JP6927672B2 - 折板屋根構造及びその施工方法 - Google Patents
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Description
折板嵌合部331は折板山部33部分の折板を断面方向で折り返して形成されていて、該折板嵌合部331の入口側は、断面方向の幅が前記折板嵌合部の奥側すなわち折板折り返し部よりも狭くして折板嵌合首部を形成されている。以上が中間吊子を有する一般的な折板屋根構造である。
そこで本発明の折板屋根構造に係る第1実施形態は、図1(B)、(D)及び(E)に示すように、中間吊子12に嵌合している折板嵌合部331と、該中間吊子12の中間吊子首部122の間に局所的な溶接部5Aを設けるものである。溶接部5Aは例えば、スポット溶接である。図1(A)は施工前の折板3と隣接折板4及び緊締受け躯体1である。
本発明の折板屋根構造に係る第2実施形態を、図2を参照しながら説明する。同折板屋根構造は、溶接部が形成される場所の違いを除いては、第1実施形態における折板屋根構造と同様の構造である。第1実施形態では、折板3と中間吊子12の間に局所的な溶接部を形成した。一方、第2実施形態では、中間吊子12が存在しない断面において、折板嵌合部331の狭まっている所に局所的な溶接部を形成するものである。
本発明の折板屋根構造に係る第3実施形態は、第2実施形態に係る折板屋根構造において、長尺な折板嵌合首部311a上であって、該折板嵌合首部311aが中間吊子12に接している位置から、長手方向に20mm以上離れたている所に局所的な溶接部5Bを設け、折板嵌合首部331aとして折り返した折板部材同士が開かないように固定されている構造である。このような折板屋根構造は、後記するように、中間吊子部分の負圧耐力を向上させつつも、折板の長手方向の動きを強固に規制するものではないものとすることができる。このため、これら折板の伸縮により内部に生じた応力を解放することができるという効果がある。このように応力を解放できるので、前記折板の板鳴低減効果と金属疲労防止効果がある。
ここで、上記を補足するために、緊締止具11や中間吊子12による、折板3及び折版4の緊締受け躯体1への保持構造の特徴について確認する。この折板屋根構造に係る特徴は本発明と従来構造で共通するものである。緊締止具12と折板の連結及び保持の例が、図5(D)に表されている。同図は緊締受け躯体1と緊締止具11を含む折板屋根構造の断面拡大図であって、折板3と隣接折板4の連結部である。緊締止具11は緊締受け躯体1(図示しない建屋の梁に固定されている。)に強固に固定されていて、断面平面内(紙面平面)において上下左右のいずれにも移動できる余地はない。更に、長手方向(紙面から飛び出す方向)にも移動できる余地はない。
次に図3を参照しながら、本発明の折板屋根構造の第4実施形態を説明する。同折板屋根構造は中間吊子12Cの形状に特徴がある。第1〜3実施形態の中間吊子12は中間吊子首部122よりも中間吊子頭部121の方が断面方向に大きく形成されていた。一方、第4実施形態に係る中間吊子12Cは鉛直上方に向かう切片であって、頭部と首部の区別がない。中間吊子12Cはその形状から吊子切片とも称することとする。折板嵌合部331Cもこれに合わせた形状で、断面において折板を単にU字状に折り返したものとなっている。
次に図4を参照しながら、本発明の折板屋根構造の第5実施形態を説明する。同折板屋根構造の中間吊子12Dは第4実施形態の中間吊子12Cと同様の形状である。折板嵌合部331Dも中間吊子12Dに合わせて、断面において折板を単にU字状に折り返したものとなっている。よって、施工作業おいて嵌合が極めて簡単である。折板3Dと隣接折板4Dの連結部は、緊締受け躯体1Dと共にボルト14Dで連結固定されている。
図1(A)と(B)を参照しながら、本発明の折板屋根構造に係る第1実施形態と第2実施形態の施工方法を説明する。これは、メッキ鋼板で形成された長尺な屋根板たる折板が並んだ折板屋根構造を形成する施工方法である。折板3は断面方向に2以上の折板谷部32を有する断面形状とする。中間吊子12を設けた緊締受け躯体上1に、折板谷部32の間に存する長尺である折板山部33が跨るように折板3を配置する。このとき、折板3の第2連結部を既に固定されている緊締止具11に保持させる。次いで、折板嵌合部331に中間吊子12の中間吊子頭部121を嵌合させる。
図3と図4にも示すように、本発明の第4実施形態及び第5実施形態に係る折板屋根構造で用いる中間吊子12Cと12Dは、鉛直に伸びた切片形状であって、吊子切片とも称する。同折板屋根構造の施工方法では、折板山部(33C又は33D)が、中間吊子たる吊子切片を備えた緊締受け躯体(1C又は1D)を跨がせるに際して、前記吊子切片を折板嵌合部(331C又は331D)に嵌合させる。折板と隣接折板の連結及び、緊締受け躯体(1C又は1D)への固定は嵌合若しくはボルトによる。そして、前記吊子切片と前記折板嵌合部の間をスポット溶接する。以上が、前記折板嵌合部と前記吊子切片の間に局所的な溶接部が設けられていることを特徴とする折板屋根構造第4実施形態及び第5実施形態に係る折板屋根構造の施工方法である。
