板連結部との間に局所的な溶接部が形成され、前記フック首部と前記第2折板連結部との間に局所的な溶接部が形成されていることを特徴とする折板屋根構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の折板屋根構造において、前記連結具は、垂直上方に伸びたフック首部の両側面の中の前記第1折板連結部に接する面に延設された巻き込み形状の第1フック中央部及び第1フック先端部と、前記フック首部の両側面の中の前記第2折板連結部に接する面に延設された巻き込み形状の第2フック中央部及び第2フック先端部とを有し、前記第1フック中央部と第1フック先端部に前記第1折板連結部が折り込まれて保持され、前記第2フック中央部と第2フック先端部に前記第2折板連結部が折り込まれて保持されることで、前記第1折板連結部と前記第2折板連結部が前記フック首部を両面から挟持する構成にして、前記第1フック中央部と前記第1折板連結部との間に局所的な溶接部が形成され、前記第2フック中央部と前記第2折板連結部との間に局所的な溶接部が形成されていることを特徴とする折板屋根構造。
  4. 請求項1、請求項2又は請求項3のいずれかに記載の折板屋根構造において、前記連結具は、垂直上方に伸びたフック首部の両側面の中の前記第1折板連結部に接する面に延設された巻き込み形状の第1フック中央部及び第1フック先端部と、前記フック首部の両側面の中の前記第2折板連結部に接する面に延設された巻き込み形状の第2フック中央部及び第2フック先端部とを有し、前記第1フック中央部と第1フック先端部に前記第1折板連結部が折り込まれて保持され、前記第2フック中央部と第2フック先端部に前記第2折板連結部が折り込まれて保持されることで、前記第1折板連結部と前記第2折板連結部が前記フック首部を両面から挟持する構成にして、前記連結具はメッキ鋼板で形成された前記キャップ材で覆われてなり、前記連結具の前記第1フック中央部と前記第1折板連結部の端部及び前記キャップ材の幅方向端部との間に局所的な溶接部が形成され、前記連結具の前記第2フック中央部と前記第2折板連結部の端部及び前記キャップ材の幅方向端部との間に局所的な溶接部が形成されていることを特徴とする折板屋根構造。
  5. メッキ鋼板で形成された長尺な屋根板たる折板が、前記長尺な方向に適宜設けられた連結具を間に介して隣接する折板で構成される折板屋根構造において、隣接する2つの折板連結部同士の連結であって、前記折板連結部を折り込んで前記連結具に保持させ、前記長尺な折板を、前記連結具と連結部固定具からなる緊締止具で緊締受け躯体に固定する折板屋根構造の施工方法であって、前記長尺方向を長手方向と称することとし、該長手方向に直交する方向を幅方向と称することとしたときに、前記折板には主板の幅方向の一端に長尺である第1折板連結部を設け、他の一端には長尺である第2折板連結部を設け、前記折板の第1折板連結部と、前記折板に隣接する折板の第2折板連結部が連結できるように配置し、前記連結具には、垂直上方に伸びたフック首部の両側面の中の前記第1折板連結部に接する面に延設された巻き込み形状の第1フック中央部及び第1フック先端部を形成し、更に前記フック首部の両側面の中の前記第2折板連結部に接する面に延設された巻き込み形状の第2フック中央部及び第2フック先端部を形成し、前記第1フック中央部と第1フック先端部に前記第1折板連結部を折り込んで保持し、前記第2フック中央部と第2フック先端部に前記第2折板連結部を折り込んで保持することで、前記第1折板連結部と前記第2折板連結部が前記フック首部を両面から挟持する構成にして、前記フック首部と前記第1折板連結部との間に局所的な溶接をし、前記フック首部と前記第2折板連結部との間に局所的な溶接をし、前記連結具を、キャップ材で覆うようにし、前記第1折板連結部の端部と前記キャップ材の幅方向端部との間を局所的に溶接し、前記第2折板連結部の端部と前記キャップ材の幅方向端部との間を局所的に溶接することを特徴とする折板屋根構造の施工方法。
  6. 請求項5に記載の折板屋根構造の施工方法において、前記長尺な折板を、前記連結具と連結部固定具からなる緊締止具で緊締受け躯体に固定する折板屋根構造の施工方法であって、前記長尺方向を長手方向と称することとし、該長手方向に直交する方向を幅方向と称することとしたときに、前記折板には主板の幅方向の一端に長尺である第1折板連結部を設け、他の一端には長尺である第2折板連結部を設け、前記折板の第1折板連結部と、前記折板に隣接する折板の第2折板連結部が連結できるように配置し、前記連結具には、垂直上方に伸びたフック首部の両側面の中の前記第1折板連結部に接する面に延設された巻き込み形状の第1フック中央部及び第1フック先端部を形成し、更に前記フック首部の両側面の中の前記第2折板連結部に接する面に延設された巻き込み形状の第2フック中央部及び第2フック先端部を形成し、前記第1フック中央部と第1フック先端部に前記第1折板連結部を折り込んで保持し、前記第2フック中央部と第2フック先端部に前記第2折板連結部を折り込んで保持することで、前記第1折板連結部と前記第2折板連結部が前記フック首部を両面から挟持する構成にして、前記第1フック中央部と前記第1折板連結部との間に局所的な溶接をし、前記第2フック中央部と前記第2折板連結部との間に局所的な溶接をすることを特徴とする折板屋根構造の施工方法。
  7. 請求項5又は請求項6のいずれかに記載の折板屋根構造の施工方法において、前記長尺な折板を、前記連結具と連結部固定具からなる緊締止具で緊締受け躯体に固定する折板屋根構造の施工方法であって、前記長尺方向を長手方向と称することとし、該長手方向に直交する方向を幅方向と称することとしたときに、前記折板には主板の幅方向の一端に長尺である第1折板連結部を設け、他の一端には長尺である第2折板連結部を設け、前記折板の第1折板連結部と、前記折板に隣接する折板の第2折板連結部が連結できるように配置し、前記連結具には、垂直上方に伸びたフック首部の両側面の中の前記第1折板連結部に接する面に延設された巻き込み形状の第1フック中央部及び第1フック先端部を形成し、更に前記フック首部の両側面の中の前記第2折板連結部に接する面に延設された巻き込み形状の第2フック中央部及び第2フック先端部を形成し、前記第1フック中央部と第1フック先端部に前記第1折板連結部を折り込んで保持し、前記第2フック中央部と第2フック先端部に前記第2折板連結部を折り込んで保持することで、前記第1折板連結部と前記第2折板連結部が前記フック首部を両面から挟持する構成にして、前記連結具をメッキ鋼板で形成された前記キャップ材で覆い、前記連結具の前記第1フック中央部と前記第1折板連結部の端部及び前記キャップ材の幅方向端部との間を局所的に溶接し、前記連結具の前記第2フック中央部と前記第2折板連結部の端部及び前記キャップ材の幅方向端部との間を局所的に溶接することを特徴とする折板屋根構造の施工方法。
JP2016105132A 2016-05-26 2016-05-26 折板屋根構造及びその施工方法 Active JP6927669B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016105132A JP6927669B2 (ja) 2016-05-26 2016-05-26 折板屋根構造及びその施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016105132A JP6927669B2 (ja) 2016-05-26 2016-05-26 折板屋根構造及びその施工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017210811A JP2017210811A (ja) 2017-11-30
JP6927669B2 true JP6927669B2 (ja) 2021-09-01