12,12C,12D,12F…中間吊子、121…中間吊子頭部、
122…中間吊子首部、13C…嵌合止具、
3,3C,3D,3E,3F…折板、31,31C,31D…第1連結部、
32,32C,32D,32E,32F…折板谷部、
33,33C,33D,33E,33F…折板山部、
331,331C,331D,331F…折板嵌合部、331a…折板嵌合首部、
4,4C,4D,4E…隣接折板、41,41C,41D…第2連結部、
5,5A,5B,5C,5D…局所溶接部。
Claims (8)
- メッキ鋼板で形成された長尺な屋根板たる折板が並んだ折板屋根構造において、前記折板の長尺方向を長手方向と称し、該長手方向に直交する方向を断面方向と称することとしたときに、前記折板は断面方向に2以上の折板谷部を有する断面形状にして、前記折板谷部の間に存する長尺である折板山部が跨る緊締受け躯体上には中間吊子が設けられ、該中間吊子には前記折板山部に形成されている長尺な折板嵌合部が嵌合する構成にして、前記折板嵌合部を形成する長尺な折板折り返し部に局所的な溶接部が形成されている箇所を有してなり、前記中間吊子は前記緊締受け躯体から鉛直に伸びた中間吊子首部と、該中間吊子首部の上に形成された中間吊子頭部を有し、該中間吊子頭部の断面方向の幅が前記中間吊子首部の断面方向の幅よりも大きく形成されていて、前記折板嵌合部の入口側は、断面方向の幅が前記折板嵌合部の奥側すなわち折板折り返し部よりも狭くして折板嵌合首部を形成し、該折板嵌合首部が前記中間吊子頭部に係止した状態にして、前記折板嵌合首部と前記中間吊子首部との間に局所的な溶接部が形成されていることを特徴とする折板屋根構造。
- 請求項1に記載の折板屋根構造において、前記折板嵌合部を形成する、長尺な折板折り返し部において、該折板折り返し部同士が接近して前記折板嵌合首部を形成している部位であって、前記中間吊子を挟まずに、前記長尺な折板折り返し部を成す折板同士が近接若しくは接するところに局所的な溶接部が形成されていることを特徴とする折板屋根構造。
- 請求項2に記載の折板屋根構造において、前記溶接部は、前記折板嵌合首部が前記中間吊子に接している部分から、長手方向に20mm以上離れていることを特徴とする折板屋根構造。
- 請求項1,2又は3に記載の折板屋根構造において、前記中間吊子は前記緊締受け躯体から鉛直に伸びた吊子切片を有し、該吊子切片が前記折板嵌合部に嵌合する構成にして、前記折板嵌合部と前記吊子切片の間に局所的な溶接部が設けられていることを特徴とする折板屋根構造。
- メッキ鋼板で形成された長尺な屋根板たる折板が並んだ折板屋根構造において、前記折板の長尺方向を長手方向と称し、該長手方向に直交する方向を断面方向と称することとしたときに、前記折板は断面方向に2以上の折板谷部を有する断面形状とし、中間吊子を設けた緊締受け躯体上に、前記折板谷部の間に存する長尺である折板山部が跨るように配置し、前記折板の断面方向の一端に設けられた長尺な第2連結部を緊締止具に保持させ、前記中間吊子を前記折板山部に形成されている長尺な折板嵌合部に嵌合させた上で、前記折板の断面方向の他端に設けられた長尺な第1連結部をもう1つの緊締止具に保持させてから、前記折板嵌合部を局所的に溶接し、前記中間吊子に前記緊締受け躯体から鉛直に伸びた中間吊子首部と該中間吊子首部の上に中間吊子頭部を形成するにあたり、該中間吊子頭部の断面方向の幅が前記中間吊子首部の断面方向の幅よりも大きく形成し、前記折板山部の一部を折り返して前記折板嵌合部を形成するにあたり、該折板嵌合部の断面を半ば円環状に成して該折板嵌合部下部の幅を狭く構成して折板嵌合首部と称することとし、前記中間吊子に前記折板嵌合部を嵌合させるにあたっては前記折板嵌合首部に前記中間吊子頭部を係止させたうえで、前記折板嵌合首部を局所的に溶接し、前記折板嵌合首部と前記中間吊子首部との間を局所的に溶接することを特徴とする折板屋根構造の施工方法。
- 請求項5に記載の折板屋根構造の施工方法において、前記折板嵌合部を形成する、長尺な折板折り返し部において、該折り返し折板同士が接近して前記折板嵌合首部を形成している部位であって、前記中間吊子を挟まずに、前記長尺な折板折り返し部を成す折板同士が近接若しくは接するところを局所的に溶接することを特徴とする折板屋根構造の施工方法。
- 請求項6に記載の折板屋根構造の施工方法において、前記折板嵌合首部が前記中間吊子に接している部分から、長手方向に20mm以上離れているところを局所的に溶接することを特徴とする折板屋根構造の施工方法。
- 請求項5,6又は7に記載の折板屋根構造において、前記中間吊子を前記緊締受け躯体から鉛直に伸びた吊子切片で構成し、前記吊子切片に前記折板嵌合部を嵌合させたうえで、前記折板嵌合部と前記吊子切片の間を局所的に溶接することを特徴とする折板屋根構造の施工方法。
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