Family

ID=60475320

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016105132A Active JP6927669B2 (ja) 2016-05-26 2016-05-26 折板屋根構造及びその施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6927669B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61102725U (ja) * 1984-12-11 1986-06-30
JPS62242041A (ja) * 1986-04-10 1987-10-22 川崎製鉄株式会社 金属製屋根板の棟構造
JPH04116523U (ja) * 1991-04-02 1992-10-19 株式会社不動テクニカル 屋根葺構造
JP4794371B2 (ja) * 2006-06-22 2011-10-19 元旦ビューティ工業株式会社 外装構造
JP6341715B2 (ja) * 2014-03-26 2018-06-13 シンコユニ株式会社 折板葺きの屋根構造
JP6423627B2 (ja) * 2014-06-24 2018-11-14 三晃金属工業株式会社 建築用受具及びその外囲体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017210811A (ja) 2017-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6415581B1 (en) Corrugated stiffening member
US10316519B2 (en) Structural panel systems with a nested sidelap and method of securing
US6722098B2 (en) Beam for drywall ceiling
US20030126827A1 (en) Box beam and method for fabricating same
JP2008517187A (ja) 建築パネルおよび建物構造体
JP6927669B2 (ja) 折板屋根構造及びその施工方法
JP7020767B2 (ja) 折板屋根構造及びその施工方法
KR101462966B1 (ko) 건축 구조물의 금속 지붕 구조 및 지붕 패널용 클립
JP2006052582A (ja) 建築用ブラケット
JP6688152B2 (ja) 折板屋根構造及びその施工方法
JP6844956B2 (ja) 折板屋根構造及びその施工方法
JPH0678657B2 (ja) 鉄骨の耐火被覆構造
JP6907374B2 (ja) 折板屋根材の固定用金具
JP3703430B2 (ja) 構造用パネルと壁体構造
JP7421360B2 (ja) 嵌合式建材パネル
JP6927672B2 (ja) 折板屋根構造及びその施工方法
JP5635205B1 (ja) 構造部材
CN218148879U (zh) 一种钢结构十字柱节点的施工机构
CN216196063U (zh) 一种屋面件连接装置及屋面结构
CN215670147U (zh) 一种锯齿状楼板支撑节点
JP3670651B2 (ja) 木造建築物の接合構造
JPS5835787Y2 (ja) 構造材
AU2009101214A4 (en) Connection Bracket and Method
JP2023118829A (ja) 嵌合式建材パネルの連結構造
JPH0544569Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170428

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190524

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200414

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210716

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210805

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6927669

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150